介護施設における看護職のための 系統的な研修プログラム 実務者向け のご提案 日本看護協会 公益社団法人 事業開発部 150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-8-2 TEL.03-5778-8548 FX.03-5778-5602 協会ホームページ http://www.nurse.or.jp/ 日本看護協会 公益社団法人 2012.7 作成 Japanese Nursing ssociation
プログラムの特徴はじめにはじめに 公益社団法人日本看護協会 本研修プログラムの特徴 日本看護協会看護師職能委員会 Ⅱ 介護 福祉関係施設 在宅等領域 委員長齋藤訓子 近年 介護施設を取り巻く環境は 入居者の医療的ケアの増加や要介護度の上昇など大きく変化しています こうした状況を鑑み 日本看護協会では 介護 福祉関係施設 在宅等領域における看護の機能強化を目指し 平成 23 年度に看護師職能委員会 Ⅱ 介護 福祉関係施設 在宅等領域を立ち上げました 介護施設における看護職には 一人ひとりに専門的知識 技術および施設全体を視野に入れたマネジメント能力等が求められます しかしながら看護の専門性の向上を目的とした研修の機会が少ない上 系統的なプログラムになっていないことから 求められる広範な領域の知識 技術を段階的に修得することが困難な現状にあります そこで看護師職能委員会 Ⅱは 看護実務者がおさえておきたい研修を系統的にまとめ 介護施設における看護職のための系統的な研修プログラム を作成しました 本研修プログラムが介護施設や都道府県看護協会 関係団体等で研修を企画する際 および今後 形成すべき介護施設における看護の能力を検討する際等に広く活用され 介護施設で働く看護職の機能を強化する一助となることを願っています 1 2 3 実務者に求められる マネジメント能力の視点 を盛り込みました 介護施設では 少数の看護職が多職種と連携してケアを提供するため 看護職の実務者にも 施設全体をマネジメントする役割が求められます そのため本研修プログラムは 各研修項目にマネジメント能力育成の視点を盛り込みました 介護施設で必要とされる研修プログラムの項目を 3 つの系統にまとめました 介護施設では 生活の場で看護を提供することが求められるため 看護職は看護の専門的知識や技術について 入居者の生活を支える視点から改めて修得する必要があります 本研修プログラムは 専門職として必要とされる看護の知識 技術について Ⅰ 介護施設の特徴と看護の役割 Ⅱ 看護実践のための知識 技術 Ⅲ 実践効果を活かすための知識 技術 の 3 つの系統にまとめました 研修を複数の施設や関係団体間等で企画運営するためのツールとして ご活用いただけます ひとつの施設や法人組織だけで 看護職一人ひとりのニーズに合った系統的な研修を企画運営することは難しい現状があります 本研修プログラムを基に 地域の複数の施設や関係団体が連携して 地域で系統だった研修を企画する方法もあります 近隣の施設や団体が それぞれが得意とする系統や研修項目を担当するなど 地域で協働して研修を企画運営する際にツールとしてご活用いただければと思います また こうした相互協力を通して 施設や組織を超えたネットワークが地域で構築されることも期待できます 1 2
3つの系統と研修24項目つの系統と研修24項目公益社団法人日本看護協会 3 つの系統と研修 24 項目3 3 4
研修プログラムの項目Ⅰ Ⅱ研修プログラムの項公益社団法人日本看護協会研修プログラムの項目 介護施設における看護職のための系統的な研修プログラム ( 実務者向け ) 目 に関する 目的 要 マ数 目 実施 と 目Ⅰ Ⅱ 5 6
修プログラムの項目Ⅱ介護施設における看護職のための系統的な研修プログラム ( 実務者向け ) 目的 目 実施 と 研修プログラム 7 8 目 に関する 要 マ数 研修プログラムの項目研 公益社団法人日本看護協会の項目Ⅱ
研修プログラムの項公益社団法人日本看護協会研修プログラムの項目 介護施設における看護職のための系統的な研修プログラム ( 実務者向け ) 目 に関する 目的 要 マ数 目 実施 と 目Ⅲ 研修プログラムの項目Ⅲ 9 10
研修プログラムの活用例研修プログラムの活用例研修プログラムの活用例 公益社団法人日本看護協会 本研修プログラムは 3 系統 24 項目の研修項目をあげていますが 全ての研修項目の実施を提案するも をピックアップし 貴施設での研修を組み立てて下さい のではありません 貴施設において強化したいテーマを設定し 本研修プログラムの中から必要な研修項目 どのように組み立てればいいの? 以下活用例をご紹介いたします 1 3 2 4 11 12
Q& おわりにQ&公益社団法人日本看護協会 研修プログラムに関する Q& Q1 こんなにたくさんの研修は とても実施できない Q5 講師になる人がいない 誰が教えるのか 本研修プログラムは 研修項目のすべての実施を提案するものではありません プログラムの活用例 1,2,3 のように 自施設で強化したいテーマを基軸に据えたら 連携している他施設や行政 状況に応じて都道府県看護協会等に相談してみてはいかがでしょうか テーマによっては行政職員や他職種が講師となる研修項目もあり 関連する項目をピックアップし 組み合わせて研修企画することができます また 近 ます 本会のホームページにも 認定看護師 専門看護師登録者一覧がありますの 隣にある他施設等と それぞれの強みを出し合い 協力して研修企画することも可能 で ご活用下さい また 研修を通してスキルアップした自施設のスタッフを講師とし です ( プログラム活用例 4 ご参照 ) 自施設内で伝達講習をする等の方法も考えられます Q2 看護職が少なく 研修へ行く時間がとれない 研修に参加できない理由として 休みがとれないことや 研修会場が遠いため時間がかかるといったことが考えられます 自施設のある地域で研修が開催されれば 研 おわりに 修へ参加できるチャンスは増えると考えられます 近いところでの短時間の研修であれ 本研修プログラムは 日本看護協会看護師職能委員会 Ⅱ が作成した素案 ば 平日でも参加が可能となります 是非 地域で効率的な研修企画をご検討ください 看護職の能力が高まれば 今まで以上に仕事の幅が広がることも考えられます について 全国の都道府県看護協会看護師職能委員会 Ⅱ 委員長からいただ いた意見 提案を取りまとめ 作成したものです 実際に活用していただき Q3 看護職の教育背景 職歴がさまざま 知識のレベルがバラバラなので 研修の対象レベルをしぼることができない その成果や改善点をお寄せいただきたいと考えています なお 本会では 特別委員会 介護施設における看護の機能強化に関する 近隣の施設等で 同じようなお悩みがあるかもしれません テーマや対象者をしぼり 地域で協働して同じテーマや対象者向けの研修を企画する方法もあります 地域で協働することによって 効率的に研修を運営することができ また 参加者も研修に参加しやすくなるかもしれません 地域で連携して研修を企画運営する方法をご検討下さい ( プログラム活用例 4 ご参照) 検討委員会 において 介護施設の看護実践ガイド ( 案 ) を作成しているところです 本会看護師職能委員会 Ⅱの初年度の取組みとなる本研修プログラムと 介護施設の看護実践ガイド ( 案 ) の活用により 介護施設の入居者がその人らしく安心して過ごせるよう 皆様と共に取組んで参ります Q4 看護職のスタッフにスキルアップして欲しいと思っているが スタッフ自身が研修参加に対して積極的ではない スタッフ自身が何を学びたいか どのようなスキルアップが必要と考えているか 一度お話しする機会を持ってみてはいかがでしょうか 本研修プログラムの中に関心があるものがありましたら それを基軸に据え 関連する項目をピックアップし 研修を企画してみて下さい ( プログラムの活用例 1,2,3 ご参照) 研修の企画にあたって スタッフと一緒に企画運営する等 能動的に関わるような体制を作ることで スタッフの意識が変わったり それがきっかけとなって専門的知識修得への組織的取組みが進むかもしれません 公益社団法人日本看護協会 看護師職能委員会 Ⅱ 介護 福祉関係施設 在宅等領域 委員長 : 齋藤訓子 ( 日本看護協会常任理事 ) 副委員長 : 九里美和子 委 員 : 伊藤真由美 大倉和子 生野繁子 関口敬子 田口将人 朝野愛子 服部美加 松木恵子 松本佐知子 ( 五十音順 ) 担当部署 : 事業開発部 作 成 : 2012 年 5 月 13 14