インドネシア医療 研究機器企業協会 GAKESLAB インドネシア 法務人権大臣決定 2017 年 AHU-0000875.AH.01.07. 号 本部 : Jl. Rawamangun Muka Raya No 1 A Jakarta Timur 13220 Phone +62 21-4722213, Fax +62-21-4786433 Email : admin@gakeslabindonesia.id Website: www.gakeslabindonesia.id
プレゼンテーションの概要 1. GAKESLABの概略 2. インドネシアの医療機器市場の構造 3. インドネシアの医療機器市場 4. 医療機器のターゲット市場 5. 安全基準と流通 6. 日本の技術の採用 7. 結論 2
GAKESLAB インドネシア組織の概略 輸入業者 :132 企業活動を基礎とするもの 流通業者 :170 公式登録会員数 : 343 州支部 : 31 ( 全国 34 州中 31 州 ) 活動が積極的な支部 : 18 製造業者 :41 投資のタイプ 多国籍企業 :6 地元投資 :35 品質管理能力 ISO 9001:2008 認証 :23 ISO 13485:2003 認証 :12 US/FDA 認証製品 :3 CE 認証製品 :2 3
インドネシア全土に広がる GAKESLAB の支部 スマトラ島からパプア州まで 31 州に展開 4
インドネシア共和国の紹介 総人口2億5900万 約1万7000の島により構成 アジアとオーストラリアのあいだに位置 海上交通 34の州 497の県 市 県:399 市:98 貧困者人口 推定16.6 から激減 高齢者人口は一貫して増加 熱帯病 常に大流行の可能性あり 新たな病気 HIV 麻薬中毒 ウィルス性疾患 が増加 地すべり 洪水 火山噴火などの自然災害が多発 出典 WHO のデータおよび更新データ 5
国勢データ 住民人口総数 2億5756万4000人 2016年 国民1人当たりの総所得 3,824 USD 2016年は4,000 USDと予測 出生時の平均余命 男 女 67年/71年 71年/73年 2018年 5歳未満児死亡率 出生1,000人当たり39人 15歳から60歳までの死亡率 男 女 1,000人当たり176人/121人 1人当たりの医療支出総額 299 USD 医療支出の総額 GDPの 2.9 % 出典 保健省- WHO のデータおよび更新データ 6
死亡原因 1位 9位 2012年 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 虚血性心疾患 9% 糖尿病 7% 下部呼吸器感染 5% 結核 4% 肝硬変 3% 慢性閉塞性肺疾患 3% 転倒損傷3% 急増の傾向 高血圧性心疾患 3% 腎疾患 3% 出典: WHO Country Health Profiles 2012: Indonesia 7
国民に見られる疾病の傾向 日常の急性疾患 死亡原因となった慢性疾患 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 脳卒中 14.5% 虚血性心疾患 9% 下部呼吸器疾患 3% 糖尿病 7% 肝硬変 3% 慢性閉塞性肺疾患 3% 高血圧性心疾患 3% 腎疾患 3% 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 上部呼吸器疾患および通常の風邪 結核 死因の4% 転倒損傷 2015年の死者2万7000人 腸チフス デング出血熱 下痢 HIV AIDS エイズ 麻薬中毒およびその影響 その他の熱帯病 8
国家中期開発計画 RPJMN 2005 2019 の優先事項 1. 官僚機構および国家の運営管理の改革 2. 教育 3. 医療 保健 4. 貧困対策 5. 食品の賞味期限 6. インフラ整備 7. 投資および新ビジネスの促進 8. エネルギー 9. 環境および災害対策 10.農村地域および低開発地域の開発 11.創造性 技術イノベーション 文化の振興 インドネシア国民福祉調整省のデータによる 9
優先度の高い 医療サービスプログラム プライマリ ケアサービスの開発 強化が最優先 公的医療サービスの問題の 80% プライマリ レベルで対応 SJSN( インドネシア国家社会保障制度 ) プライマリ ケアサービスに 100% 依存 責任あるプライマリ ケアサービス 医療開発プログラムの優先事項に 建築物の規格化 医療機器の規格化 薬剤の規格化 IT リンクの管理 10
インドネシア政府 医療サービスに注目 ターシャリ (3 次 ) セカンダリ (2 次 ) 9,825 の PUSKESMAS 3,660 の PUSKESMAS ( オーバーナイトケアあり ) クラス C の病院クラス C の基幹病院 PUSKESMAS: 地域診療所 プライマリ (1 次 ) 医療サービスの 80% プライマリ ケアサービスで対応 ( 社会保障プログラムによる ) 2017 年のインドネシア政府の医療予算 (156 億 USD x 5% = 7 億 8000 万 USD) プライマリ ケアサービスの予算 (7 億 8000 万 USD x 80% = 6 億 2400 万 USD) 11
医療サービスにおける PUSKESMAS( 地域診療所 ) の役割 社会のすべての疾患を対象とした最前線の一次診療所 対応できない患者は上級レベルの施設へ 緊急症例 ( 特に災害発生時 ) にも対応 初期段階の疾病の 70 80% に対処可能 実績監査 ( 認証評価 ) を含めた PUSKESMAS 標準化サービスにより医療サービス施設を規格化 家族計画プログラムおよび公衆衛生教育も実施 歯科医 薬剤師 助産師を含め 少なくとも 6 8 名の医師が従事 12
プライマリ ケアサービスで主に使用される医療器具 使い捨て汎用品 1. 針付きシリンジ 2. IVカテーテル 3. ラインチューブシステムおよび付属品 4. 採尿バッグ 5. ドレナージシステム 6. 輸液セットシステム 7. サージカルマスク 8. 防護ユニットシステム 9. 各種手袋 10. 臨床検査室キットユニット ( 臨床検査室サービス基準による ) 11. 血液管理システム 12. その他 13
プライマリ ケアサービスで 主に使用される医療器具 耐久性汎用品 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 救急用ユニット各種 救急車を含む 緊急手術システム ECG 心電計 ケーブル 患者モニタリングユニット 輸液およびシリンジポンプライン 手術用具 X線デジタルシステム 200mA以上 手術用吸引ユニット 吸引ユニット 分娩用吸引ユニットを含む 蒸気滅菌ユニット各種 病院用ベッド各種ユニット 歯科用ユニット各種 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 患者診断用ユニット 分娩キットユニット 消毒キットサポート 医療用冷蔵庫ユニット各種 ネブライザー 酸素吸入ユニット 酸素ボンベ設置ユニット 保育器 光度計 血液分析ユニット 採血ユニット 濃縮廃液管理ユニット 家族計画ユニット その他 PUSKESMASを基幹病院とつなぐためのITリンクシステムを現在開発中 14
医療予算の支出 医療サービスビジネス成長の ひとつの指標 個々の民間部門 医療への政府支出 現在 2015年 の1人当たり所得 3,484 USD 支出されている医療予算 1人当たり299 USD 2018年 予想 の1人当たり所得 5,000 USD 支出される医療予算 1人当たり598 USDと倍増 さらに進んだ医療サービスが必要に 598 USD x 2億5900万人 = 1548億8200万 USDの専属市場が誕生 2017年の政府予算の支出総額 = 1600万 USD 政府の医療予算 = 1600万 USD 医療機器への支出 =? 医薬品への支出 =? 医療インフラへの支出 =? 2019年までに全国民を国民健康保険 BPJS Kesehatan に加入 政府はプライマリ ケアレベルの医療サービス向上に重点 15
2015年のインドネシアの病院に関するデータ 分類 官 設置者 政府 89 860 保健省 14 19 33 省 52 47 99 市 457 5 462 県 82 11 93 5 2 7 119 5 124 42 0 42 非営利組織 531 174 705 民間企業 499 255 354 56 7 63 1,857 525 2,382 軍 警察 国営企業 例 プルタミ 合計 合計 専門病院 771 その他の省庁 民 一般病院 保健省のデータ 2016年に病院の総数は2,492ユニットに 16
医療機器 インドネシア ACCSQ(ASEAN 標準化 品質管理諮問評議会 ) を通じて ASEAN 医療機器規制に関する協定に参加 MRA( 相互承認協定 ) は現在手続き中 インドネシア保健省公的医療施設における機器 施設の規格化の実施を強化 ( 保健省規則 2014 年 56 号 2014 年 75 号ほか ) 公的医療サービスにおける医療機器現在使用可能な IT プログラム Sipermon & ASPAK ( 医療施設 医療機器利用システム ) で利用状況を管理 調達計画全医療施設の医療機器調達計画プログラムで E-Planning を実施 調達 E-Catalog に基づいて e- 調達システムで行うことを推奨 17
インドネシアの 医療機器市場の規模 官民合わせた全体の市場規模 2016年 11億 USD 2017年 12億3200万 USD 12 増 見込み 国内の産業市場への寄与 6 % = 7392万 USD 主要品目 クラス I 非電子医療機器 クラス II 準電子医療機器 使い捨ての滅菌機器および非滅菌機器 家族計画製品 PKRT USAID 米国国際開発庁 のデータおよび更新 データ 18
医療機器ビジネスと規制 保健省製品登録を通じて流通を管理 流通業者医療機器規制による許可 (PAK) が必要 保健省 CDAKB( 医療機器流通許可 / インドネシアの GDP) の実施を通じて流通を管理 製品の市場価格 E-Catalog の実施を通じて管理 製品の説明責任直接の監督と使用者による e- レポートを通じて管理 19
インドネシアの優先産業 1. 食品産業とその発展 2. 医療サービス 医薬品 医療機器 化粧品 3. 靴など日常消耗品 4. 公共交通 5. エレクトロニクスと テレマティクス IT 6. 新エネルギー開発による エネルギー生産 7. 原材料 支援対象商品 8. 基盤的農産業 9. 天然資源 鉱工業 10.石炭 化石燃料ベースの 基礎的化学産業 RJPM 2015-2019年のデータ BAPPENAS (インドネシア政府国家開発計画庁) 20
インドネシアで製造する 潜在力のある医療機器 政府の医療プログラムに沿って 下記のプライマリー ケアサービス向け機器を最優先 クラスIの医療機器 クラスIIの医療機器 クラスIIIの医療機器 限られた品目 IVD インビトロ診断 用医療機器 災害状況用の医療機器 IT医療機器 21
インドネシアの医療機器製造業者が必要とする技術 ( 医療機器製造業者の種類に応じて以下の技術が必要 ) 1. シンプルで応用がしやすく コスト効率がよくて効果的な医療機器製造技術 2. クラス I および II の医療機器製造に使われている技術で ガーヴィンによる 品質の 8 つの側面 を満たし 製品が市場で競争力を持つもの 3. 医療用ハイテク製品の部品製造に使われている技術で それを用いればハイテク製造業者に部品を供給できるもの 4. 経済的な方法で高品質な製品を製造するための 人材育成の基礎知識とキャパシティ ビルディング 5. 医療機器製造工程の分野でのキャパシティ ビルディング (5S TQM デミング賞評価基準 カイゼン 不良ゼロの製造プロセス JIT システムなど ) 22
ビジネスの規模と機会に基づいて 最優先で開発されるべき 4つの重要産業 医療用消費財 医療用器具 病院用家具 整形外科用 埋込機器 データの単位 100万 USD 出典 :インドネシア中期開発計画 RPJPM 2015 2019 - BAPPENAS 23
1. 輸入品の割合 94% 45% 2. 政府による国産品購入額 9 億 500 万 USD 98 億 1100 万 USD 3. 国産品目数 60 品目 400 品目 2015-2019 2020-2024 2025-2035 1. 使い捨ておよび消耗品 1. 使い捨ておよび消耗品 1. 使い捨ておよび消耗品 2. 病院用家具 2. 病院用家具 2. 病院用家具 3. 整形外科用埋め込み機器 4. 電子医療機器 5. 診断用機器 6. PACS( 画像保存通信システム ) 3. 整形外科用埋め込み機器 4. 電子医療機器 5. 診断用機器 6. PACS 7. ソフトウェア IT 8. 診断用試薬 3. 整形外科用埋め込み機器 4. 電子医療機器 5. 診断用機器 6. PACS( 画像保存通信システム ) 7. ソフトウェア IT 保健省は品目を選択し 輸入品の割合の引き下げへ目標 :94% 45% (2015 年 -2035 年 ) RPJP( 国家長期開発計画 - BAPPENAS) による 7. ソフトウェア IT 8. 診断用試薬 9. POCT( ポイント オブ ケア テスト ) 10. 放射線医学 8. 診断用試薬 9. POCT 10. 放射線医学 産業政策 貿易政策 金融および通貨政策 インフラ支援政策 人材育成政策 KEMENKO EKUIN, KEMENKES, KEMENKEU, KEMENPERIN, KEMENDAG, KOMINFO, KEMENAKERTRANS, BKPM, LKPP 24
インドネシアの現状における機会と脅威 ( 詳細 ) 機会 2 億 5700 万人もの人口 ( 世界第 4 位 ) 経済状況の改善 経済発展に伴う健康意識の継続的な高まり ASEAN の開かれた市場 医療支出の継続的な増加 高度なハイテク製品分野 国内医療機器産業の能力が不足 多国籍企業にとって医療機器製造業界のハブ 脅威 インドネシア国内の医療機器業界の規制調和を促進し業界に貢献する立場を確立することが必要 医療機器業界における優秀な人材の不足 医療機器業界を統合するインフラの欠如 財政支援が限定的 ( 銀行からの支援など ) 25
医療機器ビジネスにおける インドネシアの競争力 経済成長率年間 5.2% 以上を継続 優れた国民保険制度 (SJSN) の実施をめざした積極的な医療サービスプログラム 医療機器市場の規模 15 億 USD に到達 (2010 年 ) 予算が確保されれば さらなる成長の可能性 2012 年の医療予算 GDP の 2.9% 国の予算支出の 5% 以上義務化により 2017 年以後は 7-8% へ USAID のデータ 26
3 つの重点戦略 ( インフラ マーケティング 人材育成 ) により インドネシアが医療機器産業の巨大マーケットに インフラのアプローチ 政府が保税地域 医療産業コンプレックス を開発し 医療機器 製薬企業を誘致 定期借地契約にて工場等の建設を促進 医療産業コンプレックスに含まれるもの : 原材料の倉庫保管 製造 完成品の倉庫保管 規制作業部会の設置目的 : 医療産業コンプレックスには使い勝手のよさを 投資家には投資のしやすさを提供するための 規制緩和を提案する マーケティングのアプローチ 下記の 1 3 の企業がインドネシアで容易に医療機器 製薬産業を築けるよう マーケティング作業部会を設置 ( 設置済み ) 1. インドネシアに工場を持たない医療機器企業 2. インドネシアに大きな市場と販売実績のある医療機器輸入企業 3. 多国籍企業 ( 国内の医療機器協会および在インドネシア大使館を通じて ) 4. インドネシアを 再輸出産業のハブ に 人材育成のアプローチ 有能な人材の提供 医療産業への人材供給を目的とする作業部会を設置 ( 設置済み ) 1. 医療機器 製薬産業の人材育成をめざす職業高等学校を設立 2. 医療産業関連のカリキュラムを持つ既存の職業学校との協働 27
日本企業にとっての ビジネス機会 ターシャリ ケアサービスおよびBクラス以上の病院を 対象とした完成品の輸出 インドネシアの企業との協働 ジョイントベンチャーでの製造 共同製造 OEMなど プライマリ ケアサービスの医療機器要件があるため 政府は国内の製造業者による納入を企図 2020年の完全達成が目標 すでにテルモが One Med 社の工場を活用してシリンジ と注射針をインドネシアで製造する協定に調印 新たなジョイントベンチャー工場 28
結論 医療市場部門は可能性溢れる若いビジネス特にインドネシアでその傾向が顕著向こう 3 年以内に 5 倍の成長が見込めるのは医療市場部門のみ インドネシアの広大な国土での医療機器の流通 地元業者を地元 / 地域代理人として活用し協働する単体での直接営業 ( ジャカルタ本部から直接営業するなど ) で全国展開するよりはるかに有効 インドネシア市場でマーケットの基礎を築くために 医療用製品の設計に関連する知識を広めることが最善 早急に克服すべき障害病院での電力使用 持続可能な電力提供 HCP( 医療従事者 ) の増員が必要 医療のあらゆる側面に関連する教育が必要 29
GAKESLAB インドネシアはあなたのビジネス情報パートナーです www. gakeslabindonesia.id 30
ありがとうございました 31