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報告書の主な内容 2012 年度冬季の電力需給の結果分析 2012 年度冬季電力需給の事前想定と実績とを比較 検証 2013 年度夏季の電力需給の見通し 需要面と供給面の精査を行い 各電力会社の需給バランスについて安定供給が可能であるかを検証 電力需給検証小委員会としての要請 2013 年度夏季の電

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参考 :SWITCH モデルの概要 SW ITCH モデル は既存の発電所 系統 需要データを基にして 各地域における将来の自然エネルギーの普及 ( 設備容量 ) をシミュレーションし 発電コストや CO 排出量などを計算するモデルです このモデルでは さらに需要と気象の時間変動データから 自然エネ

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. 石垣島における電力系統の概要 Copyright The Okinawa Electric Power Company, Incorporated. All Rights Reserved.

第 21 回系統 WG プレゼン資料資料 1 九州本土における再エネ出力制御の実施状況について 年 4 月 2 6 日 九州電力株式会社


力率 1.0(100%) の場合 100% の定格出力まで有効電力として発電し 出力できます 力率 0.95(95%) の場合は 定格出力の 95% 以上は有効電力として出力できません 太陽光発電所への影響 パワコンの最大出力が 95% になるので 最大出力付近ではピークカットされます パワコンの出

Q4. 出力制御を実施した場合 公平に制御されていることは どのように確認出来るのか A. 再エネの出力制御を実施した場合は 電力広域的運営推進機関による妥当性の検証を受けることになっています ( 月単位で 検証を実施 ) なお 九州エリアの離島 ( 壱岐 種子島 徳之島 ) では 既に出力制御を実

申込代行事業者さまへのお知らせについて

はじめに 1 電源 Ⅱ 事前予約の検証について 四国エリアにおいては 太陽光発電の計画差 ( 下振れ ) により十分な予備力が確保できなくなるおそれがある場合に電源 Ⅱ 事前予約を実施しています 今回 2018 年 8 月 9 月における電源 Ⅱ 事前予約の実績について事後検証を実施しました

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1. はじめに 1 需要曲線の考え方については 第 8 回検討会 (2/1) 第 9 回検討会 (3/5) において 事務局案を提示してご議論いただいている 本日は これまでの議論を踏まえて 需要曲線の設計に必要となる考え方について整理を行う 具体的には 需要曲線の設計にあたり 目標調達量 目標調達

エネルギー規制 制度改革アクションプラン (11 月 1 日 ) の概要 重点課題と詳細リスト 現時点で政府が取り組むこととしている又は検討中の事項を 実施 検討事項詳細リスト (77 項目 ) として取りまとめ その中から 3つの柱で計 26 項目の重点課題を特定 1 電力システムの改革 (9 項

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次世代エネルギーシステムの提言 2011 年 9 月 16 日 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター Copyright (C) 2011 The Japan Research Institute, Limited. All Rights Reserved.[tv1.0]

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今回の調査の背景と狙いについて当社では国のエネルギー基本計画の中で ZEH 普及に関する方針が明記された 200 年より 実 邸のエネルギー収支を調査し 結果から見えてくる課題を解決することが ZEH の拡大につなが ると考え PV 搭載住宅のエネルギー収支実邸調査 を実施してきました 205 年

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厄 1 No [ 今回確認の対象となる発電所一覧 ] No. 適用ルール ご契約者さま 発電場所所在地 定格出 (kw) 1 新ルール さま 市 町大字 番地 20 2 指定ルール同上同上 10 [ 担当事業所 ]( 出 制御機能付 PCS の仕様確認依頼書

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( 記載例 1) 指定ルールのみの記載例 指定ルールが 5 (3kW 5=15kW) ある場合 の毎に記載 ( 容量など内容が同じ場合は 1~5 の記載でも可 ) に切替する場合は 有 紫書部 (ID 出力制御機能に関する仕様 ) は太陽光発電電設備のご購入先等にご確認のうえ記載ください 単位の諸元

FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5


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部分供給については 例えば 以下の3パターンが考えられる ( 別紙 1 参照 ) パターン1: 区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ( 又は他の小売電気事業者 ) が一定量のベース供給を行い 他の小売電気事業者 ( 又は区域において一般電気事業者であった小売電気事業者 ) がを行う供給

目次 1. 実施内容について 背景と目的 2. 海外 P2G 事例 3. FSの中間報告 システム機能概要図 主要設備仕様案 主要設備面積試算と水素量試算 想定スケジュール 技術的要件 送電線 FSにおける今後の検討スケジュール 2017 Toshiba Corporation / Tohoku-E

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2. 各社の取り組み 各社においては 六ヶ所再処理工場の竣工に向けた取り組み等に加え これまで使用済燃料の発生量見通し等に応じて 使用済燃料貯蔵設備のリラッキングによる増容量 敷地内乾式貯蔵施設の設置 敷地外中間貯蔵施設の設置等の必要な貯蔵対策に取り組んできている ( 添付資料 1 参照 ) 今後も


電気料金種別定義書 動力プラン 株式会社 Looop

(鉱工業技術研究組合法の一部改正)第五条 鉱工業技術研究組合法(昭和三十六年法律第八十一号)の一部を次のように改正する。

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経営指標の概要 ( 電気事業 ) 1. 経営の状況 ( 電気事業全体で算出 ) 算出式 ( 法適用事業 ) 算出式 ( 法非適用事業 ) 1 経常収支比率 (%) 1 収益的収支比率 (%) 指標の意味 経常収益 100 経常費用 総収益 100 総費用 + 地方債償還金 法適用企業に用いる経常収支

表 1 小売電気事業者( 新電力とみなし小売電気事業者の総計 ) の平成 29 年 3 月分 販売電力量 ( エリア別 ) 販売電力量合計 ( 単位 :MWh) その他需要 合計 北海道 260,709 1,129,470 1,028, ,749 8,428 2,730,690 東北 1

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内の他の国を見てみよう 他の国の発電の特徴は何だろうか ロシアでは火力発電が カナダでは水力発電が フランスでは原子力発電が多い それぞれの国の特徴を簡単に説明 いったいどうして日本では火力発電がさかんなのだろうか 水力発電の特徴は何だろうか 水力発電所はどこに位置しているだろうか ダムを作り 水を

令和元年 6 月 4 日 科学技術振興機構 (JST) 北 海 道 大 学 名 古 屋 大 学 東 京 理 科 大 学 電力使用量を調整する経済的価値を明らかに ~ 発電コストの時間変動に着目した解析 制御技術を開発 ~ ポイント 電力需要ピーク時に電力使用量を調整するデマンドレスポンスは その経済

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整力を確保する一方 小売部門が GC までの自社需要の想定誤差に対する予備力を確保する対 応をしていることから 一部の旧一般電気事業者については 送配電部門と小売部門が確保し ている予備力の合計値が 調整力公募制度開始以前と比較して増加している ( 卸電力取引所活性化の必要性 ) 旧一般電気事業者の

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御意見の内容 御意見に対する電力 ガス取引監視等委員会事務局の考え方ることは可能です このような訴求は 小売電気事業者が行うことを想定したものですが 消費者においても そのような訴求を行っている小売電気事業者から電気の小売供給を受け 自らが実質的に再生可能エネルギーに由来する電気を消費していることを

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平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

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今年度の算定項目 P2 今年度の算定項目は以下のとおり (1)2016 年度の需要実績等に基づく接続可能量 (2017 年度算定値 ) 風力の接続可能量 (2017 年度算定値 ) 太陽光の接続可能量 (2017 年度算定値 ) (2)2014 年度 ~2016 年度の需要実績等に基づく指定ルール事

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1. 目的 実施計画 高度なエネルギーマネジメント技術により 需要家側のエネルギーリソースを統合的に制御することで バーチャルパワープラントの構築を図る < 高度なエネルギーマネジメント技術 > 蓄熱槽を活用した DR 複数建物 DR 多彩なエネルギーリソースのアグリゲーション < 便益 > 系統安

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A.3 排出削減量の算定方法 A.3.1 排出削減量 ER EM BL EM PJ ( 式 1) 定義単位 数値 4 ER 排出削減量 1 kgco2/ 年 0 t<1 年 年 t<2.5 年 年 <t EM BL ベースライン排出量 2 kgco2/

再生可能エネルギー発電と二次電池を導入した地域電力システムのシミュレーションによる設計

平成 28 年度までに認定を受けた方の接続の同意を証する書類 新認定制度への移行手続にあたり必要となるもの旧一般電気事業者による買取 ( 高圧 ) 北海道 工事費負担金の額を契約書類に記載している場合 平成 29 年 3 月 31 日以前の接続同意分 1 接続契約成立のお知らせ 1 1をもって接続同

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本日の内容 2 一般送配電事業者が電源 Ⅰ の公募調達を行うに当たり 広域機関は 一般送配電事業者が募集量を設定する際の基本となる考え方を示す必要がある 217 年度の調整力公募における電源 Ⅰ 必要量の基本的な考え方について改めて整理したので 電源 Ⅰ Ⅰ 必要量の考え方等についてご議論いただきた

南早来変電所大型蓄電システム実証事業

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【記載例】出力制御機能付PCSの仕様確認依頼書【低圧】

1 タウンメガソーラーの実現 7 2 街の発展を想定したメガソーラー整備及び連結 8 3 北九州水素タウン 9 4 風の道に沿った小型風力発電の導入 10 5 工場廃熱の活用 ( 工場廃熱の植物工場等利用 ) 11 6 工場廃熱の活用 ( バイナリー発電 ) 12 7 次世代 BDF の開発などバイ

総合資源エネルギー調査会省エネルギー 新エネルギー分科会新エネルギー小委員会第 17 回系統ワーキンググループ 資料 5 p1 風力発電遠隔出力制御に係る技術仕様について ( 報告 ) 2018 年 10 月 10 日日本風力発電協会日本小形風力発電協会電気事業連合会

検討の進め方 出所 ) 第 4 回調整力の細分化及び広域調達の技術的検討に関する作業会資料 3( 赤枠削除 ) 217/chousei_sagyokai_4_haifu.html 2 第 11

HP用成果報告書_

生エネルギー発電設備の認定容量の約 9 割が太陽光発電となっている ( 図表 2) 太陽光発電の電力買取価格は 図表 3のとおり FIT 制度開始時から毎年引き下げられており 本年度は当初の6 割の水準となっている この影響を受けて 新規の設備認定は減少してきているが 初期に設備認定されたまま現在も


再生可能エネルギーの自立に向けた取組の加速化 1 FIT 制度の創設当初は 量 の拡大を重視し 固定価格と買取義務に依拠した売電モデルの下で 高コストで大量 多様なプレーヤーが再生可能エネルギー発電事業に参入 世界的に脱炭素化へのモメンタムが高まり 再生可能エネルギーがコスト競争力のある主力電源とな

RIETI Highlight Vol.66

23 年のエネルギーミックス 一次エネルギー供給構成 発電構成 6 原油換算百万 kl 億 kwh % 24% 再生可能 ( 含水力 ) 原子力 % 1% ,666 9,88 1,65 17% 程度の省エネ 再生可能 22~24

注 1: 要件の判断に係る算定に当たっては 複数の発電用の電気工作物が同一の接続地点に接続している場合は 一つの発電用の電気工作物とみなす 注 2: 特定発電用電気工作物に該当しない電気工作物は 発電事業の要件 ( 小売電気事業用等接続最大電力の合計が 1 万 kw 又は 10 万 kw を超えるも

安定供給の確保に係る事業者等の役割 1 第 2 段階においてライセンス制が導入された以降も安定供給を維持するためには 各事業者等がそれぞれに課された責務をしっかりと果たしていくことが求められます 特に 小売事業者が果たすべき役割は重要であり 自社顧客の需要に応じた供給力を確保するためのインセンティブ

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

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本日の議論 2 本日は 6 月に実施する以下の業務における需給バランスの評価における供給予備力の基準について ご議論いただく 供給計画とりまとめ (STEP0, 対象 : 第 1 年度 ~ 第 10 年度 ) 電源入札等の検討開始の要否判断のための需給バランス評価 (STEP1, 対象 : 第 1

MARKALモデルによる2050年の水素エネルギーの導入量の推計

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

バイオ燃料

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系統接続制約問題の影響度を判断するための 出力制御シミュレーション について -FIT が開く太陽光発電 普及の新しい扉 - 2015 年 4 月 14 日一般社団法人太陽光発電協会 1

出力制御シミュレーション の考え方 1 本シミュレーションは 以下の三つの要素情報をもとに 試算されています 1 電力需要実績各電力会社より公表されている 2013 年の時間毎 (24 時間 365 日 =8,760 時間 ) の電力需要実績値 2 経済産業省総合資源エネルギー調査会新エネルギー小委員会の第 3 回系統ワーキンググループ ( 平成 26 年 12 月 16 日開催 ) 配布資料に記載されている各電力会社におけるベース電源 ( 一定量の電力を安定的に供給する電源 = 流れ込み式水力 地熱 バイオマス 原子力 ) 容量値合計から 地域間連系線活用による容量値を差し引いた数値 単位 : 万 kw 九州電力中国電力四国電力北陸電力東北電力北海道電力 流れ込み水力 27 11 8 72 67 10 地熱 19 - - - 20 2 バイオマス 5 53 1-18 5 原子力 439 202 168 122 235 175 小計 490 266 177 194 340 192 地域間連系線活用 13 0 20 37 24 5 ( 最大値 ) 477 266 157 157 316 188 経済産業省総合資源エネルギー調査会新エネルギー小委員会第 3 回系統ワーキンググループ ( 平成 26 年 12 月 16 日開催 ) 配布資料に記載の数値をもとに太陽光発電協会にて作成 2

出力制御シミュレーション の考え方 2 3 系統接続量 ( 太陽光発電導入量 ) 今後の太陽光発電導入量増加に伴う系統接続量の累積値 今回発表するシミュレーショングラフは 電力会社別 / 想定別に 系統接続量の増加に対して想定される年間発電電力量の抑制率推移を表したものであり 出力制御が無い場合の年間発電電力量に対し出力制御により抑制される年間電力量の割合を示します 又 適用される出力制御のルールが異なる (30 日ルール 360 時間ルール 指定ルール ) 対象設備別にグラフを作成しています 3

シミュレーション結果をご覧頂く上での留意点 1 示されている年間発電電力量の抑制率は 太陽光発電の系統全体における発電電力量に対する出力制御の想定割合であり 個別の発電事業者に対して実際に行われる出力制御の割合を示すものではありません 又 その数値は あくまで想定した一定の条件のもとでの試算値 ( シミュレーション ) であり 太陽光発電協会として結果を保証するものではありません 電力会社の枠を超えて日本全体で最も効率的に再生可能エネルギーを受け入れる観点から 地域間連系線を活用しての広域的な系統利用の方策が今後検討されることになっています 本シミュレーションにおいてはこの要素は に包含する概念とし 将来的に広域的な系統利用が可能となれば その分この数値が減少することとしています 10kW 以上設備 /360 時間ルール と の出力制御割合については 10kW 以上設備 /360 時間ルール の出力制御日数及び時間が上限に達するまでは 極力同等の出力抑制率となるよう制御が行われるものとしています 4

シミュレーション結果をご覧頂く上での留意点 2 360 時間ルール及び指定ルール適用による出力制御は 時間単位の一律制御を前提としています 又 については 他のすべての太陽光発電の発電を制御した上で 最後に出力制御を行うこととしています グラフ横軸左端の始まりの赤字で記載された数値は 2014 年 11 月現在での太陽光発電系統接続量を示します 又 グラフ横軸中央の赤字で記載された数字は 経済産業省総合資源エネルギー調査会新エネルギー小委員会の第 3 回系統ワーキンググループで各電力会社から報告された 接続可能量 を示します 九州電力 東北電力 北海道電力においては 既存の接続申込量で 接続可能量 を超過しており 360 時間ルールの対象案件は想定されていません 中国電力 四国電力 北陸電力においては 当面 360 時間ルールが適用され 接続申込量が 接続可能量 超過後に指定ルールの適用が開始されます 5

シミュレーション結果をご覧頂く上での留意点 3 グラフ横軸には 系統接続量が各電力会社から報告された 接続可能量 に到達すると思われるおおよその時期及び グラフ横軸右端の系統接続量に到達すると思われるおおよその時期 ( いずれも現時点での設備認定量と導入量推移実績をもとに行なった当協会の推定 ) を併記しています 尚 今後の導入状況によっては 想定する到達時機が前後する可能性があります 今回のシミュレーションで使用した 電力需要実績 は 2013 年の時間毎 (24 時間 365 日 =8,760 時間 ) のものであり 今後 2014 年以降の最新の需要実績に基づき改めて試算した場合は 今回と異なる結果となる可能性があります 今回のシミュレーションで使用した の構成要素である流れ込み式水力発電の数値は 毎年の天候等によって変化しますので 最新の情報に基づき改めて試算した場合は 今回と異なる結果となる可能性があります 今後 出力制御に関する具体的な方法やルール 手順の検討が進み その内容に従って前述の想定と異なる条件で改めて試算した場合は 今回と異なる結果となる可能性があります 又 電力会社が出力制御を行う時に使用する電力需給の予測数値と実際の数値との差異によって シミュレーションと異なる抑制結果となる可能性があります 6

出力制御シミュレーション 結果 : 九州電力 1 477 万 kw の場合 13. 10.9% 18.2% 23.4% 10.9% 10.9% 0.7% 2.1% 4. 6.9% 8. 9. 0.1% 0.3% 403 817 403 500 600 700 817 900 1,000 1,100 1,200 1,300 2014 年 11 月現在 2017 年頃 2021 年頃 7

出力制御シミュレーション 結果 : 九州電力 2 370 万 kw の場合 0.2% 403 817 11.3% 10.9% 8.8% 2.4% 1. 7.1% 5.7% 3.7% 403 500 600 700 817 900 1,000 1,100 1,200 1,300 2014 年 11 月現在 2017 年頃 2021 年頃 8

出力制御シミュレーション 結果 : 九州電力 3 270 万 kw の場合 5. 3.9% 6.9% 2. 0.2% 0.7% 1.4% 403 817 403 500 600 700 817 900 1,000 1,100 1,200 1,300 2014 年 11 月現在 2017 年頃 2021 年頃 9

出力制御シミュレーション 結果 : 中国電力 1 266 万 kw の場合 36.1% 10kW 以上設備 /360 時間ルール 10kW 未満設備 /360 時間ルール 24.4% 11. 9. 11. 6.7% 6.1% 2.7% 0.4% 1. 163 558 163 250 350 450 558 650 750 850 2014 年 11 月現在 2022 年頃 2030 年頃 10

出力制御シミュレーション 結果 : 中国電力 2 220 万 kw の場合 10kW 以上設備 /360 時間ルール 10kW 未満設備 /360 時間ルール 23.8% 163 10.1% 11. 7.2% 3.7% 0.1% 1.1% 0. 163 250 350 450 558 650 750 850 2014 年 11 月現在 2022 年頃 2030 年頃 558 11

出力制御シミュレーション 結果 : 中国電力 3 170 万 kw の場合 10kW 以上設備 /360 時間ルール 10kW 未満設備 /360 時間ルール 10.4% 4.1% 7.3% 1. 0.2% 163 558 163 250 350 450 558 650 750 850 2014 年 11 月現在 2022 年頃 2030 年頃 12

出力制御シミュレーション 結果 : 四国電力 1 157 万 kw の場合 10kW 以上設備 /360 時間ルール 27.4% 10kW 未満設備 /360 時間ルール 22.4% 16.1% 10.8% 10. 8.7% 10.8% 10.8% 5.3% 4. 7.4% 3.1% 1.8% 0.3% 102.5 219 102.5 130 160 190 219 257 290 320 350 2014 年 11 月現在 2017 年頃 2021 年頃 13

出力制御シミュレーション 結果 : 四国電力 2 130 万 kw の場合 10kW 以上設備 /360 時間ルール 10kW 未満設備 /360 時間ルール 12.8% 9.1% 8. 6. 10. 3.1% 1.2% 0.1% 102.5 219 102.5 130 160 190 219 257 290 320 350 2014 年 11 月現在 2017 年頃 2021 年頃 14

出力制御シミュレーション 結果 : 四国電力 3 100 万 kw の場合 10kW 以上設備 /360 時間ルール 10kW 未満設備 /360 時間ルール 5. 3.8% 2. 6.8% 0. 102.5 219 102.5 130 160 190 219 257 290 320 350 2014 年 11 月現在 2017 年頃 2021 年頃 15

出力制御シミュレーション 結果 : 北陸電力 1 157 万 kw の場合 10kW 以上設備 /360 時間ルール 10kW 未満設備 /360 時間ルール 6.7% 9. 11.2% 18.7% 11.9% 26.4% 11.9% 10. 7.1% 1.8% 1.7% 33.4 110 33.4 50 75 100 110 125 150 175 2014 年 11 月現在 2020 年頃 2030 年以降 16

出力制御シミュレーション 結果 : 北陸電力 2 130 万 kw の場合 10kW 以上設備 /360 時間ルール 10kW 未満設備 /360 時間ルール 7.6% 9.8% 2.8% 1.1% 0.4% 33.4 110 33.4 50 75 100 110 125 150 175 2014 年 11 月現在 2020 年頃 2030 年以降 17

出力制御シミュレーション 結果 : 北陸電力 3 100 万 kw の場合 10kW 以上設備 /360 時間ルール 10kW 未満設備 /360 時間ルール 33.4 110 2.9% 0.9% 0.1% 33.4 50 75 100 110 125 150 175 2014 年 11 月現在 2020 年頃 2030 年以降 18

出力制御シミュレーション 結果 : 東北電力 1 316 万 kw の場合 30.1% 18.1% 10. 11.6% 11.6% 2.8% 7.1% 0.6% 0.1% 1.7% 124 124.3 250 350 450 552 650 750 850 2014 年 11 月現在 2020 年頃 2030 年頃 552 19

出力制御シミュレーション 結果 : 東北電力 2 260 万 kw の場合 9.9% 16.6% 11.6% 2.9% 7. 0.1% 0.8% 124 124.3 250 350 450 552 650 750 850 2014 年 11 月現在 2020 年頃 2030 年頃 552 20

出力制御シミュレーション 結果 : 東北電力 3 200 万 kw の場合 124 552 9.8% 7.3% 1. 0.2% 3.2% 124.3 250 350 450 552 650 750 850 2014 年 11 月現在 2020 年頃 2030 年頃 21

出力制御シミュレーション 結果 : 北海道電力 1 188 万 kw の場合 20.7% 16.8% 12. 10.6% 10.7% 11. 11. 11. 4. 8.1% 2.1% 2.9% 0.3% 0.8% 1.4% 55.9 117 25. 11. 3.6% 5.2% 55.9 80 100 117 140 160 180 200 220 2014 年 11 月現在 2017 年頃 2023 年頃 22

出力制御シミュレーション 結果 : 北海道電力 2 150 万 kw の場合 7. 8.7% 5.8% 3.1% 4. 1.2% 0.1% 55.9 117 55.9 80 100 117 140 160 180 200 220 2014 年 11 月現在 2017 年頃 2023 年頃 23

出力制御シミュレーション 結果 : 北海道電力 3 110 万 kw の場合 2. 3.1% 0.4% 1.1% 55.9 117 55.9 80 100 117 140 160 180 200 220 2014 年 11 月現在 2017 年頃 2023 年頃 24

太陽光発電大量導入を可能とするための課題 1. 高度かつ効率的な出力制御技術による需給最適化 スマート EMS(Energy Management System) への進化 2. 広域的地域間連系ネットワークへの革新により縦横無尽なエネルギーコントロールを可能に 系統システムの高度化 上記 1. を含めた最適化運用 3. 火力 水力等における系統電源調整能力の更なる技術的進化と活用 ( 現状との比較精査含め ) 4. 蓄電池 水素等によるエネルギー貯蔵技術システムの活用 5. ダイナミック プライシング等を用いた需要の能動化 ( デマンドレスポンス ) 捨てるより使う チャレンジ 25