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副腎皮質・性腺におけるステロイドホルモン合成経路

専攻医教育プログラム6 2)性分化異常/生殖器形態異常

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平成14年度研究報告

平成17年度研究報告

総排泄腔遺残症 1. 概要総排泄腔遺残症 ( 以下本症 ) は女児の直腸肛門奇形の特殊型で 尿道 膣 直腸が合流し総排泄腔という共通孔を形成しその1 孔のみが会陰部に開口する特殊稀少疾患である 本症が難治性疾患とされる由縁は 直腸肛門形成の他に膣形成が必要な点である 幼少期に手術された膣は 長期的な

206 年実施卒後教育プログラム ( 日泌総会 ) 領域等タイトル日時単位 日泌総会卒後 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 8 日泌総会卒後 9 日泌総会卒後 0 日泌総会卒後 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 5 日泌総会卒後 6

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5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

背部痛などがあげられる 詳細な問診が大切で 臨床症状を確認し 高い確率で病気を診断できる 一方 全く症状を伴わない無症候性血尿では 無症候性顕微鏡的血尿は 放置しても問題のないことが多いが 無症候性肉眼的血尿では 重大な病気である可能性がある 特に 50 歳以上の方の場合は 膀胱がんの可能性があり

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

性同一性障害者の治療 法制審議会刑事法 ( 性犯罪関係 ) 部会用資料 2016 年 1 月 15 日 岡山大学病院ジェンダーセンター長教授難波祐三郎 同精神科神経科助教松本洋輔

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2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

腹腔鏡補助下膀胱全摘除術の説明と同意 (2) 回腸導管小腸 ( 回腸 ) の一部を 導管として使う方法です 腸の蠕動運動を利用して尿を体外へ出します 尿はストーマから流れているため パウチという尿を溜める装具を皮膚に張りつけておく必要があります 手術手技が比較的簡単であることと合併症が少

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52 レニン 腎臓から分泌 細胞外液量の減少, 血圧低下, 交感神経興奮, 立位などにより分泌促進 レニン アンジオテンシン アルドステロン系の活性化 Na + と水の再吸収促進 体液の保持 血管収縮による血圧上昇 糸球体傍装置の主なもの 糸球体傍細胞 レニンを分泌 緻密斑 NaCl( 特に Cl

泌尿器科領域講習 2015 年実施卒後教育プログラム 日泌総会卒後 1 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 5 日泌総会卒後 6 日泌総会卒後 7 日泌総会卒後 8 日泌総会卒後 9 日泌総会卒後 10 日泌総会卒後 11 日泌総会卒後 12 日泌総会卒後 13 日泌

第 7 章 腎 泌尿器領域 (a) : すべての専門医が到達すべき知識 技術 (b) : すべての専門医が, さらに高度の専門性を獲得するために到達すべき知識 技術 (c) : 該当する領域において, 専門医が到達すべき知識 技術 (d) : 該当する領域において, 専門医がさらに高度の専門性を獲得

がん登録実務について

児に対する母体の甲状腺機能低下症の影響を小さくするためにも 甲状腺機能低下症を甲状腺ホル モン薬の補充でしっかりとコントロールしておくのが無難と考えられます 3) 胎児 新生児の甲状腺機能低下症 胎児の甲状腺が生まれながらに ( 先天的に ) 欠損してしまう病気があります 通常 妊娠 8-10 週頃

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1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを



腹腔鏡下前立腺全摘除術について

不妊治療は女性のもの 一昔前まで そう思われていましたが最近では男性に原因があることも多いという事が知られるようになってきました 不妊は 実に4-5 割の確率で男性にも原因があるという事が分かってきています 夫婦がお互いをいたわりながら よりよい不妊治療ができるように 男性も男性不妊症についての基礎

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下記の性分化異常症の中で 性腺摘出が必要となる疾患を3つ選択せよ (2006) a 先天性副腎過形成 b クラインフェルター症候群 c 真性半陰陽 d 混合性性腺異形成症 e 精巣性女性化症 次の性分化異常症に関する外科的対応 外陰形成術に関する記載で誤っているものを2つ選択せよ (2006) a

検査のご案内

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主な手術実績根治的前立腺全摘除術 85 ( ロボット支援手術 85) 膀胱全摘除術 12 ( 腹腔鏡下手術 12) 腎摘除術 23 ( 腹腔鏡下手術 21) 腎部分切除術 18 ( ロボット支援手術 18) 腎尿管全摘除術 26 ( 腹腔鏡下手術 26) ドナー腎摘出術 17 ( 腹腔鏡下手術 17

福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ

国際医療福祉大学 診療情報管理学科

各医療機関が専門とするがんに対する診療機能 1. 肺がん 治療の実施 (: 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 当該疾患を専門としている 開胸 胸腔鏡下 定位 小線源治療 1 呼吸器内科 8 2 呼吸器外科 3 3 腫瘍内科 放射線治療科 1 グループ指定を受ける施設との連携 昨年

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系統看護学講座 クイックリファレンス 2013年7月作成

採択演題一覧

対象 :7 例 ( 性 6 例 女性 1 例 ) 年齢 : 平均 47.1 歳 (30~76 歳 ) 受傷機転 運転中の交通外傷 4 例 不自然な格好で転倒 2 例 車に轢かれた 1 例 全例後方脱臼 : 可及的早期に整復

前立腺の変化を知る

鳥取大学泌尿器科専門医養成プログラム

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前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

小児泌尿器科疾患小児泌尿器科疾患

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佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

体外受精についての同意書 ( 保管用 ) 卵管性 男性 免疫性 原因不明不妊のため 体外受精を施行します 体外受精の具体的な治療法については マニュアルをご参照ください 当施設での体外受精の妊娠率については別刷りの表をご参照ください 1) 現時点では体外受精により出生した児とそれ以外の児との先天異常

地域公開講演会 2007.3.24

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

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公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研

2 はじめに 2006 年に米国小児内分泌学会 (Lawson-Wilkins Pediatric Endocrine Society (LWPES: 現 Pediatric Endocrine Society))とヨーロッパ小児内分泌 学会 European Society for Pediatr

医療関係者 Version 2.0 多発性内分泌腫瘍症 2 型と RET 遺伝子 Ⅰ. 臨床病変 エムイーエヌ 多発性内分泌腫瘍症 2 型 (multiple endocrine neoplasia type 2 : MEN2) は甲状腺髄様癌 褐色細胞腫 副甲状腺機能亢進症を発生する常染色体優性遺


限局性前立腺がんとは がんが前立腺内にのみ存在するものをいい 周辺組織やリンパ節への局所進展あるいは骨や肺などに遠隔転移があるものは当てはまりません がんの治療において 放射線療法は治療選択肢の1つですが 従来から行われてきた放射線外部照射では周辺臓器への障害を考えると がんを根治する ( 手術と同

染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります

Microsoft Word 泌尿器科

 診療対象

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病



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 診療対象

甲状腺機能が亢進して体内に甲状腺ホルモンが増えた状態になります TSH レセプター抗体は胎盤を通過して胎児の甲状腺にも影響します 母体の TSH レセプター抗体の量が多いと胎児に甲状腺機能亢進症を引き起こす可能性が高まります その場合 胎児の心拍数が上昇しひどい時には胎児が心不全となったり 胎児の成

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腹腔鏡下前立腺全摘除術について

偽性低アルドステロン症 1. 概要体液量の維持 電解質代謝に重要なアルドステロン作用に不応性を示す疾患で I III 型に分類される I 型は古典的 PHA ともいわれ 大多数が生後約 6 ヶ月以内に発症し 散発例もあるが多くは家族発症例で常染色体優性と常染色体劣性遺伝とがあり それぞれ責任遺伝子が


U 開腹手術 があります で行う腎部分切除術の際には 側腹部を約 腎部分切除術 でも切除する方法はほぼ同様ですが 腹部に があります これら 開腹手術 ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を受けられる方へ 腎腫瘍の治療法 腎腫瘍に対する手術療法には 腎臓全体を摘出するU 腎摘除術 Uと腫瘍とその周囲の腎

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

第11回 化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム 発表資料


平成18年度 3年次生コア・カリキュラム(生殖医学)

はじめに 近年 がんに対する治療の進歩によって 多くの患者さんが がん を克服することができるようになっています しかし がん治療の内容によっては 造精機能 ( 精子をつくる機能のことです ) が低下し 妊娠しにくくなったり 妊娠できなくなることがあります また 手術の内容によっては術後に性交障害を

泌尿紀要 56 :55-58,2010 年 55 動静脈奇形を伴ったセルトリ細胞腫の 1 例 佐々木光晴 *, 太田章三仙台赤十字病院泌尿器科 A CASE OF SERTOLI CELL TUMOR WITH ARTERIOVENOUS MALFORMATION Mitsuharu Sasaki

2. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : 診療を実施していないがん ( 診療科ま 医師数 専門として 1 整形外科 2 2 状 績 なし例 : 脊髄腫瘍脊髄腫瘍 治療の実施状況 (: 実施可 /: 実施不可 ) / 昨年の実績 ( あり / なし ) 化学療法体外定位照射 IMRT 小線源治療 あり

偽性低アルドステロン症 1. 概要体液量の維持 電解質代謝に重要なアルドステロン作用に不応性を示す疾患で I III 型に分類される I 型は古典的 PHA ともいわれ 大多数が生後約 6 ヶ月以内に発症し 散発例もあるが多くは家族発症例で常染色体優性と常染色体劣性遺伝とがあり それぞれ責任遺伝子が

2008年10月2日

汎発性膿疱性乾癬のうちインターロイキン 36 受容体拮抗因子欠損症の病態の解明と治療法の開発について ポイント 厚生労働省の難治性疾患克服事業における臨床調査研究対象疾患 指定難病の 1 つである汎発性膿疱性乾癬のうち 尋常性乾癬を併発しないものはインターロイキン 36 1 受容体拮抗因子欠損症 (

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・・・に関する研究

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小児泌尿器科 1 性器の発生とその異常 / 性分化異常 性とは何か? 北海道立こども総合医療センター小児泌尿器科西中一幸 染色体の性 性腺の性 性器の性 ( 内性器, 外性器 ) 身体の性 ( 性成熟 ) 心理上の性 社会上 法律上の性 性分化について Y 染色体上の精巣決定因子 (TDF: testis determining factor) (SRY 遺伝子 : sex determining region-y gene) Leydig 細胞よりテストステロン分泌 ある (46XY) 性腺は精巣へ分化 ウオルフ氏管の発達 ( 精巣上体 精管 精嚢 ) Seroli 細胞よりミューラー管抑制因子分泌 男 ない (46XX) 性腺は卵巣へ分化 女 ミューラー管の抑制 ( 卵管 子宮 膣上部 1/3) SRY 遺伝子 :204 個のアミノ酸からなる /DNA に特異的に結合する転写調節因子 内性器の性 Testosterone: Leydig cell から分泌 /Wolffian duct の発達促進 46XY の場合 : 精巣上体 精管 精嚢の分化 46XX の場合 : 精巣上体 精管 精嚢は分化しない Müllerian inhibiting substance (MIS): Sertoli cell から分泌 /Müllerian duct の抑制 46XY の場合 : 卵管 子宮 膣上部 1/3 の消退 46XX の場合 : 卵管 子宮 膣上部 1/3 は消退しない結果男では精巣上体 精管 精嚢が残る女では卵管 子宮 膣上部 1/3 が残る 基本の性は女性である 性腺 テストステロンによる Wolff 管 Müller 管の誘導 7 週目頃 10-11 週目頃 12-13 週目頃 もし胎児期早期に性腺を摘除したら女の子が生まれてくる T: テストステロン MD:Muller 管 USG: 尿生殖洞 MIS:Muller 管退縮物質 DHT: デヒドロテストステロン ( 標準泌尿器科学 2010: 30) 1

外性器の性 性分化異常 5a-reductase の作用 Testosterone Dihydrotestosterone 前立腺の分化 ( 泌尿生殖洞から ) 外性器の形成 性分化疾患男性仮性半陰陽女性仮性半陰陽真性半陰陽混合型性腺異形成症性腺異形成症 両側性腺の組み合わせ精巣 - 精巣卵巣 - 卵巣精巣 - 卵巣 / 両側卵精巣精巣 - 索状性腺索状性腺 - 索状性腺 ( 標準泌尿器科学 2010: 31) 性分化異常 男性仮性半陰陽 男性仮性半陰陽性腺は精巣外 内性器が男性側へ十分に分化していない状態 女性仮性半陰陽性腺は卵巣外 内性器が一部男性側へ分化した状態 真性半陰陽精巣 卵巣が混在した性腺外 内性器の分化の程度は様々 ( 標準泌尿器科学 2010: 290) 男性仮性半陰陽 男性ホルモン不応性症候群 46XY 性腺は精巣 アンドロゲン受容体 (Xq11-13) の異常 完全型 : 精巣性女性化症候群 不完全型 :Reifenstein Syndrome 注意 :MIS は正常に働くので Muller 管は退縮 - 子宮 卵管 膣上部は形成されない 精巣性女性化症候群 Sisters Both 46XY Presentation: 1. Infancy Bilateral inguinal hernias. 2. Adolescence Failure to menstruate. 男性仮性半陰陽 5 alpha- 還元酵素欠損症 testosterone から DHT への変換が障害される 高度の尿道下裂を伴う Surgical Specimen 2

男性仮性半陰陽 精巣性女性化症候群 男性仮性半陰陽 不完全型 : Reifenstein Syndrome 男性仮性半陰陽ー治療 女性仮性半陰陽 完全型 : 精巣性女性化症候群 性同一障害がなく 女子として生育する 精巣の癌化リスク 思春期前に精巣摘除 + 思春期に向けてホルモン補充 (Kaufmann 療法 : cyclic estrogen/progestin 療法 ) 不完全型 :Reifenstein 症候群 陰茎の大きさは重要である 高度な尿道下裂でも ある程度十分な長さの陰茎があれば 尿道形成術を行う 陰茎の長さが不十分な場合は テストステロン軟膏を塗布し陰茎発育を誘導し尿道形成を行うか 男児とすることを断念する ( 標準泌尿器科学 2010: 290) 女性仮性半陰陽 副腎におけるステロイド合成経路 先天性副腎皮質過形成 (Congenital Adrenal Hyperplasia: CAH) 常染色体劣性遺伝 46XX 21-hydroxylase 欠損症が 90% 以上 酵素欠損の程度はさまざま 外性器が男性化している - クリトリスの肥大 - 陰唇融合 塩喪失型では生後数日でショック状態となる 単純男性型では外性器異常のみ 男性化 + 塩喪失 :75% 男性化のみ :25% ( 低下 ) ( 低下 ) CYP21:21- 水酸化酵素 CYP11B1:11beta- 水酸化酵素 ( 増加 ) ( 標準泌尿器科学 2010: 291) 3

女性仮性半陰陽ー治療 内科的治療 ステロイドホルモン投与による ACTH の抑制 ( ネガティブフィードバックを利用して副腎性男性ホルモンの産生を低下させる ) ミネラルコルチコイド投与 ( 塩喪失型の場合 ) 外科的治療 陰核形成術 膣形成術 先天性副腎皮質過形成 尿生殖洞 陰核肥大 将来 妊孕性に問題ない 小陰唇癒合 女性化外陰形成術 術前術後 陰核 術前 女性化外陰形成術 陰核肥大 術直後 術後 1 年 不適切に肥大化した陰茎と陰核 尿道 小陰唇癒合 泌尿生殖洞 膣 真性半陰陽と混合型性腺異形成症 社会的 ( 法的 ) 性の選択 生後 14 日以内に出生を届けなければならない 理由を明確にした上で ( 外陰部が中間型で ) 性別欄を保留することは可能 両親には外陰部の発育が遅れており 性決定が難しいと説明し ( 半陰陽等の専門用語は用いない ) 専門家を交えて性の決定を慎重に行う 先天性副腎皮質過形成 (CAH) の場合は必ず女児とする 男性仮性半陰陽の場合は陰茎の発育状態により 場合によっては女児とする 将来膣も形成する ( 標準泌尿器科学 2010: 290) 4

練習問題 (1) 練習問題 (1) 性分化に関する記述として正しいのはどれか 1.SRY は精巣の形成を誘導する 2. 女性の内性器は Müller 管から分化する 3. 染色体が 46XX でも表現型が男性の場合がある 4.Reifenstein 症候群の病態は androgen receptor の異常である 5. 真性半陰陽では精巣 卵巣が混在した性腺を認め 外 内性器は一般的に男性型を示す 性分化に関する記述として正しいのはどれか 1.SRY は精巣の形成を誘導する 2. 女性の内性器は Müller 管から分化する 3. 染色体が 46XX でも表現型が男性の場合がある 4.Reifenstein 症候群の病態は androgen receptor の異常である 5. 真性半陰陽では精巣 卵巣が混在した性腺を認め 外 内性器は一般的に男性型を示す 練習問題 (2) 練習問題 (2) 男性仮性半陰陽に対する治療で正しいのはどれか 2 つ選べ 1. 精巣摘除と Kaufmann 療法 2. 糖質コルチコイド投与による ACTH 抑制 3. 尿道形成術 4.hCG 投与 5.Estrogen 投与 男性仮性半陰陽に対する治療で正しいのはどれか 2 つ選べ 1. 精巣摘除と Kaufmann 療法 2. 糖質コルチコイド投与による ACTH 抑制 3. 尿道形成術 4.hCG 投与 5.Estrogen 投与 練習問題 (3) 練習問題 (3) 精巣性女性化症候群患者の性腺と内性器の組み合わせで正しいのはどれか 1. 精巣ー精嚢ー精管ー精巣上体 2. 卵巣ー卵管ー子宮ー膣 3. 精巣ー卵管ー子宮ー膣 4. 精巣ー精管ー膣 5. 精巣ー膣 精巣性女性化症候群患者の性腺と内性器の組み合わせで正しいのはどれか 1. 精巣ー精嚢ー精管ー精巣上体 2. 卵巣ー卵管ー子宮ー膣 3. 精巣ー卵管ー子宮ー膣 4. 精巣ー精管ー膣 5. 精巣ー膣 ( アンドロゲン受容体の異常 テストステロン MIS は正常に分泌 MIS の分泌は Muller 管の退縮 - 子宮 卵管 膣上部は形成されない 一方 テストステロンはあるが受容体が反応しないために Wolff 管も退縮 精嚢 精管 精巣上体も形成されず ) 5

練習問題 (4) 練習問題 (4) 先天性副腎皮質過形成による女性仮性半陰陽に関して正しいのはどれか 2 つ選べ 1. 染色体は 46XY であることが多い 2. 過剰な androgen が原因である 3. 治療の基本は糖質コルチコイド投与であるが 陰核形成 膣形成を行うことが多い 4. 程度によっては男児として育てることもある 5.17-hydroxylase 欠損症が最も多い 先天性副腎皮質過形成による女性仮性半陰陽に関して正しいのはどれか 2 つ選べ 1. 染色体は 46XY であることが多い 2. 過剰な androgen が原因である 3. 治療の基本は糖質コルチコイド投与であるが 陰核形成 膣形成を行うことが多い 4. 程度によっては男児として育てることもある 5.17-hydroxylase 欠損症が最も多い 精巣の発生異常 泌尿器科学講義性器の発生と異常 単精巣症 5,000 人に 1 人の割合 精索断端が盲端で終わってる 無精巣症 35,000 人に 1 人 hcg(lh 作用 ) に無反応 停留精巣 精巣の下降 精巣の下降 ( 胎生第 18 週 ) ( 生後 1 ヶ月 ) ( 胎生第 26 週 ) 精巣下降に必要な機序 1. 精巣導帯による牽引 2. 急激な身体成長 3. 腹腔内圧の上昇 4. 精巣上体の発達 5. 陰部大腿神経の作用 6. 内分泌作用 7. その他 ( ベッドサイド泌尿器科学診断 治療編 2000, 48) ( 新図説泌尿器科学講座 5 1999, 94-95) 6

停留精巣 停留精巣の分類 発生頻度 満期産 :2.7-3.2% 早期産 :21% 1 歳時には 0.8%:1 歳時検診が確定診断に大切 原因 視床下部ー下垂体ー精巣機能の異常 精巣 Leydig 細胞でのテストステロン産生能異常 90% は片側性 腹部 (10%) 鼠径管内 (30%) 鼠径部 陰嚢高位 (50%) 異所性 (10%) 遊走 (retractile) 精巣は陰嚢底まで下降するが鼠径管まで上昇するもの 挙睾筋反射が強い場合がある 停留精巣 : 診断 触診 陰嚢から鼠径管にかけて触診する 超音波 非侵襲的検査であるが 精巣の同定には限界もある MRI 腹部精巣の同定 精索断端まで追えるが 長時間の検査に耐えられるか? 腹腔鏡 上記検査でも明らかでない場合に行う 停留精巣の問題点 妊孕性精子濃度 両側例 片側例 正常 (20x10 6 /ml 以上 ) 20% 30% 乏精子症 (20x10 6 /ml 未満 ) 34% 50% 無精子症 46% 20% 悪性化 - 正常男性に比して約 10 倍 (2-9 倍 ) 高い (10 万人あたり 40 人 : 欧米データー ) -11 歳以降に精巣固定術を受けた場合 固定されていない場合は悪性化が明らかに高い - セミノーマが多い 停留精巣 : 治療 精巣固定術 -1 歳以降であれば発見時に行う - 腹部停留精巣で血管が伸びない場合 :2 期的手術精管動脈からの栄養を期待し精巣動静脈を切断半年後に精巣の萎縮が認められなければ陰嚢内に固定 - 鼠径ヘルニアを合併する場合は同時に根治術を行う 精巣固定術 1 2 3 4 5 ホルモン療法精巣導帯の付着位置が陰嚢底部でない症例がほとんどのため 完全に下降することは期待できない (Urologic Surgery シリーズ 5 2000, 177-179) 7

Impalpable Testis 停留精巣 : 治療 早期の精巣固定術 妊孕能の回復に結びつくか否かは不明放置すれば確実に造成機能低下 男性ホルモン産生能は原則的に維持可能 腹部停留精巣を陰嚢へ固定できない場合 鼠径部に固定することもオプションの一つ ( 男性ホルモン産生能の維持 悪性化してもすぐにわかる ) Inguinal Location Abdominal Location 精巣あるいは精索水瘤 精索捻転 鞘状突起が未閉鎖のため 無症候性の陰嚢腫脹 鼠径ヘルニアが合併していなければ経過観察 特に 2 歳までは腹腔内と交通している可能性が高く 穿刺吸引は行わない ( 感染防止 ) 8-18 歳の男児に多く発生する 突然の陰嚢疼痛 腫脹 腹部疼痛を主訴とする 左に多く発生する 鑑別診断精巣上体炎 精巣炎 精巣垂捻転など尿所見 ドップラーによる血流確認 治療 :Golden time : 6 hours 用手整復 ( 下から見て精巣を外側へ回転 ) 手術 ( 捻転解除し 固定あるいは精巣摘除 ) ( ベッドサイド泌尿器科学診断 治療編 2000, 227) Clinical Presentation Clinical Presentation Classic age around puberty History Acute onset of pain (often at night) May be precipitated by minor trauma Severe pain which may radiate to abdomen Nausea/vomiting common Physical Exam Testicular swelling/induration Abnormal testicular lie (horizontal) Absent cremasteric reflex Reactive hydrocele Induration of scrotal skin Induration of spermatic cord 8

精索捻転 陰嚢腫脹の鑑別診断 鞘膜外捻転 < 鞘膜内捻転精巣捻転の回転方向 精巣の固定 精巣腫瘍 : 無痛性 充実性腫瘍 精巣あるいは精索水瘤 : 無痛性 嚢胞性腫瘤 透過性がある 精巣上体炎 : 疼痛 発熱 尿路感染症 成人 精索捻転 : 疼痛 突然発症 思春期前後 精巣破裂 : 外傷 (Urologic Surgery シリーズ 5 2000, 190-191) 尿道の発生 ( ベッドサイド泌尿器科学手術編 2000, 50) 生殖結節 : 陰茎 ( 亀頭 ) へ 尿道ヒダ : 融合し陰茎海綿体を形成 尿道ヒダの融合が不完全であると 尿道の開口部が陰茎の下面 ( 腹側面 ) にみられる尿道下裂となる (Campbell-Walsh Urology, 2011, 2996) 尿道下裂 発生頻度 1,000-1,200 人に 1 人 ( 欧米では 300 人に 1 人 ) 家族性約 6-7% 分類亀頭部冠状溝部陰茎部陰茎陰嚢部会陰部 Location of meatus Severity of chordee Dorsal hood foreskin Rarely circumferential Megameatus variant Associated abnormalities If UDT check karyotype Treatment Single-stage repair at six months of age Occasionally two-stage repair if severe or with penoscrotal transposition Hypospadias Distal Proximal 9

尿道下裂 尿道下裂 外尿道口より遠位の部分が索を形成腹側への陰茎屈曲の原因となる この索を切除すると外尿道口が近位側へ後退する 高度な尿道下裂では二分陰嚢を伴い 半陰陽や種々の性分化異常症の存在を疑う必要がある 膣が残存していることもある 尿道口索 (Campbell-Walsh Urology, 2011, 3505, 3511) 尿道下裂 : 治療 尿道形成術 尿道形成術 最近は 1 期的に行う ある程度の陰茎発育が必要であるが 時期が遅くなるにつれて男性としての自覚 精神発育に大きな影響を与える ( 立位排尿ができない ) 2-4 歳頃に手術を行う 機能面 コスメティックな面で満足させることが必要 長期成績が明らかとなっていない 索切除 陰茎皮膚を用いて尿道を形成し 外尿道口を亀頭部まで前進させる 残りの陰茎皮膚を用いて形成した尿道を覆う 皮膚が足りない場合は膀胱粘膜 頬粘膜を用いて尿道を形成することもある 尿道形成術 -1 尿道形成術 -2 (Campbell-Walsh Urology, 2011, 3513) (Campbell-Walsh Urology, 2011, 3515, 3517) 10

後部尿道弁 後部尿道弁 男児の器質的下部尿路通過障害の原因として重要 膀胱尿管逆流現象 水腎症 腎不全など障害の程度は様々 出生前診断で発見されることもある 診断は排尿時膀胱尿道造影 内視鏡 治療は経尿道的切除 ( ベッドサイド泌尿器科学診断 治療編 2000, 661-663) 練習問題 (1) 練習問題 (1) 尿道下裂に関して誤っているものはどれか 1. 会陰部尿道下裂では膣の残存など性分化異常を伴うことが多い 2. 排尿障害を伴い 多くの症例で水腎症を合併する 3. 手術時期に関しては早期に立位排尿を可能とするために 2-4 歳頃に行うことが望ましい 4. 尿道口より遠位が索を形成し 陰茎腹側屈曲の原因となることがある 5. 陰茎皮膚が不十分な場合 膀胱粘膜や頬粘膜を用いた尿道形成も行われる 尿道下裂に関して誤っているものはどれか 1. 会陰部尿道下裂では膣の残存など性分化異常を伴うことが多い 2. 排尿障害を伴い 多くの症例で水腎症を合併する 3. 手術時期に関しては早期に立位排尿を可能とするために 2-4 歳頃に行うことが望ましい 4. 尿道口より遠位が索を形成し 陰茎腹側屈曲の原因となることがある 5. 陰茎皮膚が不十分な場合 膀胱粘膜や頬粘膜を用いた尿道形成も行われる 練習問題 (2) 練習問題 (2) 3 歳男児 生下時より両側陰嚢内容欠損を指摘されたが放置していた 3 歳児検診で異常を指摘され泌尿器科を受診した 他に異常はなく 発育は順調である 右精巣は鼠径部に触知されたが左精巣は触れなかった 次に行う検査で適切でないものはどれか 1.MRI 2.CT 3. 腹部超音波 4. 血管造影 5. 腹腔鏡 3 歳男児 生下時より両側陰嚢内容欠損を指摘されたが放置していた 3 歳児検診で異常を指摘され泌尿器科を受診した 他に異常はなく 発育は順調である 右精巣は鼠径部に触知されたが左精巣は触れなかった 次に行う検査で適切でないものはどれか 1.MRI 2.CT 3. 腹部超音波 4. 血管造影 5. 腹腔鏡 11

練習問題 (3) 練習問題 (3) 精査の結果 左精巣は腹腔内 ( 総腸骨動脈レベル ) に発見された 本症例に対する治療として最も適切と思われるものはどれか 1.hCG 療法を行う 2. 右精巣固定術 左精巣摘除術を行う 3. 右精巣固定術 左は経過観察し鼠径部まで下降した時点で精巣固定術を行う 4. 右精巣固定術 左は降ろせるところで固定する 5. 右精巣固定術 左は精巣動静脈を切断し経過観察し 6 ヵ月後に陰嚢へ降ろすかあるいは摘除する 精査の結果 左精巣は腹腔内 ( 総腸骨動脈レベル ) に発見された 本症例に対する治療として最も適切と思われるものはどれか 1.hCG 療法を行う 2. 右精巣固定術 左精巣摘除術を行う 3. 右精巣固定術 左は経過観察し鼠径部まで下降した時点で精巣固定術を行う 4. 右精巣固定術 左は降ろせるところで固定する 5. 右精巣固定術 左は精巣動静脈を切断し経過観察し 6 ヵ月後に陰嚢へ降ろすかあるいは摘除する 練習問題 (4) 練習問題 (4) 停留精巣に関して正しいものはどれか 2 つ選べ 1. 片側例でも不妊の原因になりうる 2. 悪性化した場合はセミノーマの頻度が高い 3. 発見した場合は生後すぐに hcg 投与を開始することが良い 4. 早期に手術したほうが将来不妊になる可能性が低下する 5. 鼠径ヘルニアを合併している場合には悪性化しやすい 停留精巣に関して正しいものはどれか 2 つ選べ 1. 片側例でも不妊の原因になりうる 2. 悪性化した場合はセミノーマの頻度が高い 3. 発見した場合は生後すぐに hcg 投与を開始することが良い 4. 早期に手術したほうが将来不妊になる可能性が低下する 5. 鼠径ヘルニアを合併している場合には悪性化しやすい 12