Microsoft Word - 01.表紙.doc

Similar documents
TRY TRY TRY TRY TRY 5

< E B B798E7793B188F5936F985E8ED EA97975F8E9696B18BC CBB8DDD816A E786C7378>

4. 都市づくりの目標と方針 4-1 都市づくりの基本理念 地域の個性が輝く生活快適都市 上田 ~ 魅力あるふるさと活気ある交流風格ただようまち ~ 基本理念の意味あい 上田市は 歴史 文化 自然 産業などに恵まれた特色ある地域から成り立っており 各地域が個性を発揮し 連携し合い 交流を促進しながら

< E B B798E7793B188F5936F985E8ED EA97975F8E9696B18BC CBB8DDD816A E786C7378>

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

2

第 40 回 看護総合 2009 年 平成 21 年 2009/7/18-19 京都府京都市 2009 年 2010 年 精神看護 2009/7/23-24 島根県松江市 2009 年 2010 年 母性看護 2009/8/6-7 佐賀県佐賀市 2009 年 2010 年 看護教育 2009/8/2

通話品質 KDDI(au) N 満足やや満足 ソフトバンクモバイル N 満足やや満足 全体 21, 全体 18, 全体 15, NTTドコモ

Taro-全員協議会【高エネ研南】

(Microsoft Word - \201\2403-1\223y\222n\227\230\227p\201i\215\317\201j.doc)

コンパクトシティ構想 2つの柱 ( 郊外の開発抑制 + 中心市街地の活性化 ) まちなか住み替え事業 や 家賃補助制度 を行っているが 借りたい人はいるが 貸したい人がいない という状況 コンパクトシティという構想だけでは 民間資本は動かない (= 補助金などのインセンティブが必要 ) 中心市街地活

 

[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

22. 都道府県別の結果及び評価結果一覧 ( 大腸がん検診 集団検診 ) 13 都道府県用チェックリストの遵守状況大腸がん部会の活動状況 (: 実施済 : 今後実施予定はある : 実施しない : 評価対象外 ) (61 項目中 ) 大腸がん部会の開催 がん部会による 北海道 22 C D 青森県 2

1 1 A % % 税負 300 担額

目次

H ( 火 ) H ( 水 ) H ( 金 ) H ( 火 ) H ( 月 ) H ( 火 ) H ( 土 ) H ( 日 ) H ( 木 ) H ( 火 ) H

<4D F736F F D D91208D918CF697A791E58A7795CE8DB7926C C F2E646F63>

<4D F736F F D CF8D5888C48C7689E68F91817A948E91BD B8A58926E8BE62E646F63>

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

数値目標 平成 29 年 オープンカフェ新規参加店舗数 58 店 6 店 6 店 オリオン市民広場集客数 1,500 人 3,000 人 3,000 人 センターコア歩行者 自転車通行量 ( 平日 ) 1,700 人 1,700 人 1,700 人 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概

11 m2~15 m2 7m2~10 m2 6m2以下 1 級地別記 7 別記 8 別記 9 2 級地別記 7 別記 8 別記 9 3 級地別記 7 別記 8 別記 9 ただし 次に掲げる当該世帯の自立助長の観点から引き続き当該住居等に居住することが必要と認められる場合又は当該地域の住宅事情の状況に

129

Microsoft Word - さいたま市都市計画道路見直し指針1/3.doc

公文書管理条例等の制定状況調査結果 平成 3 0 年 3 月総務省自治行政局行政経営支援室

共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計-

Microsoft Word - H180119コンパクトシティ説明用_仙台市_.doc

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

率 九州 ( 工 -エネルギー科学) 新潟 ( 工 - 力学 ) 神戸 ( 海事科学 ) 60.0 ( 工 - 化学材料 ) 岡山 ( 工 - 機械システム系 ) 北海道 ( 総合理系 - 化学重点 ) 57.5 名古屋工業 ( 工 - 電気 機械工 ) 首都大学東京

<925089BF955C81698CF6955C816A2E786C73>

平成 27 年 2 月から適用する公共工事設計労務単価 1 公共工事設計労務単価は 公共工事の工事費の積算に用いるためのものであり 下請契約等における労務単価や雇用契約における労働者への支払い賃金を拘束するものではない 2 本単価は 所定労働時間内 8 時間当たりの単価である 3 時間外 休日及び深

<8ED089EF8E91967B90AE94F5918D8D878CF095748BE0955D89BF88CF88F589EF2E786477>

仙台市市街地再開発事業補助金交付要綱取扱い基準 ( 平成 27 年 3 月 30 日都市整備局長決裁 ) 目次 序章 1 はじめに 2 基準の位置づけ 第一章補助採択の方針 1 補助採択に対する市の基本的な考え方 第二章補助対象となる事業 1 市街地再開発事業の要件 2 本市施策との整合 3 事業効

»°ËÞ½ŸA“⁄†QŸA“⁄Æ�°½No9

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

<91E682548FCD5F8AEE967B8D5C917A2E786477>

平成 31 年 3 月 20 日更新 全国女性の参画マップ 平成 30 年 12 月作成 内閣府男女共同参画局

3-2 都心まちづくりの 5 つの展開戦略 1 さっぽろ象徴戦略 ~さっぽろの持つ魅力を象徴する都心 ~ 札幌の新たな魅力と活力を都心において来街者がひと目で見て取り 体感できる象徴性を有 する街並みを創造します 骨格軸の強化と展開軸の形成を図ります にぎわいの軸 ( 駅前通 ) 地下歩行空間整備

平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

第 1 章基本計画の策定 1 策定の趣旨 総合計画基本構想では 豊かな自然と歴史 文化につつまれ人と人がつながる市民創造都市高岡 をまちの将来像に掲げ 17 のめざすまちの姿を目標として設定しています 第 3 次基本計画は 基本構想で示した市の基本的な取り組みの方向性に基づき 中期的な視点に立って

( 様式 -2a 調査概要 ) Ⅰ 調査概要 1 調査名称 : 平成 26 年度神埼市総合都市交通体系調査 2 報告書目次 1. 業務概要 (1) 都市計画道路見直しの必要性 (2) 都市計画道路見直しのスキーム (3) 検討結果の分類 2. 路線の抽出 (1) 都市計画道路の整理 抽出 (2) 検

<4D F736F F D2081A030308B4C8ED294AD955C8E9197BF955C8E862E646F63>

(Microsoft Word p55\201`61\201E\221\3464\217\315.doc)

平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

長野県上田市の取組み -ヒアリング調査結果-

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

東京都市計画第一種市街地再開発事業前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業位置図 東京停車場線 W W 江戸橋 JCT 日本橋茅場町 都 道 一石橋 5.0 特別区道中日第 号線 江戸橋 15.

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

柏駅西口北地区まちづくり

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整


一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

郊外への市街地の拡大により, 鉄道やバス等公共交通のサービスが十分受けられない地域が拡大し, その結果, 車に依存せざるを得ないまちになってきています このため, これからの人口減少時代の到来や急速な少子高齢化の進展などを踏まえ, 新たな郊外開発を抑制し, 公共交通が利用しやすい, まとまりのある市

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

<944D92868FC75F8F578C D834F F E F1817A35302E786C736D>

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

< C55F8E738A5889BB92B290AE8BE688E682C982A882AF82E E FB906A2E786477>

4. 都市機能誘導区域 4.1 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 (1) 都市機能誘導区域とは医療 福祉 商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域のことです 原則として 居住誘導区域内において設定します これらの都市機能は

untitled

目 次 1 基本方針 再開発を促進すべき地区等の整備又は開発の方針... 2 別表再開発促進地区の整備又は計画の概要... 3 都市再開発方針図 ( 総括図 )... 6 都市再開発方針附図

年齢 年齢 1. 柏 2. 名古屋 3. G 大阪 4. 仙台 5. 横浜 FM 6. 鹿島 -19 歳 0 0.0% 0 0.0% 2 2.7% 1 1.4% 3 4.0% 3 4.6% 歳 4 5.0% 5 6.7% 7 9.6% 2 2.7% 2 2.7% % 25-2

<81798E9197BF FCD817A8CF092CA82DC82BF82C382AD82E88D7393AE8C7689E62E786477>

スライド 1

市町合併という基本的枠組みの変更に対応した 市全域を対象とした計画の見直し 少子高齢化をはじめとする本市を取り巻く社会経済情勢の変化に対応した計画づくり 総合計画や都市計画区域マスタープランなど 上位関連計画との整合 調整の必要性 都市計画マスタープランは 都市計画法第 18 条の 2 に基づいて策

輸送計画書 マラソン交流大会 ( 珠洲市 ) 10 月 6 日現在 第 23 回全国健康福祉祭いしかわ大会実行委員会

目 次 1 背景 目的 1 2 計画の位置付け 2 (1) 計画の位置付け 2 3 現状の問題と課題 3 (1) 現状の問題 3 (2) 課題 3 4 市街化調整区域における土地利用方針 5 (1) ゾーンにおける土地利用方針 6 (2) 各ゾーンのイメージ 10 5 土地利用現況図 11 6 土地

h1

2 受入施設別献血量 ( 推計値 ) ブロ都ック道府県 合計 全国血液センター献血者数速報 (Ⅰ) 血液センター 平成 30 年 12 月分 L % L % 日 L L % 日 L L % 台 L L % 台 L 8, ,768

厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業)


平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点


「公立小・中・高等学校における土曜日の教育活動実施予定状況調査」調査結果

輸送計画書 太極拳交流大会 開催地 : 秋田市 ねんりんピック秋田 2017 宿泊 輸送センター Ver.1 更新日 :8/28

共通基準による観光入込客統計 ~ 共通基準に基づき 平成 22 年 月期調査を実施した 39 都府県分がまとまりました~ 平成 23 年 10 月 31 日観光庁 各都道府県では 平成 22 年 4 月より順次 観光入込客統計に関する共通基準 を導入し 信頼 性の高い観光入込客統計調査を

区域の整備 開発及び保全に関する方針公共施設等の整備の方針 建築物等の整備の方針 1 道路の整備方針 (1) 地区周辺の交通円滑化に資する道路ネットワークの形成及び 東西の主要な道路軸の形成を図るため 地区幹線道路を拡幅整備する (2) 開発に伴い発生する交通を円滑に処理するとともに 新駅整備に伴う

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

自治体名財政力指数自治体名財政力指数自治体名財政力指数奈良市 0.78 大宰府市 0.65 天理市 0.72 京都市 0.69 松島町 0.48 高野町

の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

2003年5月2日


平成 27 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

かごしまコンパクトなまちづくりプラン ( 立地適正化計画 ) 素案概要版 - 目次 - 1. 立地適正化計画の概要 2 2. 計画策定に係る基本的な考え方 4 3. 居住誘導区域 6 4. 都市機能誘導区域 8 5. 誘導施設 届出制度 目標値の設定 都市機能及び

untitled

渋川市都市計画マスタープラン意見シート

品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について

[2] 具体的事業の内容 (1) 法に定める特別の措置に関連する事業 該当なし (2)1 認定と連携した支援措置のうち 認定と連携した特例措置に関連する事業 事業名 内容及び実施時期 実施主体 中心市街地の活性化を実現するための位置付け及び必要性 支援措置の内容及び実施時期 その他 の事項 群馬の玄

表 3 の総人口を 100 としたときの指数でみた総人口 順位 全国 94.2 全国 沖縄県 沖縄県 東京都 東京都 神奈川県 99.6 滋賀県 愛知県 99.2 愛知県 滋賀県 神奈川

(第14回協議会100630)

関東 優良産廃処理業者認定制度で優良認定を受けている許可証 組合員都道府県 許可地域組合員名所在地 茨城県 黒沢産業 ( 株 ) 茨城県 関 茨城県 茨城県 ( 株 ) マツミ ジャパン 茨城県 茨城県 ( 株 ) 国分商会 埼玉県

Microsoft Word - HP用基本構想概要.doc

共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(確報集計結果)からの推計-

< ( 平成 29 年 9 月分 )> 2010 年平均 =100 ブロック別 北海道地方 東北地方


○ 第1~8表、図1~4(平成25年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について)

2 次 2 次 率 2 次 2 次 大阪教育 ( 教育 - 小中 - 保健体育 ) 69 ( 教育 - 中等 - 保健体育 ) 奈良教育 ( 教育 - 教科 - 英語 ( 中 )) 55.0 山口 ( 教育 - 学校 - 国語 ) 50.0 ( 教育 - 学校 - 英語 ) 52.5 福岡教育 (

Transcription:

まちづくりと一体となった都市交通施策検討会議 事例 ケーススタディ集 平成 19 年 6 月 全国市長会街路事業促進会議 まちづくりと一体となった 都市交通施策検討会議

目 次 検討会議参加市 1 Ⅰ 取組み事例 北海道札幌市 4 北海道北見市 6 青森県青森市 8 宮城県仙台市 10 新潟県新潟市 12 新潟県長岡市 14 富山県富山市 16 石川県金沢市 18 神奈川県横浜市 20 神奈川県川崎市 22 埼玉県所沢市 24 埼玉県三郷市 26 千葉県市原市 28 栃木県宇都宮市 30 栃木県足利市 32 群馬県高崎市 34 静岡県静岡市 36 愛知県春日井市 38 愛知県安城市 40 岐阜県岐阜市 42 大阪府大阪市 46 大阪府堺市 48 大阪府岸和田市 50 兵庫県姫路市 52 岡山県岡山市 54 広島県尾道市 56 広島県福山市 58 山口県山口市 60 島根県松江市 62 愛媛県松山市 64 愛媛県新居浜市 66

佐賀県鳥栖市 68 大分県日田市 70 宮崎県宮崎市 74 鹿児島県鹿児島市 76 Ⅱ ケーススタディ (1) 第 1 分科会 新潟県新潟市 82 群馬県高崎市 94 石川県金沢市 104 (2) 第 2 分科会 富山県富山市 123 埼玉県三郷市 134 広島県福山市 143 (3) 第 3 分科会 愛知県春日井市 兵庫県姫路市 152 Ⅲ 参考資料 開催要綱 167 委員 幹事名簿 169

検討会議参加市 北見市 青森市 札幌市 金沢市 富山市 長岡市 高崎市 新潟市 仙台市須賀川市宇都宮市足利市 山口市 福山市 尾道市 松江市 岐阜市姫路市岡山市大阪市 所沢市三郷市千葉市市原市川崎市 鳥栖市 八女市 丸亀市 稲沢市 堺市 静岡市横浜市春日井市安城市 日田市 松山市 新居浜市 岸和田市 宮崎市 鹿児島市

Ⅰ 取組み事例

札幌市まちづくりにおける路面電車活用の検討 1. まちづくりにおける路面電車活用の方向性 ( 計画 体制 ) 路面電車については 市民意見 経営効 路線図率向上やまちづくりに寄与する可能性等を踏まえて 平成 17 年 2 月に存続を決定した 同年 8 月 まちづくりにおける活用方策を検討すべく 有識者や市民団体 関係行政機関からなる検討会議を設置し 平成 18 年 9 月 基本的な考え方をまとめた提言をいただいた 札幌市はこの提言を踏まえ 平成 19 年度以降 事業化を判断するために必要な詳細検討を市民 交通事業者 商業者 行政機関等との調整を図りながら進めていく予定である 主な提言内容は 以下のとおり 既存路線については 藻岩山等の施設との接続性を向上させる必要がある また 生活空間である沿線を交流空間とも捉え 電車事業者と市民 企業 商業者等の様々な事業連携等を促す必要がある 都心の活性化に向けては まち歩きや回遊性を高める道具として路面電車を活用するとともに 車両は低床車両を基本とし 都市景観との調和等を図るため 架線レス車両の検討も進める必要がある また 一体的 総合的なまちづくりを行うための交通ネットワークとして 札幌駅周辺 大通 すすきの の3 地区を結び その際 JR 札幌駅 地下鉄の都心各駅やバスターミナルとの公共交通のネットワークを形成することで 都心内 沿線への集客機能と回遊性を高める必要がある 電車の価値と効果については 電車事業者の直接的な効果や採算性だけに捉われずに まちの価値を高めることにより期待される社会的便益を総合的 多面的に捉えて評価する必要がある

また 都市全体を経営する観点や公共交通全体をコーディネートする観点から 地域社会全体の問題として 札幌市をはじめ様々な主体が関わって路面電車の経営を支えていく必要があるなど 2. 路面電車活用の考え方と具体的取り組み内容 提言では 民間企業などとの連携による路面電車の利用促進や魅力向上の必要性が示されており これまで様々な取り組みを行ってきたが ここでは最新事例として 新たな札幌の冬の魅力創出に向けた取り組みを紹介する 電車をイルミネーションで飾り付け 市民や観光客の目を楽しませようという事業が 企業 市民等の有志により実現した 電車のデザインは 札幌市立大学デザイン学部の学生有志により行われた また これとは別に 路面電車沿線にある藻岩山ではロープウェイ山頂駅近辺で幻想的な空間が創出した氷のアートプロジェクトが行われた これらの事業と連携し 路面電車の 1 日乗車券や藻岩山ロープウェイ乗車引換券 都心にある観覧車の乗車券 46 店舗で使えるお得なクーポン券が付いたサッポロナイトビューロマンティックパスポートを販売した 購入者の約 4 割が市外もしくは道外からの参加となり 公共交通を利用した観光企画としての可能性が確認できた もう一つの事例は 地下鉄 電車 一部のバス区間の 1 日乗車券と観光スポット 20 箇所の入場券を組み合わせた まちめぐりパスの販売である ホテルのみで販売したが市民の利用が約 4 割となり 市民による市内観光需要の可能性も確認できた 3. 当面の課題等 詳細検討を進めるにあたっては 以下の課題がある 路面電車活用による効果のうち 安全性の向上や魅力的な街並みの形成など 数値化して評価しにくい効果の評価手法 路面電車が生み出す社会的便益を最大限に生かせる事業経営手法の創出 車両や除雪方法などに対する技術開発など

北見市都市再生事業 ( 検討中 ) とDMVの紹介 1. 北見市の概要と課題 北見市は 北海道北東部オホーツク海沿岸地域に位置し 人口約 13 万人 面積約 1,400km2を有するオホーツク圏の中核都市である 人口減少 少子高齢化の進展 中心市街地空洞化等の課題があり さらに地球環境への配慮 防災対策 地域の自立等の社会的な要請に応える施策が求められている 2. 都市再生施策の展開方向 ( 平成 16 年度都市再生モデル調査報告書より ) こうした課題を克服するために 持続可能なまちづくり 少子高齢化に対応したまち 環境と景観に配慮したまち 賑わいと活気のあるまち を目指し 分散拡大型開発の 開発成長型都市 から 拠点に都市機能が集約された 内部熟成型都市 への変換を図るべく 持続可能な安定したコンパクトシティづくりを推進する 北見市の都市再生は 広域的な交通結節点のポテンシャルを活かせるJR 北見駅周辺の中心市街地に 既存ストックを活用しながら必要な都市機能を集積させ 早期に最大の効果を生む拠点を形成し そのポテンシャルを周辺に波及させる方法で展開する JR 北見駅前の交通結節点について 現在は駅 バスターミナル タクシー乗り場が分散配置されており これが大きな課題と認識しているところ 都市再生事業のメニューの一つとして 交通結節点の再整備を検討中である

3.DMV( デュアル モード ビークル ) の紹介 DMVとは JR 北海道が開発中の道路と線路の両方を走行できる新しい乗り物である 約 70 年前よりイギリスやドイツなどで開発が試みられてきたが いずれも実用化には至らなかった 道路走行と線路走行のモードチェンジには ラッパ状に広がるガイドレールが必要だが そのモードチェンジに要する時間は10~15 秒とスムーズである 平成 16 年度には 北見駅 ~ 女満別空港間で走行試験を実施 平成 19 年度には オホーツク海に面する濤沸 ( とうふつ ) 湖周辺において試験営業運転が予定されている 公共交通の基軸 として期待している( 富士市ホームページより ) 静岡県富士市においては 平成 18 年 11 月に走行試験を実施 平成 19 年 1 月にはデモンストレーション走行として市民や関係者を乗せて走行したところであり 自治体や交通機関の関係者のみならず一般市民の感心も高まっている

青森市コンパクトな市街地の実現と交通政策 1. 公共交通を軸としたまちづくりの方向性 ( 計画 体制 ) 市街地の拡散に伴う除排雪費用等の行政支出の増加等 具体的な問題が顕在化 都市計画マスタープランにおいて コンパクトシティの形成 を明確に位置づけ 市街地の拡大 都市機能の集約 複合化とアクセシビリティ向上 公共交通の有効活用等を都市整備の柱として位置づけている 都市を インナー ミッド アウター の三つに区分し 地区の特性に応じた都市整備 交通体系整備の方針に基づき 施策を展開している また 2010 年には東北新幹線新青森駅が開業予定であり これに伴う拠点整備や交通体系再編をどのように進めるかが課題となっている 交通体系に関する整備方針図 2. 公共交通体系構築の考え方と取り組み内容 インナー ミッド においては 公共交通を中心とした交通体系の整備を目指しており 特に分担率の低い鉄道 ( 在来線 ) の再生を課題としている 東北新幹線新青森駅の開業に伴い JRから3セクに経営移管される並行在来線の利用を促進するため インナー において新駅を設置する構想がもたれている 3. 公共交通を軸にした市街地整備 現青森駅周辺整備 新幹線の新青森駅周辺整備 在来線における駅の新設など 交通結節点整備を進める

現青森駅周辺 新青森駅周辺 操車場跡地という三つの都市拠点整備を進める上で 活気や賑わいといった都市機能は都心機能は現青森駅周辺の中心市街地に集約するというスタンスを明確に打ち出し 新青森駅周辺は 快適都市へのゲートウェイ として あくまで交通結節点機能に特化 操車場跡地開発も 緑のオープンスペース として整備 油川駅北海道方面への連絡強化 弘前 浪岡方面への連絡強化新青森駅津軽新城駅 新青森駅周辺地区 快適都市へのゲートウェイ 約 4km JR から三セク青い森鉄道へ鉄道の再生に向けた施策展開新駅整備構想 青森駅 ~ 新青森駅間の連絡強化 現青森駅周辺地区 活気と賑わいの都心青森駅中心市街地 矢田前駅小柳駅 青森操車場跡地 緑のオープンスペース 新駅 ( 筒井地区 ) 東青森駅 東北新幹線 ( 建設中 ) 鉄道網と課題

仙台市 公共交通軸を中心とした機能集約型都市の形成 1. 創造 と 交流 を理念とする都市ビジョンの策定 ~ 機能集約型都市構造の形成 ~ 本市は基本計画 仙台 21プラン において, 軌道系交通機関を基軸とした集約型市街地の形成を図るため各種の施策を展開してきたが, 外延化する都市構造, 少子高齢化, 財政的制約等, 都市の経営環境は著しく急速に変化している こうしたことから, 本市が持続的に発展し続けていくため, 戦略的なビジョン描き, 仙台 21プラン が目指す都市像の確実な実現を図るため 仙台市都市ビジョン を平成 19 年 1 月に策定した 当ビジョンの基本的方向性の一つが, 現在整備を進めている地下鉄東西線や, 既存の軌道系交通機関の利便性を高め, 公共交通軸を中心に多様な都市機能を集約し都市機能の高度化, 都市経営コスト 環境負荷低減を合わせ図る 機能集約型都市 の形成を目指すものである 機能集約型都市の形成 機能集約型都市構造への転換 公共交通を中心とした交通体系の構築 世界と交流し, 東北の発展を牽引する都市機能の高度化 公共交通を中心とした機能集約型都市の形成 都市機能の適正な立地誘導 利便性の高い公共交通網の形成 都心交通政策の推進 都心の再生と機能強化 東西都市軸 広域拠点の強化 広域交通ネットワークの強化 機能集約型都市形成のための施策体系 2. 公共交通を中心とした交通体系の構築公共交通を中心とした交通体系の構築のため, 市民, 企業, 行政相互の連携の下で以下に掲げる政策の検討, 展開を進めることとしている 1 利便性の高い公共交通網の形成 早期の達成を目指す取り組み 都市機能の適正な立地誘導を図り, 土地利用施策と連携した公共交通戦略を推進し, 利便性の高い公共交通を中心とした交通体系を整備する そのため, アクセス 30 分構想 ( 市街地の居住地から都心まで, 及び主要拠点間を公共交通を利用し概ね 30 分間で移動可能となることを目標とする本市の取り組み ) の実現を目指し, 公共交通の利用促進, 自動車からの転換を図る戦略的取り組みを進めるための戦略プランを策定する