被扶養者の認定について 平成 8 年 10 月 1 日改訂 被扶養者とは 健康保険組合に加入している本人を 被保険者 その家族を 被扶養者 といいますが 健保組合の被扶養者 となるには 当健保組合の認定を受けなければなりません 健康保険の被扶養者は 会社の扶養手当や税法上の扶養家族とは基準が異なります 従って 税法上は 被扶養者だから だから といって無条件で健保組合の被扶養者と認定される訳ではありません 認定を受けるためには 被保険者と一定の親族関係にあること 主として被保険者の収入によって生活していること が大前提の条件となり その他各種条件を満たす必要 があります 被扶養者の範囲 被扶養者の範囲は法律で三親等内の親族と決められており 被保険者と同居でなければ認められない方と 同居でなくても認められる方があります 1. 同居が条件とならない場合 次の方で 主として被保険者の収入によって生計を維持している人 1 ( 内縁含む ) 子 孫 兄 姉 弟 妹 実父 実母などの直系尊属. 同居が条件となる場合 次の方で 被保険者と同一の世帯に属し 主として被保険者の収入によって生計を維持している人 1 義父 義母など上記以外の三親等内の親族 内縁のの父 母 連れ子 内縁のの死亡後の父 母 連れ子 主として被保険者の収入によって生計を維持している とは 被扶養者の生計費の大半 (50% 超 ) が経常的に被保険者の収入によって賄われていることをいいます 被保険者と同一の世帯に属す とは同一の住居に住み 家計を共同にしていることをいいます 従って 次のような場合には同一の世帯に該当しません 1 同一敷地内の別個の家屋に親子家族がそれぞれ住み 又は二世帯住宅に親子家族が住み 日常生活が別々に営まれている場合 同一の家屋に住んでいても 家計が共同していない場合 家計を共同する とは家計を共にしていることをいい 同居していても お互いに独立した生活を送り 食事や住まいの費用など家計を別々に負担している場合には家計を共同するには該当しません 三親等内の親族の詳細は後記 三親等内親族図 を参照してください 主として被保険者の収入によって生計を維持していることとは 主として被保険者の収入によって生計を維持している とは常態として継続的に生計費の 50% 超を被保険者が負担しているということで 被扶養者となろうとする方自身が無収入であるか 又は以下の収入基準を満たしており 且つ被保険者の年間収入の 分の 1 未満であることをいいます 60 歳未満 60 歳以上 被扶養者申請後の1 年間の収入 10 万円未満 180 万円未満 被扶養者申請後の1ヵ月当りの収入 108,4 円未満 150,000 円未満
障害認定者 180 万円未満 150,000 円未満 ( 注 1) 収入基準は 所得金額ではなく税金等控除前の総収入金額から判断します ( 注 ) 収入が変動的な場合 原則として過去 年間の総収入金額から判断します 上記収入基準は一律に適用されるものではなく あくまでも目安であり 認定を受けようとする者の収入 当該被保険者の収入等 世帯の生計状況等から総合的に判断して認定を受ける実態と著しくかけ離れていたり 社会通念上妥当性を欠くと見なされる場合は認定されない場合があります 標準的な生活の消費水準を把握するため 人事院では総務省の家計調査に基づき 1ヶ月の生計費について費目別 ( 下記参照 ) 世帯人員別に 標準生計費 として発表しており 当健保においても 対象家族の生計維持費が妥当かどうかを判断する際にこの 標準生計費 を考慮しています また 認定を受けようとする者以外に既に被扶養者として認定されている被扶養者がいる場合は 全収入を被扶養者の人数で按分し生計状況等から総合的に判断する場合もあります 標準生計費の費目について 1 食糧費 食料品 住居関係費 住居 光熱 水道 家事用品等 被服 履物費 被服および履物 4 雑費 Ⅰ 保健医療 交通 通信 教育費等 5 雑費 Ⅱ その他の消費支出注 ) 認定対象者が自己の収入から投入する貯蓄 保険掛金や借金返済などは生計費には該当しない 但し ( 貯蓄性のない ) 損害保険料は生計費に含めて差支えない 詳細は当健保組合へご照会ください 被扶養者の収入範囲 区分 給与収入 各種年金 事業収入 不動産収入 利子収入 投資収入 給付 補償金 その他 収入とみなすもの ( 例 ) 賞与 通勤交通費 各種手当金等 厚生年金 国民年金 共済年金 農業者年金 船員年金 企業年金 自社年金 個人年金 遺族年金 障害年金 恩給 労災年金 退職年金等 農業 漁業 商業 工業等自営業所得 保険の外交等 土地 家屋 駐車場等の賃貸収入等 預貯金 有価証券利子等 株式配当金等 雇用保険の失業給付等 傷病手当金 出産手当金等 被保険者以外からの仕送り 生計費 養育費 継続性の ある収入 譲渡収入 原稿料 印税 講演料等 上記以外にも収入となるものがあります 注 ) 自営業の所得については税法上の事業所得とは異なります 被扶養者の認定基準 被扶養者として認定を受けるには 次のいずれの条件も満たす必要があります 当健保組合は認定基準に沿って 認定対象者の収入 生活実態 被保険者が扶養するに至った事情 被保険者の経済的扶養能力 被保険者により継続的に主として生計が維持されているか など総合的かつ厳正に審査した上で被扶養者に認定するかどうかを判断します なお 認定基準を満たしている場合においても 実態と著しくかけ離れたものとなり かつ 社会通念上妥当性を欠くこととなると認められる場合は その具体的事情に照らし最も妥当と思われる決定を個別的に判断することがあります
1. 被扶養者になろうとする方は 健康保険法に定める被扶養者の範囲であること. 被扶養者になろうとする方は 被保険者以外優先扶養義務者となる方がいないこと 他の優先扶養義務者がいる場合に優先扶養義務者に扶養能力が無く 被保険者がその被扶養者になろうとする方を扶養せざるを得ない理由があること 優先扶養義務者とは 母の場合は 父 祖父 祖母の場合は 両親 兄弟 姉妹の場合は 両親. 被保険者は その被扶養者になろうとする方を経済的に主として扶養している事実があること ( 被扶養者になろうとする方の生活費の 50% 超が経常的に被保険者の収入により賄われていること ) 4. 被保険者には その被扶養者になろうとする方を継続的に扶養できる 経済能力があること 5. 被扶養者になろうとする方自身が無収入であるか また 収入基準の条件を満たしていること 且つ 被保険者の年収の 分の 1 以下であること 6. 被扶養者になろうとする方が 被保険者と別居している場合 被保険者が生活費を毎月仕送りしていること ( 手渡しは事実の確認ができないため不可です 銀行振込み 現金書留など仕送りの事実が客観的に確認できる方法に限ります ) また その仕送り金額が 被扶養者になろうとする方の収入以上であること 7. 夫婦が共に収入があり 被扶養者になろうとする方が子供の場合 将来継続的にみて収入の多い方の被扶養者とすること また 複数の子供がいる場合 夫婦で分担し扶養することは健康保険法で認めていないため 収入の多い方が子供全員を扶養することとなります 被扶養者資格に該当するかどうかについて後記 被扶養者資格自己チェック表 で事前にチェックしてみてください 被扶養者の認定日 当健保組合の被扶養者資格を認定した場合 認定日は次によるものとする 1. 被扶養者資格が生じた日以後に 健康保険被扶養者届 ( 増 ) 及び必要書類一式を当健保組合に提出したときは 被扶養者資格の生じた日を原則として認定日とする ただし その事実発生日が確認できない場合及び自己都合により著しく提出が遅れた場合は 当健保組合が届出を受理した日を認定日とする 被扶養者 ( 減 ) の場合の認定日についても同様とする 被扶養者の認定見直し 被扶養者認定の再確認については 厚生労働省 ( 平成 16 年 10 月 ) より 保険給付適正化の観点から 毎年実施すること と通達が発せられたことを受け 当健保組合においても 定期的に被扶養者の扶養状況の再確認を行います また 認定時に条件つきでの認定を行った被扶養者に対しては その都度 状況確認を行いますので 対象となられた方につきましては ご理解とご協力の程お願いいたします 被扶養者の認定手続き 1. 健康保険被扶養者届 ( 増 ) の申請書類と 該当する必要書類 ( 別紙 被扶養者認定書類一覧表 を参照 ) を提出してください また 提出された書類以外で 当健保組合が必要とする書類の提出を求めることがありますがご了承ください. 申請書類等は すみやかにご提出ください. 各事業所人事 労務担当部署を経由して当健保組合へ提出してください 個人情報について 被扶養者の認定手続きに伴い ご提出いただいた書類等の内容および状況等の個人情報につきましては 当該申請に係る事務処理の目的以外での使用および第三者への開示はいたしません
問い合わせ窓口 ウシオ電機健康保険組合神奈川県横浜市青葉区元石川町 6409 TEL : 045-90-8466 FAX : 045-90-8478 E-mail : kenpo@ushio.co.jp 以上 < 三親等内の親族図 > 伯父伯母叔父叔母 兄弟姉妹 曽祖父母祖父母父母 曽祖父母 祖父母 1 父母本人 数字は親等数以外の者は同一世帯に属することが条件 伯父伯母叔父叔母 兄弟姉妹 1 1 甥姪子子甥姪 孫 孫 曾孫 曾孫 < 被扶養者資格自己チェック表 > 被扶養者認定の判定を健保組合がスムーズに行うためには 年収や家計の状況など最もよく知っている被保険者とそのご家族の方に健康保険の被扶養者資格について 正しく理解していただくことが必要です ご家族の被扶養者認定を申請する前に被扶養者資格に該当するかどうかご自身でチェックしてみて下さい あなた : 被保険者 その家族 : 被扶養者になろうとする方 スタート その家族はあなたの ( 内縁関係含む ) 子 孫 兄弟姉妹 実父 実母などの直系尊属の何れかにあたりますか? 被 扶 あなたはその家族と 同居 していま養すか? 者 の その家族はあなたの三親等内の親族 内縁関係の ( の死亡後も含む ) の父母 子の何れかにあたりますか? あなたはその家族と 家計 を共にしていますか? あなたはその家族と 同居 していますか? あなたはその家族の平均月収と同額以上の金額を毎月送金していますか?
資 格はあ りま せん その家族の年収はあなたの年収の 分の1 未満ですか? その家族の年収総額は年収限度額である 10 万円未満 (60 歳以上又は障害者は180 万円未満 ) ですか? その家族の生計は主としてあなたの収入で維持されていますか? あなたはご自身の年収等からみて その家族の生計を継続的に主として維持していく経済的能力をおもちですか?( 複数の被扶養者をお持ちになっている場合も含む ) 被扶養者の資格はありません そのご家族は被扶養者の認定審査の対象となります 当健保組合は認定基準に沿って 認定対象者の収入 生活実態 被保険者が扶養するに至った事情 被保険者の経済的扶養能力 被保険者により継続的に主として生計が維持されているか など総合的かつ厳正に審査し かつ社会通念上妥当性を欠いていないと認められる場合に被扶養者として認定されます 特に就労可能年齢 ( 満 18 歳以上満 65 歳未満 ) であり 経済的にも自立できるとされる方については厳正に審査します