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する 2 利害関係者がこれを入手できる ISO14001 では利害関係者が入手可能なものとして 環境方針がある 環境方針と併せて利害関係者が要請した場合 渡すことが出来る状態にすることが必要である 一般的には自社のホームページに掲載していれば 誰でも入手可能な状態と言える (3) 環境マニュアルの例

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Transcription:

REDD+ Reducing Emission from Deforestation and Forest Degradation-plus 平成 24 年度 応用講習 1 第 5 章 VCS の概要について 一般社団法人日本森林技術協会宗像和規 1

VCS とは Verified Carbon Standard (VCS) 自主的炭素市場における温室効果ガス排出量削減 吸収プロジェクト活動から発生するクレジットについて しっかりとした品質を保証するための基準を提供することを目的とする 2005 年に NPO 等によって設立された The International Emissions Trading Association (IETA) World Economic Forum The World Business Council for Sustainable Development(WBCSD) The Climate Group 2

VCS の組織構成 VCS 協会 (VCS Association) VCS 事務局 (VCS Secretariat) レジストリ ( 登記 ) の管理 運営等を担当 VCS 委員会 (VCS Board) 認証基準の改定などを 議論する場 AFOUL グループ (Agriculture,Forestry and Other Land Use) 農業 森林 その他の土地利用について技術的に支援 3

PDD からクレジット発行までの流れ プロジェクト設計書の作成 (PDD) VCS の様式に基づきプロジェクト設計書を作成 (PDD) を作成する また GHG 排出量の定量化を行うため VCS で承認された方法論を選択する プロジェクトの妥当性確認 (Validation) 第三者検証機関等により プロジェクト設計書の妥当性確認を行う プロジェクトの登録 第三者検証機関による審査を終え VCS 事務局にプロジェクトの登録を行う モニタリング報告書の作成 プロジェクト設計書の計画に従いモニタリングを実施する VCS の様式に基づきモニタリング報告書を作成する モニタリングの検証 (Velification) 第三者検証機関等により モニタリング報告書の検証を行う クレジットの発行 登録 管理 第三者検証機関による審査を終え VCS 事務局がクレジットの発行を行う クレジットは VCS Program Registry で VCS 事務局が登録 管理を行う 4

VCS のプログラム VCS のプログラムには 認証された温室効果ガスの排出量削減とクレジットを発行するため プロジェクト開発を行う手順 規則 要件などが示されている プロジェクトの実施者は プログラム文書に記載され ( 実施するプロジェクトに ) 該当する全ての規則と要件を満たさなければならない プログラム文書は VCS の Web サイトから入手できる http://www.v-c-s.org/ 5

VCS のホームページ VCS ホームページより http://www.v-c-s.org/ 6

VCS のプログラム文章 掲載されているプログラム文章の例 VCS プログラムガイド V3.4 VCS スタンダード V3.3 AFOLU の要件 V3.3 AFOLU 非永続リスクツール V3.0 プロジェクトの説明 V3.1 モニタリング報告書 V3.2 妥当性確認報告書 V3.2 検証報告書 V3.2 包括的な VCS プログラムのドキュメント プロジェクトの登録 方法論 認証 検証機関の認定要件 レジストリシステムの機能など VCS プログラムのルールと要件を記載 方法論 検証 モニタリング手法など プロジェクトを実施する上での要件を記載 また AFOLU( 農業 林業及びその他の土地利用 ) や ODS( オゾン層破壊物質 ) など 方法論の要件を踏まえた特定の側面から詳しく解説 AFOLU 分野における方法論を開発するための詳細な要件を記載 非永続リスクを評価するためのツール プロジェクト実施者や 認証 検証機関が実施すべき具体的な手順が記載 プロジェクトの説明 (PD) のテンプレート モニタリング報告書のテンプレート 妥当性確認 (Validation) 報告書のテンプレート 検証報告書 (Verification) 報告書のテンプレート 7

VCS のプログラム文章 VCS ホームページより http://www.v-c-s.org/ 8

VCS のプログラム文章 プロジェクトの説明 文書 ( テンプレート ) データ VCS ホームページより http://www.v-c-s.org/ 9

VCS のプログラム文章 プロジェクトの説明 文書 ( テンプレート ) VCS ホームページより http://www.v-c-s.org/ 10

VCS のプログラム文章 プロジェクトの説明 (PROJECT DESCRIPTION v3.1) 目次 プロジェクトのタイトルバージョン発行日作成者問い合わせ目次 1. プロジェクトの詳細 1.1 プロジェクトの概要説明 1.2 分野別の適用範囲及びプロジェクトの種類 1.3 プロジェクトの提唱者 1.4 プロジェクトに関与する他の存在 1.5 プロジェクト開始日 1.6 プロジェクトのクレジット期間 1.7 プロジェクトの規模と温室効果ガス吸排出量の推定 1.8 プロジェクト活動の説明 1.9 プロジェクトの場所 1.10 プロジェクト開始前の状況 1.11 法律 法令及びその他の規制の枠組みへの準拠 1.12 所有権およびその他のプログラム 1.12.1 使用権 1.12.2 排出権取引プログラムと他の拘束力のある制限 1.12.3 その他の温室効果ガスプログラムへの参加 1.12.4 環境クレジットの他のフォーム 1.12.5 他の温室効果ガスプログラムによる拒否 1.12.6 プロジェクトに関連する追加情報的確性基準リーケージの管理営利上の機密情報さらに詳しい情報 2. 方法論の適用 2.1 タイトルと方法論の参照 2.2 方法論の適用性 2.3 プロジェクト境界 2.4 ベースラインシナリオ 2.5 追加性 2.6 方法論の逸脱 3. 温室効果ガスの吸排出量の定量化 3.1 ベースライン排出量 3.2 プロジェクト排出量 3.3 リーケージ 3.4 温室効果ガス排出削減量と吸収量の概要 4. モニタリング 4.1 妥当性確認で使用可能なデータとパラメータ 4.2 モニタリングのためのデータとパラメータ 4.3 モニタリング計画の説明 5. 環境への影響 6. 利害関係者の意見 11

VCS のプログラム文章 VCS Standard 文書 VCS ホームページより http://www.v-c-s.org/ 12

VCS Standard v3.1 目次 VCS のプログラム文章 1 はじめに 1.1 バージョン 2 VCS プログラムに固有の問題 2.1VCS プログラムの範囲 2.2 言語 2.3 クレジットのタイミング 2.4 原則 3 プロジェクトの要件 3.1 一般的な要件 3.2 複数のプロジェクト活動 3.3 プロジェクト活動の複数インスタンス 3.4 グループ化されたプロジェクト 3.5 方法論の逸脱 3.6 プロジェクト概要の逸脱 3.7 プロジェクトの開始日 3.8 プロジェクトのクレジット期間 3.9 プロジェクトのスケール 3.10 プロジェクト位置 3.11 所有権とその他のプログラム 3.12 プロジェクトバウンダリー 3.13 ベースラインシナリオ 3.14 追加性 3.15GHG 排出削減量及び吸収量の定量化 3.16 モニタリング 3.17 記録と情報 3.18 プロジェクトの説明 4 方法論の要件 4.1 一般的な要件 4.2 方法論の改訂 4.3 適用条件 4.4 プロジェクトバウンダリー 4.5 ベースラインシナリオ 4.6 追加性 4.7GHG 排出削減量及び吸収量の定量化 4.8 モニタリング 5 妥当性確認及び検証の要件 5.1 はじめ 5.2 一般的な要件 5.3 妥当性確認及び検証のプロセス付録 1: 文書の履歴 13

VCS プロジェクトの適用範囲 VCS の対象となるプロジェクトは 鉱業 製造業 産業廃棄物処理 森林保全から再生可能エネルギーなどの多岐の分野にわたる VCS の分野別の適用範囲 1. エネルギー産業 ( 再生可能 / 不可 ) 2. エネルギー輸送 3. エネルギー需要 4. 製造業 5. 化学工業 6. 建設 7. 運輸 8. 鉱業 鉱物生産 9. 金属の生産 10. 燃料からの漏えい 11. 産業ガスからの漏えい 12. 溶剤使用 13. 廃棄物の処理 処分 (AFOLU) 14. 農業 林業および他の土地利用 15. 家畜と肥料の管理 14

AFOLU プロジェクトの分類 農業 林業および他の土地利用 (AFOLU) プロジェクトは 以下のカテゴリーに分類される 植林 再植林及び緑化 (ARR) 農地管理 (ALM) 改善された森林管理 (IFM) 森林減少と森林劣化に由来する排出の削減 (REDD) 草原や潅木林への変換の防止 (ACoGS) 湿地の保全と再生 (WRC) 15

AFOLU の要件 VCS の AFOLU (Agriculture, Forestry and Other Land Use 農業 森林 その他の土地利用 ) プロジェクトが対象となる VCS のプログラム文章 AFOLU Requirements として取り纏められ AFOLU グループで定めた基準と定義について記載されている プロジェクトは 原則的にプログラム文章の VCS Standard に沿って実施するが AFOUL で定めた基準 ( 外部基準含 ) を踏まえて実施する グッドプラクティスガイダンス (IPCC 2003) 炭素貯蔵量 GHG 吸排出量の定量化 ナショナル GHG インベントリーガイドライン (IPCC 2006) 炭素プールの吸収量の定量化手順 16

AFOLU の要件 VCS のホームページより入手可 AFOLU の要件 Agriculture, Forestry and Other Land Use (AFOLU) Requirements VCS ホームページより http://www.v-c-s.org/ 17

1. はじめに 2.AFOLU プログラムに固有の問題 2.1 AFOLU 非永続性のリスクとプールされたバッファのアカウント 2.2 AFOLU リーケージアセスメント 3. プロジェクトの要件 3.1 一般的な要件 3.2 プロジェクトの開始日 3.3 プロジェクトのクレジット期間 3.4 プロジェクトの場所 3.5 その他の温室効果ガスのプログラムによる参加 3.6 リーケージの管理 軽減及び計算 3.7 非永続性リスク 3.8 グループ化されたプロジェクト 4. 方法論の要件 4.1 一般的な要件 AFOLU の要件 AFOLU の要件 (AFOLU Requirements v3.3) 目次 4.2 対象となる AFOLU プロジェクトカテゴリ 4.3 プロジェクトバウンダリー 4.4 ベースラインシナリオ 4.5 ベースライン及びプロジェクト排出量 / 吸収量 4.6 リーケージ 4.7 温室効果ガス排出削減量及び吸収量の定量化 4.8 モニタリング 5. 妥当性確認及び検証の要件 5.1 非永続性のリスク分析と市場のりーケージ評価 付録 1: ドキュメントの履歴 18

AFOLU 非永続リスクツール このツールは AFOLU (Agriculture, Forestry and Other Land Use 農業 森林 その他の土地利用 ) プロジェクトに必要な非永続性のリスク分析およびバッファ決定を行うための手順を提供する また このツールは リスクを評価し 適切なリスク評価を決定するために プロジェクト実施主体や検証機関等に対する要求事項を定めている 評価されるリスクのカテゴリーは 内部リスク 外部リスク 自然リスク の 3 つに大別される それぞれのカテゴリーでリスクが点数化され 総合評点によりプロジェクトの全リスク評価を決定する これにより非永続リスクのバッファークレジットが徴収される 内部リスク外部リスク自然リスク プロジェクト管理財政的実行可能性機会コスト プロジェクト寿命 土地保有コミュニティ関与政治的リスク プロジェクトを実施しなかった場合に得られる利益 火災病害虫の発生極端な気象その他の自然リスク 19

AFOLU 非永続リスクツール AFOLU Non-Permanence Risk Tool 文書 VCS ホームページより http://www.v-c-s.org/ 20

AFOLU 非永続リスクツール AFOLU Non-Permanence Risk Tool v3.2 目次 1 イントロダクションとスコープ 1.1 スコープ 2 リスク分析とバッファの決定 2.1 ステップ 1: リスク分析 2.2 内部リスク 2.3 外部リスク 2.4 自然のリスク 2.5 ステップ 2: 全体の非永続性のリスク評価とバッファの決定付録 1: 文書の履歴 21

VCS における ISO の規定 VCS は ISO14064-2:2006 ISO14064-3:2006 及び ISO14065:2007 に規定された要件に基づいて実施されている ISO14064-2 :2006 ISO14064-3 :2006 ISO14065 :2007 温室効果ガス - 第 2 部 : プロジェクトにおける温室効果ガスの排出削減 吸収量の定量化 モニタリング及び報告のための規格並びに手引 温室効果ガス排出削減 吸収のためのプロジェクトに焦点 プロジェクトのベースラインを決定するための要求事項等が規定 温室効果ガス - 第 3 部 : 温室効果ガスに関する主張の妥当性確認及び検証のための規格並びに手引 検証の計画 評価手順及び温室効果ガス報告書の評価の要求事項が規定 独立第三者機関が温室効果ガス報告書の検証する際に用いられる 温室効果ガス : 認定及びその他の承認形式で試用するための温室効果ガスの妥当性確認及び検証機関に対する要求事項 温室効果ガスの妥当性確認及び検証を行う機関に対する要求事項を規定 22

VCS の検証体制 VCS では プロジェクトと独立した検証体制が品質保証の核 VCS 事務局は直接検証作業を行わない VCS 協会に認定された第三者検証機関が実施する 全てのプロジェクトは 検証を受ける必要がある VCS の検証機関は CDM 理事会に認定された DOE(CDM プロジェクトで検証を行う第三者検査機関 ) ISO14065 の審査機関 及び VCS 事務局から認定された第三者検査機関が実施する プロジェクトの説明 妥当性確認 (Validation) プロジェクト登録 モニタリング報告書 検証 (Verification) クレジット発行 23

方法論について COP 会議等で REDD プロジェクトの MRV( 計測 報告 検証 ) に関する調査研究事例は報告されているが 国連で承認された REDD の方法論はまだない 方法論の多くは 国連の CDM( クリーン開発メカニズム ) の下で開発されており それらを VCS の方法論として使用することができる REDD プロジェクトにおいては VCS プログラムの下で開発された方法論を使用することができる なお 国際的な基準下で認められている REDD の方法論は VCS の方法論のみ 24

方法論について VCS の方法論は それぞれのプロジェクトにおける温室効果ガス削減効果を定量化するため 詳細な要件を設定したものであり 実際の温室効果ガスの削減効果を定量化するための手順や方程式が示されている プロジェクトの実施者は 温室効果ガスの削減量を定量化するために VCS で承認された方法論を選択して使用するとともに 選択した方法論に完全に従わなければならない 新たなプロジェクト開発において 既存の方法論がニーズを満たしていない場合 VCS 協会に提案し 新たな方法論を開発することができる 25

方法論について VCS のサイト上には 分野別に方法論が掲載されており AFOUL プロジェクトについては 5 つの REDD の方法論が示されている 方法論 ID VM0004 VM0006 VM0007 VM009 VM0015 また 各方法論を補完するために モジュールとツールが掲載されている モジュール ツール 特定のタスクを実行するために適用できる方法論の構成要素 解析を行ったり モジュールや方法論を選択 使用するためのガイドラインや手順 26

方法論について REDD プロジェクトに係る方法論 VM0004 VM0006 方法論 Methodology for Conservation Projects that Avoid Planned Land Use Conversion in Peat Swamp Forests Methodology for Carbon Accounting in Project Activities that Reduce Emissions from Mosaic Deforestation and Degradation 概要 東南アジアの泥炭湿地林における計画的な土地利用転換を避ける保全プロジェクトのための方法論を示す 計画外の人為的なモザイク状森林伐採と劣化を減少させることを目的とする活動のための条件と炭素量計算方法を示す VM0007 REDD Methodology Modules モジュール方式のREDD 方法論であり 計画的な森林伐採 計画外の森林伐採 森林劣化というベースラインの状況に応じて適用させるモジュールを選択 VM0009 VM00015 Methodology for Avoided Mosaic Deforestation of Tropical Forests Methodology for Avoided Unplanned Deforestation 熱帯林におけるモザイク森林伐採を防ぐ活動からの排出削減量を求めるための方法論 無計画な森林破壊を避けるための方法論を示す モザイク状と面的な伐採の両方に適応可能 27

方法論について 該当する分野を検索 VCS ホームページより http://www.v-c-s.org/ 28

方法論について VCS ホームページより http://www.v-c-s.org/ 29

方法論について VCS のホームページより入手可 方法論 : VM0007 (REDD Methodology Modules) VCS ホームページより http://www.v-c-s.org/ 30

REDD+ Reducing Emission from Deforestation and Forest Degradation-plus 平成24年度 応用講習① 方法論について モジュール ツール 対応表 方法論 VM0007 VCSホームページより http://www.v-c-s.org/ 31

方法論について 方法論 :VM0007 目次 Ⅰ. 一般的ガイダンス 適用範囲 定義 モジュールとツール 適用条件 Ⅱ. 純温室効果ガス排出量削減の評価 ST0. 最適な VCS 活動の識別 ST1. プロジェクト境界の定義 ST2. 追加性の実証 ST3. モニタリング計画の開発 目次概要 ST4. べースラインの炭素ストックの変化と温室効果ガス排出量の推計 ST5. 純温室効果ガス排出削減量の総推計 Ⅲ. 事後モニタリング TS1. モニタリング計画に沿ったモニタリング TS2. 将来のクレジット期間のベースライン改訂 IV. 他のモジュールのパラメータ 方法論のフレームワークと適用範囲 用語の定義 適用するモジュールとツールの概説 すべての活動タイプ 計画外の森林伐採 計画的な森林伐採 劣化 の適用条件 ディシジョンツリーによる最適な活動タイプの識別 地理的な境界 時間的な境界 炭素プール 温室効果ガスの排出源 リーケージの原因 プロジェクトシナリオにおける追加性の実証 モニタリング計画の策定方法の概説 推計手法に対応したモジュール VCS バッファーの計算 不確実性の解析 検証済み炭素単位の計算 主なベースラインドライバ 炭素ストック変化と温室効果ガス排出量 リーケージ エージェント ドライバの等の変化に伴いベースラインを改訂 関連するパラメータ一覧 32

環境及び社会的基準の認証 VCS は特定のプロジェクトの吸収量及び排出削減量を算出する手順を認証するものであり 環境及び社会面の認証には別の基準が必要となる 一例として CCB (Climate, Community and Biodiversity) Standards は 土地利用プロジェクトの温室効果ガス削減の効果 地域コミュニティー支援および生態系の保護における効果などを評価するものである 排出削減量の算出方法を認証するものではないため VCS 等との併用が勧められている 33

VCS プロジェクトデータベース VCS では 認証が完了したプロジェクトは VCS プロジェクトデータベースに掲載される データベースには プロジェクトに係る全ての情報が掲載されている ( クレジットの発行 プロジェクトの説明 モニタリング報告書 妥当性確認報告書 検証報告書など ) VCS データベースは 以下のアドレスでアクセスし 検索 閲覧が可能 http://www.vcsprojectdatabase.org/ 34

VCS プロジェクトデータベース プロジェクトを検索 該当分野を検索 VCS ホームページより http://www.vcsprojectdatabase.org/ 35

VCS プロジェクトデータベース 選択したプロジェクトのページ VCS ホームページより http://www.vcsprojectdatabase.org/ 36

VCS プロジェクトデータベース プロジェクトの説明 文書 VCS ホームページより http://www.vcsprojectdatabase.org/ 37

REDD+ 平成24年度 応用講習① Reducing Emission from Deforestation and Forest Degradation-plus VCSプロジェクトデータベース 内容 プロジェクトの説明 文章 VCSホームページより http://www.vcsprojectdatabase.org/ 38