参考資料 子育て関係参考資料 平成 25 年 5 月 9 日
結婚 出産 子育ての希望がかなわない現状 独身男女の約 9 割が結婚意思を持っており 希望子ども数も 2 人以上 育て 援が質 量ともに不 深刻な待機児童問題 放課後児童クラブの不 や 1 の壁 家族や地域を取り巻く環境の変化による 育ての孤 感と負担感の増加 仕事と 育ての両 が困難 出産前に仕事をしていた 性の 6 割が出産を機に退職 性の年齢階級別の労働 率は M 字型 (30 代で低下 ) 若い世代の安定した雇 の不 若年者の失業率は 依然として 準 正規雇 割合は依然 い 1
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女性の就業状況及び仕事と家庭の両立をめぐる現状 出産 育児を機に労働市場から退出する女性が多い 特に子育て期の女性において 実際の労働力率と潜在的な労働力率の差が大きい 約 6 割の女性が出産 育児により退職している (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 23.2 13.6 77.7 63.5 女性の就業状況 ( 平成 24 年 ) 女性の労働力人口 2,766 万人 ( 男性 3,789 万人 ) 女性の労働力率 15 歳以上 48.2%( 男性 70.8%) 15 歳 ~64 歳 63.4% ( 男性 84.3%) * 労働力率 = 潜在的労働力率 85.9 73.3 = 79.5 78.6 65.6 64.7 80.3 68.7 82.2 73.0 就業者 + 仕事がなく 探している者 15 歳以上人口 就業者 + 仕事がなく 探している者 + 探していないが 就業を希望している者 15 歳以上人口 ( 資料 ) 総務省 労働力調査 労働力調査詳細集計 78.6 71.0 就業率 15~19 歳 20~24 歳 25~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~49 歳 50~54 歳 55~59 歳 60~64 歳 65 歳以上 68.8 62.6 潜在的労働力率 44.5 48.9 14.4 13.2 第 1 子出生年別にみた 第 1 子出産前後の妻の就業変化 ( 資料 ) 国立社会保障 人口問題研究所 第 14 回出生動向基本調査 ( 夫婦調査 ) 出産前有職 70.7 (100)% 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 出産後 20% 継続就業率 26.8 (38.0)% 10% ( ) 0% 不詳 1.0% 0.7% 25.6% 48.7% 24.6% 73.5 (100)% 24.6 (32.2)% ( ) 20.7% 42.7% 36.6% 2001 2010 子どもの出生年 出産 1 年前無職 ( 学生含む ) 出産半年後無職 ( 学生を含む ) 出産半年後有職 ( 育児休業中等の休業含む ) 出産前有職 78.8 (100)% 出産後継続就業率 36.6 (45.7)% ( ) ( 資料 ) 厚生労働省 第 1 回 21 世紀出生児縦断調査 ( 平成 22 年出生児 ) ( )( ) 内は出産前有職者を 100 として 出産後の継続就業者の割合を算出 3
これまでに取り組んできたこと 1990( 平成 2) 年 1.57ショック = 少子化の傾向が注目を集める 1994( 平成 6) 年 12 月 エンゼルプラン + 緊急保育対策等 5か年事業 1999( 平成 11) 年 12 月 新エンゼルプラン 2003( 平成 15) 年 7 月 少子化社会対策基本法 2004( 平成 16) 年 6 月少子化社会対策大綱 2004( 平成 16) 年 12 月 2005( 平成 17) 年 4 月 2006( 平成 18) 年 6 月 2007( 平成 19) 年 12 月 平 15.9.1 施行 平 16.6.4 閣議決定 子ども 子育て応援プラン (2005( 平成 17) 年度 ~09( 平成 21) 年度 ) 新しい少子化対策について 平 16.12.24 少子化社会対策会議決定 平 18.6.20 少子化社会対策会議決定 平 19.12.27 少子化社会対策会議決定 子どもと家族を応援する日本 重点戦略 2008( 平成 20) 年 2 月 新待機児童ゼロ作戦 について 2008( 平成 20) 年 11 月社会保障国民会議最終報告 次世代育成支援対策推進法 地方公共団体 企業等における行動計画の策定 実施 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ ハ ランス ) 憲章仕事と生活の調和推進のための行動指針 2008( 平成 20) 年 12 月 持続可能な社会保障構築とその安定財源確保に向けた 中期プログラム 2009( 平成 21) 年 2 月 社会保障審議会少子化対策特別部会第 1 次報告 平 22.1.29 閣議決定 平 22.1.29 少子化社会対策会議決定 2010( 平成 22) 年 1 月 子ども 子育てビジョン 子ども 子育て新システム検討会議 平 22.6.29 少子化社会対策会議決定 2010( 平成 22) 年 6 月 子ども 子育て新システムの基本制度案要綱 2010( 平成 22) 年 11 月 2012( 平成 24) 年 3 月 待機児童解消 先取り プロジェクト 平 24.3.2 少子化社会対策会議決定 子ども 子育て新システムの基本制度について 2012( 平成 24) 年 8 月子ども 子育て関連 3 法の成立 公布 4
子ども 子育て関連 3 法 ( 平成 24 年 8 月成立 ) の趣旨と主なポイント 3 法の趣旨 自公民 3 党合意を踏まえ 保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本的認 識の下に 幼児期の学校教育 保育 地域の子ども 子育て支援を総合的に推進 主なポイント 認定こども園 幼稚園 保育所を通じた共通の給付 ( 施設型給付 ) 及び小規模保育等への給付 ( 地域型保育給付 ) の創設 * 地域型保育給付は 都市部における待機児童解消とともに 子どもの数が減少傾向にある地域における保育機能の確保に対応 認定こども園制度の改善 ( 幼保連携型認定こども園の改善等 ) 幼保連携型認定こども園について 認可 指導監督の一本化 学校及び児童福祉施設としての法的位置づけ 既存の幼稚園及び保育所からの移行は義務づけず 政策的に促進 幼保連携型認定こども園の設置主体は 国 自治体 学校法人 社会福祉法人のみ ( 株式会社等の参入は不可 ) 認定こども園の財政措置を 施設型給付 に一本化 地域の実情に応じた子ども 子育て支援 ( 利用者支援 地域子育て支援拠点 放課後児童クラブなどの 地域子ども 子育て支援事業 ) の充実 5
幼児期の学校教育 保育 地域の子ども 子育て支援に共通の仕組み 基礎自治体 ( 市町村 ) が実施主体 市町村は地域のニーズに基づき計画を策定 給付 事業を実施 国 都道府県は実施主体の市町村を重層的に支える 社会全体による費用負担 消費税率の引き上げによる 国及び地方の恒久財源の確保を前提 ( 幼児教育 保育 子育て支援の質 量の拡充を図るためには 消費税率の引き上げにより確保する0.7 兆円程度を含めて1 兆円超程度の追加財源が必要 ) 政府の推進体制 制度ごとにバラバラな政府の推進体制を整備 ( 内閣府に子ども 子育て本部を設置 ) 子ども 子育て会議の設置 国に有識者 地方公共団体 事業主代表 労働者代表 子育て当事者 子育て支援当事者等 ( 子ども 子育て支援に関する事業に従事する者 ) が 子育て支援の政策プロセス等に参画 関与することができる仕組みとして子ども 子育て会議を設置 市町村等の合議制機関 ( 地方版子ども 子育て会議 ) の設置努力義務 6
給付 事業の全体像 子ども 子育て支援給付 地域子ども 子育て支援事業 施設型給付 認定こども園 幼稚園 保育所を通じた共通の給付 私立保育所については 現行どおり 市町村が保育所に委託費を支払い 利用者負担の徴収も市町村が行うものとする 地域型保育給付 小規模保育 家庭的保育 居宅訪問型保育 事業所内保育 利用者支援 地域子育て支援拠点事業 一時預かり 乳児家庭全戸訪問事業等 ( 対象事業の範囲は法定 ) 都道府県が実施する社会的養護等の事業と連携して実施 延長保育事業 病児 病後児保育事業 施設型給付 地域型保育給付は 早朝 夜間 休日保育にも対応 放課後児童クラブ 児童手当 妊婦健診 7
子どもや子育て家庭の状況に応じた子ども 子育て支援の提供 ( イメージ ) 子ども 子育て家庭の状況及び需要 満 3 歳以上の子どもを持つ 保育を利用せず家庭で子育てを行う家庭 ( 子ども 子育てのニーズ ) 学校教育 + 子育て支援 満 3 歳以上の子どもを持つ 保育を利用する家庭 ( 子ども 子育てのニーズ ) 学校教育 + 保育 + 放課後児童クラブ+ 子育て支援 満 3 歳未満の子どもを持つ 保育を利用する家庭 ( 子ども 子育てのニーズ ) 保育 + 子育て支援 満 3 歳未満の子どもを持つ 保育を利用せず家庭で子育てを行う家庭 ( 子ども 子育てのニーズ ) 子育て支援 需要の調査 把握 市町村子ども 子育て支援事業計画 計画的な整備 子どものための教育 保育給付 認定こども園 幼稚園 保育所 = 施設型給付の対象 小規模保育事業者家庭的保育事業者居宅訪問型保育事業者事業所内保育事業者 地域型保育給付の =対象 ( 施設型給付 地域型保育給付は 早朝 夜間 休日保育にも対応 ) 地域子ども 子育て支援事業 対象事業の範囲は法定 地域子育て支援拠点事業 一時預かり 乳児家庭全戸訪問事業等 延長保育事業 病児 病後児保育事業 放課後児童クラブ 施設型給付 地域型保育給付の対象は 認可を受けた施設 事業者 8
保育所待機児童の解消について 平成 24 年 4 月 1 日現在の待機児童数は2 万 4,825 人 (2 年連続の減少 ) 低年齢児 (0~2 歳 ) の待機児童数が全体の約 81.4%(20,207 人 ) 平成 24 年 4 月 1 日の定員は前年比 35,785 人増加 利用児童は前年比 53,851 人増加 待機児童がいる市区町村数は 357 自治体 ( 全市区町村 (1742 自治体 ) の約 20.5%) 待機児童が50 人以上の市区町村は107 自治体待機児童が100 人以上の市区町村は67 自治体 都市部 ( ) の待機児童が全体の約 79.3%(19,682 人 ) ( ) 首都圏 ( 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 ) 近畿圏( 京都府 大阪府 兵庫県 ) の7 都府県 政令指定都市及び中核市の合計 30,000 待機児童数と保育所定員の推移 230 224 26,275 待機児童数 25,384 25,556 24,825 25,000 220 待 23,338 220 保機育児所 212 216 童定 19,794 数(20,000 211 19,550 213 210 員(人)万 17,926 208 人)保育所定員 15,000 205 200 10,000 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 190 9
事業の内容 目的 放課後児童クラブについて 共働き家庭など留守家庭のおおむね 10 歳未満の児童に対して 児童館や学校の余裕教室 公民館などで 放課後に適切な遊び 生活の場を与えて その健全育成を図る ( 平成 9 年の児童福祉法改正により法定化 児童福祉法第 6 条の 3 第 2 項 ) 現状 ( クラブ数及び児童数は平成 24 年 5 月現在 ) クラブ数 21,085か所 ( 参考 : 全国の小学校約 21,166 校 ) 登録児童数 851,949 人 ( 全国の小学校 1~3 年生約 328 万人の23% 程度 = 約 4 人に1 人 ) 利用できなかった児童数 ( 待機児童数 ) 7,521 人 利用できなかった児童がいるクラブ数 1,429か所 子ども 子育てビジョン ( 平成 22 年 1 月 29 日閣議決定 ) 平成 26 年度末までに 111 万人 ( 小学校 1~3 年生の 32%=3 人に 1 人 ) の受入児童数をめざす 事業に対する国の助成 [ 育成事業費 ( 特別会計 ) から事業実施市町村への補助 ] 平成 25 年度予算案 315.8 億円 運営費 概ね 1/2 を保護者負担で賄うことを想定 残りの 1/2 分について 児童数が 10 人以上で 原則 長期休暇 (8 時間以上開所 ) を含む年間 250 日以上開設するクラブに補助 例 : 児童数が 40 人の場合 1 クラブ当たり基準額 :336.0 万円 ( 総事業費 672.0 万円 ) 整備費 運営費の負担の考え方 新たに施設を創設する場合 ( 基準額 :2,150.4 万円 ) のほか 平成 25 年度より 改築 大規模修繕及び拡張の整備区分を追加 また 学校の余裕教室等を改修する場合 ( 基準額 :700 万円 ) 備品購入のみの場合 ( 基準額 :100 万円 ) も助成 保護者 1 / 2 1 / 2 国 1 / 6 都道府県 1 / 6 市町村 1 / 6 1 / 2( 基準額 ) 1 / 3 1 / 3 1 / 3 国 (1/6) は事業主拠出金財源 運営費は 国 都道府県 市町村が 3 分の 1 ずつ負担 整備費 ( 創設 改築等 ) は 国 都道府県 設置者が 3 分の 1 ずつ負担 整備費 ( 改修 備品購入 ) は 国 都道府県 市町村が 3 分の 1 ずつ負担 10
制度の目的支給対象手当月額費用負担 家庭等の生活の安定に寄与する 次代の社会を担う児童の健やかな成長に資する 中学校修了までの国内に住所を有する児童 (15 歳に到達後の最初の年度末まで ) 0~3 歳未満一律 15,000 円 3 歳 ~ 小学校修了まで 第 1 子 第 2 子 :10,000 円 ( 第 3 子以降 :15,000 円 ) 中学生一律 10000 円 所得制限以上一律 5,000 円 ( 当分の間の特例給付 ) 所得制限 ( 夫婦と児童 2 人 ) 受給資格者 実施主体 所得限度額 ( 年収ベース ) 960 万円未満 監護生計要件を満たす父母等 児童が施設に入所している場合は施設の設置者等 市区町村 ( 法定受託事務 ) 公務員は所属庁で実施 支払期月 毎年 2 月 6 月及び 10 月 ( 各前月までの分を支払 ) 児童手当等の財源については 国 地方 ( 都道府県 市区町村 ) 事業主拠出金で構成されている 事業主拠出金の額は 標準報酬月額及び標準賞与額を基準として 拠出金率 (1.5/1000) を乗じて得た額 事業主拠出金の一部を財源として児童育成事業 ( 放課後児童クラブ等 ) を実施 0 歳 ~3 歳未満 特例給付 ( 所得制限以上 ) 児童手当 児童手当制度の概要 被用者国 2/3 事業主 7/15 国 16/45 地方 1/3 地方 8/45 非被用者 国 2/3 地方 1/3 国 2/3 地方 1/3 公務員 所属庁 10/10 3 歳 ~ 中学校修了前 特例給付 ( 所得制限以上 ) 児童手当 国 2/3 地方 1/3 国 2/3 地方 1/3 国 2/3 地方 1/3 国 2/3 地方 1/3 所属庁 10/10 財源内訳 (25 年度予算案 ) その他 [ 給付総額 ] 2 兆 593 億円 ( 内訳 ) 国負担分 :1 兆 2,564 億円 (1 兆 2,995 億円 ) (2 兆 2,631 億円 ) 地方負担分 : 6,282 億円 ( 7,889 億円 ) 事業主負担分 : 1,747 億円 ( ) 内の数字は公務員を含む 保育料は手当から直接徴収が可能 学校給食費等は本人の同意により手当から納付することが可能 ( いずれも市町村が実施するかを判断 ) 児童手当法の一部を改正する法律 ( 平成 24 年法律第 24 号 ) 附則 ( 検討 ) 第 2 条政府は 速やかに 子育て支援に係る財政上又は税制上の措置等について この法律による改正後の児童手当法に規定する児童手当の支給並びに所得税並びに道府県民税及び市町村民税に係る扶養控除の廃止による影響を踏まえつつ その在り方を含め検討を行い その結果に基づき 必要な措置を講ずるものとする 11 2 この法律による改正後の児童手当法附則第二条第一項の給付の在り方について 前項の結果に基づき 必要な措置を講ずるものとする
社会保障 税一体改革に関する確認書 ( 社会保障部分 ) ( 抄 ) ( 平成 24 年 6 月 15 日民主党 自由民主党 公明党社会保障 税一体改革 ( 社会保障部分 ) に関する実務者間会合 ) 二. 社会保障改革関連 5 法案について (1) 子育て関連の3 法案の修正等 5 その他 法案の附則に以下の検討事項を盛り込む 政府は 幼児教育 保育 子育て支援の質 量の充実を図るため 安定財源の確保に努めるものとする 6 幼児教育 保育 子育て支援の質 量の充実を図るため 今回の消費税率の引き上げによる財源を 含めて 1 兆円超程度の財源が必要であり 政府はその確保に最大限努力するものとする 子ども 子育て支援法附則 ( 財源の確保 ) 第 3 条政府は 教育 保育その他の子ども 子育て支援の量的拡充及び質の向上を図るための安定した 財源の確保に努めるものとする 安定財源の確保 子ども 子育て支援法案 就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案及び子ども 子育て支援法及び総合こども園法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案に対する附帯決議 ( 平成 24 年 8 月 10 日参議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会 ) 15 幼児教育 保育 子育て支援の質 量の充実を図るためには 一兆円超程度の財源が必要であり 今回 の消費税率の引上げにより確保する〇 七兆円程度以外の〇 三兆円超について 速やかに確保の道筋 を示すとともに 今後の各年度の予算編成において 財源の確保に最大限努力するものとすること 12
妊婦健康診査について 根拠 母子保健法第 13 条 ( 抄 ) 市町村は 必要に応じ 妊産婦又は乳児若しくは幼児に対して 健康診査を行い 又は健康診査を受けることを勧奨しなければならない 妊婦が受診することが望ましい健診回数 1 妊娠初期より妊娠 23 週 ( 第 6 月末 ) まで :4 週間に1 回 2 妊娠 24 週 ( 第 7 月 ) より妊娠 35 週 ( 第 9 月末 ) まで :2 週間に1 回 3 妊娠 36 週 ( 第 10 月 ) 以降分娩まで :1 週間に1 回 ( これに沿って受診した場合 受診回数は14 回程度である ) 公費負担の現状 ( 平成 24 年 4 月現在 ) 公費負担回数は 全ての市区町村で14 回以上実施 ( 平均 14.04 回 ) 公費負担額は 全国平均で96,699 円 里帰り先での妊婦健診の公費負担は すべての市区町村で実施 助産所における公費負担は すべての市区町村で実施 受診券方式の市区町村のうち標準的な検査項目を実施する市区町村は63.9% 公費負担の状況 これまで 地方交付税措置により5 回を基準として公費負担を行っていたが 妊婦の健康管理の充実と経済的負担の軽減を図るため 必要な回数 (14 回程度 ) の妊婦健診を受けられるよう 平成 20 年度第 2 次補正予算において妊婦健康診査支援基金を創設して公費負担を拡充した 平成 22 年度補正予算 平成 23 年度第 4 次補正予算により 積み増し 延長を行い公費負担を継続 ( 実施期限 : 平成 24 年度末まで ) 平成 25 年度以降は 地方財源を確保し 地方財政措置を講ずることにより 恒常的な仕組みへ移行 13
出産育児一時金について 出産育児一時金とは 健康保険法等に基づく保険給付として 健康保険や国民健康保険などの被保険者またはその被扶養者が出産したとき 出産に要する経済的負担を軽減するため 一定の金額が支給される制度 1. 支給額原則 42 万円 ( ) 在胎週数が 22 週に達していないなど 産科医療補償制度加算対象出産ではない場合は 39 万円 2. 支給件数 ( 平成 22 年度 ) 約 110 万件 ( 協会けんぽ : 約 41 万件 健保組合 : 約 36 万件 市町村国保 : 約 17 万件 ) 3. 支給方法ほぼすべての医療機関等において 出産された方が窓口で出産費用を全額支払う必要がないよう かかった出産費用と出産育児一時金の差額を費用として請求している ( 例 : 出産費用が 45 万円の場合 出産育児一時金 42 万円を差し引き 3 万円 (45 万円 -42 万円 ) が病院の窓口で請求される ) 14
出産育児一時金の改正経緯について 出産育児一時金の支給額については 出産に要すべき実勢価格を反映させ 弾力的な改定を実施するため 被用者保険は政令 市町村国保は条例で それぞれ規定 平成 18 年 10 月 :30 万円 35 万円平成 17 年 3 月の国立病院の平均出産費用 (35 万円 ) を反映 平成 21 年 1 月 :35 万円 原則 38 万円産科医療補償制度の導入に伴い3 万円の加算措置を創設 平成 21 年 10 月 : 原則 38 万円 原則 42 万円平成 19 年度の公的病院 私的病院 診療所の平均出産費用 (39 万円 ) を反映 平成 23 年 3 月までの暫定措置 平成 23 年 4 月 : 原則 42 万円を恒久化 出産育児一時金制度のほか 保険者独自の取組として 出産費の貸付を行っている場合がある ( 例 : 協会けんぽの場合 出産育児一時金支給見込額の 8 割相当額を限度として貸付 ) 15
育児休業 介護休業制度 育児 介護休業法の概要 子が 1 歳 ( 一定の場合は 1 歳半 ) に達するまで ( 父母ともに育児休業を取得する場合は 子が 1 歳 2 ヶ月に達するまでの間の 1 年間 < パパ ママ育休プラス >) の育児休業の権利を保障 対象家族 1 人につき 常時介護を必要とする状態に至るごとに 1 回 通算して 93 日まで 介護休業の権利を保障 一定の条件を満たした期間雇用者も取得可能 短時間勤務等の措置 3 歳に達するまでの子を養育する労働者について 短時間勤務の措置 (1 日原則 6 時間 ) を義務づけ 常時介護を必要とする状態にある対象家族の介護を行う労働者に対し 次のいずれかの措置を事業主に義務づけ 1 短時間勤務制度 2フレックスタイム制 3 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げ 4 介護費用の援助措置 時間外労働の制限 小学校就学前までの子を養育し 又は介護を行う労働者が請求した場合 1 か月 24 時間 1 年 150 時間を超える時間外労働を制限 所定外労働の免除 3 歳に達するまでの子を養育する労働者が請求した場合 所定外労働を免除 深夜業の制限 小学校就学前までの子を養育し 又は介護を行う労働者が請求した場合 深夜業を制限 子の看護休暇制度 小学校就学前までの子が 1 人であれば年 5 日 2 人以上であれば年 10 日を限度として看護休暇付与を義務づけ 介護休暇制度 要介護状態にある対象家族が 1 人であれば年 5 日 2 人以上であれば年 10 日を限度として介護休暇付与を義務づけ 転勤についての配慮 労働者を転勤させる場合の 育児又は介護の状況についての配慮義務 不利益取扱いの禁止 育児休業等を取得したこと等を理由とする解雇その他の不利益取扱いを禁止 下線部は 平成 21 年 6 月の法改正により改正された部分 改正法の施行日 : 原則として平成 22 年 6 月 30 日 ( ただし 一部の規定は 常時 100 人以下の労働者を雇用する事業主については平成 24 年 7 月 1 日 ) 16
仕事と家庭の両立支援対策の概要 法律に基づく両立支援制度の整備 妊娠中 出産後の母性保護 母性健康管理 ( 労働基準法 男女雇用機会均等法 ) 産前産後休業 ( 産前 6 週 産後 8 週 ) 軽易な業務への転換 時間外労働 深夜業の制限 医師の指導等に基づき 通勤緩和 休憩 休業等の措置を事業主に義務づけ 妊娠 出産等を理由とする解雇その他の不利益取扱いの禁止等育児休業等両立支援制度の整備 ( 育児 介護休業法 ) 子が満 1 歳 ( 両親ともに育児休業を取得した場合 1 歳 2 ヶ月 = パパ ママ育休プラス ) まで ( 保育所に入所できない場合等は最大 1 歳半まで ) の育児休業 子が 3 歳に達するまでの短時間勤務制度 所定外労働の免除 育児休業を取得したこと等を理由とする解雇その他の不利益取扱いの禁止等 平成 21 年 7 月 1 日公布の改正法により拡充 ( 施行日 : 原則として平成 22 年 6 月 30 日 ただし 一部の規定は 常時 100 人以下の労働者を雇用する事業主については 平成 24 年 7 月 1 日 ) 両立支援制度を利用しやすい職場環境づくり 次世代法に基づく事業主の取組推進 仕事と子育てを両立しやすい環境の整備等に関する行動計画の策定 届出 公表 従業員への周知 (101 人以上は義務 100 人以下は努力義務 ) 一定の基準を満たした企業を認定 ( くるみんマーク ) 認定企業に対する税制上の措置 助成金を通じた事業主への支援 短時間勤務制度の導入など 両立支援に取り組む事業主へ各種助成金を支給 表彰等による事業主の意識醸成 仕事と家庭のバランスに配慮した柔軟な働き方ができる企業を表彰 ( 均等 両立推進企業表彰 ) 両立支援総合サイト 両立支援のひろば による情報提供 両立支援の取組をより効果的に推進するためのベストプラクティス集の普及 その他 長時間労働の抑制 年次有給休暇の取得促進等全体のワーク ライフ バランスの推進 男性の育児休業取得促進等男性の子育てへの関わりの促進 ( イクメンプロジェクト ) 保育所待機児童の解消 放課後児童クラブの充実 ファミリー サポート センター事業 子育て女性等の再就職支援 ( マザーズハローワーク事業 ) 希望する方すべてが子育て等をしながら安心して働くことができる社会の実現 女性の継続就業率 38%( 平成 22 年 ) 50%( 平成 27 年 ) 55%( 平成 32 年 ) 男性の育児休業取得率 2.63%( 平成 23 年 ) 8%( 平成 27 年 ) 13%( 平成 32 年 ) 17
育児休業取得率及び規定整備率の推移等 女性の育児休業の取得率及び育児休業制度の規定がある事業所の割合は上昇傾向にあるが 中小 零細企業における取組及び男性の育児休業の取得率に課題がある 育児休業取得率の推移 育児休業制度の規定率の推移 平成 11 年度 53.5% 平成 14 年度平成 17 年度平成 20 年度平成 22 年度 61.4% 61.6% 66.4% 68.3% 事業所規模別の育児休業取得率 ( 平成 23 年度 ) 事業所規模別の育児休業制度の規定率 ( 平成 22 年度 ) 出産者のうち 調査時点までに育児休業を開始した者 ( 開始予定の申出をしている者を含む ) の数育児休業取得率 = 調査前年度 1 年間の出産者 ( 男性の場合は配偶者が出産した者 ) の数 出典 : 厚生労働省 雇用均等基本調査 18