Microsoft PowerPoint - 高城室長イイノホール(Revised Ver.)研修会

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スライド 1

④登録要領(医療分野)

【資料1】結核対策について

別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに

3 地域別の業種リストを確認 対象業種の判断は 日本標準産業分類のに基づいて行われます 経営力向上計画の 2 事業分野と事業分野別指針 欄の 事業分野 ( ) が 次ページ以降の7 都府県別の業種リストにおける対象業種 ( ) に該当するかどうかを確認して下さい 経営力向上計画の 事業分野 ( )

BSL4の稼働合意について

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アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

p237〜p258 平川幸子.indd

インフルエンザ、鳥インフルエンザと新型インフルエンザの違い

さらに 職場における感染防止対策の検討を行うに当たっては 産業医等の助 言を受けることや 衛生委員会において対策を審議するなど 労働安全衛生法上 の安全衛生管理体制を活用し 実施していくことが望まれます Q2 発熱や呼吸器症状等のインフルエンザ様症状を呈した労働者にはどのような注意をすればよいですか

目 次 Ⅰ. はじめに Ⅰ-1 策定の背景 Ⅰ-2 福岡市のこれまでの対策 Ⅰ-3 福岡市新型インフルエンザ等対策行動計画の策定 Ⅰ-4 新型インフルエンザとは Ⅰ-5 新型インフルエンザの感染経路と感染予防策 Ⅱ. 新型インフルエンザ等対策の実施に関する基本的な方針 Ⅱ-1 新

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

2. 今後想定すべき事態 (1)SARS 流行の振り返り前述の通り MERS( マーズ ) コロナウイルスは 2003 年に中国を中心に流行した SARS ウイルスに類似したウイルスである そこで 今後の MERS( マーズ ) コロナウイルスの感染の拡大等を考えるにあたって SARS の流行を振り

事務連絡 令和元年 6 月 21 日 ( 公社 ) 岡山県医師会 ( 一社 ) 岡山県病院協会 御中 岡山県保健福祉部健康推進課 手足口病に関する注意喚起について このことについて 厚生労働省健康局結核感染症課から別添のとおり事務連絡が ありましたので 御了知いただくとともに 貴会員への周知をお願い

PowerPoint プレゼンテーション

(地Ⅲ116)

Microsoft Word - 【セット版PDF】131105_H25今冬のインフルエンザ総合対策.docx

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目次 Ⅰ. はじめに Ⅰ-1. 新型インフルエンザ等対策特別措置法の制定 1 Ⅰ-2. 取組の経緯 1 Ⅰ-3. 筑紫野市行動計画の策定 2 Ⅰ-4. 新型インフルエンザとは 3 Ⅰ-5. 新型インフルエンザの感染経路と感染予防策 4 Ⅱ. 新型インフルエンザ等対策の実施に関する基本的な方針 Ⅱ-1

目 次 Ⅰ はじめに Ⅰ-1 新型インフルエンザ等対策特別措置法の制定 1 Ⅰ-2 市行動計画の策定 1 Ⅰ-3 新型インフルエンザとは 3 Ⅰ-4 新型インフルエンザの感染経路と感染予防策 (1) 新型インフルエンザの感染経路 4 (2) 新型インフルエンザの感染予防策 4 Ⅱ 新型インフルエンザ

薬事法における病院及び医師に対する主な規制について 特定生物由来製品に係る説明 ( 法第 68 条の 7 平成 14 年改正 ) 特定生物由来製品の特性を踏まえ 製剤のリスクとベネフィットについて患者に説明を行い 理解を得るように努めることを これを取り扱う医師等の医療関係者に義務づけたもの ( 特

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●アレルギー疾患対策基本法案

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

日本医師会作成版を元に北上医師会会員向けに一部修正を加えました ( 以下赤文字及び下線部は 各医療機関の実情に応じて記載 変更する ) 新型インフルエンザ等発生時における診療継続計画 ( 案 ) 医院 本計画は当院 新型インフルエンザ等に関する院内対策会議 により平成 年 月 日作成され たものであ

目 次 Ⅰ はじめに 3 Ⅰ-1 新型インフルエンザ等特別対策措置法の制定 3 Ⅰ-2 取り組みの経緯 3 Ⅰ-3 市行動計画の策定 4 Ⅰ-4 新型インフルエンザとは 5 Ⅰ-5 新型インフルエンザの感染経路と感染予防策 6 1 新型インフルエンザの感染経路 6 2 新型インフルエンザの感染予防策

各論

14飯保健保発第342号

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事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

Microsoft PowerPoint - 【配布資料】28予防接種従事者研修

新型インフルエンザ対策行動計画改定案

目 次 Ⅰ. はじめに Ⅰ-1. 新型インフルエンザ等対策特別措置法の制定 1 Ⅰ-2. 取組の経緯 1 Ⅰ-3. 市行動計画の策定 1 Ⅰ-4. 新型インフルエンザとは 3 Ⅰ-5. 新型インフルエンザの感染経路と感染予防策 4 (1) 新型インフルエンザの感染経路 4 (2) 新型インフルエンザ

一について第一に 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号 以下 感染症法 という )第十二条の規定に基づき 後天性免疫不全症候群(以下 エイズという )の患者及びその病原体を保有している者であって無症状のもの(以下 HIV感染者 という )(以下 エイズの患者等

製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

感染症法の変遷

4 月 17 日 4 医療制度 2( 医療計画 ) GIO: 医療計画 地域連携 へき地医療について理解する SBO: 1. 医療計画について説明できる 2. 医療圏と基準病床数について説明できる 3. 在宅医療と地域連携について説明できる 4. 救急医療体制について説明できる 5. へき地医療につ

3.2013/14シーズンのインフルエンザアップデート(12/25現在)

通知(写入)

医療機関における診断のための検査ガイドライン

なお本研究は 東京大学 米国ウィスコンシン大学 国立感染症研究所 米国スクリプス研 究所 米国農務省 ニュージーランドオークランド大学 日本中央競馬会が共同で行ったもの です 本研究成果は 日本医療研究開発機構 (AMED) 新興 再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業 文部科学省新学術領


第3章 総務省統計局が提供する地域メッシュ統計の編成項目_2 経済センサス

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

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インフルエンザ(成人)

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Microsoft Word - 奈良県GQP-GVPガイドライン doc

スライド タイトルなし

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Microsoft PowerPoint 最近の性感染症の動向

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

PowerPoint プレゼンテーション

( 別添 ) 薬食発 0513 第 1 号平成 23 年 5 月 13 日 都道府県知事各保健所設置市長特別区長 殿 厚生労働省医薬食品局長 薬事法の一部を改正する法律等の施行等についての一部改正について 薬事法の一部を改正する法律 ( 平成 18 年法律第 69 号 ) については 関係政省令とと

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

DOTS 実施率に関する補足資料 平成 26 年 12 月 25 日 結核研究所対策支援部作成 平成 23 年 5 月に改正された 結核に関する特定感染症予防指針 に DOTS の実施状況は自治体による違いが大きく実施体制の強化が必要であること 院内 DOTS 及び地域 DOTS の実施において医療

蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告

◎外国為替及び外国貿易法の一部を改正する法律

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麻しん 2

二頁附則第一章総則(目的)第一条この法律は 国民の大部分が現在その免疫を獲得していないこと等から 新型インフルエンザ等が全国的かつ急速にまん延し かつ これにかかった場合の病状の程度が重篤となるおそれがあり また 国民生活及び国民経済に重大な影響を及ぼすおそれがあることに鑑み 新型インフルエンザ等対

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中東呼吸器症候群(MERS)の国内発生時の対応に関するQ&Aについて

雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

名称未設定

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「サービス産業動向調査」平成29年9月分結果(速報)

3-2 全国と札幌市の定点あたり患者報告数の年平均値流行状況の年次推移を 全国的な状況と比較するため 全国と札幌市の定点あたり患者報告数の年平均値について解析した ( 図 2) 全国的には 調査期間の定点あたり患者報告数の年平均値は その年次推移にやや増減があるものの大きな変動は認められなかった 札

スライド 1

Microsoft Word - SwineFlu QA.doc

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卸-11-2.indd

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

1. 鳥インフルエンザとは? 鳥インフルエンザとは A 型インフルエンザウィルスの感染によって起こる伝染性の疾病で ウィルスの種類 鳥種 ストレス 混合感染の有無により 症状及び致死率が異なる このウィルスには血清型 ( H1~ H15) があり 日本では急性で罹病率及び致死率の高い血清型 ( H5

Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について

2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の

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第3章 指導・監査等の実施

手順書03

Microsoft Word - 溶け込み 感染症の予防の総合的な推進を図るための基本的な指針(平成11年4月1日厚生省告示第115号).rtf

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

Microsoft PowerPoint - 参考資料


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新型インフルエンザ Novel influenza, New influenza ブタ ( 由来 ) インフルエンザ Swine influenza, Swine originated influenza (OIV) パンデミックインフルエンザ 2009 Pandemic influenza A/H

緊急情報伝達ソリューション インフルエンザパンデミックに備えた教育委員会様向け情報共有基盤についてのご提案 マイクロソフト株式会社 パブリックセクター文教営業本部 P. 1

成人の肺炎球菌感染症とワクチン予防

2. 検討 ~ 医療に関する事故の特殊性など (1) 医師等による医療行為における事故 医師等が患者に対してどのような医療行為を施すべきかという判断は 医師等の医学的な専門知識 技能に加え 医師等の経験 患者の体質 その時の患者の容態 使用可能な医療機器等の設備等に基づきなされるものである ( 個別

老発第    第 号

Transcription:

平成 26 年度新型インフルエンザの診療と対策に関する研修 新型インフルエンザ等対策特別措置法及び政府行動計画を踏まえた新型インフルエンザ対策について ~ 医療体制 予防接種体制を中心に ~ 厚生労働省健康局結核感染症課 新型インフルエンザ対策推進室

インフルエンザについて インフルエンザは流行性疾患であり 一旦流行が始まると 短期間に乳幼児から高齢者まで多くの人に感染する インフルエンザウイルスには A~C 型がある ( 新型インフルエンザとなりうるのは A 型のみ ) A 型は ウイルス表面に 2 種類糖鎖 (HA と NA) が存在し この組み合わせによって 144 種類の亜型に分類される (2009 年のパンデミックウイルス (H1N1) 高病原性鳥インフルエンザ (H5N1) 等 ) A 型 ; HA16 種類 NA 9 種類つまり 16 9=144 種の亜型ウイルスが存在

インフルエンザに感染する動物種

インフルエンザウイルスは変異する 毎冬の季節性インフルエンザ 新型インフルエンザ 人インフルエンザウイルス 人インフルエンザウイルス 鳥インフルエンザウイルス 豚インフルエンザウイルス 新型ウイルス 小さな変異 ( 連続変異 ) 人インフルエンザウイルス 大きな変異 ( 不連続変異 ) 少し違うウイルス ( 多かれ少なかれ 免疫がある ) 全く新しいウイルス ( 皆に免疫がない ) 世界的な大流行 3

新型インフルエンザの出現時期 1850 1900 1950 1847 1889 1918 ( スペイン ) 1957 ( アジア ) 1968 ( 香港 ) 42 年間 29 年間 39 年間 11 年間 新型インフルエンザの出現周期 10 年から 40 年の周期で出現し 世界的に大きな流行を繰り返している 流行年通称死亡者数 1918-1919 年 (H1N1 ウイルス ) 1957-1958 年 (H2N2 ウイルス ) 1968-1969 年 (H3N2 ウイルス ) スペインインフルエンザ アジアインフルエンザ 香港インフルエンザ 4,000 万人 200 万人以上 100 万人以上 2000 2009 20XX 41 年間? 年間 4

鳥インフルエンザ (H5N1) 発生国及び人での確定症例 (2003 年 11 月以降 ) (WHO OIE の正式な公表に基づく ) アフリカ ジブチ人の発症者 1 人 ( うち死亡者 0 人 ) ナイジェリア人の発症者 1 人 ( うち死亡者 1 人 ) 中東 アセ ルハ イシ ャン人の発症者 8 人 ( うち死亡者 5 人 ) イラク人の発症者 3 人 ( うち死亡者 2 人 ) エジプト人の発症者 177 人 ( うち死亡者 63 人 ) トルコ人の発症者 12 人 ( うち死亡者 4 人 ) 注 ) 上図の他 人への感染事例として 1997 年香港 (H5N1 18 名感染 6 人死亡 ) 1999 年香港 (H9N2 2 名感染 死亡なし ) 2003 年香港 ( H5N1 2 名感染 1 人死亡 ) 2003 年オランダ ( H7N7 89 名感染 1 人死亡 ) 2004 年カナダ ( H7N3 2 名感染 死亡なし ) 2007 年英国 (H7N2 4 名感染 死亡なし ) 2012 年メキシコ (H7N3 2 名感染 死亡なし ) 等がある アジア インドネシア人の発症者 197 人 ( うち死亡者 165 人 ) カンボジア人の発症者 56 人 ( うち死亡者 37 人 ) タイ人の発症者 25 人 ( うち死亡者 17 人 ) 中国人の発症者 47 人 ( うち死亡者 30 人 ) パキスタン人の発症者 3 人 ( うち死亡者 1 人 ) : 家きん等での高病原性鳥インフルエンザ H5N1 が認められた国 : 人での H5N1 発症が認められた国 ハ ンク ラテ シュ人の発症者 7 人 ( うち死亡者 1 人 ) ベトナム人の発症者 127 人 ( うち死亡者 64 人 ) ミャンマー人の発症者 1 人 ( うち死亡者 0 人 ) ラオス人の発症者 2 人 ( うち死亡者 2 人 ) 北米 カナダ人の発症者 1 人 ( うち死亡者 1 人 ) 参考 :WHO の確認している発症者数は計 668 人 ( うち死亡 393 人 ) 2014 年 10 月 2 日現在厚生労働省健康局結核感染症課作成

WHO に報告されたヒトの鳥インフルエンザ (H5N1) 確定症例数 (2014 年 10 月 2 日現在 ) 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 2014 年合計 症例数死亡数症例数死亡数症例数死亡数症例数死亡数症例数死亡数症例数死亡数症例数死亡数症例数死亡数症例数死亡数症例数死亡数症例数死亡数症例数死亡数症例数死亡数 アセ ルハ イシ ャン 0 0 0 0 0 0 8 5 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 8 5 ハ ンク ラテ シュ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2 0 3 0 1 1 0 0 7 1 カンボジア 0 0 0 0 4 4 2 2 1 1 1 0 1 0 1 1 8 8 3 3 26 14 9 4 56 37 カナダ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 1 1 中国 1 1 0 0 8 5 13 8 5 3 4 4 7 4 2 1 1 1 2 1 2 2 2 0 47 30 ジブチ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 エジプト 0 0 0 0 0 0 18 10 25 9 8 4 39 4 29 13 39 15 11 5 4 3 4 0 177 63 インドネシア 0 0 0 0 20 13 55 45 42 37 24 20 21 19 9 7 12 10 9 9 3 3 2 2 197 165 イラク 0 0 0 0 0 0 3 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 2 ラオス 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 ミャンマー 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 ナイジェリア 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 パキスタン 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 タイ 0 0 17 12 5 2 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 25 17 トルコ 0 0 0 0 0 0 12 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 12 4 ベトナム 3 3 29 20 61 19 0 0 8 5 6 5 5 5 7 2 0 0 4 2 2 1 2 2 127 64 合計 4 4 46 32 98 43 115 79 88 59 44 33 73 32 48 24 62 34 32 20 39 25 19 8 668 393 注 : 確定症例数は死亡例数を含む WHO は検査で確定された症例のみ報告する

鳥インフルエンザ A(H7N9) のヒトへの感染の対応について 経緯 : 平成 25 年 3 月以降 新たな鳥インフルエンザ A(H7N9) ウイルスのヒト感染患者 453 名 ( 平成 25 年 10 月以降に限れば 318 名 ) の報告がある ( 図 1) 感染患者のうち死亡者数は少なくとも 172 名が報告されている 発生地域は中国 (2 市 12 省 2 自治区 ) 香港特別区 台湾 マレーシア ( 輸入症例 ) 継続して状況を注視する WHO の平成 26 年 9 月 4 日発表に基づく 死亡者数は中国国家衛生計画生育委員会 10 月 13 日発表に基づく 中国 台湾 香港の感染者数 ( 平成 25 年 10 月 ~) 新疆ウイグル自治区 2 (2) 河北省 0 (1) 山東省 3 (5) 河南省 0 (4) 安徽省 14(18) 江西省 2 (8) 湖南省 21(23) 貴州省 1 (1) 広西チワン族自治区 4(4) 広東省 109(110) 図 1 ( ) 内はこれまでに報告された総患者数 発症月別 感染者の数 ( 平成 25 年 10 月以降 ) 図 2 ( 人 ) 200 150 100 50 0 平成 25 年 4 3 17 平成 26 年 170 58 吉林省 2 (2) 北京市 2 (4) 江蘇省 27(55) 上海市 8(41) 浙江省 93(139) 福建省 17 (22) 台湾 3(4) 香港 9(9) 27 23 12 2 1 1 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 ( 月 ) 主な特徴感染源は未確定だが 生きた家きん等との接触による可能性が最も高い 持続的なヒトーヒト感染は認められていない 厚生労働省の主な対応法的整備 : 感染症法に基づく指定感染症検疫法に基づく検疫感染症に指定 (H5N1 と同レベルの対応が可能 ) 検疫 : 検疫所の検査体制の整備 検疫所での注意喚起 ( ポスターや健康カード等 ) 国内監視体制 : 自治体 ( 地方衛生研究所 ) の検査体制の整備情報収集 発信 : WHO や専門家ネットワーク等を活用した情報収集 分析 国立感染症研究所リスクアセスメントの発信ワクチン : ウイルス株の入手 分析を実施非臨床 ( 動物 ) での試験を実施中 H26.9.10 作成

日本の新型インフルエンザ対策

新型インフルエンザ等対策特別措置法について ( 背景 ) 東南アジアなどを中心に 家禽類の間でH5N1 亜型の高病原性鳥インフルエンザが発生しており このウイルスが家禽類からヒトに感染し 死亡する例が報告 このような高病原性鳥インフルエンザ (H5N1) のウイルスがヒトからヒトへ効率よく感染する能力を獲得し 病原性の高い新型インフルエンザが発生することが懸念 平成 21 年に発生した新型インフルエンザ (A/H1N1) の経験を踏まえ 平成 23 年 9 月 20 日に 政府の 新型インフルエンザ対策行動計画 を改定 新型インフルエンザ対策の実効性を確保するため 各種対策の法的根拠の明確化など法的整備の必要性 国民生活及び国民経済に重大な影響を及ぼすおそれを鑑み 感染症法 検疫法 予防接種法等を補う ( 特措法のみで対策を行うわけではない ) 新型インフルエンザ等対策特別措置法 ( 平成 24 年 5 月公布 平成 25 年 6 月施行 ) 新型インフルエンザ及び全国的かつ急速なまん延のおそれのある新感染症に対する対策の強化を図り 国民の生命及び健康を保護し 国民生活及び国民経済に及ぼす影響が最小となるようにする

新型インフルエンザ等とは 新型インフルエンザ等 ( 特措法第 2 条第 1 号 ) 新型インフルエンザ等感染症 ( 感染症法第 6 条第 7 項 ) 新型インフルエンザ ( 感染症法第 6 条第 7 項第 1 号 ) 再興型インフルエンザ ( 感染症法第 6 条第 7 項第 2 号 ) 新感染症 全国的かつ急速なまん延のおそれのあるものに限定 ( 感染症法第 6 条第 9 項 ) ( 特措法第 2 条第 1 項第 1 号において限定 ) 新型インフルエンザとは 人から人に持続的に感染するウイルスを病原体とするインフルエンザであって 国民の大部分が免疫を獲得していないことから 全国的かつ急速なまん延により 国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるもの 再興型インフルエンザとは かつて世界的に流行したインフルエンザであって 現在の国民の大部分が免疫を獲得していないことから 全国的かつ急速なまん延により 国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるもの 新感染症とは 感染症であって 既知の疾病と病状や治療の結果が明らかに異なるもので 病状の程度が重篤であり 新型インフルエンザと同様に まん延により 国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるもの

ワクチンの早期開発, 生産, 接種患者数対策の基本的考え方 侵入を遅らせる( 水際対策 ) 拡大を遅らせる( 早期封じ込め ) 感染拡大の抑制( 公衆衛生的介入 ) 流行規模の平坦化 流行のピークを下げて医療への負荷を減らす 医療提供体制の強化 新型ウイルスの 国内侵入 時間経過 11

新型インフルエンザ等対策特別措置法が想定している一般的経過例 新型インフルエンザ発生 第一段階海外で発生 ( 病原性が不明な段階 ) 政府対策本部立ち上げ 行動計画に基づき 基本的対処方針策定検疫の実施 特定接種の実施等 第二段階病原性も明らかになってくる 国内に侵入 病原性等が強いおそれがある場合左記以外 緊急事態宣言 外出自粛 催物の開催の制限の要請等住民への予防接種臨時の医療施設における医療提供等 本部のみ継続 本部の廃止 緊急事態宣言終了

1. 体制整備等 新型インフルエンザ等対策特別措置法の概要 (1) 行動計画の作成 1 国 地方公共団体の行動計画の作成 物資 資材の備蓄 訓練 国民への知識の普及 2 指定公共機関 ( 医療 医薬品 医療機器の製造 販売 電力 ガス 輸送等を営む法人 ) の指定 業務計画の作成 (2) 発生時に国 都道府県の対策本部を設置 (3) 発生時における特定接種 ( 登録事業者 ( ) の従業員等に対する先行的予防接種 ) の実施 医療提供又は国民生活 国民経済の安定に寄与する業務を行う事業者であって 厚生労働大臣の登録を受けているもの (4) 海外発生時の水際対策の的確な実施 緊急事態宣言 新型インフルエンザ等 ( 国民の生命 健康に著しく重大な被害を与えるおそれがあるものに限る ) が国内で発生し 全国的かつ急速なまん延により 国民生活及び国民経済に甚大な影響を及ぼすおそれがあると認められるとき 2. 緊急事態宣言 公示での措置 1 外出自粛要請 興行場 催物等の制限等の要請 指示 2 住民に対する予防接種の実施 3 医療提供体制の確保 ( 臨時の医療施設等 ) 4 緊急物資の運送の要請 指示 5 埋葬 火葬の特例 6 生活関連物資等の価格の安定 ( 国民生活安定緊急措置法等の的確な運用 ) 等

新型インフルエンザ発生時のワクチン接種について

予防接種に関するガイドライン 新型インフルエンザが発生した際には 国は 地方公共団体 医療機関等の関係機関や 国民の協力を得て 可能な限り速やかに特定接種や住民接種を実施 ワクチン ( 細胞培養法など ) の研究開発を促進する プレパンデミックワクチンの備蓄を行う また パンデミック発生時にパンデミックウイルス用のワクチン製造のため 国立感染症研究所はワクチン製造ウイルスを準備 作成する 未発生期より国は 都道府県 市町村等と連携し ワクチンの供給体制を整備する 特措法に基づき 医療の提供並びに国民生活及び国民経済の安定を確保するため 内閣総理大臣が必要と認めたときに ガイドラインで定める業務に従事する者に特定接種を実施する 住民接種について 特措法及び予防接種法に基づき 市町村を実施主体として 集団的予防接種の接種体制を整備し 発生時に実施する

新型インフルエンザ等対策特別措置法における予防接種について 特定接種 ( 対象 : 登録事業者の従業員等 ) プレパンデミックワクチン又はパンデミックワクチン ( プレパンデミックワクチンが有効でない場合 ) の接種 政府対策本部 指示 厚生労働大臣 実施 登録事業者 ( 医療提供業務又は国民生活 国民経済の安定に寄与する業務を行う事業者で 厚生労働大臣の登録を受けているもの ) の従業員等に対する特定接種の実施 対策に従事する国家公務員に対する特定接種の実施 登録事業者 都道府県 市町村は接種や登録に協力 ( ) 指示 都道府県知事 市町村長 実施 対策に従事する地方公務員に対する特定接種の実施 登録事業者の選定 登録 接種場所 ( 接種実施医療機関 ) の確保 委託事務 接種対象者 ( 事業者 ) との連絡調整 ワクチンの流通管理などについて 都道府県や市町村の御協力をいただきたい 詳細については今後検討 住民接種 ( 対象 : 居住者 ) パンデミックワクチンの接種 政府対策本部 厚生労働大臣 指示 都道府県知事 市町村長 住民接種の実施 国 都道府県は接種に協力 予防接種法第 6 条 特定接種及び住民接種については 行政による接種勧奨及び被接種者による努力義務を規定 健康被害救済 ( 予防接種法に基づく A 類疾病相当の補償 ) については 予防接種の実施主体が実施 ( 出典 ) 平成 24 年 6 月 26 日新型インフルエンザ等対策特別措置法に関する都道府県担当課長会議資料 ( 資料 2)

特定接種の接種対象業種と接種順位の考え方 政府行動計画において 特定接種の登録対象となる業種等を下表のとおりとするとともに 接種順位は 下表の 1( 医療分野 ) からの順とすることを基本とされている 実際の特定接種対象者の範囲や接種順位等は政府対策本部において 発生状況等に応じて柔軟に決定する 類型業種等接種順位医療分野新型インフルエンザ等医療型 重大 緊急医療型 新型インフルエンザ等対策の実施に携わる公務員国民生活指定公共機関型 国民指定同類型経( 業務同類系 ) 済安定指定同類型分( 社会インフラ系 ) 新型インフルエンザ等医療 重大 緊急系医療 新型インフルエンザ等の発生により対応が必要となる業務に従事する者国民の緊急の生命保護と秩序の維持を目的とする業務や国家の危機管理に関する業務に従事する者 介護 福祉型 サービスの停止等が利用者の生命維持に重大 緊急の影響がある介護 福祉事業所 医薬品 化粧品等卸売業 医薬品製造業 医療機器修理業 医療機器販売業 医療 機器賃貸業 医療機器製造業 ガス業 銀行業 空港管理者 航空運輸業 水運業 通信業 鉄道業 電気業 道路貨物運送業 道路旅客運送業 放送業 郵便業 医薬品 化粧品等卸売業 医薬品製造業 医療機器修理業 医療機器販売業 医療 機器賃貸業 医療機器製造業 映像 音声 文字情報制作業 ガス業 銀行業 空港 管理者 航空運輸業 水運業 通信業 鉄道業 電気業 道路貨物運送業 道路旅 客運送業 放送業 郵便業 金融証券決済事業者 石油 鉱物卸売業 石油製品 石炭製品製造業 熱供給業 その他の登録事業者 飲食料品卸売業 飲食料品小売業 各種商品小売業 食料品製造業 石油事業者 その他の生活関連サービス業 その他小売業 廃棄物処理業 1 2 3 4

住民接種について 実施主体 接種体制 : 実施主体は 市町村 市町村は 国 都道府県の協力を得ながら 未発生期から接種体制の構築を図る 接種順位について : 以下の 4 群に分類し 基本的対処方針等諮問委員会に諮った上で 政府対策本部で決定する 1 医学的ハイリスク者 (1) 基礎疾患を有する者 (2) 妊婦 2 小児 (1 歳未満の小児の保護者及び身体的な理由により予防接種が受けられない小児の保護者を含む ) 3 成人 若年者 4 高齢者 (65 歳以上の者 ) 接種体制について : 原則として集団的接種により接種を実施する 接種会場は 小中学校 保健所 保健センター 体育館などの公的施設の活用等により確保 ( 人口 1 万人に1か所程度 ) する 地域医師会等の協力を得て 医師や看護師等の医療従事者を確保する

新型インフルエンザ発生時の医療体制について

渡航歴のある 又は患者の濃厚接触者である発熱 呼吸器症状等患者 医療体制 < 海外発生期 ~ 国内 ( 地域 ) 発生早期 > 新型インフルエンザ対策行動計画 発生国からの帰国者や国内患者の濃厚接触者であって発熱 呼吸器症状等を有する者について 帰国者 接触者外来において診断を行う 帰国者 接触者外来以外の医療機関を新型インフルエンザの患者が受診する可能性もあるため 院内感染対策を講じた上で 診療体制を整備する 新型インフルエンザと診断された者に対しては原則として 感染症法に基づき感染症指定医療機関等に移送し 入院勧告を行う 帰国者 接触者外来帰国者接 触者相談センター患者を紹介電話受診調整 基準を満たす 新型インフルエンザ患者 感染症指定医療機関 上記以外の発熱 呼吸器症状等患者 基準を満たさない患者 * 一般医療機関内科 小児科等 通常インフルエンザの診療を行う全ての医療機関で 院内感染対策を行った上で対応 一般医療機関* 診断方法 : 臨床症状や検査キットによることとし 全ての疑い患者に PCR 検査は行わない 他の患者 帰宅 ( 自宅療養 症状により再受診 )

医療体制 < 国内 ( 地域 ) 感染期 > 新型インフルエンザ対策行動計画 原則として一般の医療機関において新型インフルエンザの患者の診療を行う 入院治療は重症患者を対象とし それ以外の患者に対しては在宅での療養を要請するよう 関係機関に周知する 入院患者数と病床利用率の状況を確認し 病床の不足が予測される場合には 患者治療のために公共施設等の利用を検討する 発熱 呼吸器症状等患者 広報 一般医療機関で対応する旨を周知 一般医療機関* 診断方法 : 臨床症状迅速診断キット 重症患者 軽症患者 入院医療機関 外来治療 + 自宅療養 ( 症状により再受診 ) * 一般医療機関内科 小児科等 通常インフルエンザの診療を行う全ての医療機関で 院内感染対策を行った上で対応 患者の入院による感染拡大防止は望めないため 入院勧告は中止

厚労省ウェブサイトインフルエンザ対策 内閣官房ウェブサイト新型インフルエンザ等対策 22