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経営統合に関する最終合意等について 株式会社コンコルディア フィナンシャルグループ Concordia Financial Group, Ltd. 平成 27 年 9 月 8 日
持株会社の概要 株式会社コンコルディア フィナンシャルグループ ( 英文 ) Concordia Financial Group, Ltd. コンコルディア (Concordia) とは 調和 協調を意味するラテン語で Con( 一緒に 共に ) や Cordia( こころ ) を語源としています お客さまのために グループ各社がこころをあわせて取り組んでいく という思いを込めています 本店所在地東京都中央区日本橋 2 丁目 7 番 1 号 ( 東京日本橋タワー 34F) 代表者および役員 ( 予定者 ) 資本金 代表取締役社長 : 寺澤辰麿 ( 現横浜銀行代表取締役頭取 ) 代表取締役副社長 : 石井道遠 ( 現東日本銀行代表取締役頭取 ) 代表取締役 : 大矢恭好 ( 現横浜銀行代表取締役常務執行役員 ) ( 取締役は代表者を含め当初 7 名 うち3 名を社外より選任予定 ) 1,500 億円 設立日平成 28 年 4 月 1 日 ( 予定 ) 決算期 3 月 31 日 上場証券取引所東京証券取引所 ( 予定 ) 1
経営統合の概要 1. 株式移転の日程 平成 27 年 9 月 8 日 ( 火 ) ( 本日 ) 経営統合契約書および株式移転計画書に係る取締役会決議 ならびに 経営統合契約書の締結および株式移転計画書の作成 ( 両行 ) 平成 27 年 9 月 15 日 ( 火 ) 臨時株主総会に係る基準日の公告日 ( 両行 ) 平成 27 年 9 月 30 日 ( 水 ) 臨時株主総会に係る基準日 ( 両行 ) 平成 27 年 12 月 21 日 ( 月 ) ( 予定 ) 株式移転計画承認臨時株主総会 ( 両行 ) 平成 28 年 3 月 29 日 ( 火 ) ( 予定 ) 東京証券取引所上場廃止日 ( 両行 ) 平成 28 年 4 月 1 日 ( 金 ) ( 予定 ) 共同持株会社設立登記日 ( 効力発生日 ) および同社株式上場日 2. 株式移転の方式 両行を株式移転完全子会社 新規に設立する共同持株会社を株式移転完全親会社とする共同株式移転となります 3. 株式移転比率 横浜銀行の普通株式 1 株に対して 共同持株会社の普通株式 1 株を 東日本銀行の普通株式 1 株に対して 共同持株会社の普通株式 0.541 株を割当交付いたします 株式移転比率の算定にあたって公正性を確保するため 両行から独立した第三者算定機関 ( 横浜銀行 : 大和証券 東日本銀行 :SMBC 日興証券 ) に株式移転比率の分析を依頼し 当該分析結果を参考に それぞれの財務の状況 資産の状況 将来の見通しなどの要因を総合的に勘案した上 両行で慎重に交渉 協議を重ね 株式移転比率について合意 決定しました 2
新金融グループの経営理念 経営理念 グループ各社の強みと特色を活かし協働することにより お客さまに対する最高の金融サービスの提供を通じて 地域の発展とともに企業価値の向上を目指し 信頼される金融グループとして 活力ある未来の創造に貢献します グループスローガン One Heart for You ~ こころをあわせて 1 地域金融機関としてお客さまとの深いリレーションを保ち 経営統合による広域ネットワークを最大限活かした幅広く質の高い金融サービスや地域情報を提供することにより 信頼される金融グループを目指します 目指す姿 2 グループ各社のブランドを堅持しつつ 各社の経営基盤とノウハウを最大限共有し 共同化 効率化を積極的に推進することで生ずる経営資源を成長地域 成長業務分野へ戦略的に投入して 収益力の強化と企業価値の向上を目指します 3 環境やお客さまのニーズの変化に適切に対応し お客さまに常にご満足いただけるよう 従業員一人ひとりのコンサルティング能力や事業評価力の向上を目指します 4 グループの経営基盤である首都圏を中心とした地域における様々な課題に対し 高度なコンサルティングや金融的手法を活用したソリューションを提供することにより 豊かな地域社会の創造に貢献します 3
新金融グループの経営戦略 新金融グループは 両行の強みと特色を活かし 相互補完することで お客さまへのサービス向上を図っていく 両行の強み お客さまへのサービスの向上 横浜銀行 東日本銀行 統合効果 店舗網 * 神奈川県内 (180 店舗 ) と東京西南部を中心とした稠密な店舗網 ( 計 206 店舗 ) 東京都内 (49 店舗 ) を中心とした広域な店舗網 ( 計 82 店舗 ) 1 都 6 県にまたがる広域ネットワーク 東京 神奈川における稠密な店舗網 顧客基盤サービス 資産家をはじめとした個人や中小企業のお客さまへのコンサルティング 中小企業等へのきめ細やかな対面取引と提案を重視した営業 両行のノウハウと経営インフラの融合により 個人や中小企業など幅広いリテールのお客さま向けにあらゆるサービスを提供 資金仲介 強いブランド力を背景とした安定した資金調達力 中小企業等への積極的な新規融資開拓力 グループ全体の資金仲介能力の向上による円滑な資金供給 グループ機能 資産運用 証券 ベンチャーキャピタル リース シンクタンク お客さまの様々なニーズに対応可能なソリューションの提供 産業調査 コンサルティング等のシンクタンク機能を活用したサービスの提供 海外拠点 経営効率 * 店舗数は平成 27 年 8 月末時点 上海支店 海外駐在員事務所 ( ニューヨーク ロンドン 香港 バンコク ) ローコストオペレーションのノウハウ 海外ネットワークを活用した取引先の海外進出支援の拡充 共同化 効率化により削減したコストを お客さまのサービス向上のための投資に活用 さらに 両行の強みを活かすことに加え グループの充実した資本や総合的な人財を活用し IT を活用したネット決済やビッグデータ活用などの新しい金融サービスの検討を進めていく 4
新金融グループの店舗チャネル戦略 既存店舗および本部の共同化 効率化により捻出した人員などの経営資源を 首都圏を中心とした成長が見込める地域に戦略的に投入することにより 営業地盤の拡充 顧客基盤の拡大を図る このため 共同での新規出店や既存店舗の共同活用による効率的なネットワークの構築を進める 既存店舗の効率化 共同店舗の活用等による重複店舗の統合 店舗機能の見直しによる店舗サテライト化 本部の共同化 効率化 市場部門や事務部門の一元化 事務 システムの統合推進 既存の営業地盤と顧客基盤を堅持しつつ 首都圏を中心とした成長が見込める地域への経営資源の戦略的投入 単独および共同店舗での新規出店 既存店舗を営業拠点として共同利用 ネットワークの拡大将来の更なるネットワークの広域化もオープンとする 群馬 (3 店舗 ) 埼玉 (5 店舗 ) 栃木 (1 店舗 ) 茨城 (13 店舗 ) 都心 城南 多摩地域を中心に資産家向けコンサルティング営業強化 多摩 都心を中心に中小企業などの営業強化 都心 東京 (69 店舗 ) 神奈川 (189 店舗 ) 千葉 (3 店舗 ) 城南 * 店舗数は平成 27 年 8 月末時点の両行合算値 既存店舗 横浜銀行東日本銀行 5
ステークホルダーにとっての価値向上 新金融グループは グループの強みと特色を活かし協働することで ステークホルダーの価値向上を目指す お客さま 店舗 ATM 網が拡大することにより利便性が向上 幅広いリテールのお客さまが関連会社や提携先が提供する機能も含めた様々なサービス ソリューションを利用可能 資金仲介能力の向上による円滑な資金調達 首都圏を中心とした広域マーケットの情報を入手することが可能となり お客さまの成長機会が拡大 海外ネットワークを活用した進出支援を受けることが可能 共同化 効率化により削減したコストを サービス向上のための投資に振り向けることにより利便性が向上 株主 各行の単独成長の場合と比較して 効率化および成長のシナジー効果により企業価値が向上 平成 26 年度合算 ROE( 連結 )6.9% * 平成 32 年度 ROE( 連結 ) 7% 台後半 * 負ののれん発生益 株式関係損益の影響を控除したベース 従業員 グループの事業範囲拡大やグループ間の人財交流などにより 挑戦 活躍する場が広がり 一人ひとりの働きがいが向上 地域社会 グループ各社の知見や産官学労との連携を活かしたソリューション機能の利用による企業の活性化や地域経済の発展 6
シナジー施策概要 事務 システムや店舗の共同化 効率化を推進しコスト削減を図るとともに人員を捻出し 成長地域や成長事業分野に投入する また 両行の得意とする分野のノウハウを活かして補完しあうことで 東京地区での中小企業 個人取引の拡大を図る 共同化 効率化の推進 ( コストシナジー ) 営業人員の捻出 シフト 営業体制の構築 ( 収益シナジー ) 主なシナジー施策目標 ( 統合 5 年後 ) 事務 システムの統合推進 各種事務センターおよび金融子会社の集約 市場部門や事務部門の一元化 本部組織の簡素化 重複店舗の統合 (5 店舗程度 ) 店舗サテライト化など ローコストオペレーション導入 共同購買など 成長地域 成長事業分野へ人員 資金を戦略的に投入 横浜銀行 個人を中心とした取引拡大 単独および共同店舗での新規出店 (5 店舗程度 ) 相手行の既存店舗を営業拠点として共同利用 (10 拠点程度 ) 資産家向けコンサルティング営業の強化 証券子会社への有償紹介拡大 ATM 網の拡大によるカードローン増強 東日本銀行 中小企業を中心とした取引拡大 単独および共同店舗での新規出店 (15 店舗程度 ) 相手行の既存店舗を営業拠点として共同利用 (5 拠点程度 ) リスクテイク力 ( 資金供給力 ) の強化 海外拠点を活用した外為取引 海外展開の強化 投資型商品の販売強化 経費削減 30 億円 人員シフト 200 人 ( 収益部門などへの再配置 ) 新規採用の強化 営業体制強化新規出店 +20 店舗程度 ( うち 5 か所は共同店舗 ) 店舗共同利用等 +15 営業拠点程度 貸出金 +1 兆円程度 業務粗利益 +150 億円程度 7
平成 32 年度の経営目標 経営戦略の着実な遂行により 統合によるシナジー効果を最大限発揮し 平成 32 年度には新金融グループで業務粗利益 2,900 億円 親会社株主に帰属する当期純利益 1,000 億円を目指す ( 単位 : 億円 ) 横浜銀行 平成 26 年度実績 東日本銀行 新金融グループ ( 単純合算 ) 預金平均残高 ( 単体 ) 116,524 17,565 134,090 平成 32 年度目標新金融増減グループ 160,000 +19% 貸出金平均残高 ( 単体 ) 96,367 14,833 111,201 < > はシナジー分 140,000 <+10,000> +25% 業務粗利益 ( 単体 ) 2,044 318 2,363 2,900 +22% ( ) はうち都内 (237) (208) (445) (650) (+46%) < > はシナジー分 <+150> 実質業務純益 ( 単体 ) 1,040 86 1,127 親会社株主に帰属する当期純利益 ( 連結 ) 763 85 848 OHR( 単体 ) 49.1% 72.8% 52.3% ROE( 連結 ) * 8.3% (7.3%) 7.8% (3.6%) 8.3% (6.9%) 総自己資本比率 ( 単体 ) 12.9% 9.0% 12.3% 1,550 +37% 1,000 +17% 40% 台後半 - 7% 台後半 - 12% 程度 - *ROE の ( ) 内は 負ののれん発生益 株式関係損益の影響を控除したベース < 統合後の株主還元方針 > 新金融グループの株主還元方針については 現状の横浜銀行の還元スタンスを踏襲していく予定 8
新金融グループの組織 運営体制 持株会社は 簡素にして十分な監督機能を有する体制とし 新金融グループの経営戦略や営業戦略を策定するとともに事業や業務を監督 指導する機能 役割を担う また 持株会社は 監査役会設置会社とする 新金融グループの経営体制図 新金融グループの機能 役割分担 監査役会 株主総会 持株会社の取締役は当初 7 名 うち 3 名を社外より選任し 外部の視点を踏まえた 適切なコーポレートガバナンス体制を構築する 持株会社 監査役室 取締役会 経営会議 ( 報酬等委員会 ) コンプライアンス会議 ALM リスク管理会議グループ営業戦略会議事務 システム戦略会議 各事業や業務の監査 モニタリングを通じて 子会社への監督 指導を行い コンプライアンス リスクなどの適切な管理態勢を構築する グループ全体の経営 事業などの方針 戦略を策定し グループ連携による実行推進を主導する 監査部 経営企画部 グループ戦略部 リスク統括部 統合効果を最大化するため 営業 事務 システムなどの各施策の統括 実行推進を主導する 傘下銀行 持株会社にて策定されたグループ経営方針 戦略にもとづき 具体的な事業計画や施策を策定 推進する 両行は それぞれの独自性を維持しつつも 同一金融グループとして緊密に連携しながら事業を推進する 9
< 参考 > 既に実施した協働施策 これまでに実施した協働施策は次の通りであるが 統合後は 新金融グループの営業戦略にもとづき さらなる連携を進める 分類施策実施状況 個人 東日本銀行顧客の浜銀 TT 証券への有償紹介 セミナー共同開催 富裕層向けコンサルティング力の強化 投資型商品の販売力の強化 ATM 相互開放 平成 27 年 9 月金融商品仲介業務提携契約書締結 平成 27 年 10 月業務開始予定 法人オーナーや個人の富裕層を中心に関心の高い税制改正セミナーを東京と横浜で共同開催 東日本銀行の渉外担当者を横浜銀行に出向させ ノウハウを習得することにより 富裕層に対する東日本銀行のコンサルティング力を強化 東日本銀行の投資型商品販売担当者を横浜銀行に出向させ ノウハウを習得することにより 東日本銀行の投資型商品の販売力を強化 平成 27 年 3 月 2 日より ATM 手数料の相互優遇開始 シンジケートローン共同組成 横浜銀行アレンジのシンジケートローンへ東日本銀行が参加し共同組成 法人 ビジネスマッチング M&A 等ビジネス機会の相互提供 関連会社機能の共同利用 法人営業推進に関する勉強会の実施 両行の取引先 提携先ネットワークを活用したビジネス機会拡大に向けて 業務提携の基本合意書締結 横浜キャピタル 浜銀総合研究所 浜銀ファイナンスの両行での活用を推進 平成 27 年 3 月に各社と東日本銀行とで業務提携契約締結 相続事業承継 医療機関向け取引推進 関連会社活用 海外展開支援などに係る勉強会を共同実施 海外 横浜銀行上海支店の機能提供 横浜銀行および浜銀総合研究所と東日本銀行で海外業務について提携 東日本銀行の取引先中国現地法人へのSBLCスキームを利用したローン提供 東日本銀行へのクレジット枠設定 海外事業に関する共同勉強会を実施 10