玉名農業協同組合北部集荷センターなす部会 構成員数 :124 名 生産経費削減天敵昆虫のスワルスキーカブリダニに加え 土着天敵のタバコカスミカメムシを利用し より効果的な害虫防除に努めた その結果 殺虫剤散布回数を抑えることができ 農薬代 散布労力両面においてコストの低減につなげることができた 部会

Similar documents
茨城県 消費者ニーズに応えるイチゴ産地の育成 活動期間 : 平成 22 年度 ~ 継続中 1. 取組の背景鉾田地域は, メロン, ピーマン, イチゴ, トマト, 葉菜類などの野菜類の生産が盛んな, 県内有数の野菜園芸産地である 経営体の多くが複数の園芸品目を組み合わせ, 大規模な複合経営を行っている

26愛媛の普及原稿 軽 Ⅱ

宮城県 競争力のある大規模土地利用型経営体の育成 活動期間 : 平成 27~29 年度 ( 継続中 ) 1. 取組の背景震災により多くの生産基盤が失われ, それに起因する離農や全体的な担い手の減少, 高齢化の進行による生産力の低下が懸念されており, 持続可能な農業生産の展開を可能にする 地域営農シス

平成19年度事業計画書

1 課題 目標 山陽小野田市のうち 山陽地区においては 5 つの集落営農法人が設立されている 小麦については新たに栽培開始する法人と作付面積を拡大させる法人があり これらの経営体質強化や収量向上等のため 既存資源の活用のシステム化を図る 山陽地区 水稲 大豆 小麦 野菜 農業生産法人 A 新規 農業

圃場試験場所 : 県農業研究センター 作物残留試験 ( C-N ) 圃場試験明細書 1/6 圃場試験明細書 1. 分析対象物質 およびその代謝物 2. 被験物質 (1) 名称 液剤 (2) 有効成分名および含有率 :10% (3) ロット番号 ABC 試験作物名オクラ品種名アーリーファ

沖縄県 生食用パインアップル産地の育成とブランド化 活動期間 : 平成 23 年度 ~ 継続中 1. 取組の背景国産パインアップルは 沖縄県の本島北部地域及び石垣島で生産が行われており 土壌酸度が低い酸性土壌の地域で栽培が行われてきた 生産された大部分は缶詰に加工されており 昭和 60 年には生産量

表 30m の長さの簡易ハウス ( 約 1a) の設置に要する経費 資材名 規格 単価 数量 金額 キュウリ用支柱 アーチパイプ ,690 直管 5.5m 19mm ,700 クロスワン 19mm 19mm ,525 天ビニル 農 PO 0.1mm

01 ï¼‹æ§Ÿå¼‘ï¼Łï¼›æŒ°è¦‘å°±è¾²è•–ã†®è‡²æ‹’ã…»å®ıçš•ã†¨çµ„åŒ¶çŽºå±Łå‘−ㆳä¸�怸çı—組匶ä½fiㆸㆮæfl¯æ‘´2.xdw

資料 2 農業データ連携基盤の構築について 農業データ連携基盤 (WAGRI) WAGRI とは 農業データプラットフォームが 様々なデータやサービスを連環させる 輪 となり 様々なコミュニティのさらなる調和を促す 和 となることで 農業分野にイノベーションを引き起こすことへの期待から生まれた造語

農業指導情報 第 1 号能代市農業総合指導センター環境産業部農業振興課 発行平成 26 年 4 月 25 日二ツ井地域局環境産業課 確かな農産物で もうかる 農業!! 農家の皆さんを支援します!! 農家支援チームにご相談ください! 今年度 農業技術センター内に農家支援

実証研究の目的 東日本大震災の被災地域である福島県浜通り地域において 花き生産を中心とした農業経営の収益性向上に貢献するため 夏秋トルコギキョウと低温性花きのカンパニュラ メジューム ( 以下カンパニュラ ) を効率的に組合せた周年生産体系の現地実証を行い その成果を普及させることを目的としています

1. 取組の背景射水市大門地域は 10a 区画の未整備な湿田が多く 営農上の大きな障害となっていた 昭和 62 年に下条地区で県内初の大区画圃場整備が実施されたのを皮切りに 順次圃場整備が進んでいる 大区画圃場整備事業が現在の 経営体育成基盤整備事業 になってからは 農地集積に加えて法人化等の担い手

表紙

栽培面積は減少した そこで 平成 8 年に就農者を全国から募るための農業公社が設立され 2 年間の研修生の受け入れが開始された その結果 新規就農者が確保 育成されるようになり 栽培面積は年々増加し 現在ではピーク時 ( 昭和 52 年 ) を超える面積となっている 農家の平均年齢は48 歳で うち

取組の詳細 作期の異なる品種導入による作期分散 記載例 品種名や収穫時期等について 26 年度に比べ作期が分散することが確認できるよう記載 主食用米について 新たに導入する品種 継続使用する品種全てを記載 26 年度と 27 年度の品種ごとの作付面積を記載し 下に合計作付面積を記載 ( 行が足りない

千葉県 高品質サツマイモの安定供給による産地の強化 活動期間 : 平成 24 年度 ~ 継続中 1. 取組の背景千葉県の北総台地に位置する印旛 香取地域ではサツマイモ生産が盛んであり 当事務所では香取農業事務所と広域連携して サツマイモを中心とした露地野菜産地の振興を図っています 管内では 成田市東

【千葉県事業計画】別記様式第3号別添

バンカーシート 利用マニュアル 2017年版(第一版)

技術名

Microsoft PowerPoint - チャトゲシンポ

<82BD82A294EC82C697CE94EC82CC B835796DA>

<4D F736F F D208CC D882CC8DCD947C8B5A8F708E77906A2E646F63>


(Microsoft Word -

東予園芸ゼスプリゴールド部会におけるJGAPの取り組み

Ⅰ 収穫量及び作柄概況 - 7 -

国産粗飼料増産対策事業実施要綱 16 生畜第 4388 号平成 17 年 4 月 1 日農林水産事務次官依命通知 改正 平成 18 年 4 月 5 日 17 生畜第 3156 号 改正 平成 20 年 4 月 1 日 19 生畜第 2447 号 改正 平成 21 年 4 月 1 日 20 生畜第 1

1 作物名     2 作付圃場 3 実施年度   4 担当

平成 26 年度補正予算 :200 億円 1

今後の管理のポイント [懸案事項] ①早期作型における2番花 房の花芽分化遅延 ②炭そ病とハダニ類の発生 拡大 [対策] ①寒冷紗を被覆して 花芽分化を誘導する 2番花房 の花芽分化を確認して被覆を除去する 被覆期間の目安 9月25 10月20日 ②定期的に薬剤による防除を行う 特に葉かぎ後の 葉か

p1_10月月報用グラフ

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

スプレーストック採花時期 採花物調査の結果を表 2 に示した スプレーストックは主軸だけでなく 主軸の下部から発生する側枝も採花できるため 主軸と側枝を分けて調査を行った 主軸と側枝では 側枝の方が先に採花が始まった 側枝について 1 区は春彼岸前に採花が終了した 3 区 4 区は春彼岸の期間中に採

沖縄県におけるキク生産の現状と課題護得久友子 安田秀実 ( 沖縄県農林水産部園芸振興課 ) TomokoGoEKuandHidemiYAsuDA:Presentsituationandproblemsincrysanthemum productioninokinawaprefecture はじめに沖

公益目的支出計画実施報告

日本の農業の現況 就農人口 100 万人減 /10 年 耕作放棄地 424 千 ha 農家の平均年齢 67 歳 農業法人 1 万 8 千 10 年で倍増 1

温度 平成 23 年平均平成 23 年最高平成 23 年最低平均気温 ( 平年値 ) 最高気温 ( 平年値 ) 最低気温 ( 平年値 ) 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 図 1 生育期間中の気温推移 ( 淡路農技内 ) 降水 3 量

試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 1 月中旬 試験中 試験中 試験終了 12 月中旬 試験中 試験中 試験中 1 月上旬 試験中 試験中 試験中 1

図 1 施設規模ごとの売上高に占める各項目の割合 図 2 施設規模と収益による区画イメージ 1,000 m2当たり農業所得の分布 ( 個人経営体 千円 ) Ⅱ Ⅳ 売上高当たりの所得や面積当たりの所得が大きな個人経営体が少ない 2,000 千円 Ⅰ Ⅲ 8,000 m2 図 3 トマト作経営の規模と

生産履歴/GAPご紹介

ネギ 防除法

どうして GAP を導入するの? 産地や農家が安定した経営を続けるためには 次のような取組が必要です 産地の信頼を守るための体制を作りましょう 安全な農産物の生産は農家の責務です また 産地の農家のうち 1 人でも問題を起こせば 産地全体で出荷停止や商品回収を行わなければならず その後の取引にも影響

営農計画策定支援システム Z-BFM 操作マニュアル JA 全農営農販売企画部農研機構経営管理プロジェクト

普及技術 6 トルコギキョウ10 月出しとカンパニュラ3 月出しの無加温電照輪作体系 3 利活用の留意点 1) 赤色 LEDランプは, 株式会社鍋精製 (DPDL-R-9W, 波長 nm) を用い, 地表面から光源先端までの距離は1.5m,2m 間隔で設置している (PPFD:0.6~


画面遷移

(Taro12-\216w\220j0503.jtdc)

資料 3-1 人工知能や IoT によるスマート農業の 加速化について ( 案 ) 平成 28 年 11 月

2 作物ごとの取組方針 (1) 主食用米本県産米は 県産 ヒノヒカリ が 平成 22 年から平成 27 年まで 米の食味ランキングで6 年連続特 Aの評価を獲得するなど 高品質米をアピールするブランド化を図りながら 生産数量目標に沿った作付けの推進を図る また 平成 30 年からの米政策改革の着実な

Microsoft Word - (HP用)H31年度企画書記載例doc

ポットファーム ( 独立ポット土耕養液栽培システム )

( 別記 ) 大玉村地域農業再生協議会水田フル活用ビジョン ( 案 ) 1 地域の作物作付の現状 地域が抱える課題 当該地域は 水田面積に占める主食用水稲の割合が 69% で 転作作物に占める割合としては飼料作物が多く 次にそば 野菜がある しかしながら 主食用米の需要が減少する中で さらに他の転作

5月の病害虫発生予想と防除のポイント

     くらぶち草の会の野菜、畑作栽培技術

目 的 大豆は他作物と比較して カドミウムを吸収しやすい作物であることから 米のカドミウム濃度が相対的に高いと判断される地域では 大豆のカドミウム濃度も高くなることが予想されます 現在 大豆中のカドミウムに関する食品衛生法の規格基準は設定されていませんが 食品を経由したカドミウムの摂取量を可能な限り

<4D F736F F F696E74202D E593A482CC95738D6B8B4E94648EED8DCD947C8B5A8F7082CC837D836A B20959C8CB38DCF82DD>

1 試験分類  効率的農業生産技術確立対策試験

Ⅰ ミニトマトの袋培地栽培マニュアル 1 ミニトマト袋培地栽培システムの設置 ア ほ場の準備 袋培地を用い 地床と完全に分離した隔離栽培を実現します 下敷シートと発泡スチロールにより根の土壌への侵入を防ぎ 土壌病害をシャットアウトします 下敷シート 発泡スチロール板 ほ場を整地し 土ぼこりや雑草を防

みずき Vol.249

( 別添様式 )( 別記様式第 3 号関係 ) 攻めの農業実践緊急対策事業都道府県事業計画 神奈川 県農業再生協議会 策定 : 26 年 8 月 1 日 変更 : 26 年 10 月 9 日 第 1 第 2 目標年度 : 平成 27 年度 ( 事業実施最終年度の翌年度 ) 地域の農業生産に係る現状と

めに必要な情報を提供するとともに 2 関係者一体となった契約栽培等の需要と直結した生産を推進していく また 生産者の収益性向上につながる地域の気候風土を活かした特色ある野菜等園芸作物への作付を促進し 産地づくりを進めていくため 生産者への作付誘導のインセンティブとなる産地交付金を戦略的に活用していく

平成 29 年 7 月 地域別木質チップ市場価格 ( 平成 29 年 4 月時点 ) 北東北 -2.7~ ~1.7 南東北 -0.8~ ~ ~1.0 変動なし 北関東 1.0~ ~ ~1.8 変化なし 中関東 6.5~ ~2.8

各都道府県知事 宛 25 消安第 175 号環水大土発第 号平成 25 年 4 月 26 日 農林水産省消費 安全局長 環境省水 大気環境局長 住宅地等における農薬使用について 農薬は 適正に使用されない場合 人畜及び周辺の生活環境に悪影響を及ぼすおそれがある 特に 学校 保育所 病

有機JAS認定 申請書

みどりノートユーザマニュアル(Web版)

3 園芸作物 < 果菜類 > 1-1 トマト [ ハウス ] ア導入すべき持続性の高い農業生産方式の内容 トマトは主に道央 道南および道北の施設で栽培され 作型は促成 ( ハウス加温 マルチ ) 半促成 ( ハウス マルチ ) 抑制 ( ハウス ) などである 品種は 桃太郎 ハウス桃太郎 桃太郎

報道各位 2017 年 10 月 10 日 株式会社ナイルワークス株式会社産業革新機構住友化学株式会社クミアイ化学工業株式会社住友商事株式会社全国農業協同組合連合会農林中央金庫 農業用ドローンのナイルワークス第三者割当増資を実施 株式会社ナイルワークス ( 以下 ナイルワークス ) は この度 株式

ウ WCS 用稲本市は県内最大の酪農地帯であるため 需要に応じた生産確保に努め 多収品種の推進 病害虫防除や雑草管理など適切な圃場管理を行う また についても実施する エ加工用米実需者の要望に対応できるよう 産地交付金を活用して複数年契約を進めることにより安 定的な供給を目指し 担い手の作付維持 (

コシヒカリの上手な施肥

営農のしおり(夏秋キク)

様式 2 作成年度 平成 28 年度 森林整備加速化 林業再生基金変更事業計画書 区分 : 強い林業 木材産業構築緊急対策 区分 : 林業成長産業化総合対策 福井県

(2) 技術開発計画 1 実施体制 環境省 明和工業株式会社 ( 共同実施者 ) 国立大学法人東京工業大学 (2) ガス利用システムの技術開発エンジン発電機の試験運転における稼働状況の確認 評価 (3) 軽質タール利用技術開発エンジン発電機を用いた燃焼試験 (4) トータルシステムの技術開発物質 熱

Microsoft PowerPoint - 03 数量確保タイプ3

cover_a

スライド 1

ニュースリリース 農業景況調査 : 設備投資 平成 2 9 年 3 月 24 日 株式会社日本政策金融公庫 農業者の設備投資意欲が過去最高 ~ 生産効率関連の農業機械投資が最多 後継者確保に課題も ~ < 平成 28 年下半期農業景況調査関連 > ( 注 1) 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公

知る 段階では副実習題材として, ハツカダイコンとバジルの栽培を行う 発芽適温や利用部位の異なる2 種の作物を同時に育てていく中で, 作物の特徴や規則性, 土や肥料の性質, 播種, 鉢がえ, 摘心, 施肥等の管理作業など, 生物育成に係る基礎的 基本的な知識や技術を体験しながら習得させる 使う 段階

地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム (SATREPS) 研究課題別中間評価報告書 1. 研究課題名 テーラーメード育種と栽培技術開発のための稲作研究プロジェクト (2013 年 5 月 ~ 2018 年 5 月 ) 2. 研究代表者 2.1. 日本側研究代表者 : 山内章 ( 名古屋大学大学

大分県農業共済組合 大分県農業共済組合作成 収入保険と既存制度の掛金及び補てん金の比較 ( 大分県 ) 品目 : 米 平均収入 100 万円作付面積 83a 単収 504kg/10a シナリオ 1 販売価格が 地域平均で シナリオ 2 販売価格が 個人のみで シナリオ 3 自然災害により 地域全体が

ほ場台帳 ( 生産団体用 : 作成例 ) 品目名記入年月日平成年月日 生産管理責任者名 作型収穫始月旬収穫終月旬 ほ場番号生産者名所在地栽培面積収穫予定 a 計人 a - 2 -

様式集

140221_ミツバマニュアル案.pptx

Microsoft Word - 結果概要.doc

1 試験分類  効率的農業生産技術確立対策試験

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

H26 中予地方局産業振興課普及だより 新技術情報 -1 いちご新品種 紅い雫 ( あかいしずく ) 1. 紅い雫 の来歴県農林水産研究所が育成したいちご新品種 紅い雫 は あまおとめ ( 母親 ) 紅ほっぺ ( 父親 ) の交配により誕生し 平成 26 年 6 月 25 日に品種登録出願されました

< F2D817995CA8E C A ED97AA D E95E CC C7C816A E6A7464>

農業における豪雨被害に対する総合的な産地再生対策について 豪雨被害鳥獣害防止施設復旧事業 鳥獣被害防止総合対策事業 (43,379 千円 ) 予定 被災した侵入防止柵の再整備に要する経費 [ 補助率 : 国定額 ( 資材費相当 ) 又は国 1/2 県 1/4 ( 市町 1/4)] 鳥獣害防止施設復旧

ナスにおける天敵の利用法

15 表 1 平成 7 野菜の 1a 当たり収量 及び ( 全国 ) 計 品目 1 a 当たり収量 対前比 1 a 当たり収量 474,7 1,654, 11,66, 99 nc nc 根 菜 類 164,7 5,11, 4,49, nc だ い こ ん,9 4,6 1

農畜産業振興機構の組織・業務の見直しの基本的考え方

** M1J_02-81

新規前年度継続 ( 変更あり ) 前年度継続 加工用米助成 ( 基幹作物 ) 豊郷町農業再生協議会整理番号 2 加工用米 ( 基幹作物 ) 1,079 円 /10a 参考となる 3 1,300 円 /10a 豊郷町では加工用米を地域振興作物に位置付けている 一定品質を確保するために 種子更新を行って

メラレウカ苗生産技術の検討 供試品種は レッドジェム, レボリューションゴールド を用い, 挿し木を行う前日に枝を採取し, 直ちに水につけ持ち帰り, 挿し穂の基部径を 0.8~1.2mm,1.8~2.2mm,2.8~3.3mm で切り分けた後, 長さ約 8cm, 基部から 3cm の葉を除いた状態に

元高虫防第 139 号令和元年 7 月 4 日 各関係機関長様 高知県病害虫防除所長 病害虫発生予察情報について 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報及び令和元年度予報 4 号 (7 月 ) を送付します 令和元年度病害虫発生予察 6 月月報 Ⅰ. 気象概況半旬 (6 月 ) 平均気温最高気温最低気

【H 制定】災害高機能型推進事業実施要領

Microsoft Word - 01 変更計画書

花き産業の概要 1. 花きの動向 (1) 生産の動向 1 花き産業は 生産から中間流通 加工 小売まで広がりを持って展開しており うち花き農業の生産額は 順調に推移してきたものの 平成 10 年の6,345 億円をピークに減少傾向に推移しており 平成 20 年には4,012 億円となっている なお

untitled

Transcription:

熊本市農業協同組合ミニトマト部会 構成員数 :9 名 生産経費削減 木質バイオマス加温機の試験的稼働(H22~24 年 ) 本格導入に先立つ試験稼働では ミニトマトの生育に問題なかった コストは約 20 万円 /10aの削減効果が認められた(A 重油価格 90 円 /L) 木質バイオマス加温機の本格導入(H24 年 部会員 9 戸中 7 戸導入 ) 試験稼働の結果を受けて 部会全体での導入を推進した 導入後は A 重油に比べて平均 125,000 円のコスト削減効果が認められた (A 重油価格はセーフティネット発動時 84 円 /Lで試算) 反収向上木質バイオマス加温機現地検討会 冬期のハウス温度維持による収量安定厳寒期は燃料削減のため夜温を低く設定しがちであったが 木質バイオマス加温機を導入したことで 燃料費を抑えハウス内を高めに確保できたため 生産性は向上した (10a 当たり収量 ) H22:9.6t/10a H24:10.2t/10a H25:10.3t/10a 秀品率の向上 新たな取組みによる高品質ミニトマト生産木質バイオマス加温機の他 環境測定装置 炭酸ガス施用装置など 新技術を積極的に取り入れて品質向上に取り組んでいる また 単価契約中心の出荷としたことで 部会員は収量 品質向上に専念することが出来るようになった事も 高い品質の維持に寄与している ( 秀品率 ) ミニトマト査定会で品質を検討 H22:96% H24:97% H25:96% 熊本宇城農業協同組合下東支部アスパラガス部会 構成員数 :27 名 反収向上基本管理の徹底による生産性の向上 具体的な取組 親茎の刈取りまでかん水を実施次年度の生産量に大きく影響する収穫終了 (10 月末 ) 後の管理を徹底した 優良親茎の確保早めの立茎開始時期の指示と適正配置 夏期の換気徹底妻面換気や防風ネット ( 青ネット ) による遮光を実施 病害虫防除の徹底防虫ネットの展張 フェロモン剤による隣翅目害虫の防除 残された課題 経年に伴う生産性低下ほ場の更新植替え時の土壌改良資材等の効果的利用技術について実証ほを設置する 夏場の高温対策軒高の高いハウスにおける障害発生状況把握 高機能遮光資材等の実証を実施する 選果施設の一元化現在 2ヵ所のアスパラ選果場があるがそれぞれ機械の老朽化が懸念される ( 現地検討会 ) ( 防虫ネット 遮光ネット )

玉名農業協同組合北部集荷センターなす部会 構成員数 :124 名 生産経費削減天敵昆虫のスワルスキーカブリダニに加え 土着天敵のタバコカスミカメムシを利用し より効果的な害虫防除に努めた その結果 殺虫剤散布回数を抑えることができ 農薬代 散布労力両面においてコストの低減につなげることができた 部会員が協同的に行った活動として タバコカスミカメムシが寄生するゴマ栽培に取り組み タバコカスミカメムシの確保に努めた また 展示ほ試験において天敵利用技術の課題克服を図った その成果を現地検討会で報告し 効果的な害中防除を推進した ゴマの播種 秀品率の向上天敵による効果的な害虫防除を徹底し 農薬散布作業の省力化を図った その結果 農薬散布にかかる時間を栽培管理作業に割くことができ 品質の向上につなげることができた 適切な天敵利用によって害虫発生を予防し殺虫剤の散布回数を抑えることができたため 農薬散布作業を省力化できた また 天敵に影響が少ない農薬を適切に使用することによってマルハナバチの早期放飼が可能となって交配作業も省力化でき 栽培管理作業の徹底による品質向上につながった 現地検討会視察 鹿本農業協同組合園芸部会西瓜専門部 構成員数 :117 名 ( 黒小玉スイカ生産者 ) 秀品率向上 (1) 作型 ( 出荷時期 ) 制限と自根栽培の作型設定夏季高温による軟化玉発生を抑制するため 出荷期間を5 月中旬 ~ 7 月末とする作型制限を行った 初期の低温が生育のばらつきにつながりやすい自根栽培は 6 月 20 日以降の出荷とした (2) 生産者名入りシールの導入平成 25 年産より生産者名入りのシールを部会全体で導入した (3) 仕立て 株間の制限 1 作型後半の草勢の維持のため3 本仕立ての2 果取りのみ 2 高温期に大玉生産を行うため 6 月出荷分までの作型は株間 45cmとしているが 7 月上旬 ~7 月中旬出荷分については50cm 7 月下旬以降は55cmと広げている (4) 栽培講習会 現地検討会栽培講習会 現地検討会については 種苗メーカーを交えながら 生育ステージに合わせ 原則生産者全員参加で行っている 生産性向上 (1) 高温期の遮光資材利用による二エ果等の減少梅雨明け以降の高温期には遮光資材を使用した (2) 退綠えそ病対策の徹底による規格外果の減少 1 支部単位で病害対策講習会を開催し 栽培終了後にはハウス閉め込み対策の確認パトロールを実施した 2 県単事業を活用し 防虫ネット及び育苗施設における紫外線防除フィルムの導入を進めた (3) 自根栽培による栽培労力の低減作型を制限したうえで自根栽培を導入した

菊池地域農業協同組合イチゴ部会 構成員数 :50 名 ひのしずくの特徴 ( 大玉 良食味 ) を活かした栽培と販売の確立 大玉果率向上 1 栽培管理による大玉生産の取組み 栽培方法 ( 肥培 温度管理等 ) の検討を行い 管理を徹底 健全大苗育苗のため 地区ごとに現地検討会を実施 2 大玉 良食味重視の新しい出荷規格の作成従来の規格は 果形を基準としたものであったが 直売所等での消費者アンケートでは おいしければ果形にこだわらないことが判明 そこで 特別販売用の出荷基準を生産者 関係機関 バイヤーと試作 その後 販促等での消費者の反応を生産 出荷方法に活かすことで 消費者が納得するイチゴの出荷規格を作成するとともに 果形にこだわらないことで 大玉率を向上させた 販売金額向上 1 高単価で取引される商材の確立栽培面 輸送面の課題克服 商品アピール資材作成により高単価で取引される商材確立 2 限定された生産者ではなく 部会全体への波及 3 消費者を裏切らないための厳しい品質の統一品質を統一するための現地検討会 査定会 会議を頻繁に開催 4 女性部の販売促進活動取組み当初より消費地 ( 東京 大阪等 ) で実施 リピーターの獲得に繋がっている 阿蘇農業協同組合小国郷大根部会 構成員数 :20 名 ダイコン洗浄 施肥作業の省力化による産地の維持 拡大 3 月から10 月の出荷量向上小国郷大根部会では 後継者不足と天候不良により栽培面積が減少傾向にあり 産地維持が大きな課題となっている 対策として 高性能なダイコン洗浄機を部会で一体的に導入すると共に畝内同時施肥技術について実証を行い 作業の省力化を図ることで栽培面積の維持 拡大に取組んだ その結果 平成 25 年の栽培面積は1haではあるが上向きに転じており 今後 新たな洗浄作業の浸透と畝内同時施肥技術の導入に伴い さらなる面積拡大が期待される 高性能ダイコン洗浄機の導入による効果 洗浄時間が約 1 時間 / 日 (3 割程度 ) 削減され 従事人数も 1 名削減可能 部会で一体的に導入することで全体的な品質 市場評価の向上につながった 高性能ダイコン洗浄機実演会 畝内同時施肥技術の実証結果 施肥等にかかる作業時間が約 2 時間 /10a(4 割程度 ) 削減 3 割程度の減肥が可能であり 肥料コストが削減される ( 約 6 千円 /10a 26 万円 / 平均面積 4ha) 現地検討会や実績の周知により 現在 4 戸で技術導入 今後も増加の見込み 畝内同時施肥技術現地検討会

上益城農業協同組合 JA かみましきピーマン部会 構成員数 :79 名 天敵資材導入による化学農薬散布回数の低減 1 講習会 現地検討会の開催天敵の活用方法 病害虫対策について情報提供を行い技術の向上をを図った 2 事業の活用補助事業を活用しスワルスキー 粘着シートを導入しアザミウマ類の防除を行った 3 展示ほ設置天敵温存植物 ( ホーリーバジル ) を植栽し土着天敵 ( ヒメハナカメムシ ) の定着によるアザミウマ類の防除効果について検討した 経過 1 平成 22 年天敵導入勉強会 2 平成 23 年天敵導入展示ほ設置 検討 3 平成 24 年 ( ア ) 事業を活用し天敵を普及 ( イ ) 天敵温存植物勉強会 4 平成 25 年天敵温存植展示ほ設置 検討 八代地域農業協同組合竜北町支所和鹿島いちご部 構成員数 :87 名 高収量 高単価 低コストを目指したイチゴ生産体系の確立 高収量 収量性の高い品種 ( さがほのか ) への転換推進 補助事業を活用し 電照 高設育苗ベンチ等整備 品種や地域の気象に応じた栽培技術の導入 部会員の栽培意欲向上のための表彰事業実施 高単価 西日本初のナンバーリングセロハン導入 GAP の導入推進 各市場へ出荷予測の情報提供 部会員間の情報共有システムの確立 鮮度重視の出荷形態と市場選定 部員全員でエコファーマーを取得 市場提案型の規格導入 低コスト 適正化詰め導入 ( 規格の簡素化 ) による労働時間削減 天敵 ( ミヤコカブリダニ チリカブリダニ ) 利用による農薬散布回数の軽減 通いコンテナ出荷の推進によるダンボール経費の削減 木質ペレット加温機の導入検討

あしきた農業協同組合サラたまちゃん部会抑制かぼちゃ研究会 構成員数 :23 名 売上金額 出荷数量 反収向上あしきた農業協同組合サラたまちゃん部会では 部会員の所得向上を目指してタマネギの裏作に栽培できる新規作物 ( 抑制かぼちゃ ) を検討し 産地化を図った 耕種基準を作成し 現地検討会等を開催するなど下記の活動を行っている 経費試算 栽培基準 防除基準の作成 栽培日誌 防除記録記帳指導 栽培講習会の開催 現地検討会の開催 出荷目均し会の開催 実績検討会の開催 先進地視察研修の開催( 長崎 鹿児島 ) 展示ほの設置( 防風網 肥料 仕立て方等 ) 料理教室の開催( 講師 : 福島朝羽先生 ) あいうえあ a 球磨地域農業協同組合メロン部会 構成員数 :238 名 10aあたり売上金額プラス100 千円作型の検討近年のメロン販売が低迷していることから 部会では市場ニーズの再検証の必要性を考え 取引市場へ販売に関するアンケート調査を行った その結果 1 大玉の需要が高い 2 店舗での売り場作りが4 月下旬 ~5 月と以前より後進化していることが分かった また 高い収益を上げている優良農家の月別 階級 等級実績をグラフ化し解析を行ったところ 早期出荷より安定した大玉生産が重要であることがわかった それに基づき 役員会で交配日を5 日遅らせることで産地としてニーズに沿った生産を行うことを決定した このことは 市場からの評価も良好であった ミニミーティングの開催圃場準備から収穫前まで 小さい区域単位でのミニミーティングの開催 ( 計 9 回 ) 地域のリーダー ( 班長 ) を設置し 班長を中心として講習会を行うことで 班員誰もが作付けの遅れを取らないようチェックしあうシステムを作った このことで 優良農家 他農家のメロンの生育ステージを農家本人の目で確認し 他者との作業の遅れや生育の遅速 良否を確認できる体制とした このような体制にしたことで 少人数になり意見交換がしやすく 生産者同士での農薬確認や芽摘み 温度管理の再確認など技術交流が図れるようになった これにより 生産者の各栽培ステージにおける作業遅れが少なく 過去にない大玉生産となり 10aあたり売上金額 66 千円アップし 部会として過去最高の反収であった

苓北町農業協同組合レタス部会 構成員数 : 85 名 反収向上 収量性向上と品質の継続的な維持によるブランドの確立 に向けた活動 契約販売の推進 中堅農家の規模拡大と販売額の向上 新たに高品質生産に寄与する定植機を導入 植え付け精度が高く 補植が不必要 植え付け同時潅水で活着率向上 形状規格変更等による出荷基準の変更 秀品率の向上 真空予冷庫 冷蔵庫の機能を向上 予冷庫の処理能力が 1.2 倍 ( 時間 :17% 短縮 ) 関東販売等の遠方出荷の品質向上 黄色防蛾灯を利用した減農薬栽培の実施 食害害虫の被害を軽減 GAP の開始 平成 25 年産よりレタス部会員全員で取り組みを開始 コスト低減他 契約出荷の推進 雇用労力の減少につながり コスト低下に繋がる 2 期作栽培による出荷期間延長一部開始 黄色防蛾灯を利用した防除コスト低減 部会組織で共同で導入し 全体コストを低減 安定的な防除効果により農薬散布回数の低減 レタス部会女性部のレタスハイク運営支援