結婚 出産 子育ての希望がかなわない現状 独身男女の約 9 割が結婚意思を持っており 希望子ども数も 2 人以上 育て 援が質 量ともに不 深刻な待機児童問題 放課後児童クラブの不 や 1 の壁 家族や地域を取り巻く環境の変化による 育ての孤 感と負担感の増加 仕事と 育ての両 が困難 出産前に仕事

Similar documents
今後の雇用均等行政について

流山市子ども・子育て会議

子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

趣旨 : すべての子どもに良質な成育環境を保障する等のため 子ども及び子育ての支援のための給付の創設並びにこれに必要な財源に関する包括的かつ一元的な制度の構築等の所要の措置を講ずる (1) 総則 子ども 子育て支援法の目的 基本理念 責務規定 ( 市町村 都道府県 国 事業主 国民の責務 ) 定義規

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

資料 6 これまでの取組状況と 今後の課題 ( 少子化対策分野 ) ~ 全ての子どもの育ちと子育て家庭を支えるために ~ 平成 24 年 12 月 7 日 大日向委員提出資料

PowerPoint プレゼンテーション

子ども・子育て関連3法について8

 


平成28年度企業主導型保育事業の助成決定について(第1回)

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

子ども・子育て会議(第7回) 次世代育成支援対策推進法の延長等の検討について

Microsoft Word - ㆤㆥ㆓.doc

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

第2節 茨木市の現況

4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

スライド 1

 

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

PowerPoint プレゼンテーション

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

3 育児 介護 112

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

H29.10・育児休業や介護休業をすることができる有期契約労働者について

育児のための両立支援制度 制度の概要 ( イメージ ) 出生 1 歳 1 歳 6か月 3 歳就学 パパ ママ育休プラス 1 歳 6 か月延長 ( 子の年齢 ) ⑴ 育児休業 Ⅰ Ⅱ 努力義務 ⑵ 短時間勤務制度 ⑶ 所定外労働の免除 努力義務 努力義務 ⑷ 子の看護休暇 ⑸ 法定時間外労働の制限 ⑹

H28.10・育児休業や介護休業をすることができる有期契約労働者について

Microsoft PowerPoint - 資料10_平成26年度予算・税制改正について(税制)


平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

育児休業をすることができる有期契約労働者の範囲 申出の時点で 次の12の両方を満たす方です 同一の事業主に引き続き 1 年以上雇用されていること 子が1 歳 6か月に達する日までに 労働契約 ( 更新される場合には 更新後の契約 ) の期間が満了することが明らかでないこと ご注意 :1 歳以降の育児

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

目 次 第 1 条 目的及び内容 1 第 2 条 育児休業 2 第 3 条 パパ ママ育休プラス 2 第 4 条 1 歳 6 か月までの育児休業 2 第 5 条 育児休業の申出の手続等 3 第 6 条 パパ休暇の特例 3 第 7 条 介護休業 3 第 8 条 介護休業の申出の手続等 4 第 9 条

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

地域子育て支援拠点事業について

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

Microsoft Word - 22育児・介護休業等規程

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

<4D F736F F D A8EB388BE8E738E7182C782E08A C52D38702DB6D7B0>

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障

平成 26 年 8 月 仙台市 認可保育所利用申請者数 15,077 人 14,340 人 13,826 人 認可保育所入所者数 13,994 人 13,401 人 13,069 人 市の保育施策で対応している児童数 人 174 人 157 人 待機児童数 人 533 人 4

ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

平成 31 年度社会保障関係予算のポイント 頁 新 ( 平成 31 年 1 月 18 日閣議決定 ) 旧 ( 平成 年 12 月 21 日閣議決定 ) 1 平成 31 年度社会保障関係費の姿 平成 31 年度社会保障関係費の姿 ( 注 ) 年度 31 年度増 減 329, ,914 +1

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

東北大学における出産・育児支援制度

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

平成27年度税制改正要望結果について

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

PowerPoint プレゼンテーション

深夜勤務の制限 5 妊産婦の時間外 休日 妊娠中の女性が 母体または胎児の健康保持のため 深夜勤務や時間外勤務等の制限を所属長に請求できます 病院助手専攻医臨床研修医 6 妊娠中の休息 妊娠中の女性は 勤務時間規程に規定する 職務に専念する義務の免除 を利用して 母体または胎児の健康保持のため 勤務

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

【資料2-2】公定価格単価表(案)

ただし 平成 22 年 6 月 30 日時点で 常時 100 人以下の労働者を雇用する事業主については 公布日から3 年後に当たる平成 24 年 6 月 30 日 ( 予定 ) までの間 < 短時間勤務制度の義務化 >< 所定外労働の免除の義務化 >< 介護休暇 >について 改正規定の適用が猶予され

Taro-平成27年度の取り組み(資料:1)

3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学

<4D F736F F D2088EA94CA8E968BC68EE58D7393AE8C7689E E646F6378>

小-労働法ハンドブック-18.indd

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

教育 保育の量の見込み及びその提供体制 1 号認定及び 2 号認定 (3~5 歳児 ) について 利用児童数は 1 号及び 2 号認定の利用児童数と私学助成を受ける私立幼稚園の園児数より算出 1 号認定の利用児童数は 施設型給付費等の基礎資料に関する調査 による ( 時点は各年 4 月 1 日 )

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

広域利用の実態が異なる場合の考え方 保育整備計画との関係項目内容 6) 広域利用の実態が異なる場地域型保育事業の認可の際に行われる需給調整の判合の考え方断基準となること等から 学校就学前子どもの区分 ( 認定区分 ) ごと 地域子ども 子育て支援事業の事業ごとに教育 保育施設等及び地域子ども 子育て

中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

独立行政法人総合病院国保旭中央病院職員の育児

目 次 Ⅰ 子育てのサポート 1 妊娠前 妊娠中のサポート 1 生理休暇 2 不妊治療の受診 3 妊娠障害 ( つわり ) 休暇 4 健康診査及び保健指導に係る休暇 5 危険有害業務の就業制限 6 深夜勤務及び時間外勤務の制限 7 通勤緩和措置 8 職員の休息等 2 出産前後のサポート 1 産前 産

 

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

題名

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が

3章第 1 節人口をめぐる現状と課題 主に対し 次世代育成支援のための行動計画の策定を義務づけ 年間の集中的 計画的な取組を推進している 年には 次世代育成支援対策推進法を一部改正した 改正内容としては主に 1 法律の有効期限を 年 3 月まで 年間延長 2 新たな認定 ( 特例認定 ) 制度の創設


<4D F736F F D2094F18FED8BCE904588F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E98B4B92F62E646F63>

第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

改正法律一覧 (15 法律 ) 2 法律重複 A 地方公共団体への事務 権限の移譲 (3 法律 ) 毒物及び劇物取締法 1 毒物又は劇物の原体の事業者の登録等に係る事務 権限を国から都道府県へ移譲 就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律 子ども 子育て支援法 2 幼保連携

Microsoft Word - H29市町村職員の勤務条件等の状況

長野県の少子化の現状と課題

1 計画改訂の趣旨 (1) 趣旨 1 (2) 見直しのための考え方 2 (3) 対象期間 2 (4) 対象事業 2 2 教育 保育の 量の見込み 及び 確保方策 について (1) 就学前の推計児童数 3 (2) 教育 保育の 量の見込み 3 (3) 量の見込み に対する 確保方策 4 (4) 見直し

育児休業及び育児短時間勤務に関する規則

改正労働基準法

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

仕事と家庭の両立支援宣言 子育て応援宣言 仕事と家庭の両立支援宣言 職場風土改革促進事業実施事業主 として 21 世紀職業財団より 指定を受けました * 職場風土改革促進事業 の 2 年目取り組みについて * 財団法人小倉地区医療協会三萩野病院 理事長安部 隆二 当院は 平成 22 年 6 月から財

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

保育所に入所できないことを事由とする育児休業手当金の延長要件の見直し(地方公務員の「パパ・ママ育休プラス」の場合)(あっせん)

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 平成年月日 会社名 あなたから平成年月日に 育児 介護 休業の 申出 期間変更の申出 申出の撤回 がありました 育児 介護休業等に関する規則 ( 第 3 条 第 4 条 第 5 条 第 7 条 第 8 条及び第 9 条 ) に基づき その取扱いを下のとおり通

Microsoft PowerPoint - 雇用保険法等の一部を改正する法律案 改正内容

Microsoft Word - 児扶法改正(Q&A)

スライド 0

育児休業申出書式例

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は社員の育児 介護休業 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短 時間勤務等に関する取り扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2 条 ( 育児休業の対象者 ) 1. 育児のために休業す

就業規則への記載はもうお済みですか

default.cfm?version=next&app_cd=314&fuseaction=flb_download&dir

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

第2節 茨木市の現況

2016年 弾丸メールセミナー № 36回 雇用保険法 育児休業給付金

(0830時点)PR版

3. 量の見込み 算出の手順 (1) 量の見込みの算出方法量の見込みの算出にあたっては 利用希望把握調査の結果を基礎データとして用います 算出方法は 国が平成 26 年 1 月に提示した 市町村子ども 子育て支援事業計画における 量の見込み の算出等のための手引き を基本としつつ 子育て安心プラン

Transcription:

参考資料 子育て関係参考資料 平成 25 年 5 月 9 日

結婚 出産 子育ての希望がかなわない現状 独身男女の約 9 割が結婚意思を持っており 希望子ども数も 2 人以上 育て 援が質 量ともに不 深刻な待機児童問題 放課後児童クラブの不 や 1 の壁 家族や地域を取り巻く環境の変化による 育ての孤 感と負担感の増加 仕事と 育ての両 が困難 出産前に仕事をしていた 性の 6 割が出産を機に退職 性の年齢階級別の労働 率は M 字型 (30 代で低下 ) 若い世代の安定した雇 の不 若年者の失業率は 依然として 準 正規雇 割合は依然 い 1

2

女性の就業状況及び仕事と家庭の両立をめぐる現状 出産 育児を機に労働市場から退出する女性が多い 特に子育て期の女性において 実際の労働力率と潜在的な労働力率の差が大きい 約 6 割の女性が出産 育児により退職している (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 23.2 13.6 77.7 63.5 女性の就業状況 ( 平成 24 年 ) 女性の労働力人口 2,766 万人 ( 男性 3,789 万人 ) 女性の労働力率 15 歳以上 48.2%( 男性 70.8%) 15 歳 ~64 歳 63.4% ( 男性 84.3%) * 労働力率 = 潜在的労働力率 85.9 73.3 = 79.5 78.6 65.6 64.7 80.3 68.7 82.2 73.0 就業者 + 仕事がなく 探している者 15 歳以上人口 就業者 + 仕事がなく 探している者 + 探していないが 就業を希望している者 15 歳以上人口 ( 資料 ) 総務省 労働力調査 労働力調査詳細集計 78.6 71.0 就業率 15~19 歳 20~24 歳 25~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~49 歳 50~54 歳 55~59 歳 60~64 歳 65 歳以上 68.8 62.6 潜在的労働力率 44.5 48.9 14.4 13.2 第 1 子出生年別にみた 第 1 子出産前後の妻の就業変化 ( 資料 ) 国立社会保障 人口問題研究所 第 14 回出生動向基本調査 ( 夫婦調査 ) 出産前有職 70.7 (100)% 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 出産後 20% 継続就業率 26.8 (38.0)% 10% ( ) 0% 不詳 1.0% 0.7% 25.6% 48.7% 24.6% 73.5 (100)% 24.6 (32.2)% ( ) 20.7% 42.7% 36.6% 2001 2010 子どもの出生年 出産 1 年前無職 ( 学生含む ) 出産半年後無職 ( 学生を含む ) 出産半年後有職 ( 育児休業中等の休業含む ) 出産前有職 78.8 (100)% 出産後継続就業率 36.6 (45.7)% ( ) ( 資料 ) 厚生労働省 第 1 回 21 世紀出生児縦断調査 ( 平成 22 年出生児 ) ( )( ) 内は出産前有職者を 100 として 出産後の継続就業者の割合を算出 3

これまでに取り組んできたこと 1990( 平成 2) 年 1.57ショック = 少子化の傾向が注目を集める 1994( 平成 6) 年 12 月 エンゼルプラン + 緊急保育対策等 5か年事業 1999( 平成 11) 年 12 月 新エンゼルプラン 2003( 平成 15) 年 7 月 少子化社会対策基本法 2004( 平成 16) 年 6 月少子化社会対策大綱 2004( 平成 16) 年 12 月 2005( 平成 17) 年 4 月 2006( 平成 18) 年 6 月 2007( 平成 19) 年 12 月 平 15.9.1 施行 平 16.6.4 閣議決定 子ども 子育て応援プラン (2005( 平成 17) 年度 ~09( 平成 21) 年度 ) 新しい少子化対策について 平 16.12.24 少子化社会対策会議決定 平 18.6.20 少子化社会対策会議決定 平 19.12.27 少子化社会対策会議決定 子どもと家族を応援する日本 重点戦略 2008( 平成 20) 年 2 月 新待機児童ゼロ作戦 について 2008( 平成 20) 年 11 月社会保障国民会議最終報告 次世代育成支援対策推進法 地方公共団体 企業等における行動計画の策定 実施 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ ハ ランス ) 憲章仕事と生活の調和推進のための行動指針 2008( 平成 20) 年 12 月 持続可能な社会保障構築とその安定財源確保に向けた 中期プログラム 2009( 平成 21) 年 2 月 社会保障審議会少子化対策特別部会第 1 次報告 平 22.1.29 閣議決定 平 22.1.29 少子化社会対策会議決定 2010( 平成 22) 年 1 月 子ども 子育てビジョン 子ども 子育て新システム検討会議 平 22.6.29 少子化社会対策会議決定 2010( 平成 22) 年 6 月 子ども 子育て新システムの基本制度案要綱 2010( 平成 22) 年 11 月 2012( 平成 24) 年 3 月 待機児童解消 先取り プロジェクト 平 24.3.2 少子化社会対策会議決定 子ども 子育て新システムの基本制度について 2012( 平成 24) 年 8 月子ども 子育て関連 3 法の成立 公布 4

子ども 子育て関連 3 法 ( 平成 24 年 8 月成立 ) の趣旨と主なポイント 3 法の趣旨 自公民 3 党合意を踏まえ 保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本的認 識の下に 幼児期の学校教育 保育 地域の子ども 子育て支援を総合的に推進 主なポイント 認定こども園 幼稚園 保育所を通じた共通の給付 ( 施設型給付 ) 及び小規模保育等への給付 ( 地域型保育給付 ) の創設 * 地域型保育給付は 都市部における待機児童解消とともに 子どもの数が減少傾向にある地域における保育機能の確保に対応 認定こども園制度の改善 ( 幼保連携型認定こども園の改善等 ) 幼保連携型認定こども園について 認可 指導監督の一本化 学校及び児童福祉施設としての法的位置づけ 既存の幼稚園及び保育所からの移行は義務づけず 政策的に促進 幼保連携型認定こども園の設置主体は 国 自治体 学校法人 社会福祉法人のみ ( 株式会社等の参入は不可 ) 認定こども園の財政措置を 施設型給付 に一本化 地域の実情に応じた子ども 子育て支援 ( 利用者支援 地域子育て支援拠点 放課後児童クラブなどの 地域子ども 子育て支援事業 ) の充実 5

幼児期の学校教育 保育 地域の子ども 子育て支援に共通の仕組み 基礎自治体 ( 市町村 ) が実施主体 市町村は地域のニーズに基づき計画を策定 給付 事業を実施 国 都道府県は実施主体の市町村を重層的に支える 社会全体による費用負担 消費税率の引き上げによる 国及び地方の恒久財源の確保を前提 ( 幼児教育 保育 子育て支援の質 量の拡充を図るためには 消費税率の引き上げにより確保する0.7 兆円程度を含めて1 兆円超程度の追加財源が必要 ) 政府の推進体制 制度ごとにバラバラな政府の推進体制を整備 ( 内閣府に子ども 子育て本部を設置 ) 子ども 子育て会議の設置 国に有識者 地方公共団体 事業主代表 労働者代表 子育て当事者 子育て支援当事者等 ( 子ども 子育て支援に関する事業に従事する者 ) が 子育て支援の政策プロセス等に参画 関与することができる仕組みとして子ども 子育て会議を設置 市町村等の合議制機関 ( 地方版子ども 子育て会議 ) の設置努力義務 6

給付 事業の全体像 子ども 子育て支援給付 地域子ども 子育て支援事業 施設型給付 認定こども園 幼稚園 保育所を通じた共通の給付 私立保育所については 現行どおり 市町村が保育所に委託費を支払い 利用者負担の徴収も市町村が行うものとする 地域型保育給付 小規模保育 家庭的保育 居宅訪問型保育 事業所内保育 利用者支援 地域子育て支援拠点事業 一時預かり 乳児家庭全戸訪問事業等 ( 対象事業の範囲は法定 ) 都道府県が実施する社会的養護等の事業と連携して実施 延長保育事業 病児 病後児保育事業 施設型給付 地域型保育給付は 早朝 夜間 休日保育にも対応 放課後児童クラブ 児童手当 妊婦健診 7

子どもや子育て家庭の状況に応じた子ども 子育て支援の提供 ( イメージ ) 子ども 子育て家庭の状況及び需要 満 3 歳以上の子どもを持つ 保育を利用せず家庭で子育てを行う家庭 ( 子ども 子育てのニーズ ) 学校教育 + 子育て支援 満 3 歳以上の子どもを持つ 保育を利用する家庭 ( 子ども 子育てのニーズ ) 学校教育 + 保育 + 放課後児童クラブ+ 子育て支援 満 3 歳未満の子どもを持つ 保育を利用する家庭 ( 子ども 子育てのニーズ ) 保育 + 子育て支援 満 3 歳未満の子どもを持つ 保育を利用せず家庭で子育てを行う家庭 ( 子ども 子育てのニーズ ) 子育て支援 需要の調査 把握 市町村子ども 子育て支援事業計画 計画的な整備 子どものための教育 保育給付 認定こども園 幼稚園 保育所 = 施設型給付の対象 小規模保育事業者家庭的保育事業者居宅訪問型保育事業者事業所内保育事業者 地域型保育給付の =対象 ( 施設型給付 地域型保育給付は 早朝 夜間 休日保育にも対応 ) 地域子ども 子育て支援事業 対象事業の範囲は法定 地域子育て支援拠点事業 一時預かり 乳児家庭全戸訪問事業等 延長保育事業 病児 病後児保育事業 放課後児童クラブ 施設型給付 地域型保育給付の対象は 認可を受けた施設 事業者 8

保育所待機児童の解消について 平成 24 年 4 月 1 日現在の待機児童数は2 万 4,825 人 (2 年連続の減少 ) 低年齢児 (0~2 歳 ) の待機児童数が全体の約 81.4%(20,207 人 ) 平成 24 年 4 月 1 日の定員は前年比 35,785 人増加 利用児童は前年比 53,851 人増加 待機児童がいる市区町村数は 357 自治体 ( 全市区町村 (1742 自治体 ) の約 20.5%) 待機児童が50 人以上の市区町村は107 自治体待機児童が100 人以上の市区町村は67 自治体 都市部 ( ) の待機児童が全体の約 79.3%(19,682 人 ) ( ) 首都圏 ( 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 ) 近畿圏( 京都府 大阪府 兵庫県 ) の7 都府県 政令指定都市及び中核市の合計 30,000 待機児童数と保育所定員の推移 230 224 26,275 待機児童数 25,384 25,556 24,825 25,000 220 待 23,338 220 保機育児所 212 216 童定 19,794 数(20,000 211 19,550 213 210 員(人)万 17,926 208 人)保育所定員 15,000 205 200 10,000 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 190 9

事業の内容 目的 放課後児童クラブについて 共働き家庭など留守家庭のおおむね 10 歳未満の児童に対して 児童館や学校の余裕教室 公民館などで 放課後に適切な遊び 生活の場を与えて その健全育成を図る ( 平成 9 年の児童福祉法改正により法定化 児童福祉法第 6 条の 3 第 2 項 ) 現状 ( クラブ数及び児童数は平成 24 年 5 月現在 ) クラブ数 21,085か所 ( 参考 : 全国の小学校約 21,166 校 ) 登録児童数 851,949 人 ( 全国の小学校 1~3 年生約 328 万人の23% 程度 = 約 4 人に1 人 ) 利用できなかった児童数 ( 待機児童数 ) 7,521 人 利用できなかった児童がいるクラブ数 1,429か所 子ども 子育てビジョン ( 平成 22 年 1 月 29 日閣議決定 ) 平成 26 年度末までに 111 万人 ( 小学校 1~3 年生の 32%=3 人に 1 人 ) の受入児童数をめざす 事業に対する国の助成 [ 育成事業費 ( 特別会計 ) から事業実施市町村への補助 ] 平成 25 年度予算案 315.8 億円 運営費 概ね 1/2 を保護者負担で賄うことを想定 残りの 1/2 分について 児童数が 10 人以上で 原則 長期休暇 (8 時間以上開所 ) を含む年間 250 日以上開設するクラブに補助 例 : 児童数が 40 人の場合 1 クラブ当たり基準額 :336.0 万円 ( 総事業費 672.0 万円 ) 整備費 運営費の負担の考え方 新たに施設を創設する場合 ( 基準額 :2,150.4 万円 ) のほか 平成 25 年度より 改築 大規模修繕及び拡張の整備区分を追加 また 学校の余裕教室等を改修する場合 ( 基準額 :700 万円 ) 備品購入のみの場合 ( 基準額 :100 万円 ) も助成 保護者 1 / 2 1 / 2 国 1 / 6 都道府県 1 / 6 市町村 1 / 6 1 / 2( 基準額 ) 1 / 3 1 / 3 1 / 3 国 (1/6) は事業主拠出金財源 運営費は 国 都道府県 市町村が 3 分の 1 ずつ負担 整備費 ( 創設 改築等 ) は 国 都道府県 設置者が 3 分の 1 ずつ負担 整備費 ( 改修 備品購入 ) は 国 都道府県 市町村が 3 分の 1 ずつ負担 10

制度の目的支給対象手当月額費用負担 家庭等の生活の安定に寄与する 次代の社会を担う児童の健やかな成長に資する 中学校修了までの国内に住所を有する児童 (15 歳に到達後の最初の年度末まで ) 0~3 歳未満一律 15,000 円 3 歳 ~ 小学校修了まで 第 1 子 第 2 子 :10,000 円 ( 第 3 子以降 :15,000 円 ) 中学生一律 10000 円 所得制限以上一律 5,000 円 ( 当分の間の特例給付 ) 所得制限 ( 夫婦と児童 2 人 ) 受給資格者 実施主体 所得限度額 ( 年収ベース ) 960 万円未満 監護生計要件を満たす父母等 児童が施設に入所している場合は施設の設置者等 市区町村 ( 法定受託事務 ) 公務員は所属庁で実施 支払期月 毎年 2 月 6 月及び 10 月 ( 各前月までの分を支払 ) 児童手当等の財源については 国 地方 ( 都道府県 市区町村 ) 事業主拠出金で構成されている 事業主拠出金の額は 標準報酬月額及び標準賞与額を基準として 拠出金率 (1.5/1000) を乗じて得た額 事業主拠出金の一部を財源として児童育成事業 ( 放課後児童クラブ等 ) を実施 0 歳 ~3 歳未満 特例給付 ( 所得制限以上 ) 児童手当 児童手当制度の概要 被用者国 2/3 事業主 7/15 国 16/45 地方 1/3 地方 8/45 非被用者 国 2/3 地方 1/3 国 2/3 地方 1/3 公務員 所属庁 10/10 3 歳 ~ 中学校修了前 特例給付 ( 所得制限以上 ) 児童手当 国 2/3 地方 1/3 国 2/3 地方 1/3 国 2/3 地方 1/3 国 2/3 地方 1/3 所属庁 10/10 財源内訳 (25 年度予算案 ) その他 [ 給付総額 ] 2 兆 593 億円 ( 内訳 ) 国負担分 :1 兆 2,564 億円 (1 兆 2,995 億円 ) (2 兆 2,631 億円 ) 地方負担分 : 6,282 億円 ( 7,889 億円 ) 事業主負担分 : 1,747 億円 ( ) 内の数字は公務員を含む 保育料は手当から直接徴収が可能 学校給食費等は本人の同意により手当から納付することが可能 ( いずれも市町村が実施するかを判断 ) 児童手当法の一部を改正する法律 ( 平成 24 年法律第 24 号 ) 附則 ( 検討 ) 第 2 条政府は 速やかに 子育て支援に係る財政上又は税制上の措置等について この法律による改正後の児童手当法に規定する児童手当の支給並びに所得税並びに道府県民税及び市町村民税に係る扶養控除の廃止による影響を踏まえつつ その在り方を含め検討を行い その結果に基づき 必要な措置を講ずるものとする 11 2 この法律による改正後の児童手当法附則第二条第一項の給付の在り方について 前項の結果に基づき 必要な措置を講ずるものとする

社会保障 税一体改革に関する確認書 ( 社会保障部分 ) ( 抄 ) ( 平成 24 年 6 月 15 日民主党 自由民主党 公明党社会保障 税一体改革 ( 社会保障部分 ) に関する実務者間会合 ) 二. 社会保障改革関連 5 法案について (1) 子育て関連の3 法案の修正等 5 その他 法案の附則に以下の検討事項を盛り込む 政府は 幼児教育 保育 子育て支援の質 量の充実を図るため 安定財源の確保に努めるものとする 6 幼児教育 保育 子育て支援の質 量の充実を図るため 今回の消費税率の引き上げによる財源を 含めて 1 兆円超程度の財源が必要であり 政府はその確保に最大限努力するものとする 子ども 子育て支援法附則 ( 財源の確保 ) 第 3 条政府は 教育 保育その他の子ども 子育て支援の量的拡充及び質の向上を図るための安定した 財源の確保に努めるものとする 安定財源の確保 子ども 子育て支援法案 就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案及び子ども 子育て支援法及び総合こども園法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案に対する附帯決議 ( 平成 24 年 8 月 10 日参議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会 ) 15 幼児教育 保育 子育て支援の質 量の充実を図るためには 一兆円超程度の財源が必要であり 今回 の消費税率の引上げにより確保する〇 七兆円程度以外の〇 三兆円超について 速やかに確保の道筋 を示すとともに 今後の各年度の予算編成において 財源の確保に最大限努力するものとすること 12

妊婦健康診査について 根拠 母子保健法第 13 条 ( 抄 ) 市町村は 必要に応じ 妊産婦又は乳児若しくは幼児に対して 健康診査を行い 又は健康診査を受けることを勧奨しなければならない 妊婦が受診することが望ましい健診回数 1 妊娠初期より妊娠 23 週 ( 第 6 月末 ) まで :4 週間に1 回 2 妊娠 24 週 ( 第 7 月 ) より妊娠 35 週 ( 第 9 月末 ) まで :2 週間に1 回 3 妊娠 36 週 ( 第 10 月 ) 以降分娩まで :1 週間に1 回 ( これに沿って受診した場合 受診回数は14 回程度である ) 公費負担の現状 ( 平成 24 年 4 月現在 ) 公費負担回数は 全ての市区町村で14 回以上実施 ( 平均 14.04 回 ) 公費負担額は 全国平均で96,699 円 里帰り先での妊婦健診の公費負担は すべての市区町村で実施 助産所における公費負担は すべての市区町村で実施 受診券方式の市区町村のうち標準的な検査項目を実施する市区町村は63.9% 公費負担の状況 これまで 地方交付税措置により5 回を基準として公費負担を行っていたが 妊婦の健康管理の充実と経済的負担の軽減を図るため 必要な回数 (14 回程度 ) の妊婦健診を受けられるよう 平成 20 年度第 2 次補正予算において妊婦健康診査支援基金を創設して公費負担を拡充した 平成 22 年度補正予算 平成 23 年度第 4 次補正予算により 積み増し 延長を行い公費負担を継続 ( 実施期限 : 平成 24 年度末まで ) 平成 25 年度以降は 地方財源を確保し 地方財政措置を講ずることにより 恒常的な仕組みへ移行 13

出産育児一時金について 出産育児一時金とは 健康保険法等に基づく保険給付として 健康保険や国民健康保険などの被保険者またはその被扶養者が出産したとき 出産に要する経済的負担を軽減するため 一定の金額が支給される制度 1. 支給額原則 42 万円 ( ) 在胎週数が 22 週に達していないなど 産科医療補償制度加算対象出産ではない場合は 39 万円 2. 支給件数 ( 平成 22 年度 ) 約 110 万件 ( 協会けんぽ : 約 41 万件 健保組合 : 約 36 万件 市町村国保 : 約 17 万件 ) 3. 支給方法ほぼすべての医療機関等において 出産された方が窓口で出産費用を全額支払う必要がないよう かかった出産費用と出産育児一時金の差額を費用として請求している ( 例 : 出産費用が 45 万円の場合 出産育児一時金 42 万円を差し引き 3 万円 (45 万円 -42 万円 ) が病院の窓口で請求される ) 14

出産育児一時金の改正経緯について 出産育児一時金の支給額については 出産に要すべき実勢価格を反映させ 弾力的な改定を実施するため 被用者保険は政令 市町村国保は条例で それぞれ規定 平成 18 年 10 月 :30 万円 35 万円平成 17 年 3 月の国立病院の平均出産費用 (35 万円 ) を反映 平成 21 年 1 月 :35 万円 原則 38 万円産科医療補償制度の導入に伴い3 万円の加算措置を創設 平成 21 年 10 月 : 原則 38 万円 原則 42 万円平成 19 年度の公的病院 私的病院 診療所の平均出産費用 (39 万円 ) を反映 平成 23 年 3 月までの暫定措置 平成 23 年 4 月 : 原則 42 万円を恒久化 出産育児一時金制度のほか 保険者独自の取組として 出産費の貸付を行っている場合がある ( 例 : 協会けんぽの場合 出産育児一時金支給見込額の 8 割相当額を限度として貸付 ) 15

育児休業 介護休業制度 育児 介護休業法の概要 子が 1 歳 ( 一定の場合は 1 歳半 ) に達するまで ( 父母ともに育児休業を取得する場合は 子が 1 歳 2 ヶ月に達するまでの間の 1 年間 < パパ ママ育休プラス >) の育児休業の権利を保障 対象家族 1 人につき 常時介護を必要とする状態に至るごとに 1 回 通算して 93 日まで 介護休業の権利を保障 一定の条件を満たした期間雇用者も取得可能 短時間勤務等の措置 3 歳に達するまでの子を養育する労働者について 短時間勤務の措置 (1 日原則 6 時間 ) を義務づけ 常時介護を必要とする状態にある対象家族の介護を行う労働者に対し 次のいずれかの措置を事業主に義務づけ 1 短時間勤務制度 2フレックスタイム制 3 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げ 4 介護費用の援助措置 時間外労働の制限 小学校就学前までの子を養育し 又は介護を行う労働者が請求した場合 1 か月 24 時間 1 年 150 時間を超える時間外労働を制限 所定外労働の免除 3 歳に達するまでの子を養育する労働者が請求した場合 所定外労働を免除 深夜業の制限 小学校就学前までの子を養育し 又は介護を行う労働者が請求した場合 深夜業を制限 子の看護休暇制度 小学校就学前までの子が 1 人であれば年 5 日 2 人以上であれば年 10 日を限度として看護休暇付与を義務づけ 介護休暇制度 要介護状態にある対象家族が 1 人であれば年 5 日 2 人以上であれば年 10 日を限度として介護休暇付与を義務づけ 転勤についての配慮 労働者を転勤させる場合の 育児又は介護の状況についての配慮義務 不利益取扱いの禁止 育児休業等を取得したこと等を理由とする解雇その他の不利益取扱いを禁止 下線部は 平成 21 年 6 月の法改正により改正された部分 改正法の施行日 : 原則として平成 22 年 6 月 30 日 ( ただし 一部の規定は 常時 100 人以下の労働者を雇用する事業主については平成 24 年 7 月 1 日 ) 16

仕事と家庭の両立支援対策の概要 法律に基づく両立支援制度の整備 妊娠中 出産後の母性保護 母性健康管理 ( 労働基準法 男女雇用機会均等法 ) 産前産後休業 ( 産前 6 週 産後 8 週 ) 軽易な業務への転換 時間外労働 深夜業の制限 医師の指導等に基づき 通勤緩和 休憩 休業等の措置を事業主に義務づけ 妊娠 出産等を理由とする解雇その他の不利益取扱いの禁止等育児休業等両立支援制度の整備 ( 育児 介護休業法 ) 子が満 1 歳 ( 両親ともに育児休業を取得した場合 1 歳 2 ヶ月 = パパ ママ育休プラス ) まで ( 保育所に入所できない場合等は最大 1 歳半まで ) の育児休業 子が 3 歳に達するまでの短時間勤務制度 所定外労働の免除 育児休業を取得したこと等を理由とする解雇その他の不利益取扱いの禁止等 平成 21 年 7 月 1 日公布の改正法により拡充 ( 施行日 : 原則として平成 22 年 6 月 30 日 ただし 一部の規定は 常時 100 人以下の労働者を雇用する事業主については 平成 24 年 7 月 1 日 ) 両立支援制度を利用しやすい職場環境づくり 次世代法に基づく事業主の取組推進 仕事と子育てを両立しやすい環境の整備等に関する行動計画の策定 届出 公表 従業員への周知 (101 人以上は義務 100 人以下は努力義務 ) 一定の基準を満たした企業を認定 ( くるみんマーク ) 認定企業に対する税制上の措置 助成金を通じた事業主への支援 短時間勤務制度の導入など 両立支援に取り組む事業主へ各種助成金を支給 表彰等による事業主の意識醸成 仕事と家庭のバランスに配慮した柔軟な働き方ができる企業を表彰 ( 均等 両立推進企業表彰 ) 両立支援総合サイト 両立支援のひろば による情報提供 両立支援の取組をより効果的に推進するためのベストプラクティス集の普及 その他 長時間労働の抑制 年次有給休暇の取得促進等全体のワーク ライフ バランスの推進 男性の育児休業取得促進等男性の子育てへの関わりの促進 ( イクメンプロジェクト ) 保育所待機児童の解消 放課後児童クラブの充実 ファミリー サポート センター事業 子育て女性等の再就職支援 ( マザーズハローワーク事業 ) 希望する方すべてが子育て等をしながら安心して働くことができる社会の実現 女性の継続就業率 38%( 平成 22 年 ) 50%( 平成 27 年 ) 55%( 平成 32 年 ) 男性の育児休業取得率 2.63%( 平成 23 年 ) 8%( 平成 27 年 ) 13%( 平成 32 年 ) 17

育児休業取得率及び規定整備率の推移等 女性の育児休業の取得率及び育児休業制度の規定がある事業所の割合は上昇傾向にあるが 中小 零細企業における取組及び男性の育児休業の取得率に課題がある 育児休業取得率の推移 育児休業制度の規定率の推移 平成 11 年度 53.5% 平成 14 年度平成 17 年度平成 20 年度平成 22 年度 61.4% 61.6% 66.4% 68.3% 事業所規模別の育児休業取得率 ( 平成 23 年度 ) 事業所規模別の育児休業制度の規定率 ( 平成 22 年度 ) 出産者のうち 調査時点までに育児休業を開始した者 ( 開始予定の申出をしている者を含む ) の数育児休業取得率 = 調査前年度 1 年間の出産者 ( 男性の場合は配偶者が出産した者 ) の数 出典 : 厚生労働省 雇用均等基本調査 18