電子黒板の機能 第 1 章電子黒板の特徴 電子黒板の大きな特徴は コンピュータから離れて指導することができる ということである ボードに専用ペン ( 電子ペン ) を使って直接コメントを書き込んだり ボード上でコンピュータを操作したりすることができるため 黒板を使った授業と同様に児童生徒と視線を合わせて指導することができる 電子黒板は 授業形態や他の機器との連携 板書方法などにより様々な活用が考えられる ここでは 電子黒板の特徴を紹介し 有効活用のヒントとする (1) ボード上に記述したことを保存できるボード上に電子ペンで記述したことを保存できるため 前の画面を表示して確認をすることができる 黒板だけの授業では 前回の授業の復習や続きから授業を始めたい場合など 再度まとめながら板書する必要があった しかし 電子黒板を利用すると画面を保存できるため 授業の内容をまとめる時やテスト前の復習など簡単に振り返りをすることができる (2) 資料を汚さず繰り返し利用できる教材として作成したファイルを専用の形式で利用するため 資料にコメントを入れても元のファイルを汚すことがない 従来 自作した教材はそれぞれのソフトウェアで開いて利用するため データを書き換えたり コメントを記述した場合に誤って上書き保存すると元のファイルが書き換わってしまった しかし 電子黒板を利用すると専用のファイルとして保存されるため 元のファイルを書き換えることがない 同じ教材を他のクラスでも元の状態で利用することができる (3) コンピュータを意識しないで利用できるボード上でほとんどの操作が可能なため コンピュータを意識しないで利用することができる 電子ペンの利用でコンピュータをほとんど操作することなく授業を進めることができ 児童生徒に電子ペンを使ってボード上に意見や答えを簡単に記述することができる また それを保存することができるため 後から画面を見て意見の変容などを確認することができる (4) 滑らかなプレゼンテーションができるプレゼンテーションソフトウェアを使った授業を滑らかに進めることができる ボード上で操作ができるため 画面にコメントを記入したり プレゼンテーションソフトウェアの画面切り替えやアニメーションの実行をコンピュータのある場所に戻る必要がなく 教師と生徒が対面したまま滑らかな授業展開が可能となる (5) 拡大して提示できるプロジェクタを利用した授業形態自体が 教材を大きく見せることに大きな意義があった 電子黒板を利用すると 大きく表示させた教材をさらにボード上で拡大して表示することができ 教材全体や部分の拡大などを簡単に行うことができるようになる (6) 外部映像を取り込むことができるデジタルビデオカメラや Web カメラなどの映像を利用することができる コンピュータにデジタルビデオカメラや Web カメラを接続 ( ドライバのインストールが必要 ) し
簡単に映像を取り込むことができる 児童生徒の実習の様子や教材などを映し出し ボード上でコメ ントを記述しながら指導することができる 以上の他にも利用する機器の組み合わせや 板書の工夫などによって様々な可能性がある 電子黒板をどのように効果的に活用するかは指導者の発想と児童生徒にいかに わかる授業 を実践するかという情熱によるところが大である ここではフロント型の電子黒板の利用について説明する なお 授業での利用例を第 6 章で提案する 第 2 章電子黒板の基本操作 1 機器の設置 1 プロジェクタとコンピュータを接続し 起動する 2 デジタイザ ( 本体 ) と 楽らくシート が一直線になるように 黒板 ( またはホワイトボード等 ) に配置する 一直線に設置するデジタイザ ( 本体 ) 楽らくシート 3 Starboard Software がインストールされたコンピュータとデジタイザを付属の USBケーブルで接続する 注 )Starboard Software をインストールし 初めて起動するときには 楽らくシート を利用できるように次の設定を確認する 1 [ スタート ]-[ すべてのプログラム ]-[Starboard Software]-[ ファンクションボタン設定 ] をクリックする 2 ファンクションボタン設定 画面の ファンクションボタン機能を利用する にチェックをし OKをクリックする 楽らくシートを利用する場合 はチェックする 1
2 起動と設定 (1) コンピュータから操作 1 コンピュータを操作し [ スタート ]-[ すべてのプログラム ]-[Starboard Software]- [Starboard Software] をクリックし メイン画面 を表示する 2 メイン画面 の [ 設定 ] をクリックする 3 設定 ダイアログボックスで位置合わせをクリックする 位置合わせ 4 ペンの位置合わせ ダイアログボックスで OK をクリックする 2
5 デジタイザを設置する位置に合わせて 画面上のデジタイザをクリックし OK をクリックする 設置位置のデジタイザ をクリック 注 ) デジタイザと 楽らくシート の配置が前回と同様の場合は 2 から ~5 の操作をせず 楽らくシート の [ 機能 2] を電子ペンでタッチし 次の (2)1 の画面が表示される 機能 2 (2) 電子ペンで操作 1 ボード ( 黒板またはホワイトボードなど ) に表示された点滅する赤いポイントの中心を電子ペン で順にタッチする ペンで順にタッチする 2 すべてのポイントをタッチし ペンの位置合わせ ダイアログボックスで OK をタッチし 設 定を完了する 3
3 ホワイトボード 機能の利用 ホワイトボード 機能を利用すると ボードに板書をする感覚で電子ペンで直接文字を書くことができる さらに 書いた画面を保存することもできるため 前時の復習 や まとめ など多様な利用が考えられる (1) ホワイトボードの起動 1 メイン画面 の ホワイトボード をタッチし ホワイトボードを起動する ホワイトボード StarBoard ツールバー 2 楽らくシート の [ 手書きペン ] をタッチし 続けて [ 黒色 ( ペンの色 )] をタッチしてから ボード ( 画面 ) に文字を書く インテリペン 手書きペン 黒色 ( ペンの色 ) 赤色 ( ペンの色 ) 注 ) インテリペンを使うと 手書きした図形や線など あらかじめオプション設定の 図形認識 で登録された図形であれば自動で整 形され きれいな図形や直線を簡単に作成することができる 4
3 書いたものを消すときは StarBoard ツールバー ( 以降ツールバー ) の [ イレーサ ] をタッチ し 消したいものを電子ペンでなぞる 手書きペン イレーサ インテリペン 注 ) インテリペンで書いたものは [ イレーサ ] で消すことはできない インテリペンで書いたものを消す場合は インテリペンで書いたもののラインとクロスさせるようにインテリペンで を書く インテリペンを使って手書きで書いたものを で消すこともできる はねると認識しないことがある ライン上で を書く 削除された 書いたものすべてを消すときは ツールバー の [ クリア ] をタッチし 削除の確認 ダイアログボックスで OK する 4 新しい画面を利用するときは 楽らくシート の [ 白紙追加 ] をタッチする 2/2(2 枚目が表示される ) 5 前のページへ戻る場合は ツールバーの [ 前へ ] をタッチする ( 次のページへ進む場合は [ 次へ ] をタッチする ) 5
(2) ページ一覧の利用 アページの表示 複数の ページ から 指定したページをすぐに表示することができる 1 ツールバーの [ ページ一覧 ] をタッチし ページ一覧 ダイアログを表示する トピック ページ 台紙を追加 削除 2 表示したい ページ を選んで表示をタッチする イページの削除不要な ページ を選んでから [ 削除 ] をタッチすると その ページ を削除できる ウ保存先を指定したページの保存作成したページを画像として または StarBoard Software のファイルとして 保存先を指定して保存することができる 1 保存するページまたはトピックを選んでから ページ一覧 ダイアログボックスの保存するをクリックする 2 プルダウンメニューから保存の形式を選択する ( ここでは ファイルに保存 を選択 ) 3 名前を付けて保存 ダイアログボックスで保存先を指定し ファイル名を入力してから保存す る ファイルに保存 を選ぶと StarBoard Software のファイルとして保存される ([ 台紙を追加 ] については第 4 章を参照 ) 6
(3) 保存と終了 1 ツールバーの [ 終了 ] をタッチする 2 確認 ダイアログボックスの タイトル と 所有者 欄に必要事項を入力し 保存するをタッチする 3 メイン画面 の [ メモ一覧 ] をタッチし 確認する 4 メイン画面 の [ 終了 ] をタッチする 注 ) ツールバーの [ 終了 ] から保存した場合 既定ではマイコンピュータの StarBoard フォルダ内の Data フォルダに連番のフォルダとして保存される C: マイドキュメント StarBoard Data メモ一覧 のファイル 連番で保存される 7
第 3 章各種機能の利用 1 資料 ( 教材 ) の提示 あらかじめ作成した PowerPoint のスライド Word 文書 Excel シートや動画像の利用などができる (1) 電子黒板で資料の提示 ( 画像として ) 電子黒板では 動画ファイル 以外のデータは画像に変換されて表示される 1 メイン画面 の [ 資料を表示 ]( またはホワイトボード利用時のツールバーの [ 資料表示 ]) をタッチする 2 資料選択 ダイアログボックスから該当の資料のボタンをタッチする 3 各資料を選択するためのダイアログボックスが表示されるので 該当の保存場所からファイルを 選んでタッチする データをインポートし 画像に変換されて表示される ただし PowerPoint のスライドは ペンタッチでアニメーション機能を利用することができる 注 ) 大きなエクセルシートはページ区切りが適切になるように ページ設定 ダイアログボックスで A4 用紙に横幅が上手く収まるように設定する 次のページ数に合わせて印刷 : 横 1 用紙サイズ : A4 8
(2) 各種ソフトウェアで資料の表示その他のソフトウェアの利用時に [ 手書きペン ] など電子黒板の機能を利用することができる 1 メイン画面 の [PC 操作 ]( またはホワイトボード利用時のツールバーの [PC 操作 ]) をタッチする 2 コンピュータのデスクトップの [ スタート ]-[ マイコンピュータ ] から該当のファイル 又は他のソフトウェアを起動する クリックやドラッグなど簡単な操作は電子ペンで行うことができる 3 電子黒板の機能を利用するときは StarBoard ツールバーの [ 手書きペン ] をタッチする ページとして保存される 入力等操作可能 コメント書き込み PC 操作 手書きペン 注 ) 既定では StarBoard ツールバーの [ 手書きペン ] をタッチすると コンピュータの画面全体が画像化され 電子黒板の機能が利用できるようになる この時点で他のソフトウェアの画面と記述した内容をとともに保存することが可能な状態になる 4 他のソフトウェアの画面上にコメントを記述する 他のソフトウェアの操作に戻るときは ツールバーの [PC 操作 ] をタッチする 5 ツールバーの [ 終了 ]( または [ ページ一覧 ]) から保存して終了する 9
2 動画像の利用 従来 PowerPoint のスライド上で動画像を利用するとき 特定の場面で説明を加えたくても動画像の上にコメントを記入することができなかった また 他のプレイヤー上でコメントを記入するにもペン機能を持つ特別なソフトウェアが必要であったが 電子黒板を利用すると 一時停止した画面にコメントを記入したり コメントとともに画像として保存することが可能である ここでは ファイルとして保存してある動画像の利用について説明する 1 メイン画面 の [ 資料を表示 ]( またはホワイトボード利用時のツールバーの [ 資料表示 ]) をタッチする 2 資料選択 ダイアログボックスの 動画ファイル をタッチし 該当の動画ファイルを選ぶ 3 再生 ボタンで再生し コメントを書き込みたいところで 一時停止 ボタンを押す 一時停止 停止 再生 キャプチャ ( 画像の保存 ) 4 ツールバーの [ 手書きペン ] で 画像にコメントを書き込むみ キャプチャ ボタンをタッチする 画像と書き込みがページとして認識される 5 ツールバーの [ イレーサ ] または [ クリア ] で書き込みを削除し 再生 ボタンをタッチする 6 ツールバーの [ 終了 ]( または [ ページ一覧 ]) から保存して終了する 注 )[ 手書きペン ] は [ イレーサ ] または [ クリア ] で削除するまで 書き込みが残る 動画像へのコメントの書き込みを保存しない場合は [ レーザポインタ ] を利用するとよい これは [ レーザポインタ ] は 次の操作を行うと前の書き込みが削除されるからである しかし 尐し時間あけて書き込みを行うと 前の書き込みが消えるので 使い分けが必要である 10
第 4 章その他の機能 1 台紙の利用 (1) 既存の台紙の利用 台紙 とは ボードの背景として表示することのできる画像のことである 音楽の五線譜や地図など様々な場面で利用できる画像が用意されている 自分で作成した画像を台紙として利用することも可能である 1 ホワイトボード 利用時にツールバーの [StarBoard]-[ 資料 ]-[ 台紙を追加 ] をタッチする 2 台紙 ダイアログボックスから利用する台紙を選んでタッチする タッチして開く タッチして選択 USB メモリ内の画像も台紙として利用可能 注 ) ページ一覧 から 台紙 として保存した画像ファイルは 利用したコンピュータの BackGround の StarBoard フォルダに保存 される StarBoard フォルダ ページ一覧 から台紙に追加したものが保存されている したがって USB メモリ内に画像を保存して 利用するとよい 11
(2) 自作画像の利用ツールバーの [StarBoard]-[ 資料 ]-[ 台紙を追加 ] で USB メモリ内の画像を台紙として利用することができるが この場合画像の向きを変更することができない デジタルカメラを縦に構えて撮影した画像など 向きの調整の必要な場合は 次の方法で画像を利用するとよい 1 画像を保存した USB メモリをコンピュータに接続する 2 ツールバーの [ 資料表示 ] をタッチし 資料選択 ダイアログボックスを表示する 3 静止画ファイル をタッチし 静止画ファイル ダイアログボックスを表示する 4 マイコンピュータ - リムーバブルディスク をタッチし 利用する画像を表示する リムーバブルディスク マイコンピュータ 5 利用する画像をタッチし 表示する向きを選択し OK をタッチする 画像をタッチ 向きを選択 12
2 クリップアートの利用 (1) 既存のクリップアートの利用 1 ホワイトボード 利用時にツールバーの [StarBoard]-[ ツール ]-[ クリップアート ] をタッチする 2 クリップアート ダイアログボックスから利用するフォルダをタッチし クリップアートをタッチして選ぶ 3 クリップアート ( オブジェクト ) の移動は ツールバーの [StarBoard]-[ 編集 ]-[ 選択 ] をタッチし 該当のクリップアート ( オブジェクト ) をペンでタッチする オブジェクトをペンでタッチ ペンで対角に オブジェクトを指定 複数のオブジェクトを選択する場合は対角に指定する 4 クリップアート ( オブジェクト ) の周囲のハンドルをペンでドラッグし 拡大 縮小 回転を行 い クリップアートをドラッグして位置の調整を行う 13
回転 クリップアート ( オブジェクト ) にペンを重ねて移動 拡大 縮小 (2) クリップアートの作成ホワイトボード上に描いたものをクリップアートとして追加することができる 1 ホワイトボード上に [ 手書きペン ] や [ インテリペン ] 既存のクリップアートや画像などを利用して画像を描く 2 ツールバーの [StarBoard]-[ 編集 ]-[ 選択 ] をタッチし 描いた図形を対角に範囲指定する ペンでドラッグ 手書き 既存のクリップアート メニュー 3 指定したオブジェクト右下の メニュー をタッチし [ グループ化 ] を選び 再度 メニュー から [ クリップアートに追加 ] をタッチして クリップアートとして保存する グループ化 クリップアートに追加 4 自作クリップアートを利用する場合は [StarBoard] フォルダから選ぶ 14
[StarBoard] フォル 15
(3) 画像のクリップアート的利用あらかじめ用意した画像を台紙の画像の上に重ねて表示することができる 1 利用する画像をあらかじめ USB メモリに保存すると簡単に利用することができる 2 台紙を追加 し 台紙になる画像を表示する 3 画像の保存された USB メモリをコンピュータに接続する 4 ツールバーの [ ツール ]-[ クリップアート ] をタッチし クリップアート ダイアログボックスを表示する 5 USB メモリのドライブ を選び 利用する画像をタッチする USB メモリのドライブ 画像をタッチ 6 ツールバーの [StarBoard]-[ 編集 ]-[ 選択 ] をタッチして画像の移動や拡大 縮小を適宜 行う 拡大 縮小ハンドル 移動を示す手のアイコン 16
3 ちょっとブロックの利用 ボードに問題と解答を提示し 一時的に解答部分のみ隠して表示したいときに ちょっとブロック を利用すると便利である 1 ホワイトボードを起動し ツールバーの [StarBoard]-[ 機能 ]-[ アクセサリ ]-[ ちょっとブロック ] をタッチする 画面にグレーのマスクがかかる ちょっとブロッ 2 [StarBoard]-[ 資料 ]-[ 資料の表示 ] をタッチし 資料選択 ダイアログボックスから該 当する資料を選択する グレーのマスクの裏に資料がインポートされる 3 グレーのマスクをドラッグし 表示を隠したい位置に移動させる 4 マスク上でタップ ( 短くタッチ ) し プルダウンメニューから適宜必要な処理を選択する ここでは 矩形を切り取る を選択した ドラッグして矩形に切り取る 17
マスク上で電子ペンをドラッグすると マスクを移動することができる 4 拡大機能の利用 台紙 や資料などを拡大表示することで 限られたボードの大きさを有効に利用し 見やすく生徒に提示することができる ここでは 元素の周期表 を台紙として利用した 1 ツールバーの [StarBoard]-[ 表示 ]-[ ナビゲーション ] をタッチし ナビゲーション ウィンドウを表示する プレビューウィンドウ スクロール ページ全体表示 範囲指定して拡大 拡大 縮小 元に戻す 2 [ 範囲指定して拡大 ] をタッチしてから 拡大したい範囲を電子ペンでドラッグして指定する 電子ペンでドラッグ 範囲選択された場所が拡大表示される 3 [ スクロール ] をタッチして ボード上で電子ペンをドラッグすると 拡大表示する位置を自由 にスクロールすることができる 電子ペンでドラッグ この状態で記入した文字は 拡大を解除してもそのまま残すことができる 4 [ ページ全体表示 ] をタッチして 元の大きさに戻す 18
第 5 章プロファイルの利用 StarBoard は デジタイザの位置やよく使うツールバーのアイコン表示など 使い易いようにカスタマイズすることができる このカスタマイズされた情報のことをプロファイルという 共有して使用する教育用パソコンでは パソコン本体に共有のプロファイルが作成されることになる ここでは 個人用にカスタマイズするために プロファイルを USB メモリに作成する方法を紹介する 個人用のプロファイルの保存された USB を用いれば いつでも自分の使い易い設定で利用できる 1 プロファイルの作成 次の操作はデジタイザ及びプロジェクタをコンピュータに接続せずに行うことができる 1 USB メモリを接続しない状態で StarBoard Software を起動し メイン画面 から ホワイトボード をクリックする 2 StarBoard が接続されていません のメッセージボックスで OKをクリックし ホワイトボード を表示する 3 USB メモリを接続し USB メモリ内のファイルを開きますか? のメッセージにいいえをクリ ックする 4 ツールバーの [StarBoard]-[ 設定 ]-[ プロファイル ]-[ 名前をつけて保存 ] をクリックする 5 プロファイルを保存する ダイアログボックスで 外部メディア をクリックし 保存名 欄に利用者の名前等を入力して保存するをクリックする 19
2 保存先の指定 次の操作を行うと 電子黒板で作成した ページ などのデータを 自動的に USB メモリへ保存することができるようになる 1 ツールバーの [StarBoard]-[ 設定 ]-[ オプション設定 ] をクリックする 2 オプション設定 ダイアログボックスの 保存 タブから 保存先 を次のように設定し OKをクリックする フォルダを指定 USB メモリのドライブを選ぶ チェックする 3 ツールバーの [ 終了 ] をクリックする 4 確認 ダイアログボックスでここでは 保存しないをクリックし 表示されたメッセージボッ クスではいをクリックする データの保存場所 個人のプロファイル 5 メイン画面の [ 終了 ] をクリックし 設定が完了する 3 授業利用時のプロファイルの読み込み 1 デジタイザ プロジェクタ コンピュータを接続し StarBoard Software を起動する 2 プロファイルの保存された USB メモリをコンピュータに接続する 3 外部メディアの接続 読み込みますか? のメッセージではいをクリックする 4 授業での初回利用時のみ メイン画面 から [ 設定 ]-[ 位置合わせ ] をクリックし デジタイザの設置位置を設定する 以後 デジタイザと画面との位置関係が同じ場合は 楽らくシート の [ 機能 2] を電子ペンでタッチし 位置合わせ を行い利用することができる 20
4 データの保存 ツールバーの [ 終了 ] をタッチし 確認 ダイアログボックスで タイトル 所有者 を入力して 保存する ページが保存されたフォルダ メモ一覧 が記録されたファイル USB メモリの data フォルダに保存される 5 ツールバーのカスタマイズ プロファイルを個人ごとに作成すれば ツールバーを各自が使いやすいようにカスタマイズすることができる 1 ツールバーにアイコンを登録するときは ツールバーの [StarBoard] から必要なメニューを開き 表示されたアイコンをツールバーにドラッグ & ドロップする 2 ツールバーに不要なアイコンは 電子ペンでツールバーの外にドラッグ & ドロップして削除する ドラッグ & ドロップ ドラッグ & ドロップ 21
第 6 章授業での利用 ここでは 授業での電子黒板の利用について 提案する 各教科 科目において実際の授業場面に置き換えて参考にされたい 1 拡大表示する (1) 教科書や資料を見やすく提示するここでは 政治 経済 ( または現代社会 ) の 拡大する EU について を例示する 1 地図をスキャナ ( またはデジタルカメラ ) で 画像 (JPG) として保存し教材化する ここでは ヨーロッパの地図に EU の変遷についての資料を重ねて表示し解説するため ヨーロッパの地図 と EU の変遷についての資料 を保存した 2 ツールバーの [ 資料表示 ]-[ 静止画 ] で ヨーロッパの地図 を表示 ( 第 4 章参照 ) し [ ナビゲーション ] で拡大表示する 歴史的背景など生徒に継続的に提示したい内容は板書する 3 ツールバーの [ クリップアート ] から EU の変遷についての資料 を重ねて表示 ( 第 4 章参照 ) し ツールバーの [StarBoard]-[ 編集 ]-[ 選択 ] で適宜拡大 縮小しながら書き込みをし 解説する 歴史的背景など 生徒に継続的に 提示したい内容 は板書する EU の最初の加盟国は クリップアートで重ねて表示した図 22
< 利点 > すべての生徒の視線を一箇所に集めるため 指示あるいは指摘したい箇所を正確に伝えることができる コンピュータを操作せずに 投影された画面に直接書き込みを行うことができるため 授業の流れを止めることなく通常の板書と同様な動作で授業を展開できる なお 手順 公式 定義 歴史的背景など継続的に提示したい内容は板書し ポイントごとに提示 したいものは電子黒板で表示するなど 板書との併用が効果的である (2) 教科書の本文に注釈を書き込むここでは 国語の 古文への注釈の書き込み を例示する 1 教科書をスキャナ ( またはデジタルカメラ ) で 画像 (JPG) として保存し教材化する 2 電子黒板で 静止画 または 台紙 として教材を表示する 3 拡大機能の ナビゲーション を利用して 拡大表示する 4 生徒と一緒に読み上げるときは ナビゲーション の スクロール 機能を利用する 5 教師がマークした箇所に 生徒が考えて生徒自身に注釈を書き込ませる 板書する 提示したい 内容は 生徒に継続的に 文法の要点など < 利点 > 教科書や資料の本文を板書するために使っていた時間を机間指導の充実や進んだ学習に利用できる プロジェクタの拡大機能とは異なり 書き込んだ内容を残したまま画面を自由に拡大縮小したり スクロールすることができる 書き込んだ画面を保存すれば 次回の授業で 前時の復習 として利用できる 23
2 意見や考えをまとめる ここでは 英語の 単語を正しく並べ替える を例示する 1 練習問題をスキャナ ( またはデジタルカメラ ) で 画像 (JPG) として保存し教材化する 2 授業の準備で あらかじめ電子黒板の 静止画 または 台紙 として教材を表示する 3 ツールバーの [StarBoard]-[ ツール ]-[ オブジェクト ]-[ テキスト ] で一語ずつ英単語をランダムに記述しておく 4 ページを保存する 5 授業では あらかじめ作成した練習問題のページを表示し 生徒に電子ペンで英単語をドラッグさせて 正しく並べ替えさせる 構文など生徒に継続的に提示したい内容は板書する < 利点 > 授業中に電子黒板に書き込んだ文字やテキストなども後から移動することができるため 生徒の意見などを取り入れながら カテゴリーごとにまとめたり 手順を整理したりすることができる 画面を保存すれば 次の授業でも前回の授業で出された意見などを確認しながら 意見の整理を続けることができる 24
3 電子黒板とその他のソフトウェアを同時に利用する (1) その他のソフトウェア上にコメントを記述するここでは 家庭科の インターネットで手縫いの仕方を学習する を例示する 1 ツールバーの [PC 操作 ] をタッチして Microsoft Internet Explorer を起動する 2 Microsoft Internet Explorer で 提示したいサイトを開く あらかじめ お気に入り に授業で提示したいサイトを登録しておくと便利である 手順など生徒に継続的に提示したい内容は板書する 3 電子黒板のツールバーの [ ナビゲーション ] で拡大表示し [ 手書きペン ] で 画像にコメントを書 き込む 手順など生徒に継続的に提示したい内容は板書する 4 電子黒板のツールバーの [PC 操作 ] をタッチし Microsoft Internet Explorer の操作に戻る < 利点 > その他のソフトウェアを利用した場合でも電子黒板の ペン 機能を利用して コメントを書き込むことができる その他のソフトウェア上に書き込んだ内容は その他のソフトウェアの画面とともに画像として保存することができ 後から復習やまとめ学習などで確認することができる 簡単な文字入力ならば 電子黒板の スクリーンキーボード 機能を利用して入力することができる 25
(2) コメントを残しながらソフトウェアを利用するここでは 数学の 反比例のグラフ作成 を例示する 電子ペンで書いたコメントなどを表示しながら その他のソフトウェアを利用する 既定の設定では [PC 操作 ] に切り替えると [ 手書きペン ] などで書き込んだコメントは表示されなくなる コメントを表示したまま [PC 操作 ] を行うためには次の手順が必要となる 1 ツールバーの [StrarBoard]-[ 設定 ]-[ オプション設定 ] をタッチし オプション設定 ダイアログボックスを表示する 2 一般 タブの PC 画面でのペン操作 欄で PC 画面上に直接ペン書きを行う を選択し OKをタッチする PC 画面上に直接ペン書きを行う を選択 3 ツールバーの [PC 操作 ] をタッチして グラフ作成ソフトウェアを起動する 4 ツールバーの [ 手書きペン ] を利用し 図の中にグラフが通る点を生徒に予測させ書き込ませる 数式や定義など生徒に継続的に提示したい内容は板書する 26
5 教師が ツールバーの [PC 操作 ] をタッチし グラフ作成ソフトウェアを操作して 生徒の書 いたポイントに実際にグラフを重ねて表示する 数式や定義など生徒に継続的に提示したい内容は板書する 6 [ 手書きペン ] などで書き込んだ画面やその他のソフトウェアの画面を保存するときは ツール バーの [StrarBoard]-[ 機能 ]-[ アクセサリ ]-[ ちょっとショット ] をタッチする 7 StarBoard ダイアログボックスの該当するボタンをタッチする 線で囲んだ範囲をキャプチャ 指定した矩形をキャプチャ ウィンドウをキャプチャ デスクトップをキャプチャ 参考文献 e- 黒板と e- 教科書で授業が変わる!~ 平成 16 年度 e- 黒板研究会成果報告 (http://www.cec.or.jp/e2a/ekokuban/h16ekcd/index.html#1) 27