(5) 自由討議 ( 含む質疑応答 ) 猪瀬副知事による 資料 3にある東京電力の経営合理化に関する提案に対して 枝野大臣から 1 東京電力は電気料金の値上げを需要家にお願いするに際して 徹底した経営合理化を行うことが不可欠であり これまで 東電 経営財務調査委員会及び原子力損害賠償支援機構において

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これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

Ⅱ 主な改革内容 上記の 3 つの目的からなる電力システム改革につき 以下の 3 つの柱を中心として 大胆な改革を現実的なスケジュールの下で着実に実行する 1. 広域系統運用の拡大 電力需給のひっ迫や出力変動のある再生可能エネルギーの導入拡大に対応するため 国の監督の下に 報告徴収等により系統利用者

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スライド 1

1. 調整力公募について 本年 4 月に施行された第 2 弾の改正電事法により 新しいライセンス制度が導入されたことを受け 一般送配電事業者が電力供給区域の周波数制御 需給バランス調整を行うこととなっている そのために必要な調整力を調達するにあたって 一般送配電事業者は原則として公募の方法で調達する

電気事業分科会資料

部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

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2 I. 電力小売自由化後の課題 II. 都市ガス自由化に向けての課題 III.LP ガスの課題 まとめ

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Ⅰ. 震災により明らかになった電力供給システムの問題点 東日本大震災により我が国の電力供給システムに内在していた問題点が顕在化 その一端として 例えば以下のような事態が生じた 需要家が工夫できる度合いや 電気の必要性の大小にかかわらず 一律の計画停電や電力使用制限によらなければ需要抑制ができず 国民

2 空 白

報告書の主な内容 2012 年度冬季の電力需給の結果分析 2012 年度冬季電力需給の事前想定と実績とを比較 検証 2013 年度夏季の電力需給の見通し 需要面と供給面の精査を行い 各電力会社の需給バランスについて安定供給が可能であるかを検証 電力需給検証小委員会としての要請 2013 年度夏季の電

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種類以上 再生可能エネルギー 100% のメニューだけでも 5~60 種類あり 新規参入が低調になりやすい家庭部 門においても 豊富な選択肢が確保されている 表 1: 米国の全面自由化実施州における新規参入状況 自由化中断 廃止州 : 7 州 ( カリフォルニア ネバダ アリゾナ ニューメキシコ モ

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Q 切り替えする手続きが面倒じゃないの? A 新しく契約する電力会社へ申し込みをするだけで 今の電力会社へ連絡はせずに切り替えができます また Web でも簡単に申し込み手続きができるようになります Q 停電が増えたり 電気が不安定になったりしないの? A 新電力と契約した場合でも 電気を送る電線や

i-1 電気事業制度についてー 1 自由化 2000 年 3 月から大口需要家に対する電力小売が自由化 その後 2004 年 4 月 2005 年 4 月と 自由化範囲が段階的に拡大 さらに 電力システム改革専門委員会での検討を踏まえ 2016 年 4 月から小売全面自由化が開始された (j-3 参

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

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整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

大阪電力選べる環境づくり協議会

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問 19. 自由化後に新規参入のガス小売事業者と契約した場合 その後に引っ越しをすると どうなるのですか 海外への転勤などで契約廃止の手続をするにはどうすれば良いですか 問 20. 持ち家 ( 戸建住宅 マンション又は集合住宅 ) に住んでいるのですが 新規参入のガス小売事業者からガスを買うことはで

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資料 3 第 21 回制度設計専門会合事務局提出資料 ~ 卸電力市場活性化に係る事業者ヒアリング ~ 平成 29 年 8 月 28 日 ( 月 )

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スイッチングの状況 (2017 年 3 月時点 ) 本年 3 月末時点での新電力への契約先の切替え ( スイッチング ) 件数は約 4.7%( 約 295 万件 ) 大手電力 ( 旧一般電気事業者 ) の自社内の契約の切替件数 ( 規制 自由 ) は約 4.1% ( 約 258 万件 ) であり 合

新電力のシェアの推移 全販売電力量に占める新電力のシェアは 216 年 4 月の全面自由化直後は約 5% だったが 217 年 5 月に 1% を超え 218 年 1 月時点では約 12% となっている 電圧別では 特別高圧 高圧分野 ( 大口需要家向け ) は時期により変動しつつも 全体的には上昇

次世代エネルギーシステムの提言 2011 年 9 月 16 日 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター Copyright (C) 2011 The Japan Research Institute, Limited. All Rights Reserved.[tv1.0]

1. はじめに 1 需要曲線の考え方については 第 8 回検討会 (2/1) 第 9 回検討会 (3/5) において 事務局案を提示してご議論いただいている 本日は これまでの議論を踏まえて 需要曲線の設計に必要となる考え方について整理を行う 具体的には 需要曲線の設計にあたり 目標調達量 目標調達

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日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

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資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

前回の御議論 2 1) 第 6 回連系線利用検討会において 下記のような御意見があった 経過措置の転売を禁止することで効率性を低下させているため 転売を可能とすることについても 改めて検討すべき 経過措置が 10 年という長期であるにもかかわらず 経過措置を転売不可とすると 非効率性が増す側面もある

1. 調査の目的 物価モニター調査の概要 原油価格や為替レートなどの動向が生活関連物資等の価格に及ぼす影響 物価動向についての意識等を正確 迅速に把握し 消費者等へタイムリーな情報提供を行う ( 参考 )URL:

御意見の内容 御意見に対する電力 ガス取引監視等委員会事務局の考え方ることは可能です このような訴求は 小売電気事業者が行うことを想定したものですが 消費者においても そのような訴求を行っている小売電気事業者から電気の小売供給を受け 自らが実質的に再生可能エネルギーに由来する電気を消費していることを

2014年7月30日 東京電力株式会社

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

ための手段を 指名 報酬委員会の設置に限定する必要はない 仮に 現状では 独立社外取締役の適切な関与 助言 が得られてないという指摘があるのならば まず 委員会を設置していない会社において 独立社外取締役の適切な関与 助言 が十分得られていないのか 事実を検証すべきである (2) また 東証一部上場

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注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

調査要領 1. 調査の目的 : 4 月からの電力の小売り全面自由化に対する会員事業所の意識及びその影響を把握し 今後の参考資料とする 2. 調査実施機関 : 甲府商工会議所 3. 調査実施時期 : 平成 28 年 3 月 24 日 ( 木 )~31 日 ( 木 ) 4. 調査対象 : 当所会員 30

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問 3. いつから小売の全面自由化が行われるのですか 答.2016 年 ( 平成 28 年 )4 月 1 日です 問 4. いつから小売電気事業者の変更申込みが可能となるのですか 答.2016 年 ( 平成 28 年 )1 月より小売電気事業者により変更申込みの事前受付が本格化し 来年 3 月以降

系統情報の公表の考え方 平成 24 年 12 月平成 26 年 3 月改定平成 27 年 11 月改定平成 28 年 4 月改定資源エネルギー庁電力 ガス事業部 1. 検討の背景 平成 27 年 4 月に電力広域的運営推進機関が発足して以降 旧一般電気事業者等の系統に関する情報 ( 以下 系統情報

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[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

北海道エリアについては まさにレジリエンス強化対策をとっている中で不幸にも地震が起きたということが分かってきた 道東の 3 ルートの送電線事故と苫東厚真の事故対応 災害規模からいってやむを得ないという報告を受け止める 今は電力システム改革の途中段階という認識 再生可能エネルギーの接続も増えてきている

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FEPC INFOBASE i - 電気事業制度


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豊橋市 PPP/PFI 手法導入優先的検討方針 効率的かつ効果的な公共施設等の整備等を進めることを目的として 多様なPPP/P FI 手法導入を優先的に検討するための指針 ( 平成 27 年 12 月 15 日民間資金等活用事業推進会議決定 ) に基づき 公共施設等の整備等に多様なPPP/PFI 手

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例えば 全国に工場や店舗を持つ企業などは 地域に関係なく電力を調達できるようになるため 工場や店舗で使用する電力を一括して購入することが容易になる その場合 一括購入により 調達コストを削減したり 管理がしやすくなったりというメリットを享受できる あるいは 夜間に集中して電力を使用する企業などは 自

一体的な制度改革による総合エネルギー市場の創出 1 1 光熱費 という言葉があるように 消費者にとってエネルギー市場は一体のもの 他方で 従来 我が国のエネルギー市場は 電力 ガス 熱等の業態ごとに制度的な 市場の垣根 が存在 ( ) 石油や LP ガスは既に参入規制なく 自由な市場 一体的な制度改

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成 29 年には小売の地域独占が撤廃され 料金規制が原則廃止される 小売全面自由化を機に 課税の公平性 を担保することは 新規参入を促進すると同時に 競争の活性化による料金抑制 更なる天然ガス利用拡大に寄与し ガスシステム改革の目的達成に資することから 抜本的な現行課税方式の見直しが必要である 2

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申込代行事業者さまへのお知らせについて

手法 という ) を検討するものとする この場合において 唯一の手法を選択することが困難であるときは 複数の手法を選択できるものとする なお 本規程の対象とする PPP/PFI 手法は次に掲げるものとする イ民間事業者が公共施設等の運営等を担う手法ロ民間事業者が公共施設等の設計 建設又は製造及び運営

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市町村から国への要望一覧 事項名要望内容改善案 ( 省庁名を記入してください ) いつまでに実施するか 効果 ( 現状との数値比較等 ) 再生可能エネルギーの導入促進 要望事項 1 政府は将来を見据えた責任あるエネルギー政策を実行するためにも エネルギー基本計画に掲げている再生可能エネルギーの導入量

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電気料金新旧単価一覧表 ( 平成 25 年 9 月 1 日実施 ) 平素は 弊社事業に対し格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます また 日頃から節電にご協力いただいておりますことについて 重ねて御礼申し上げます さて 弊社は東日本大震災や新潟 福島豪雨による甚大な設備被害 原子力発電の停止による火

2 採用する受注者選定方式の検討について廃棄物処理施設整備事業で一般的に採用されている受注者選定方式は表 -2のとおりです 受注者選定方式の検討に際しての論点を下記に整理しましたので 採用する受注者選定方式について審議をお願いいたします 本施設に求められる5つの整備基本方針に合致した施設の整備運営に

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参考資料 2 総合資源エネルギー調査会総合部会第 2 回電力システム改革専門委員会 ( 議事要旨 ) 1. 日時 : 平成 24 年 3 月 6 日 ( 火 )18:15~20:45 2. 場所 : 本館 17 階第 1~ 第 3 共用会議室 3. 出席者 : (1) 電力システム改革専門委員会委員伊藤元重委員長 安念委員 伊藤敏憲委員 大田委員 小笠原委員 柏木委員 高橋委員 辰巳委員 八田委員 松村委員 横山委員 (2) オブザーバー東京都猪瀬直樹副知事 富士フイルム ( 株 ) 福岡正博 CSR 推進部環境 品質マネジメント部長 関西電力 ( 株 ) 香川次朗取締役副社長 ( 株 ) エネット池辺裕昭代表取締役社長 中部電力 ( 株 ) 勝野哲取締役専務執行役員 (3) 経済産業省枝野大臣 中根大臣政務官 髙原資源エネルギー庁長官 今井資源エネルギー庁次長 糟谷電力 ガス事業部長 三田電力 ガス事業部政策課長 片岡電力市場整備課長 佐藤電力基盤整備課長 米田ガス市場整備課長 安永電気事業制度企画調整官 4. 議題 (1) 冒頭枝野大臣より 1 新たな需要抑制策は 今後の電力需給を考える上でも 震災後の最大且つ喫緊の課題である 2 需要家の選択を可能にする小売全面自由化には 総括原価方式や地域独占の見直しなど 現状の電力システムにおける様々な課題を解決し 精密な制度設計をする必要がある 旨発言 なお PPSという名称が何を指すか国民には分かりにくいことから 今後 PPSを 新電力 と称することとしたい旨呼びかけた (2) オブザーバーからのプレゼンテーション ( 需要サイドの取り組みの活用について ) 東京都猪瀬副知事より資料 3に基づき説明 富士フイルム( 株 ) 福岡正博 CSR 推進部環境 品質マネジメント部長より資料 4に基づき説明 関西電力( 株 ) 香川次朗取締役副社長より資料 5に基づき説明 ( 株 ) エネット池辺裕昭代表取締役社長より資料 6に基づき説明 (3) 事務局説明 安永電気事業制度企画調整官より参考資料 1-1 及び1-2に基づき説明 (4) 委員からの説明 小笠原委員より資料 7に基づき説明

(5) 自由討議 ( 含む質疑応答 ) 猪瀬副知事による 資料 3にある東京電力の経営合理化に関する提案に対して 枝野大臣から 1 東京電力は電気料金の値上げを需要家にお願いするに際して 徹底した経営合理化を行うことが不可欠であり これまで 東電 経営財務調査委員会及び原子力損害賠償支援機構において デューデリジェンスを行ってきた 2 先般 緊急特別事業計画の変更認定に際しても 自分から東京電力及び原子力損害賠償支援機構に対し合理化目標の上積みを求めた 3 東京電力の関連会社との随意契約取引について 徹底的な合理化を図り 3 年以内に3 割削減を図るとの目標を掲げて作業するよう 自分から原子力損害賠償支援機構と東電に対して指示したい 旨応答 電気事業者が総合エネルギーサービスという事業展開を視野に入れると 顧客の立場または暮らしという観点から 電気と併せて他のエネルギー これはガス事業も含めた全体のシステムの検討があるべきではないか 広域送電網構築のための地域間連系線の強化については 周波数変換装置 (FC) 自体を建設することが難しい話ではなく これに付随する送電網の建設に対しての立地的な制約があり 時間を要するということ 東清水 FCも20 年を要して103 万 kw から120 万 kw に増強することとなった 送電網の建設には膨大な時間がかかるということを認識すべき 部分供給は現行制度でも認められている では何故部分供給が促進されていないか といえば 一般電気事業者が部分供給を拒否しているから 現行の制度では一般電気事業者が自由に断れるということを共有すべき 震災前でも 電力会社を選べない 区域外の電力会社に供給を断られた との回答がある 選択の自由が無い中で値上げだけはするという状況になっているのではないか 地域独占が実質的に維持されつつ 需給逼迫時に市場機能を活用した調整もできないのが現状ではないか そもそも供給事業者の競争促進の観点が必要 英国では ガス火力の新規参入が競争促進のトリガーとなった 我が国は ガス火力の燃料はLNGとなるが ガス会社からガスを購入しているということでは採算の観点から難しく 長期的なガス価格低下がなければ新規参入の促進は難しいであろう 今回の小売全面自由化の議論は 選択肢の拡大や需要家の権利という観点からの議論であるとの認識ではあるが 全面自由化に際しては 効率性や小売価格といった観点も必要 需要家サイドの節電の取り組みの一例としてネガワット取引があるが 我が国で需要家が直接需給調整市場で取引することは困難であり 今後 2 年 ~3 年の間は 電力会社や新電力が代表的なプログラムを提供するのか望ましい スマートメーターの導入を活かす料金メニューの整備が必要 瞬時調整契約については 本来 系統部門の対応であり 価格などの契約条件を開示すべきではないか

新規参入者にとっての参入障壁は 技術的なものが主たるものなのか疑問 現行の30 分同時同量といった 制度的なものが障壁なのではないか 全面自由化した場合の最大の懸念は 規制なき独占である 大口の市場でさえ 競争が働いていないにもかかわらず 小口の市場で競争メカニズムが確実に働くというのはあまりにも楽天的 そうならないような制度改革が必要 万全な制度設計をしたとしても競争が機能しない可能性もある このため 仮に全面自由化したとしても暫くは 規制料金を続けるべき 全面自由化したとしても 現在と同じ方法で規制料金として設定し これをラストリゾートとする 競争環境が整うまでは この料金で供給するということである また 送配電部門まで所有する販売会社や ドミナント企業に対しては コストベースで電気を供給させる仕組みを導入すべき 需要抑制といっても 事業者向けの話が多い これを家庭にどう応用するか 全面自由化後に 電源を 選びたい イメージが 人によって異なる 自分は原子力の電気を買いたくない 再生可能エネルギーを選びたいという人がグリーン電力を供給する会社に電話をして供給を受けるというときに 送電線の中でそれらが一緒になっていることを話すと皆驚愕する これは消費者が正しい理解をしていない ということであるので 正しい理解を促す説明が必要 越境供給については 一般電気事業者として 需要家が納得できる価格水準を提示できなかった 今回 東京地区から30 件近くの要望をいただいているが 需給上の理由でお断りしている 同時同量については 系統全体としては必要と考えており 新電力も安定供給に貢献しつつ競争促進を進める観点から 今の基本は維持すべきと考えるが 30 分同時同量 を達成しやすくする方法や 通告変更の短縮化などについて 検討して提案していきたい 託送料金については 算定ルールに基づいて算定されているので値は正しいと思われるが 含まれているものが真に必要なのか 価格のレベルが妥当なのかを第三者が客観的に検証できるような透明化のメカニズムが必要 制度の設計にあたっては いろいろなアイデアが制度に入り込む仕組みを構築することが 競争環境を整備するということになるのであろう 震災における大規模電源の脱落を踏まえ 電力会社もスマートコミュニティやデマンドレスポンスで 対応していく必要がある 分散型電源を導入するにあたっては 系統情報の提供や 潮流制御の拡大が必要 スマートメーターについては 電力各社で導入計画 ( スピード ) がバラバラ 小売の全面自由化については誰も反対することではないが スマートメーターが設置されなければ自由化できないのではないか 30 分同時同量については 技術的には安定供給のために追従制御も含めて新電力に対し求めているものであって 必要な制度であるものと考える これを一般電気事業者が負担するのであれば過大な調整容量を保有する必要がある 緊急時に同時同量がうまく機能しなかったというのは 広域融通のあり方の問題であり 別次元の話 自由化範囲の拡大というのは 戻り需要に対応しながら供給力の責任をどうするかとい

う問題もあり 次回以降 問題提起していきたい スマートグリッドについては 海外ではスマートメーターの導入費用の負担が問題になっており 経済性の観点も重要 電力会社から地域間競争をしていない理由について 需要家が求める料金水準を提示できなかった との説明があったが 多くの需要家が 情報提供がなかった 供給を拒否された とアンケートに回答している事務局資料と整合性がとれていない およそ民間企業としてあり得ない対応 本当に地域間競争をやる気があるのか 電力会社は 電気事業連合会で 競争していないと批判されているので 競争しようか という話をしていると仄聞する 需給調整契約について昨年とそれ以前でどの程度発動していたのか 平時であっても需給調整契約を発動することで余分な供給力が不要になるのではないか 同時同量は重要であると思いつつも 30 分 が適切かどうかは検証する必要がある 実際に一般電気事業者はミリセカンド単位で調整をしており どの程度がコストに影響を与えない範囲で最適なのか 需要側のメリットばかりが議論になり得るが 本質的には 電力システム全体のコストを上げないこと コストを引き下げる仕組みが重要 電力各社のコストの多くを占める財務コストであるが 欧州においてはほぼ全ての電力会社で規制緩和後に財務格付けが下がっている これは制度担保がなくなったことに起因するものである このとき 電気料金引き上げにより利益水準は上昇しているにもかかわらず格付けは下がっている 格付けが下がれば財務コストが上昇することに留意 小売全面自由化時には 価格規制を残すべきであると考えている どういう規制を残すべきか 電気料金を値上げしづらい状況の中でどういった制度にすべきか を議論すべき 全面自由化時に規制料金を残すことには反対 供給側がすべてを担うのではなく 需要側が自ら抑制するメカニズムにも取り組むべきと考える 消費者が選択できることのメリット デメリットを分かりやすく示していただきたい できれば一覧表になっていると良い 事務局資料にある需給調整契約見直しの方向性は当然だと考える また 需給調整契約は系統安定のためのものであり 営業部門が営業の一部として締結するのはおかしい 系統の話であるため本来託送料金から徴収すべきものではないか 系統の話であるため 新電力の顧客に対しても需給調整契約の売り込みをすべき この際 節電をしてくれた需要家に対して十分な対価を支払うことが重要 家庭部門の自由化について 大口部門における競争が進展していないのに小口にも自由化範囲を広げることは反対 問題の本質はリアルタイム市場を導入し 新規参入を促進すること リアルタイム市場が導入されれば 需給逼迫時に料金が上昇し 需要は減尐 追加供給は拡大することになる まずステップとしては 既に自由化している部門の競争強化のためにリアルタイム市場を導入することに全力を挙げるべき なお 家庭部門を自由化しても規制料金は残すというのが自然なステップ 規制料金について 自由化すると基本は自由料金になる しかしながらオプションとし

て規制料金を残すべきと考えている 電力会社が規制料金以外の料金メニューを提供することを否定するものではない 需要家は 規制料金以外の料金メニューを選択することも可能であり すべての需要家が規制料金を選択するという意味ではない 大規模電源か分散型かという議論については エネルギーミックスの問題と両方を議論する必要があると考えている 瞬時調整契約については発動要件に達しなかったため 発動実績はない 計画調整契約を拡大する方針であるが 計画調整契約は需要家の操業変更を伴うものであり 昨夏の拡大についても需要家の皆様が仕方なく協力してくれた面があることは御理解いただきたい 同時同量は 1 需給安定にそれぞれが責任を負うという意味 2 取引単位を確定し 商品を確定する意味で重要であると考えている 本来 瞬時毎に需給一致をする必要があるが これを30 分と割り切って取引単位を確定しているということ 新電力の電源だけ紐付けを必要としていることや 新電力から供給を受けている需要家であっても27 条 ( 電気の使用制限 ) の対象になったことなど 系統運用ルールと競争ルールが整合的ではない部分がある 余剰自家発の買取り 需要側への節電依頼による供給力増 自治体保有電源の競争入札化の働きかけなどを行ったが なかなかうまくいっていない 自前電源については 明確な価格指標がないこと また 環境アセスにより尐なくとも建設に7 年程度要することが問題 電気通信の分野では NTTの施設内にソフトバンクが設備を設置したいと言えば NTTは断れないことになっている それと同様に 電力会社の発電所敷地内に電源を設置するようなことを認めてもらえないかと考えている (6) 結び 伊藤元重委員長より 何のための自由化なのか 見せかけの自由化ではなく 実質的な競争が起きるための自由化について深掘りして議論していきたい旨発言 中根大臣政務官より 1 低廉で安定的な電気の供給 は 我が国の産業の存亡にかかわる問題であり 雇用や国民生活にも大きな影響を与えるまさに国力にかかわる問題 2 このような危機意識の下 競争的で開かれた電力市場 を構築するための精力的な議論を今後もお願いしたい旨発言 5. 問い合わせ先経済産業省資源エネルギー庁電力市場整備課電話 :03-3501-1748 FAX:03-3580-8485