資料2 これまでの学校における食育の取組について

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平成 30 年度広島県立庄原特別支援学校食に関する年間指導計画小学部重複障害学級 食べ物と健康との関わりについて知ろう 給食について知ろう 学習 遊びの指 導 生活単元 給食の食材や献立について知る 正しい手洗いを身に付ける 協力して配膳ができる 食後の片付けができる しっかりかむ習慣を身に付け,

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

02-01 ビジョンの基本的考え方

則な食事 肥満や生活習慣病の増加 過度の痩身志向などの問題に加え 新たな 食 の安全上の問題や 食 の海外への依存の問題が生じており 食 に関する情報が社会に氾濫する中で 人々は 食生活の改善の面からも 食 の安全の確保の面からも 自ら 食 のあり方を学ぶことが求められている また 豊かな緑と水に恵

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

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104 (3) 全中学校において アクティブスクール を展開 全中学校を アクティブスクール として位置付け 自校の目標 ( 値 ) や取組内容を定めた 体力向上推進計画 を作成し 取組を強力に推進している (4) スーパーアクティブスクール や アクティブライフ研究実践校 による取組中学校 47

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

実践内容 (1) 視点 1 教育活動全体で推進できるよう 指導体制を整備し 食に関する指導の充実 を図る 1 食育全体計画の整備既存の食育全体計画を見直し 教科 学級活動における食に関する指導の時間を確保するとともに 栄養教諭とのティーム ティーティング ( 以下 TT) についても明記した また

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/


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Ⅵ ライフステージごとの取り組み 1 妊娠期 2 乳幼児期 (0~5 歳 ) 3 学童期 (6~12 歳 ) 4 思春期 (13~19 歳 ) 5 成年期 (20~39 歳 ) 6 壮年期 (40~64 歳 ) 7 高年期 (65 歳以上 ) ライフステージごとの取り組み ( 図 )

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コラム授業力の向上について食育では 生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性を育んでいきます そのためには 教師の授業力が一つの鍵になることはいうまでもありません そこで どのような授業を行えば 子どもたちに望ましい生活習慣等が定着するのか 小学校 中学校授業評価システムガイドライン ( 平成

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(2) 学校給食用物資の取扱予定数量 分類 平成 29 年度 平成 28 年度 増減 基本物資 ( 主食 ) 取扱数量 パン 17,476,000 食 17,861,000 食 385,000 食 米飯 82,894,000 食 82,695,000 食 199,000 食 めん類 9,900,00

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名古屋学芸大学健康 栄養研究所年報第 10 号 2018 年 総説 学校における食育の推進と食に関する指導の変遷 Trace the history of Shokuiku and food and nutrition education in school 髙田尚美 Naomi TAKADA キー

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

(2) 望ましい食習慣や知識の習得 ( 関連目標 ) 子どもたちが 食習慣や知識を習得することは 生涯にわたって健全な食生活を実践していくために重要です そこで 学校では家庭科や学校行事等における調理実習等の体験を通して 児童生徒が食に関する正しい知識や技能を習得できるようにするとともに 家庭での実

1 大学等を卒業して小学校教諭普通免許状を取得する ( 免許法別表第 1) 基礎資格 種類 基礎資格 専修 修士の学位 ( 大学 ( 短期大学を除く ) の専攻科又は大学院に1 年以上在学し,30 単位以上修得した場合を含む ) 一種 学士の学位 ( 学校教育法第 102 条第 2 項により大学院へ

第 3 4 学年 ( 複式学級 ) 学級活動指導案 平成 26 年 6 月 11 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者教諭 ( 学級担任 ) 養護教諭 1 題材 バランスよく食べよう ( 第 3 学年及び第 4 学年 (2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい

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平成 28 年度 第 1 回境港市学校給食センター運営委員会 1 日時 : 平成 28 年 10 月 27 日 ( 木曜日 )10:00~ 2 場所 : 境港市学校給食センター研修室 3 内容 (1) 報告事項 1 平成 28 年度学校給食の実績について 2 学校給食センターの取組について 3 アイ

刈谷市食育推進計画

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上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

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平成25~27年度間

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

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イ養護教諭二種免許状 養護教諭一種免許状 養護教諭二種免許状を有する者が 養護教諭一種免許状の授与を受けようと する場合は 次の表に定めるところにより 在職年数を満たし 単位を修得し なければなりません ( 別表第 6) 養護教諭二種免許状を有する者 1 のアは 保健師助産師看護師法第 7 条に規定

次世代ヘルスケア産業協議会第 17 回健康投資 WG 資料 6 職場における食生活改善の質の向上に向けて 武見ゆかり第 6 期食育推進評価専門委員会委員 ( 女子栄養大学教授, 日本栄養改善学会理事長 )

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福利厚生基本計画

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

●アレルギー疾患対策基本法案

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食育に関するアンケート

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

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人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の

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幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

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教科 : 家庭科目 : ファッション造形基礎対象 : 第 3 学年選択者単位数 : 教科担当者 : 青栁里菜印使用教科書 : ファッション造形基礎 ( 実教出版 ) 月 指導内容科目ファッション造形基礎予定指導内容科目ファッション造形基礎予定評価の観点方法評価の観点方法 年間授業計画 の具体的な指導

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

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第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

わりについての教育, 例えば,1 食料の生産 加工 流通, 安全な食品の選択と選択能力の獲得,2 生活環境や生活行動, 個人の健康意識, 心理的状態と食の状況などを考慮した上での個人や集団に合った食生活管理, などについて教育する 2 食育国民一人一人が, 生涯を通じた健全な食生活の実現, 食文化の

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

泉大津


15

求められる整理編

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第2次帯広市食育推進計画(名古屋市パクリ)

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Transcription:

資料 2 これまでの学校における 食育の取組について スポーツ 青少年局学校健康教育課

1 食育基本法 食育の基本理念と方向性を明らかにするとともに 食育に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために 平成 17 年 6 月成立 平成 17 年 7 月施行 前文 ( 抜粋 ) 子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ 生きる力を身に付けていくためには 何よりも 食 が重要である 第 5 条 ( 中略 ) 子どもの教育 保育等を行うものにあっては 教育 保育等における食育の重要性を十分自覚し 積極的に子どもの食育の推進に関する活動に取り組むこととなるよう 行われなければならない 第 11 条教育 ( 中略 ) に関する職務に従事する者並びに教育等に関する関係機関及び関係団体 ( 中略 ) は 食に関する関心及び理解の増進に果たすべき重要な役割にかんがみ 基本理念にのっとり あらゆる機会とあらゆる場所を利用して 積極的に食育を推進するよう努めるとともに 他の者の行う食育の推進に関する活動に協力するよう努めるものとする 1

食育推進基本計画 2 食育推進基本計画 食育の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため 基本方針や目標 食育推進活動等の総合的な促進等について 食育推進基本計画を作成 第二次食育推進基本計画 ( 平成 23~27 年度 ) 周知 から 実践 へ 重点課題 1 生涯にわたるライフステージに応じた間断ない食育の推進 2 生活習慣病の予防及び改善につながる食育の推進 3 家庭における共食を通じた子どもへの食育の推進 目標値朝食を欠食する子ども ( 小学校 5 年生 ) の割合 4. 1%(12 年度 ) 1. 5%(22 年度 ) 0%(27 年度 ) 学校給食における地場産物の活用割合 21. 2%(16 年度 ) 25%(22 年度 ) 30% 以上 (27 年度 ) 2

3 学校給食を活用した食育の推進 栄養バランスのとれた食事による児童生徒の心身の健康に資するとともに 食育を推進する上でも大きな教育的意義があり 子どもの心身の健全な発達にとって重要 学校給食の目標 ( 学校給食法第 2 条 ) 一適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること 二日常生活における食事について正しい理解を深め 健全な食生活を営むことができる判断力を培い 及び望ましい食習慣を養うこと 三学校生活を豊かにし 明るい社交性及び協同の精神を養うこと 四食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め 生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと 五食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め 勤労を重んずる態度を養うこと 六我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること 七食料の生産 流通及び消費について 正しい理解に導くこと 3

4 学校給食の実施状況 ( 平成 22 年 5 月現在 ) 学校給食を実施している国公私立学校数は全体で 32,051 校 実施率は 94.2% 4

5 学習指導要領に基づく指導の充実 学習指導要領における食育に関する記述の充実 ( 平成 20 年改訂 ) 学校における体育 健康に関する指導に 新たに 学校における食育の推進 という概念を明確に位置づけ 関係各教科 ( 家庭科 保健体育等 ) において 食に関する指導の記述を充実 小学校は 23 年度 中学校は 24 年度から全面実施 食に関する指導の手引 を改訂 児童生徒向けの食生活学習教材 指導参考資料を作成 配布 5

6 学校における食育の内容 ( 例示 ) 1 食事の重要性 食事の重要性 食事の喜び 楽しさを理解する 2 心身の健康 心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事のとり方を理解し自ら管理していく能力を身に付ける 6 食文化 各地域の産物 食文化や食にかかわる歴史等を理解し, 尊重する心をもつ 5 社会性 食事のマナーや食事を通じた人間関係形成能力を身に付ける 3 食品を選択する能力 正しい知識 情報に基づいて 食品の品質及び安全性等について自ら判断する能力を身に付ける 4 感謝の心 食物を大事にし 食物の生産等にかかわる人々へ感謝する心をもつ 食に関する指導の手引 ( 平成 22 年 3 月文部科学省 ) 6

7 学校における食育の指導場面 給食の時間 総合的な学習の時間 学級活動 道徳 学校の教育活動全体で取り組む 保健体育科 家庭科 学校行事 クラブ活動 各教科 ( 社会科 理科等 ) PTA 行事や地域と連携した学習 7

8 食育の学習活動の例 健康 栄養 生活習慣について学ぶ 早寝 早起き 朝ご飯 給食の献立を通じて学ぶ 保健 学活などの時間 家庭と連携 体験を通じて学ぶ 農業体験 調理実習 親子料理教室 地場産物について学ぶ 郷土料理や地場産物ついて学ぶ 給食献立で地場産物活用し生きた教材に 8

趣旨 経緯 9 栄養教諭制度 食生活を取り巻く環境の変化や食生活の乱れが指摘され 学校における食育の推進に中核的な役割を担う 栄養教諭 制度が創設され 平成 17 年度から施行 平成 20 年の学校給食法改正で栄養教諭が食に関する指導を行うことを規定 栄養教諭の主な職務 1 学校全体の食に関する指導計画の策定 2 教職員間や家庭 地域との連携 調整等において中核的な役割を担う 3 各学校における指導体制の要として食育を推進 9

5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 10 栄養教諭の配置状況 栄養教諭の配置状況 4,330 3,919 3,442 2,725 1,954 1,023 375 35 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 4,704 年度 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 全国の公立学校 34 359 986 1897 2,663 3,379 3,853 4,262 4,630 国立学校 1 16 37 57 62 63 66 68 74 計 35 375 1,023 1,954 2,725 3,442 3,919 4,330 4,704 平成 25 年度予算案栄養教諭の加配教職員定数 329 人 ( 前年比 50 人増 ) 10

食育推進プランの主な事業 11 平成 25 年度予算 ( 前年度予算額 229,171 千円 ) 25 年度予算額 230,261 千円 ( 76,587 千円 ) 1 栄養教諭を中核とした食育推進事業 拡充 87,578 千円栄養教諭を中核とした食育推進のための実践的な取組に対する支援を充実するとともに 退職栄養教諭 学校栄養職員等からなる食育支援者の派遣など 学校における食育の推進体制の充実を図る (62,701 千円 ) 2 食生活学習教材の作成 配布 62,697 千円児童生徒が自らの食生活を考え 食に関する実践力を身に付けることが出来るようにするため 小学校低学年から継続した食に関する指導を行うための学習教材を作成し 配布する (20,288 千円 ) 3 学校給食における地場産物の活用促進事業 17,163 千円地場産物活用促進に取り組む 3 都道府県において 地場産物に関する食育教材の開発等を行うほか 地場産物を活用した学校給食のメニュー開発コンテストや調理員を対象とした調理講習会を開催するなど 総合的に地場産物活用を推進することにより食育の推進を図る 11

12 職員食堂における学校給食フェア 趣旨 : 郷土料理など特色ある学校給食を提供し 学校における食育の取組への興味関心を高める 日時 : 平成 25 年 1 月 24 日 25 日 28 日 29 日 30 日の 5 日間 場所 : 文部科学省庁舎 1 階 職員食堂 内容 : 郷土料理など特色ある学校給食メニューを提供 1/24( 木 ) 福島県の給食 ( 鮭のこうじやき いかにんじん等 ) 1/25( 金 ) 宮城県の給食 ( 仙台油麩 ( あぶらふ ) どん等 ) 1/28( 月 ) 岩手県の給食 ( 三陸わかめごはん ひっつみ等 ) 1/29( 火 ) 東京都の給食 ( 練馬区立八坂中オリジナルカレーピラフ等 ) 1/30( 水 ) 高知県の給食 ( こうしめし土佐ゆず和 ( あ ) え等 ) 全府省庁の職員へメール等を活用し周知 文部科学省だけでなく 他府省庁からも利用があった 5 日間とも用意した 180 食 ~260 食が 12 時 30 分頃には完売 12

13 食育と学校給食展 趣旨 : 食育と学校給食への興味関心を高める 日時 : 平成 25 年 1 月 24 日 25 日 28 日 29 日の4 日間 場所 : 旧文部省庁舎 1 階 情報ひろばラウンジ 内容 : 学校給食と食育に関する展示を行い学校給食試供品を配布 下村文部科学大臣 義家文部科学大臣政務官が会場を視察 (1/29) 13

14 テレビドラマとタイアップした食育の広報活動 食育の取組について広く国民に広報 啓発するため テレビドラマ ( フジテレビ系 プライスレス 平成 24 年 10 月 ~12 月放送 ) とタイアップし 広報活動を実施 内容 : ポスターを全国の学校等へ配布 ( 約 4 万枚 ) 特設ホームページ 食べるが価値 を開設 学校の食育の取組などを紹介 プライスレスタイアップポスター 14

15 ワシントン ポスト 紙が日本の学校給食を紹介 平成 25 年 1 月 27 日付け ワシントンポスト 記事 平成 25 年 1 月 27 日付 ワシントン ポスト 記事概要 日本の生徒にとって 学習は食事から 日本は食と健康を真剣に捉えており 学校給食制度は誇るべきもの 日本の給食はバランスが取れていて栄養価が高い 給食の時間は共同作業の場でもあり 生徒は自ら配膳し 教室内で同じメニューの食事をとる 日本政府は最低限のガイドラインを策定するが 学校の栄養士が献立を考える 給食に必要な人件費は各自治体が負担し 各食 3 ドルほどの材料費は保護者が負担 15