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論文題目 大学生のお金に対する信念が家計管理と社会参加に果たす役割 氏名 渡辺伸子 論文概要本論文では, お金に対する態度の中でも認知的な面での個人差を お金に対する信念 と呼び, お金に対する信念が家計管理および社会参加の領域でどのような役割を果たしているか明らかにすることを目指した つまり, お

早稲田大学大学院日本語教育研究科 修士論文概要書 論文題目 ネパール人日本語学習者による日本語のリズム生成 大熊伊宗 2018 年 3 月

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様式 3 論文内容の要旨 氏名 ( 神﨑光子 ) 論文題名 周産期における家族機能が母親の抑うつ 育児自己効力感 育児関連のストレス反応に及ぼす影響 論文内容の要旨 緒言 女性にとって周産期は 妊娠 分娩 産褥各期の身体的変化だけでなく 心理的 社会的にも変化が著しいため うつ病を中心とした気分障害

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問題 近年, アスペルガー障害を含む自閉症スペク トラムとアレキシサイミアとの間には概念的な オーバーラップがあることが議論されている Fitzgerld & Bellgrove (2006) 福島 高須 (20) 2

論文内容の要旨

た 観衆効果は技能レベルによって作用が異なっ 計測をした た 平均レベル以下の選手は観衆がいると成績が 下がったが, 平均以上の選手は観衆に見られると成績が上がった 興味深いことに, 観衆効果は観衆の数に比例してその効果を増すようである ネビルとキャン (Nevill and Cann, 1998)

24 京都教育大学教育実践研究紀要 第17号 内容 発達段階に応じてどのように充実を図るかが重要であるとされ CAN-DOの形で指標形式が示されてい る そこでは ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR の日本版であるCEFR-Jを参考に 系統だった指導と学習 評価 筆記テストのみならず スピーチ イン

回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

238 古川智樹 機能を持っていると思われる そして 3のように単独で発話される場合もあ れば 5の あ なるほどね のように あ の後続に他の形式がつく場合も あり あ は様々な位置 形式で会話の中に現れることがわかる では 話し手の発話を受けて聞き手が発する あ はどのような機能を持つ のであろ

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

IPSJ SIG Technical Report Vol.2014-HCI-160 No.8 Vol.2014-UBI-44 No /10/14 1,a) 1,b) 1,c) 1,d) 1. [1] HMD 1 Kyoto Institute of Technology a) kyok

DV問題と向き合う被害女性の心理:彼女たちはなぜ暴力的環境に留まってしまうのか


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機能分類や左室駆出率, 脳性ナトリウム利尿ペプチド (Brain Natriuretic peptide, BNP) などの心不全重症度とは独立した死亡や入院の予測因子であることが多くの研究で示されているものの, このような関連が示されなかったものもある. これらは, 抑うつと心不全重症度との密接な

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第 2 問問題のねらい青年期と自己の形成の課題について, アイデンティティや防衛機制に関する概念や理論等を活用して, 進路決定や日常生活の葛藤について考察する力を問うとともに, 日本及び世界の宗教や文化をとらえる上で大切な知識や考え方についての理解を問う ( 夏休みの課題として複数のテーマについて調

習う ということで 教育を受ける側の 意味合いになると思います また 教育者とした場合 その構造は 義 ( 案 ) では この考え方に基づき 教える ことと学ぶことはダイナミックな相互作用 と捉えています 教育する 者 となると思います 看護学教育の定義を これに当てはめると 教授学習過程する者 と

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SBOs- 3: がん診断期の患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 4: がん治療期 ; 化学療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 5: がん治療期 ; 放射線療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 6: がん治療期

4.2 リスクリテラシーの修得 と受容との関 ( ) リスクリテラシーと 当該の科学技術に対する基礎知識と共に 科学技術のリスクやベネフィット あるいは受容の判断を適切に行う上で基本的に必要な思考方法を獲得している程度のこと GMOのリスクリテラシーは GMOの技術に関する基礎知識およびGMOのリス

甲37号

ポイント 〇等価尺度法を用いた日本の子育て費用の計測〇 1993 年 年までの期間から 2003 年 年までの期間にかけて,2 歳以下の子育て費用が大幅に上昇していることを発見〇就学前の子供を持つ世帯に対する手当てを優先的に拡充するべきであるという政策的含意 研究背景 日本に

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第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

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越智啓太 福田由紀 のが現状である そこで本論文では 主としてアメリカ の研究者によって追試されている たとえば August とイギリスにおける心理学的手法を用いた性的虐待の識 Forman 1989 は 性的虐待被害児童は アナトミカ 別についての研究の状況を調査し これらの方法を本邦 ルドール

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化を明らかにすることにより 自閉症発症のリスクに関わるメカニズムを明らかにすることが期待されます 本研究成果は 本年 京都において開催される Neuro2013 において 6 月 22 日に発表されます (P ) お問い合わせ先 東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野教授大隅典

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指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

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平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

( 選定提案 ) は 利用者に貸与しようと福祉用具の種目の候補が決まった後で 具体的な提案品目 ( 商品名 ) を検討する際に用いる つまり ( 選定提案 ) に記載されるのは 候補となる福祉用具を利用者に対して提案 説明を行う内容である 平成 30 年度の制度改正では 提案する種目 ( 付属品含む

第 1 問 B 身の回りの事柄に関して平易な英語で話される短い発話を聞き, それに対応するイラストを選ぶことを通じて, 発話内容の概要や要点を把握する力を問う 問 1 5 英語の特徴やきまりに関する知識 技 能 ( 音声, 語, 友人や家族, 学校生活など, 身近な話題に関する平易で短い説明を聞き取

( 様式乙 8) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 米田博 藤原眞也 副査副査 教授教授 黒岩敏彦千原精志郎 副査 教授 佐浦隆一 主論文題名 Anhedonia in Japanese patients with Parkinson s disease ( 日本人パー

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(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

1 単位対象学年 組 区分 1 年 必修 奥村秀章 黒尾卓宏 晝間久美 保健体育 保健 我が国の健康水準 健康であるための成立要因や条件について理解させ 飲酒や喫煙等の生活習慣について考える 薬物乱用 感染症 エイズの予防対策の重要性について認識させる ストレス社会への対処の仕方や身

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

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木村の理論化学小ネタ 緩衝液 緩衝液とは, 酸や塩基を加えても,pH が変化しにくい性質をもつ溶液のことである A. 共役酸と共役塩基 弱酸 HA の水溶液中での電離平衡と共役酸 共役塩基 弱酸 HA の電離平衡 HA + H 3 A にお

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

コミュニケーションを意識した授業を考えるーJF日本語教育スタンダードを利用してー

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介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

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系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

難治性腹水患者の患者指導

養護教諭を志望する 学生のアイデンティティ と特徴 森恭子 後藤和史 後藤多知子 ( 愛知みずほ大学 )

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中京大学大学院心理学研究科 平成 26 年度修士論文構想発表会抄録集 各発表者の在籍責任時間まとめ 梶井 10 月 7 日 ( 火 ) 伊藤加藤金谷簗瀬 加藤金谷柴田平沢平光 柴田 牛田梶井中西 山本 佐藤 梶井 加藤 10 月 8 日 ( 水 ) 佐藤冨田 金谷谷口冨田中西 加藤柴田谷口 伊藤牛田柴田中西 牛田 平沢 簗瀬 山本 佐藤 伊藤 加藤 佐藤山本 谷口冨田 平沢平光 平光 簗瀬 山本 平成 26 年 10 月 7 日 ( 火 )~ 於 : 中京大学八事キャンパス 3 号館 2 階廊下

完全に課題非関連な顔は知覚負荷に関係なく注意捕捉する 佐藤史織 (B11401M) 本研究は, 従来の研究では交絡していた課題の構えと顔刺激の有無を分離した上で, 完全に課題非関連な周辺の顔刺激は中央の文字弁別課題の遂行中でも注意を捕捉するか検証した 負荷理論 (Forster & Lavie, 2008) に一致するのであれば顔の注意捕捉はなくなるか減少するはずであったが, 結果は周辺に呈示された顔画像は文字弁別課題を妨害した 加えて, この効果は正立顔にのみ観察でき, 倒立顔や食べ物画像では観察できなかった 更に, 探索課題のオンセットと顔画像の呈示タイミングという時間的要因を双方が共有しない条件でも顔固有の効果が見られた 従って, 顔は観察者の構え, 知覚負荷, 呈示タイミングに関わらず刺激駆動的に注意捕捉する特殊な刺激である 10 月 7 日 ( 火 ) 大学生の睡眠問題への心拍変動バイオフィードバック法の適用 伊藤さや佳 (B21401M) 睡眠は心身の回復をもたらすと言われている しかし 大学生の睡眠状態は非常に悪いことが示唆され ( 山本,2009) それが充実した大学生活への妨害要因になると考えられる 睡眠の質を高めるためには 就床前に自律神経活動が交感神経優位から副交感神経優位へ つまりリラックス状態にあることが大切である それに対し有効な方法の一つとして 心拍変動バイオフィードバック法 (HRV-BF) がある HRV-BF は 呼吸法による心拍変動を可視化することで自己の身体的機能をコントロールする能力を促進させる そこで本研究では HRV-BF を用いて 大学生の睡眠問題が改善するかを明らかにすることを目的とする 10 月 8 日 ( 水 ) 1

こころの天気描画法とセルフエスティームの関連 牛田英臣 (B21402M) こころの天気描画法とは 土江 (2005) によって開発された 体の感じを確かめながら今の自分の心の様子を 天気 にたとえて A4 サイズの紙に色鉛筆やクレヨンで描写するものである また こころの天気描画法は フォーカシングの理論と実践に拠るものである ( 土江 2005) これまで フォーカシングに関する様々な研究がされてきたが こころの天気描画法を用いたフォーカシングに関する研究は少ない よって 本研究ではこころの天気描画法を用いたフォーカシングはどのような心理的影響を与えるのか セルフエスティ ムの観点から検討することを目的とする コミュニケーション スキルと身体動作における非言語コミュニケーションとの検討 自己評価と他者評価との比較 梶井雅世 (B21403M) 社会生活を営むには他者とのコミュニケーションが重要である 円滑なコミュニケーションを行うには様々な技術が必要であり それらはコミュニケーション スキルと言われる コミュニケーションには言語のみならず 非言語的なものも多く活用されており スキルと非言語コミュニケーションには関連があると言われている しかし 多くの研究が自己評価によるスキルとの関連を検討しており コミュニケーションは相互作用によるものであるため 他者から認められるスキルであるかが重要であると思われる 従って スキルの自己評価と非言語コミュニケーションが第 3 者にはどのように評価されるのか 特に身体動作に注目して検討する 10 月 8 日 ( 水 ) 2

自律訓練法標準練習と空間感覚練習がマインドフルネスに与える影響 加藤夕貴 (B21404M) マインドフルネスと自律訓練法 ( 以下,AT とする ) は, どちらも禅との関連が指摘されており, マインドフルネス瞑想と AT の効果にも, 共通するものがあると考えられる しかし AT の方が練習者の負担が少なく, 長期継続が容易である AT の標準練習と空間感覚練習を比較すると, その効果は一般に前者の方が高いとされている 一方で, 目標志向的性質が少ないという点においては後者の方がマインドフルネス瞑想に近く, より効果的にマインドフルネスを高めると考えられる しかしこれを検討した研究は見当たらない したがって, 本研究では AT の標準練習と空間感覚練習がマインドフルネスに与える影響について, 実証的に比較検討することを目的とする 青年期における人見知りの認識ととらえ方 金谷佐恵子 (B21405M) 他者と関わることは, 日常生活を営む上で必要不可欠なものであり, 人間関係の構築は初対面の人との出会いから始まる そして, 初対面の人との人間関係を始めることに積極的な人と消極的な人がいる 特に, 消極的な人に関しては自分を 人見知り であると認識していることが多いように思われるが, その定義ははっきりとしておらず, また人によってもとらえ方は様々であると考えられる また, これまでに青年期を対象にした人見知りに関する研究はなされていない したがって, 本研究では青年期にあたる人々が考えている 人見知り の定義ととらえ方を明らかにすることを目的とする 10 月 8 日 ( 水 ) 3

青年期の友人と親の認知と緩衝効果について 柴田茉知 (B21406M) 青年期において 友人と親が青年に与える影響は大きい しかし青年期の対人関係に関する研究は その関係が青年に与える影響に焦点を当てているものが多く 青年にとって友人や親がどのような存在なのか検討された研究は少ない 更に 先行研究によって 友人は 親との不仲によって生じる青年のネガティブな効果を抑制するという 緩衝効果をもつことが示されている 本研究では 青年にとって親や友人がどのような存在なのか検討するとともに 友人や親が示す緩衝効果を詳細に明らかにすることを目的とする 安全確保行動の修正が社交不安症状に与える効果の検討 谷口美津紀 (B21407M) 社交不安 ( 以下 SA) とは会話や見知らぬ人と出会うときなど 他者から否定的に評価されかねないような社交的場面を恐れることである SA における不安の生起や維持に関するモデルの中の要因の 1 つに安全確保行動 ( 以下 SB) が挙げられる SB の修正はエクスポージャーとの併用により不安や不合理な信念の低減効果が報告されている しかし SB の修正が SA の何を媒介して効果を表しているかについては明らかにされていない部分も多い よって本研究では SB が SA のどの部分に影響を及ぼし 不安等の低減につながっているかを検討する 10 月 7 日 ( 火 ) 4

妊娠期から出産後にかけての女性の母親との関係性の捉え方の変化 縦断的インタビューによる知見 冨田紗季 (B21408M) 妊娠 出産は女性にとって非常に大きなライフイベントである 新しく母親となった女性にとって 実母は育児のサポート源となりやすく また最も身近な役割モデルとしても認識されるなど それまでとは異なる意味合いを持つようになると思われる 本研究では 初産婦を対象に 妊娠期から出産後にかけての実母との関係性に着目したインタビューを縦断的に行うことで 回顧的語りでは得られない 実際に起こっている関係性の捉えなおしについての知見を得ることを目的とする 10 月 7 日 ( 火 ) 音声表現による PF スタディの検討 中西美穂 (B21409M) 日本では 空気を読む などの概念が根強く存在することから 良好な対人関係の形成には表面的な言葉の意味だけでなく 言葉として明確に表現されない相手の真意や感情を 察する力 が必要不可欠である その中でも特に 音声の中に表現される感情や真意といったパラ言語情報に着目する 本研究では PF スタディに音声を用いることで 対人葛藤場面におけるパラ言語情報の読み取りについての知見を得ること パラ言語情報の読み取りが引き起こす反応の変化 そしてこれらと実際の対人場面における対処方略の検討を目的とする 5

母子画の基礎的研究 ~ 過剰適応傾向者の描画特徴の検討 ~ 平沢はるな (B21410M) 最早期に形成された二者関係がその後の対人関係の取り方の基盤となっている 母子画の特徴は そこに描かれた母子像の関係性に その人の内的世界の自己と対象との関係が投影されることにある そのため他者や自分をどのように捉えて対人関係を持っているのかを検討する際には描画法のなかでも母子画が有用である 過剰適応傾向者の特徴として 他者から期待される役割や行為に対して自分の気持ちを後回しにしてでも応えようとする傾向がある その背景には 他者からの見捨てられ不安や 自尊心の低さが関係していると考えられる 本研究では過剰適応傾向を持つ人がどのように他者や自己を捉えており どう母子画に表れるのかについて検討する 10 月 7 日 ( 火 ) 〇 10 月 8 日 ( 水 ) 〇 〇 大学生の社交不安傾向と学校適応 ソーシャルサポートおよび対人的自己効力感との関連 平光真由 (B21411M) スピーチなどのパフォーマンス場面や対人交流場面において 強い不安を感じるという社交不安傾向を有する学生は少なくない 社交不安傾向は不登校や引きこもりといった不適応を引き起こす可能性があり 早期の介入が重要である 不安に影響する要因としては ソーシャルサポートや対人的自己効力感が挙げられる 大学生の不安とソーシャルサポートの関連については 社交不安に特化した研究は少ない 本研究では 社交不安の高い傾向にある大学生の学校適応感とソーシャルサポート 対人的自己効力感のあり方について調査を行い 社交不安傾向の高い学生が学校に適応するための具体的な支援について検討することを目的とする 10 月 8 日 ( 水 ) 6

関係性攻撃の低減を目指した介入プログラムの作成および効果検討 簗瀬美咲 (B21412M) 近年, 攻撃行動について細分化して検討する必要性が指摘されている その分類の中でも関係性攻撃とは, 対人関係を利用して害を与える攻撃行動であり, 無視などいじめにも関係するものであるとして注目されている しかし, 従来のアンガーマネジメント教育などでは, 主に怒り感情のコントロールを取り上げたプログラムとなっており, 怒り感情を含むとは限らない関係性攻撃への介入としては不十分であると考えられる そこで, 本研究では社会的情報処理モデルに基き, 関係性攻撃を行う児童に見られる特徴を踏まえた介入プログラムを作成し, 効果検討することを目的とする 10 月 7 日 ( 火 ) 〇 10 月 8 日 ( 水 ) 〇 ロールシャッハ テストにおける黒色無彩色反応の解釈仮説の検討 山本誠司 (B21413M) ロールシャッハ テストの決定因の 1 つである C というスコアは黒 白 灰色の無彩色反応を表すものである 特に 黒色の無彩色反応は多くの研究者によって抑うつや不安 感情抑制などと関連するといわれているが 実証的な研究はほとんど行われておらずそれらの意味づけは検討の余地を多く残している 本研究では黒色無彩色反応の解釈仮説について 上記の代表的な抑うつ 不安 感情抑制の3つの特性との関連に焦点を当て検討を行う 抑うつと不安は質問紙尺度を用いてその関連を検討する また感情抑制は 質問紙および欲求不満場面での個人の反応の様式を捉えることに適した絵画欲求不満テストを用いてその関連を検討する 10 月 8 日 ( 水 ) 7