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2. 意見の概要と市の考え方寄せられた意見の概要及び意見に対する市の考え方は次のとおりです 意見書の内容意見に対する市の考え方 前文 に条例の基である 言語 の位置づけを明確に示し 前文 に手話は言語として位置づけられている旨の記載条例の策定趣旨を理解しやすくしてください を追加しました また 前文

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 19 日 19 時 40 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベル2( 火口周辺規制 ) が継続 > 中岳第一火口では 16 日にごく小規模な噴火が発生しました その後 本日 (19 日 )08 時 24

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浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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目次 1 降雨時に土砂災害の危険性を知りたい 土砂災害危険度メッシュ図を見る 5 スネークライン図を見る 6 土砂災害危険度判定図を見る 7 雨量解析値を見る 8 土砂災害警戒情報の発表状況を見る 9 2 土砂災害のおそれが高い地域 ( 土砂災害危険箇所 ) を調べたい 土砂災害危険箇所情報を見る

(1) 近年の火山噴火近年 火山活動が全国的に活発化している 図 1 は 日本周辺における火山について 2010 年 1 月から 2016 年 12 月までの噴火警戒レベルが 2 以上 火口周辺危険または周辺海域警戒である火山 ( 以下 活動が活発な火山 とする ) の総数の推移を表したものである

火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 栗駒山の火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 仙台管区気象台地域火山監視 警報センター 火山活動に特段の変化はなく 静穏に経過しており 噴火の兆候は認められません 30 日の噴火警戒レベル運用開始に伴い 噴火予報 ( 噴火警戒レベル 1 活火山である

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

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目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

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日本海溝海底地震津波観測網の整備と緊急津波速報 ( 仮称 ) システムの現状と将来像 < 日本海溝海底地震津波観測網の整備 > 地震情報 津波情報 その他 ( 研究活動に必要な情報等 ) 海底観測網の整備及び活用の現状 陸域と比べ海域の観測点 ( 地震計 ) は少ない ( 陸上 : 1378 点海域

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試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 30 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

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アジェンダ 1. レキオスソフトのご紹介 2. 沖縄の産業と気象データの利活用 3. 具体的な気象データの利活用モデル

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1. 口座管理機関 ( 証券会社 ) の意見概要 A 案 ( 部会資料 23: 配当金参考案ベース ) と B 案 ( 部会資料 23: 共通番号参考案ベース ) のいずれが望ましいか 口座管理機 関 ( 証券会社 ) で構成される日証協の WG で意見照会したところ 次頁のとおり各観点において様々

L アラート ( 災害情報共有システム ) の概要 1 情報発信 情報伝達 地域住民 市町村 災害時の避難勧告 指示 お知らせ等 収集 フォーマット変換 配信 テレビ事業者 システム接続 ケーブル地上波 デジタル TV データ放送など ( テキストで表示 ) 情報閲覧 入力 防災情報 お知らせ等 都

1 取組の背景 東日本大震災(H ) ソーシャルメディア等インターネットを活用して安否確認が行われるなど 情報通信技術 (ICT) に基づく情報伝達手段が広範囲に活用される 一方 緊急時における情報の途絶や錯綜による不安感の増大 混乱から迅速 確実な情報伝達手段の確保の必要性 もしもの時

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現状では法制度を工夫しても 違憲の疑いが強い

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大雪警報発表時の対応暴風警報等と異なり 大雪の場合は大雪警報が解除された後も積雪の状況により登園が困難になることも想定されるため 各園の判断で臨時休園等の措置をとります その際 幼稚園敷地内の適切な場所を観測地点として その場所の積雪量が一定基準 ( 大雪警報に準じて20センチメートル程度 ) に達

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習う ということで 教育を受ける側の 意味合いになると思います また 教育者とした場合 その構造は 義 ( 案 ) では この考え方に基づき 教える ことと学ぶことはダイナミックな相互作用 と捉えています 教育する 者 となると思います 看護学教育の定義を これに当てはめると 教授学習過程する者 と

本ワーキンググループにおけるこれまでの検討事項

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いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

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ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

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火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 1 日 6 日 8 日 14 日 20 日 22 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は700~1,800 トン (10 月 :500~1,70 トン ) と増減しながら 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の

我が国における活火山の分布 2

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1-(1) 中部電力 ( 株 ) 大日本印刷 ( 株 ) と共同で 歩道上の路上変圧器を活用した情報発信の実証実験を実施 ~1/24 国交省実証実験の対象地域に選定 ~ 1 国交省実証実験の対象地域に選定 先週木曜日(1/24) 国土交通省から 無電柱化に伴う一般国道の歩道上に設置されている電力設備

平成30年基幹放送局の再免許の実施

2 本紙について 本紙は 通信回線の管理者等が脆弱性評価を行うにあたって 有用と考えられるポイントを 電気通信事業者の視点で取りまとめた参考資料である 大規模災害等が発生し 電気通信ネットワークがケーブル切断等により途絶した場合 電気通信事業者は電気通信事業法第 8 条の重要通信の規定に照らし 重要

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火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 12 日 18 日 25 日 27 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は 900~1,600 トン (11 月 :700~1,800 トン ) と 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状

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出油等の防止堤なんかをかさ上げすることは困難であると認識している 津波対策で かさ上げした場合の被害シミュレーションを見たが 確かに かさ上げしたところは守られる しかし かさ上げされない部分は 戻り波 返し波で 逆に波が高くなる可能性がある コンビナート地域は複数の市町村にまたがっていることもある

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)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

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参考資料 火山噴火予知連絡会 火山情報の提供に関する検討会 開催実績 火山情報の提供に関する検討会 ( 第 1 回 ) 日時 : 平成 26 年 10 月 27 日 ( 月 )16 時 30 分 ~19 時 05 分場所 : 気象庁 2 階講堂 火山情報の提供に関する検討会 ( 第 2 回 ) 日時 : 平成 26 年 11 月 19 日 ( 水 )10 時 00 分 ~12 時 30 分場所 : 気象庁 2 階講堂 火山情報の提供に関する検討会 ( 第 3 回 ) 日時 : 平成 26 年 11 月 28 日 ( 金 )17 時 30 分 ~20 時 05 分場所 : 気象庁 2 階講堂 火山情報の提供に関する検討会 ( 第 4 回 ) 日時 : 平成 27 年 1 月 27 日 ( 火 )10 時 00 分 ~12 時 30 分場所 : 気象庁 2 階講堂 火山情報の提供に関する検討会 ( 第 5 回 ) 日時 : 平成 27 年 2 月 18 日 ( 水 )17 時 00 分 ~19 時 25 分場所 : 気象庁 2 階講堂 火山情報の提供に関する検討会 ( 第 6 回 ) 日時 : 平成 27 年 3 月 18 日 ( 水 )15 時 00 分 ~17 時 00 分 ( 予定 ) 場所 : 気象庁 2 階講堂

火山情報の提供に関する検討会 ( 第 1 回 ) 議事概要 1. 検討会の概要日時 : 平成 26 年 10 月 27 日 ( 月 )16:30~19:05 場所 : 気象庁講堂 ( 気象庁庁舎 2 階 ) 検討会委員出席者 : 藤井座長 石原 関谷 栁田 黒岩 青柳 河合 塚田 尾形 辻村 谷原 名波 植松 西山 ( 代理 : 岡本 ) 北川 気象庁出席者 : 西出 東井 関田 松森 齋藤 菅野 2. 議事概要 < 火山活動に関する情報提供の改善について > 事務局から 検討会における論点及び資料 1~6 について説明 栁田 黒岩 青柳 河合 塚田 尾形の各委員からの取り組みの紹介後に ご議論をいただいた 委員からの主な意見は以下のとおり わかりやすい情報の提供について 噴火警戒レベル 1( 平常 ) については 一般ユーザー等は安全と受け止めているのではないか 火山活動の状態によって火口内で火山灰の噴出等の可能性があるとしているレベル 1 の考え方との間でギャップがあるのではないか 火山の状況に関する解説情報 などは 表現方法だけではなく 情報の受け手自らが行動を判断できる 具体的な内容で発表すべき 火山の状況に関する解説情報 が誰を対象に 何を目的に発表しているかはっきりすべき 火山活動の変化が噴火の予兆か不明な場合は 不確実で不明確なものをそのまま自治体に伝えることも必要 火山活動の状況の変化を伝えるなかで 的確な評価が難しい場合が多い そのため観測データを提供されれば地元の専門家等のアドバイスを考慮し 最後は 安全面を最優先に判断することが首長の責務であり その実例もある 今回の御嶽山噴火を踏まえ 火山活動の今後の推移の判断が難しい状況においても 火山活動の状態を適切に伝えることが必要 火山毎の特徴を踏まえ個別に議論することが必要 風評被害を防ぐ観点から 危険な地域の明確化とあわせて 安全な地域であることについても伝えることが必要 県内の地理に詳しくない観光客にも配慮が必要 訪日滞在者を意識した情報の提供が必要 登山者からは 火山活動の変化を知らせるための緊急地震速報のような情報がないか等の要望がある 登山者に対して 活火山に登るリスクについて十分に普及啓発することが必要 情報伝達の方法について 日常的に火山と接している山小屋などとホットラインを結んではどうか 山頂や登山口では携帯電話や防災行政無線が使えても 登山道では携帯電話が通じなかったり 電池の消耗を防ぐため携帯電話の電源を切っている場合もあり 登山者への情報伝達が課題

気象庁は情報を自治体に一方的に出すのではなく 情報の発表者と受け手による双方向のやり取りが必要 3. 今後の予定 次回の検討会は 11 月中に開催予定 次回までに 事務局へメール等で意見をいただき論点を整理したうえで 次回の検討会で議論する予定

火山情報の提供に関する検討会 ( 第 2 回 ) 議事概要 1. 検討会の概要日時 : 平成 26 年 11 月 19 日 ( 水 )10:00~12:30 場所 : 気象庁講堂 ( 気象庁庁舎 2 階 ) 検討会委員出席者 : 藤井座長 石原 関谷 黒岩 河合 塚田 尾形 辻村 谷原 名波 植松 西山 北川気象庁出席者 : 西出 東井 関田 松森 齋藤 菅野 2. 議事概要 < 火山活動に関する情報提供の改善について > 事務局から 第 1 回検討会の議事概要及び緊急提言に向けた論点 考え方について説明 委員からの主な意見は以下のとおり 情報伝達手段の強化について 山小屋とのホットラインは 普段から顔の見える関係を構築していることが重要 山小屋への情報伝達は 現場が混乱しないよう 既存の伝達ルートと合わせて整理が必要 山小屋から登山者への情報伝達は有効だが 情報を伝達する設備がない山小屋もあり 整備にはコストが課題 また 民間が管理している山小屋があることにも留意が必要 登山者への情報伝達手段として 防災アプリは有効だが その他の伝達手段を排除すべきではない メールなど 様々な手段を活用して携帯端末に情報を出すことが必要 登山者への情報伝達として 防災行政無線で伝えることが有効な山もある 想定シナリオに基づく連携行動について 噴火に至るまでの想定シナリオについて 一つの想定に固執せず 複数の想定を関係機関で検討し 共有しておくことが必要 地元自治体や協議会との連携は既にやっているので 活動に変化があれば機動観測等で活動を評価し 関係機関と情報を共有して 連携して行動するという対応に見直すと理解 火山速報 ( 仮称 ) の創設について 火山活動の変化と噴火では切迫度が大きく異なり 火山速報という同じタイトルで伝えると受け手は混乱する 違いが分かる名称で発表すべき 噴火を速報で伝えることは必要 ただし 火山速報を創設するか 噴火に関する火山観測報 の運用を見直すか 検討が必要 活動の変化を速報しても それだけで一般の人は必要な行動を判断できない 活動の変化を評価して 噴火警報 予報が出されるのであれば 活動の変化を知らせる情報があってもよいが その名称は火山速報でない方がよい 火山速報で活動の変化を伝えるよりも 活動の状況を常時 リアルタイムで公表し 活動に変化がないということも知らせてはどうか 同じ活動の変化でも 火山性地震の増加と噴火直前の火山性微動の発生では 活動の意味合いが違う その違いが分かるような仕組みが必要である 火山速報を発表する活動の変化があれば 噴火警戒レベル 2 に引き上げるべきではないか 情報を利用する側にとっては 提供される情報は できるだけシンプルな方がよい レベル 1( 平常 ) で発表される火山速報や噴火予報でも対応行動が必要になるのであれば 平常 との表現に違和感を覚える 噴火警報という名称を採用したため 気象庁は噴火発生の有無にこだわっていないか 火山活動に異常があれば 噴火の可能性が高くなくても レベル 2 への引き上げを行い 注意を喚起すべき

3. 今後の予定 次回の検討会は 11 月中に開催予定 追加意見等があれば 事務局へメール等連絡願いたい

火山情報の提供に関する検討会 ( 第 3 回 ) 議事概要 1. 検討会の概要日時 : 平成 26 年 11 月 28 日 ( 金 )17:30~20:05 場所 : 気象庁講堂 ( 気象庁庁舎 2 階 ) 検討会委員出席者 : 藤井座長 石原 関谷 黒岩 青柳 河合 塚田 辻村 名波 植松 西山 北川気象庁出席者 : 西出 東井 関田 土井 松森 齋藤 2. 議事概要 < 火山活動に関する情報提供の改善について > これまでの検討を踏まえて事務局が作成した緊急提言案について 各委員にご議論をいただき 火山情報の提供に関する緊急提言をとりまとめた 委員からの主な意見等は以下のとおり 緊急提言について 火山活動に変化があった時点で 防災関係者にその旨を知らせる情報があって然るべき そして 火山防災協議会で情報を速やかに共有し 対応を早めに検討しておくことが最も重要 火山活動の変化を知らせる情報については 火山の状況に関する解説情報 よりも分かりやすく知らせることが重要 情報のあり方については 今後十分な検討が必要 自治体では 細かな情報を逐次提供してもらうこと 普段からリスクについて専門家から共有してもらうことで 適切な対応が可能となる 立入り規制や住民避難については法的には自治体の責務 火山活動に変化があった場合は 早めに噴火警戒レベルを 2 に引き上げる対応についても 今後検討すべき 噴火の事実を伝える火山速報 ( 仮称 ) について どの程度速報できるのか 情報の位置付けなど さらに検討が必要 登山者等に噴火発生等の情報を緊急的に伝えるとしても 情報だけで 登山者等が自ら適切な行動を判断するのは困難ではないか このため 火山速報 ( 仮称 ) だけでは 大きな効果は見込めないのではないか 火山速報 ( 仮称 ) が発表されたことにより 混乱が生じないよう 必要な退避行動をあらかじめ十分に周知すべき 噴火した事実を緊急的に伝えること自体は必要 緊急時の情報発表だけでは 防災対応として不十分であり 平常時からの普及啓発により 火山のリスクを共有しておくことが重要 関係機関と連携して 火山活動の推移に応じた情報の発表と防災対応の流れを火山防災対応手順として検討し 予め共有しておくことが重要 噴火に至る活動の推移を複数作成し 事前に対応を検討しておくことは重要だが 活動の推移が想定どおりに進むと誤解されないようにすべき 最終報告に向けて火山活動に変化があったことを確実に伝えるための情報のあり方についても検討すべき 3. 今後の予定 緊急提言に盛り込む内容は 了承が得られた 細かな文言の修正などは座長預かりとし 座長と事務局で文面を確認して今月中に公表する 次回検討会については 後日日程調整

火山情報の提供に関する検討会 ( 第 4 回 ) 議事概要 1. 検討会の概要日時 : 平成 27 年 1 月 27 日 ( 火 )10:00~12:30 場所 : 気象庁講堂 ( 気象庁庁舎 2 階 ) 検討会委員出席者 : 藤井座長 石原 田中 関谷 栁田 黒岩 青柳 河合 塚田 尾形 辻村 谷原 名波 植松 西山 北川気象庁出席者 : 西出 東井 関田 土井 松森 齋藤 2. 議事概要 < 火山活動に関する情報提供の改善について > 11 月にとりまとめた緊急提言に関連して 噴火発生の観測事実を伝えるための火山速報 ( 仮称 ) の名称 及び火山防災対応手順の内容について 事務局から提案した また 火山活動の急変や変化を伝えるための情報のあり方について 各委員にご議論いただいた 委員からの主な意見等は以下のとおり 登山者等に向けた具体的な伝達方法として 株式会社 NT ドコモ及びヤフー株式会社から話題提供をいただいた 噴火発生の観測事実を登山者等へ伝えるための火山速報 ( 仮称 ) について 警報と情報の 2 段階で整理し 噴火情報として提供することを提案する 地震情報や津波警報と形態が同じだと分かりやすい ( 震度速報 津波警報 地震情報 ) 噴火速報で火口周辺の登山者等を避難させるという考えは違うと思う 本来は警報で火口周辺に人がいない前提ではないか 噴火速報が出なければ安全であると誤解される恐れがある 関連する用語を全体として ( 体系的に ) 整理する必要がある 事実を早急にお知らせすることなので速報がふさわしい 噴火速報という名称で混乱するとは思えない 火山活動の急変や変化の情報と関連するので 名称の結論は次回へ持ち越しとする 登山者等に向けた具体的な伝達方法について ( 話題提供 ) 株式会社 NTドコモより 携帯電話の山間部における通話可能エリア ( 登山道や山小屋 ) は日本百名山を対象に強化しつつあるものの 規制や費用対効果の観点から基地局のアンテナ設置が困難であり また自然条件等の影響で通話し辛い場所があることについての説明 ヤフー株式会社より 携帯端末等を対象とした Yaho o! 防災速報のアプリによる防災情報等の提供の現状や課題等について説明 火山防災対応手順について 火山防災協議会やコア会議の開催要請をどのタイミングでするのかの記載が必要 事前の連絡をどのタイミングで行うかの記載が必要 レベル上げを検討するタイミングの記載が必要 気象庁はレベル 2 への引き上げについて慎重になりすぎているのではないか レベル上げの判断は気象庁であって協議会ではない きめ細かな情報の提供があれば 対応の判断は首長が行う 気象庁がどのような現象でどのような情報を発表してどのような態勢をとるのか その情報で各機関がどう対応するのかを記載したものが火山防災手順のイメージ まずは 気象庁としての対応を明確にすべき 気象庁が内容を決めるのではなく 火山防災協議会で検討するべき 今回の意見を踏まえ 事務局で検討してほしい

火山活動の急変や変化を伝えるための情報のあり方について 空振りを恐れる必要はない 情報提供の方法や情報の種類などではなく 火山活動に少しでも変化があったときにきめ細かに分かりやすい情報を提供してほしい 気象庁はどのような火山活動の急変に対して どのような形式と内容で情報を発表するのか 例示してほしい 3. 今後の予定 年度内の最終報告にむけて 今後 2 回の検討会を開催する予定