人事行政の運営等の状況の公表について

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2 給与改定に対する基本的考え方職員の給与については 地方公務員法において 国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与等を考慮して定められなければならないとされている (1) 月例給本年 4 月時点で 市職員給与が民間給与を326 円 (0.09%) 下回っていることから 市職員の給与

Microsoft Word - 【1001まで反映】別紙1.doc

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1 人事委員会勧告の対象職員 人事委員会の勧告の対象となるのは 給与条例の適用を受ける一般職の職員です その給料表ごとの内訳は以下のとおりです 職員数は 20,859 人であり 昨年より 130 人の減 ( 行政職については 4,681 人で 31 人の減 ) 職員の平均年齢は 43 歳 10 月で

2 民間給与との較差等に基づく給与改定 (1) 民間給与との比較結果 1 職種別民間給与実態調査県内の企業規模 50 人以上 かつ 事業所規模 50 人以上の民間事業所 371 事業所中 126 事業所を実地調査 2 給与比較の結果 ア月例給職員と民間従業員の4 月分の給与について ラスパイレス方式

給与勧告の仕組みと本年の勧告のポイント

目次 1 給与勧告の仕組みページ 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 3 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較 ) 3 4 民間給与と職員給与との比較 4 2 本年の給与改定 1 本年の給与改定 5 2 特別給の調査結果 6 3 その他の事項 7 4 行政職平均給与 ( 比較給

別紙第 1 職員の給与に関する報告 人事委員会勧告制度は 地方公務員法に基づく労働基本権制約の代償措置として 職員の勤務条件を社会一般の情勢に適応させるための機能を有するものであり 住民に対する説明責任を果たし 理解を得るためにも その役割は重要である 本委員会は こうした認識の下 従来より 職員の


目次 1 給与勧告の仕組みページ 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 3 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較 ) 3 4 民間給与と職員給与との比較 4 2 本年の給与改定 1 本年の給与改定 5 2 特別給の調査結果 6 3 行政職平均給与 ( 比較給与ベース ) 7 4

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

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対応していくためには 職員一人ひとりの公務に対する意欲と能力を高め 組織をより活性化し 公務の質を高く保つことが求められている そのためには 各職員の能力と勤務実績を的確に評価し その結果を反映した人事管理を推進していくことが重要である 知事部局等においては 平成 28 年 4 月に施行された地方公

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第 12 回委員会資料

大牟田市と自治労大牟田市職員組合との交渉結果報告

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職員組合の要求事項に対する県の回答 職員組合の要求事項 1 賃金及び諸手当の改善について本県の長年の労使交渉経過を尊重し 以下のとおり賃金及び諸手当の改善を行うこと (1) 基本賃金については 組合員の生活実態から一律 13,400 円以上の引上げを行うこと 県の回答 人事委員会勧告制度は 労働基本

1 9( 沖縄の復帰に伴う等の適用の特別措置等 ) 1 12( 日本国有鉄道退職希望職員及び日本国有鉄道清算事業団職員を採用する場合の任用 給与等の特例等 ) 沖縄の復帰に伴う等の適用の特別措置等について規定 日本国有鉄道退職希望職員等を採用する場合の任用 給与等の特例等について規定,, 国家公務員

05【特区連】行政系人事制度の改正について(最終案)

資料2:再任用制度と「雇用と年金の接続」の概要

大牟田市と自治労大牟田市職員組合との交渉結果報告

職務や勤務実績に応じた給与配分を見直すことを内容とする給与制度の総合的見直しを3 年間にわたって段階的に実施している 本年度は 4 月から実施している諸手当の改定のほか 前述のとおり地域手当の支給割合の改定を行うとともに 平成 28 年度において 諸手当の所要の改定を行うこととする 第 1 給与勧告

大牟田市と自治労大牟田市職員組合との交渉結果報告

目次 1 給与勧告の仕組みと本年の給与改定 2 給与制度の総合的見直しの概要 9 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 3 高齢層職員の能力及び経験の活用 10 3 民間給与との比較 4 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較 ) 民間給与との較差に基づく給与改定 5

が必要とされる中で 公務においては 民間企業と異なり 市場の抑制力という給与決定上の制約が存しないこと等から その給与水準は その時々の経済 雇用情勢等を反映して労使交渉等によって決定される民間の給与水準に準拠して定めることが最も合理的であると考えられることによる 国家公務員の給与と民間企業従業員の

給料表別人員 平均給与月額 平均年齢 給料表 区分適用人員及び構成比平均給与月額平均年齢 人 % 円歳 全給料表 149, , 行政職給料表 ( 一 ) 22, , 行政職給料表 ( 二 ) 1, ,69

資料 1 平成 27 年人事院勧告の概要

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スライド 1

扶養手当制度の概要 1 支給要件 扶養親族 ( 他に生計の途がなく主として職員の扶養を受けているもの ) を有する職員に対して支給 年額 130 万円以上の恒常的な所得があると見込まれる者は対象外 2 支給月額 配偶者 : 13,000 円子など : 1 人につき 6,500 円 ( 配偶者のない場

職員の給与等に関する報告及び勧告 平成 26 年 10 月 山口県人事委員会

Microsoft Word doc

4 共済組合 共済組合は 組合員及びその家族の相互救済を目的とした社会保障制度です 病気 負傷 出産などに対する 短期給付事業 退職 障害または死亡に対する 長期給付事業 及び組合員の健康管理 福利厚生 診療所の運営 または貯金 貸付等を行う 福祉事業 の三つの主な事業を行っています 特許庁の職員と

本院の給与勧告は 国家公務員に対し 社会一般の情勢に適応した適正な給与を確保する機能を有するものであり 国家公務員の給与水準を民間企業従業員の給与水準と均衡させること ( 民間準拠 ) を基本としている 民間準拠を基本とするのは 国家公務員も勤労者であり 勤務の対価として適正な給与を支給することが必

岩美町の給与 定員管理等について 1 総括 (1) 人件費の状況 ( 普通会計決算 ) 区分住民基本台帳人口 ( 27 年 1 月 1 日 ) 26 年度人 1 2, 歳出額 A 千円 6, 6 8 1, 実質収支人件費 B 千円千円 8 8, , 1 6 7,

●11-1再雇用教職員の就業に関する規程31.4.1

香川県後期高齢者医療広域連合職員の勤務時間、休暇等に関する

内閣府令本文

Microsoft Word - 00 表紙

人事委員会 給与勧告等のあらまし

公表表紙

Microsoft Word - H29市町村職員の勤務条件等の状況


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目次 1 給与勧告の仕組みと本年の給与改定 2 給与制度の改正 1 給与勧告の対象職員 1 2 給与勧告の手順 2 1 給与制度の総合的見直しの概要 9 2 扶養手当の見直し 10 3 民間給与との比較 3 3 専門スタッフ職俸給表 4 級の新設 11 4 民間給与との比較方法 ( ラスパイレス比較

第 64 回 職員の給与等に関する報告および勧告 平成 26 年 11 月 福井県人事委員会

目 次 別紙第 1 職員の給与に関する報告 1 第 1 給与勧告制度の基本的考え方 1 第 2 官民給与の状況と給与改定 5 第 3 給与制度の改正等 13 第 4 給与勧告実施の要請 20 別紙第 2 職員の給与の改定に関する勧告 25 別紙第 3 国家公務員の育児休業等に関する法律の改正について

日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について 平成28年度

Microsoft Word - 条例参考+補足説明

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2 役員の報酬等の支給状況平成 29 年度年間報酬等の総額就任 退任の状況役名報酬 ( 給与 ) 賞与その他 ( 内容 ) 就任退任法人の長 2,164 17,994 10,824 4, A 理事 B 理事 A 監事 16,722 9,816 4,762 1, ,12

平成17年8月24日市長交渉想定質問

目 次 1 多様な有為の人材の確保の推進 人材確保策の検討 充実 人材局 1 2 時代の要請に応じた公務員の育成 人材局 研修所 2 3 勤務条件 勤務環境の整備等 1 社会経済情勢に適応した適正な給与の実現 給与局 3 2 定年の引上げの実現に向けた人事管理諸制度の見直し 給与局 3 3 職業生活

める手当の月額に育児短時間換算率を乗じて得た額 (50 円未満の端数がある場合はこれを切り捨て 50 円以上 100 円未満の端数がある場合はこれを 100 円に切り上げる ) とする ( 初任給調整手当 ) 第 5 条育児短時間勤務をしている教職員の初任給調整手当の額は 給与規程第 13 条第 3

5. 退職一時金に係る就業規則のとりまとめ 退職一時金に係る就業規則の提供があった企業について 退職一時金制度の状況をとりまとめた なお 提供された就業規則を分析し 単純に集計したものであり 母集団に復元するなどの統計的な処理は行っていない 退職一時金の支給要件における勤続年数 退職一時金を支給する

m07 北見工業大学 Ⅰガイドライン_様式1_180614_2最終版

b 特定管理職員 勤勉手当の支給割合を1.05 月分 ( 再任用職員にあっては 0.5 月分 ) とすること c 指定職俸給表の適用を受ける職員 ( 再任用職員を除く ) 勤勉手当の支給割合を0.9 月分とすること ( イ ) 平成 28 年 6 月期以降の支給割合 a b 及び指定職俸給表の適用を

職員の給与等に関する報告及び給与改定に関する勧告 平成 29 年 10 月 広島県人事委員会

2 民間給与関係資料 平成 26 年職種別民間給与実態調査の概要 今回の報告の基礎となった本委員会の職種別民間給与実態調査の概要は 次のとおりである (1) 調査の目的と時期 この調査は 職員給与を検討するため 平成 26 年 4 月現在における県内民間事業所の給 与の実態を調査したものである (2

級が6 級以上であるもの ( これらの職員のうち 組合規則で定める職員を除く 以下 特定管理職員 という ) にあっては 100 分の102.5) 12 月に支給する場合においては100 分の137.5( 特定管理職員にあっては 100 分の117.5) を乗じて得た額 (2) 再任用職員期末手当基

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【セット】文部科学省事務連

参考資料

議第 18 号 ( 趣旨 ) 三島市職員の公益的法人等への派遣等に関する条例案 第 1 条 この条例は 公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律 ( 平成 12 年法律第 50 号 以下 法 という ) 第 2 条第 1 項及び第 3 項 第 5 条第 1 項 第 6 条第 2 項 第

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

福利厚生基本計画

議案第07号-給与に関する条例の一部改正【確定】

理事 同上 監事 同上 監事 ( 非常勤 ) 非常勤役員手当の月額については 当基金役員給与規程に基づいた額としている 2 役員の報酬等の支給状況 役名 A 理事長 B 理事 C 理事 D 理事 E 理事 F 監事 G 監事 ( 非常勤 ) 平成 29 年度年間報酬等の総額就任 退任の状況報酬 (

人委第 号 平成 28 年 10 月 11 日 沖縄県議会議長新里米吉殿 沖縄県知事翁長雄志殿 沖縄県人事委員会 委員長宮國英男 職員の給与等に関する報告及び勧告について 本委員会は 地方公務員法の規定に基づき 一般職の職員の給与等 について別紙第 1 のとおり報告し 併せてその改定につ

目 次 平成 0 年職員給与等実態調査の要領 平成 0 年職員給与等実態調査の概要 () 職員数 第 表 給料表別職員数対前年比較 第 表 給料表別 部局別職員構成 第 図 給料表別職員構成 第 図 部局別職員構成 第 表 給料表別平均年齢対前年比較 第 図 年齢別職員構成 6 第 表 給料表別 学

平成21年12月に支給する期末手当に関する特例措置に関する規則

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平成 24 年職種別民間給与実態調査の概要 今回の報告の基礎となった本委員会の職種別民間給与実態調査の概要は 次のとおりである 1 調査の目的と時期この調査は 本市職員の給与を検討するため 平成 24 年 4 月現在における民間給与の実態を調査したものである 2 調査機関 本委員会 人事院 広島県人

市町村における再任用制度の構築・運用に向けて

理事 同 上 監事 同 上 監事 ( 非常勤 ) 非常勤役員手当の月額については 当基金役員給与規程に基づいた額としている 2 役員の報酬等の支給状況 役名 A 理事長 B 理事 C 理事 D 監事 E 監事 ( 非常勤 ) 平成 28 年度年間報酬等の総額就任 退任の状況報酬 ( 給与 ) 賞与そ

議案第72号 向日市職員の給与に関する条例及び向日市長及び副市長の給与に関する条例の一部改正について_議案・改正文

の他の臨時又は緊急の必要により週休日等以外の日の午前零時から午前 5 時までの間であって正規の勤務時間以外の時間に勤務した場合は 当該職員には 管理職員特別勤務手当を支給する 第 16 条の2 第 3 項中 前 2 項 を 前 3 項 に改め 同項を同条第 4 項とし 同条第 2 項の次に次の1 項

平成27年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

女性が働きやすい制度等への見直しについて

っては地公法第 17 条第 3 項の規定に基づき原則として競争試験により 人事委員会又は競争試験等を行う公平委員会を置かない地方公共団体にあっては同条第 4 項の規定に基づき競争試験又は選考によるものとすること なお これらの場合において 地公法第 22 条第 1 項に規定する条件附採用が適用される

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別紙第 1 職員の給与 ( 海事職給料表の導入等 ) に関する報告 本委員会は 船舶に乗り組む職員 ( 以下 船舶乗組員 という ) の給与について 昨年 10 月 9 日の職員の給与に関する報告でも言及したとおり 勤務の特殊性から見直す必要があると考え 検討を重ねてきた その結果は 次のとおりであ

別紙 3 吉賀町給与 定員管理等について 1 総括 (1) 人件費の状況 ( 普通会計決算 ) 住民基本台帳人口歳出額実質収支人件費人件費率 ( 参考 ) 区分 (H28 年 1 月 1 日 ) A B B/A H26 年度の人件費率人千円千円千円 % % H27 年度 6,516 7,168,97

給与報告

別表 ( 第 3 条関係 ) 給料表 職員の区分 職務の級 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 号給給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額 再任用職 1 144, , , , , ,60

2 役員の報酬等の支給状況 役名 法人の長 平成 27 年度年間報酬等の総額就任 退任の状況報酬 ( 給与 ) 賞与その他 ( 内容 ) 就任退任千円千円千円千円 19,678 12,420 5,333 1,925 ( 地域手当 ) 4 月 1 日 前職 A 理事 B 理事 C 理事 A 監事 B

休暇

1 総括 (1) 人件費の状況 ( 普通会計決算 ) 遊佐町の給与 定員管理等について 区 分 住民基本台帳人口歳 出 額 実質収支 人件費 人件費率 ( 参考 ) (26 年度末 ) A B B/A 25 年度の人件費率 平 成 人 千円 千円 千円 % % 26 年度 14,800 7,199,

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調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知

聖籠町職員の育児休業等に関する条例及び聖籠町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例をここに公布する

平成16年規程第02号_役員給与規程

Microsoft Word - 介護保健最新情報vol.583.doc

資料9

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給与定員管理公表様式H27

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Transcription:

2 条例第 3 条に基づく人事委員会の業務の報告 (1) 職員の競争試験及び選考の状況 職員の任用は 地方公務員法第 15 条の規定により 受験成績 人事評価その他の能力の実証に 基づいて行うものとされている この成績主義の原則に基づき 職員の採用は平等公開の競争試 験又は選考により行っている イ平成 27 年度競争試験の状況 区分受験者合格者倍率申込者種類 (a) 1 次最終 (b) (a/b) 大学卒業程度 797 人 630 人 213 人 119 人 5.3 倍 短大卒業程度 12 人 10 人 5 人 3 人 3.3 倍 高校卒業程度 171 人 156 人 53 人 27 人 5.8 倍 警 察 官 831 人 608 人 340 人 110 人 5.5 倍 市町村立学校事務職員 44 人 43 人 21 人 10 人 4.3 倍 合 計 1,855 人 1,447 人 632 人 269 人 5.4 倍 ロ平成 27 年度選考の状況 区 分 合格者 採用選考 265 人 昇任選考 754 人 (2) 給与 勤務時間その他の勤務条件に関する報告及び勧告の状況この制度は 地方公務員法第 8 条 第 14 条及び第 26 条の規定に基づき 人事委員会が 県議会及び県知事に対して 職員の給与 勤務時間その他の勤務条件に関する報告及び勧告を行うものである 平成 27 年度においては 10 月 5 日に 職員の給与について月例給 ボーナスともに引上げ改定を行うことについて 報告及び勧告を行っている イ勧告の内容 ( イ ) 給料表給料表 ( 医療職給料表 (1) を除く ) については 人事院が勧告した俸給表 ( 教育職給料表 (1) 及び (2) については 全国人事委員会連合会が作成した給料表 ) に準じたうえで 各号給の額に 本年の公民較差を踏まえた一定の率を乗じて得た額に改定すること また 医療職給料表 (1) については 人事院が勧告した俸給表に準じて改定すること ( ロ ) 諸手当 a 初任給調整手当人事院が国家公務員について勧告した内容に準じて改定すること ( 医療職給料表 (1) の改定状況等を勘案し改定 ) b 期末手当及び勤勉手当県内民間の支給状況との均衡を図るため 年間の支給月数を0.15 月分引き上げ 4.1 月分とすること ( 一般の職員の場合の支給月数 )

6 月期 12 月期 27 年度期末手当 1.20 月 ( 支給済み ) 1.35 月 ( 改定なし ) 勤勉手当 0.70 月 ( 支給済み ) 0.85 月 ( 現行 0.7 月 ) 28 年度期末手当 1.20 月 1.35 月以降勤勉手当 0.775 月 0.775 月 c 実施時期平成 27 年 4 月 1 日から実施すること ただし 28 年度以降の期末手当及び勤勉手当については平成 28 年 4 月 1 日から実施すること ロ報告の内容 ( イ ) 給与決定の諸条件 a 職員給与と民間給与との比較本委員会は 企業規模 50 人以上で かつ 事業所規模 50 人以上の県内民間の492 事業所のうちから 無作為に抽出した151 事業所について職種別民間給与実態調査を行った (a) 月例給県職員と民間従業員に実際支払われた4 月分給与をもとに 職種 職位 学歴 年齢など 給与決定要素を同じくする者同士を比較した その結果 平成 27 年 4 月における職員給与と民間給与との較差は次のとおりであった 較差民間給与職員給与金額比率 377,295 円 720 円 0.19% 378,015 円 (375,956 円 ) (2,059 円 ) (0.55%) ( 注 ) 行政職給料表適用者平均年齢 43.9 歳 ( ) 内は 特例条例による管理職手当の減額措置後の数値 (b) 特別給 ( ボーナス ) 平成 26 年 8 月から平成 27 年 7 月までの1 年間において民間事業所で支払われた特別給 ( ボーナス ) の支給月数と職員の期末 勤勉手当の年間支給月数を比較した その結果は 次のとおりであった 民間の支給月数職員の支給月数差 4.08 月分 3.95 月分 0.13 月分 b 国家公務員との給与比較平成 26 年 4 月における行政職俸給表 ( 一 ) の適用を受ける国家公務員とこれに相当する本県職員の給与水準について その俸給と給料を学歴 経験年数別のラスパイレス方式で比較すると国家公務員を100とした場合 本県職員の指数は100.6となっている ( ロ ) その他の報告事項 a 給与制度の総合的見直しに伴う給与の改定 ( 平成 28 年度において実施する事項 ) 地域手当の支給割合及び単身赴任手当の支給額については 平成 28 年 4 月 1 日から国家公務員にとられる措置に準じた措置とすることが適当である b その他の手当等配偶者に係る扶養手当については 人事院において 民間企業における家族手当の見直しの動向や 税制及び社会保障制度に係る見直しの動向等を注視しつつ 扶養手当の支給要件等について 必要な検討を行っていくこととしていることから 本県としても その動向に

留意していく必要がある 再任用職員の給与については 人事院において 民間企業の再雇用者の給与の動向や各府省における再任用制度の運用状況等を踏まえ 引き続き その在り方について必要な検討を行っていくこととしていることから 本県としても その動向に留意していく必要がある c 公務員の高齢期の雇用問題政府は 平成 25 年 3 月 国家公務員の雇用と年金の接続について 現行の再任用の仕組みにより 年金支給開始年齢に達するまで希望者を再任用すること等を内容とする閣議決定を行い また 平成 26 年 4 月に公布された国家公務員法等一部改正法の附則において 平成 28 年度までに 平成 23 年に人事院が行った意見の申出を踏まえつつ 国家公務員の定年の段階的な引上げ 再任用制度の活用の拡大その他の雇用と年金の接続のための措置を講ずることについて検討することとしている 人事院は 平成 28 年度に年金支給開始年齢が62 歳に引き上げられ 再任用希望者の増加が予想される中 高齢期雇用の実情等の把握に努めつつ 雇用と年金の接続の推進のため 関連する制度を含め 適切な措置がとられるよう 引き続き必要な対応を行っていくこととしている 地方公務員については 閣議決定の趣旨を踏まえ 定年退職する職員が再任用を希望する場合 現行の仕組みにより再任用するなどの必要な措置を講ずることが 平成 25 年 3 月の総務副大臣通知において求められており また その通知の中で 総務省において 国家公務員に係る検討に合わせて 改めて雇用と年金の接続の在り方について検討することとされている 本県としては 国家公務員に係る取扱い 地方公務員に係る検討の動向とともに 他の都道府県の動向に留意しながら 雇用と年金の接続について適切に対応する必要がある d 能力 実績に基づく人事管理地方公務員法の改正に伴い 平成 28 年 4 月から 任命権者は 人事評価を任用 給与その他の人事管理の基礎として活用することとされている 本県では 知事部局等において人事評価制度を導入し 評価プロセスを通じた職員の能力向上と意識改革 組織目標の達成等に活用している 今後 任命権者において 任用 給与等に活用するに当たっては 評価制度の定着と信頼性を高める取組みを引き続き推進する必要がある なお 人事評価を給与の基礎として活用するに当たり 昇給区分及び昇給の号給数並びに昇給の勤務成績の判定期間については国家公務員の取扱いに準じつつ 昇給 昇格及び勤勉手当に係る評価結果の取扱いについては 国家公務員との均衡を基本として 能力 実績が適切に反映されるものとする必要がある また 任命権者においては 改正地方公務員法の趣旨を踏まえ 職務給の原則にのっとった等級別基準職務表を国家公務員との均衡も考慮して設計するなど より一層適正な制度運用の管理に努める必要がある e 勤務環境の整備 (a) 総実勤務時間の短縮総実勤務時間の短縮は 職員の仕事と生活の調和や健康の保持はもとより 職場の活力の維持等の観点からも重要な課題である 任命権者においては 超過勤務の縮減のため 業務の見直しをより一層徹底するととも

に 引き続き年次有給休暇の取得しやすい環境づくりに努めていく必要がある (b) 仕事と生活の両立支援仕事と育児や介護などの家庭生活との両立ができる職場環境づくりを推進することは 重要な課題である 本県では 山形県子育て基本条例を制定するなど 県を挙げて仕事と生活の調和に向けた取組みを推進しており 職員についても 職員子育て支援プランを策定し 職場環境づくりに取り組んでいる 男性職員の育児休業取得率は 増加傾向にあるものの より一層の取得促進を図るため 育児休業を取得しやすい職場環境の整備が重要である 任命権者においては 育児や介護に係る支援制度の周知や職員の意識啓発に努めるなど 引き続き仕事と生活の両立を支援していく必要がある (c) 心の健康づくりの推進心の疾病が増加傾向にある中 職員の健康管理の観点からは とりわけ心の健康づくりが重要な課題である 任命権者においては 心の疾病の予防 早期発見 早期対応 円滑な職場復帰及び再発防止のための取組みを 引き続き総合的に進めていく必要がある また 労働安全衛生法の改正に伴い 平成 27 年 12 月から 事業者はストレスチェック等を実施することとされたことから 任命権者は 同法の趣旨を踏まえ 適切に対応する必要がある (d) フレックスタイム制人事院は より柔軟な勤務形態の下で職員の能力発揮や公務貢献が期待できることから 適切な公務運営の確保に配慮しつつ 原則として国家公務員の全ての職員を対象にフレックスタイム制を平成 28 年 4 月から実施するよう勧告を行った 本県としては 国家公務員に係るフレックスタイム制の活用状況などの情報収集に努めるとともに 他の都道府県の動向に留意する必要がある ハ勧告の取扱い勧告のとおり給与改定が実施された (3) 勤務条件に関する措置の要求の状況この制度は 地方公務員法第 46 条の規定に基づき 職員から 給与 勤務時間その他の勤務条件に関する措置の要求があった場合に これを審査し 判定を行い その結果 要求が適当なものと判定した場合には 権限を有する機関に必要な勧告を行うものである 平成 27 年度処理状況 平成 26 年度末 平成 27 年度中 平成 27 年度中処理件数 平成 27 年度末 要求件数 却下 判定 1 1 0 2 0 (4) 不利益処分に関する不服申立ての状況この制度は 地方公務員法第 49 条の2の規定に基づき 職員から 懲戒その他その意に反する不利益な処分について不服申立てがあった場合に これを審査し 不服申立てに理由があると認めた場合は 処分の取消し 修正の裁決を行い また 必要がある場合には 処分者に対し 職

員がその処分によって受けた不当な取扱いを是正するための指示を行うものである 平成 27 年度処理状況 平成 26 年度末 平成 27 年度中 平成 27 年度中処理件数 平成 27 年度末 申立件数 却下取下げ判定 2 1 0 1 0 2