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スライド 1

Transcription:

Rev. 1.5 arcserve Backup データデデュプリケーション 効果測定 Arcserve Japan

はじめに この資料は データデデュプリケーション機能を検討いただくにあたり ディスク使用率とバックアップパフォーマンスについて データデデュプリケーションデバイス ( 以降 DDD と記述 ) とファイルシステムデバイス ( 以降 FSD と記述 ) を比較した資料になります FSD は ローカルマシンまたはネットワーク上のリモートマシンフォルダをバックアップ先としてテープと同様に活用するためのディスク上の仮想テープです DDD は データデデュプリケーションを実行するためのデバイスです FSD と同様にローカルマシンまたはリモートマシン上に作成し バックアップ先として活用するためのディスク上の仮想テープです この資料は情報提供を目的としており ここに記載されている明示的 暗示的 黙示的な情報にかかわらず いかなる内容についても Arcserve Japan 合同会社は一切の責任を負わないものとします この資料に掲載されている情報は将来予告なしに変更することがあります 内容の一部またはすべてを Arcserve Japan 合同会社の許諾なく無断で販売 転載することは禁止されています すべての製品名 サービス名 会社名およびロゴは 各社の商標 または登録商標です 2

Agenda 1. 測定環境 2. フルバックアップ 3. 増分 / 増分バックアップ 4. まとめ 3

1. 測定環境

測定環境 マシン環境 オペレーティングシステム Windows Server 28 Enterprise Edition (64bit) サービスパック Service Pack 1 プロセッサ Intel Xeon(E532) 1.86GHz(4core CPUx2) HT 有効 メモリ 8 GB ディスク SAS RAID5 15rpm ディスク構成 ドライブ 格納データ ディスク C:\ システム arcserve Backup r12.5 E:\ DDD インデックスファイル ディスク 1 F:\ バックアップ対象データ G:\ FSDまたはDDD データファイル 本資料は arcserve Backup r12.5 の測定結果を元に作成していますが 製品動作や導入効果は r15/r16/r16.5 においても違いはございません いずれの環境においても参考資料としてご活用いただけます 5

2. フルバックアップ 同じバックアップ対象データを以下の 2 パターンで実施 1. FSD へ毎フルバックアップ 2. DDD へ毎フルバックアップ

フルバックアップ 7 間 ( ~ 月 ) 以下のバックアップを実施 バックアップ先 バックアップ詳細 1. FSD( ファイルシステムデバイス ) ローテーションスキーマ : 2. DDD( データデデュプリケーションデバイス ) 週 7 フルバックアップ バックアップ対象データ 曜月曜火曜水曜木曜金曜土曜 データ量 (GB) 1.2 1.37 1.41 1.96 11.9 12.46 13.16 ファイル数 2,96 2,293 2,84 3,53 3,538 3,765 3,98 合計約 1GB のデータを準備 毎約 2GB の大きなファイルの編集 バックアップ対象全体量の約 1% の複数ファイルを編集 およびファイルの追加 / 削除を実施 データは 主に Microsoft Word や Microsoft Excel など Microsoft Office 系のファイル 7

フルバックアップ測定結果 1 <1. FSD フルバックアップ > 曜月曜火曜水曜木曜金曜土曜 累計ディスク使用量 (MB) 1,254 2,95 31,564 42,782 54,97 67,732 81,211 ディスク使用量 (MB) 1,254 1,651 1,659 11,218 12,188 12,762 13,479 所要時間 ( 秒 ) 431 324 444 457 548 579 639 <2. DDD フルバックアップ > 曜月曜火曜水曜木曜金曜土曜 累計ディスク使用量 (MB) 7,27 7,354 7,752 8,93 8,454 8,843 9,268 (A) ディスク使用量 (MB) 7,168 118 369 312 332 355 391 (B) インデックスディスク使用量 (MB) 39 29 29 29 29 34 34 (C) ディスク使用量合計 (MB) (A+B) 7,27 147 398 341 361 389 425 圧縮割合 33% 98% 96% 97% 97% 97% 97% 所要時間 ( 秒 ) 378 119 138 138 151 151 161 1 FSD は毎回バックアップ容量とほぼ同量のディスクを使用するが DDD は 2 回目以降のバックアップでは FSD の 5 % 程度のディスク使用量となっていることが解る 2 FSD はバックアップ時間もバックアップ容量に比例するが DDD は 2 回目以降はバックアップ時間が短縮された 2 8

( 参考 ) フルバックアップのディスク使用量比較 1 <1. FSD フルバックアップ> 曜 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 累計ディスク使用量 (MB) 1,254 2,95 31,564 42,782 54,97 67,732 81,211 <2. DDD フルバックアップ> 曜 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 累計ディスク使用量 (MB) 7,27 7,354 7,752 8,93 8,454 8,843 9,268 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, (MB) FSD フルバックアップ DDD フルバックアップ 月火水木金土 9

( 参考 ) フルバックアップのディスク使用量比較 2 <1. FSD フルバックアップ> 曜 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 所要時間 ( 秒 ) 431 324 444 457 548 579 639 <2. DDD フルバックアップ> 曜 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 所要時間 ( 秒 ) 378 119 138 138 151 151 161 7 ( 秒 ) 6 5 FSD フルバックアップ DDD フルバックアップ 4 3 2 1 月火水木金土 1

( 参考 ) リストア時間の比較 前ページで実行したバックアップデータを利用し 空のフォルダへ曜ごとにすべてのデータをリストア < リストア所要時間 ( 秒 )> FSD ( ディスク) DDD ( ディスク) リストア先 曜水曜土曜 リストア先 曜水曜土曜 F:\ FSD E:\ 543 564 768 ( ディスク) ( ディスク) ( ディスク1) 27 281 346 F:\ DDD E:\ 512 561 618 ( ディスク) ( ディスク) ( ディスク1) 276 287 342 I/O が重なり リストア時間が長くなっています 8 ( 秒 ) 8 ( 秒 ) 7 7 6 6 5 5 4 3 FSD DDD 4 3 FSD DDD 2 2 1 1 曜水曜土曜 曜水曜土曜 11

23:59:5 ::2 ::5 :1:2 :1:5 :2:2 :2:5 :3:2 :3:5 :4:2 :4:5 :5:2 :5:5 :6:2 :6:5 :7:2 :7:5 :8:2 :8:5 :9:2 :9:5 23:59:5 ::2 ::5 :1:2 :1:5 :2:2 :2:5 :3:2 :3:5 :4:2 :4:5 :5:2 :5:5 :6:2 :6:5 :7:2 :7:5 :8:2 :8:5 :9:2 :9:5 23:59:5 ::2 ::5 :1:2 :1:5 :2:2 :2:5 :3:2 :3:5 :4:2 :4:5 :5:2 :5:5 :6:2 :6:5 :7:2 :7:5 :8:2 :8:5 :9:2 :9:5 23:59:5 ::2 ::5 :1:2 :1:5 :2:2 :2:5 :3:2 :3:5 :4:2 :4:5 :5:2 :5:5 :6:2 :6:5 :7:2 :7:5 :8:2 :8:5 :9:2 :9:5 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 ( 参考 ) フルバックアップのパフォーマンス バックアップ中のメモリ使用量およびプロセッサの処理時間の比較 <FSD フルバックアップ > 1 回目のフルバックアップ 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 <DDD フルバックアップ > 1 回目のフルバックアップ メモリ使用量 (%) プロセッサ処理時間 (%) 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 2 回目のフルバックアップ 1 9 8 7 6 5 4 3 2 1 2 回目のフルバックアップ 12

3. 増分 / 差分バックアップ 同じバックアップ対象データを以下のパターンで実施 1. FSD へ差分および増分バックアップ 2. DDD へ差分および増分バックアップ

差分バックアップ 7 間 ( ~ 月 ) 以下のバックアップを実施 バックアップ対象データ バックアップ先 FSD( ファイルシステムデバイス ) DDD( データデデュプリケーションデバイス ) 合計約 1GB のデータを準備 毎約 2GB の大きなファイルの編集 バックアップ詳細 ローテーションスキーマ : 週 7 差分バックアップ 曜にフルバックアップ 曜月曜火曜水曜木曜金曜土曜 差分データ量 (GB) 1.2 2.79 3.87 4.98 6.7 1 7.15 8.33 ファイル数 2,96 329 1,338 1,757 2,346 3,35 3,315 1 2 ページのまとめを参照 バックアップ対象全体量の約 1% の複数ファイルを編集 およびファイルの追加 / 削除を実施 データは 主に Microsoft Word や Microsoft Excel など Microsoft Office 系のファイル

差分バックアップ測定結果 <FSD 差分バックアップ > 曜 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 累計ディスク使用量 (MB) 1,254 13,15 17,63 22,16 28,372 35,689 44,211 ディスク使用量 (MB) 1,254 2,851 3,958 5,97 6,212 7,317 8,522 所要時間 ( 秒 ) 435 33 52 9 164 242 37 <DDD 差分バックアップ > 曜 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 累計ディスク使用量 (MB) 7,27 7,335 7,815 8,517 9,459 1,749 12,424 (A) ディスク使用量 (MB) 7,168 118 47 687 922 1269 1649 (B) インデックスディスク使用量 (MB) 39 1 1 15 2 21 26 (C) ディスク使用量合計 (MB) (A+B) 7,27 128 48 72 942 129 1675 圧縮割合 33% 95% 88% 86% 85% 83% 81% 所要時間 ( 秒 ) 396 71 18 137 17 28 247 (MB) 累計ディスク使用量 ( 秒 ) 5, 5 バックアップ所要時間 45, 45 FSD 増分バックアップ 4, 4 DDD 増分バックアップ 35, 35 FSD 増分バックアップ 3, 3 DDD 増分バックアップ 25, 25 2, 2 15, 15 1, 1 1 21ページのまとめを参照 5, 5 月 火 水 木 金 土 月 火 水 木 金 土 15

増分バックアップ 7 間 ( ~ 月 ) 以下のバックアップを実施 バックアップ先 FSD( ファイルシステムデバイス ) DDD( データデデュプリケーションデバイス ) バックアップ対象データ 合計約 1GB のデータを準備 毎約 2GB の大きなファイルの編集 バックアップ詳細 ローテーションスキーマ : 週 7 増分バックアップ 曜にフルバックアップ 曜月曜火曜水曜木曜金曜土曜 増分データ量 (GB) 1.2 2.79 2.95 3.1 3.2 3.4 3.17 ファイル数 2,96 329 1,1 42 59 69 281 バックアップ対象全体量の約 1% の複数ファイルを編集 およびファイルの追加 / 削除を実施 データは 主に Microsoft Word や Microsoft Excel など Microsoft Office 系のファイル 16

増分バックアップ測定結果 <FSD 増分バックアップ > 曜 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 累計ディスク使用量 (MB) 1,254 13,15 16,119 19,199 22,289 25,4 28,642 ディスク使用量 (MB) 1,254 2,851 3,14 3,8 3,9 3,111 3,242 所要時間 ( 秒 ) 396 31 43 4 39 39 35 <DDD 増分バックアップ > 曜 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜 累計ディスク使用量 (MB) 7,27 7,335 7,726 8,21 8,444 8,926 9,467 (A) ディスク使用量 (MB) 7,168 118 381 285 413 472 531 (B) インデックスディスク使用量 (MB) 39 1 1 1 1 1 1 (C) ディスク使用量合計 (MB) (A+B) 7,27 128 391 295 423 482 541 圧縮割合 33% 95% 87% 9% 86% 85% 84% 所要時間 ( 秒 ) 396 72 85 8 87 9 96 (MB) 累計ディスク使用量 ( 秒 ) バックアップ所要時間 35, 45 3, 25, 2, 15, 1, 5, FSD 増分バックアップ DDD 増分バックアップ 月火水木金土 17 4 35 3 25 2 15 1 5 FSD 増分バックアップ DDD 増分バックアップ 月火水木金土

月 ~ 水 月 ~ 水 月 ~ 土 月 ~ 土 ( 参考 ) リストア時間の比較 前ページまでに実行したバックアップデータを利用し 空のフォルダへぞれぞれの曜の対象となるすべてのデータをリストア < 差分バックアップデータのリストア所要時間 ( 秒 )> < 増分バックアップデータのリストア所要時間 ( 秒 )> リストア先曜水曜土曜リストア先曜水曜土曜 FSD F:\ 64 947 1,116 FSD F:\ 52 1,16 1,524 DDD F:\ 669 922 1,29 DDD F:\ 521 947 1,314 差分 : 水曜 = ( フル )+ 水 土曜 = ( フル )+ 土 増分 : 水曜 = ( フル ) から水まで 土曜 = ( フル ) から土まで ( 秒 ) ( 秒 ) 16 16 14 12 14 12 1 1 8 6 水 水 土 土 FSD DDD 8 6 FSD DDD 4 4 2 2 曜水曜土曜曜水曜土曜 18

4. まとめ

まとめ ディスク使用量 フルバックアップ 1 週間の累計ディスク使用量で比較すると DDD を利用したバックアップでは 重複排除が行われ FSD のおよそ 1/8 以下のディスク使用量になっていることが確認できます 2 目以降のみを比較すると およそ 1/3 のディスク使用量になっています 差分 / 増分 DDD のディスク使用量は およそ 1/3 以下となり フルバックアップと同様に少ないことがわかります バックアップ対象の重複データの量と比例するためフルバックアップよりも重複排除率が低くなっています ディスクスペース有効活用 効果大 < デデュプリケーションを利用したバックアップ運用の注意点 > デデュプリケーションは デフォルトで4 週間のパージポリシーが設定されています 運用によってパージ期間を変更してください 参照 : デデュプリケーションデバイスの作成方法 http://www.arcserve.com/~/media/files/technicaldocuments/asbu-r165-dedupe-definition.pdf 2

まとめ 処理時間 フルバックアップ DDD は ディスク使用量だけではなく ディスクに書き込む量が少ないため バックアップ時間も短く 効率的なバックアップ運用が実現できます 差分 / 増分フルバックアップ今回の環境では バックアップ対象データ量がおよそ 6 GB 1 を超えたあたりから DDD を利用したバックアップ時間の方が FSD よりも短くなります そのため 今回の増分バックアップでは FSD を利用したバックアップの方が高速に感じられますが 環境およびデータ量 ( 数 ) によって変化します 1 15ページのグラフ参照 リストア今回の測定では ディスクが 2 つのためリストア時にファイル I/O が重なり リストア時間が長くなっています デデュプリケーションでは ディスクが 3 つある場合には インデックスおよびバックアップ対象データ保存先およびリストア先を それぞれが物理的に違うディスクに設定することで さらに時間短縮ができ 効率化すると考えられます 時間短縮 効果中 21

arcserve Backup データデデュプリケーション 効果測定 Arcserve Japan