カントリーレポート ( 中国 留学編 ) 目次 1. はじめに 4 2. 留学生数の動向 世界の留学生の動向 2-2. 中国人留学生数の推移 2-3. 中国人留学生の増加の背景 2-4. 中国から海外留学する学生の動向 2-5. 今後の変化の要因 2-6. 各国の留学生受け入れ制度につ

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(7)JSPS 事業説明会 (8) 各留学説明会比較表 (9) 最近の留学説明会一覧 (JSPS 事業説明会を除く ) の例 5-3. 中国留学生の留学準備活動に同期した日本側大学の情報提供活動 (1) 中国政府公費派遣留学者プログラムを目指す留学志望学生に対する応募支援 (2) 英語授業やダブルディグリーなどの留学生の期待に対する的確な情報提供 (3) 中国人留学生に関するその他の事項に対する考慮 6. おわりに 28 参考文献 29 資料 1 学術大学ランキング ( 上海交通大学 ) にランキングされた大学の一覧 31 資料 2 中国教育部指定留学エージェンシー一覧 32 資料 3 平成 23-25 年度留学説明会一覧 35 資料 4 2015 年国家留学基金助成出国留学者選抜要項 37 3

中国カントリーレポーート ( 留学編 ) 2015. 04.30 1. はじめに 2020 年の達成を目指す 留留学生 30 万人計画 により日本への留学生の増増加が叫ばれている 日本に滞在する留学生の約 60% を占占めるのが中中国からの留留学生である しかし この 10 年の動きをみると 中国人人の海外留学学のための出出国者数は急急上昇しているにも関わらず 日本への留学生数数は横ばい あるいは 2012 年以降には漸減の傾傾向が見られる 本報告書書は 優秀な中国人留学学生を獲得するための活活動の現状を分析し 改改善の方策を考察することを目的とする 以下下ではまず中中国における留学に関する動向をマクロデータから眺めるとともに 中国人学生生が留学に対対して抱いている期待と要望の動向向 および中中国人学生 教員から出出された意見見 課題などを分析する また世界界および日本本の留学生政政策やその狙狙いを参照する一方 希希平会や留学学説明会を実実施する現場場近くの視点点から見た留留学生獲得の活動の現状状を考察し 留学生獲得得における課課題と対策を考える ここでは 学学生が望む留留学関係情報報を提供するためのより良い方策を見出すことが喫緊の課課題となる 本報告書では その一一助となることを目指して調査 分分析を試みる 2. 留学生数の動動向 2-1. 世界の留学学生の動向世界界の留学生総総数の推移を図 1に示す 最近では急激な増加加が見られ 2005 年から 2010 年ではほぼ年率 7% の増加を示示している 図 1. 世界の留学学生人数及び増加率 ( 単位 : 百万人 ) 出典 :OECD, Education at a Glance 2013:OECD Publishing, June2013, p.324 1 4

この中での地域域別留学生数数の推移は表 1 に示した通りである 留学生の増増加の割合はアジア 大大洋州で大きいことが分分る 図 2-1 には20111 年データに基づく留学学生産出地域域の分布 図 2-2 には留学生受け入れ地域分布布を図示する 産出側としては 中中国を中心とする東アジア オセアニアの割合合が極めて高高い なかでも 中国が最多の約 600 万人 日本本は約 4 万人人となっている 受け入入れ側としては 米国 16.5% 日本 3.5% 中国 1.8% となっており 日本の貢献の低さ および中国の伸伸長の様子が分かる 表 1 地域別留学学生数 単位 : 人 留学学生登録地域アフリカアジア 2011 年 176,990 500,947 2010 年 155, 293 486, 076 2009年 147,338 446,055 2005 年 107,851 322,449 2000 年 99,117 214,744 欧州 2,033,082 1,968, 418 1,665,829 1,388,027 920,140 北米ラテンアメリカ及及びカリブ海大洋洋州 913,464 78,760 343,298 880, 427 77, 735 350, 013 850,966 77,546 335,305 738,401 39,227 251,904 569,640 31,058 118,646 全世世界 4,265,579 4,119, 002 3,707,756 2,982,588 2,071,963 出典 :OECD, Education at a Glance 2013: OECD Publishing, June 2013, p.324 2 図 2-1. 2011 年度世界留学学生数 ( 地域域別 ) 出典 :UNESCO, GLOBAL EDUCATION DIGEST 2012: Opportunitiess lost: The repetition and early school leaving 3 impact of grade 5

図 2-2. 留学生受受け入れ地域域分布出典 :OECD and UNESCO Institute for Statistics for most dataa on non-oecd destinations. Tables C4.4 and C4.7, available on line 4 2-2. 中国人留学学生数の推移図 3 に中国から留学のための出国者数数を示すが 1994 年の WTOW の加入以以降急速に留留学生の数が増えている 留学先としてはアメリカへの増増加が顕著である 一方方 WTO 加入以以前から留学学生の受け入入れを行ってきていた日日本としては 中国人の優秀な学生生の獲得競争争が激化していることを意味している 図 3. 中国人学生生の出国者数出典 : 統計局 中中国統計年鑑 2013 5 HPP を元に作成 2-3. 中国人留学学生の増加の背景主要要なファクターとして 人口 GDP 大学数 進進学率 国家家政策などが考えられる 6

人口はこれまで 18 歳人口口が増加していた ( 図 4-1 参照 ) 大学卒業後のの留学生も多多いことから留学生数数もしばらくは大きな減減少には転じないと予測測される GDP( 図 4-2 参照 ) に対応応して所得の増加するにともない 研研究目的以外外にも海外留留学ニーズも多様化して広がりを見せており 進学意欲欲も高い この 10 年で大大学数 ( 図 4-3 参照 ) 大大学進学率 ( 図 4-4 参照 ) とも上昇昇している 中国の進進学率は 50% 超 ( 日 )~70% 超 ( 米 韓 ) の水準に向向けて当分伸伸び続けると予想できる 中国国では 1990 年代から留学を支持する政策として 2003 年に私費留学奨奨学金制度 2007 年に高水平プログラムを開開始した また 90 年代代以降 頭脳脳還流を目指指して留学生生帰国 支援援策をとっていることも間接的に留留学生の送り出しを促していると考考えられる 19 図 4-1. 年齢別別人口一覧出典 : 統計局 中国統計年年鑑 2013 5 HP を元に作作成 図 4-2. GDP 推移出典 : 統計局 中国統計年年鑑 2013 5 HP を元に作作成 7

3000 ( 校 ) 2500 2000 1500 1000 500 0 1991 年 1992 年 1993 年 1994 年 1995 年 1996 年 1997 年 1998 年 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 図 4-3. 中国の大大学数出典 : 統計局 中中国統計年鑑 2013 5 HPP を元に作成 図 4-4. 大学進学学率の推移出典 : 中国教育部 HP 各级教教育毛入学率率 6 より作作成 2-4. 中国から海海外留学する学生の動向日本本に留学する中国人学生生の状況を見見るために 中国人学生生で留学のために出国する総人数 留学先として最近もっっとも人気の高い米国における中国国留学生滞在在者総数 および日本に滞在する中中国人留学生生総数 の年年度推移を図 5 に示す ここで出国国者数は各年年度内に移動動する人数であるが 各各国における留学生数はその国に学学業を終えるまで滞在する留学生の総数であり それぞれ異なる人数数であることに注意する必必要がある 出国者数は 2005 年から特に 2007 年以降急激激に増加しているが それに伴って米米国に滞在する留学生数数が大きく増増加している これに対対して日本への留学生数数は 日本語語教育機関を除く高等教教育機関への留学生に関関する限り ほぼ変化をみせておらず 2012 年以以降はわずかながら減少少が続いている (2013 年は 81,884 人 2014 年は 77,792 人 : http://www.jasso.go.jp/statistics/intl_student/data14_g. html) 2012 年度の各各国の留学生滞滞在者のうちの中国人学学生数と中国国人占有率を表 2に示す 米国に限限らず豪州 英国 カナナダなど英語語圏を中心にこの 5 年間で中国人留学学生数が急増増し 8

日本の地位が低下下している 同時に 中中国人比率が欧米諸国では 30% 以下であるのに対対して近いアジアでは高高く 特に日日本では約 63% と非常に高いことにも注意を要する 図 5. 中国人の留学目的出国国者数の推移移と 日本 米国に滞在在する中国人人留学生数の推移参考 : 日本学術振振興会海外協協力員研修報報告書北京京研究連絡センター武武内亜紀子 中国における日本の大大学の広報活活動の効果的的な手法の考考察 7 http://www. jsps.org.cn/jspsbj/site/xphjp/rbdxgtlxjp. htm をもとにして作成 表 2 各国における中国国人留学生の受け入れ人人数と中国人占有率 (2011-2012 年 ) 受け入れ国名 中国人留学生数 ( 万人 ) 留学生の中中国人占有率 (%) 米国 19.40 25.40 オーストラリア 11.88 29.53 日本 8.63 62.70 英国 7.87 14.00 カナダ 6.70 22.04 韓国 5.54 63.80 シンガポール 5.50 55.93 フランス 3.50 12.59 ロシア 2.44 26.61 ドイツ 2.28 9.06 オランダ 2.00 12.05 イタリア 0.76 10.33 出典 : 中国留学学発展報告 (2013) No.2 ( 国際人材材藍皮書 ( 青白書 ) ) 社社会科学文献献出版 社刊 (2014) 8, p.016, 表 12 9

2-5. 今後の変化の要因 18 歳人口の増加 大学進学率の急速な増加 海外留学ブームという要因がかけ合わさって最大の留学生輸出国となった中国であるが 今後の変化要因としては以下のような事情が考えられる 18 歳人口の変化 : 今後 10 年間に 25% 程度減少する これに伴い留学人口の増加は近い将来鈍化するものと思われる 大学進学率の変化: 大学進学率の上昇は続くであろうが 上昇率は鈍化の可能性がある 海外留学ブームの変化: 中国国内大学の環境整備による内向き傾向の影響が出てくる可能性がある 留学目的の変化: かつては研究目的が大半であったが 現在多様化している 帰国後の就職事情の影響も受けるものと思われる 以上のような変化の兆しがあることも将来的には見逃せないところであろう 2-6. 各国の留学生受け入れ制度について中国を含め留学戦略は単に教育研究の観点からだけでなく 一段高く経済的な発展 国際人材の獲得 という観点から戦略を検討しているものとみられる 表 3 のように国によっては留学生に対しても優秀な学生には奨学金などで厚遇し 国内に定着させることで国家の人材育成投資とし そうでない留学生からは国内学生よりも高額の学費を徴収することで財源を確保する という戦略が窺える こうしたグローバルな留学生獲得競争の状況を踏まえ 支援を中心とした国際交流のみならず対等な立場での投資という国際交流の認識が必要とされているといえる 表 3. 国別学費の状況国別学費の状況国名留学生向けの学費 > 国内学生向けの学費オーストラリア オーストリア ベルギーカナダ チェコ デンマークエストニア アイルランド オランダニュージーランド ポーランド ロシアスウェーデン トルコイギリス アメリカ留学生向けの学費 = 国内学生向けの学費フランス ドイツ イタリア日本 韓国メキシコ スペイン スイス授業料免除フィンランド アイスランド ノルウェイ 出典 :OECD, Education at a Glance 2013:OECD Indicators, OECD Publishing 2013 9 3. 中国人学生の留学指向と準備活動状況 3-1. 留学ニーズの特徴と対応以下では留学の目的とするところを研究指向 キャリア形成 語学スキル体得の 3 つに 10

大別して特徴を述べ それぞれのニーズに対して大学側に求められる対応を述べる 1 研究指向の留学ニーズ アンケート調査によると 研究目的の志向が強いほど研究対象での使用言語による授業の充実度合いを重視している 一般的には英語授業の充実度を重視する傾向が強くなる 各大学の特徴や強味が十分伝わるよう情報提供を考えることが必要である 専門性が強いため 研究大学としての知名度や大学ランキング さらに専門領域におけるランキングなどを重視する学生が多い ( 文末の資料 1 学術大学ランキング ( 上海交通大学 ) にランキングされた大学の一覧を参照 ) 2 キャリアアップ指向の留学ニーズ 中国の学歴重視の傾向を反映し 大学の知名度やランキングで留学先を選ぶ傾向が強くなる 取得できる学位に関連して ダブルディグリー制度の有無などに注目する場合もある 各大学の受け入れ準備状況を正確に伝えることが必要である ( 文末の資料 1 学術大学ランキング ( 上海交通大学 ) にランキングされた大学の一覧を参照 ) 就職や学位取得に関する状況について 以下のようなケースに注意が必要である 日本においては文系を中心に修士号 博士号の取得が予想以上に困難であるという実態を学生が知らずに留学を志願する場合 留学生の期待と大学の状況の間にミスマッチが生ずるおそれがある 就職率や 就職先の情報を提供することでこうしたミスマッチを回避することが必要である 3 英語を中心とした ( 日本語を含む ) 語学スキル体得を中心にした留学ニーズ 留学生の若年齢層化の傾向が強い ( 高校から大学への進学時の留学 ) 英語だけで卒業可能なコースやダブルディグリーなどの制度のアピールも重要である 中国における日本語学科の位置づけは相対的に低下している 日本の大学には この状況を理解した上での進路指導と就職ガイダンスが望まれる 日本語学科の卒業生の留学において研究目的かキャリアアップ目的かが明確でない場合には ミスマッチが起こりやすい 学生側には 日本語学以外の文系理系の分野への関心を深めるなどの認識を持たせることが必要である 日本側では日本語学以外の分野の情報提供とともに 各大学における編入制度 大学院入学前の研究生制度等の制度の充実化および関連の情報提供を行うことが効果的と思われる 3-2. 中国有名大学における留学動向の概要有名大学 6 大学の公表データを基に分析した留学動向の分析結果が 在中国大使館名子学一等書記官によって報告されている 10 ( 希平会 2015 年 3 月 6 日例会で資料配布 ) これをまず引用し またこれに基づいて考察を行う 11

2014 年 12 月 教育部直属 75 大学は 2014 年大学卒業生就業質量報告 を教育部に提出した このうち 留学動向や進学動向について確認可能であった北京大学 清華大学 復旦大学 上海交通大学 武漢大学 中国人民大学の報告書をもとに 有力大学学生の留学動向について分析を行った その結果を 2014 年中国有力大学卒業生の留学動向 概要 まとめた ( 表 4 参照 ) 12

表 4. 2014 年中国有力大学卒業生の留学動向 概要 10 ( 出典 : 2014 年毕业生就业质量报告 の各大学版をもとに作成 ) 北京大学 * 本校のみ ( 国内進学率 ) 清華大学 * 委託生除く ( 国内進学率 ) 復旦大学 * 高職生除く ( 国内進学率 ) 上海交通大学 ( 国内進学率 ) 武漢大学 ( 国内進学率 ) 中国人民大学 卒業者数に占める留学者数の割合学部卒業者修士修了者博士修了者全体 32.6% 855/ 2619 人 (46.4%) 24.9% 714/ 2869 人 (56.7%) 32.4% 933/ 2875 人 (31.0%) 26.0% 933/ 3547 人 (33.0%) 16.9% 1284/ 7614 人 (35.9%) 29.7% 809/ 2726 人 6.2% 236/ 3827 人 (2.5%) 9.1% 215/ 2366 人 (2.7%) 5.8% 192/ 3323 人 (2.6%) 4.6% 175/ 3777 人 (10.9%) 2.3% 59/ 2550 人 (5.3%) 3.6% 117/ 3293 人 12.8% 121/ 942 人 (16.0%) 9.8% 96/ 983 人 (17.5%) 6.5% 70/ 1078 人 (6.9%) 0.9% 12/ 1320 人 (4.8%) 3.5% 42/ 1216 人 (6.7%) 0.68% 5/ 739 人 16.5% 1212/ 7388 人 * 学部卒の割合 70.5% 17.5% 1025/ 6218 人 * 学部卒の割合 69.7% 16.4% 1195/ 7276 人 * 学部卒の割合 78.1% 13.0% 1120/ 8644 人 * 学部卒の割合 83.3% 12.2% 1385/ 11380 人 * 学部卒の割合 92.7% 13.8% 931/ 6758 人 * 学部卒の割合 86.9% 出国 ( 地域 ) 先 ( 上位 5 位 ) 米 :63.0% 英 : 7.8% 香港 : 6.2% 独 : 3.3% 仏 日 : 2.5% 米 :70.3% 英 : 6.3% 香港 : 6.2% 日 : 3.1% 独 : 2.8% 米 :45.9% 英 :12.1% 香港 : 6.5% ( 上位 3 カ国のみ記載 ) 米 :63.5% 香港 : 6.6% 英 : 5.3% 新 : 3.6% 仏 : 3.5% 米 :43.5% 英 :13.1% 香港 :10.2% 仏 : 7.8% 豪 : 5.1% 米 :65.8% 英 : 9.4% 日 : 8.9% 仏 : 6.9% ( 上位 4カ国のみ記載 ) ( 国内進学率 ) (34.3%) (5.2%) (6.5%) 凡例 ) 表中の % は留学者の割合を示す / 右欄の 出国 ( 地域 ) 先 には 復旦大学 武漢大学のみ学部卒の状況を記載し それ以外は学部 大学院卒の合計数字を記載 なお 北京大学の学部卒は1 米 2 英 3 香港 4 仏 5 独の順 修士卒は1 米 2 香港 3 独 4 日 5 英の順で 上海交通大学の学部卒は1 米 2 香港 3 英 4 新 5 仏の順 修士卒は1 米 2 香港 3 英 4 独 5 仏 加 日の順である / 表中 ( 国内進学率 ) を記載して 国内大学への進学率と海外大学への進学率がどれくらいあるかが把握できるようにしている なお 博士修了者の国内進学とは ポストドクターに就いた者を示す 出典 :2015.3.6 希平会資料 2014 年中国有力大学卒業生の留学動向について 10 報告者 : 在中国日本国大使館一等書記官名子学 13

なお 2013 年においては南京大学の動向をも分析されているので その結果を以下に追記する 南京大学の卒業生の留学動向 (2013 年 ): 卒業者数に占める留学者数の割合学部卒業者 :20.8%(719/3459 人 ) 修士修了者:4.1%(140/3404 人 ) 博士修了者 :2.5%(31/1253 人 ) 全体:11.0%(890/8116 人 ) 学部卒 81% 出国( 地域 ) 先 ( 学部卒業者の上位 5 位 ) 米 :54.4%, 香港 :16.0%, 英 :9.5%, 仏 :3.9%, 加 :3.3% これらの分析によって明らかになったポイントをまとめて 以下に示す 留学に関する傾向 1 各大学の留学生数の 70~90% 程度が学部生で占められている 2 各大学の学部生の 20~30% 程度が学部卒業後に留学している 3 留学先として アメリカが 60~70% 程度を占めており 次いで 英国 香港がそれぞれ 5~10% 程度を占め その次に フランス ドイツ 日本が位置 4 ただし 学部卒業生の留学先としてみると 日本は 北京大学では 6 番目 上海交通大学では 7 番目 武漢大学では上位 5 位以内に入っていないなど 優秀な学生の獲得に苦戦している状況にある 他方 日本留学については 修士課程修了者による選択が他国に比して多い 進学全体に関する傾向 5 学部卒業生についていうと 各大学の 30~50% 程度が国内大学院に進学しており 留学と合計して 50~80% 台の学生が国内外の大学院に進学している状況 6 修士修了者の動向としては 各大学とも国内外の大学院への進学率が 10% 台以下となっており 就職の割合が高くなっている 関連して気づいた点 7 北京大学 清華大学だけで一年でアメリカに約 1500 人留学する一方 日本には 62 人に止まっている 8 修士課程での日本留学への受入体制の充実 また 国内大学院進学層の取込方策の必要性 ( 中国の大学と協力した 学部や大学院での共同教育プログラムの実施など ) 9 第三国 ( 先進国 ) にいる留学生に対する日本留学の促進 ( 博士課程 ポスドクでの日本の留学 ) このように トップ大学と言われる大学においては日本への留学は大方の予想を超えて人気がない 一方 就職先が十分でないことによる可能性もあるが 国内で修士課程に進学する学生もかなりの率でいる これは ダブルディグリー制度などの活用によって日本 14

に呼び込む機会にもなるものと考えられる また 北京大学や清華大学では修士から博士への国内進学率は極めて低く 進学時には留学する場合の方が多い この場合しかも行先は米国に集中している これらの結果は 研究者を目指す学生は学部卒業後 修士課程から留学することが多いことを示している 中国の優秀な人材を博士課程やポスドク研究者として獲得するには 日本の優秀な研究教育拠点に呼び込むなど戦略的な取り組みが必要なのではないかと考えられる 3-3. 中国人留学生の留学先選択のための情報と情報源 (1) 大学の知名度 ランキング 3-1 で研究者志望やキャリアアップを指向する学生が大学の知名度やランキングを重要視する傾向を述べた 日本の大学に対する影響に関して 以下の事が指摘できる タイムズなどに代表される各種ランキングを学生は留学先の選定の際に また大学は交流協定の締結にあたって大変重視している たとえば 上海交通大学 2013 年毕业生就业质量报告 に紹介されているアンケート結果 ( 学生回答者 609 名 ) では 75% 以上の学生が 大学の専攻のランキングまたは大学のブランド名を重視したと答えている 例えば 有名なランキングの一つである 上海交通大学のランキングで日中の大学を比較すると 文末の資料 1 に掲載した 学術大学ランキング ( 上海交通大学 ) にランキン * グされた大学一覧のようなものとなる 自然科学系の強い研究大学 学生ほどこうしたランキングの高低に左右されやすい * 資料 1: 学術大学ランキング ( 上海交通大学 ) にランキングされた大学の一覧 (2015.3.6 希平会資料 2014 年中国有力大学卒業生の留学動向について 在中国日本国大使館の名子学氏作成による ) 世界大学学術ランキング ( 上海交通大学 ): http://www.shanghairanking.com/ja/ 上記のランキングでは 中国の大学の位置が高まってきているのに対し 日本の大学で上位に来る大学は極めて限られている このため ランキングには現れにくい 日本の地方国立大学や公立大学 私立大学は どのようにして 中国におけるどのような大学に対して どのような魅力や良さを PR していくかが大変重要になっている (2) 個別の大学の留学情報 中国人学生がどのようにして留学先を選択しているか またそれらの情報をどのようにして収集しているかについて行われたアンケート調査結果の例を図 6 に示す 15

図 6. 中国からの留学希望者者がどのルーートで留学情情報を得たか出典 : 麦可思 (2012) 中国 2007~20122 届大学毕业业生社会需求与培养质量调调查 11 より作成 この結結果からは 以下のようなことが指指摘できる 留留学希望先の大学 HP については留留学希望者が頻繁に見ていると考えられるため HP の情情報の充実化化 また英語語化 中国語語化対応が重重要である 留留学先海外大大学による留留学説明会 は実施回数からしても全全体の中に占占める割合は小さいものの 学生生にとっては多数の大学学の情報が得得られ また各大学担当当者から直接接に情報を得られる機機会でもあり 影響力は大きいと考考えられる 中国における留学説明明会の実施施状況などついては後述述する 留学学希望者の間間で近年利用用割合が高まっている 中国内留学学仲介エージェンシー としては 1 教育部指指定の留学エージェンシー 2 教育部指指定以外の正正式に登記手手続きを得ている留学エージェンシー 3 登記手続続きを行っていない違法法な留学エーージェンシーーが存在する ただし 3では悪質な違違法行為が報報道等でなされている例例がある また 提携した日本本語学校への進学を勧め 日本語学校校からの紹介介で大学を選選ぶ というルートを作って活活動するエージェンシーもあるが 学学生に紹介する大学に偏偏りがあるなどのケースも存在在するので 注意が必要である 参考考として教育育部指定の留留学エージェンシー一覧 (452 団体 ) を文末末の資料 2 として付した CSCC のサイト 中国留学网网 や教育情情報ポータルサイト 中国国教育之声 も中国人学学生によく利用されるものである 下記サイトには日本本を含めた留留学情報などの情報も掲掲載され 留学希望望者が留学情報を得るために閲覧しているとのことである 中国留学网网 http://www.cscse.edu.cn/ 中国教育之之声 http:/ /www.cedcm.com.cn/ 16

4. 中国人の優秀な学生を獲得するための方針と課題 4-1. 日本の戦略戦略的な学生交流の推進に関する検討会 (2014 年 12 月 18 日 ) の 世界の成長を取り込むための外国人留学生の受入れ戦略 報告書 12 では 当面工学 医療 社会科学 ( 法制度 ) 農学といった日本が貢献できる分野を特定するとともに 日本の次世代に必要となる課題分野や留学生受け入れ施策と それぞれの国の特徴とを考慮して重点的に施策を実施するものとの観点から 地域ごと 特に新らたに重点を置くべき国を中心とした対応方針を提案している さらに 戦略を実現するための具体的な方策として 以下の項目を挙げており 中国に対してもほぼ適応できるものと考えられる (1) 戦略的な外国人留学生の受入れ ( 留学コーディネーターの配置 ) ( 我が国の大学の国際展開の促進 ) ( アカデミックパスの工夫 ) (2) 奨学金の充実と運用改善 ( 戦略枠の設定等 ) (3) 外国語で単位や学位が取得できる環境の整備促進 (4) 地域と連携した外国人留学生の生活支援 (5) 我が国で学修した外国人留学生への対応 ( 帰国した外国人留学生のフォローアップ ) 各国で有力者となった人物をフォローし 教育 研究 外交 経済に生かす 帰国後, 留学志望者等や日本政府や関係機関 企業関係者の間で情報交換等を行い, 帰国留学生のプレゼンスを高め 日本との つながり を保つ 海外での日本留学生同窓会等の設置, ソーシャルネットワーキングサービスを活用し, オンラインコミュニティを形成する ( 我が国等で就職を希望する外国人留学生の支援 ) 企業の協力によるガイダンス インターンシップ機会の充実 卒業後の国内外のキャリアパスの提示 学生の就労計画への対応 12 出典 : 世界の成長を取り込むための外国人留学生の受入れ戦略 ( 報告書 ) 文科省 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/1342726.htm 4-2. 日本の留学生受け入れに対する意見および課題留学説明会や大使館主催で開かれた日本留学経験者との意見交換会などでは 日本の留学生受け入れの状況に対する意見を 現場の意見として直接聞くことができる 中国人教員 学生 日本留学経験者からよく聞かれる意見を中心に 以下に紹介する 17

(1) 留学説明会における中国側教員や学生からの声 留学先の英語授業の充実を重視している 優秀な学生ほど専門分野を英語で学びたいというニーズがある サマープログラムなど短期留学プログラムを通じ 大学の実情を良く分かった上で留学をしたい 他の国は事前に奨学金が取れるかどうかがわかるが 日本の場合は来日後でないとわからないのが残念 教員が学生を紹介しても大学間協定がない場合授業料免除とならず 実現できないのは惜しい 地方の有力大学には優秀な学生がいながらも留学に関する情報が少ない状況がある 大学院留学の場合 専門分野の説明や情報の提供が重要となるが その機会が少ない (2) 元日本留学経験者 ( 大学教員 ) からの意見 2013 年より 大使館と JSPS JST とが共同で元留学生との意見交換会を重ねている 日本留学全般 国費留学に関すること 大学の広報活動 日本の大学における教育研究環境について 元留学生から重複して多く見られた意見について 以下で紹介する ( 出典 : 在中国日本国大使館の名子学一等書記官による報告 13 に基づく ) 元日本留学経験者 ( 大学教員 ) からの主な意見 日本の大学院への留学等に関して 優秀な学生は学部卒業後 修士でのアメリカ留学を希望する 次に就職を考える 学部生や修士で 一度 サマーキャンプやダブルディグリープログラム等で海外を経験すると 博士では一度行った国に行きたいと考える学生が多い 留学プログラムの多様性と量的な確保が重要 日本の修士課程には大変な魅力 良さがある どこでも通用する基礎能力が身につく 国費留学等で修士課程に行く枠を増やした方がよいのではないか 国費留学の面接官を経験したが昔に比べて受験者の質が低下している てこ入れが必要 留学には 中国の大学教授と日本の大学教授のつながりは非常に重要 知り合いの教授に学生の受入れを断られるとそれでだめになる 紹介先を広げるサポートがほしい 留学広報について 欧米の大学の研究者は 学術講演等の機会をとらえて自分の大学への留学広報をするが 日本の大学の研究者は 自分の講演が終わったらそれ以上のことはしないので もったいない 日本の大学はもっと学術活動や大学広報を積極的にすべきだろう 例えば 大学の研究成果の紹介 特色の紹介といったことでよい 積極的に展開すべきではないか 学術機関の国際課や管理職等にもっと日本の大学が特色 良い専攻をPRすることも重 18

要 日本留学の情報の入手ルートが少なすぎる 簡便な検索システムも必要 研究環境 研究力等に関して( 日本の良い点 ) 日本には高い研究力をもった企業が多く 研究環境は大変よい イノベーション力 チームとしての研究力は日本は優れている 特に同僚がアドバイスをくれるという点は非常によい 地道に長期的な研究を続けられる点は明らかに日本のメリット 中国留学生に対する取り組み( 要望 ) 日本だけが 元留学生のビザの優遇措置がない 日中大学間交流や共同研究の推進にあたって 元留学生を活用する仕組みが必要ではないか もっと日本語を学ぶこと 日本に留学したことにインセンティブをもつような政策がほしい 日本には優れた研究者や企業の研究開発者が多く 彼らがもっと中国で講演をしたり 我々元留学生と最先端の研究動向について意見交換ができたりする機会があれば 我々の研究の助けにもなるし 学生から見ても日本に行って勉強しようという良い動機付けになる (3)JSPS フェローシップ経験者 ( 大学教員 ) からの意見 JSPS フェローシップは博士学位取得以降の研究者を対象とするため 意見の焦点は若手学生とは異なるが 参考のために フェローシップ経験者 ( 多くは大学教員 ) によって JSPS 同窓会および JSPS 事業説明会の機会に表明された 日本での研究滞在における利点などの意見の例を以下に示す (2015 年 3 月南京農業大学における OB の経験談による ) JSPS フェローシップ経験者 ( 大学教員 ) からの意見 研究環境について 学術研究環境が備わっている 技術先進国の研究理念と研究手法を教わった 研究チームにおいて メンバーたちの連携協力が研究結果に如何に繋ぐことに感心した 受け入れ側の先生が学術研究から普段の生活までやさしくて指導して頂き 手厚くて面倒を見て頂いた フェローシッププログラムについて 研究期間が 1~2 年と設定され 中国国内の仕事や研究状況に合わせて自由に選べられる機動性のあるプログラムである 科研費 の規範化された管理も学ぶべき所だと思う 経済的支援が十分なことで 研究に専念できる 19

生活面その他 生活習慣の面において 中日はほぼ同じなので日本でも暮らしやすい 治安がよくて 生活面が便利で 豊かな余暇活動を楽しめる社会である 隣国なので アクシデントのようないざという際にすぐに帰国するなどの対応が可能である 5. 優秀な留学生の獲得に向けた情報提供の方策上で述べた現場の意見で出された課題の解決には 各種制度 大学方針 財政など広範な分野での対策が検討されるべきであるが 学生の必要とする留学情報をいかに的確 迅速に提供できるかはどの場合にも必須の要件である 中国国内では 北京 上海など大都市では留学情報も多く 欧米への留学志向も強い傾向が見られるが 一方で各地方の有力大学には優秀な学生がいながらも留学に関する情報が少ないのが実情である この観点からは たとえば地方の優秀な学生に対し情報を的確にかつ丁寧に伝えることによって学生獲得を目指すことも考えられる 以下では 優秀な留学生を獲得するための情報提供の具体的な方法について 既存のネットワークとの協働 学生が望む情報を提供するための留学説明会 中国留学学生の活動に同期した日本側大学の活動 の 3 つの観点から考察する 5-1. 中国内における既存の情報ネットワークとの協働 (1) 希平会 ( 日本高等教育交流連絡会 ) 希平会 ( 日中高等教育交流連絡会 ) とは 中国に事務所 拠点 同窓会組織等を持つ日本の大学 政府系機関 研究所等を中心に組織された団体で 会の名称は 平和を希求する精神 が国際交流の基本であるという理念から名付けられた 約 2 ヶ月に一度 北京市内の会場で例会を開催し 日中間の教育 研究に関する情報交換および外部からの講師を招いて講演会等を行う 日本への留学の促進を図るため 大学合同日本留学説明会 を年に数回以上企画し 中国各地の大学で実施 ( 別項に説明あり ) 事務局は JSPS 北京研究連絡センターが担当する 2014 年の在中国日本人研究者ネットワーク設立大会は 希平会と合同で開催した 年 1 回程度の合同開催を計画している [ 希平会 HP] http://www.jsps.org.cn/jspsbj/site/xphjp/gyxphjp.htm [ 過去の希平会主催留学説明会 ] http://www.jsps.org.cn/jspsbj/site/xphjp/rbdxgtlxjp.htm 20

希平会の写真 (2014 年 ): 左 : 例会 右 : 在中国日本人研究者ネットワーク設立大会 (2)JSPS 中国同窓会 JSPS 外国人特別研究員 招へい研究者などを使って日本での研究経験者の同窓会 会員数:1200 名余 総会 理事会および各支部会でセミナー 同窓会などのイベントを開催 事務局は JSPS 北京研究連絡センターが担当 [JSPS 中国同窓会 HP] http://www.jsps.org.cn/jspsbj/site/txhjp/clzzjp.htm JSPS 中国同窓会理事会 総会の写真 (2013 年 12 月広東省広州市広東省生態環境与土壌研究所 ) (3) 欧美同学会同窓会日分会 日本留学経験者の同窓会 会員数: 約 700 名 日本留学 110 周年記念会開催 文集 留日風采 出版 植林などイベント開催 [ 欧美同学会 HP] http://www.wrsa.net/index.htm (4) 中国人日本留学帰国者の会 ( 留日学人活動ステーション ) 日本留学経験者の同窓会 会員数: 約 2,300 名 名簿出版 シンポジウム 懇談会などの開催 留学フェア支援 留学 日本情報の提供 (5) 各大学の中国同窓会 多数活動中( 詳細略 ) 21

5-2. 学生が望む情報を提供するための留学説明会主な留学説明会について概要を説明し 特徴をまとめる (1) 日本留学フェア ( 中国大都市における開催 ) 中国教育国際交流協会 (CEAIE) が毎年開催する中国国際教育展に毎年日本側の大学 専門学校等 30 校程度が参加している 日本側主催機関である日本学生支援機構 (JASSO) が日本留学フェアとして日本側参加校の募集を呼びかけ 日本学術振興会北京研究連絡センターも共催機関として参加している 中国国際教育展では北京 上海 その他の地区を巡回する日程が組んであり また日本だけでなく 世界各国の大学が北京や上海の会場で一堂に会する留学説明会である点が特徴である JST が主催する日中フェア & フォーラム in CHINA( 通常北京および上海 ) でも日本留学フェアが行われ JSPS も共催機関として参加している 留学フェアの写真 : 左 :2013 年 11 月日本留学フェア ( 北京 ) 右 :2014 年 3 月日中フェア & フォーラム in CHINA 2014( 北京 ) (2) 中国各地における希平会主催の大学合同日本留学説明会日本学術振興会北京研究連絡センターが希平会事務局として日本側の参加大学を募集し 希平会参加大学のうち 1 校が中国側窓口担当大学として開催地となる中国の大学との連絡調整を行う形式で 中国各地の大学にて大学合同日本留学説明会を実施している 開催地は大都市に限らず説明会を要望する中国側の大学のニーズに応えるよう選択でき また日本側の大学も中国側の大学の窓口となることで交流を深めることができる 大使館 領事館の派遣する留学アドバイザーにより 日本留学に関する全般説明に加えて個別の大学の紹介ができるため 参加者にとって個別の留学先の選定をする上で比較検討がしやすくなっている点が利点と考えられる 大学合同日本留学説明会の全体説明と各大学ブースの様子 (2014 年 5 月青島大学 ) 22

(3) 国際交流基金との共催による ふれあいの場 における大学合同日本留学説明会国際交流基金では 日本の最新情報や日本人と接する機会が少ない中国の地方都市において 青少年を主な対象として対日理解と交流を促進する ふれあいの場 を現在 12 か所で開設している 14 前項の希平会主催の大学合同日本留学説明会を 2014 年に初めて国際交流基金との共催の形で済南ふれあいの場 ( 山東師範大学 ) において開催した 現地大学の日本語学科には一定レベル以上の日本語学習者が集まっており 日本の大学情報の広報の要望も高いので 説明会の大きな効果が見込まれる また ここでは日本語学科の教員および学生との意見交換会を設けるなど ふれあいの場の活動と組み合わせた活動ができ 留学希望学生の希望など具体的な詳しい情報を収集する機会としても重要である 2014 年の事業は 中国における留学関連事業としては省庁を超えた機関の共催による初めての事業となったが 今後機会あるごとに共催事業を展開していく予定である 済南ふれあいの場での大学合同日本留学説明会の写真 ( 2014 年 6 月山東師範大学 ) (4) 各個別大学および大学グループ主催の留学説明会各個別の大学の PR を中心にできる点で理想的である ただし中国内に事務所が開設されていない場合は スタッフ派遣 折衝などの業務負担が大きくなることがある (5)PhD ワークショップこのワークショップ (PhD Workshop China 2014 博士生教育国際交流会) 15 は中国教育国際交流協会 (CEAIE) 主催により 11 月頃北京市で開催される博士課程後期課程を中心とする大学院生のための大学院生向け面談型の留学相談会である 参加に際しては まず大学側が学生募集の情報を共通のウェブサイトに掲載する 学生側では事前にインターネットを通じて自分の志望する学問分野や成績などのデータとともに希望する大学に対して面談スケジュールの設定を申し込む あるいは 大学側からも全学生のデータを見て適合しそうな学生には面談に来るよう勧誘することも出来る このような仕組みでスケジュールが決まるため 各大学の研究科に適した学生と直接面談し深い相談ができる点が 不特定の学生を相手にする集合型の留学説明会とは大きく違うところである 別室で大学個別の説明会を開くことも可能である 面談型のものは他にもあるが この PhD ワークショップが学生のレベルも高く 最も評価が高い 昨年まで日本からの参加はなかったが 今年度は希平会を通じて各大学に紹介し 2014 23

度には 3 校の参加を得た 11 月 22,23 日に北京市のスイスホテルにおいて開催され ドイツ オランダ 英国 カナダをはじめ各国から 80 以上の大学 ( 研究科 ) と 約 1,400 名の学生の参加があった 15 日本からの参加大学も 30-100 名の学生と面談を行い 実際の入学者も出たとの情報を得ている 今後 優秀で意欲的な中国人大学院生を勧誘するのに有効な機会となり得ると考える 特に 3 章で述べた有名大学における留学希望者の多くは修士課程からの留学を考えていることからも 日本の大学からの積極的なアプローチとして有効なものと考えられる PhD ワークショップの写真 : 各大学ブースでの面談と個別セミナーの様子 (2014 年 11 月 ) (6) 日本高等教育説明会 ( 大使館主催 北京 近隣都市 ) 日本大使館が主催する大学院 ポスドク研究者向けの説明会である 日本大使館が国費留学生制度と日本の大学の特徴 研究内容 留学支援内容などの説明を JSPS が外国人特別研究員 招へい研究者制度をはじめとする JSPS 事業説明を JST が研究プロジェクトの内容と研究者招へい制度などの説明を行う また参加大学のブースで資料展示と大学概要の説明を行う 通常参加大学は 10 校以内の程度であり小規模な説明会であるが 詳しい面談が可能である 日本高等教育説明会の様子 (2014 年 2 月清華大学 ) (7)JSPS 事業説明会 JSPS の行う共同研究等の交流事業の説明とポスドク フェローシップ 招へい研究者など留学制度の説明を行う 通常大学における専門セミナーや JSPS 同窓会などと併催することが多い JSPS 制度の経験者がいる場合には その経験談も交えて事業の特徴が伝えられる 具体的な興味を持つ大学院生と若手研究者の出席が見込めるため 応募書類の作成方法など詳しい情報提供と 参加者のもつ具体的な問題に対する質疑が行われる 24

事業説明会の写真 : 左から人民大学 中国科学院図書館 中国科学院半導体研究所にて (8) 各留学説明会比較表以上述べた種々の留学説明会の特質を表 5 にまとめた 日本留学フェア ( 中国大都市中心 ) 中国各地における希平会主催の留学説明会 ( 国際交流基金との共催を含む ) 各個別大学主催の留学説明会日本高等教育説明会 ( 大使館主催 北京 近隣都市 ) PhD ワークショップ (CEAIE 他主催 北京 ) JSPS 事業説明会 表 5 各種の留学説明会の特質メリットデメリット 集客力が高い( 日本ブース合計で 2000 情報の多い大都市のみでの名程度 ) 開催のため競争が激しい 各大学の個別ブース中心の説明のため 日本全体の留学制度を説明の機会は乏しい 参加費は比較的高額 日本の大学情報に関心が強い大学で実施できるため 参加者の希望とのマッチングがしやすい 特に地方大学の優秀な学生の獲得に効果的である 中国側への窓口担当となった日本の大学は相手大学との交流を深めることが可能 日本側および中国側の大学関係者の情報交換会も併催できるため 中国側のニーズを詳しく知ることができる 各大学独自のプログラムが構成でき 説明時間も十分取れる 大学院 ポスドク研究者向け説明会 通常 日本大使館 JSPS JST の説明会と大学資料の展示 説明を行う 小規模であり 詳しい面談が可能 大学院生向けの面談型説明会 熱意ある優秀な学生が参加する 事前に web 上で情報交換ができるため 大学と学生との面会時に詳細相談ができる JSPS ポスドク フェローシップ 共同研究等事業の説明会 セミナー 同窓会と共催することが多い 過去の経験者談や 応募方法の詳細など具体的な情報を提供できる 窓口大学 開催大学および事務局における開催までの準備に労力が必要 開催までの準備に労力が必要 参加大学は少数 参加費用と研究科からの人員派遣が必要 学生との事前交渉 準備に人員 労力が必要 通常日本の大学の参加は募らない 25

(9) 最近の留学説明会一覧 (JSPS 事業説明会を除く ) の例以下に平成 26 年度に開催した留学説明会の実績表を上げておく 出典 : 海外協力員研修報告書北京研究連絡センター武内亜紀子 中国における日本の大学の広報活動の効果的な手法の考察 7 http://www.jsps.org.cn/jspsbj/site/xphjp/rbdxgtlxjp.htm なお 他の年度 ( 平成 23-25 年度 ) の一覧表は資料 3 として文末に付した 開催日 1 4/24 名称 大学合同日本留学説明会 表 6 平成 26 年度留学説明会一覧 都市名 北京 会場名 対外経済貿易大学 参加者数 参加大学数 80 7 備考 対外経済貿易大学主催 2 4/28 日本高等教育説明会天津天津大学 60 0 大使館主催 3 5/17 4 5/23 中国地区 6 大学留学フェア 大学合同日本留学説明会 5 6/6 山東大学留学座談会 6 6/7 7 10/25-26 8 11/1-2 9 11/13 10 11/15 11 12/16 12 12/17 大学合同日本留学説明会 中国国際教育展 ( 留学フェア )@ 北京中国国際教育展 ( 留学フェア )@ 上海 大学合同日本留学説明会 大学合同日本留学説明会 在中国日本国大使館主催北京大学留学説明会在中国日本国大使館主催中国人民大学留学説明会 北京 遼寧省大連山東省済南山東省済南 北京 上海 吉林省長春 吉林省長春 首都師範大学 大連理工大学 120 6 広島大学主催 JSPS 共催 200 13 希平会主催 山東大学 70 9 希平会主催 済南ふれあいの場 国家会議中心上海世博展覧館 東北師範大学 東北師範大学赴日予備学校 160 9 2,017 22 874 21 希平会 日本交流基金の共催日本側主催 : JASSO 日本側主催 : JASSO 250 10 希平会主催 380 22 希平会主催 北京北京大学 90 大使館主催 北京人民大学 95 大使館主催 注 ) 参加大学数欄の ( ) は資料参加大学数で 外数 26

5-3. 中国留学生の留学準備活動に同期した日本側大学の情報提供活動 (1) 中国政府公費派遣留学者プログラムを目指す留学志望学生に対する応募支援教育部直属の非営利法人である国家留学基金管理委員会 (CSC) が公費派遣留学者の派遣を各国に対して行っている この派遣プログラムには中国における優秀な学生が多く申請している 日本の大学としては これを目指して留学準備する学生に対してタイミングよく大学から有用な情報が届けられることは学生の望むところである 留学志望生の準備作業に同期した書類提出期限の設定など可能な限りのフレキシブルな対応 あるいはそれに関する情報の提供が望まれる 例年この派遣プログラムについては前述の希平会定例会議において CSC 担当者に講演を依頼してきた 定例会議での説明資料については公開できなかったが 参考として CSC の HP に掲載された 2015 年度の案内 16 を日本語に翻訳し資料 2 として報告書末尾に付した 2015 年度の募集数は大幅に増加しており ( 国家建設ハイレベル大学公費派遣研究生 8000 人 など ) これらの情報を 大学が的確に聴取し活用することが必要である 2015 年度案内 : http://www.csc.edu.cn/chuguo/fc8d228ee3ec4374ae66c004ccb16e1f.shtml (2) 英語授業やダブルディグリーなどの留学生の期待に対する的確な情報提供日本の大学が持つ それぞれの大学独自の情報で留学生にとって重要な情報となるものは 一般的情報とは別に学生本人に周知されることが望まれる たとえば 英語による単位取得可能科目やダブルディグリー制度など 留学生が強い関心を持つところでもある 英語による授業については 学部段階で英語による授業を実施している大学はまだ 241 大学で 32% であり 国外大学院と交流協定に基づくダブルディグリー制度を導入している大学は 140 大学で 18%( うち国立 41 大学 (48%)) に過ぎない ( いずれも数値は 2012 年度 ) どのような専攻領域でどこまでの制度があるのか 学生が真剣な検討を行うためには個別の情報が必須となるため 各大学が的確な情報を提供する手段が重要である 英語による授業とダブルディグリーに関する状況調査結果の原典 : 大学における教育内容等の改革状況について( 概要 ) 17 文科省 (2012) http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigaku/04052801/1353488.htm (3) 中国人留学生に関するその他の事項に対する考慮その他 日本側大学関係者よりよく聞かれる質問について以下に Q&A 形式でまとめた Q1. 中国から来る学生の質が かつてに比べて落ちているのではないか? A1. かつて日本に中国で最も優秀な層の学生が来ていた時代 ( 現在 50 歳代中心 多くは日本留学後 中国における主要な大学における研究者となっている ) は中国における大 27

学の研究環境も現在ほど整備されていなかった また米国への留学も少なく 大学進学率も低かった この 10 年で大学の数が急増し 大学生進学率も急速に高まった また留学先の選択肢が増えるだけでなく 中国内の研究環境も整備されてきた 留学の目的も中国内の経済が発展するに伴い 研究目的だけでなく キャリアアップを目的とするものが増えてきており 留学生が多様化している このような変化を考慮すると 最優秀な学生の割合が減り平均的な質が低下しているという傾向は認められるかも知れないが 留学生の多様化に伴う留学受け入れ機会が増加している側面もあることを考える必要がある Q2. 優秀な学生はアメリカに行ってしまって もう残っていないのか? A2. 優秀な学生に限らず 中国での海外留学ブームで大きく留学生を獲得できたのはアメリカである 特に北京 上海といった都市部や都市部の有名大学ではアメリカを留学先として考える志向が極めて高い傾向がみられる 一方で 地方と都市部の情報格差が顕著であるものの 地方の有力大学には都市部の有力大学の優秀な学生と同等以上に優秀な学生が相当いることに注目すべきである 対応としては 諸外国から留学生獲得激戦区となる都市部だけでなく 地方有力大学の優秀な学生に適切な情報を提供することで質の高い留学生を獲得する対策が一つの方向性として考えられる また留学目的は明確ではないものの 留学を強く希望する学生がいる これらの学生にも早期に日本留学に関する情報を提供するとともに 留学の際も編入制度や研究生制度などの多様な留学ルートがあることを示したうえで 留学生として獲得する等の方策が考えられる 中国が WTO に加入した 1990 年代中盤以降 アメリカのみならず諸外国が国を挙げて中国人留学生獲得のために乗り出したため 都市部を中心に想像以上に急速に競争が激化している このような認識をもつことは重要である しかし 中国から日本に来ている留学生数が 8 万人前後で大きな変動がみられないため こうした競争の激化を実感しづらい面があるため 特に注意が必要である Q3. 震災の影響や日中情勢の影響が大きいのではないか? A3. 震災の影響や日中情勢の影響は直後の 2011 年 2012 年は大きかった面もあるが 年を追うごとにその影響は小さくなっている 特に訪日中国人観光客はこうした影響の落ち込みから回復するばかりでなく 2014 年においては過去最高を記録している ( 日本政府観光局のデータによると 2012 年訪日中国人が約 132 万人であるのに対し 2014 年は 83% 増加し 240 万人余りに達している ) 点も見逃せない 6. おわりにカントリーレポートは 2014 年度より各国に所在する JSPS 研究連絡センターの事業として作成が開始されたものである 冒頭でも触れたように JSPS 研究連絡センターは各国と 28

日本の研究交流の促進を中心としつつも 近年大学の国際事業展開の支援を中心とした大学支援事業に力を入れている その支援事業に関わる中で得ることのできた情報をレポートとして作成した これまでなされた中国における留学生勧誘活動に関しての報告に対して 本レポートの新しい観点としては JSPS 北京研究連絡センターの国際協力員が大学の国際交流関連部署からの出向者 研修者を中心としていることも考慮し より現場に即した情報提供という観点から調査を行った 網羅的な情報提供に重きをおいたために掘り下げが足りない項目も残るが 今後関係各位からの忌憚のないご意見を通じ報告内容の精緻化がなされることを期待する 本レポートの作成にあたって中国の高等教育の状況に関して 独立行政法人科学技術振興機構中国総合研究センター (CRC) 作成の資料 18 を参考にした また 上海交通大学の大学ランキングに関する分析 中国有力大学の留学生動向の調査 分析 および留学生受け入れに対する日本留学経験者の意見と分析 については在中国日本国大使館の名子学一等書記官がまとめられた資料を使わせて頂いた 使用を快諾されたことに深くお礼申し上げます さらに レポートの作成にあたっては希平会を中心に日本の大学関係者 在中国日本大使館 および関連政府機関 中国側大学関係者 中国政府対応機関等の多くの方々から助言を頂いた 深くお礼を申し上げる次第です なお 本レポートの最終稿のとりまとめは和田修 ( センター長 ) が担当したが レポート作成の過程で 主たる構成の構築 執筆を加藤茂行元副センター長が担当し 渡邉幹博現副センター長が引き続いで協力した また 中国ホームページ情報の検索 翻訳 図表作成 執筆 編集には瀧瀬由香理国際協力員 中山尚子国際協力員 江岸助理 佘彬助理の協力を得た 記して感謝申し上げます 参考文献 1. OECD and UNESCO Institute of Statistics 中国留学発展報告(2013) No.2 ( 国際人材藍皮書( 青白書 ) ) 社会科学文献出版社刊 (2014), p.2 2. OECD, Education at a Glance 2013: OECD Publishing, June 2013, p.324 Indicator C4: Who studies abroad and where? Table C4.7 http://www.oecd.org/edu/educationataglance2013-indicatorsandannexes.htm 中国留学発展報告(2013) No.2 ( 国際人材藍皮書( 青白書 ) ) 社会科学文献出版社刊 (2014), p.3 3. UNESCO, GLOBAL EDUCATION DIGEST 2012: Opportunities lost: The impact of grade repetition and early school leaving 4. OECD and UNESCO Institute for Statistics for most data on non-oecd destinations. Tables C4.4 and C4.7, available on line および OECD Education at a Glance, 2013, Chart C4.2: 29

http://www.oecd.org/edu/eag2013%20(eng)--final%2020%20june%202013.pdf 5. 統計局 中国統計年鑑 2013 http://www.stats.gov.cn/tjsj/ndsj/2014/indexch.htm 6. 中国教育部 HP 各级教育毛入学率 http://news.sciencenet.cn/htmlnews/2014/7/298374.shtm および http://wenku.baidu.com/link?url=ljz8stjcpihnr1x_o9786dan7a4x3_jqyh-0s0oj3mqgj Eybr75bdNEm4rIOrBBkICRExfyKvslEMdYUgg8-xad0-qfQeKOy39 rzt06fa 7. 日本学術振興会海外協力員研修報告書北京研究連絡センター武内亜紀子 中国における日本の大学の広報活動の効果的な手法の考察 http://www.jsps.org.cn/jspsbj/site/xphjp/rbdxgtlxjp.htm および最近のデータについては以下も参照 : 中国教育在线 (www.eol.cn): http://www.eol.cn/html/lx/2014baogao/content.html#02 8. 中国留学発展報告(2013) No.2 ( 国際人材藍皮書( 青白書 ) ) 社会科学文献出版社刊 (2014) 9. OECD, Education at a Glance 2013: OECD Publishing, June 2013 http://www.oecd.org/edu/eag2013%20(eng)--final%2020%20june%202013.pdf 10. 名子学 2015.3.6 希平会資料 2014 年中国有力大学卒業生の留学動向について 希平会 2015 年 3 月 6 日配布資料 11. 麦可思 (2012) 中国 2007~2012 届大学毕业生社会需求与培养质量调查 12. 世界の成長を取り込むための外国人留学生の受入れ戦略 ( 報告書 ) 文科省 www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/1342726.htm 13. 名子学氏作成の報告 元日本留学経験者 ( 大学教員 ) からの主な意見 による 14. 国際交流基金 HP 中国ふれあいの場事業 http://www.chinacenter.jp/japanese/fureai/ 15. 博士生教育国際交流会 HP http://www.phdchina.org/phd/index.shtml 16. 2015 年国家留学基金资助出国留学人员选拔简章 CSC の HP http://www.csc.edu.cn/chuguo/fc8d228ee3ec4374ae66c004ccb16e1f.shtml 17. 大学における教育内容等の改革状況について( 概要 ) 文科省(2012) http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/daigaku/04052801/1353488.htm 18. 中国の高等教育の現状と動向本文編 平成 22 年度版独立行政法人科学技術振興機構中国総合研究センター (CRC) 刊 (2007) http://www.spc.jst.go.jp/investigation/downloads/r_201102_01.pdf 19. 南部広孝 中国にとっての留学 IDE 現代の高等教育, 2014 年 2-3 月号, p. 57 30

資料 1 学術大学ランキング ( 上海交通大学 ) にランキングされた大学の一覧 要約 研究評価が中心の 学術大学ランキング ( 上海交通大学 ) にランクインした大学数の状況を見ると 100 位以内に日本 3 校 中国 0 校 200 位以内に日本 9 校 中国 5 校 5 00 位以内で日本 20 校 中国 28 校という状況である 評価方法 第三者データと客観指数を引用する 例えば ノーベル賞とフィールズ賞の校友換算数 ノーベル賞とフィールズ賞の教師換算数 各学科分野における論文引用率の最も高い教員の数 Nature と Science 雑誌で発表した論文の数 SCIE と SSCI に収録された論文の数などを考慮する 出典 : 2015.3.6 希平会資料 2014 年中国有力大学卒業生の留学動向について 報告者 : 在中国日本国大使館一等書記官名子学 31

資料 2 中国教育部指定留学エージェンシー一覧 自费出国留学中介服务机构名单 (2012 年 11 月 15 日 ) 中国教育部 : http://www.moe.gov.cn/publicfiles/business/htmlfil es/moe/s5744/200508/11251.html 1. 北京嘉华世达国际教育交流有限公司 2. 东方国际教育交流中心 3. 中国教育国际交流协会 / 中教国际教育交流中心 4. 中国教育服务中心有限公司 ( 非教育部所属公司 ) 5. 北京京城出国留学咨询服务有限公司 6. 北京首都师大出国留学咨询服务中心 7. 北京工商达留学中介服务中心 8. 北京世纪博园留学咨询服务有限责任公司 9. 北京四达留学服务有限公司 10. 北京樱知叶文化交流有限公司 11. 北京帆之都教育信息咨询有限公司 12. 北京紫铭文化交流有限公司 13. 中国出国人员服务总公司 ( 中介资格已注销 ) 14. 北京走向世界留学咨询中心 15. 金吉列出国留学咨询服务有限公司 16. 北京九川信息咨询服务有限公司 (2004 年 8 月已终止自费出国留学服务业务 ) 17. 北京澳际教育咨询有限公司 18. 北京万佳文化交流有限责任公司 19. 上海上教国际交流有限公司 20. 上海商澳国际教育交流有限公司 21. 上海中智国际教育咨询有限公司 22. 上海外服新通国际教育咨询服务有限公司 23. 上海华申国际教育交流有限公司 24. 上海同济留学事务所有限公司 25. 上海教科留学服务有限公司 ( 已停止经营 ) 26. 上海东方出国留学服务有限公司 27. 上海中锐国际教育服务有限公司 28. 上海莘远国际教育服务有限公司 29. 上海留学港教育服务有限公司 30. 上海上外国际教育交流信息中心 31. 上海上师出国咨询服务有限公司 32. 上海华侨国际教育服务有限公司 33. 江苏教育国际咨询有限公司 34. 江苏省国际交流中心 35. 苏州市因私出国服务中心 36. 无锡江大留学服务中心有限公司 37. 镇江市教育国际交流中心 / 镇江市华宇教育交流服务中心 38. 浙江新通留学有限公司 39. 宁波骏腾出国留学服务中心 40. 浙江威联科技教育交流中心 41. 威海市联桥国际合作集团有限公司 42. 济南瀚森教育信息咨询有限公司 43. 山东省对外经济贸易信息传播有限公司 44. 山东省科学春天文化传播有限公司 45. 山东省山青科技信息咨询公司 / 自费出国留学咨询服务中心 46. 青岛市出国人员服务有限公司 47. 青岛国际交流中心 48. 山东外服对外交流中心 49. 山东学府教育交流有限公司 50. 山东省回国留学人员服务中心 51. 曲阜师范大学国际交流中心 52. 山东山教留学咨询有限公司 ( 资格证书已注销 ) 53. 山东省潍坊市惠友边境贸易有限公司出国留学咨询服务中心 ( 资格证书已注销 ) 54. 济南华侨机械设备有限公司 / 华侨出国留学服务中心 55. 福建省出国留学人员服务中心 56. 福建省外服留学咨询中心 57. 福建省恒星出国留学服务中心 58. 福建省建安出国留学服务中心 59. 福建省海外人才中心 60. 福建省长宏出国留学服务中心 61. 合肥工业大学留学服务中心 62. 安徽经济管理干部学院国际合作中心 63. 合肥市皖华出国留学培训中心 64. 山西省教育自费留学服务中心 65. 四川省留学服务中心有限责任公司 66. 四川省出入境服务中心有限公司 67. 湖北省教育自费留学服务中心 68. 云南省留学服务中心 69. 郑州市大华教育咨询有限公司 70. 河南省教育国际交流服务有限公司 71. 河南省轻大教育文化交流有限公司 72. 河南财经学院国际文化教育交流中心 73. 河南一鸣出国留学服务有限公司 74. 郑州教育对外交流服务中心 75. 河南金城出国留学培训交流有限公司 76. 河南波瑞吉文化发展有限公司 77. 广东省留学人员服务中心 78. 广东教育国际交流服务中心 79. 深圳市留学人员服务中心有限公司 80. 广州留学人员服务管理中心 81. 天津朝升留学服务中心 ( 资格认定书已注销 ) 82. 天津外大出国留学服务中心 83. 天津市凯乐维自费出国留学中介服务中心 84. 天津市通宇出国服务有限公司 85. 天津市远望留学咨询有限公司 86. 重庆西南大学出国留学服务中心有限公司 87. 四川外语学院海外留学服务中心 88. 辽宁留学服务有限公司 89. 辽宁万国利科教育产业发展有限公司 90. 辽宁省国际交流中心 91. 辽宁寰兴经贸文化教育有限公司 92. 辽宁天诚文化教育发展有限公司 93. 沈阳亨泰来信息咨询服务有限公司 94. 大连外院留学服务中心 95. 大连鑫泉科教咨询有限公司 96. 大连伟世科贸有限公司 97. 大连奔腾经济技术合作有限公司 98. 大连文理国际交流有限公司 99. 本溪国际合作培训园圃 100. 吉林省留学服务中心 101. 长春市因私出入境服务中心 102. 延边大信海外交流有限公司 103. 长春市对外服务中心 ( 资格证书已过期 ) 104. 吉林省国际人才技术合作有限公司 105. 延边大学出国留学培训中心 106. 吉大海外留学中心 107. 长春东师留学服务中心 108. 吉林国际语言文化学院留学服务中心 109. 哈尔滨市滨才 ( 留学 ) 信息咨询有限公司 110. 黑龙江省弘博留学咨询服务有限公司 111. 哈尔滨达利通投资顾问有限公司 112. 哈尔滨恒星出国留学服务有限公司 113. 哈尔滨工大海外留学咨询有限公司 114. 黑龙江哈商大自费出国留学咨询服务有限公司 115. 黑龙江省教育国际交流中心 116. 哈尔滨市越洋文化交流有限责任公司 117. 哈尔滨康辉信息咨询有限公司 118. 河北省国际教育交流服务中心 119. 秦皇岛燕大国际教育交流中心 120. 保定河大国际教育服务中心 121. 河北国际事务咨询服务中心 122. 长沙市国际教育交流服务中有限公司 123. 湖南省教育留学服务中心 124. 湖南富岳出国留学服务中心 125. 湖南出国梦国际教育交流中心有限公司 126. 湖南中南大出国留学服务中心 ( 有限公司 )( 已撤销 ) 127. 陕西智能人才交流有限公司 128. 陕西省教委教育交流中心 129. 陕西省留学服务中心 130. 陕西西外留学服务中心 131. 西安留学人员工作站 132. 山西大任国际教育交流有限公司 133. 山西华瑞盛达海外投资咨询有限公司 134. 四川省狄邦出国事务服务有限公司 135. 四川天韵教育留学咨询服务有限公司 ( 原公司名称 : 四川华光文化教育交流有限公司 ) 136. 成都华樱出国服务有限责任公司 137. 内蒙古教育国际交流服务中心 138. 南宁市新澳咨询有限公司 139. 云南大学国际教育服务中心有限公司 140. 甘肃省教育国际交流与合作服务中心 141. 海南科教集团有限公司 142. 江西省教育出国留学咨询服务中心 143. 贵州省出国留学服务中心 144. 宁夏西辰国际文化教育交流中心 145. 新疆教育国际交流协会留学服务中心 32

146. 天津市河西出国留学服务中心 147. 北京工大世通留学咨询服务中心 148. 北京科智时代国际技术合作有限公司 149. 中国对外友好合作服务中心 150. 北京国信达信息咨询中心 ( 已撤销 ) 151. 北京东方人力科贸发展有限公司 152. 北京市科之旅留学咨询服务中心 153. 北京二外教育信息咨询中心 154. 北京利麦文化交流有限公司 155. 北京龙马中外企业家服务有限公司 156. 北京环球行留学咨询有限公司 157. 北京五洲通留学咨询服务有限公司 158. 北京翰音咨询有限公司 159. 北京五湖中视咨询有限公司 160. 北京市燕伦信息咨询有限公司 161. 北京高仕登咨询有限责任公司 162. 北京万极咨询有限公司 163. 中全人才服务中心 164. 北京丰禾意象教育咨询有限公司 165. 北京英华国联科贸有限公司 166. 中智大地留学服务中心 167. 北京金东方国际教育文化交流中心 168. 北京京华育缘文化艺术咨询有限责任公司 ( 资格证书已过期 ) 169. 北京华恒教育文化交流中心 170. 北京汇佳万国教育科技有限公司 171. 北京世纪伯乐留学咨询服务有限公司 172. 北京澳加教育咨询有限公司 173. 中国专家科技经济咨询中心 ( 资格证书已过期 ) 174. 北京威久咨询有限公司 175. 浙江科友留学服务中心 176. 浙江科博留学服务有限公司 177. 宁波宁大留学服务有限公司 178. 宁波宁高出国服务中心 179. 宁波泓雄出国留学服务中心 180. 温州出国留学服务中心 181. 宁波万里出国留学服务中心 ( 中介资格已注销 ) 182. 吉林省万洋出国服务有限公司 183. 吉林省外事服务中心 184. 海南省留学服务中心 185. 重庆索通出国企划有限公司 186. 重庆市渝教出国留学服务中心有限公司 ( 资格证书已过期 ) 187. 浙江浙大出国留学服务中心 188. 福建省厦门出国留学服务有限公司 189. 福州壮安经济开发有限公司 190. 山东国际商会出国留学服务中心 191. 威海自费出国留学服务中心 192. 威海国际经济技术合作股份有限公司 193. 江苏省南师大留学服务中心 194. 江苏南大出国留学服务中心 195. 江苏省国际人才交流中心 196. 江苏省涉外企业服务中心有限公司 197. 江苏国际信息咨询有限公司 198. 常州教育国际交流有限公司 199. 常州国达教育国际交流服务有限公司 200. 南京市外事服务有限公司 201. 无锡市国际人才交流服务中心 202. 泰州职业技术学院留学服务中心 203. 广西东西方国际交流有限公司 204. 陕西省国际交流中心 ( 陕西省国际交流公司 ) 205. 甘肃华侨服务有限公司 206. 甘肃博兴出国留学服务有限公司 207. 辽宁人才国际交流服务有限公司 208. 沈阳市国际教育交流服务中心 209. 辽宁中科留学服务有限公司 210. 辽宁省国际文化教育交流协会留学服务中心 ( 因违规经营, 辽宁省教育厅于 2002 年 3 月要求其限期整改 ) 211. 大连汇文科技文化中心 ( 资格证书已注销 ) 212. 辽宁公民出国服务有限公司 213. 大连墨林教育服务有限公司 214. 辽宁天翔对外经济技术合作有限公司 215. 哈尔滨报达信息咨询有限公司 216. 哈尔滨美澳出国留学咨询有限公司 217. 哈尔滨宇洋出国留学咨询服务有限公司 218. 牡丹江市富士出国留学服务中心 219. 黑龙江雪梨留学咨询服务有限公司 220. 广东侨谊海外交流服务中心有限公司 221. 广东同文教育交流中心有限公司 222. 深圳市仁和海外投资服务有限公司 223. 珠海英邦留学咨询交流有限公司 224. 内蒙古敏思达文化教育咨询有限责任公司 225. 内蒙古智力引进出国留学服务有限公司 226. 内蒙古教育出国留学服务中心 227. 成都雅思教育管理有限责任公司 228. 成都新通星华出国服务有限公司 229. 青海省教育国际交流中心 230. 广东启德教育服务有限公司 231. 广州广之旅海外咨询服务有限公司 232. 广州华侨服务中心 233. 广东省外事服务中心 234. 湖北省高级专家协会国际交流培训中心 ( 资格证书已注销 ) 235. 湖北省对外友好服务中心 236. 湖北省人才市场 237. 湖北理工国际教育交流中心 238. 开封育达出国留学咨询服务有限公司 239. 河南省志成科技教育咨询服务有限公司 240. 河南腾达咨询服务有限公司 241. 河南百姓外事服务有限责任公司 242. 宁波市国际交流服务中心 243. 天津市菲思柯外企留学服务有限公司 244. 吉林美加教育交流中心 245. 温州市涉外交流中心 246. 广州大九州签证留学咨询服务中心 247. 湖南省狄邦出国事务服务有限公司 248. 吉林省教科文发展中心 249. 哈尔滨远方国际教育交流服务有限公司 250. 哈尔滨五湖出国留学咨询有限公司 251. 哈尔滨广岛出国留学服务有限责任公司 252. 哈尔滨博宇国际教育交流服务有限公司 253. 山西尊成国际教育咨询有限公司 254. 山西兆通外事信息服务有限公司 255. 山西省出国留学人员服务中心 256. 吉林北华大学出国留学服务中心 257. 河南中安商务咨询服务有限公司 258. 黑龙江欧美教育交流服务有限公司 259. 南宁诺达教育国际交流服务中心 260. 山西华帆文化交流咨询服务有限公司 ( 资格证书已过期 ) 261. 山西省对外交流咨询中心合作开发部 262. 成都领拓出国顾问有限公司 263. 天津市津教留学服务中心 264. 天津立达海外留学服务有限公司 265. 呼和浩特北辰留学咨询服务有限公司 266. 内蒙古博士达留学咨询服务有限公司 267. 长沙理工大出国留学服务中心 268. 新疆对外友好交流服务中心 269. 海口市外事交流中心 270. 武汉教育国际交流合作中心 271. 河南省博奥文化交流有限公司 272. 天津市加成信息咨询有限公司 273. 天津市津服出入境咨询服务中心 ( 中介资格证书已注销 ) 274. 天津天大天爱网络教育服务有限公司 275. 河南远大出国留学服务有限公司 276. 浙江施强出国服务有限公司 277. 浙江省对外服务公司 278. 中国山东国际经济技术合作公司 279. 济南加成商务咨询有限公司 280. 青岛胜美国际留学有限责任公司 281. 青岛市外国企业服务总公司 282. 烟台民生留学咨询服务有限责任公司 283. 山东好媛出国留学服务中心 284. 北京艾迪国际教育发展有限公司 285. 北京环球达洋行信息咨询有限责任公司 286. 北京世纪华旅国际教育咨询有限公司 287. 江苏好年华出国咨询服务有限公司 288. 江苏省金世达留学服务公司 289. 重庆加成出国咨询服务有限公司 290. 重庆亚欧教育文化咨询有限公司 291. 北京美加金联出国咨询服务有限责任公司 292. 武汉澳新文化教育咨询有限责任公司 293. 中国交远国际经济技术合作公司 294. 北京和中联合投资咨询有限公司 295. 北京兆龙出入境中介服务中心 296. 北京欧美同学咨询中心 297. 北京外企服务集团有限责任公司 298. 北京双城时代咨询有限公司 ( 资格证书已过期 ) 299. 吉林省教育留学服务有限公司 300. 南京世纪教育咨询有限公司 301. 大连国合锦程出国咨询服务有限公司 302. 辽宁省二十一世纪经贸人才培训中心 303. 大连成大国际教育交流有限公司 304. 辽宁省国际交流实业有限公司 33

305. 沈阳外国企业服务总公司 306. 大连世华出国留学服务有限公司 307. 北京环宇汇才出国留学咨询有限责任公司 308. 北京金诺华国际教育发展中心 309. 北京沐佳教育文化发展有限公司 ( 自 2005 年 3 月 7 日起终止自费出国留学中介服务业务, 资格证书已注销 ) 310. 北京科润教育文化发展有限公司 311. 北京市华钜津桥联合商务咨询有限公司 312. 哈尔滨环宇出国中介有限公司 313. 哈尔滨因私自费出国留学服务有限公司 314. 哈尔滨东方澳新出国服务有限责任公司 315. 黑龙江省出国旅行咨询服务公司 316. 哈尔滨德赢文化教育咨询服务有限公司 317. 江西省友好出国留学服务中心 318. 徐州市中锐出国咨询服务有限公司 319. 浙江树人出国留学服务中心 320. 绍兴市国际教育服务有限公司 321. 杭州加成信息咨询有限公司 322. 浙江中青出国留学服务中心有限公司 323. 长沙远程出国留学服务有限公司 324. 徐州师大出国留学服务有限责任公司 325. 扬州大学国际交流服务中心 326. 北京澳加利华文化教育咨询有限公司 327. 昆明衡泰人才交流信息有限公司 328. 无锡市狄邦出国留学服务有限公司 329. 南京世朝教育交流中心 330. 南京加成信息咨询有限公司 331. 北京美加百利咨询有限公司 332. 哈尔滨加成出国咨询服务有限公司 333. 内蒙古朝阳国际教育交流有限公司 334. 包头智力留学服务有限公司 335. 呼和浩特市诺加教育信息咨询有限公司 336. 内蒙古乾旭出国留学服务有限责任公司 337. 内蒙古师范大学国际交流服务中心 338. 广州市番禺金雁海外交流服务中心 339. 厦门市友好交流出国服务有限公司 340. 北京航天留学服务有限公司 341. 北京诺思国际教育咨询有限公司 342. 广东世纪桥国际教育文化交流有限公司 343. 广州市华人出国事务有限公司 344. 广东华美雅思教育服务有限公司 345. 深圳市教育国际交流中心有限公司 346. 深圳市对外国际商务交流中心有限公司 347. 深圳市网大教育服务有限公司 348. 深圳市华联兴业国际教育交流咨询有限公司 349. 深圳市加成信息咨询有限公司 350. 珠海中广国际教育交流有限公司 351. 佛山市留学人员服务中心 352. 东莞市越洋出入境咨询有限公司 353. 东莞市景鸿出国留学服务有限公司 354. 长春市出国服务中心有限公司 355. 昆明海蕴出国留学服务有限公司 356. 南通市对外交流服务中心有限公司 357. 北京加成通业信息咨询有限公司 358. 湖北华中科大出国留学培训服务中心 359. 武汉剑桥教育服务咨询有限责任公司 360. 湖北武科大自费出国留学服务中心 361. 湖北华中师大自费出国留学服务中心 362. 湖北金茂出国咨询顾问管理有限公司 363. 北京锡华未来教育实业股份有限公司 364. 浙江浙师大出国留学服务中心 365. 汕头市外事服务中心 366. 江苏省金阳光出国服务中心有限公司 367. 成都加成顾问有限公司 368. 成都顺欣国际服务有限公司 369. 四川省外国机构服务处 370. 北京金华正茂国际文化交流有限公司 371. 西安交大金桥留学服务有限公司 372. 陕西西北大学海外留学服务中心 373. 陕西海亚文化信息咨询有限公司 374. 陕西海派国际教育有限公司 375. 北京华通信诺国际文化交流中心 376. 河北金石国际人才服务有限公司 377. 保定农大出国留学服务有限公司 378. 石家庄市培森教育投资咨询服务有限公司 379. 河北加成出入境服务有限公司 380. 北京新东方前途出国咨询有限公司 381. 北京华夏学子出国留学咨询服务中心 382. 安徽安教国际教育交流中心 383. 安徽省国际交流中心 384. 重庆瑞潮出国商务咨询有限公司 385. 北京交大留学服务中心 386. 东方育才 ( 北京 ) 国际教育咨询服务有限公司 387. 北京成功启航教育咨询有限公司 388. 无锡市对外友好服务中心 ( 无锡市出入境服务中心 ) 389. 宁夏国际交流中心 390. 北京关爱成长国际教育咨询中心 391. 台州市书生教育实业有限公司 392. 北京北语留学服务中心 393. 沈阳俊博教育文化交流合作有限公司 394. 海南雅思出国留学服务有限公司 395. 河南省华源教育咨询服务有限公司 396. 南京安生教育文化交流有限公司 397. 海南名门出国留学服务中心有限公司 398. 河南诚信出国服务有限公司 399. 河北众人教育发展有限公司 400. 沈阳二十一世纪佳益出国留学服务有限公司 401. 广西金睿国际人力资源交流开发有限公司 402. 北京睿励人生国际教育咨询有限公司 403. 上海前途出国留学服务有限公司 404. 上海华一国际教育咨询有限公司 405. 济南蓝孚国际经贸有限公司 406. 济南学成教育咨询有限公司 407. 山东天道恒信教育交流有限公司 408. 济南爱与思信息咨询有限公司 409. 山东环球雅思出国留学服务有限公司 410. 山东澳加美联出国咨询有限公司 411. 青岛朗阁教育投资咨询有限公司 412. 山东常春藤教育信息咨询有限公司 413. 山东昌华出国服务有限公司 414. 威海恒德国际经济技术合作有限公司 415. 滨州澳驰教育文化咨询服务有限公司 416. 青岛国际交流中心江西路分公司 417. 济南加成商务咨询有限公司青岛分公司 418. 威海联桥出国留学服务中心烟台分部 ( 中介资格已注销 ) 419. 山东省对外经济贸易信息传播有限公司荣成分公司 420. 北京北大青鸟国际教育投资管理有限公司 421. 山东威久留学咨询有限公司 422. 山东新东方前途出国咨询有限公司 423. 济南实万教育信息咨询有限责任公司 424. 山东新启点出国咨询有限公司 425. 济南安信达出国咨询有限公司 426. 济南锐创信息咨询有限公司 427. 金吉列济南出国留学咨询服务有限公司 428. 济南万泽教育信息咨询有限公司 429. 济南澳际教育咨询有限公司 430. 济南思达特教育咨询有限公司 431. 济南拓远教育信息咨询有限公司 432. 山东万和教育服务有限公司 433. 山东山教国际交流有限公司 434. 青岛启德学府教育服务有限公司 435. 青岛新通教育咨询有限公司 436. 山东华通信诺国际文化交流有限公司 437. 金吉列青岛出国留学咨询服务有限公司 438. 青岛沃尔德教育咨询有限公司 439. 青岛海外出入境服务中心有限公司 440. 青岛博鸿教育交流有限责任公司 441. 青岛寰宇国际出入境服务有限公司 442. 淄博华洋国际交流服务有限公司 443. 东营澳华教育咨询有限责任公司 444. 烟台岩松教育信息咨询服务有限公司 445. 烟台华兹华斯文化交流咨询有限公司 446. 山东纽菲尔德教育科技股份有限公司 447. 威海飞洋出国咨询有限公司 448. 威海市信拓境外就业服务有限公司 449. 江西理工留学教育服务有限公司 450. 江西金才教育发展有限公司 451. 浙江先威出入境服务有限公司 452. 云南济海教育信息咨询有限公司 34

資料 3 表 4-1 平成 23 年度留学説明会一覧 1 6/19 2 7/4 開催日名称都市名会場名 3 10/15-16 4 10/22-23 5 10/24 6 10/25 7 11/1 8 11/3 9 11/4 10 3/10 11 3/11 中国地区及び広島県内大学説明会 大学合同日本留学説明会 中国国際教育展 ( 留学フェア )@ 北京中国国際教育展 ( 留学フェア )@ 上海大学合同日本留学説明会 大学合同日本留学説明会 大学合同日本留学説明会 大学合同日本留学説明会大学合同日本留学説明会 大学合同日本留学説明会 大学合同日本留学説明会 参加者数 参加大学数 北京首都師範大学 100 5 貴州省貴陽 北京 上海 貴州大学 250 9(8) 中国国際貿易中心展庁上海東亜展覧館 2,417 43 1,319 41 上海華東理工大学 100 10(4) 江蘇省南京 遼寧省瀋陽 吉林省長春吉林省長春 遼寧省大連 遼寧省大連 南京大学 180 10(7) 東北大学 300 14(3) 吉林大学 130 15(3) 東北師範大学赴日予備学校 大連理工大学 370 15(3) 大連外国語学院 備考 広島大学主催 JSPS 共催希平会主催窓口 : 久留米大学日本側主催 : JASSO 日本側主催 : JASSO 希平会主催窓口 : 創価大学希平会主催窓口 : 名古屋大学希平会主催窓口 : 名古屋大学希平会主催窓口 : 筑波大学 250 15(4) 希平会主催 1,100 15(2) 希平会主催窓口 : 在大連出張駐在官事務所希平会主催窓口 : 在大連出張駐在官事務所 注 ) 参加大学数欄の ( ) は資料参加大学数で 外数 表 4-2 平成 24 年度留学説明会一覧 開催日名称都市名会場名 1 6/2 中国地区 6 大学留学フェア 2 6/14 大学合同日本留学説明会 3 6/15 大学合同日本留学説明会 参加者数 参加大学数 北京首都師範大学 150 6 江西省南昌市 広東省広州市 南昌大学 300 10(4) 中山大学 150 11(4) 4 6/18 大学合同日本留学説明会北京中国人民大学 150 13(3) 5 8/29 日本留学フェア セミナー北京 6 11/14 大学合同日本留学説明会 7 3/9 国際教育巡回展日中交流会 吉林省長春市 中日青年交流センター 1,000 104 備考 広島大学主催 JSPS 共催希平会主催窓口 : 久留米大学 希平会主催窓口 : 広島大学希平会主催窓口 : 一橋大学日本側主催 : JASSO 東北師範大学 200 18 希平会主催 北京 21 世紀飯店 200 38 主催 :JST 35

8 3/16 大学合同日本留学説明会大連 フラマホテル大連 420 16(3) 希平会主催窓口 : 在大連出張駐在官事務所 注 ) 参加大学数欄の ( ) は資料参加大学数で 外数 表 4-3 平成 25 年度留学説明会一覧 1 6/2 2 6/15 開催日名称都市名会場名 3 11/2-3 4 11/8 5 11/9-10 6 11-16 7 11/16 8 11/22 9 11/30 10 12/1 大学合同日本留学説明会 中国地区 6 大学留学フェア中国国際教育展 ( 留学フェア )@ 北京大学合同日本留学説明会中国国際教育展 ( 留学フェア )@ 上海大学合同日本留学説明会大学合同日本留学説明会大学合同日本留学説明会 大学合同日本留学説明会 大学合同日本留学説明会 山東省青島 参加者数 参加大学数 青島大学 180 14(5) 北京首都師範大学 68 6 北京国家会議中心 1,822 37 上海復旦大学 100 17(3) 上海 吉林省長春吉林省長春甘粛省蘭州 湖南省長沙 四川省成都 上海東亜展覧館 1,156 34 備考 希平会主催窓口 : 青島領事館広島大学主催 JSPS 共催日本側主催 : JASSO 希平会主催窓口 : 神戸大学日本側主催 : JASSO 東北師範大学 160 15(5) 希平会主催 東北師範大学赴日予備学校 170 17(5) 希平会主催 蘭州大学 180 10(3) 希平会主催 湖南大学 80 10(1) 西南交通大学 150 11(1) 希平会主催窓口 : 北海道大学希平会主催窓口 : 久留米大学 11 12/19 日本高等教育説明会北京北京理工大学 70 9 大使館主催 12 12/23 日本高等教育説明会北京北京大学 30 2 大使館主催 注 ) 参加大学数欄の ( ) は資料参加大学数で 外数 36

資料 4 2015 年国家留学基金助成出国留学者選抜要項 [ 参照ウェブサイト ] http://www.csc.edu.cn/chuguo/fc8d228ee3ec4374ae66c004ccb16e1f.shtml 2015 年は各種国家公費派遣留学者 25000 名の選抜を計画しています 一 主要プロジェクト及び選抜派遣計画 1. 国家公費派遣高級研究者及び訪問学者 ( ポストドクター含む ) プロジェクト 3200 人 ; 2. 国家建設ハイレベル大学公費派遣研究生プロジェクト 8000 人 博士課程の大学院生の教官短期出国交流プロジェクト 500 人 ; 3. 国家公費派遣修士研究生プロジェクト 600 人 ; 4. 優秀な本科生の国際交流プロジェクト 3400 人 ; 5. 大学提携プロジェクト ( 青年幹部教員出国研修プロジェクト )3000 人 ; 6. 地方と業種部門提携プロジェクト 2700 人 そのうち西部エリア人材育成特別プロジェクト及び地方提携プロジェクト 2100 人 業種部門との提携プロジェクト 600 人 ; 7. 国際地域問題研究及び外国語ハイレベル人材育成プロジェクトと政府交換プロジェクト ( 関連国家との交換奨学金計画 )1650 人 ; 8. 国外提携プロジェクト 1650 人 ; 9. 芸術人材特別育成プロジェクト 300 人 二 選抜派遣種類及び留学期間 1. 高級研究者 : 留学期間を 3~6 か月とする ; 2. 訪問学者 : 留学期間を 3~12 か月とする ; 3. ポストドクター : 留学期間を 3~24 か月とする ; 4. 博士研究生 ( 国外へ赴き博士課程を学ぶ者 ): 留学期間は通常 36~48 か月とし 具体的には留学目的の国や学校の制度または外部が発行した合格通知書 招聘状に準ずる ; 5. 合同育成の博士課程の大学院生 ( 博士課程で学ぶ期間に国外で研究に従事する者 ): 留学期間を 6~24 か月とする ; 6. 修士研究生 ( 国外へ赴き修士課程で学ぶ者 ): 留学期間を 12~24 か月とする 具体的には留学目的の国及び学校の制度に準ずる ; 7. 合同育成修士生 ( 修士課程で学ぶ期間に国外で学習する者 ): 留学期間を 3~12 か月とする ; 8. 本科編入生 ( 学士課程で学ぶ期間に国外で学習 卒業論文や実習など ): 留学期間を 3~ 12 か月とする 37

三 優先助成学科 専門分野 国家中長期人材発展計画要綱(2010~2020 年 ) が定める経済と社会発展の重点分野; 国家中長期科学技術発展計画要綱 (2006~2020 年 ) が定める重点分野 重大特定事業 最先端技術 基礎研究 ; 人文と社会科学分野 四 助成内容通常は往復の旅費と助成期間内の奨学金生活費とし 一部の者に対しては学費を助成する 具体的な助成内容 基準は合格時に確定する 五 申請者の基本条件 1. 社会主義の祖国を愛し 良好な政治素養を備え 法律に違反した記録がなく 学習後は帰国し祖国建設のために奉仕すること 2. 中国国籍を有し 高等学校 企業事業部門 行政機関 科学研究機構の正式な職員または優秀な在校生でなければならない 3. 良好な専門基礎と成長の潜在力を備え 仕事 学習に優れた成果を収めた者 4. 心身ともに健康であること 5. 申請時に満 18 歳であること 6. 申請時に国家留学基金助成出国留学外国語条件に関連する要求を満たしていること 7. 国家留学基金助成範囲に以下の者は含まれない : 1すでに国家公費派遣留学資格を得て かつその有効期間内にある者 ; 2かつて国家公費派遣留学資格を得たことがあるが 国家留学基金管理委員会 ( 以下 国家留学基金委 ) の認可を得ず無断で放棄し かつ 5 年以内の者 ; 3かつて国家公費派遣留学資格を得たことがあるが 国家留学基金委の認可を受け放棄し かつ 2 年以内の者 ; 4すでに国外全額奨学金の助成を受けている者 ; 5すでに国外の永住権を取得している者 ; 6 国外で就労している者 ; 7 国外で学習している者 ; 8かつて国家留学基金助成出国留学に参加し 帰国後に就労し 5 年未満の者 関連プロジェクトは特殊規定があり プロジェクト規定に従って執行するものとする 8. 全てのプロジェクト申請にあてはまるその他の要求 ( 国家留学網 http://www.csc.edu.cn をご参照ください ) 同一時間内の申請は1つの国への公費派遣留学プロジェクトに限られる すでにプロジェクトへ申請し結果を待っている者はその他のプロジェクトへ申請しても受理されない 六 申請 審査と結果 個人申請 職場推薦 専門家の評価 優れた人材を採用 の方式で選抜を行う 申請条 38

件を満たした者は職場や所属部門の審査を受け同意を得た後 規定の秩序と方法に従って申請する 国家留学基金委は関連プロジェクトの要求に基づき 専門家を組織し 申請者の資料について審査を行なった上 専門家の評価や意見を基に合格者リストを確定する 申請者は国家公費派遣留学管理情報プラットフォーム (http://apply.csc.edu.cn) で結果を見ることができる 合格通知は各職場 事業部門の窓口を通じて転送または 国家留学基金委が直接 申請者の職場や所属部門に発送する 2015 年の各プロジェクトの申請 結果通知時期は以下のように定める : 1. 国家公費派遣高級研究者及び訪問学者 ( ポストドクター含む ) 申請期間 1 月 5 日 ~1 月 15 日 3 月に結果を発表 2. 国家建設ハイレベル大学公費派遣研究生プロジェクト : 申請期間 3 月 20 日 ~4 月 5 日 5 月に結果を発表 3. 国家公費派遣修士研究生プロジェクト : 申請期間 3 月 20 日 ~4 月 5 日 5 月に結果発表 4. 優秀な本科生の国際交流プロジェクト : プロジェクト申請期間 12 月 1 日 ~5 日 ; 候補者申告期間 : 第 1 期申請期間 4 月 21 日 ~5 月 5 日 5 月に結果発表 第 2 期申請期間 9 月 20 日 ~9 月 30 日 10 月に結果発表 5. 大学提携プロジェクト ( 青年幹部教官出国研修プロジェクト ) 第 1 期申請期間 4 月 6~ 20 日 5 月に結果発表 第 2 期申請期間 9 月 20~30 日 11 月に結果発表 6. 地方と業種部門提携プロジェクト : 西部エリア人材育成特別プロジェクト及び地方提携プロジェクト : 申請期間 4 月 6~20 日 8 月に結果発表 業種部門との提携プロジェクトは相応のプロジェクトの規定にしたがって別途公表 7. 国際地域問題研究及び外国語ハイレベル人材育成プロジェクトと政府交換プロジェクト ( 関連国家との交換奨学金プロジェクト ) は別途公表 8. 国外提携プロジェクトは相応のプロジェクトの規定に従い別途公表 9. 芸術人材育成特別プロジェクト : 申請期間 3 月 20 日 ~4 月 5 日 5 月に結果発表 七 派出及び管理 1. 合格者は留学資格の有効期間内に派出すること 期間に従い派出しなかった者はすべて留学資格が自動的に取り消される 2. 留学者に対し 派出 違約賠償契約 の管理方法をとる 留学者は派出前に国内で契約を結び 助成出国留学協議書 を公証し 保証金を預け 国際旅行健康証明書 の手続きをし 関連要求に従い派出手続きを行う 3. 留学者は留学先の国に到着してから 10 日以内に 国家留学基金助成出国留学資格証書 国家公費派遣留学者到着報告証明 によって 留学先国家にある中国大使館( 領事館 ) で到着手続きを行った後に国家留学基金の助成を受けることができる 4. 留学者は国外に留学している期間 滞在国家の法律法規 国家留学基金助成出国留学者の 39

関連規定及び 助成出国留学協議書 の関連約定を遵守しなければならず積極的に国内推薦事業部門と外国駐在大使館 ( 領事館 ) の管理を受け入れ 定期的に推薦事業部門と外国駐在大使館 ( 領事館 ) に研修報告を提出し 学習を終えた後は期間どおりに帰国し奉仕義務を履行しなければならない 八 本要項は国家留学基金委が説明責任を負うものとする 40