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Transcription:

離乳 肥育の管理のポイント ~ 離乳舎 肥育舎でよく見られる疾病の対処法 2( 消化器病編 )~ 離乳舎 肥育舎でよく見られる消化器系の疾病対策についての記事を紹介します 肥育豚の消化器疾患の原因とその好発時期 ( 矢原原図より ) 0 7 14 21 28 60 90 120 150 180 ウイルス 離乳 肉豚舎移動 出荷 豚伝染性胃腸炎 (TGE) 豚流行性下痢 (PED) ロタウイルス感染症その他のウイルス 細菌 大腸菌症早発性遅発性離乳後浮腫病壊死性腸炎 ( クロストリジウム ) 豚増殖性腸炎 (PPE) 豚赤痢 (SD) サルモネラ症 寄生虫コクシジウム大腸バランチジウム豚鞭虫クリプトスポリジウム 非感染性胃潰瘍乳汁性下痢 : 重篤 ( 死亡もある ) : 中等度 : 軽度 : まちまち ZENOAQ SWINE Vol.3 2007.04より 1 哺乳中の下痢哺乳中下痢は離乳後の下痢や浮腫病に直接影響を及ぼす このため何としても安定させたいものです 慢性的に哺乳中下痢が多い農場は要注意です 原因がどこにあるか 設備的要因 母豚の免疫不良 分娩舎の不衛生 疾病 ( 大腸菌 クロスト等 ) などしっかり診断する必要があります 哺乳中の下痢としてヨーロッパではコンクリートタタキが多いせいもありコクシジウムが問題になっている 依然として低床式の分娩舎 特に木の部分が多いタタキ豚舎では この季節では慢性的に注意を払う必要がある また 哺乳中から離乳にかけてロタウィルスの関与が多いことも国の事業で以前ご紹介しています これらは最近指摘されていることですが特に対策につながる点はありません 2 離乳日齢離乳舎初期に問題がある場合 離乳日齢の延長は疾病のダメージを少なくし管理を楽にすることが重要です 3 週齢離乳から4 週齢離乳に変更するだけで離乳後下痢症の症状が緩和されることが多いものです 離乳舎の問題も元をたどれば分娩舎から引きずっているものも多いことに注意です 3 オールイン/ オールアウト (AI/AO) オールアウトはしている農場は多いが オールインは意外と少ないものです 離乳舎は導入 ~2Wまでの管理が消化器病においては特に重要です このためオールインですべての豚に最高の環境を提供する必要があるのです 分割して導入する場合の問題点は 導入時頭数不足で寒がらせたり 換気が不足したり また前のロットが発病するころ新しい離乳ロットが導入になるので このようなことは避けなければなりません 4 洗浄 消毒 乾燥洗浄は丁寧にするしかありません 出来れば熱湯洗浄が出きる洗浄機が衛生的には良いということがわかっています 消毒は疾病 用途により選択する薬品が変わってくるので表 1 表 2を参考にしてください 表からはアルデヒド系が効能として優秀ですが 価格取り扱いに注意が必要なため 一般的には逆性石鹸系の塩化ジデシルジメチルアン

コクシジウム寄生虫芽胞ウジカビモニウムがよく使われています 成分を確かめてできるだけ安価なジェネリック薬品の入手を薬屋さんにお願いすべきです 具体的にいうと名前にとらわれずアストップよりもクリアキルやクリンエール パンパックスが安価で性能は同じです 薬液効果で重要なことは しっかりとした洗浄を行うと言うことですので バイオソルブや界面活性剤入りの業務用洗剤を併用することも方法です 踏み込み槽などは塩素系 ヨード系が最適でしょうし 石灰の噴霧や塗りは古くから強力な殺菌剤として定着している方法で 日常の管理に使用されていると思います 表 1 消毒剤の特徴と使用のポイント 逆性石鹸 塩素系 ヨード系 アルデヒド系 畜体噴霧 消毒効果 抗酸菌 芽胞菌への効果 価格 安価 ~ 高価 中 高価 安全性 高 中 高 中 錆び 中 ~ 易い 易い 難い 発泡消毒 - - 車両消毒 ~ 空豚房消毒 踏込み消毒 舎内空間消毒 ZENOAQ SWINE Vol.3 2007.04 より 表 2 各消毒薬と病原微生物に対する各消毒薬の効果ウ分類代表的な製品 細菌イルスアルデヒド製剤 グルタクリーン 逆性石鹸 パコマ アストップ ヨード剤 クリンナップA 塩素系 ビルコンS クレンテ オルソ剤 タナベゾール コックトーン 石灰 生石灰 ホワイトD 様々な消毒効果をまとめてあるが 石灰の有効利用が意外に効果的であることを認識していただきたい 塩素剤は 過剰に使うと浄化槽などに急激な負荷がかかるので 事前準備の上使用したい 離乳後大腸菌症 ( 離乳後下痢症 浮腫病 ) 概要 : 離乳後大腸菌症は毒素産生大腸菌の毒素 ( 志賀毒素 ) によって起こります 症状は急性水溶性下痢や浮腫症状を起こし死亡率は高いことはご承知のとおりです 特に大規模で離乳前後の子豚へのストレス負荷がかかりそうな農場 管理体制の農場では ちょっとした温度換気のトラブルが引き金になることが多いので 寒暖差が大きい今は特に管理上のミスにつながらぬように注意が必要です 要注意の病原大腸菌の内訳を以下に示します 原因は母豚から子豚への原因菌が母豚の糞便から垂直感染で哺乳豚に伝播するものですので 腹単位での新生初期の下痢 過度の里子ナースをすることで下痢の集団発生を引き起こしかねませんので 腹をまたいだ発生でおやと思った場合には 分娩舎 離乳舎に限らずすぐに獣医師に連絡してください

病原大腸菌 血清型 産生毒素 定着因子 ( 線毛 ) 発病ステージ 症状 毒素原性大腸菌 (ETEC) O149 LT ST F4 (K88) 哺乳中が中心 下痢 志賀毒素産生性大腸菌 (STEC) O138 O139 O141 志賀毒素 F18ab F18ac 離乳以降 (4~12 週齢 ) 急性下痢浮腫病 以下は今までの経験を踏まえた現場対応可能な処置としてご紹介します 線毛 F18ab 保有 浮腫病線毛 F18ac 保有 離乳後下痢症 対処法 1 診断 : いち早く原因菌が志賀毒素産生大腸菌かどうか診断します 2 給餌 : 離乳後の制限給餌の期間を延長し ( 離乳後 7 日まで ) 給餌量も通常の70% 程度に抑える 水は十分に与えます 3 環境 : 離乳後下痢症の場合は室温設定の変更は穏やかに行ないます 導入後 2Wの環境は特に重要です 例 ) 離乳 ~5 日 29.5 6~10 日 29.2 11~15 日 28.9 その後は1 日 0.3 ずつ下げていく 4 抗生物質の投与 ( 予防 ) a. 離乳時の抗生物質の注射はエクセネル1ml バイトリル2.5%1ml カナマイシン1ml 等のいずれかが良く使わ れています 薬剤感受性を参考にします b. 離乳後の添加剤 ( 餌付け~ 発病しなくなる日齢まで ) コリスチン インフェック メイリッチ2PKなどが良く使われますが 抗生物質は1 種類に絞ったほうがよいでしょう 酸化亜鉛 有機酸との併用も検討します 添加期間は発病しなくなる日齢までで概ね離乳後下痢症は離乳後 2 Wまででよいでしょう 浮腫病は10~12 週齢まで必要になることもあるので様子をよく観察しましょう 例 ) コリスチン 100ppm 酸化亜鉛 2000ppm 有機酸 0.5%

c. 母豚への添加剤 ( 分娩前 2W~ 離乳 ) 母豚への添加剤は分娩前後のストレス時に菌を排出しやすくなるので 子豚を守るために使用します 母豚への添加剤は離乳舎で使用する抗生物質と同様のものを選択します 例 ) コリスチン 100ppm 有機酸 0.5% 5 抗生物質の投与 ( 治療 ) 治療に使用する抗生物質は離乳時に注射する薬品と同様ですが 注射のやり方に注意が必要で 数頭ずつ拾い打ちでは効果がないことに注意してください 豚房単位か部屋単位で群全体を治療します 豚鞭虫症豚鞭虫の寄生によって起こる疾病ですが 通常 衛生的に管理されている農場では発生は稀です 多くはオガコ豚舎で発生します 濃厚汚染を起こした場合は下痢 血便を呈し 急激な事故率上昇が襲います 発症日齢は60 日齢 ~ 出荷までで 稀にオガコ豚舎で飼育されている繁殖候補豚でも発生があります 診断は解剖所見が必要になりますが 写真のように細かい毛のような虫が無数に付着しているのですぐ判断できます 豚増殖性腸炎 (PPE) と間違わないように注意します 結腸に隆起した白点がたくさん見られる 虫体を確認できれば確定診断 対処法 1 衛生 : 洗浄 石灰塗布が有効である しかし洗浄ができないオガクズ豚舎は 長年続く被害を考えれば 洗浄ができるようにけだし豚舎に改造せざるを得ないでしょう 2 駆虫薬による予防 : 鞭虫にたいしては高濃度の駆虫薬の添加が必要になります フルモキサール散がよく使われます 例 ) 60 日齢 : フルモキサール散 5% を0.1% 飼料添加し5 日間継続 90 日齢 : 同上 120 日齢 : 同上

3 治療 : 治療はイベルメクチン ドラメクチン製剤の注射が有効だが清潔な場所に移動しなければ効果は乏しい 薬の効き目はあっても虫がオガコ中に無数にいれば切れないので効果が見えないと言うことです 体重 30kg 当り1ml 注射 石灰で消毒を効かせたけだし豚舎 豚増殖性腸炎 ( 回腸炎 :PPE) PPEは現在十分に満足できる対処法は確立されていません いわば肥育期で上手に馴致をしながら 薬を使って被害を出さないようにしましょうという不完全な対策です 農場の様々な死亡事故を改善していくと最後に残るのがPP Eなので 豚群健康度の高いバロメータとして扱われた経緯がありました まったくうれしくない話で 回腸炎だけであるなら死亡率が減るべきこところ 増える農場もありその見解は疑わしい 完全に防ぐことは困難であるが 上述したように投薬により事故を軽減することは可能です ただし薬を入れっぱなしにしてしまう ( 薬に依存してしまう ) 傾向が強い疾病である点がむしろ要注意です PPEは大きく分けて発症の仕方により大きく2つに分けられる 1 慢性型: 慢性型は下痢 軟便を主症状とし発育停滞 不全を起こす 主に60 日齢 ~120 日齢で発病する 投薬によりコントロール可能 2 急性型: 急性型は突然死または血便を主症状とする 出荷前後での発病が多いので投薬が困難である 現時点での対処法 : 1 豚鞭虫症との鑑別を行なう 2 発病ステージへの予防的飼料添加 ( タイロシン リンコマイシン等 ) 例 ) タイロシン 100ppm を70 日 ~90 日まで 連続添加 ( 肥育舎導入後 3 週間 ) タイロシン 60ppm を90 日 ~120 日まで間欠添加 (7 日添加 -7 日休 ) 3 治療 : リンコマイシン アンピシリン等注射は初期であれば有効である 血便ひどく貧血が心配な場 合は止血剤も併用しましょう 例 ) リンコシン注 100mgを1ml/ 体重 10kg 当り注射 トラムリン注 1ml/ 体重 20kg 当り注射 2007 年 7 月グローバルピッグファーム