平成 25 年度コスモス大規模改修 ~ これまでの歩みと今後の展望 ~ 多機能型事業所コスモス管理者山田明子 コスモスの玄関の右壁に COSMOS 1992.3 のプレートが埋め込んであります 単純に計算すると コスモスが出来て23 年目を迎えました 広島県から補助金を頂いて 一昨年度に引き続き 昨年度末にも 大規模改修を行うことができ さらに快適に過ごせるようになりました 20 年過ぎれば 傷んで使い勝手の悪くなったところや 利用者の状況に合わなくなったところも出てきていました 工事期間中の昨年 12 月末から3 月末の3カ月は 工事を行いながら利用者の皆さんと活動をすることになりましたので 1 日中みんな一緒に食堂などの大部屋で工作や手芸などの制作活動や お菓子作り ゲーム 下請け作業など いつもと違う活動をする日が続きました みなさんは状況の変化にも大きな混乱は見せず 工事の完了を楽しみに待っておられました 工事が完了し 利用者の方も利用しやすくなったトイレや 移動しやすくなった廊下に とても良くなった と喜ばれています また 少し濃すぎでは? と思える外壁のピンク色も 22 年前コスモスが出来た時の感動を思い出させてくれました 散歩されているご近所の方は 目立っていいよ と 好意的 な言葉を下さいました みなさんに感謝です 私自身の事を言えば 昨年コスモスに管理 写真 : 利用しやすくなったトイレ 者として配置となり コスモスの前身である東広島福祉作業所時代 (1983 年 7 月 ~) の事 それ以前の心身障害児父母の会活動の事なども 改めて思い起こす 1 年でした
この地に建物を建てられることが決まり今の建物が建つまでには困難があり この間に約 5 年を要しました 山田理事長が 今も木工室として使っている建物の床板を 1 人でトントン叩いていた姿や 屋根や壁のスレートを貼る時に 当時の東広島市や東広島市社会福祉協議会の若い職員さん等 が何人も来て下さった事などを感慨深く思 い起こされます 東広島福祉作業所の時代 写真 : 新築当時を思い出させる外装 も 開所当初は在宅でずっと過ごされていた障害のある方の家を一軒一軒訪ね みんなで一緒に活動しよう! と声をかけるところから始まったと記憶しています 開設当時のメンバーで 作業所 コスモスはえぬきの I さんが 昨年 6 月に急逝され I さんとの 30 年の年月を振り返る事にもなりました 当時 入所施設ではなく 家から通えて仲間と集う場所 ( 通所施設 ) を作りたいと活動しておられた方々の存在が この法人つつじの基だと私は思っています そこに賛同し 協力 支援があったからこそ今の法人があるのだと思います 30 年で世の中は変わってきました 私の若いころは 社会福祉は社会変革だと意識できていましたが 今はどうでしょうか それでも 社会で住みにくい人がいれば そのために何をすべきかを考え 行動できる自分でありたいと思います サポートオフィス QUEST オープン ~ 事業内容とこれからの役割 ~ 多機能型事業所コスモス児童発達支援指導員富永智子 サポートオフィス QUEST が平成 26 年 4 月にオープンしました このサポートオフィス QUEST とは 相談支援事業と障害福祉サービス事業等を行っている建物の総称のことです 発達障害のある人たちの探究心を仕事や生活に活かしていけるようにとの願いから名づけられました まず 相談支援事業を行っているのは建物の中の2 階にあり 広島県発達障害者支援センター 広島中央障害者就業 生活支援センターです 広島県発達障害者支援センターでは 発達障害の診断または疑いのある方やご家族 関係機関を対象に相談支援を行っています 発達障害に関する相談支援や情報提供 関係機
関との連携 就労支援 発達障害の普及啓 発を行っています その他にも 支援者養 サポートオフィス QUEST 相談支援事業 ( 建物 2 階 ) 成のための研修会実施 普及啓発のための 活動を行っています 広島県発達障害者支援センター 広島中央障害者業 生活支援センター 広島中央障害者就業 生活支援センター では 就職への支援を希望されている障害 障害福祉サービス事業 / 障害児通所支援事業 ( 建物 1 階 ) のある方を対象に事業を行っています 障 害のある方への主な支援内容としては 就 労相談や適性評価 ハローワークと連携し 就労移行支援事業定員 :8 名 児童発達支援事業定員 :5 名 て職場開拓を行うとともに 必要に応じて就職後の定期的な企業訪問も行っています 事業主の方に対する支援では 障害者雇用に関するノウハウや情報提供 職場実習時の支援 職務内容を構成する際の助言など障害のある方と事業主の方との橋渡しをしています 次に障害福祉サービス事業は 建物の中の 1 階にあり就労移行支援事業と児童発達支援事業を行っています 就労移行支援では 発達障害の診断のある方を対象に就職という目標にむけて2 年の有期限の中 必要なトレーニングを行っています 原則週 5 日間の利用が可能で健康面が安定しており 自力での通所ができる方を対象 としています 1 日の利用時間は 午前 9 時 15 分から 16 時までです プログラムの内 写真 : サホ ートオフィス QUEST の外観 容は 個人にあわせたものを作成しますが 午前中は就労スキルの学習 ( 検品やピッキング ワークサンプルなど ) や 個別学習などを行っています 午後からは ミーティングや運動などの活動やグループワーク等を行っています 活動の中で 個々の得意 不得意を見極めスタッフとともに確認していきながら 必要な配慮や周囲の人に知っておいて欲しいことなどを整理して 企業実習を経て就職を目指していきます 児童発達支援事業では 義務教育を終えた15~18 歳の高等学校や特別支援学校に馴染みにくい発達障害の児童を対象にしています 1 日の利用時間は 午前 10 時から 15 時 30 分までです 活動内容は 午前は個別の活動を中心に生活スキル ( 金銭管理 掃除 調理など ) 就労スキル( 検品 ピッキングなど ) 基礎学習( 漢字 計算など ) 余暇活動スキルなどを行います 午後からは 体操や工作などの活動や個別面談を行っています
本人の特性や課題に合わせたスキルを獲得していくために アセスメントで特性を把握し個々に応じた課題を設定していきます 設定した課題をスタッフと共に学び できるようになったことを 1 人で自立的に行う課題として個別活動の中に取り入れていきます そして 学んだスキルを集団場面でも行えるように支援していくことを目的としています サポートオフィス QUEST では 利用者の就職や生活のスキルを把握し整理を行い 今後の支援の方向性を検討し提案していきます 利用者と共有した課題に向けて 集団や個別での学習機会を設定し個々のスキルの向上やニーズに対応していきたいと思います アクセスマップ サポートオフィス QUEST 西条駅より徒歩 3 分 739-0001 広島県東広島市西条町西条 414 番地 31 電話 :082-490-3211 FAX:082-427-6280
新グループホームの建設状況と今後の役割について 多機能型事業所ウィング管理者大森寛和 このたび 公益財団法人 JKA 様からの補助をいただき 社会福祉法人つつじとしては 3カ所目のグループホームを建設することになりました 新しいグループホームの紹介と合わせて あらためてグループホームの役割について皆さんと考えていきたいと思います まず このたび建設がスタートした新グループホームについて説明させていただきます 工事は本年 8 月よりスタートし 12 月の完成予定です 延べ床面積は309.93m2 11の居室 (1 部屋はショートステイ対応として想定しています ) があります 各部屋の出入り口を可能な限り大きくすることで 出入りがスムーズに出来るようにしています また一部を吊戸棚にすることで 部屋を広く活用できるようにしています 計画当初は建設場所の調整に時間がかかり 2 階建て案もありましたが 平屋建て ( バリアフリー設計 ) を実現する事ができました 建物の中心部には 食堂とリビングそして スタッフの控室を配置することで みなさんがリビングに集いやすい間取りになっています これまでの運営ノウハウを活かした上で 実際に利用される方に合わせて柔軟に対応できるような設計になっています 今後 活用していくにあたり スタッフ 利用者双方で話をしながら より生活しやすい中身を作り上げていく必要があると思っています 次にグループホームの活用方法と役割についてですが グループホームの基本的な性格として 制度施行時に次のように述べられています 地域社会で選択的に生きる障害者の生活の拠点 施設を単に小型にしたものではない 入居者の日常生活は指導 訓練的なものが最小 限であり 管理性が排除されたもの 図 : 新グループホーム完成予定図 これら3 点より あらためてグループホームは施設ではなく住居であり 個々の利用者の価値観を尊重し より自立的に生活出来る環境を作りあげていく事ができるかが重要であると感じています 障害のある方が 住み慣れた地域の中で生きていく際に生じる様々な出来事 ( 本人や周りの生活環境の変化など ) に対しても出来るだけ不安なく 安心して生活ができる仕組みづくりを目指していきたいと思っております ただグループホームはあくまで2 番目の選択肢だと考えています 私たちは これまで同様一貫して できるだけ長く 住み慣れたご自宅でご家族と一緒に生活をする事が ご本人にとっては 1 番の幸せ なのだと思っております その生活が何らかの理由により難しくなった際に 次に鍵になる社会資源のひとつがグループホームになると考えています 今回のグループホームが目指すべき地域づくりのために有効に活用できるように 建物が出来たら終わりではなく 事業を展開していく過程の中で 改善を重ね常により良いものを目指していきます 新しいグループホームをどうぞよろしくお願いします
コスモス夏体験 8 月 4 日 ( 月 )~8 日 ( 金 ) にコスモス夏体験が開催されました 夏体験実施の目的は地域の子どもたちと一緒に作業体験を一緒に行ったり 障害の疑似体験をしたりすることで 障害があってもなくても誰もが住みやすい地域づくり に貢献する事です 地域の年長児から小学 6 年生までの子どもさん 71 名に参加頂き コスモスの利用者と陶芸 手織の作業 ブルーベリーの収穫に加えて 車イス移動や障害者スポーツ ( ビーンボウリング ) を体験して頂きました 参加者の方からは 障害のある人でも自分のできる事を見つけて活動していることが分かった みんなで助け合っ ていると感じた 等の感想を頂きました 写真 : 手織りを楽しむ参加した子どもたち 今年もたくさんの子ども達に参加して頂き 楽しい時間を過ごす中で 誰もが住みやすい地域 に ついて一緒に考えることができたと思います ありがとうございました つつじ農園だより ~ ブルーベリー収穫 ~ 今年度も三升原のつつじ農園でブルーベリーがたくさん実りました 昨年度より大粒になり 甘さも増し おいしくなりました 春から利用者の方と一緒に草抜きを行い 7 月から8 月下旬にかけて収穫をしました 収穫したブルーベリーはコスモス ウィングに加え 地域のお祭りやコープ東広島店などで販売をして頂きました 購入された方からは 新鮮で美味しい と好評をいただきました 来年度はさらに多くの方にご賞味頂きたいと思 っておりますので どうぞよろしくお願いいたします 写真 : たくさん実ったブルーベリー こだわりのハンドメイドフェア 8 月 16 日 ( 土 )~19 日 ( 火 ) に西条プラザ2 階ギャラリーで こだわりのハンドメイドフェアを開催しました 各事業所の作品展示や手作り製品の販売の他 ブルーベリーの販売を行いました また 今年はミニ縁日や陶芸体験 陶芸の実演販売などのイベントを実施しました 陶芸体験 実演販売では利用者の方にも参加してもらい ご来場下さ 写真 : 利用者と陶芸体験をする来場者 った方と一緒にふれあうことができました その他 障害理解の啓発クイズの展示や ご来場下さっ た方から 障害について 施設についてのご質問を受ける事もあり 啓発の目的も果たせたのではな いかと思います 多くの方にご来場 ご協力いただき ありがとうございました
平成 25 年度決算報告 社会福祉法人つつじ 福祉事業活動収支の部 金額勘定科目金額 利用料収入 330,058,155 事業活動外収支差額 73,763 私的契約利用料収入 14,000 施設整備等補助金収入 71,282,000 収入 収委託料収入 69,289,643 特設備整備等補助金収入入経常経費補助金収入 900,000 別特別収入計 71,282,000 収寄付金収入 396,250 国庫補助金等特別積立金積立額 101,924,000 支支雑収入 6,796,118 の固定資産売却 処分損 0 出国庫補助金等特別積立金取崩額 12,066,483 部特別支出計 101,924,000 福祉事業活動収入計 419,520,649 特別収支差額 30,642,000 人件費支出 288,872,559 当期活動収支差額 12,843,419 事務費支出 33,908,771 支事業費支出 30,441,747 前期活動収支差額 540,996,058 出 勘定科目 就労支援事業収入 16,176,513 借入金利息補助金収入 0 就収労国庫補助金等特別積立金取崩額 133,600 受取利息配当金収入 73,763 入収収支就労支援事業活動収入計 16,310,113 事入経理区分間繰入金収入 249,395,820 支援収就労支援事業支出 15,354,956 業事業活動外収入計 249,469,583 の事支支活部業減価償却費 381,732 の動借入金利息支出 0 出活部支就労支援事業活動支出計 15,736,688 外経理区分間繰入金支出 249,395,820 動出就労支援事業活動収支差額 573,425 事業活動外支出計 249,395,820 減価償却費 21,758,641 当期末繰越活動収支差額 553,839,477 その他の支出 1,700,700 その他の積立金取崩額 68,734,617 福祉事業活動支出計 376,682,418 その他の積立金積立額 808,042 福祉事業活動収支差額 事業活動収支計算書 自平成 25 年 4 月 1 日 至平成 26 年 3 月 31 日 42,838,231 次期繰越活動収支差額 621,766,052 流動資産現金預金未収金立替金その他の流動資産固定資産基本財産建物土地基本財産特定預金その他の固定資産建物 構築物器具及び備品等建設仮勘定積立預金その他の固定資産資産の部合計 資産の部 貸借対照表 平成 26 年 3 月 31 日 負債の部 338,802,955 流動負債 79,795,880 217,012,414 未払金 78,858,681 118,211,911 預り金 937,199 仮受金 3,578,630 固定負債 7,102,000 1,009,789,860 設備資金借入金 829,750,829 退職給与引当金 7,102,000 713,226,941 負債の部合計 86,897,880 115,523,888 純資産の部 1,000,000 基本金 52,212,153 180,039,031 国庫補助金等特別積立金 425,554,064 9,178,988 その他の積立金 162,162,666 12,608,075 次期繰越活動収支差額 621,766,052 ( うち当期繰越活動収支差額 ) 12,843,419 151,000,000 純資産の部合計 1,261,694,935 7,251,968 1,348,592,815 負債 純資産の部合計 1,348,592,815
広島県信用組合協会様よりぐるんぱへ寄付をいただきました 9 月 1 日に ぐるんぱ遊戯室で贈呈式を行い 子ども達から感謝の心を込めて歌や作品のプレゼントをしました 今回 いただきました寄付金で 園庭用の遊具を購入させていただきます ぐるんぱの名前にちなんだ可愛いぞうの滑り台です 広島県信用組合協会様をはじめ 関係機関の皆様に心より感謝いたしますとともに 滑り台は子ども達と永く大切に使っていきます 写真 : 子どもたちも一緒に参加した贈呈式 採用 氏名 採用日 所属 氏名 採用日 所属 三宅温子 2/10 ウィング 橋本勝行 4/10 広島中央就業 生活支援センター 樋口弥希 4/1 生活介護つつじ 麻生直美 4/10 広島中央就業 生活支援センター 山田統一 4/1 生活介護つつじ 石田朱美 5/7 生活介護つつじ 小林愛子 4/1 生活介護つつじ 城本真佑 5/8 QUEST 新田雄大 4/1 ウィング 板倉宜孝 6/3 SOAR 本田未菜美 4/1 SOAR 上垣愉子 6/5 生活介護つつじ 富永智子 4/1 QUEST 沖本かおり 7/22 広島中央就業 生活支援センター 畝大樹 4/1 コスモス 秀島和則 9/1 退職 氏名 退職日 所属 氏名 退職日 所属 安部稔 1/31 生活介護つつじ 咲田節子 3/31 ウィング 坂野史織 3/31 ウィング 釜田智美 5/30 広島中央就業 生活支援センター 瀬山梨沙 3/31 ぐるんぱ 発行元 社会福祉法人つつじ 739-0133 広島県東広島市八本松町米満 461 Tel(082)427-1155 Fax(082)427-1156 E-mail: uing@crocus.ocn.ne.jp ホームページ http://www.f-tutuji.or.jp