資料 3 第 31 回ガスシステム改 委員会事務局提出資料 前回の御指摘事項について 平成 28 年 4 22
前回の御指摘事項について 前回の御指摘事項 1( 福 委員 松村委員 ) 事務局提案は 引き続き ネットワーク需要の伸びに着 した指標となっているが ネットワーク需要の伸びに着 する点には問題があるのではないか 前回の御指摘事項 2( 引頭委員 草薙委員 柏 委員 ) 事務局提出資料においては ネットワーク需要の伸びの最近のトレンドとして 平成 20 年度から平成 26 年度までのデータを いているが これには合理性があるのか 特に この期間にはリーマンショックが含まれていることに加え 震災後 ガス会社は電 会社に対して LNG のためのガス供給を っており また 平成 27 年度の累計ガス販売量はマイナスであることから データの採録期間の合理性について教えてほしい 前回の御指摘事項 3( 村委員 委員 ) 事務局提案では 経過措置料 規制に係る指定 指定解除に当たっては 3 社などの事業者のみを対象としてパブリックコメントを実施することとされているが 中 事業者を含めた全ての事業者を対象としてパブリックコメントを実施すべきではないか 1
前回の御指摘事項 1( 福 委員 松村委員 ) 事務局提案は 引き続き ネットワーク需要の伸びに着 した指標となっているが ネットワーク需要の伸びに着 する点には問題があるのではないか まず これまでの本 委員会において御議論いただいたとおり 売全 由化後 需要調査 開拓費については託送料 原価に算 することを認めることとしており 当該費 は 定の要件を満たせば全てのガス 売事業者が活 することが可能である ( 注 ) したがって ネットワーク需要の伸びについてはもはや 般ガス事業者の 売部 のみのコントロール下にある訳ではない また 重導管規制の本質である 需要家の利益阻害性 があるか否か すなわち託送料 が上昇するか否かを評価するに当たり ネットワーク需要の伸びに着 する点については相当程度の合理性があるものと考えられる 他 ネットワーク需要の伸びに着 した指標とした場合 般ガス事業者の 売部 が故意に需要開拓を縮 するおそれがあるのではないかといった懸念があることも事実 このため 売全 由化当初は 前回御提案させていただいた 3 年 4.5 という判断基準を原則とする 売全 由化後 4 年 以降の 重導管規制については次 の観点から今後検討していくことも併せて御提案させていただいていることから この検討の中で ネットワーク需要の伸びに着 した指標としたことによる弊害が じていないかどうかなどをしっかりと検証していくこととしたい ( 注 ) 需要調査費については 需要調査を うために必要な能 を有しているガス 売事業者等が対象であり 需要開拓費については 原則として全てのガス 売事業者が対象 ( ただし 成功報酬型 ) 2
3 売全 由化後 4 年 以降の 重導管規制について ( 第 30 回ガスシステム改 委員会資料 5 より抜粋 ) 売全 由化後 3 年度間の 重導管規制については 前述の制度とする 売全 由化後 4 年 以降の 重導管規制をどうするかが論点 この点については 売全 由化後 3 年が経過する までに 1 前述の制度が 般ガス導管事業者による導管の整備促進に悪影響を及ぼしていないか否か また 託送供給不可能ガスに係る市場ニーズを満たしているか否か 2 売全 由化後 3 年度間で ガス導管事業者がネットワーク需要の 4.5 を獲得していない場合には 4 年 以降に残余分を繰り越すことを認めるか否か 3 前述の制度は ガス導管事業者が獲得することができる既存需要について ネットワーク需要の 4.5 という上限値を設ける制度であるところ 厳格な審査を った上で 需要家の利益が阻害されることが 込まれない場合には 上限値を超える既存需要についても ガス導管事業者による供給を認めるか否か などの観点から検証し 売全 由化後 4 年 以降の制度を検討することとしたい
前回の御指摘事項 2( 引頭委員 草薙委員 柏 委員 ) 事務局提出資料においては ネットワーク需要の伸びの最近のトレンドとして 平成 20 年度から平成 26 年度までのデータを いているが これには合理性があるのか 特に この期間にはリーマンショックが含まれていることに加え 震災後 ガス会社は電 会社に対して LNG のためのガス供給を っており また 平成 27 年度の累計ガス販売量はマイナスであることから データの採録期間の合理性について教えてほしい 前回の本 委員会において 平成 20 年度から平成 26 年度までの期間をデータの採録期間とした理由は以下のとおりである すなわち 元々は 平成 21 年度から平成 26 年度まで の 5 年度間を採録期間にしようとしたものの 平成 20 年 9 に起きたリーマンショックの影響により 平成 21 年度のネットワーク需要は平成 20 年度に して減少している その反動として 平成 22 年度のネットワーク需要は平成 21 年度に して きく増加している このため 仮にデータの採録期間を 平成 21 年度から平成 26 年度まで の 5 年度間とした場合 ネットワーク需要の伸びが実態に して きくなるおそれがあることに鑑み 平成 20 年度から平成 26 年度まで の 6 年度間を採録期間とさせていただいたところ また 東 本 震災後に ガス会社が電 会社等に対して LNG 発電所のためのガスの供給量を増加させたことは事実ではあるが これは 過性のものではなく 近年においても当該ガスの供給量は伸び続けており むしろ最近のトレンドになりつつあると評価することが可能であることから 上記の期間を採録期間としたところ ( 注 1) ( 注 1) 例えば 東京ガスと 阪ガスの場合 東 本 震災が発 した平成 23 年には平成 22 年に して 20.9 増となっており その後も 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年の順に それぞれ前年 で 19.5 増 9.5 増 29.2 増となっている ( 東京ガス 阪ガスの合算値 ) 4
5 他 1 リーマンショックの影響もあり 平成 20 年度の全 般ガス事業者のネットワーク需要も平成 19 年度に して減少していることに加え 2 データの採録期間には リーマンショックや東 本 震災の発 が含まれているという状況下において ネットワーク需要の伸びに係る最近のトレンドを把握するためには可能な限り 期の採録期間を設定することが適当である この点 ネットワーク需要に係る統計を捕捉することができるのは平成 18 年度以降であることから 平成 18 年度から平成 26 年度まで の 8 年度間をデータの採録期間にすることとし この期間における全 般ガス事業者のネットワーク需要の平均は 1.51 であることから 3 年 4.5 を原則にするという前回の事務局提案については変更しないこととしたい ( 注 2) 加えて 累計ガス販売量 (= 都市ガス販売量速報 ) についても御指摘があったところであるが これは 般ガス事業者の 売販売量のみを捕捉したデータであり ネットワーク需要の 部を構成する卸供給量と託送供給量が含まれていないことから 今般の 重導管規制に係る議論の基礎とするデータとしては不適切である このため こうした意味においても 前回の事務局提案は変更しないこととしたい ( 注 2) 平成 27 年度のガス事業 産動態統計調査の統計データが確定するのは 1 年程度の期間を要する 平成 18 年度から平成 26 年度までの全 般ガス事業者のネットワーク需要の平均 ( 単位 :1 億m3 /46MJ) 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 平均 総供給量 341.6 6.86 365.0-3.64 351.7-1.33 347.1 5.03 364.5 2.35 373.1 0.73 375.8 0.94 379.3 1.12 383.6 1.51
前回の御指摘事項 3( 村委員 委員 ) 事務局提案では 経過措置料 規制に係る指定 指定解除に当たっては 3 社などの事業者のみを対象としてパブリックコメントを実施することとされているが 中 事業者を含めた全ての事業者を対象としてパブリックコメントを実施すべきではないか 前回の本 委員会においては 経過措置料 規制に係る指定 指定解除を うに当たっては 需要家に与える影響の きさに鑑み 3 社に加え 供給 数が 15 万 以上の市町村がある旧 般ガス事業者については パブリックコメントを実施することとし 国が広く関係者の御意 を聴取した上でこれらの判断を うことを御提案したところ このように パブリックコメントを実施する対象事業者を限定することとした理由は 般ガス事業者と簡易ガス事業者の全てについてこの 続を経ることとした場合 政コストが著しく増 するなど 得られる効果に して 要するコストが著しく きくなることが想定されたからである 他 経過措置料 規制に係る指定 指定解除という重要な 政 為を国が うに当たっては 関係する住 の 々からの御意 を国が聴取するなど 可能な限り透明性の い 続を経てこうした判断を うことが適当であり その必要性は 般ガス事業者等の需要家の数の多寡にかかわらず求められるものである このため 御指摘を踏まえ パブリックコメントを実施する対象事業者については限定することなく 全ての 般ガス事業者 簡易ガス事業者についてパブリックコメントを実施することとしたい 6
第 30 回ガスシステム改 委員会資料 4 より抜粋 前回の御指摘事項 3( 池 委員 委員 ) 国が経過措置料 規制を解除しようとする際は 消費者などの利害関係者が意 を述べることができる機会があるのか 経過措置料 規制の解除要件については まさに 消費者委員もまじえた本 委員会において御議論いただいているところであるが 実際に当該規制を解除しようとする際も 消費者を含めた関係者からの御意 を国が広く聴取した上で 解除するか否かの判断を うことが適当である このため 実際に経過措置料 規制を解除しようとする際は 消費者を含めた関係者からの御意 を広く聴取する観点から パブリックコメントを実施することとし その結果を踏まえ 経過措置料 規制を解除しても差し えないかどうかを国が総合的に判断していくこととしたい 他 経過措置料 規制が課される 般ガス事業者 簡易ガス事業者は相当数に上ることが想定されるところ その全てについて上記の 続を経ることとした場合 政コストが著しく増 するなど 得られる効果に して 要するコストが著しく きくなることも想定されるところである このため 経過措置料 規制を解除しようとする際にパブリックコメントを実施する対象事業者については 需要家に与える影響が特に きい 3 社に加え 供給 数が 15 万 以上の市町村がある旧 般ガス事業者としたい ( 注 1)( 注 2) また これらの旧 般ガス事業者については需要家に与える影響が特に きいことに鑑み 経過措置料 規制を解除しようとする際のみならず 経過措置料 規制に係る指定を うか否かの判断を う際にもパブリックコメントを実施することにより 国が広く関係者の御意 を聴取した上で 判断していくこととしたい ( 注 1) 供給約款料 の認可に当たっては その影響を受ける需要家の数を勘案し 3 社については物価関係閣僚会議に付議すべき事業者であり 供給 数が 15 万 以上の市町村がある 般ガス事業者については消費者庁に協議すべき事業者であると整理されている パブリックコメントの対象事業者については 需要家に対する影響の きさを勘案することが適当であることから この指標を参考にすることとする ( 注 2) 供給 数が 15 万 以上の市町村がある 般ガス事業者 ( 3 社を除く ) とは 現時点では 北海道ガス 仙台市ガス局 京葉ガス 北陸 ガス 静岡ガス 広島ガス 部ガスである 仙台市ガス局は公営事業者であることから その他の事業者についてパブリックコメントを実施することとなる 7