母斑の例 早期発見対象疾患 専門機関への 紹介ポイント る 1歳頃の始語 ママ マンマ等のことばの出始め を経て 有意味語が増えているか 早い児であれ ば 二語文 パパ カイシャ等 が出てくる 簡単ないいつけ ことばでの指示 に従えるか 平成16年度に 1歳6か月児健診から二次精査を経て三次精査機関に紹介された38例のうち 両 側に中等度以上の難聴は3例 7.9 滲出性中耳炎も3例 7.9 聴力正常22例 57.9 広汎 性発達障害 自閉症が5例 13.2 であった 難聴よりも発達障害が多くなっている 後天性難聴 滲出性中耳炎 発達障害 言語発達遅滞 家人の観察等からも 難聴が疑われるのであれば 鼓膜所見の確認も含めて 基幹病院 市民病院 1 愛知県における新生児聴覚スクリーニングの手引き 平成19年 参照 http://www.achmc.pref.aichi.jp/hoken/tebiki.pdf 2 小耳症に伴う外耳道閉塞などの肉眼的所見 茶あざ 平母斑 黒あざ 色素性母斑 異所性蒙古斑 資料提供 あいち小児保健医療総合センター形成外科 中里公亮氏 156 太田母斑
血管腫の例 いちご状血管腫 単純性血管腫 スタージウェーバー症候群 資料提供 あいち小児保健医療総合センター形成外科 158 中里公亮氏
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第4節 疾病を持つ子どもの理解と家族への支援 1. アトピー性皮膚炎 診断や治療の基本と最新の考え方 定義 増悪と寛解を繰り返す 搔痒のある湿疹を主病変とする疾患であり 患者の多くはアトピー素因を持つ アトピー素因とは アレルギー疾患の家族歴 既往歴又はIgE抗体を産生しやすい素因 乳児では2か月 以上 その他では6か月以上を慢性とする 薬物治療 ステロイド軟膏で皮膚炎をほぼ完治させることを目指す ステロイド外用薬は皮疹局所の重症度に 応じて選択し 数日使用すれば明らかに改善を認めるランクを 原則として希釈せずに1日2回塗布する 局所の湿疹がなくなるまで塗布を続け その後から隔日塗布などの間欠的使用に移行する スキンケア 石鹸をよく泡立てて 強く擦らな いように手で洗う 入 浴 後 1 0 分 以 内 に 保湿剤を使用する 外用薬 使用量の目安 ステロイド薬 保 湿 剤とも 人差し指第1関節の長さに軟 膏チューブから出した量 1FTU 約 0.5g で両掌の面積に塗布できる 幼 児の全身に塗布するためには 5g以 上の軟膏が必要となる 健診時期の年齢の子どもの姿と保護者への指導のポイント 1) 3 4か月頃 滲出液を伴う湿疹 写真1 は強いアレルギー性炎 症によるものであり 食物アレルギーの合併率も高い 放置するとIgE抗体が上昇して食物アレルギーも増悪 することがあるので 積極的な治療をすることが望まし い 2) 1歳6か月頃 滲出液は減少して治癒傾向を示すことも多いが 乾 燥皮膚を主体とした湿疹が持続するか 新たに発症 することがある この時期以降に発症する湿疹は 食 物アレルギーの関与は少ない 3) 3歳頃 乾燥の強い湿疹が持続する場合は 十分な洗浄と 保湿を継続することが大切である 写真2 強い炎症 や苔癬化 硬いゴアゴア を伴う湿疹には ストロングク ラスや 時にはベリーストロングクラスのステロイドを使 用する 写真3 写真1 滲出液を伴う湿疹 写真2 乾燥の強い湿疹 写真3 苔癬化 資料提供 あいち小児保健医療総合センターアレルギー科 203 伊藤浩明氏