平成 6 年冬季ボーナス支給予定に関するアンケート調査 集計結果 今冬のボーナスは 万 7 千円 前年比.% 増加 平成 6 年冬季ボーナスを支給予定の企業では 正社員一人当たりの平均支給予定額は 万 7 千円となる見込み 回答企業の昨年冬の実績との比較では.% の増加 冬季としては 年連続で前年を上回った その一方で 非正規社員一人当たりの平均支給予定額は同.9% 減となり 正規 非正規の差がみられた 寄せられたコメントからは 多くの企業で景気回復の実感を得られていないコメントが浮かび上がった また 人手不足や消費増税による影響を不安視する内容もみられた. 支給予定の有無 8 割超の企業が支給予定 平成 6 年冬季ボーナスを支給する予定の企業の割合は 8.% となり 年夏 (8.8%) に次ぐ水準となった ( 図表 ) 昨年冬と比較しても. ポイント上昇した 企業業績の改善のほか 人手不足や賃上げ気運の高まりなどが後押しした % 8% 6% % % 図表 ボーナス支給予定の有無.6...7.6 7.9. 9. 8...6. 76. 78. 77.6 79. 79. 8. 78. 8.9 8. 79. 8. 8. なし あり 平成 % 夏冬夏冬夏冬夏冬夏冬夏冬 6 ( 年 ). 支給予定日 月中旬がピーク 平成 6 年冬季ボーナス支給予定日のピークは 月中旬であり 同期間中には全体の半数弱の企業が支給を行う予定である ( 図表 ) 昨年冬の調査と比較すると 中旬での支給が減り 上旬 下旬に分散する傾向がみられた また 時期を決めかねている割合も増加した (%) 8 6 有効回答 社 図表 支給予定日.. 7.7 月中下旬中旬上旬 9..6. 月以前 月 月以降
. ボーナス資金の調達方法 分の 以上が自己資金で調達 平成 6 年冬季ボーナス資金の調達方法は 全額自己資金が 7.% と最も多かったが 前年冬の調査と比べて.7 ポイント低下した 一方 全額銀行借入を行う企業は. ポイント上昇した 金利低下を背景に借入を活用する動きがみられている 図表 ボーナス資金調達の方法 自己資金と銀行借入 ( 割以上 ).8% 自己資金と銀行借入 ( 割未満 ).9% 全額銀行借入.8% 有効回答 社 全額自己資金 7.%. 一人当たり平均支給予定額 平均 万 7 千円 前年比.% 増加 平成 6 年冬季ボーナスの一人当た り平均支給予定額は 正社員が 万 7 千円 非正社員が 万 7 千円であ った ( 図表 -) 回答企業の昨年冬の 実績額と比べると 正社員は.% 増 非正社員は.9% 減となった 一人当たり平均支給予定額につい て前年比増減率の推移をみると 正 社員は 年連続のプラスとなった ( 図表 -) 企業業績の改善を背景に 正社員は増額したが 増税以降の厳 しい状況を訴える企業も目立ち 伸 びは 6 年夏季に比べ縮小した ( 千円 ) 6 (%).7 図表 - 一人当たり平均支給予定額.% 増加 昨年 ( 実績 ) 今年 7 正社員 ( 有効回答 社 ) 図表 - 一人当たり平均支給予定額の 6.. 6...8.. 前年比増減率の推移...9.9% 減少 昨年今年 ( 実績 ) 7 非正社員 ( 有効回答 社 ).......7... 7. 正社員 非正社員 夏冬夏冬夏冬夏冬夏冬夏冬..9 平成 6 ( 年 )
. 支給予定額の増減状況 期連続で 増加 企業が 減少 企業を上回る 平成 6 年冬季ボーナスを支給すると回答した企業について 正社員一人当たり平均支給予定額を昨年冬の実績額と比較すると 増加 は 6.% 横ばい は.% 減少 は.% であった ( 図表 -) 年夏季の調査以降 期連続で 増加 が 減少 を上回った 今年夏の調査と比較すると 増加 は. ポイント低下 減少 は.8 ポイント上昇した 増減率の大きさ別に企業数をみると 前年比 % 増 % 減 が 社で最多であり % 増 の 88 社が続いた ( 図表 -) % 増 が最多であった 6 年夏季に比べると幾分慎重さが強まった % 8% 6% % % % 平成 図表 - 支給予定額の増減状況の推移 ( 正社員 ).7 9..6. 6.7.6.8.9.. 8. 9.9 9. 8.8. 8.8 6. 6. 9..6....7..9 7.6..9.8 6. 6.. 6. 8. 8. 年夏 冬 年夏 冬 年夏 冬 年夏 冬 年夏 冬 6 年夏 冬 減少 横ばい 増加 ( 社 ) 8 6 図表 - 支給総額の増減率について大きさ別に企業数を集計 ( 正社員 ).%.%.%.6%.% 8 以下 企業数 ( 左目盛 ) 構成比 ( 右目盛 ) 7.%.% 7.% 88 8.7%.6%.% 8.6%.% 8 以上 ( 構成比 ) % % % % % ( 増減率 % ) 有効回答 社のうち 支給予定額が前年比で増加 横ばい 減少となる割合 減少.% 横ばい.% 増加 6.%
6. 業種別にみたボーナス支給の状況 建設業の平均支給予定額は前年比 6.6% 増 ボーナス支給を予定する企業の割合を 業種別にみると 全業種平均を上回ったの は 製造業 卸売業であった 一方 運輸 倉庫業では全業種平均と比べて支給割合 が 8. ポイント少なかった ( 図表 6-) 正社員一人当たりの平均支給予定額を 業種別にみると 全業種平均を上回ったの は製造業 卸売業 サービス業であった 全業種において前年の支給額を上回った のは 年夏季の調査開始以降初めて ( 図 表 6-) とりわけ建設業は公共工事 住宅 着工の増加で大幅に伸びた 正社員一人当たりの平均支給予定額の 増減状況を業種別にみると 全業種におい て 増加 の割合が最も高かった ( 図表 6-) 図表 6- 業種別にみた支給予定の有無 有効回答 9 社 ( 正社員 ) 支給割合 % 全業種 8. 製造業 87.8 建設業 8. 卸売業 88. 小売業 8. 運輸 倉庫業 76. サービス業 79. 図表 6- 業種別にみた一人当たり平均支給 予定額 ( 正社員 ) 有効回答 社 平均支給額前年比増減率千円 % 全業種 7. 製造業 6. 建設業 89 6.6 卸売業 9. 小売業. 運輸 倉庫業 9. サービス業. 図表 6- 業種別にみた支給予定額の増減状況 ( 正社員 ) 有効回答 社 % % % 全業種 6... 製造業.9 9..7 建設業 8.6. 8.9 卸売業... 小売業 6.9 8.. 運輸 倉庫業.9 7.6 9. サービス業 8... 増加横ばい減少 増加 は 前年比 % 以上増加した企業 横ばい は 前年比 %+% の企業 減少 は 前年比 % 以上低下した企業
7. 従業員規模別にみたボーナス支給の状況 人以上 の平均支給予定額は前年比.6% 増 ボーナス支給を予定する企業の割 合を従業員規模別にみると 人以 上の企業では支給割合が 8 割を上回 った ( 図表 7-) 正社員一人当たりの平均支給予定 額を従業員規模別にみると 全業種 平均を上回ったのは 人以上 であった 前年比増減率は 人以 上 人未満 と 人以上 が 全規模平均を上回り 人以上 人未満 が最も高かった ( 図表 7-) 人以上 人未満 は 大幅に増加した建設業の割合が少な く マイナスとなった 正社員一人当たりの平均支給予定 額の増減状況を従業員規模別にみる と 人以上から 人未満 が 増加 が半数以上であった ( 図表 7-) 図表 7- 従業員規模別にみた支給予定の有無 有効回答 9 社 ( 正社員 ) 支給割合 % 全規模 8. 人未満 77.9 人以上 人未満 8. 人以上 人未満 9.7 人以上. 図表 7- 従業員規模別にみた一人当たり平均支給予定額 ( 正社員 ) 有効回答 社 平均支給額前年比増減率千円 % 全規模 7. 人未満.9 人以上 人未満 9 6.6 人以上 人未満 98. 人以上 7.6 図表 7- 従業員規模別にみた支給予定額の 増減状況 ( 正社員 ) 有効回答 社 % % % 6% 8% % 全規模 6... 人未満...7 人..9.9 人 6. 6. 7.9 人以上 7...8 増加横ばい減少 増加 は 前年比 % 以上増加した企業 横ばい は 前年比 %+% の企業 減少 は 前年比 % 以上低下した企業
8. アンケートに寄せられたコメント今回の調査では 建設ラッシュにより業績が回復した建設業や 駆け込み需要により業績が回復した流通業を中心に 冬季としては 年連続で支給額が増加した しかし 寄せられたコメントをみると 円安による原材料 燃料価格の高騰や競争の激化などで厳しい経営状況とする企業や 人手不足を懸念する企業がみられた 支給する企業の中には 業績を反映したというよりは従業員のモチベーション維持などのために支給しているとしたコメントが複数あり 県内の多くの中小企業にとって企業業績の改善は未だ十分ではないと考えられ 今後の動向に注意が必要である 図表 8 今冬ボーナスを支給する企業のコメント ( 抜粋 ) 製造業 建設業卸売業小売業サービス業 昨今の景況 公務員の賃上げによって 従業員のボーナスの期待感が感じられ非常に厳しいものがある 中小企業には 賃上げに耐える体力がまだない 消費増税後の景気の落ち込みによる売上の減少があるが 賞与を払わず利益を上げたところで従業員の士気は上がらない 人あってこその会社 経営陣の努力で支給したい 前年度と比較し 上期実績及び受注高が増加 今後の景気動向 消費税率増加による不安要素はあるが 一旦は利益の還元として 賞与を増加支給する見込み 材料費 経費等増加し 利益は伸び悩みだが社員満足度の向上のため 少額ながら支給予定 人手不足に対し 人員の確保のため賞与 給与を引き上げることは 今後収支に悪影響 今期は 消費税の駆け込み需要にて 売上 利益とも上昇 月の消費税増税後 買い換え コストアップ等の影響で 利益がタイトになっている 厳しい ボーナスという金額ではなく お年玉 という位置づけ 図表 9 今冬ボーナスを支給しない企業のコメント ( 抜粋 ) 製造業 卸売業 運輸 倉庫業 サービス業 海外製品との競争のため厳しい状況 水島の車種の減少が大きく売上高を減少させており 今後の回復予定もなし 月は生産調整で臨時休業日も必要となっており ボーナスどころか給料の支払いにまで影響している 運送費等の経費負担が増える一方で 消費税増税など売手側の負担と消費者側の買い控えを考えると 今後ますます不支給が続く予感がする 円安が全て良いとは言えない 運賃があがらなければボーナスなど無理 原油の高騰でそれどころではない 軽油税等引下げをお願いしたい 利益が出れば支給してあげたい 燃料 高速料 運賃 etc 何とかして欲しい ボーナス制度的なものを止めて欲しい 特に公務員のボーナスを新聞 マスコミ等での発表はして欲しくない ( 税金でもらっているではないか ) 仕事はあっても人が集まらないため経営が厳しい 地方の景気はまだまだ冷え込んでいる 昨年から不支給状態だが何とか雇用を守り 全社員で業績浮上に取り組んでいる 消費税アップを決行されるとそれも遠のく現状 調査期間平成 6 年 月 日 月 6 日調査対象岡山県下の民営事業所 ( 従業員数 名以上 ) 調査方法郵送によるアンケート方式調査対象事業所数, 回答事業所数 9 回答状況有効回答事業所数 9 有効回答率.% 6