プログラミング基礎

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今回の内容 マイクロコンピュータにおけるプログラミング 機器の中に組み込まれる ロボット 自動車 家電 などいろいろな分野で利用 プログラムを用いて外部の装置を動作させる マイコンから の出力 発光ダイオード Light Emitting Diode 液晶ディスプレイ Liquid Crystal

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Transcription:

C プログラミング Ⅰ 授業ガイダンス C 言語の概要プログラム作成 実行方法

授業内容について 授業目的 C 言語によるプログラミングの基礎を学ぶこと 学習内容 C 言語の基礎的な文法 入出力, 変数, 演算, 条件分岐, 繰り返し, 配列,( 関数 ) C 言語による簡単な計算処理プログラムの開発 到達目標 C 言語の基礎的な文法を理解する 簡単な計算処理プログラムを作成できるようにする 授業ガイダンス 2

授業内容について 成績評価の方法 演習課題レポート (50%), 理解度確認テスト (50%) により総合的に評価する 教科書 参考書 高橋麻奈著 : やさしい C Softbank Creative 発行 河野英昭他著 : 基礎 C 言語プログラミング 共立出版発行 授業の進め方 各文法項目について説明したあと, 簡単なプログラムを作成, 実行してみる 授業数回ごとに応用的なプログラミング演習課題を課し, レポートにまとめて提出する 授業ガイダンス 3

授業計画 第 1 回 授業ガイダンス,C 言語の概要 第 2 回 標準出力 第 3 回 変数とデータ型, 標準入力 第 4 回 式と演算子, 簡単なプログラム 第 5 回 条件分岐 : if 文,if~else 文 第 6 回 条件分岐 : if~else if~else 文,switch 文 第 7 回 演習課題 (1) 第 8 回 理解度確認テスト (1) および解説 第 9 回 繰り返し処理 : for 文 第 10 回 繰り返し処理 : while 文,do~while 文 第 11 回 配列, 多次元配列 第 12 回 関数の基礎 ( 標準関数の利用方法 ) 第 13 回 演習課題 (2) 第 14 回 理解度確認テスト (2) および解説 第 15 回 講義のまとめ 復習 授業ガイダンス 4

C 言語プログラムの概要 プログラム コンピュータに正しい作業手順を教えるために, 命令を正しい順序で並べたもの. コンピュータは2 進数でコード化された命令 ( 機械語 ) しか理解できないので, プログラムを機械語に変換してあげなければならない. プログラム ( コンピュータへの命令 ) 作成されたプログラム 機械語に変換 コンピュータ上で実行 C 言語の概要

C 言語プログラムの概要 プログラミング言語 プログラムを記述するために設計された言語 人間がプログラムを直観的に理解しやすくなる. プログラミング言語の種類 機械語への変換の仕方で次の 3 つに大別できる. アセンブリ言語 機械語と 1 対 1 に対応 インタプリタ言語 プログラムを逐次機械語に通訳しながら実行 コンパイラ言語 プログラムを一括して機械語に翻訳 ( コンパイル ) してから実行 C 言語 C 言語の概要

C 言語プログラムの概要 プログラミング言語 C コンパイラ言語の一つ 多くのコンピュータシステム上に開発環境が用意されているため移植性が高い OS のシステム記述など, ハードウェアに近いレベル ( 機械語レベル ) の処理も記述できる. 豊富な演算子と制御構造 豊富なデータ構造 関数を用いてわかりやすいプログラム ( 構造化プログラム, モジュール化 ) が書ける. C 言語の概要

C 言語プログラムの概要 メモ C 言語の歴史 AT&T のベル研究所で,Dennis M. Ritchie によって, UNIX オペレーティングシステムのシステム記述言語として設計された (1972 年頃 ) Kernighan and Ritchie, The C Programming Language, Prentice-Hall, 1978 K&R と呼ばれ,C 言語の初期の標準的な言語仕様とされる. 1989 年に ANSI 規格が制定,1990 年に ISO 規格,1993 年に JIS 規格. C 言語の国際標準仕様ができる.(ANSI C と呼ばれることも多い ) C 言語の概要

プログラム作成と実行の手順 1. C 言語のソースファイルの作成 2. コンパイル : オブジェクトファイルの作成 3. リンク : 実行形式プログラムの作成 4. 実行 : コマンドプロンプト上で実行形式プログラムの実行 コンパイル リンク #include <.. int main(void) {. ソースファイル (C 言語 ) コンパイラ 1010010 000101.. オブジェクトファイル ( 機械語 ) 1010010 000101 1010010.. 000101 1010010.. 000101.. オブジェクトファイル リンカ 実行形式プログラム C 言語プログラムの作成 実行方法

フリーソフト CPad の起動 起動 ダブルクリック PC のデスクトップ上のアイコン Cpad for Borland C++ Compiler をダブルクリックすると起動できます C 言語プログラムの作成 実行方法 10

プログラムの新規保存 メニューの ファイル 名前を付けて保存 を選択する 名前を付けて保存 ダイアログが表示される 選択 C 言語プログラムの作成 実行方法 11

プログラムの新規保存 保存する場所 を, G: (USB メモリ ) の CproI フォルダに選択しておく USB メモリ上に CproI フォルダを作成しておくこと 選択 ダブルクリック C 言語プログラムの作成 実行方法 12

プログラムの新規保存 ファイル名 の欄にファイル名 ( 拡張子を.c とする ) を入力して 保存 ボタンを押して, 保存する 下図では test.c というファイル名で保存しようとしている 入力 タブにファイル名が表示される 選択 C 言語プログラムの作成 実行方法 13

プログラムの記述 ( 作成 ) エディタにプログラムを記述していく C 言語プログラムの作成 実行方法 14

プログラムファイルの上書き保存 一度 名前を付けて保存 をしておけば, プログラムを記述 修正した後, を押すことで上書き保存される 選択 プログラム記述 修正中は * が表示される * が消える C 言語プログラムの作成 実行方法 15

プログラムのコンパイル コンパイルボタンを押してコンパイルを実行する 実行形式ファイル (.exe ) が作成される コンパイルボタンをクリック メッセージ欄にコンパイル処理した旨が表示される 実行形式ファイルが作成される C 言語プログラムの作成 実行方法 16

プログラムの実行 実行ボタンを押してプログラムを実行する コマンドプロンプトウィンドウが表示され, 実行結果が表示される 実行ボタンをクリック コマンドプロンプトウィンドウが表示され実行結果が表示される C 言語プログラムの作成 実行方法 17

コンパイルの失敗 プログラム中に誤り ( エラー ) があると, コンパイルの実行が失敗して実行形式ファイルが作成されないエラーメッセージを参考にして誤りを修正し, 再度コンパイルを実行するエラーが無くなるまで ( エラーメッセージが表示されなくなるまで ), 誤りの修正と再コンパイルを繰り返すこと 何行目に誤りがあるかが表示される ( ただし, 参考程度に見ること ) セミコロン (;) がない エラーメッセージを参考にしてプログラムの誤りを修正する C 言語プログラムの作成 実行方法 18

既存プログラムファイルを開く すでに作成しているプログラムを修正 追記する場合 メニューの ファイル ファイルを開く を選択する ファイルを開く ダイアログが表示される 選択 C 言語プログラムの作成 実行方法 19

既存プログラムファイルを開く ファイルを開く ダイアログにて, プログラムファイルを保存しているフォルダに移動する 開きたいファイルを選択し, 開く ボタンを押す 下図では hello.c ファイルを選択し, 開いている フォルダ移動 選択 選択 C 言語プログラムの作成 実行方法 20

練習 1-1 簡単なプログラムの実行 文字列出力プログラム printf 文を使って, 学籍番号, 氏名, 出身高校を表示する, 以下のプログラムを実際に作成して実行してみること 練習 1-1 1: /* 文字列を出力する */ 2: #include <stdio.h> 3: int main(void) 4: { 5: /* 学籍番号と氏名を出力する */ 6: printf("14c?0?? 山本貴弘 n"); 7: printf(" 埼玉県立朝霞高等学校 n"); 8: 9: return 0; 10: } 21

練習 1-2 簡単なプログラムの実行 簡単な計算プログラム 変数, 演算子を使って 2 つの整数値の足し算を計算する, 以下のプログラムを実際に作成して実行してみる 練習 1-2 1: 2: 3: 4: 5: 6: 7: 8: 9: 10: 11: 12: 13: 14: 15: 16: /* 2 つの整数値の足し算を計算する */ #include <stdio.h> int main(void) { int a; int b; /* 変数の宣言 */ int c; } a = 10; /* 変数へのデータの代入 */ b = 20; /* 変数へのデータの代入 */ c = a + b; /* 計算結果の変数への代入 */ printf(" 足し算の結果 : %d n", c); /* 計算結果の出力 */ printf("%d + %d = %d n", a, b, c); return 0; 22