3-1 応急手当の原則 傷病者が発生した場合 その場に居合わせた人 ( バイスタンダーという ) が応急手当を行えば救命効果の向上や 治療の経過にも良い影響を与えることは医学的にも明らかになっている 災害時等 緊急の事態において適切な応急手当を実施するために 日頃から応急手当の技術と知識を身に付けておく必要がある 応急手当の 的救 命 止 苦痛の ー ーの救命 36
三章適切な応急手当と
3-2 手当の基本 応急手当の手順に基づいて 医師 救急隊に引き継ぐまでの間 傷病者に対し適切な手当を行う必要がある 傷病者管理法を身に付ける 38
三章適切な応急手当と第災害発生時の行39 傷病者の搬送は 応急手当がなされた後に行うものである 傷病者に苦痛を与えず 安全に搬送することが大 切である 動3-3 搬送法
3-4 止血方法 人間の全血液量は 体重 1kg 当たり約 80ml で 全血液量の1/3 以上急激に失うと 生命に危険がある 出血には 動脈からの出血と静脈からの出血とがある 出血量が多いほど また激しいほど直ちに止血しなければならない 40
三章適切な応急手当と3-5 けがに対する応急手当
42 42
三章適切な応急手当と 第災害発生時の行動43
3-6 包帯法 包帯は 傷に当てた保護ガーゼ ( 傷の覆い ) の支持固定や 副子の固定及び手や腕を吊るために用いる また 強く巻くことにより出血を止めることもできる 正確な包帯の巻き方を習得しておく必要がある 44
三章適切な応急手当と
3-7 心肺蘇生の方法 傷病者の呼吸と心肺が停止の状態にある場合 適切な 心肺蘇生法 を実施する必要がある 万が一の場合に備え 正しい 心肺蘇生法 を身に付ける 46
三章適切な応急手当と 第災害発 生時の 行動 47
3-8 AED( 自動体外除細動器 ) の使用 AED は正常に動いていない心臓に電気ショックを与え 心臓の機能を回復させる医療器機である 平成 12 年 7 月より 一般市民の AED 使用が認められた 正しい使用方法を学び適切な対応を身に付ける 48
49 第三章適切な応急手当と災害発生時の行動
3-9 熱中症の予防と手当 ふくしゃねつ熱中症とは 暑い環境で発生する障害の総称である 熱中症の発生には 気温 湿度 風速 輻射熱 ( 直射日光等 ) の環境要因が関係している 同じ気温でも湿度が高いと危険性が高くなり また 運動強度が強いほど身体の熱の発生も多く 熱中症の危険性も高まる 50
51 第三章適切な応急手当と災害発生時の行動