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1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行

(2) 施設の状況 幼稚園施設は 昭和 50 年前後に建築され 築 30 年以上が経過しています ( 表 2) ( 表 2) 公立幼稚園施設一覧 施設名称 竣工年月 構造 階数 酒匂幼稚園 昭和 48 年 2 月 鉄筋コンクリート造 ( 一部鉄骨造 ) 地上 2 階 東富水幼稚園 昭和 46 年 3

幼児教育概要版案 xbd

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

目次 第 1 章再編計画策定の趣旨 2 第 2 章就学前の子育てを取り巻く状況の変化 3 第 3 章再編計画の基本的な考え方 7 第 4 章公立幼稚園再編 ( 認定こども園整備 ) 計画 9 2

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1


多様な関係機関を巻き込んだ 包括的な質向上システムの構築が必要 長野県幼児教育振興基本方針 ( 仮称 ) の策定 幼児教育の質向上推進の中心的機能を担うセンターの立ち上げを視野に入れる センターの機能 ( 想定 ) 〇幼児教育関係課 団体 大学等をつなぐ 既存の枠組みを超え 幼児教育に関わる教育 行

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説明会の内容 1 事業計画について 1 2 認定こども園について 2 3 認定こども園での教育 保育について 3 4 認定こども園の概要 ( 案 ) について 1 施設の所在等 2 施設の規模 3 開園時期 4 主な配置施設 5 5 認定区分 6 保育日及び保育時間 7 利 定員 6 8 認定区分に

子ども・子育て支援新制度における教育委員会の役割について 3

Microsoft Word - 【第4章】無償化実施計画 修正.docx

子ども・子育て支援新制度における教育委員会の役割について


13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

目 次 第 1 章趣旨 1 第 2 章プログラムの位置付け 2 第 3 章基本的な考え方 2 第 4 章育てたい幼児像 3 第 5 章これまでの取り組み 3 第 6 章基本施策 5 1. 保育所 幼稚園 認定こども園等における充実した幼児教育の提供 2. 発達や学びの連続性を踏まえた幼児教育の充実

 

地域子育て支援拠点事業について

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第2節 茨木市の現況

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

1 幼稚園教育の意義と成果幼稚園教育は 生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児期における重要な教育であり 小学校以後の発達に少なからぬ影響を及ぼすものである 特にも よりよい教育環境の中で 教師との信頼関係に基づき 幼児期の特性を踏まえて展開される活動や指導が その後の学力や意欲 勤勉性や協調性などに

3 平成 29 年 3 月に幼稚園教育要領 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育 保育要領が改訂され 来年度から全面実施されます 新幼稚園教育要領等では 改訂の基本的な方針として 1) 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 の明確化 健康な心と体 自立心 協同性 道徳性 規範意識の芽生え 社会生

物価指数研究会(第2回) 2015年基準 モデル式の検討「授業料」・「保育料」

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

茨木市待機児童解消保育所等整備計画 ( 平成 30~32(2020) 年度 ) 平成 30 年 12 月 茨木市

私立幼稚園教育振興補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 県は, 私立幼稚園の教育条件の維持及び向上並びに私立幼稚園に在園する幼児に係る修学上の経済的負担の軽減を図るとともに私立幼稚園の経営の健全性を高め, もって私立幼稚園の健全な発達に資するため, 私立幼稚園における教育に係る経常的経費について,

第3部 次世代育成支援対策(前期行動計画) 第3章 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備

平成28年度幼児教育実態調査


スライド 1

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです


1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

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認定こども園法改正に伴う幼稚園免許状授与の所要資格の特例について(概要資料)

子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

(2) 設備について 認可基準 ( 下線 : 必須 ) 幼保連携型 建物及び附属施設の設置場所 同一敷地内又は隣接する敷地内 ( 公道を挟む程度 ) 既存幼稚園 保育所からの移行の場合の特例 1~3 をすべて満たせば 同一敷地内にない場合も設置可 1 教育 保育の適切な提供が可能 2 子どもの移動時

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

子育て支援事業要件事業例就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律施行規則(内閣府 文部科学省 厚生労働省令)第2条第1号に掲げる事業第2号に掲げる事業第3号に掲げる事業第4号に掲げる事業第5号に掲げる事業取扱基準別表 ( 第 7 条関係 ) 地域の子ども及びその保護者が相互

第 3 章 保護者との関わり 子育て支援 に来園する親子の平均組数は 国公立で 14.1 組 私立で 19.2 組だった ( 図 表 3-3-1) では どのようなことを親子は体験しているのだろうか 実施内容について複数回答で聞いたところ 私立幼稚園と国公立幼稚園で違いがみられた (

に教室の中を立ち歩いたり 教室の外へ出て行ったりする 68.5% 次に 担任の指示通りに行動しない 62.1% などとなっている また 不適応状況の発生の予防に効果的と思われる対応策 ( 図 2) 6 として最も多かったのが 学級担任の援助となる指導員等の配置 校長 61.4% 教諭 61.0% 次

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

一人につき 1 枚提出する必要があります 幼稚園教諭免許状を有しない者を学級担任とすることの理由書 本認定こども園においてすべての学級担任を幼稚園教諭免許状を有する者とすることが困難である ため 神奈川県認定こども園の認定の基準に関する取扱基準第 3 条第 1 項の規定に基づき 次の者を 学級担任と

補足説明資料_教員資格認定試験

情報発信に際しては 個人情報の取扱いに十分配慮する必要があるため 入園式等の機会を捉え て保護者に個人情報の取扱いに係る説明を行います 2 園評価の推進 幼児教育 保育施設は信頼される園となるため 教育 保育の一定基準のもとでの 教職員による園評価及び地域代表や保護者などの関係者による評価の充実を図

Taro-平成27年度の取り組み(資料:1)

流山市子ども・子育て会議

3歳未満児3歳以上児教育標準時間 2 保育の必要量の認定 の導入 新制度では パートタイマーなど短時間就労の保護者のお子さんも 公的保育が利用できるように 保育の必要量の認定 が導入されます 保護者の就労状況等に応じて 保育標準時間 保育短時間 の認定がされます 保育短時間 保育標準時間 3 号認定

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3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学


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Microsoft Word - 推進ビジョン(奥付:推進室)

( 様式第 1-1 号 ) 事業計画書 幼稚園 認定こども園名 1 目的 特別支援教育の充実を図るため 支援を必要とする子どもの受入に必要な人件費等の費用に本補助金を充当する 2 内容様式第 1-2 号 1~ 3 様式第 1-3 号様式第 1-4 号様式第 1-5 号様式第 1-6 号様式第 1-7

目 次 1. 基本的な考え方 1 2. 幼児教育の振興方策 (1) 幼児教育の質の向上 2 (2) 質の高い幼児教育の提供体制の確保 7 (3) 幼児教育の段階的無償化の推進 12 (4) 幼児教育の充実のための財政支援の充実 13 (5) 新制度の検証 幼児教育振興法 ( 仮称 ) の

1 計画見直しの趣旨 中央区では 平成 27 年 4 月の子ども 子育て支援新制度実施に伴い 幼児期の教育 保育および地域子ども 子育て支援事業の提供体制の確保を円滑に行うため 子ども 子育て支援施策を中心に 母子保健 教育 ワーク ライフ バランス等の取組を総合的に推進する ( 以下 本計画 とい

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

意見聴取の目的 教育 保育施設 地域型保育事業 の運営開始の申請がなされた場合 佐賀市は 佐賀市子ども 子育て会議 で意見を聴取し を設定しなければなりません 新規設定のみ意見聴取 定員の変更については 会議の意見聴取は不要 事業開始までの流れ 1 都道府県 市町村による施設の認可 2 市町村による

1 計画改訂の趣旨 (1) 趣旨 1 (2) 見直しのための考え方 2 (3) 対象期間 2 (4) 対象事業 2 2 教育 保育の 量の見込み 及び 確保方策 について (1) 就学前の推計児童数 3 (2) 教育 保育の 量の見込み 3 (3) 量の見込み に対する 確保方策 4 (4) 見直し

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

教育 保育の量の見込み及びその提供体制 1 号認定及び 2 号認定 (3~5 歳児 ) について 利用児童数は 1 号及び 2 号認定の利用児童数と私学助成を受ける私立幼稚園の園児数より算出 1 号認定の利用児童数は 施設型給付費等の基礎資料に関する調査 による ( 時点は各年 4 月 1 日 )

公立保育園民営化 Q&A について 国立市では 平成 27 年 12 月 22 日に国立市長より国立市保育審議会に次の4つの諮問を行いました (1) 公立保育園の民営化についての基本的な考え方 (2) 公立保育園の民営化の方法について (3) 公立保育園民営化ガイドラインの作成について (4) その

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

平成 27 年 3 月 田川市

基礎資料調査作成にあたっての留意事項

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甲府市私立幼稚園就園奨励費補助金交付規則について

目 次 Ⅰ 方針の策定にあたって 1. 趣旨 1 Ⅱ 保育園の現状と課題 1. 保育園の現状 1) 認可保育園の設置状況 2 2) 保育需要 2 3) 町立保育園の児童数 4 4) 保育施設の状況 4 5) 保育園の運営費 4 6) 保育サービス 5 2. 保育園の課題 1) 保育 子育て支援サービ


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公定価格における職員配置

目次 はじめに 1 1 由布市の公立幼稚園の現状と課題 2 (1) 幼児教育の目的と望ましい教育環境 3 (2) 幼児期の教育及び保育の現状 3 (3) 多様化する保護者のニーズと教育体制の充実 4 2 公立幼稚園のこれからの方向性 5 (1) 幼児教育の質の向上について 5 ア幼児教育の充実イ遊び

2017 年度は 過去 年間の経験を踏まえ 以下の 5 項目を事業計画とした 認定子ども園豊中愛光幼稚園 2017 年度事業計画 (1) 豊中愛光幼稚園の質の向上に努める 1. 教育 保育の質の向上を目指して 幼児クラスの保育のあり方を再確認する 特に 幼児クラスの預かり保育時間 (1:00~18:

幼稚園と小学校の連携の在り方について 学びの連続性 の視点に立って考察する 3 研究内容と考察 (1) 学びの連続性 に立った幼稚園と小学校の連携とは何か中教審の答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について は 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえ 今後の幼児教育の方向性と

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1 一日の生活の連続性及びリズムの多様性への配慮 (1) 全体的な計画の作成幼保連携型認定こども園教育保育要領第 1 章総則では 幼保連携型認定こども園の 全体的な計画 の作成について示されています 全体的な計画は 保育所保育指針における保育課程 幼稚園教育要領における教育課程に当たります また 全

平成29年度「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」報告書

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栃木市幼稚園等第三子以降就園する園 第三子以降就園する園 第 3 項に規定 私立幼稚園 私立幼保 第三子以降支援児の保育料軽減による 児の保育料に要する経 する就園する 連携型認定こども園又 保護者負担の緩和 費 園児と生計を は私立幼稚園型認定こ 一にする者の ども園の設置者 市町村民税の 課税状

希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

第50回人口・社会統計部会結果概要

(4) 教員数 [ 表 3] 教員数 は 1,295 人で 前より 43 人減少しました そのうち 女性教員の占める比率は 95.9% となっています (5) 小学校第 1 学年児童数に対する幼稚園修了者数の比率 [ 表 4] 当該の奈良県内の小学校第 1 学年の児童数に対する その年の 3 月の県

OTEMON GAKUIN

資料2:修正一覧

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

平成24年度「全国自治体の子育て支援施策に関する調査」報告書

Microsoft Word - (溶込)④教育支援体制整備事業費交付金実施要領(日付入り)

別表 独自基準の概要 項目国基準県条例本市条例 ( 案 ) 職員配置 ( 調理員 嘱託医 ) 規定なし 規定なし 調理員 嘱託医を必置とする ( ただし調理業務を委託又は外部搬入する場合は調理員不要 ) 嘱託医について 既存幼稚園が幼稚園型認定こども園の認定を受ける場合は 学校保健安全法で規定されて

本計画は 江田島保育園 小用保育園 切串保育園 宮ノ原保育園 鹿 川保育園 中町保育園 高田保育園 三高保育園 大古保育園 柿浦保育 園 飛渡瀬保育園の市内 11 の公立保育所へ 江田島学校給食共同調理 場, 西能美学校給及び大柿学校給で調理した給 食を区域別に外部搬入するものである 近年の少子化に

2 職員資格 (1) 満 3 歳未満の子どもの保育に従事する職員は 保育士であることが必要です (2) 満 3 歳以上の子どもの保育に従事する職員は 幼稚園の教員の免許状を有する者を又は保育士であることが必要です (3) 満 3 歳以上の子どもの共通利用時間の保育に従事する職員は 原則 幼稚園の教員

目次 はじめに 3 1 幼児教育をめぐる国の動き 4 2 高石市の幼児教育の現状と課題について 公民の役割について 2-2 市立幼稚園の適正規模及び適正配置について 2-3 幼稚園 保育所 義務教育の連携について 3 これからの高石の幼児教育の方向性 課題 7 1 地域 家庭と一体になっ

国のこども園制度に準拠し 保育料を徴収する しかし 平成 26 年 4 月時点で国のこども園制度が施行されていない場合 町は従来どおり 保育を必要とする児童枠 ( 従来の保育園に該当する部分 ) の児童には町保育料の徴収に関する規則に定められた保育料 ( 従来の保育園にあたる保育料 ) を 保育を必

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

もうすぐ市長選 # 子育て政策聞いてみた 候補者政策アンケート 市長選挙に際し 待機児童解をはじめとする子育て政策について ご意見をお聞かせくださ い いただいたご回答は 1) 回答全文 2) 候補者回答一覧まとめ * 各項目に目安文字数を記載しています 各回答文頭から目安文字数分を抜粋し ま とめ

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(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

Transcription:

本市本市の幼児教育幼児教育におけるにおける公立幼稚園のありあり方についてについて 答申 平成 19 年 12 月 守口市幼児教育振興審議会

はじめに 守口市幼児教育振興審議会は平成 19 年 3 月 19 日に守口市教育委員会委員長より 本市の幼児教育における公立幼稚園のあり方について 諮問を受けた 幼児期は, 生涯にわたる人間形成の基礎が培われる時期であり 子どもの心身の成長を促す上で極めて重要である また 今日的課題として少子化や核家族化等子どもを取り巻く環境が大きく変化するとともに 保護者の保育ニーズも多様化し これからの公立幼稚園のあり方が問われている 本審議会では 望ましい公立幼稚園のあり方 今後の公立幼稚園の方向性 を柱に審議を進めた そして 合計 8 回にわたる慎重な審議を重ねる中で 公立幼稚園の果たす役割 就学前教育における今日的課題 公立幼稚園と私立幼稚園の格差 等各委員より頂いた様々な意見を集約し ここに提言として答申する 1 公立幼稚園の現状現状と課題 (1) 公立幼稚園の現状現状と課題 守口市には 平成 19 年 5 月 1 日現在で 公立幼稚園が 7 園 私立幼稚園が 9 園あり 4 5 歳児総数 2,527 名のうち 公立幼稚園に 434 名 私立幼稚園に 1,052 名 ( 内市内 867 名 ) の合計 1,486 名 ( 内市内 1,301 名 ) が在籍し 保育所については 960 名が在籍している 公私立幼稚園に通園する子どもは 平成 19 年度で見ると 4 5 歳児 2,527 名のうち 1,486 名 (58.8%) となっており 平成 15 年度の 3,009 名のうち 1,935 名 (64.3%) とくらべると 少子化等に伴う園児数の減少とともに 在園する子どもの割合も減少してきている 一方 公私立保育所に通所する子どもは 平成 19 年度は 960 名で 全体の 38% となっており 平成 15 年度の 31.9% と比較して保育所に在所する子どもの割合が上昇している傾向にある 将来の幼児数の推移は 守口市の人口減少や少子化等の影響により今後も減りつづけ平成 23 年度における 4 5 歳児の人口推計では 約 10% 程度の減少が予想される 今日的課題として公立幼稚園は育児不安の相談など保護者が安心して子ど - 1 -

もを育てられる支援体制の充実を図るとともに 幼稚園教育要領にもとづき 家庭との連携を図り生涯にわたる人間形成の基礎を培う場として 就学前教 育を充実していかなければならない (2) 幼児教育の動向 核家族化 少子化 地域における人間関係の希薄化 更には女性の社会進出等に伴い幼児を取り巻く状況が大きく変化している このような背景の中 就学前教育として幼稚園教育の重要性が高まり 昨年 12 月に教育基本法が改正され 幼児期の教育 が新設された 本年 6 月には 学校教育法が改正され幼稚園の目的に 義務教育及びその後の教育の基礎を培う との文言が追加され 従来にもまして小学校との連携の重要性が指摘されている また 文部科学省は平成 17 年に 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について で幼稚園教育充実の方針をまとめている 具体的方針としては 1 すべての幼児に対して 幼児教育を受ける機会の提供を図る 2 小学校以降の教育活動への円滑な移行を目指し小学校との連携強化を図る 3 幼稚園就園前の幼児が 家庭 地域における生活から幼稚園における集団での学習活動へ円滑に接続できるよう 親子登園や子育て相談事業などの取組を推進する 4 幼稚園教員の資質及び専門性の向上を図る 5 子育て支援や幼稚園における預かり保育の取組を 家庭の教育力の再生 向上 親と子が共に育つ という教育的視点から改めて整理し 充実を図る また 幼稚園等施設が地域社会の教育力の再生 向上に資する役割を果たす の 5 つの柱となっている 本市の公立幼稚園においては 特別な支援を要する園児の受け入れ 小学校との連携 未就園児の親子登園 幼稚園教員の研修を実施しているが 今後幼稚園施設が地域社会の教育力向上のための役割を果たすことが望まれる (3) 公立幼稚園の役割 幼稚園は 学校教育法第 22 条に位置づけられ 満 3 歳から小学校就学の始期に達するまでの幼児を対象に教育を行う教育施設であり 保育所は児童福祉法第 39 条を根拠とし 保護者の就労等により保育に欠ける乳児又は幼児等 - 2 -

を保育する児童福祉施設である 幼稚園は 3 歳から小学校入学前までの子どもが 全国どこでも共通の教育課程 ( 幼稚園教育要領 ) に基づく教育を行う学校で 保育所は 保育所保育指針 に基づく保育機関であり 幼稚園と保育所は 法的に機能 役割を異にしている その他の違いでは 1 日の教育 保育時間が幼稚園は 4 時間を標準とし 保育所は 8 時間を原則としている 保護者の保育ニーズが多様化する現在においては それぞれの特色を持つ公立幼稚園 私立幼稚園 公立保育所 私立保育所を保護者が選択できることが望ましいと考えられる 公立幼稚園は 幼稚園教育要領に基づいた教育を基本とし 立地条件を活かして小学校との連携を進めるとともに 特別な支援を要する園児を含めたすべての入園希望者の受け入れに努め すべての幼児への教育機会提供の観点から 公費負担 受益者負担のバランスを考慮しながら 保育料の適切な設定が求められる また 核家族化や地域における人間関係の希薄化等 子育て環境の変化に対応するためには 公立幼稚園を未就園児も含めた子育て支援の中核施設として位置づけることが求められる (4) 園児の定員及定員及び幼稚園幼稚園の適正規模並適正規模並びにびに適正配置 園児の定員については 昭和 58 年 4 月に 13 園から 7 園へ統合した際 従来の 1 年保育から 2 年保育へと対象年齢を拡充し 定員は 1,200 名に据え置いてきたが 少子化等により定員の見直しを行った結果 平成 15 年度から 2 年保育は 1 学級定員 33 名の 13 学級 1 年保育は 1 学級定員 35 名の 13 学級とし 7 園全園で 26 学級の 884 名の定員とした 適正規模並びに適正配置については 昭和 57 年 9 月の守口市幼児教育振興審議会答申において 地域の事情に即するように具体的な考慮を加える必要があるが 原則として 概ね人口 1 万人の地域に対して 1 幼稚園 ( 標準学級 4 学級 ) を配置することが望ましい また 本市の状況及び将来の見通しに立つならば 本市における幼稚園数は公 私立あわせて 16~17 園が望ましいと考えられ 1 幼稚園の規模としては 教育的見地に立ち 適切な集団教育のあり方を考えた場合 1 学年当たり 2~4 学級とし 1 学級当たり 30~35 名の実態規模が適正ではないかと考える と述べられている しかし 少子化 保育ニーズの多様化に伴い公立幼稚園の一部において 1 学年の園児数が 20 名を大きく割り込み 平成 19 年度には総園児数は 434 名 学級数の平均は 1 学年あたり 1.4 学級 1 学級当たりの平均在園児数は 4 歳児 - 3 -

23 名 5 歳児は 22.7 名となっている 公立幼稚園において適切な集団教育を行なう点 効率的な幼稚園運営の点 から幼稚園規模および学級規模の適正化を図ることが求められる (5) 年齢構成と人件費 公立幼稚園は 昭和 58 年 4 月に 13 園を 7 園に統合し 56 名の幼稚園教諭が在籍していたが 平成 19 年 4 月 1 日現在 36 名 ( 園長を含む ) が在籍している 平均年齢は 49.2 歳 年齢構成は 50 歳代が 31 名 20 歳代 5 名となっており 高年齢化が進んでいる 一方 人件費の点から公立幼稚園の経費をみると 平成 17 年度決算では 管理運営費約 4.6 億円の内 約 4.4 億円 ( 約 95%) が占められている現状がある また 園児一人当たりの経費では約 86 万円となり 本市にある私立幼稚園の平均 67 万円 府下の公立幼稚園の平均 66 万円を大きく上回っている 公立幼稚園は今後 10 年間で幼稚園教諭の大半が退職し 平均年齢が下がり人件費が削減され園児一人当りの経費も下がると予測されるが 公費負担軽減の観点から効率的な幼稚園運営が必要である 一方 公立幼稚園の活性化を図るために 若い世代の教員からベテランの教員までがバランスよく配置される必要があり 年齢構成を考えながら計画的に幼稚園教諭を採用することが望まれる 2 具体的方策について 公立幼稚園においては幼稚園教育要領にもとづき 集団生活の中で遊びを通して1 人ひとりの幼児が発達に必要な経験が得られるよう 適切な教育環境をつくり出すとともに 家庭や地域社会と十分連携を図りながら 組織的 計画的な教育を目指すため 公立幼稚園のあり方について 以下のとおり提言する (1) 小学校とのとの連携 公立幼稚園の立地状況を生かした小学校との連携を推し進め スムーズに小学校へ移行できるよう 就学前の教育内容 保育の充実を図ることが求められる - 4 -

(2) 子育て支援活動支援活動の推進 核家族化や人間関係の希薄化等により子育て世代の孤立化が進み 保護者が育児の悩み等を相談できる場が少なくなってきており 公立幼稚園が未就園児も含め地域の子育て支援の中核的な役割を果たすことが求められる (3) 三年保育 預かり保育 少子化に伴う幼児数の減少 保護者の保育ニーズの変化に伴い 今後も幼稚園児数の減少が予想される 公立幼稚園の三年保育については 私立幼稚園が既に実施しており園児獲得において競合し 結果的に希望者が少なく効果的な集団教育が図れないことや 経費負担が増大すること等が考えられることから 早期実施は行なわず慎重に検討することが必要である 預かり保育については 幼稚園教育要領にもとづく教育を行うことを第一義としながら 保護者ニーズを把握し家庭教育のあり方も含めたうえで 実施について検討することが必要である (4) 幼保一元化 認定認定こどもこども園 幼稚園と保育所の一元化は 子育て支援体制の充実や幼児教育の一貫性 教諭 保育士等の教育資源等の有効活用 地方公共団体の財政上の効率化の面からニーズがあると予測されるが 施設運営形態など解決すべき問題や検討すべき課題が多い このような状況の中 国は平成 18 年 10 月に新たな幼児教育の制度として 認定こども園 を法制化したが この制度については 施設整備 運営方法等課題も残されており 導入については法整備を含めた国の動向を見守りつつ慎重に検討すべきである (5) 教職員の適正配置 教諭の平均年齢が 49.2 歳と高年齢化し 幼稚園経費の人件費割合が約 95% を占め大きな課題となっている 今後 平均年齢も下がり経費削減されると予測されるが 幼稚園の活性化を考えると ベテランから若手までバランスがとれた年齢配置になるよう採用方法についても研究する必要があるとともに 特別な支援を要する園児等への人的支援も配慮しながら 効率的な配置が望まれる - 5 -

(6) 公立幼稚園の適正規模適正規模 配置 教育的見地から園児の集団活動や園行事の活性化を考えた場合 1 学年あたり少なくとも 20 名以上の園児数が必要ではないかと考える 学年のクラス数については 園児の交流 園行事の活性化の点から複数クラスが望ましいが 幼稚園経営や指導の工夫により改善される点もあり 今後検討すべきである 園児数が少なく適切な集団教育が困難な園については 将来の人口動態を考慮しつつ 規模の適正化を図るため統廃合を行う必要がある その場合には利用者の通園距離に係る安全確保についても合わせて検討すべきである おわりに 守口市幼児教育振興審議会は 平成 19 年 3 月 19 日より 12 月 18 日まで 本市の幼児教育における公立幼稚園のあり方 について 8 回にわたり慎重審議を行った これまでの審議の中で 前回の昭和 57 年 9 月に出された幼児教育振興審議会答申の経緯や 守口市の財政状況から見た公立幼稚園の現状 国や他市の動向 幼児教育に係る今日的課題等様々な意見が出され 本答申に到った 守口市は 本答申を踏まえ今後の幼児教育について時代を見据え施策を推進されることを期待する なお 答申に至るまでに公立幼稚園のバス運行について 公費による経費 負担割合など再検討すべきであるとの意見があったことを申し添える - 6 -

守口市幼児教育振興審議会委員名簿 ( 五十音順 ) 会長 副会長 委員 岡澤潤次 首藤修一 市橋教昭 江端富美雄金井加代子川端美恵子小泉静代 澤 剛 瀬渡正代津嶋光洋中川順子馬場桂一郎星山とも子森本英嗣山道俊一吉川巧一四橋幸男 - 7 -