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Symposium on Multidisciplinary research in E-learning Department of E-learning Design and Management National Chiayi University - 台湾嘉義大学, Taiwan 明治大学における e ラーニングの推進 ~ itunes U を契機とした 明治大学ユビキタス教育の推進 ~ Ver. 1.5 2011 年 5 月 17 日明治大学ユビキタスカレッジ運営委員会副委員長阪井和男 sakai@meiji.ac.jp 明治大学ユビキタス教育推進室宮原俊之 資料 URL: http://www.kisc.meiji.ac.jp/~sakai/presen/ncu-keynote-sakai-20110607.pdf

略歴 明治大学法学部教授 ' 理学博士 ( 阪井和男 Kazuo Sakai, sakai@meiji.ac.jp プロフィール : http://rwdb2.mind.meiji.ac.jp/profiles/7/00006 57/profile.html < 略歴 > 1952 年和歌山県和歌山市生まれ 1971 年和歌山県立桐蔭高校卒業 1977 年東京理科大学理学部物理学科卒業 1985 年同大学院理学研究科博士課程物理学専攻退学 1987 年理学博士 ' 論文 ( 取得 1990 年明治大学法学部専任講師 1993 年明治大学法学部助教授 1998 年明治大法学部教授 < 公職 役職 所属 > 大学情報サミット初代代表幹事大学 ICT 協会設立準備ボランティアグループ情報コミュニケーション学会副会長日本語プログラミング研究会会長明治大学法学部教務主任明治大学死生学研究所副代表明治大学社会イノベーション デザイン研究所事務局長明治大学サービス創新研究所所長サービス デザイニング研究所所長 一般社団法人 CS スペシャリスト検定協会理事 NPO 実務能力認定機構理事 DPC マネジメント研究会理事奈良県吉野郡黒滝村情報化ステーション構築事業地域協議会委員サイエンティフィック システム研究会知的能力の可視化 WG 座長次世代大学教育研究会事務局長オープンソース & リソース戦略研究会共同代表 Japrico Club ユーザ会会長 Ja Sakai Community 運営委員 ' 設立発起人 ( 早稲田大学メディアネットワークセンター非常勤講師早稲田大学情報教育研究所招聘研究員 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 1

概要 明治大学では ユビキタス教育の名のもとに e ラーニングを推進している. はじめに, 昨年日本で始まったばかりの itunes U の取り組みとその課題を紹介し, 明治大学版 e ラーニング支援体制のコンセプトと教育効果の分析例, 学生によるコンテンツ制作を促進するコンテストの計画を紹介する. 最後に, これらの試みが教育活動に対してもつ意味を考える. 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 2

目次 明治大学 itunes U Featured at Meiji のCollection Learning at Meiji のCollection Life at Meiji のCollection Collection 例の紹介と今後の課題 明治大学ユビキタスカレッジ ユビキタスカレッジの実績 学生対抗 eプレゼンコンテスト 連携する教育活動へ 補遺 : 支援スタッフの役割 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 3

明治大学 itunes U

itunes U itunes アップルが開発 配布している動画 音楽の再生 管理ソフト 2001 年 1 月に音楽再生 管理ソフトとしてリリース Mac や Windows の PC, スマートフォンの iphone, ipod touch や ipad 等のモバイル端末で視聴可能 itunes U itunes の大学専用チャンネル U は University の U 配信コンテンツはすべて無料 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 5

ハーバード大学 itunes U 最近参加した, ハーバード大学の itunes U トップページ 2010 年 4 月 17 日の itunes U Top ページ 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 6

itunes U 開設 3 年で 3 億ダウンロード突破 '2010 年 8 月 25 日 ( 世界中で 800 以上の大学が現在 itunes U のサイトを運営 2010 年 8 月 25 日,iTunes U からのダウンロード数が開設からちょうど 3 年を超えて 3 億件を突破したと話題 多くの人が,iTunes U をとおして, 世界各国の一流大学の授業を学ぶ機会を得ることができ, 大変注目されているサービス アジア初のサービス開始 2010 年 8 月 25 日, アジアで初めて itunes U のサービスが日本 シンガポール 中国 香港と同時開始 日本では 4 大学だけが, この itunes U への参加を認められた 明治大学のほか, 東京大学, 慶應大学, 早稲田大学 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 7

明治大学 itunes U 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 8

明治大学 itunes U 明治大学 itunes U Top itunes U Opening Global COE Alumni Interviews Sub Culture 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 9

Web 版 itunesu 明治大学トップ画面 次の 5 つのカテゴリから構成 What s New 自動的に設定されます Featured at Meiji 明治大学としての注目コースを掲載します Learning at Meiji 主に教育に関するコースを掲載します Life at Meiji 主に広報的なコースを掲載します トップダウンロード自動的に設定されます 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 10

Web 用 itunesu 明治大学トップ 2011 年 6 月 7 日 ( 画面は明治大学 2010 年 7 阪井和男 宮原俊之月 26 日現在 ) 11

ipad 用 itunesu 明治大学トップ 2011 年 6 月 7 日 ( 画面は明治大学 2010 年 7 阪井和男 宮原俊之月 26 日現在 ) 12

Featured at Meiji の Collection

2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 ( 画面は2010 年 7 月 26 日現在 ) 14

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Learning at Meiji の Collection

2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 ( 画面は2010 年 7 月 26 日現在 ) 17

( 画面は 2010 年 7 月 26 日現在 ) 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 18

2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 ( 画面は2010 年 7 月 26 日現在 ) 19

2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 ( 画面は2010 年 7 月 26 日現在 ) 20

Life at Meiji の Collection

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2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 ( 画面は2010 年 7 月 26 日現在 ) 23

2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 24 ( 画面は2010 年 7 月 26 日現在 )

Collection 例の紹介と 今後の課題

総合科学実験講座 文系 1~2 年生対象の科学実験 ' 学部共通 ( 第 2 講 電磁波はからだに悪いのか (1) 2010 年 9 月 29 日 担当 : 明治大学法学部准教授 勝田忠広 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 26

デジタル映像の浸透 家庭用デジタルカメラの高性能化 教室での直撮り & 直録り 臨場感 'JOCW 方式 ( あふれる雑音 編集ソフトの高機能化 簡便な操作 簡単な編集で十分 公開手段の多様化 コンテンツの公開 蓄積が促進される コンテンツ素材の充実化 教育支援をつければ,e ラーニング! 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 27

明治大学 itunes U 明治大学の取り組み 約 280 個のコンテンツを公開 公開コンテンツ 名物講義や特徴のある講義 学生が制作したコンテンツや学生が収録したスポーツの試合映像 通常の明治大学における授業 定番の大学案内や付属施設案内 利用方法 本学学生への新しい教育手段の方法 社会貢献の一環としての授業公開 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 28

2010 年度の課題 itunes U の課題 ダウンロード数の減尐 オープニング期から安定期へ 更新頻度の問題 要員不足の問題 対策 twitterの導入 更新情報を twitter を使って展開することで, 閲覧者を増やす タイアップイベントの開催 アップルジャパン社とのタイアップ等を検討 要員の確保 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 29

参考 明治大学 itunes U 関連 URL 明治大学 itunes U http://www.meiji.ac.jp/ubiq/itunesu/index.html 明治大学 itunes U Twitter ' 更新情報 ( http://twitter.com/itunesumeiji 明治大学ユビキタス教育 運用体制 http://www.meiji.ac.jp/ubiq/ 大学側で準備するものは itunes U 稼働サーバ 'mac( のみ itunes U 構築ツールやラインセンス, サポートに係る費用は, アップル社から無償提供 大学側で運用全般 ' サーバの構築 メンテナンスを含む ( を担うことが必要なため, その運用体制の構築が必要 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 30

明治大学 ユビキタスカレッジ

明治大学ユビキタスカレッジの歩み 2006 年度からコンテンツ制作を始め 2007 年度後期 司書 司書教論科目の一部を正規授業として e ラーニング ' メディア授業 ( にて提供し 運用を開始 2009 年度は 明治大学のユビキタス教育を下支えする事務部署が立ちあがり 新しい教育方法としての e ラーニングや遠隔教育を発展 定着させるために様々な活動準備 2010 年度は 学内コンテンツ蓄積と 世界への飛躍 2011 年 6 月 7 日 http://www.meiji.ac.jp/ubiq/ (2010 年 11 月 24 日アクセス ) 明治大学阪井和男 宮原俊之 32

明治大学における e ラーニング利用教育の柱 明治大学における e ラーニングを利用した教育の今後の展開を見据えて 学内への浸透を進めつつ 多様な学習者に高等教育の多様な学びの場を提供し また 教育の改善 改革につなげられるように 効果的な運営を目指している インストラクショナルデザインに基づく授業設計 万全な支援体制 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 33

インストラクショナルデザインに基づく授業設計 いきなり全部は難しい 先生に続けてもらうためにも一歩ずつ - 入口 出口 授業評価の明確化 - 授業内容の見直し - インタラクティブ性の確保 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 34

万全な支援体制 専門家チームによる支援体制の実現 学生 教員に対するワンストップサービスの実現 コミュニケーションループの確保 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 35

教員 ' インストラクタ ( チュータ インストラクショナルザイナ デ 教員 'SME( 学習者 ラーニングコンシェルジュ リエゾン メンタ コンテンツスペシャリスト ヘルプデスク チュータ プロジェクト管理 ラーニングシステムプロデューサ 36

教員 ' インストラクタ ( メンタコンテンツスペシャリストラーニングコンシェルジュリエゾン学習者ラーニングシステムプロデューサチュータプロジェクト管理ヘルプデスク教員 'SME( 私が作成した工程表でリエゾンさんと調整して 協力してコンテンツ制作を進めていきます 教務担当の先生! 教科担当教員への厳しい回答や依頼はお願いします 教材作成はとても大変そうだ いままでの対面授業と違うところはどんなところなのかな しっかりサポートしますよー 採点や評価はどうしようかな レポートの採点なども大変そうだな チュータさんお手伝いお願いね 組織としてきちんと機能しているかのチェックをしよう 隙間をきちんと埋めて 全体のコントロールをしよう 組織体制が機能しているのかについての報告問題点に対する改善指示学習内容に関する質問への回答よろしく学習者のモチベーションを上げる回答をします学習生活に関する質問への回答よろしくコンテンツの確認お願いします ID 設計に基づくコンテンツ開発 修正お願いします教材作成のお手伝いお願いね授業構成やコンテンツの確認を先生にお願いしてください問合せの回答やコンテンツの評価を返します授業構成やコンテンツ 教材に関する先生のご意向 評価をお伝えします 各種問合せやコンテンツ評価依頼がきています ご回答をお願いします 進捗状況についてお知らせします 学内の調整はちゃんとやろう 学習者のメンタル的なケアもしなくっちゃ インストラクショナルデザイナ 教員のマネジメントを行い インストラクショナルデザイナさんと共にコンテンツ制作の舵取りをします 先生と意思の疎通はきちんとしておこう 状況に応じて直接やり取りをします チュータから 直接 回答することもあります 簡単な質問は私の作成した 難しいものについては先生に確認した回答です適切な回答を返しますよ困った時は助けてください 楽しみだな ちゃんと最後までがんばれるかな 学習者のよき相談相手になれればよいな メンタから 直接学生に回答することもあります インストラクショナルデザイナの指示のもと作業を行います 質問などがあった場合も インストラクショナルデザイナを経由します 先生の教材作成のお手伝い ちゃんとしなくっちゃ お手伝いで作成した教材です 先生に確認をお願いしますチュータ 37

制作時のポイント 教員 ' インストラクタ ( チュータ インストラクショナルザイナ デ 教員 'SME( 学習者 ラーニングコンシェルジュ リエゾン メンタ コンテンツスペシャリスト ヘルプデスク チュータ プロジェクト管理 効率の良いコミュニケーションループ ラーニングシステムプロデューサ ワンストップサービスの実現 38

担当教員の役割 1 コンテンツ制作 授業設計 ' インストラクショナルデザイン ( 教材 ' 素材 ( 作成 著作物の洗い出し 収録 編集コンテンツのチェック e ラーニングでは コンテンツが一人立ちできるように授業設計 教材作成を行う必要があるため 既存の科目であったとしても相当の見直しが発生する ' 著作権による考え方も対面授業とは違う ( また 現時点では 編集後に担当教員によるコンテンツチェックを実施しているため この部分に多くの時間を取られる傾向がある 補助教材' 資料 映像 ' 動画 ( 課題 小テスト等( 作成 監修 コンテンツ制作に係るサポート 専門家による授業設計チェック アドバイス 教材のチェック 補助教材のチェック 収録 編集 著作物のチェックと権利処理 組織的な万全のサポート体制 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 39

担当教員の役割 2 運用 授業運営 ' 授業配信チェック 進捗チェック ( 対面授業対応 掲示板運用 質疑対応 課題添削 ' 小 ( テスト採点 評価 運用に係るサポート 授業運営 ' 授業登録及び配信処理対応 進捗チェックサポート ( 学習支援については サポートスタッフが中心に対応する体制をとっているため 担当教員には 授業そのものへの対応 ' 課題添削や授業の内容に関する質疑への対応 ( に専念できる環境を整えている 質疑に対する窓口及び授業内容以外の質疑回答対応 学生に対する学習支援 ' 動機づけ 課題及びテスト採点結果に対するフォロー等 ( 掲示板運用及び小テスト採点サポート 学生への学習支援も含めて組織的な万全のサポート体制 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 40

支援スタッフからの教員アプローチ 方法 メールが基本となる 必要に応じて打合せを実施する 内容 ' 主なものを抜粋 ( < リエゾン担当 > 科目担当教員に対するコーディネータ役各支援スタッフとの橋渡し チュータが担当している教材の整形についてのチェック 教材に対する著作権チェックなど < チュータ担当 > 科目担当教員が作成した教材の素材整形 教材に対する著作権物の抽出 小テストや小レポートの内容確認 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 41

支援スタッフから学生アプローチ 方法 システムのメッセージ機能を利用する 学部事務室 ' 今回は 資格課程事務室 ( からの呼び出し 内容 < ラーニングコンシェルジュ担当 > 学生に対するワンストップサービス 進捗状況の通知 ' 各回の授業終了 4,5 日前 ( 1 回の授業期間は 2 週間 催促通知 ' 締め切り前日 ( や遅延者に対する呼びかけ 質問対応 ' 一時回答と授業内容外に関するもの ( < チュータ担当 > 小テスト 小レポートの評価通知 参考情報の提供 授業内容に関する質問対応 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 42

ユビキタスカレッジのコンセプト 定期的な評価 見直し 教育効果を維持しつつ 教育改革を継続的に行う体制構築を目指す 万全なサポート体制 専門家チームによる教材作成および学習支援体制を確立し 学びの促進とともに教科教員に係る負荷の軽減を図る 2011 年 6 月 7 日 http://www.meiji.ac.jp/ubiq/ (2010 年 11 月 24 日アクセス ) 明治大学阪井和男 宮原俊之 43

ユビキタスカレッジの 実績

メディア授業運用実績 '2008 年度以降 ( 司書 司書教諭課程 期間 対象 メディア授業開設科目数 受講学生数 ' のべ人数 ( 単位取得率 2008 年度学生 12 173 83.2% 2009 年度学生 12 225 82.7% 2010 年度 ' 見込み ( 学生 12 200 - 司書講習 2009 年度社会人 13 495 86.2% 中国語中級 ( 経営学部 ) 非営利組織論 B ' 経営学部 ( 2010 年度 ' 見込み ( 2010 年度 ' 半期 ( 2010 年度 ' 半期 ( 社会人 13 915 - 学生 1 施行利用 学生 1 ブレンディッド 42 人 - 約 40 人 - 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 45

メディア授業開設科目数と履修人数 期間 科目数 受講学生数 ' のべ ( 2007 年度後期 6 31 2008 年度前期 6 110 2008 年度後期 6 63 2009 年度前期 5 63 2009 年度後期 7 168 2009 年司書講習 A 5 255 2009 年司書講習 B 8 247 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 46

単位取得率 ' 司書 司書教諭課程 ( 同レベルを維持 期間 科目数 ' メディア授業 ( 受講学生数 ' メディア授業 ( 単位取得率 ' 同科目 ( メディア授業対面授業 2007 年度後期 6 31 90.3% 87.1% 2008 年度前期 6 110 85.5% 88.3% 2008 年度後期 6 63 79.4% 81.6% 2009 年度前期 5 63 88.9% 85.4% 2009 年度後期 7 168 80.2% 85.9% 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 47

成績 ( 司書 司書教諭課程 ) 期間成績メディア授業対面授業 2008 年度前期 S 26.4% 9.5% A 32.7% 22.9% B 19.1% 37.8% C 7.3% 18.1% 2008 年度後期 S 36.5% 19.7% A 19.0% 31.2% B 19.0% 18.9% メディア授業の方が成績上位の可能性 C 4.8% 11.7% 2009 年度前期 S 28.6% 26.5% A 25.4% 42.5% B 25.4% 12.4% C 9.5% 4.4% 2009 年度後期 S 44.0% 10.4% A 18.5% 39.6% B 9.5% 27.1% C 8.9% 8.8% 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 同一科目, 同一科目数による 48

2008 年度前期 2008 年度後期 2009 年度前期 2009 年度後期 GPA メディア授業 vs 対面授業の平均 GPA メディア授業の方が平均 GPA で 0.24 ポイント優れている メディア授業 vs 対面授業の平均 GPA 4.00 3.50 3.00 2.49 2.46 2.63 2.51 2.59 2.50 2.22 2.23 2.00 2.00 1.50 メディア授業 1.00 対面授業 0.50 0.00 期間メディア授業対面授業 2008 年度前期 2.49 2.00 2008 年度後期 2.46 2.22 2009 年度前期 2.51 2.63 2009 年度後期 2.59 2.23 平均 2.51 2.27 ポイント差 0.24 0.00 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 49

学生対抗 e プレゼンコンテスト

学内外組織との連携を促進 2011 年 6 月 7 日 http://www.meiji.ac.jp/ubiq/ (2010 年 11 月 24 日アクセス ) 明治大学阪井和男 宮原俊之 51

コンテンツ制作の新しい風 デジタル映像の浸透 高精細な家庭用デジタルカメラによる録画 簡単な編集 公開 蓄積 itunes U, JOCW 等 eラーニング素材としても利用可 教育支援をつければ,eラーニング! 学生が作成するコンテンツ 収録 編集が簡便化 学生によるデジタル映像の編集 収録機器と編集場所, スタジオの学生利用を推進 eラーニング支援者への登用 韓国での新傾向 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 52

コンテストの概要 明治大学の学生を対象に, 自分が大学で学んだ知識や, サークルなどの大学生活を, リッチコンテンツ にまとめ, プレゼンテーション能力, デザイン力を競い合うコンテスト リッチコンテンツ とは? PowerPoint や写真, イメージ, 動画などの様々な資料を取り込んで, その内容をプレゼンテーション形式で説明するコンテンツ 映像 + 資料 型 音声 + 資料 型 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 53

コンテストのコンセプト インターネット環境で, より多くの学生がコンテストに参加できる 学生のコンテンツ成果は, インターネットにより多くの人が視聴できるように公開 コンテストで使用するシステムや制作ツールは, 他のイベントや通常の学習などで引き続き使用できる 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 54

期待効果 '1: 大学に対する効果 ( 学生主導型の e-learning の基盤を構築する契機に 学生のコンテンツを e-learning 教材や大学の取り組み PR 用に活用することが可能 他大学や海外の大学との, インターネットを通じた交流促進 参加した学生が, コンテンツ制作のスタッフとして参画 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 55

期待効果 '2: 参加学生に対する効果 ( 実社会に必要な力 の向上 コミュニケーション力, プレゼンテーション力, デザイン力の向上 自分の大学生活の見直し, 振り返りの契機 チームワーク構築のスキル向上 ' 団体参加の場合 ( コンテスト参加実績による, 就職時のアピールポイントの追加 自分自身で能動的に考える力 実社会で必要な力 コミュニケーション能力の向上に必要な 3 要素 相手にわかりやすく表現する力 内容を簡潔に整理する力 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 56

将来の計画 ' 対外戦略 ( インターネットによるコンテスト の特性を最大限に活かすことにより, 今後, 国内の他の大学や海外の大学と連携した盛大なイベントに発展させることも 海外大学 / 企業地域コミュニティと合同 学内コンテスト 記念イベントで 学部単位, 全学単位でのコンテスト 学園祭などのイベントで 日韓対抗コンテスト ' 全北大, 嶺南大 ( 企業の採用活動とタイアップ コンソーシアム 他大学 ' 国内 ( と合同 大学対抗のコンテスト 'ex: 東京六大学 ( 他大学企画コンテストへの参画 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 57

将来の計画 ' 学内戦略 ( 学生が制作するコンテンツは, イベントだけでなく, 様々な分野に活用できる 学生目線の新たな活用法 の登場を期待 キャリア教育就職活動の経歴入学前学習教材 eポートフォリオゼミの発表資料 サークル活動の記録 先進的な取り組みをとおした大学 PR 授業補助教材 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 58

開催に必要な要素 ' 機材 システム ( Xinics Commons ' コンテンツ配信プラットフォーム ( Web サーバ /Streaming サーバ 必要に応じて, コンテスト専用サイト を構築 セキュリティの確保等, 技術サポート LegatoUX / SilverStream ' コンテンツ制作ツール ( コンテンツ制作ツールは Xinics Commons から起動 コンテンツ制作用 PC は学生が準備, 学内 PC の利用も可能 フリーライセンス 制作スタジオ 駿河台キャンパスに 2011 年夏設置 和泉, 生田も利用可能へ コンテンツ制作ツール搭載 / システム構築 Xinics Commons や, コンテンツ制作管理システムと連動 e-learning コンテンツへの転用を前提としブルースクリーン処理 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 59

' 参考 ( Xinics Commons について Xinics Commons は, 学生の知識やキャンパスライフ, 学内セミナーなどの情報を, 手軽にコンテンツ化し共有するコンテンツ配信プラットフォーム 制作ツールは Web から起動 制作ツールは Web サイト上からフリーライセンスで提供 Mac/ モバイル視聴 OK 日 / 韓 / 英の 3 ヶ国語表示 特徴 1 どこでもコンテンツ制作が可能 特徴 2 多様な視聴環境へ対応 特徴 3 制作ツールと一体化 特徴 4 大学サイト / LMS 連携が容易 明大システム /LMS/ ホームページや, サークルのブログ等に気軽に連携 転載が可能 制作ツール起動 コンテンツ制作 Upload までの作業が一元的に可能 海外や他の大学との共用に便利 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 60

開催に必要な要素 ' 募集 広報 宣伝用サイト ( 130 周年記念ホームページにコンテストページ新設 Xinics Commons と連動 審査員および一般視聴者 ' 一般公開の場合 ( がコンテンツを視聴できるようにする itunes U に特設コースを作成する 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 61

コンテスト実施要項 主催 : 事務局 : 期日 : 種目 : 参加資格 : 参加料金 : 参加申込 : 明治大学 130 周年記念事業プロジェクト ユビキタスカレッジ運営委員会 ユビキタス教育推進事務室 2011 年 5 月頃 ~ 11 月 1 日 1. e-learning 部門 2. キャンパスライフ部門 3. プロモーション部門 4. 留学生部門 明治大学の在学生および留学生 Windows 系の PC でコンテスト課題を提出できる者 無料 一次参加締め切り :2011 年 5 月 16 日 ~6 月 30 日 18:00 迄 大学 Web サイトフォーマットから応募 http://meijicommons.muc.meiji.jp/epresen/ '2011 年 5 月 17 日アクセス ( 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 62

コンテスト広報 明治大学創立 130 周年記念企画 e プレゼン コンテスト開催 2011 年 6 月 7 日 きみのアイデア求む! 2011 年 5 月募集開始!! 明治大学の学生 留学生なら, 誰でも参加できるコンテスト. きみのアイデアを, 形にしよう! 自分が大学で学んだ知識や, サークルなどの大学生活を, リッチコンテンツにまとめたモノによる, プレゼンテーション & デザイン力を競い合います. 主催 : 明治大学創立 130 周年記念事業実行委員会 ユビキタスカレッジ運営委員会 明治大学 130 周年記念事業 教学記念事業分科会 http://www.meiji130.jp/project/section/commemoration/ '2011 年 1 月 25 日アクセス ( 学生参加型イベント コンテスト説明会の開催 5 月 17 日 ~5 月 26 日,8 回 3 キャンパス http://meijicommons.muc.meiji.jp/epresen/?document_srl=689&mid=contestnews ' 2011 年 5 月 17 日アクセス ( 明治大学阪井和男 宮原俊之 63

韓国 : 全北大学 学習コンテンツフルプログラム 韓国教育科学技術部 ' 日本でいう 文部科学省 ( が推進する 大学教育力量強化事業 ( ) の一環として, 学生がコンテンツ作成 コンテンツのテーマは, 自分の専攻科目 2009 年度は 1000 人以上の学生が参加,4 次にわたる審査 参考 URL' 韓国語 :Internet Explorer で視聴可能 ( http://ctl.chonbuk.ac.kr/servlet/service.mypage.bbs.vodbbsarticleservlet?func=bbs_article_0 01&bbsNo=23&menu=M_20091123000005 効果 学生のモチベーション, プレゼン力増大 国からの評価で助成金がアップ 教職員のコンテンツ制作負担が軽減 大学教育力量強化事業韓国教育科学技術部 ' 日本でいう 文部科学省 ( が主管している, 今まで行われてきた大学に対する財政支援事業を統合したもので, 大学別の教育力量と成果をランキング化して, 学生数などの要素を加味して予算を分配する事業 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 64

韓国 : 韓国経済新聞 HiCEO 大学生プレゼンテーションコンテスト 韓国経済新聞の HiCEO( ) が主催する, 大学生対象のプレゼンコンテスト コンテンツのテーマは, 自分の専攻科目 /HiCEO で学んだこと 現在開催中 参考 URL'http://hiceo.commons.co.kr ( 新聞社の 社会貢献活動 の一環として開催 HiCEO'www.hiceo.co.kr ( 韓国経済新聞が, 会社の経営者に特化した情報を提供するサイト オフラインでも, 大学生を対象としたビジネス講座を開設している プレゼンテーション力強化講座も開設されている多種多様なコンテンツが増え始める 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 65

コンテンツ管理配信システム OPSIGATE 法人向けコンテンツ活用コアプラットホーム コンテンツの管理から配信までトータルサポート 学内や社内に散在するコンテンツを一元管理し さまざまな視聴機器へ配信 2011 年 6 月 7 日 http://www.sony.jp/opsigate/about/index.html (2010 年 11 月 24 日アクセス ) 明治大学阪井和男 宮原俊之 66

コンテンツ管理配信システム OPSIGATE 利用方法 明治大学 itunes Uサーバへの自動配信 明治大学 JOCWサーバへの自動配信 2011 年 6 月 7 日 http://www.sony.jp/opsigate/about/index.html (2010 年 11 月 24 日アクセス ) 明治大学阪井和男 宮原俊之 67

連携する教育活動へ

連携による新しい教育活動 教育活動のさまざまな可能性が広がる 教員がつくる スタジオにこもってコンテンツをつくる スタジオにこもらなくてもコンテンツができる 教室で直撮りする 研究室で直撮りする 教育現場が連携する 教室をSkypeで社会とつなぐ 教室からustreamでインターネット配信 記録する 学生が作る 成果をリッチメディアコンテンツで公開する 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 69

連携による新しい教育活動 教育活動の多様性があらわれる 行為 の 曲がり角 に立ちあらわれるマイクロスリップ ' 微笑行動 ( 多様な教育活動の芽は バラバラのままではいけない! 多様な教育活動をどうつなげて連携させればよいか? 全体がひとつのつながりをもって連携し ひとつのシステムとして機能すること!! どう連携させるか? 1950 年 日本の製造業で起こったこと 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 70

デミングのフローダイアグラム 1 つのシステムとしてみた生産 この図が 1950 年以降, 日本の方向を変えさせるきっかけとなった ' デミング,1996 年,pp.68-69( 日本人は, 優れた知識を持っていたが, それは断片的であり, 互いに組み合わされていなかった 東京都でのセミナー '1950 年 7 月 12 日 ( http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ commons/2/2f/w._edwards_deming_i n_tokyo_.jpg (2010 年 11 月 7 日アクセス ) このフローダイヤグラムによって, 彼らの知識と努力は生産のシステムへと方向付けられ, マーケットに合わせ, 顧客のニーズを的確に予測するようになった この最高経営者の会議には, 日本の資本総額の 80% を占める企業からの出席があった デミング,W エドワーズ, デミング博士の新経営システム論 ( 産業 行政 教育のために ),NTT データ通信品質管理研究会訳,NTT 出版, 1996 年 3 月 21 日. 原著 :W. Edwards Deming, "The New Economics: For Industry, Government, Education (Second Edition)", Massachusetts Institute of Technology, Center for Advanced Educational Services, Cambridge, Massachusetts, 1994. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 71

デミングのフローダイアグラム 工程 機械 方法 コストの試験 検査 組立 製造 A B C D 流通 消費者 消費者調査 設計および再設計 原材料の受け取りおよび試験 原材料 設備の供給業者 ゼロ段階 : アイデアの産出 1 つのシステムとしてみた生産 ' デミング,1996 年,pp.68-69( 品質の改善は, 入ってくる原材料から顧客まで, また, 将来へ向けての製品サービスの再設計を含めて全生産ラインにわたっている この図は, 日本で 1950 年 8 月に使用された サービス組織においては, 生産の原資となる A,B,C などは, データソースであったり, 前工程の作業であったりする 例えば, デパートにおける代金, 代金の計算, 預金, 払い戻し, 在庫の入出, 転記, 出荷指示などのようなものである デミング,W エドワーズ, デミング博士の新経営システム論 ( 産業 行政 教育のために ),NTT データ通信品質管理研究会訳,NTT 出版,1996 年 3 月 21 日. 原著 :W. Edwards Deming, "The New Economics: For Industry, Government, Education (Second Edition)", Massachusetts Institute of Technology, Center for Advanced Educational Services, Cambridge, Massachusetts, 1994. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 72

日本初のデミング思想 A. リチャード シーバスの言葉 ' コロラド大学工学部長 ( ' デミング,1996 年,pp.72-73( デミング博士が産業における品質について援助して欲しいと日本から要請を受けて,1950 年に訪日した時にも, アメリカから日本へと知識が広まったのではない デミング博士が日本で教えたことは, アメリカには存在していなかった したがって博士はアメリカの方法を日本へ輸入したのではなく, システムの原理を教えた 日本の経営者と技術者は, 教わったことを聞き, 学び, 実行に移した 博士は, 人びとや企業同士が協力すると信じていた 日本では, 協力は常に生活様式であった デミング博士は彼らにシステムの境界は日本全体であると教えた 諸企業は協力し合って動かねばならない 自分が学ぶように他人にも教えよ 日本における変革は, 国全体を焼き払う燎原の火とならなければならない, と デミング,W エドワーズ, デミング博士の新経営システム論( 産業 行政 教育のために ),NTTデータ通信品質管理研究会訳,NTT 出版, 1996 年 3 月 21 日. 原著 :W. Edwards Deming, "The New Economics: For Industry, Government, Education (Second Edition)", Massachusetts Institute of Technology, Center for Advanced Educational Services, Cambridge, Massachusetts, 1994. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 73

PDSA サイクル ' デミングサイクル ( Act Plan Study Do 原型 : シューハート サイクル製品や工程を検討し改善するためのフローダイヤグラム ' デミング,1996 年,p. 150( Plan: 改善を目的とした変更 試験を計画する Do: 変更 テストを ' 出来れば小規模で ( 実施する Study: 結果を検討する 何が分かったか 何が悪かったか ' 顧客の反応 ( Act: 変更を受け入れるか 変更を中止するか サイクルをもう 1 度回す PDSA のサイクルは私が 1950 年に日本で教えた時に出来上がったものである 統計的品質管理の基本的原理 ' 日科技連,1950 年, 絶版 ( ' デミング,1996 年, p.173( デミング,W エドワーズ, デミング博士の新経営システム論,NTTデータ通信品質管理研究会訳,NTT 出版, 1996 年 3 月 21 日. 原著 :W. Edwards Deming, "The new economics for industry, government, education", Second Edition, Massachusetts Inst Technology, April 1994. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 74 74

PDCA サイクル Action Plan Check Do Plan: 業務標準や業務ルールにもとづいて Do: 仕事を実行し Check: その仕事の結果を検証し Action: よりよい仕事のやり方に改善する ' 遠藤,2004 年,p. 103, pp.175-176( 遠藤功, 現場力を鍛える, 東京経済新報社,2004 年. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 75 75

新大学認証評価システム 内部質保証システムの輪郭 自己点検 評価はそれ自体が目的ではなく その結果を改革 改善へつなげることが重要です 経営学で言われてきた PDCA サイクルとは 目標 計画を立て 'Plan( 実行し ' Do( 結果を点検 評価し 'Check( 改善 見直しを行う ' Action( といったプロセスを意味しています つまり 自己点検 評価は 実行した結果が目標や計画に沿ったものになっているか 沿っていないとすれば何が問題なのか 大学の経営戦略が不明確なのか 目標や計画が不適切だからなのか 実行上の問題なのか などを根拠をもとに冷静に検証し ポジティブなアクションと結びつくには どうすればよいかを考えることなのです 大学基準協会, 新大学認証評価システムガイドブック 平成 23 年以降の大学認証評価システムの概要,p. 3,2009 年 10 月 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 76

大学の内部質保証システムを評価する 概念図 大学基準協会, 新大学認証評価システムガイドブック 平成 23 年以降の大学認証評価システムの概要,p. 4,2009 年 10 月 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 77

内部質保証システム 内部質保証システムを有効に機能させるということは すなわち 各評価の視点ごとに 大学 学部等自身が 前述の PDCA サイクルをきちんと回転させ続けるということです その際 同サイクルは 1 回転するごとに位相を改善 改革の方向に上昇させ 結果としてスパイラルを描くことになります 大学基準協会, 新大学認証評価システムガイドブック 平成 23 年以降の大学認証評価システムの概要,p. 4,2009 年 10 月 計画制御の罠 計画することで 疲弊 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 78 78

計画制御の無駄 ツイッターノミクス 著者タラ ハントの経験 ' ハント,2010 年,p. 188( 販促キャンペーン ウォッカ風味のルートビア ' ハーブでつくったノンアルコールの炭酸飲料 ( 数々の広告賞を受賞し 販売目標を大きく上回る成果! 緻密な計画に基づいた 64 ページの計画書を作成 クライアントはいたく感激 ものすごくこまかく 細部まで手抜かり一つない 実行されたのは 15% 基本計画を 25 回も練り直した 学んだこと スタート間近になってもっといいやり方があると気づき 計画を修正することを繰返した 緻密すぎる計画をたてるのは単に時間の無駄 むやみにこまかい計画を立てるよりは, 新しいアイデアに柔軟に対応する方がずっといい タラ ハント, ツイッターノミクス, 村井章子訳, 文藝春秋,2010 年 3 月 10 日. 原著 :Tara Hunt, "The Whuffie Factor (Using the power of social networks to build your business", Crown Business, 2009.4.21. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 79

韓国企業のスピード経営 今の時代, スピード感のない企業は市場の評価を得られません われわれの挑戦するスピードは, どの国のどの企業よりも速い これは最高の競争力です そもそも, 韓国企業のマネジメント手法は日本とはまったく異なります 完璧主義の日本では, プロジェクトを 99% まで詰めないと実行に移さない 韓国は 60% 時点でスタートする 残りの 40% は走りながら決めるのです 状況に応じて方向性を決め, ミスは修正すればいい リスクを恐れない こうした姿勢が決断の速さにつながり, スピード感のある挑戦を可能にしているのです ベ ヒョンチャン, 60% から走りだせ ~CJE 日本法人トップに聞いた市場で勝つスピードの力, 日刊ゲンダイ, 日刊現代,2010 年 10 月 15 日, 第 13 面. 2011 年 2010 6 月年 7 日 11 月 27 日明治大学阪井和男 栗山健阪井和男 宮原俊之 80 80

韓国企業のスピード経営 事業展開を占う上で外せない日本市場での展望を尋ねたら, こう切り返された それは日本企業の感覚 われわれは走りながら成功へのロードマップを描いていくんですよ 韓国最大の総合メディア企業 CJ Entertainment (CJE) 日本法人トップのベ ヒョンチャン社長のインタビュー記事から ベ ヒョンチャン, 60% から走りだせ ~CJE 日本法人トップに聞いた市場で勝つスピードの力, 日刊ゲンダイ, 日刊現代,2010 年 10 月 15 日, 第 13 面. 2011 年 2010 6 月年 7 日 11 月 27 日明治大学阪井和男 栗山健阪井和男 宮原俊之 81 81

PDCA の問題点 1. 安易にトップダウンで押し付ける 現場従事者にとって改悪例が続出 トラブルの温床と化す 2. 小手先のループを繰り返す 右のものを左に動かす のカイゼン後 左に動かしたものを右に動かす のカイゼンを行う 何の改善にもならず失敗に終わる 3. カイゼンのためのカイゼンが本末転倒な事態を生む カイゼンの深度が高まるにつれ限界効果は逓減 労働時間の増加による過労死や労働災害の増加 4. 新しい方法を生む 改革 や 変革 の芽を摘む 現状に立脚した一部変更に留まるため http://ja.wikipedia.org/wiki/ カイゼン (2009 年 11 月 23 日アクセス ) 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 82 82

フィードバックの問題点 ノバート ウィーナーのサイバネティクス 経験や勘という潜在的な領域に置かれていた設計活動を 合理的に操作可能な顕在的領域に導いた 人間が人工物を行為的に関わることによって共空間を創り上げてゆくプロセスが フィードバックループという数学的に確定された表現の中の決定論的なダイナミクスとして形式化 ループとして切り出された形式は それ自体として人工物中あるいは人工物と人間の関係において再構成されるようになり フィードバック制御として確立 三宅美博, コミュニカビリティーと共生成 ( 歩行介助ロボットの開発を通して ), 清水博編著, 場と共創,NTT 出版, 第 4 章,pp. 360-361,2000 年 4 月 25 日. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 83

フィードバックの問題点 人工物の設計はその制御の逆問題として構成 フィードバックループという相互作用にとっての環境が真には考慮されなかった ' 伊藤宏司 ( ループの外側からの影響が 非常に微弱なものに限られていた サイバネティクスの限界 設計者にとって前もって状況を限定し得る領域のみが考慮 それ以外の無限定な領域は基本的には無視 三宅美博, コミュニカビリティーと共生成 ( 歩行介助ロボットの開発を通して ), 清水博編著, 場と共創,NTT 出版, 第 4 章,pp. 360-361,2000 年 4 月 25 日. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 84

PDCA の前提条件 演繹法としての前提条件 Plan: 目標を設定して計画を立てることができる チェスだと思っていたら, 実はポーカーだった 状況変化の激しい即興劇, 即興演奏, 真剣勝負 * だった Do: 仕事を実行しても致命的な失敗にならない 失敗の許されない計画だった帰納法としての前提条件 Check: 妥当な検証方法が存在する 実は検証方法がなかった 検証方法でアフォードされて思考の罠に陥った ** Action: 改善によって確実に目標へ向かう 修正すれば目標へ近づくと思っていたら, 大混乱に陥った * 清水博, 生命知としての場の論理( 柳生新陰流に見る共創の理 ), 中公新書 1333, 中央公論新社,1996 年 11 月 25 日. ** 栗木契, マーケティングにおけるデザインの罠, 流通研究, 日本商業学会,Vol. 9 No. 1,pp. 17-39,2006. http://www.lib.kobe-u.ac.jp/infolib/meta_pub/g0000003kernel_90000549 (2009 年 10 月 21 日アクセス ) 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 85 85

PDCA の有効条件 PDCA サイクルは 限定された状況においてのみ有効 1. 外部環境の影響が非常に微弱であること ループとして切り出したらループ以外の影響が強すぎた 2. 内部にくらべて外部変化がゆったりしていること 状況変化が激しくて即興的な対応が必要だった 3. 目標を設定して計画を立てることができること 目標を設定する際 チェスだと思っていたら 実はポーカーだった 4. 仕事を実行しても致命的な失敗にならないこと やりなおしがきかず失敗の許されない仕事だった 5. 妥当な検証方法が存在すること 検証用に設定したチェック項目にアフォードされて思考の罠にはまった 6. 改善によって確実に目標へ向かうこと 改善しようとして修正を加えたら目標からどんどんはずれていった 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 86

PDCA サイクルのフェルミ推定 番号 PDCAサイクルの成立条件 確率評価過大過小 1 外部環境の影響が非常に微弱であること 1/2 1/10 2 内部にくらべて外部変化がゆったりしていること 1/2 1/10 3 目標を設定して計画を立てることができること 1/2 1/10 4 仕事を実行しても致命的な失敗にならないこと 1/2 1/10 5 妥当な検証方法が存在すること 1/2 1/10 6 改善によって確実に目標へ向かうこと 1/2 1/10 計 1/2 6 1/10 6 成立確率の評価 1.56% 成立確率 1.0ppm 相乗平均 : 1 1 0.000125 1.25 10 6 6 2 10 偶然で PDCA サイクルが有効になるのは,1 万回に 1 回程度か 4 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 87

PDCA サイクル ' デミングとの比較 ( Action Plan Check 改善を前提にしていない 小規模の実行を前提にしていない Do 顧客の外部評価を前提にしていない Plan: 業務標準や業務ルールにもとづいて Do: 仕事を実行し Check: その仕事の結果を検証し Action: よりよい仕事のやり方に改善する ' 遠藤,2004 年,p. 103, pp.175-176( サイクルを回すことが前提になっている 遠藤功, 現場力を鍛える, 東京経済新報社,2004 年. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 88 88

やわらかな制御 やわらかな制御 リアルタイムの柔軟な処理 ' 安冨,p.123( cf. リアルタイムの創出知 ' 清水博,1996 年 ( 共生的価値創出 ' 安冨 ( 働きかける側と対象となる側を 相互に依存し 影響しあう一つのシステムとして認識する姿勢 ' 安冨, p.128( cf. ブリコラージュ ' レヴィ = ストロース ( 教える側と教えられる側がすでに持っているものを繋ぎ合わせ そこにひとつのコミュニケーションの運動を創り出し そこから新しい動きを生み出していく ' 安冨,p.129( 安冨歩, 複雑さを生きる ( やわらかな制御 ), フォーラム共通知をひらく, 岩波書店,2006 年 2 月 22 日. 清水博, 生命知としての場の論理 ( 柳生新陰流に見る共創の理 ), 中公新書 1333, 中央公論新社,1996 年 11 月 25 日. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 89

相互拘束サイクル 知の具現化 顕在 凡例 知識 ' わかる ( 能力 ' できる ( 行為 潜在 場 ' 感じる ( 顕在的な 知識 能力 と, 潜在的な 場 のあいだの相互拘束サイクル ' 三宅美博,2000 年,p. 382( 三宅美博, コミュニカビリティーと共生成 ( 歩行介助ロボットの開発を通して ), 清水博編著, 場と共創,NTT 出版, 第 4 章,pp. 339-397,2000 年 4 月 25 日. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 90 90

場で立ちあらわれる多様性 d 知の具現化 能力 i a 立ち現れた 知識 を出発点として, 次に取るべき 行為 ' 使うべき 能力 ( を探る d: 演繹推論 (Deduction) i: 帰納推論 (Induction) a: アブダクション (Abduction) 知の創造 2011 年 2010 6 月年 7 日 11 月 25 日明治大学阪井和男 宮原俊之 91 91

相互拘束サイクル 知の具現化 場 場 場 顕在顕在顕在 潜在潜在潜在 時間 顕在的な 知識 能力 と, 潜在的な 場 のあいだの相互拘束サイクル ' 三宅美博,2000 年,p. 382( 三宅美博, コミュニカビリティーと共生成 ( 歩行介助ロボットの開発を通して ), 清水博編著, 場と共創,NTT 出版, 第 4 章,pp. 339-397,2000 年 4 月 25 日. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 92 92

深遠なる知識 'Profound Knowledge ( マネジメントの適切な原則を採用すれば 組織は品質向上と同時にコスト削減できる 二項対立を克 無駄 再作業 訴訟沙汰を減らし 顧客満足度を向上させる服する知恵! 鍵は 継続的な改善を行い 製造業を断片の集まりではなくシステムとみなすこと 1. システムの理解 供給業者 製造 顧客を含めたプロセス全体を理解する 2. ばらつきに関する知識 品質のばらつきの範囲と原因を知るため 統計的標本化技法を利用する 3. 知識の理論 知識を説明する概念と知ることができる限界 ' 認識論 ( 4. 心理学に関する知識 人間性の概念 http://ja.wikipedia.org/wiki/w エドワーズ デミング (2009 年 11 月 23 日アクセス ) Deming, W. Edwards. 1993. The New Economics for Industry, Government, Education, second edition. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 93

深遠なる知識 'Profound Knowledge ( 体系の各部分は 別々に考えてはいけない これらは相互に関連している 心理学に関する知識は ばらつきに関する知識なしでは不完全である 指導者は 個性があることを理解しなければならない それは何もランク付けするということではない 各人に組織内での役割があり貢献していることを理解するのがマネジメントの責任である http://ja.wikipedia.org/wiki/w エドワーズ デミング (2009 年 11 月 23 日アクセス ) Deming, W. Edwards. 1993. The New Economics for Industry, Government, Education, second edition. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 94

日本の失われた 20 年に共通する問題点 共通する問題点は何か? 日本の半導体産業 & 韓国のスピード経営 & 日本の人事政策 縦割り組織, 部門内の組織文化や制度に依存 計画制御! ガラパゴス化による暴走 ガラパゴス化 = 外部オープン性をなくす 日本の伝統 : 鎖国 神風が吹いて救われる 部門最適化 日本人の美徳 : 部門内で誠実に仕事する 緻密な制度 厳格な運用 日本人の得意技 : 何々 道 を極める美意識 ' 柔道, 剣道, 茶道, ( 日本の特性 : 外部オープン性をなくすと, 精緻な作業に没頭し, スピードに追いつかない! 2011 年 6 月 7 日 明治大学阪井和男 宮原俊之 95

1 つのシステムとしてみた生産 工程 機械 方法 コストの試験 検査 組立 製造 A B C D 流通 消費者 消費者調査 設計および再設計 原材料の受け取りおよび試験 原材料 設備の供給業者 ゼロ段階 : アイデアの産出 1 つのシステムとしてみた生産 ' デミング,1996 年,pp.68-69( 品質の改善は, 入ってくる原材料から顧客まで, また, 将来へ向けての製品サービスの再設計を含めて全生産ラインにわたっている この図は, 日本で 1950 年 8 月に使用された サービス組織においては, 生産の原資となる A,B,C などは, データソースであったり, 前工程の作業であったりする 例えば, デパートにおける代金, 代金の計算, 預金, 払い戻し, 在庫の入出, 転記, 出荷指示などのようなものである デミング,W エドワーズ, デミング博士の新経営システム論 ( 産業 行政 教育のために ),NTT データ通信品質管理研究会訳,NTT 出版,1996 年 3 月 21 日. 原著 :W. Edwards Deming, "The New Economics: For Industry, Government, Education (Second Edition)", Massachusetts Institute of Technology, Center for Advanced Educational Services, Cambridge, Massachusetts, 1994. 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 96

1 つのシステムとしてみた教育 就職 1つのシステムとしてみた教育!? 科目間の連携 ゼミ 専門科目 専門科目 卒業生調査 カリキュラム設計 再設計 ゼロ段階 : アイデアの産出 ポートフォリオがつなぐ教育活動 すべての矢印の始点と終点をつなぐ 大学教育と企業の連携 共通ポートフォリオの構築を目指す 外部オープン性 教育環境 授業方法の試験 教養科目 入学試験 itunes U JOCW による授業公開 高等教育による新しい社会貢献 志願者 2011 年 6 月 7 日 A B C D 明治大学阪井和男 宮原俊之 97

補遺 : 支援スタッフの 役割

支援スタッフの役割 専門家 教科教員 ラーニングコンシェルジュ 'LC( 役割 教授すべき科目のシラバスと科目情報を リエゾン経由でユビキタスカレッジ事務局に提出する e-learning のための科目素材を リエゾン経由でインストラクショナル デザイナーに提供する 科目素材を科目コンテンツに生成する過程においての 内容確認と誤記修正を行う e-learning もしくは対面学習での教授行為を行う チューターが対応不可能な 教授行為に対する質疑応答の対応を行う 教授行為に対応した 学生の学習度評価を行う 科目コンテンツの事後評価を行う 相談対応として 以下の相談を学生から受付け 専門家に切り分け 回答を得る ただし 問合せ対応情報に類似回答があれば その適用を判断し返答に用いる場合もある また 小規模運営の場合は メンタは非常勤対応とし 基本的な学習動機付けはラーニングコンシェルジュが行う - 学習内容の質問は チューターに回答の依頼を行う - チューターが回答不可能な学習内容の質問は 教科教員に回答の依頼を行う - 履修相談は メンターに回答の依頼を行う - 進路相談は メンターに回答の依頼を行う - 就職相談は メンターに回答の依頼を行う - 学習動機付けは メンターに回答の依頼を行う - その他 各種悩み事の受付は メンターに回答の依頼を行う - 図書の確保は図書館を紹介し 学校施設や備品の利用については学生部を紹介する この 2 点についてはワンストップサービスではない 専門家からの回答を学生に戻し 相談対応の結果を 問合せ対応情報 に記録する ただし学生担当教員が関わった相談については その限りではない また チュータならびにメンタが直接学生に回答した場合は チュータまたはメンタが 問合せ対応情報 に記録する 学生支援チームの一員として 会議に参加し 問題意識の共有や問題解決を行う ' 将来的には ( チーフラーニングコンシェルジュのみ 他作業チームの会議に出席することがある 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 99

支援スタッフの役割 専門家 チューター メンター 役割 教科教員と調整の上 科目素材 を作成し リエゾン経由で IDer に提出する この調整にはデータのやり取りが発生することもある 教科教員と調整の上 他者著作物申請一覧 を作成し リエゾン経由でユビキタスカレッジ事務局に提出する 相談対応として 以下の学生からの相談をラーニングコンシェルジュ経由で受付け 内容を検討し ラーニングコンシェルジュまたは直接学生へ回答する 直接学生へ回答した場合は 相談対応の結果を 問合せ対応情報 に記録する ただし回答できない内容の場合は その旨をラーニングコンシェルジュへ返答する 小規模運営の場合は リエゾン業務を兼務する場合もある ' 将来的には ( チーフチューターのみ 他作業チームの会議に出席することがある 以下の学生からの相談をラーニングコンシェルジュ 'LC( 経由で受付け 内容を検討し ラーニングコンシェルジュまたは直接学生へ回答する 直接学生へ回答した場合は 相談対応の結果を 問合せ対応情報 に記録する ただし回答できない内容の場合は 当該相談を学生担当教員へ依頼した旨をラーニングコンシェルジュへ返答する - 履修相談 進路相談 就職相談は 内容を検討し LC へ回答する - 学習動機付けは 内容を検討し LC へ回答する - その他 各種悩み事についても 内容を検討し LC へ回答する - メンターが回答できないものは 学生担当教員と相談の上 学生担当教員にその処理を依頼することがある 回答作成の際には 問合せ対応情報 を検索する なお 問合せ対応情報 への内容の入力や修正は LC が行うため 問合せ対応情報 に誤記等が発見された場合は その報告を LC に行う 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 100

支援スタッフの役割 リエゾン 専門家 役割 相談対応として 以下の相談を教科教員から受付け 専門家に切り分け 回答を得る ただし 問合せ対応情報に類似回答があれば その適用を判断し返答に用いる場合もある - 科目素材作成に関する質問は IDerに回答の依頼を行う - 科目コンテンツ確認に関する質問は IDerに回答の依頼を行う - 他社著作物リストに関する相談は ユビキタスカレッジ事務局に回答の依頼を行う -システム利用に関する質問は ヘルプデスクに回答の依頼を行う 専門家からの回答を教科教員に戻し 相談対応の結果を 問合せ対応情報 に記録する ただし教務担当教員が関わった相談については その限りではない 科目コンテンツ作成対応として 以下の情報および資料を教科教員から受付け 専門家に橋渡しする その際 教科教員からの提出の進捗管理を行う また教科教員に対して科目コンテンツ確認の日時連絡を行うが 科目コンテンツの内容確認そのものは LMSのプレビュー機能にて行う - 教科教員が作成したシラバスを入手し ユビキタスカレッジ事務局に提出する - 教科教員が作成した科目素材を入手し IDerに提出する - 教科教員が作成した他社著作物リストを入手し ユビキタスカレッジ事務局に提出する -IDerから差し戻された科目素材を 教科教員に差し戻し理由と共に受け渡す -IDerおよびCSにより作成された科目コンテンツの数講義分の 内容確認開始日時を 教科教員に連絡し 確認終了までの進捗管理を行う なお 科目コンテンツ確認の際には 必要に応じて会議を招集 開催し 直接打ち合わせを交えた確認を行う場合もある -その他 教科教員およびIDerから発生した 科目コンテンツ作成に関わる疑義事項の全体調整を行い 必要であれば議事録や 問合せ対応情報 に記録する 科目コンテンツの作成にあたっての全体のマネジメントを行う インストラクショナルデザイナと調整し 協調して作業にあたる 専門家支援チームの一員として 会議に参加し 問題意識の共有や問題解決を行う ' 将来的には ( チーフリエゾンのみ 他作業チームの会議に出席することがある 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 101

支援スタッフの役割 専門家 ヘルプデスク サポートデスク インストラクショナル デザイナー 'IDer( コンテンツ スペシャリスト 'CS( 役割 ユビキタスカレッジ運営に必要な LMS の運用 を中心とした業務を行う LMS の運用のみならず ユビキタスカレッジに関わる人員のコンピュータートラブル全般に関する質問先となる 各トラブルに対して技術的な解決を行う 大学全般の運営に必要なサポート業務を行うが 備品の貸与管理 を中心とした業務を行う サポートデスク は大学既存の組織であり その調達行為は従来の組織が行う 科目コンテンツの設計および評価を中心とした業務を行う 科目コンテンツの設計では リエゾン経由で入手したシラバスや科目素材を元に 科目コンテンツの設計を行う 設計の際にはインストラクショナル デザインに基づく情報分析を行い あわせてユーザインターフェース標準フォーマットの定義も行う 設計された科目コンテンツは IDer から CS へ作成依頼を行う その際には科目素材および関連情報が CS に渡される CS の作業進捗は IDer により管理される 科目コンテンツの作成にあたってはリエゾンと調整し 協調して作業にあたる CS により作成された科目コンテンツは IDer の許可の後 教科教員により その内容を確認される 実施の終了した科目コンテンツは 次半期にその内容を IDer および教科教員により評価される 科目コンテンツの作成および修正を中心とした業務を行う 科目コンテンツの作成では IDer 経由で入手したシラバスや科目素材 コンテンツ設計に関わる情報などを元に 科目コンテンツの作成を行う 作成された科目コンテンツは CS により LMS に登録され IDer がその内容をはじめに確認する 科目コンテンツの修正は IDer からの依頼により行う 修正には 2 つあり 科目コンテンツ作成時に発生する修正と 科目コンテンツの内容そのものに関わる修正がある 後者については科目コンテンツの評価後 教科教員もしくは評価担当教員からの要求により IDer が再度設計を行った後に修正となる 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 102

支援スタッフの役割 専門家 コンテンツ スペシャリスト 'CS( ラーニングシステムプロデューサ 教務担当教員 役割 科目コンテンツの作成および修正を中心とした業務を行う 科目コンテンツの作成では IDer 経由で入手したシラバスや科目素材 コンテンツ設計に関わる情報などを元に 科目コンテンツの作成を行う 作成された科目コンテンツは CS により LMS に登録され IDer がその内容をはじめに確認する 科目コンテンツの修正は IDer からの依頼により行う 修正には 2 つあり 科目コンテンツ作成時に発生する修正と 科目コンテンツの内容そのものに関わる修正がある 後者については科目コンテンツの評価後 教科教員もしくは評価担当教員からの要求により IDer が再度設計を行った後に修正となる ラーニングシステム全般の運営に対する一連の責務を担う 運営を円滑に行うために 全専門家を対象とした情報の共有や課題の収集を行う 情報や課題から次期ラーニングシステムについての構想策定や設計を行う 全専門家に対する 相談相手 としての役割を担う 実施される会議には 基本的にすべて出席する 教科教員が作成する 科目コンテンツ 作成時における各種問題の 解決役 としての役割を担う つまり教科教員やリエゾンから挙げられる 科目コンテンツ作成時の各種問題 ' 納期の問題 作成コストの問題など ( の解決を行うといった一連の責務を担う リエゾンが解決できない 科目コンテンツ開発に関する調整や問題解決 ' 納期や品質に関する教科教員への指導 ( を行う 教科教員の疑問で リエゾン経由では扱えない内容 ' コストなどの調整 ( の判断と解決を行う 対応記録については 教科教員の機微な情報を含むことが想定されるため 教務担当教員単独で記録を残す この記録は教務担当教員 評価担当教員以外には外部公開しないことを原則とする 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 103

支援スタッフの役割 専門家 学生担当教員 臨床心理士 精神科医 弁護士 役割 学生の 相談相手 としての役割を担う つまり学生の各種相談 ' 履修 進路相談 学習同期付け等 ( を行うといった一連の責務を担う 一次的には 学生の相談はラーニングコンシェルジュ 'LC( に投げられ LC からメンタに情報転送される そのため学生担当教員が稼動する場合は メンタにて学生からの相談に対応できない場合となる この場合の対応記録は 個人の機微な情報を含むことが想定されるため メンタと共に記録を残し 共有する この記録は学生担当教員 メンタ 学生部以外には外部公開しないことを原則とする メンタが解決 対応できない学生からの精神的な悩みや法的な問題について 調整や解決を行う 専門家が専門分野を確実に機能させることを可能とする仕組みの一つ 知財処理担当 教科教員からの申請 ' リエゾン コンテンツスペシャリスト経由で入手した 他者著作物申請一覧 ( に従い 知財 他者著作物利用に関する申請 もしくは外部業者に申請代行を依頼し 実施する 知財 他者著作物利用に関する申請の許可 不許可の情報入手と リエゾン経由での教科教員へのフィードバックを行い コンテンツスペシャリストに報告する 専門家が専門分野を確実に機能させることを可能とする仕組みの一つ 2011 年 6 月 7 日明治大学阪井和男 宮原俊之 104

おわり