リーダーシップ研究大学 影響のトライアッド パワーと状況対応リーダーシップ パワー ( 力 ) は天与のものではないから エンパワーメント ( 力をつける= 活性化 ) はまやかしである 人間をパワフルにすることなど誰にもできない われわれにできることは 力に満ちているように感じる状況 つまり 自分で力が作り出せる状況を創出することである ( 行動科学の展開新版 ポール ハーシィ他 p.252) リーダーシップ研究大学出版 2012005 リーダーシップ研究大学
目次 目次...1 リーダーシップを支えるえる影響基盤...2 パワーとは...3 1. パーソナルパワーとポジションパワー... 3 2. パワー基盤 5 7 つのパワー基盤... 6 パワー意識診断表... 7 パワー意識診断表の使い方... 7 パワー基盤基盤ドライバ......9 課題レディネスとパワー基盤... 9 パワーの特質... 12 パワー基盤ドライバの働き... 14 参考文献... 16 状況対応リーダーシップ 学習のためののための書籍書籍や講座... 17 書籍... 17 ダウンロード販売書籍... 17 インターネット無料講座... 17 リーダーシップ研究大学は 株式会社 AMI が運営しています 1
リーダーシップを支えるえる影響基盤 状況対応リーダーシップ では リーダーシップは 目標を達成するために 他人 ( または集団 ) の行動に影響を及ぼそうとする試み だと考えられています 1 そして 有効なリーダーシップの発揮には以下の3 つの要素が必要だと考えられています 1. 課題レディネス 2. リーダーシップ スタイル 3. パワー基盤有効なリーダーシップを発揮するには (1) タスクを担当するフォロアーの課題レディネスを的確に診断し (2) その課題レディネスにあうリーダーシップ スタイルをとること ここまでは状況対応リーダーシップ の基礎で学習します ( 基礎学習のための書籍や講座は巻末に紹介されています ) しかし 課題レディネスに適合するリーダーシップ スタイルをとるだけでは十分ではありません スタイルとは行動パターン 行動の型であり リーダーシップの型だけでは相手は動きません 適切な型を裏付ける 力 (3) 相手に感じさせるパワーが必要です パワーとは リーダーシップ スタイルの背後にある影響の基盤であり そのパワーのもととなるのがパワー基盤です 状況対応リーダーシップ では 課題レディネス リーダーシップ スタイル パワー基盤の3 要素を 影響を及ぼすのに不可欠な要素ととらえ 影響のトライアッド と呼んでいます 1 状況対応リーダー p.15. リーダーシップ研究大学は 株式会社 AMI が運営しています 2
ーを感じているのに それに気づかないという場合もあります パワーに気づいていれば影響力を及ぼせるのに 気づかずにそのままにしておけばいつかは消滅してしまいます パワーは相互に影響を及ぼすといわれており ひとつのパワーを得ることが他のパワーをも増大させることになったり 逆にあるパワーを失うことが他のパワーをも失わせることもあります パワーは目に見えない主観的なものですので 常に意識してパワーを強めるようにする必要があります パワー意識診断表パワーを効果的に発揮するには 自分のパワーがどのようなパワーなのか 自分はどの程度発揮しているのか 自分の強み弱みはなにか などを知ることが重要です リーダーシップもパワーも相手があることですから リーダー自身がどのように感じているのか また影響を受ける相手がどのように感じているのかの両面から知ることが重要です そのための診断表が パワー意識診断表 です パワー意識診断表には 自己のパワー意識を診断するもの ( 自己診断 ) と他人の受け止め方を診断するもの ( 他人診断 ) との2 種類があります どちらのパワー意識診断表にも <リーダーになぜしたがうのか>という質問に対して 21 対の回答が記述されています それぞれの回答には2 つの異なる回答が記され それらの回答に 3 点を配分するようになっています 2 つの回答のなかで重みづけをするように 0-3 1-2 2-1 3-0 という配点を必ずしなければならないようになっています このようにして リーダーの 7 つのパワー基盤がどのような配分で自分や他人によって 認知されているのか を診断します パワー意識診断表の使い方パワー意識診断表 ( 自己 ) やパワー意識診断表 ( 他人 ) は 職場はもちろん 学校や家庭 仲間同士のサークルなどなどいろいろな場面で使うことができます パワー意識診断表 ( 自己 ) から得たデータとパワー意識診断表 ( 他人 ) から得たデータを比較 検討すると パワーに対する自分の認知と他人の認知にはギャップがあることが多く思いもしなかったことが分かるなど 自己啓発のための重要な資料となります リーダーシップ研究大学 CLS Japan 本部は 株式会社 AMI が運営しています 7
< パワー意識診断 ( 他人 )> > の結果は < 自己診断 > の結果と相互比較することができます こうした比較が 新しい発見につながったりします したがって < 自己診断 > や < 他人診断 > の結果を一覧性のある形に要約できると便利です パワー意識診断表の使い方方のバリエーションとして 次のような使い方があります 集合研修プログラムの場などで 参加者を順順番に選び 選ばれた参加者 (< フォーカル パースン > と呼びます ) を対象に 残り全員が < パワー意識診断表 ( 他人 )> をつけて フィードバックし合う方法があります もちろん 全参加者が順繰りに診断対象者 ( フォーカル パースン ) となり フィーードバックを繰り返していくわけですが これによって 互いの < パワー意識 > に関する情報交換ができることになります パワー基盤基盤ドドライバ 自分のパワー基盤を知り また自分のパワー基盤を相手がどのように感じているるかを知ったら 次はそのパワー基盤をパワーとして発発揮させるときです パワー基盤が有効なパワーとして発揮されるときとは 相手の課題レディネスにあわせてパワーが発揮されたときです この場合 パワワー基盤は リーダーシップを強化する パワー基盤ドライバ と呼ばれます 課題レディネスとパワー基盤状況対応リーダーシップ 基礎学習では フォロアーの課題レディネスにあわせてスタイルを変えることを学習します パワーの学習も同じです 相手の課題レディネスや自分のスタイイルにあわせてパワーを使い分ける必要があります 公権力 褒賞賞力 人格力 コネ力 情報力 規制力 パワー 専門力 リーダーシップ研究大学 CLS Japan 本部は 株式会社 AMI が運営しています 状況対応リーダーシップ S.L. 理論 状況対応セールス は 株式会社シーエルエスの登登録商標です 9
褒賞力 : 低目から中程度のレディネス レベルの人は まま極めて多くの支援的行動と指示 的行動を必要とすることがある この < 説得的スタイル > は 褒賞力によって強化 されることが多い このレディネス レベルの人は 新しい行動を試してみることに ダメでもともと 的な意欲をもっているので 彼らを望ましい方向に導くためには リ ーダーに褒賞する力がある と彼らに思われる必要がある コネ力 : レディネス レベルが R1 から R2 に上がり始めても まだ指示的行動が必要とされ るが 支援的行動を増やすことも また重要になってくる こうしたレディネス レベ ルにある相手に有効な< 教示的 > そして< 説得力 >リーダーシップ スタイルは リーダーにコネ力が備わっていると さらに有効に作用する このレディネス レベルの人たちは懲罰回避に気を使い 有力者を結びついて利益を図ったりし易いので このパワー基盤があると相手を動かし易い 規制力 : レディネスの低い人は 生産的であるためには 概して強い指示的行動を必要とす る そうした強い < 教示的スタイル > を効果的に採るためには 規制力が必要にな ることが多い 低いレディネス レベルにある人は ルールを学んで これに従わなければ代償が大きい と分からないと 従わないことが多い したがって 能力が低く意欲も低い人に対しては 従わせるためには制裁の脅威 - 解雇 転出 降格などに対する恐れ - も リーダーにとっては重要かもしてない すなわち 規制力は <リーダーの求めるように行って 懲罰や 代償 を避けようとする> 相手の気持ちによって 相手を動機づけるものである パワーの特質パワー基盤をどのように実際の影響力として活かすか この点が現実の世界では重要になります 状況対応リーダーシップ では パワー基盤を現実的に有効なリーダーシップに結びつけるにはパワーの 4 つの重要な特質を理解する必要があると考えています 8 1. パワーの< 意味 > 2. パワーの< 反応 > 3. パワーの< 補強 > 4. パワーの< 喪失 > 8 S.L. インフルエンス リーダーシップ研究大学 CLS Japan 本部は 株式会社 AMI が運営しています 12
状況対応リーダーシップ 学習のためののための書籍書籍や講座 書籍 入門から応用へ行動科学の展開 生産性本部 2000 年 行動科学入門 生産性本部 2005 年 ダウンロード販売書籍 状況対応リーダー 状況対応リーダーシップ OJTと状況対応リーダーシップ その他 研修ゲーム ケーススタディ ロールプレイなどのリーダーシップ研修ツールがあります お問い合せは リーダーシップ研究大学 CLS Japan 本部まで http://www.e-uls.org Email:clsjapan@e-uls.org インターネット無料講座 状況対応リーダーシップ (S.L. 理論 ) 基礎自己学習講座 S.L. 基礎自己学習講座は 状況対応リーダーシップ (S.L. 理論 ) の基本を S.L. 診断表を使い ながら 自己学習するための講座です S.L. 事例集 Ⅰ 自己学習講座 S.L. は人生のあらゆる場面 で使える人間関係スキルです ぜひ 本講座の事例を見ていただ きながら ご自身の事例についても考えてみてください S.L. 診断表自己学習講座 S.L. 診断表そのものに 詳しい使い方や背景となる理論について詳しくは解説されていません 本講座で詳しい使い方を学習できます 講座内容は予告なく変更する場合があります 最新の講座情報につきましては 下記サイトをご覧ください リーダーシップ研究大学講座サイト http://e-uls.org/courses/ リーダーシップ研究大学 CLS Japan 本部は 株式会社 AMI が運営しています 17