県外 海外の企業等に中堅人材を出向させながら研修プログラムが受けられるような支援制度の創設 企業によるプロデューサー人材の発掘 誘致の取組への支援 3 農林水産業 農林水産業を行っている者が自ら商品の企画立案機能を高められるような実践販売する機会の提供など支援する仕組みの充実 経営力 や 仕事の基礎

Similar documents
政策評価書3-3(4)

5. 政治経済学部 ( 政治行政学科 経済経営学科 ) (1) 学部学科の特色政治経済学部は 政治 経済の各分野を広く俯瞰し 各分野における豊かな専門的知識 理論に裏打ちされた実学的 実践的視点を育成する ことを教育の目標としており 政治 経済の各分野を広く見渡す視点 そして 実践につながる知識理論

自己点検・評価表

市町村による創業支援 (手引き)

平成18年度標準調査票

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

1. 食品安全専門 材育成の 的 1. 品安全管理に関する基礎的な知識 専 的な知識や技能の修得体制をつくる 2. FSMS 監査員の育成体制をつくる 3. 国際的な議論に参画できる 材を育てる 本研究会は主に について 議論を進めている 1

ディプロマ ポリシー カリキュラム ポリシー 経営学部 経営学科 経営学部経営学科では 厳格な成績評価にもとづいて履修規程に定められた科目区分ごとの卒業必要単位数およびコース別の履修要件等をすべて満たしたうえで 総計 1 単位以上を修得し さらに経営 流通 マーケティング 情報システム 国際経営など

Microsoft Word - 平成27年度 自己評価委員会報告書

ITスキル標準に準拠した      大学カリキュラムの改善

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

分野における高度な知識 技術に触れながら実務能力を高めることは 課題解決 探求能力 実行力といった 社会人基礎力 や 基礎的 汎用的能力 などの社会人として必要な能力を高め 自主的に考え行動できる人材の育成にもつながる また 企業等の現場において独創的な技術やノウハウ等がもたらすダイナミズムを目の当

アジェンダ (1) 実践的 IT 人材育成の取り組み背景について (2) 当取り組みにおける 実践的 地域活性化に向けた産学連携プログラムについて 育成スケジュール カリキュラム概要 カリキュラム詳細 (3) H23 H24 年度カリキュラム成果紹介 郡山駅前活性化に資する活動について 特定業種に向

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

スキル領域 職種 : マーケティング スキル領域と MK 経済産業省, 独立行政法人情報処理推進機構

< F2D EE888F8288FA48BC E6A7464>

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

商業科 ( 情報類型 ) で学習する商業科目 学年 単位 科目名 ( 単位数 ) 1 11 ビジネス基礎 (2) 簿記(3) 情報処理(3) ビジネス情報(2) 長商デパート(1) 財務会計 Ⅰ(2) 原価計算(2) ビジネス情報(2) マーケティング(2) 9 2 長商デパート (1) 3 プログ

人材育成 に関するご意見 1) 独立行政法人情報通信研究機構富永構成員 1 ページ 2) KDDI 株式会社嶋谷構成員 8 ページ 資料 7-2-1

副学長 教学担当 中村 久美 新しい大学づくりに向けた教育の展開 巻頭言 2012年6月に文部科学省が公表した 大学改革実行プラン は 激動の社会における大学機能の再構築を掲げています 教学に関し ては ①学生の主体的な学びの創出や学修時間の拡大化をはじめと する大学教育の質的転換 ②グローバル化に

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

http: //www. maff.go. jp/j/shokusan/fcp/index. html ディスカッションの趣旨 食品安全管理に関して即戦力となる人材や海外で活躍できる人材 監査ができる人材を育成するためには 大学 研究機関において どのような知識 技能の教育及び体制が必要か また 産

ライフプランニング学科ライフデザインコース 学科 専攻名ミッション ( 教育目標 ) 到達目標到達目標に対応する授業科目 年 年 3 年授業科目春春春春組織のミッション到達目標 ( 綱 ) 到達目標 ( 細 ) 科目区分 科目区分 科目区分 3 家庭を経営する専門的知識と能力を身につけている に関す

TSRマネジメントレポート2014表紙

企業と外国人留学生を結び付ける 出会いと理解 推進事業 外国人採用に関するアンケート調査報告書 平成 25 年 6 月 特定非営利活動法人人材育成センター

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

と考えられ 特に外国人観光客の増加が大きく寄与している 今後 沖縄の観光が持続的に成長していくためには 観光消費の拡大と外国人観光客の更なる市場拡大が必須であるが 国内外から多くの観光客を迎えるためには 観光関連産業従事者のホスピタリティマインドの底上げと外国語の対応能力の向上を行うと同時に 個別事

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

職業訓練に関するアンケート調査 ( 企業 ) 集計表 岩手労働局 産業分類別回答事業所数 1 ( 単位 : 社 ) = 回答数構成比 1 農林水産業 % 2 建設業 % 3 電気 ガス 水道業 % 4 情報通信

<4D F736F F F696E74202D C5817A8E9197BF332D8B9F8B8B91A B8CDD8AB B83685D>

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

様式 重点項目 産業を担う人材確保対策の推進 雇用情勢の改善を背景に 就職相談者の減少が見込まれる中にあっても 本県産業の持続的な発展を図るため 優れた人材を確保していく必要があることから 県内外の学生や若年者をはじめとした幅広い世代 UI ターン希望者に対するきめ細かな支援により 人材確保を図りま

<4D F736F F F696E74202D FA8C6F B938C8FD888EA95948FE38FEA8AE98BC6817A81758A4F8D91906C97AF8A7790B682CC8DCC977082C693FA967B8CEA945C97CD82C98AD682B782E992B28DB881768C8B89CA838C837C815B83678DC58F4994C52E70707

<4D F736F F D20906C8AD489C88A778CA48B8689C881408BB38A77979D944F82C6906C8DDE88E790AC96DA95572E646F6378>

資料1 骨子案(たたき台) 

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

目次 1 当法人に関する事項 (1) 事業の計画 (2) 損益の計画と財産の見通し (3) 主要な事業内容 (4) 会員に関する事項 (5) 職員に関する事項 (6) 役員会等に関する事項 (7) 対処すべき課題 2 役員等に関する事項 (1) 理事 (2) 監事 (3) 評議員 1

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

第3節 重点的な取り組み

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その

企業の人材確保支援 中小企業人材支援センターによる採用 定着支援や 障がい者の雇用促進 企業の成長を担うプロ人材の採用支援等により 大阪産業を支える中小企業の人材確保を支援する 大阪働き方改革支援センターの人材確保支援の機能を強化し 大阪人材確保推進会議と協働して製造 運輸 建設の 3 分野を中心に

01-02_入稿_0415

PowerPoint プレゼンテーション

な取組 日本や東京の文化 歴史を学び 日本人としての自覚と誇りを涵養主な取組 東京都国際交流委員会 * を再構築し 外国人への生活サポートを推進主な取 様々な広報媒体の活用などによる障害者への理解促進主2020 年に向けた取組の方向性 1 オリンピック パラリンピック教育を推進するとともに 多様性を

厚生労働省(職業能力開発行政)におけるキャリア教育の捉え方と関連する取組について

第 2 節キャリア コンサルティングの理解 (4) キャリア コンサルタントの能力 Ⅰ キャリア コンサルティングの社会的意義に対する理解 1 社会 経済的動向とキャリア形成支援の必要性の認識 2 キャリア コンサルティングの役割の理解 3 キャリア コンサルティングを担う者の活動範囲と義務 ( 活

北海道MICE戦略(仮称)

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

Microsoft Word - 医療学科AP(0613修正マスタ).docx

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

<4D F736F F F696E74202D A B837D836C CA48F435F >

もっと女性が活躍できる建設業 推進パッケージ 建設業における女性活躍は 官民挙げた もっと女性が活躍できる建設業行動計画 ( 昨年 8 月策定 ) を受け 5 年以内に女性倍増 を目指して官民で様々な取組がスタート 昂じている機運を業界全体で持続 浸透させ取組を加速化するためには 地域ぐるみの活動の

平成 31 年度予算案 の概要について 平成 30 年 12 月 人材開発統括官

02 IT 導入のメリットと手順 第 1 章で見てきたように IT 技術は進展していますが ノウハウのある人材の不足やコスト負担など IT 導入に向けたハードルは依然として高く IT 導入はなかなか進んでいないようです 2016 年版中小企業白書では IT 投資の効果を分析していますので 第 2 章

スライド 1

また 営業秘密の取扱いについても 社内の規程を整備することが秘密情報の流出時に法的保護を受ける上で重要であることから 今回の職務発明規程の整備に併せて 同期間 IN PITでは 営業秘密管理規程を含む企業の秘密情報管理体制の構築に関する情報提供や周知活動も積極的に行っていきます ( 本発表資料のお問

1.(1) 名古屋美容専門学校教育理念 美容に必要な基礎教育と専門的実践教育を行い 豊かな知性と誠実な心を持ち 社会に貢献できる人材を育成する (2) 名古屋美容専門学校学則 第 1 章総 則 ( 目的 ) 第 3 条本校は 教育基本法の精神に則り 学校教育法に従い 美容に必要な基礎教育と専門的実践


スキル領域 職種 : ソフトウェアデベロップメント スキル領域と SWD 経済産業省, 独立行政法人情報処理推進機構

イノベーション活動に対する山梨県内企業の意識調査

プロダクトオーナー研修についてのご紹介

図表 2 新規事業創造推進の主導 自社の新規事業創造の推進について 最も当てはまるものを 1 つお選びください % 図表 3 (1) 全体 現場主導 25.3 推進していない 19.1 新規事業創造推進の主体 経営主導 55.6 あなたは 自社における新規事業創造は 本来 誰が中心となって担うべきだ

IT活用力セミナーカリキュラムモデル訓練分野別コース一覧・コース体系

25 周年を迎えたコミ協の新たな取組 について ( 報告 ) 20 周年に向けての見直し検討報告書 に明示された方策等の推進状況を企画総務部会で精査したところ そのほとんどが既に実施もしくは改善されていることがわかった ついては これらの事業は引き続き実施することとし 新たに 地域コミュニティ が抱

別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

東京キャリアアップハローワーク 取扱状況の推移

第 1 部 施策編 4

平成21年度成果報告書

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう

平成 27 年度調査結果概要 (1) 大学発ベンチャー設立状況等調査平成 27 年度調査において存在が確認された大学発ベンチャー ( 以下 VB ) は 1,773 社と微増 ( 平成 26 年度調査で確認されたのは 1,749 社 ) また 平成 26 年度調査時は黒字化した VB の割合が 43

資料1-1 「職業実践専門課程」の実態等に関する調査研究(最終報告資料)

資料 2-2 成長戦略改訂に向けた地域活性化の取組みについて ( 案 ) 内閣官房地域活性化統合事務局 成長戦略の改訂に向け これまでの施策の成果が実感できない地方において 新たな活力ある地域づくりと地域産業の成長のためのビジョンを提供しその具体化を図る 超高齢化 人口減少社会における持続可能な都市

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

<4D F736F F D2091E BC6945C97CD8A4A94AD82CC CC90A7>

PowerPoint プレゼンテーション

(2) 施策目標 施策目標 1 日本人と外国人が共に活躍できる環境の整備 東京で暮らす外国人が日本人と同様に能力を最大限発揮し 活躍できるよう 子供の教育支援等に着実に取り組む また 外国人ビジネスパーソン等の生活に関するサポートや外国人留学生等に対する就業 起業支援等を行い 外国人が東京で一層活躍

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

6 市町村と連携した就職促進セミナー ( 総括 コーディネート ) 就職活動の進め方 履歴書の書き方 面接対策 等をテーマにしたセミナーを市町村等実施地区の関係者と協力 連携して実施 ( 県内 15 地区 ) 7 新入社員向け職場定着促進セミナー ( 総括 コーディネート ) 概ね入社後 1 年の若

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

第10次3カ年計画および2019年度事業計画

新入社員フォローアップ研修|基本プログラム|ANAビジネスソリューション

平成 22 年 4 月 9 日新しい公共円卓会議資料 平成 2 2 年 4 月 9 日第 5 回 新しい公共 円卓会議谷口委員提出資料 ソーシャルビジネスの振興について 1. 新しい公共とソーシャルビジネスの関係 2. ソーシャルビジネスの課題とこれまでの取り組み 3. 事業者及び支援者が集う 場

ソリューション営業の戦略 ~ プロジェクトは提案から始まっている ~ アンケート ソリューション営業 を実現する人材の育成上の課題 セミナー受講者に対し ソリューション営業 の導入状況や ソリューション営業 を実践する人材の育成上の課題を アンケート形式で伺いました 本セミナーの出席者は ソリューシ

untitled

~明日のコア人材を育成する参加型研修~

今年度も本部 支部との連携を強化し 高等学校を中心とした講師派遣を行い 自立した消費者の育成 支援を図ります また 設立当初より取り組んできた学校における消費者教育用テキストの作成及び講座で会得したスキルを活かし 児童 生徒 学生のみならず 教師や保護者等に対する消費者啓発も行っていく予定です (2

(CANACINTRA) 等と連携を図りつつ設置する案を有しており 国家中小企業コンサルタント養成 認定制度を具現化するためにいかにして事業を進めていくかが課題となっている (2) 相手国政府国家政策上の位置づけカルデロン大統領は 近代的かつ競争力のある経済の強化及び雇用の創出 を 治安 貧困撲滅

2018年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査結果

01 【北海道】

<4D F736F F D F193B994AD955C D9E82DD835C EC091D492B28DB8816A2E646F63>

1-澤田-インクル.indd

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

Contents

発行 第 4 号まで各 2,000 部発行 NPO 団体 コミュニティとの交流 連携 スタッフ研修 中間支援団体の設立支援などを実施している 25 年度からは とめ市民活動プラザ を市に移管し とめ市民活動フォーラム を NPO 法人化した上で 市が NPO 法人とめ市民活動フォーラム に運営管理を

施策と制度 人材開発施策 人材開発施策の一端を担う研修は 当社全従業員が対象となる 共通研修 と 職種に応じた 専門研修 で構成されています NEC における研修制度 共通研修 は 従業員一人ひとりの成長とスキルアップを目的にしたものから 昇格時あるいは選抜によって受講するものまで多様な研 修メニュ

Transcription:

産業人材育成方策等検討調査 本調査結果のポイント本調査は アンケート調査及びヒアリング調査により 沖縄における産業人材育成の現状を把握し 課題を整理した上で それを解決するための施策の方向性を示した 主な施策の方向性 総論 1 仕事 人生に対する基本姿勢 に関する施策 小 中 高校生を対象とした交流プログラムに企業から人材をスムーズに派遣できるような支援体制の充実 大学生等のインターンシッププログラムを教育機関等と企業が連携して充実化 大学等において海外留学を積極的に推奨するとともに 単位認定の仕組みを整える 2 仕事の基礎的能力 に関する施策 大学等教育機関 行政 企業が連携して共同の教育プログラム等を開発する仕組みの構築 企業人材や新卒人材を県外 海外の企業等に出向させながら人材育成のプログラムが受けられるような支援制度の創設 大学等における中国語等の教育プログラムを強化 ビジネス講座へのアジアビジネス枠の設定 3 その他の施策 県内の産業人材育成に関する総合的な情報発信 相談対応を担うワンストップ窓口機能の創設 産業人材育成に取り組む教育機関等と連携し 中小企業における産業人材の育成を総合的にサポートするワンストップ窓口機能の創設業種別 1 観光産業 大学等が持つ教育リソース ( 科目 施設等 ) を連携させて 観光経営の理論を学ぶとともに現場の接遇サービスを身につける教育プログラムの強化 ホテルと連携したインターンシップの充実化による教育プログラムの強化 行政等により実施されている企業経営者や中堅社員向けのセミナー 大学生等を対象とした次世代の高度人材育成事業等の継続 強化 2 情報通信業 企業の中堅人材等を対象に 営業 マーケティング プロジェクトマネジメント等の 経営力 を育成目的とした事業間の連携による人材育成事業の機能強化

県外 海外の企業等に中堅人材を出向させながら研修プログラムが受けられるような支援制度の創設 企業によるプロデューサー人材の発掘 誘致の取組への支援 3 農林水産業 農林水産業を行っている者が自ら商品の企画立案機能を高められるような実践販売する機会の提供など支援する仕組みの充実 経営力 や 仕事の基礎的能力 について 事業者と教育機関等が共同し 産業人材育成のための教育プログラムを開発していく体制の構築 学生等のインターンシッププログラムを教育機関等と企業が連携して企画することにより プログラム内容や期間を充実 4 金融 保険業 県内大学等の金融実務 関連資格に関する単位制の講座を 金融特区進出企業に求められる人材像に応じた講座内容等に充実推進体制 1 産業人材育成プラットフォームの創設 運営事務局を設置し 産業人材育成に関する様々な施策 ( 教育リソース ) の情報を収集 整理 蓄積して 総合的に情報提供していく体制を整備 運営事務局は 人材育成に取り組む企業経営者からの相談 ( 育成ニーズ ) に一元的に応じるワンストップの窓口機能を担う 運営事務局は 関連施策の様々な情報を収集 整理 蓄積するとともに 産業人材を育成する多様な指導者との人的ネットワークを構築 教育委員会 県教育関係機関についてもプラットフォームの構成員に参加してもらうことが重要 2 市町村単位の地域連携体制の構築 企業と教育機関等が共同で人材育成の研修を行う仕組みを 市町村単位の地域の連携体制内でも推進 1. 調査の目的本調査は 沖縄のリーディング産業等 ( 観光産業 情報通信業 農林水産業 金融 保険業 ) に求められる人材像 ( 資格 技術力 語学力等 ) や人材育成メニューのニーズを明らかにするとともに 教育機関等の産業人材育成の取組 成果 課題等を整理 分析し その整合状況 ( ギャップなど ) を明らかにすることにより 沖縄における産業人材育成方策の拡充の方向性をとりまとめ 今後の沖縄の産業人材育成に対する取組のあり方や国の支援方策の検討に必要な資料を得ることを目的として実施した 1

2. 調査の方法 1 企業 (2,512 社 ) 大学等教育機関(53 機関 ) 行政機関 団体等(331 組織 ) を対象にアンケート調査を実施した 2 企業 (20 社 ) 大学等教育機関(4 機関 ) 行政機関 団体等(8 組織 ) を対象にヒアリング調査を実施した 3 本調査に対する検討 指導を行う機関として有識者等により構成された検討委員会を設置し 沖縄の産業人材育成の今後の方向性について有意義な意見 指導を得た 4 既存の資料やインターネット等による文献調査を実施した 3. 調査の概要 (1) 沖縄振興計画等における産業人材育成の位置づけ 沖縄振興計画 ( 平成 14 年 7 月策定 ) では 競争優位性や産業展開の可能性の観点から 観光 リゾート産業 情報通信関連産業 農林水産業 等を 県経済をけん引する重点産業として位置づけるとともに 国内唯一の金融業務特別地区制度により金融業務の集積を進めることとしており それを支える産業人材の育成が重要な戦略課題となっている 沖縄県がとりまとめた 沖縄 21 世紀ビジョン ( 平成 22 年 3 月策定 ) においても 観光 リゾート産業 情報通信関連産業 ( 金融関連業務を含む ) フロンティア型の農林水産業 が 新 リーディング産業 として位置づけられており それぞれの産業においてマネジメント力を含む高度な産業人材の育成を進めていくこととしている 沖縄のリーディング産業等における産業人材について 沖縄振興計画 と 沖縄 21 世紀ビジョン を比べてみたところ 一部の業種を除き 位置づけが変化していることがわかった 観光産業では 高度な接遇人材に加えて 新たな方向性として経営 マーケティング人材の育成が追加されている 情報通信業では コールセンター等の需要に応えた技術人材の大量育成及び高度化に加えて 新たな方向性としてクラウド関連ビジネス BPO ソフトウェア開発等多様な分野でアジアにビジネス展開できる人材の育成が追加されている 農林水産業では 就農促進に加えて マネジメント能力の養成が追加されている 金融 保険業では 高度な金融知識という点に変わりはないが 金融ビジネスの担い手という人材像が追加されている 2

(2) 沖縄の企業から求められる人材像と人材育成メニューのニーズ人材像 沖縄の企業から求められる人材像について 文献調査 アンケート調査 ( 発送企業数 2,512 社 うち県外からの進出企業 269 社 有効回答数 441 社 ) ヒアリング調査 (20 社 うち県外からの進出企業 5 社 業種内訳は観光産業 6 社 情報通信業 5 社 農林水産業 5 社 金融 保険業 4 社 ) を実施した結果 全業種に共通して 県外市場開拓の戦力となるマーケティング 営業人材 海外市場展開に対応できる 語学力 ( 英語 中国語等 ) を備えた人材が求められている 特に 県外 海外展開をしている企業群では マーケティング 営業力 商品企画 開発力 マネジメント力 語学力 を持つ人材が求められている 業種別に見ると 観光産業では経営系の人材と 語学力 を備えた人材 情報通信産業ではマーケティング 営業人材と 語学力 を備えた人材 農林水産業ではマーケティング 営業人材 金融 保険業では金融関連の専門知識を持つ人材が求められている 人材育成メニューのニーズ 沖縄の企業から求められる人材育成メニューのニーズについて 文献調査 アンケート調査 ( 発送企業数 2,512 社 うち県外からの進出企業 269 社 有効回答数 441 社 ) ヒアリング調査(20 社 うち県外からの進出企業 5 社 業種内訳は観光産業 6 社 情報通信業 5 社 農林水産業 5 社 金融 保険業 4 社 ) を実施した結果 全業種に共通して 専門的能力 を育成するメニューに比べ 基礎的能力 を育成するメニューが求められている 基礎的能力 を育成するメニューについては 業種に共通して 課題解決力では 業務遂行力 チームワーク力では 協調性 コミュニケーション力では 交渉力 自己形成力では 責任感 に対するニーズが高い 専門的能力 について業種別に見ると 観光産業では接客待遇や顧客対応 継続的な関係構築のほか 語学力の育成メニュー 情報通信産業では営業 マーケティング プロジェクトマネジメント アプリケーションソフトの設計 開発などの育成メニュー 農林水産業では生産管理技術 安全 衛生管理技術 加工食品の企画 開発などの育成メニュー 金融 保険業では金融実務の知識の育成メニューのニーズが高い (3) 沖縄の産業人材育成の取組状況大学等教育機関 3

大学等教育機関における産業人材育成の取組状況について 関連資料調査 アンケート調査 (53 機関 ) ヒアリング調査(4 機関 うち観光産業関連 1 機関 情報通信業関連 2 農林水産業関連 1 機関 ) を実施した結果 全体的に キャリア教育 就職指導 に重点を置いた取組を行っており 今後は 産学連携による人材育成プログラム を重要視している機関もある 大学等教育機関では 自主性 社会性をもった人材や実践的な知識や技術をもった人材の育成を目指している また 基礎的能力 について 特に 目標設定 管理力 ( 課題解決力 ) 協調性 ( チームワーク力 ) パソコン活用 ( コミュニケーション力 ) 向上心 ( 自己形成力 ) に力を入れた教育が実施されている 専門的能力 について業種別に見ると 観光産業では 大学で高度な専門知識 ノウハウをもった人材 専修学校や職業訓練機関で現場を支える人材の育成を目指している 基礎知識 接遇待遇 旅行商品の企画 に力を入れた教育が実施されており 語学力 にも力が入れられている 情報通信業では 大学や高専で実践的な技術者 専修学校では即戦力となる人材 職業訓練機関で仕事につながる技術 技能をもった人材の育成を目指している プログラミング アプリケーションの設計 開発 コンテンツ制作 ネットワークの設計 構築 に力を入れた教育が実施されており 資格 や 技術力 にも力が入れられている 農林水産業では 大学 職業訓練機関で専門的な知識を習得した人材 応用力 実践力を身につけた人材の育成を目指している 生産関連技術に力を入れた教育が実施されている 金融 保険業では 金融実務の知識 ( 財務等 ) 基礎知識( 数学 会計学等 ) に力を入れた教育が実施されている 行政 団体 行政 団体における産業人材育成の取組状況について 関連資料調査 アンケート調査 (331 組織 ) ヒアリング調査(8 組織 うち観光産業関連 2 組織 情報通信業関連 3 組織 農林水産業関連 2 組織 金融 保険業関連 1 組織 ) を実施した結果 全体的に 地場産業としての性格も強い観光産業 農林水産業に関する人材育成を実施する組織が相対的に多い また 行政 団体では 各現場で即戦力となる具体的な能力をもつ人材の育成を目指している 行政 団体では 基礎的能力 について 特に 業務遂行力 ( 課題解決力 ) 協調性 ( チームワーク力 ) 向上心 ( 自己形成力 ) に力を入れた教育が実施されている 専門的能力 について業種別に見ると 観光産業では 観光現場で即戦力となる実践的な人材の育成を目指している 地域プロデュース 顧客対応 4

継続的な関係構築 接客待遇 旅行商品の企画 に力を入れた教育が実施されており 団体では 旅行商品の販売促進 にも力が入れられている 情報通信業では 中核的な人材からサポート人材の育成も目指している アプリケーションソフトの設計 開発 組込みソフトの設計 開発 コンテンツの制作 ネットワークの設計 構築 プログラミング に力を入れた教育が実施されており 資格 や 技術力 にも力が入れられている 農林水産業では 新規就農者の育成や地域 農商工連携の担い手の育成等を目指している 栽培 漁獲等の生産技術 安全 衛生管理技術 生産性を高める生産管理技術 に力を入れた教育が実施されており 技術力 資格 にも力が入れられている 金融 保険業では 関連知識 技術を身につけた人材育成を目指している 金融実務の知識 ( 財務等 ) バックオフィスのオペレーター IT スキル 基礎知識 ( 数学 会計学など ) に力を入れた教育が実施されており 技術力 資格 にも力が入れられている (4) 沖縄の産業人材の課題と解決方策 本調査では 産業人材に求められる能力を 下記のような 三層のピラミッド構造 で捉える 下の層は自らの仕事や人生にどう向き合うかという 仕事 人生に対する基本姿勢 中の層は仕事をする上での基本的な素養 能力としての 仕事の基礎的能力 上の層はプロとして求められる 仕事の専門的能力 であり これはさらに 技術力 と 経営力 に分かれる ( 図表 ( 概 )-1 参照 ) 産業人材育成に関する課題のうち 仕事 人生に対する基本姿勢 と 仕事の基礎的能力 に関する課題は 各業種に共通的なものとして捉えられ 一方 仕事の 専門的能力 である 技術力 や 経営力 に関する課題は 業種毎に固有なものとして現れると考えられる 本調査では 沖縄の産業人材育成の課題について 共通の課題 と 業種別の課題 に分けて整理する 5

図表 ( 概 )-1 産業人材に求められる能力のピラミッド構造 教育機関等での育成 仕事の専門的能力 経営力 技術力 仕事の基礎的能力 企業人材 仕事 人生に対する基本姿勢 新卒人材 企業内育成 各産業分野の市場環境 ( グローバル化の進展など ) 総論 1 仕事 人生に対する基本姿勢 に関する課題 ( 課題 ) 教育機関等においてより一層 自己形成力 に注力した取組を実施していくことが必要である 高校生より前の段階からやりたい仕事を見つけられるようなキャリア教育の充実 強化が必要である 仕事に対する基本姿勢 が涵養されるようなインターンシップ制度の強化が必要である 海外留学等を経験してグローバルな視野と人脈を持った人材を育成する取組を実施していくことが必要である キャリア形成の一つの選択として 自らやりたい仕事を起こすという方向性もあり 起業家精神やノウハウを身につけるような人材育成の取組も必要である ( 解決方策 ) 企業の第一線で活躍する人材との交流や 企業見学等により実際に仕事を体感する場及び機会づくりを含めたキャリア教育の強化について教育機関等が教育委員会や学校と連携を図りながら進めていく 企画から営業 生産 販売までの現場を一通り体験できるような長期間のインターンシップ制度を教育機関等と企業が連携して構築していく 基本的な お金の知識 を 小 中 高校段階から身につけるための講座を教育機関等と企業が連携して実施していく 小 中 高校段階からの産業人材としての意識付けを教育機関等が教育委 6

員会や学校と連携を取りながら教育プログラムを実施し 親等への産業人材の育成に対する理解度向上を図る 大学等において海外留学を積極的に推奨する 2 仕事の基礎的能力 に関する課題 ( 課題 ) 教育機関等においては より一層 コミュニケーション力 自己形成力 に注力した教育を実施していくことが必要である 企業のニーズと教育機関等の取組のギャップが少なくなるように連動した取組を実施していくことが求められている 沖縄の人材に不足がちな 競争心 や 積極性 を涵養するための仕組みが必要である ( 解決方策 ) 企業 行政 教育機関等が連携して共同の教育プログラム等を開発し その普及啓発を図る 県外 海外の企業等と連携しながら 県外 海外への企業への派遣等の人材育成プログラムが受けられるような支援制度の充実を図る 教育機関等において英語以外の 語学力 ( 中国語等 ) が向上するような教育の強化や 実際に海外でビジネスしている企業人が講師となって教えるような実践的なビジネス講座を開講し提供する 大学教員の育成を図り 大学等においては事業プラン作成のコンテストを行うほか 事業化の可能性が高いプランについて実際に事業化の体験ができるよう支援する 3 その他の課題 ( 課題 ) 教育機関等が実施する取組の情報をいかに効果的に発信していくかということが求められている 企業経営者における産業人材育成に対する理解や取組をすすめてもらうためには一元的に相談を受け付ける体制の整備が求められている 県内の事業者の多数を占める中小企業や小規模零細企業が 産業人材の育成に取り組めるように 業界団体等による研修提供などの環境を整備していくことが求められている ( 解決方策 ) 教育機関等が実施している産業人材の育成に関する取組 ( 教育リソース ) を整理し 県内の企業に一元的に情報発信するような仕組みをつくる 人材育成に取り組もうとする企業経営者の相談 ( 育成ニーズ ) に一元的に応じるワンストップの窓口機能を構築する 独自に人材育成に取り組むのが難しい県内の中小企業をサポートする産業 7

人材育成に対する相談等に取り組む総合的な支援体制を構築する 業種別 1 観光産業における課題 ( 課題 ) 教育機関等においては どんな国の方に対しても接客対応がスムーズに行くよう英語以外の 語学力 ( 例えば中国語など ) についてもビジネス会話ができるような教育が求められている 教育機関等において アジア地域をはじめとする 異文化に対する理解 や 寛容性 を向上させるための教育が求められている 沖縄の観光産業を発展させていくためには 旅行商品の企画を担う高度な人材が必要とされることから 企業と教育機関等とで産業人材の育成について積極的な情報交換が求められている 今後は 経営者に産業人材育成の重要性を認識してもらうことが求められている ( 解決方策 ) 教育機関等において 語学力 ( 英語 中国語等 ) の向上とともに 外国の異文化に対する理解度を高め 高度な ホスピタリティ力 を取得できるような教育プログラムの構築 充実化を図る 商品企画力など企業側の取組意欲が必ずしも高くないテーマについては 教育機関等において専門教員の養成を図るとともに 教育機関等と企業が情報交流をするような場を設け その能力育成を促進する 産業人材の育成に対する重要性を経営者が理解し 積極的に取り組むよう促す 2 情報通信業における課題 ( 課題 ) 教育機関等においては より一層 自己形成力 に注力した教育を実施していくことが求められている 県外 海外などの高い人材レベルの中で仕事の 基礎的能力 や 専門的能力 を培っていく環境が特に求められており そうした環境づくりに企業と教育機関等が連携して取り組む必要がある 教育機関等においては より一層 経営力 に注力した教育の実施が求められている コンテンツ分野に関して 教育機関等がプロデューサー人材等を育成するプログラムを作成し推進していくことが求められている 小規模な企業でも産業人材の育成に取り組め 業界全体の人材の底上げが行われるような環境の整備 ( 例えば業界団体等による研修の提供など ) を 8

推進していくことが求められている 産学連携の推進体制の構築が求められている ( 解決方策 ) インターンシップにおいて 大学生 高校生等が企業現場で企画 開発や営業 マーケティングまで携われるよう教育機関等と企業が連携してプログラムの充実化を進める 企業人材または新卒人材を県外 海外などの高い人材レベルのチームに派遣して 実践的な仕事の中で 仕事の基礎的能力 特に 積極性 競争心 や 仕事の専門的能力 をより一層養えるような取組を促進する 営業 マーケティング プロジェクトマネジメント 等の 経営力 の育成が県内企業により一層広がるように 企業の人材育成メニューのニーズを踏まえ教育機関等の既存支援の改良等を図る 県内の小規模企業が産業人材育成に取り組めるように 業界団体等において企業における人材育成の課題を類型化し その類型に応じた研修プログラムを開発するとともに その支援策の周知及び利用拡大を図る コンテンツ業界において求められるクリエイター人材を育成するために 教育機関等とキャリア教育 ( 職業意識の涵養及び就職支援 ) とが一体となった教育プログラムの充実を図る また プロデューサー人材を育成するために 県内外から有能なプロデューサーを企業が発掘し 誘致する取組を産業支援機関等が支援する 3 農林水産業における課題 ( 課題 ) 教育機関等においては コミュニケーション力 特に 交渉力 に注力した教育の強化が求められている 教育機関等においては 加工食品の企画 開発 に注力した教育の強化が求められている また 企画 開発と一体となった マーケティング力 営業力 に注力した教育が求められている 企業及び教育機関等が一体となって産学連携を推進していくことが求められている ( 解決方策 ) 交渉力 等の コミュニケーション力 加工食品の企画 開発 マーケティング力 や 営業力 の向上を図るため 教育機関等と企業とが連携して 人材育成プログラムの作成や研修の場を提供していく 教育機関等と企業とが連携して 人材育成プログラムを作成し 実施していく 4 金融 保険業における課題 ( 課題 ) 9

教育機関等においては 交渉力 に注力した教育の強化が求められている 教育機関等においては 語学力 ( 英語 中国語等 ) を向上させる教育の強化が求められている 教育機関等においては 金融に関する研修や講習会などの機会を増やし 具体的な企業ニーズに応じた取組を進めていくことが求められている ( 解決方策 ) 育成強化が必要とされる 交渉力 について 教育機関等と企業とが連携して 学生や社会人など育成対象ごとに具体的な人材育成プログラムを作成し実施していく 金融特区に進出する企業に対応した 語学力 ( 英語 中国語等 ) により金融関連の専門用語等ビジネスに対応できる程度まで高めることができる人材育成プログラムを 教育機関等の連携により作成し 研修等の機会を提供していく 社外研修 は 教育機関等の連携により 具体的な研修プログラムを作成し 研修等の機会を提供していく (5) 沖縄の産業人材育成の今後の方向性総論 1 仕事 人生に対する基本姿勢 小 中 高校生を対象とした交流プログラムに企業から人材をスムーズに派遣できるような支援体制の充実が考えられる 大学生等のインターンシッププログラムを教育機関等と企業が連携して充実化するとともに 教育機関等において単位認定の仕組みを整えることが考えられる 金融知力普及協会や県内銀行において 県内の一部の学校で行われている お金の学習 プログラムを全県に拡大することが考えられる 小 中 高校段階からの産業人材教育に対する家庭や親の理解促進を図るために マスコミを効果的に活用することが考えられる 大学等において海外留学を積極的に推奨するとともに 単位認定の仕組みを整えることが考えられる 2 仕事の基礎的能力 大学等教育機関 行政 企業が連携して 企業人材及び新卒人材を対象とした共同の教育プログラム等を開発する仕組みの構築が考えられる 企業人材や新卒人材を県外 海外の企業等に出向させながら人材育成のプログラムが受けられるような支援制度の創設が考えられる 大学等における中国語等の教育プログラムを強化するほか 企業人を講師に迎えたビジネス講座にアジアビジネス枠を設定することが考えられる 10

県内大学が行っているビジネスアイディアコンテストを他の大学と連携して拡充するとともに 事業化の可能性が高いアイディアの事業化支援を行うインキュベーション機能を大学間の連携で構築することが考えられる 3 その他 県内の産業人材育成に関する取組 ( 教育リソース ) の情報を総合的に発信するとともに 人材育成に取り組む企業経営者からの相談 ( 育成ニーズ ) に一元的に応じるワンストップの窓口機能を創設することが考えられる 産業人材育成に取り組むさまざまな教育機関等と連携し 中小企業における産業人材の育成を総合的にサポートする機能を有するワンストップの窓口機能を創設することが考えられる 業種別 1 観光産業 県内大学や職業訓練機関等が持つ教育リソース ( 科目 施設等 ) を連携させて 観光経営の理論を学ぶとともに現場の接遇サービスを身につける 新卒人材及び企業人材を対象とした教育プログラムの強化が考えられる ホテルとの連携によりインターンシップを充実化して 教育プログラムの強化をさらに推進することが考えられる 教育プログラムの強化にあたって 企業との情報交流の仕組みをつくることが考えられる 行政等により実施されている企業経営者や中堅社員向けのセミナー 大学生等を対象とした次世代の高度人材育成事業等を継続 強化し 参加者の拡大を図っていくことが考えられる 2 情報通信業 企業の中堅人材等を対象に 営業 マーケティング プロジェクトマネジメント等の 経営力 を育成目的とした事業間の連携による人材育成事業の機能強化を図っていくことが考えられる 県外や海外の企業等に中堅人材を出向させながら研修プログラムが受けられるような支援が考えられる 学生等のインターンシッププログラムを教育機関等と企業が連携して企画することにより プログラム内容や期間を充実させるとともに教育機関等で単位認定が認められるような仕組みの整備が考えられる 企業によるプロデューサー人材の発掘 誘致の取組を産業支援機関等において支援するとともに その下で県内人材の育成を促進することが考えられる 11

3 農林水産業 農林水産業を行っている者が自ら商品の企画立案機能を高められるような実践販売する機会の提供など支援する仕組みの充実が考えられる 企業人材及び新卒人材の 経営力 や 仕事の基礎的能力 について 事業者と教育機関等が共同し 産業人材育成のための教育プログラムを一緒に開発していく体制の構築が考えられる 学生等のインターンシッププログラムを教育機関等と企業が連携して企画することにより プログラム内容や期間を充実させるとともに教育機関等で単位認定が認められるような仕組みの整備が考えられる 4 金融 保険業 県内大学等が学生を対象とし共同で行っている金融実務 関連資格に関する単位制の講座について 今後 金融特区への企業集積度に合わせ 進出企業に求められる人材像に応じた形でその講座内容等を充実していくことが考えられる 推進体制 沖縄県 市町村 大学等教育機関 民間企業組織などが取り組んでいる産業人材育成関連の施策の情報共有が図れるようなプラットフォームの創設が考えられる ( 図表 ( 概 )-2 参照 ) 運営事務局を設置し 産業人材育成に関する様々な施策 ( 教育リソース ) の情報を収集 整理 蓄積して 総合的に情報提供していく体制を整える 運営事務局は 人材育成に取り組む企業経営者からの相談 ( 育成ニーズ ) に一元的に応じるワンストップの窓口機能を担う 運営事務局は 関連施策の様々な情報を収集 整理 蓄積する また 産業人材を育成する多様な指導者との人的ネットワークを構築する 運営事務局は 継続的に運営していくことが重要であり 民間人も参加した中間支援組織の設立など安定した組織体制が望まれる 産業人材を育成する指導者として 企業人を教育指導者に育てていくプログラムも実施する 仕事 人生に対する基本姿勢 や 仕事の基礎的能力 を養うためには 小 中 高校の段階から産業人材育成の教育を始める必要があるため教育委員会 県教育関係機関についてもプラットフォームの構成員に参加してもらうことが重要と考えられる 12

図表 ( 概 )-2 産業人材育成プラットフォームの体制図案 企業産業団体 教育委員会 産業人材育成ワンストップ窓口 大学等 行政 産業人材育成のワンストップ窓口 関連施策の情報収集 整理 蓄積 ( データベース ) 企業経営者からの人材育成相談への一元的対応 企業人を教育指導者として育てるプログラム等 小 中 高校における企業人との交流プログラムの実施等がスムーズに行くように 市町村単位の地域において 仕事の基礎的能力 を向上させるための連携体制の確立が考えられる ( 図表 ( 概 )-3 参照 ) 企業と教育機関等が共同で人材育成の研修を行う仕組みを 市町村単位の地域の連携体制内でも進めていくことが重要と考えられる 13

図表 ( 概 )-3 市町村単位の地域連携体制図案 地域企業商工会議所 / 商工会 教育委員会 地域の連携窓口 小 中 高校 行政 市町村単位の地域連携体制 企業と教育機関等の共同による人材育成の研修等 ( 企業人との交流プログラムの実施など ) 14