第 3 章 火災と救急 救助の概要
火災 1 火災の状況 平成 27 年中の日立市の火災は 61 件で平成 26 年に比べ 5 件減少しており おおむね 6 日に 1 件 火災が発生したことになります 火災種別は建物火災が 32 件 (52.5%) で最も多く 林野火災が 1 件 (1.6%) 車両火災が 8 件 (13.1%) その他の火災が 20 件 (32.8%) です ( は減) 年区分 平成 27 年 平成 26 年 比較増減 合計 61 66 5 建物火災 32 29 3 住宅 17 17 0 出火件数 林野火災 1 5 4 車両火災 8 7 1 船舶火災その他の火災 20 25 5 合計 56 54 2 全 焼 17 20 3 焼損棟数 半焼 5 2 3 部分焼 17 11 6 ぼや 17 21 4 焼損面積 死傷者数 ( 人 ) 建物焼損面積 ( m2 ) 3,663 1,164 2,499 林野焼損面積 (a) 1 1,716 1,715 死 者 4 4 負傷者 28 6 22 り災人員 ( 人 ) 74 70 4 合計 35 29 6 り災世帯数 全損 8 10 2 半損 2 1 1 小損 25 18 7 合計 460,907 111,916 348,991 建物火災 453,431 108,312 345,119 損害額 ( 千円 ) 林野火災 612 612 車両火災 7,465 2,312 5,153 船舶火災 その他の火災 11 680 669 45
46
4 署別 町名別火災件数 平成 27 年 ( 件 ) 日立署管内全件数うち建物多賀署管内全件数うち建物臨港署管内全件数うち建物 入 四 間 町 台 原 町 大 み か 町 3 1 東 河 内 町 東 金 沢 町 1 久 慈 町 1 下 深 荻 町 諏 訪 町 1 1 南 高 野 町 中 深 荻 町 鮎 川 町 石 名 坂 町 滑 川 町 桜 川 町 留 町 1 東 滑 川 町 1 1 国 分 町 1 茂 宮 町 滑 川 本 町 多 賀 町 1 1 大 和 田 町 1 1 本 宮 町 末 広 町 2 2 下土木内町 高 鈴 町 1 1 河 原 子 町 1 1 神 田 町 1 1 若 葉 町 1 1 東 多 賀 町 1 1 み な と 町 東 町 1 1 千 石 町 1 合 計 7 3 神 峰 町 大 久 保 町 2 宮 田 町 1 塙 山 町 北部署管内全件数うち建物 平 和 町 東 大 沼 町 相 田 町 助 川 町 4 2 みかの原町 砂 沢 町 相 賀 町 大 沼 町 2 1 折 笠 町 城 南 町 中 丸 町 川 尻 町 2 1 会 瀬 町 水 木 町 1 1 小 木 津 町 4 2 幸 町 2 1 金 沢 町 1 日 高 町 1 1 旭 町 森 山 町 1 十王町高原 3 鹿 島 町 1 1 合 計 16 8 十王町友部 3 弁 天 町 十王町友部東 東 成 沢 町 1 十王町山部 1 中 成 沢 町 1 十王町伊師 2 2 西 成 沢 町 2 2 十王町伊師本郷 2 1 成 沢 町 十王町黒坂 白 銀 町 2 2 十王町城の丘 田 尻 町 2 2 合 計 18 7 かみあい町 合計 20 14 全件数うち建物合計 61 32 5 曜日別火災発生件数 平成 27 年 ( 件 ) 曜 日 日 月 火 水 木 金 土 不明 合計 全 火 災 11 7 7 14 8 6 8 61 建物火災 4 5 2 8 5 4 4 32 47
6 月別火災発生件数 区分 月 合 計 建 物 件数焼損棟数り災焼損面積 林 野 車 両 船 舶 そ の 他 合 計 全 焼 半 焼 部 分 焼 ぼ や 世 帯 人 員 建物床面積 建物表面積 林野火災 平成 27 年 死 者 負 傷 者 ( m2 ) ( m2 ) (a) ( 人 ) ( 人 ) 1 6 5 1 12 3 3 6 8 20 371 7 1 2 2 8 8 17 8 4 5 8 20 850 13 1 1 3 6 3 1 2 3 1 1 1 2 5 24 1 4 4 1 2 1 1 1 2 2 25 1 15 5 5 2 1 2 3 2 1 1 3 87 2 1 6 4 2 2 4 1 1 1 1 4 5 189 5 3 7 3 3 1 8 7 2 1 4 2 1 1 2 3 1 1 9 5 2 2 1 2 1 1 1 2 1,800 1 2 10 6 2 1 1 2 3 1 1 1 2 5 176 38 1 1 11 3 2 1 2 2 1 2 1 1 1 12 4 3 1 7 3 3 1 4 7 141 58 合計 61 32 1 8 20 56 17 5 17 17 35 74 3,663 127 1 4 28 7 過去 10 年間の火災発生状況 年 区分 合計 建物 件数焼損面積 林野 車両 船舶 その他 建物床面積 ( m2 ) 建物表面積 ( m2 ) 林野 (a) 死者 ( 人 ) 負傷者 ( 人 ) 損害額 ( 千円 ) 平成 18 年 84 52 10 22 1,785 68 3 5 171,007 平成 19 年 71 43 1 7 20 1,039 33 5 13 130,984 平成 20 年 94 54 1 11 1 27 2,385 190 2 4 13 249,044 平成 21 年 60 35 1 7 17 879 118 2 14 82,548 平成 22 年 78 52 1 9 16 1,213 430 6 4 17 105,604 平成 23 年 69 45 1 13 10 1,509 122 13 123,157 平成 24 年 73 38 9 26 905 148 1 7 44,637 平成 25 年 57 28 5 24 1,205 87 4 14 50,246 平成 26 年 66 29 5 7 25 1,164 141 1,716 6 111,916 平成 27 年 61 32 1 8 20 3,663 127 1 4 28 460,907 48
8 原因別火災発生件数 ( 件 ) 年 平成 27 年 平成 26 年 原因別 全件数 うち建物 全件数 うち建物 た ば こ 3 1 3 2 こ ん ろ 4 4 2 2 か ま ど 風 呂 か ま ど 炉 焼 却 炉 ス ト ー ブ 2 2 1 1 こ た つ ボ イ ラ ー 煙 突 煙 道 1 1 1 1 排 気 管 1 電 気 機 器 1 1 電 気 装 置 3 3 電灯 電話等の配線 2 3 内 燃 機 関 配 線 器 具 1 1 5 4 火 あ そ び 4 1 マ ッ チ ラ イ タ ー 1 1 た き 火 7 1 8 2 溶接機 切断機 灯 火 1 1 火 花 1 取 灰 2 2 火 入 れ 2 1 3 放 火 14 4 12 4 放 火 の 疑 い 2 2 1 そ の 他 11 6 17 7 不 明 6 5 2 1 合計 61 32 66 29 49
救急 1 救急体制 高齢化社会の進展 市民意識及び疾病構造等の変化により救急業務が多種多様化し 救急出場件数は 年々増加傾向にあり市民が救急に寄せる期待も大きなものとなってきています このような中 当本部では 大切な命を守る 救命の連鎖 が円滑に推進できるようメディカルコントロール体制の下 市民の早い通報と応急手当の指導 救急隊員の質の高い救命処置の提供に取り組んでいます 救急救命士の育成にあっては 平成 5 年から開始し 44 人の救急救命士が各消防署所で活動しています また 高規格救急車もすべての署所に配置され救急体制整備の充実が図られています 平成 15 年には 県北地区にいち早くメディカルコントロール協議会を設立し 消防機関 医療機関及び関係機関が連携を図りながら県北地区の救急医療体制の充実を推進しているところであります メディカルコントロール協議会では 地域住民に最高の救急医療を 24 時間提供する ことを目標に掲げ 救急隊員 看護師 救急担当医師の連携をより円滑化するため JPTEC( 外傷性救命処置 ) BLS( 一次救命処置 ) ACLS(AHA 二次救命処置 ) ICLS( 日本救急医学会二次救命処置 ) ISLS( 日本救急医学会脳疾患二次救命処置 ) PSLS( 脳卒中病院前救護 ) MCLS( 集団災害への対応研修 ) 等の研修を積極的に取り入れ救急業務の高度化を図るとともに 知識 技術の向上に努めています 平成 16 年 1 月からは 救急医療体制の見直しを図り 災害拠点病院に救急ワークステーションとして救急車を配置し 重篤な患者が発生した場合 医師が救急車に同乗するドクターカーの運用と PA 連携 ( ポンプ車と救急車の連携 ) により活動しています また 平成 22 年 7 月 1 日から茨城県ドクターヘリの運航が開始され 日立市内にある 32 カ所のランデブーポイントで空のドクターヘリと陸の救急車が連携し 救命率の向上や後遺障害を軽減することが期待できます 平成 28 年 4 月からは 茨城県県北臨海 3 市 ( 日立市 高萩市 北茨城市 ) の共同事業として ラピッド方式ドクターカーの運用を開始し さらなる救命率の向上を目指します さらに 年々救急救命士の処置拡大が求められる状況から 気管挿管や薬剤投与 血糖測定 ブドウ糖投与を実施する認定救命士の研修と時代に応じた隊員の技術研さんにも取り組んでいます 救急隊員の訓練 50
2 救急出場件数の状況 区分 ( 件 ) 年 平成 27 年 平成 26 年 比較増減 出場件数 8,357 8,240 117 搬送件数 7,565 7,410 155 不搬送件数 792 830 38 は減 3 救急搬送人員の状況 区分 ( 人 ) 年 平成 27 年 平成 26 年 比較増減 搬送人員 7,678 7,506 172 死 亡 134 133 1 重 症 570 596 26 中等症 2,955 2,664 291 軽 症 4,019 4,113 94 は減 4 事故種別救急出場の状況 ( 件 ) 年 平成 27 年 平成 26 年 平成 25 年 平成 24 年 平成 23 年 事故種別 急 病 5,451 5,245 5,131 5,229 5,136 交通事故 600 651 687 769 767 一般負傷 1,007 1,070 1,020 1,020 1,106 労働災害 66 72 64 49 63 加 害 24 30 39 45 48 運動競技 46 46 38 37 25 自損行為 55 73 86 76 103 火 災 78 69 36 38 47 自然災害 1 2 1 28 水 難 13 9 10 7 1 その他 1,017 974 717 734 603 合計 8,357 8,240 7,830 8,005 7,927 51
5 時間別救急出場件数 ( 件 ) 1,200 救急出動件数 8,357 件 1,046 1,035 1,000 894 849 862 864 800 622 674 600 516 400 348 291 356 200 0 0~2 ~4 ~6 ~8 ~10 ~12 ~14 ~16 ~18 ~20 ~22 ~24 ( 時 ) 6 事故種別救急出場件数 救急出場件数 8,357 件 労働災害 66 件 0.8% 火災 78 件 0.9% 自損行為 55 件 0.7% 交通事故 600 件 7.2% 加害 24 件 0.3% 運動競技 46 件 0.6% 水難 13 件 0.2% その他 1,017 件 12.2% 一般負傷 1,007 件 12.0% 急病 5,451 件 65.2% 52
7 月別救急出場件数平成 27 年 ( 件 ) 月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 合計 種別 急病 579 426 409 402 440 399 487 491 433 441 446 498 5,451 交通 42 49 53 45 60 47 54 55 51 41 55 48 600 一般負傷 94 82 86 81 83 88 91 77 75 82 78 90 1,007 労災 1 8 6 2 6 9 6 3 8 4 8 5 66 加害 2 4 1 3 3 2 2 1 3 2 1 24 運動 1 2 5 7 6 5 4 9 2 2 3 46 自損 5 1 9 4 5 8 5 2 3 4 4 5 55 火災 8 7 11 8 6 4 7 2 6 11 2 6 78 自然 0 水難 3 1 1 1 1 2 2 1 1 13 その他 88 73 92 87 82 78 93 81 78 89 76 100 1,017 合計 820 653 670 638 693 642 752 718 667 677 672 755 8,357 1 日あたり最多出場件数 12 月 31 日 42 件 1 ヶ月平均 696.4 件 1 日平均 23 件 8 月別救急搬送人員平成 27 年 ( 人 ) 月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 合計 種別 急病 544 402 395 380 412 373 455 455 421 419 417 459 5,132 交通 51 52 58 44 64 50 62 56 53 41 61 58 650 一般負傷 87 76 82 80 81 83 88 76 72 80 73 82 960 労災 1 8 6 2 6 8 5 3 8 4 8 5 64 加害 2 4 1 3 2 1 1 3 2 1 20 運動 1 2 5 8 7 5 4 9 2 2 3 48 自損 3 8 3 4 5 4 1 3 3 4 2 40 火災 2 1 15 1 1 1 2 2 1 26 自然 0 水難 2 2 1 5 その他 62 54 68 62 56 56 68 61 57 67 55 67 733 合計 753 599 620 591 635 585 691 658 628 620 622 676 7,678 53
9 高速道路救急出場件数 平成 27 年 種別 出場件数 ( 件 ) 搬送人員 ( 人 ) 内 容 ( 人 ) 交通事故 27 33 中等症 10 軽症 23 急病 12 10 重症 1 中等症 3 軽症 6 火災 6 15 軽症 15 その他 3 火災 ( 誤報 )1 医師搬送 2 合計 48 58 重症 1 中等症 13 軽症 44 10 応急手当の普及啓発活動状況平成 27 年 種別区分回数 講習修了者 ( 人 ) 新規講習者再講習者合計認定員 普通救命講習 205 3,373 1,058 4,431 50,201 上級救命講習 4 19 6 25 358 普 及 員 講 習 1 15 1 16 635 指 導 員 講 習 5 11 11 359 11 保育器による新生児搬送 日立市では 茨城県内ではじめて昭和 58 年 4 月 1 日から 新生児死亡等及び心身障害児発生 防止を目的として日立市医師会 日立市 日立市消防本部 新生児医療施設及び日立保健所の 5 団体の協力体制による新生児搬送業務を実施しています 年 平成 27 年 平成 26 年 平成 25 年 平成 24 年 平成 23 年 搬送件数 11 9 4 4 4 12 PA( ポンプ隊と救急隊 ) 連携 年平成 27 年平成 26 年平成 25 年平成 24 年平成 23 年 連携件数 1,201 1,083 1,018 906 812 13 ドクターカー平成 16 年から病院にワークステーションを設置し 病院で救急隊が研修を受けながら指令室からの重篤な患者等の救急要請に対し 医師が同乗し出場するドクターカーとして運用しています 平成 26 年 4 月から 夜間休日でも病院で医師をピックアップし出場する体制を整えることで 24 時間対応可能なドクターカーのシステムにしました 年別平成 27 年平成 26 年平成 25 年平成 24 年平成 23 年出場件数 225 190 75 57 40 54
14 ドクターヘリ救急医療に必要な機器を装備して救命センターに常駐し 消防機関 医療機関からの出場要請に基づき フライトドクター ナースが同乗して救急現場に向かい 現場から適切な医療機関に搬送するまでの間 患者に救命医療を行うことができる専用のヘリコプターです 平成 22 年 7 月 1 日から水戸済生会病院と国立病院機構水戸医療センターが基地病院となり茨城県ドクターヘリの運航が開始されました 両病院は県の中心部に位置しているため 県内のどこへでもおおむね 30 分以内に到着することが可能で 日立市内には 15 分以内に到着可能です これにより早期に専門的な救急医療を施したうえで 容体に応じた適切な医療機関に搬送することができるので 治療開始の差が救命率向上と後遺症の軽減にとても大きな意味を持っています ( 件 ) 年別平成 27 年平成 26 年出場件数 22 20 ランデブー ポイント 日立市消防拠点施設 20 日立市消防拠点施設 17 坂下広場 1 坂下広場 2 中里スポーツ広場 1 十王スポーツ広場 1 [ ドクターヘリの出場の流れ ( 救急対応 )] ランデブーポイント 119 番救急隊 救急事案 消防本部 救急現場 出場要請 基地病院 ドクターヘリは 消防機関や医療機関からの要請により出場します 一般の方が直接 出場要請することはできません 学校のグランドや公園などランデブーポイントといわれる臨時の離着陸場に着陸しますので 危ないですから絶対に近づかないで下さい 患者さんにドクターヘリの運航に要する費用はかかりませんが フライトドクターが行った医療行為 ( 基本料 処置料 往診料など ) については 患者さんの負担となります 55
救助 1 日立市救助隊救助隊は 都市化の進展 社会経済の発展 市民の生活様式の変化等により 災害及び事故の態様も複雑 多様化し 人命の危険性が増大するなかで 市民の安全 安心を確保するため 総員 64 人で高度救助隊 (16 人 ) 特別救助隊(34 人 ) 水難救助隊(14 人 ) を編成し 各種災害に対応しています 各隊の概要 高度救助隊高度救助隊は 特別救助隊の中から専門的かつ高度な教育を受けた隊員 16 人で編成 救助工作車に高度救助資機材を積載し 市内における火災 救助 その他あらゆる災害に対応しています また 緊急消防援助隊茨城県救助小隊へ登録 他県で発生した大規模災害へも出場し活動します 特別救助隊救助隊員は 常に社会の動向に注目し 各種災害事象の推移を正しく分析して対応する方策を研究し訓練に努めています また 救助隊の現場到着時間の短縮を図るために 救助工作車と多機能型消防ポンプ車により市内を北側と南側に区分して各種災害に対応しています 水難救助隊日立市は 長い海岸線を有しているため 救助隊員の中から 潜水資格を有する隊員 14 人で水難救助隊を編成し 救助艇 救命ボート及び各種資機材を活用して 海 河川等で発生する水難事故対応に努めています また 平成 27 年 7 月から 津波 大規模風水害対策車が配備され 水難事故対応の強化を図っています 56
緊急消防援助隊緊急消防援助隊は 平成 7 年 1 月 17 日に発生した阪神 淡路大震災を教訓に 迅速かつ効果的な消防の広域応援活動のために創設されました 当消防本部においては 平成 8 年の救助部隊登録にはじまり 現在では 緊急消防援助隊茨城県代表機関代行を務め 茨城県大隊指 揮隊 消火小隊 救助小隊 救急小隊 後方支 援小隊 特殊小隊計 10 隊を登録しています 緊急消防援助隊合同訓練 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災において福島県内での救急活動 また 平成 16 年 10 月に発生した新潟県中越地震では 東京消防庁のハイパーレスキューとともに 道路崩壊により埋没した車両の中から子供を助け出す活動を行うなど 全国の大規模災害においても出 場し活動しています 救助対策 緊急消防援助隊旗 国民保護対策平成 16 年 9 月に施行された 国民保護法における消防機関の責務に基づき 災害の実態把握等を含めた 最先到着隊としての活動の必要性から 生物剤等を用いたテロ等のあらゆる災害に対応するため 武力攻撃災害への対処 ( 留意事項 ) 生物剤等に起因する災害発生時の消防活動要領 を作成し 迅速かつ円滑に対応できるよう隊員の訓練を実施しています NBC 災害対策 NBC 災害は 初期段階での原因を特定することが困難な災害であり 市民生活の基盤を揺るがす大きな災害です このため情報収集のあり方や活動の方向性が円滑に行われるよう活動マニュアルに沿った訓練を実施しています また 活動に必要な資機材の整備についても図っています NBC 災害 とは 放射性物質 毒劇物 病原体 有毒ガスなど人体に有害な影響を与えるおそれのある物質や細菌類を原因とする災害全般を指しています NBCテロ災害や国民保護法による緊急対処事態等は これらの災害の一部分として位置付けています 57
2 過去 5 年間の救助出場件数 年別平成 27 年平成 26 年平成 25 年平成 24 年平成 23 年 件数 120 104 77 55 87 ( 件 ) 3 救助活動の状況 種別 件数 平成 27 年 出場件数 ( 件 ) 現場活動件数 ( 件 ) 救助人員 ( 人 ) 合 計 120 106 34 火 災 27 25 4 交 通 事 故 41 38 11 水 難 事 故 7 5 1 自 然 災 害 機械による事故 1 1 ガス及び酸欠事故建築物等による事故 24 21 14 破 裂 事 故 その他の事故 20 16 4 特別救助隊腕章高度救助隊腕章水難救助隊腕章 58