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目 的 大豆は他作物と比較して カドミウムを吸収しやすい作物であることから 米のカドミウム濃度が相対的に高いと判断される地域では 大豆のカドミウム濃度も高くなることが予想されます 現在 大豆中のカドミウムに関する食品衛生法の規格基準は設定されていませんが 食品を経由したカドミウムの摂取量を可能な限り

千葉県農耕地土壌の実態と変化

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写真2 長谷川式簡易現場透水試験器による透 水性調査 写真1 長谷川式土壌貫入計による土壌硬度調査 写真4 長谷川式大型検土杖による土壌断面調査 写真3 掘削による土壌断面調査 写真5 標準土色帖による土色の調査 樹木医 環境造園家 豊田幸夫 無断転用禁止

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注 ) 材料の種類 名称及び使用量 については 硝酸化成抑制材 効果発現促進材 摂取防止材 組成均一化促進材又は着色材を使用した場合のみ記載が必要になり 他の材料については記載する必要はありません また 配合に当たって原料として使用した肥料に使用された組成均一化促進材又は着色材についても記載を省略す

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i ( 23 ) ) SPP Science Partnership Project ( (1) (2) 2010 SSH

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土壌化学性診断 土壌の化学性関係項目を分析し 作物生育等との関係を解析し 改善すべき点をアドバイスします 診断メニューは 全項目診断 改善経過を見る主要項目のみの診断や微量要素の過不足が疑われる場合の診断とともに 解析 診断のみといったメニューを取り揃えています 一般分析土壌の施肥特性など把握すると

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研究成果報告書

ph ph7 ph7 ph7 PH PH PH PH

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12 Ⅳ-2-(1)(2)物理性の改善

カンキツの土づくりと樹勢回復対策 近年高品質果実生産のために カンキツ類のマルチ栽培や完熟栽培など樹体にストレスをかける栽培法が多くなっています それにより樹体への負担が大きく 樹勢が低下している園地が増えています カンキツ類を生産するうえで樹が適正な状態であることが 収量の安定とともに高品質生産の

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電子配置と価電子 P H 2He 第 4 回化学概論 3Li 4Be 5B 6C 7N 8O 9F 10Ne 周期表と元素イオン 11Na 12Mg 13Al 14Si 15P 16S 17Cl 18Ar 価電子数 陽


高 1 化学冬期課題試験 1 月 11 日 ( 水 ) 実施 [1] 以下の問題に答えよ 1)200g 溶液中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 整数 ) 2)200g 溶媒中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 有効数字 2 桁 ) 3) 同じ

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化学 1( 応用生物 生命健康科 現代教育学部 ) ( 解答番号 1 ~ 29 ) Ⅰ 化学結合に関する ⑴~⑶ の文章を読み, 下の問い ( 問 1~5) に答えよ ⑴ 塩化ナトリウム中では, ナトリウムイオン Na + と塩化物イオン Cl - が静電気的な引力で結び ついている このような陽イ

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Ⅲ 土壌改良のすすめ方

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3) ガス障害の対策ガス障害に対する対策ア 1. 多量の肥料 有機物 アルカリ資材等を一度に施用することを避けるとともに ン土壌のpHを微酸性に保つようにする モ 2. ハウス内の温度が急激に上昇したときには特に発生しやすいので ハウス内の換ニ気をよくする ア 3. アンモニア態窒素は 酸化的な条件

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26 Ⅴ-1-(7)水田での有機物利用

三 大 ( 炭 水 化 物 たんぱく 質 脂 質 ) たんぱく 質 脂 質 炭 水 化 物 水 分 灰 分 暫 定 上 限 量 目 標 量 推 定 平 均 必 要 量 目 安 量 or 推 奨 量 耐 容 上 限 量 15~34g 46g~102g 102g 29.52g 45.9g 推 定 平 均

復興庁 農林水産省食料生産地域再生のための先端技術展開事業 被災地の早期復興に資する果樹生産 利用技術の実証研究 クリ ぽろたん のジョイント栽培マニュアル早期成園化 低コストの樹形管理と防除技術 宮城県農業 園芸総合研究所神奈川県農業技術センター国立研究開発法人農研機構果樹茶業研究部門

2004,JICA筑波国際センター,講義

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秋植え花壇の楽しみ方


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窒素吸収量 (kg/10a) 目標窒素吸収量 土壌由来窒素吸収量 肥料由来 0 5/15 5/30 6/14 6/29 7/14 7/29 8/13 8/28 9/12 9/ 生育時期 ( 月日 ) 図 -1 あきたこまちの目標収量確保するための理想的窒素吸収パターン (

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2 地温 : 15~25 の温度帯に緩効性効果が一番高い 30 を超えると ウレアーゼ抑制材の分解が加速する上 微生物の繁殖も速くなり 微生物の活性を抑える効果が低くなる 3 土壌 ph: 弱酸性土壌 (ph5.5) からアルカリ性土壌 (ph8.0) まで土壌 ph が高いほど緩効性効果も高くなる

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緑化計画作成の手引き 26年4月版

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渋谷清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰 ( 含有試験 ) 6 4 周辺大気環境調査結果 7 5 試料採取日一覧 8 (

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Ⅲ-2-(1)施設野菜

生理学 1章 生理学の基礎 1-1. 細胞の主要な構成成分はどれか 1 タンパク質 2 ビタミン 3 無機塩類 4 ATP 第5回 按マ指 (1279) 1-2. 細胞膜の構成成分はどれか 1 無機りん酸 2 リボ核酸 3 りん脂質 4 乳酸 第6回 鍼灸 (1734) E L 1-3. 細胞膜につ

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(1) 泥炭 ( ピート ) 泥炭は 土壌の膨軟化や保水性の改善を用途とした土壌改良資材である これは 泥炭が土壌中での分解が遅く有機物の蓄積性が高いことと 重量に対して10~30 倍の水分を保持できるためである また 分解 ( 腐植化 ) が進むにつれてCEC を増大させるため 土壌の保肥力を高め

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巻末資料A:屋内・屋外実験及び現地調査結果

図 1. ブドウの鉄欠乏症 図 2. トマトの亜鉛欠乏症 2. 亜鉛 (Zn) の欠乏症と過剰症亜鉛は植物体内の各種酵素の構成成分である また 植物ホルモンの一種であるオーキシンの代謝 タンパク質の合成に関与する 亜鉛が不足すると 上位葉の生育が著しく阻害され 地上部の生長点あたりは節間が短縮し 小

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リン酸過剰の施設キュウリほ場(灰色低地土)における基肥リン酸無施肥が収量に及ぼす影響

第 11 回化学概論 酸化と還元 P63 酸化還元反応 酸化数 酸化剤 還元剤 金属のイオン化傾向 酸化される = 酸素と化合する = 水素を奪われる = 電子を失う = 酸化数が増加する 還元される = 水素と化合する = 酸素を奪われる = 電子を得る = 酸化数が減少する 銅の酸化酸化銅の還元

北清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7 4

レイアウト 1

練馬清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

第3類危険物の物質別詳細 練習問題

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品川清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

足立清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

品目 1 四アルキル鉛及びこれを含有する製剤 (1) 酸化隔離法多量の次亜塩素酸塩水溶液を加えて分解させたのち 消石灰 ソーダ灰等を加えて処理し 沈殿濾過し更にセメントを加えて固化し 溶出試験を行い 溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する (2) 燃焼隔離法アフターバーナー及びスクラバ

4. 粘土の圧密 4.1 圧密試験 沈下量 問 1 以下の問いに答えよ 1) 図中の括弧内に入る適切な語句を答えよ 2) C v( 圧密係数 ) を 圧密試験の結果から求める方法には 圧密度 U=90% の時間 t 90 から求める ( 5 ) 法と 一次圧密理論曲線を描いて作成される ( 6 )

Transcription:

2 畑地土壌の診断基準 21 陽イオン交換容量 (CEC) 塩基飽和度 塩基バランスについて Na+ H+ Na+ Ca++ 1 陽イオン交換容量 : 土壌中の粘土 腐植等の コロイドは電気的に () に帯電している H+ Ca++ 陽イオン交換容量とはこの () の帯電量を 示し 単位は me( ミリク ラム当量の略 ) である K+ 2 塩基飽和度 : 土壌中のコロイドは () に帯電 土壌コロイド していることから (+) に帯電している Ca K+ Ca++ Mg K H Na 等と電気的に結合して Mg++ Ca++ を言う 3 いる 塩基飽和度とは このうち Ca Mg K の合計が () の荷電を埋めている割合 塩基バランス :Ca Mg Kの各々が( ) Mg++ Ca++ の荷電を埋めている割合の比率で meで表 示した量の比率に等しい 4 計算例 陽イオン交換交換性塩基 一般に塩基は酸化物で表示することになっている Ca は 容量 (me) CaO MgO K2O CaO となり 1me は式量 56.08 を原子価 2 で除した 15.6 146.0 46.7 69.5 値 すなわち 28.04mg に相当する 同様に MgO1 meは20.15mgに K2 O1meは47.1mgに 相当する この分析例の場合 CaOは146.0/28.04 5.2(me ) MgOは46.7/20.15 20.15=2.3(me ) K2Oは 69.5/47.1 1.5(me) となる この値を基に 塩基飽和度は5.2+2.3+1.5/15.6 0 57.7(% ) 石 灰 / 苦土は 5.2/2.3 2.3 苦土 / 加里は 2.3/1.5 1.5 となる 30

処方箋の作成事例 ア. 土壌塩基の分析結果土壌 0g 当たり 石灰 (CaO) 336 mg 苦土 (MgO) 120 加里 (K2O ) 20 陽イオン交換容量 40 me イ. 土壌の改良目標石灰飽和度 50%( 土壌 0g 当たりCaO 560mg) 苦土飽和度 20%( 土壌 0g 当たりMgO 160mg) 加里飽和度 2%( 土壌 0g 当たりK2 O 38mg) ウ. 塩基施用量の算出 石灰 (CaO)560336=224mg/0g 施用量 苦土 (MgO)160120= 40mg 加里 (K2O) 38 20= 18mg 苦土石灰 CaO 32% MgO 15% 資材の保証成分 炭酸石灰 CaO 53% 硫酸加里 K2O 50% ( ア ) 苦土施用量 ( 土壌 0g 当たり ) 石灰よりも先に計算する 必要な苦土石灰量は 40 0/15=267mg となる ( イ ) 石灰施用量 ( 土壌 0g 当たり ) ( ア ) で算出した量の苦土石灰に含まれる石灰量は 267 32/0=85mg である 石灰施用量は224mgであるから 苦土石灰で足らない分 22485=139g を炭酸石 灰で施用することになる したがって 炭酸石灰 ( 土壌 0g 当たり ) は 139 0/53 262mg となる ( ウ ) 加里施用量 ( 土壌 0g 当たり ) 硫酸加里は 18 0/50= 36mg が必要となる mg/0g=kg/0tであり 仮比重が1.0で耕深 cmと仮定するとaの土量は 3 0.1m 00m2 (=0m ) 1.0=0t であるから 実際の土壌の仮比重 0.7 耕深 15cmであればaの土量は 0.15m 00m2 0.7=5t である 以上からこの例の必要量 mg/0g 1.05= 実際の施用量 kg/aと換算することができる したがって実際の施用量は 苦土石灰 267kg 1.05 280kg 炭酸石灰 262kg 1.05 275kg 硫酸加里 36kg 1.05 38kg となる 31

22 畑土壌の診断基準 土壌の多湿褐色低地土灰色低地土岩屑土黒ポク土黄色土性質黒ポク土細粒質中粗粒質細粒質中粗粒質 作土の 2025 2025 2530 2025 2025 2530 2025 2530 厚さ (cm) すき床の 18 以下 18 以下 18 以下 18 以下 18 以下 15 以下 18 以下 15 以下 ち密度 (mm) 粗孔隙 以上 15 以上 15 以上 以上 以上 15 以上 以上 15 以上 (Vol%) 地下水位 50 以上 60 以上 60 以上 60 以上 60 以上 50 以上 60 以上 50 以上 (cm) ph(h20) 66.5 66.5 66.5 66.5 66.5 66.5 66.5 66.5 ph(kcl) 5.56 5.56 5.56 5.56 5.56 5.56 5.56 5.56 陽イオン交換 23 25 32 18 15 12 8 容量 (me) CaO 43 60 43 60 43 60 43 60 43 60 43 60 43 60 43 60 excao 277386 300420 385538 216302 180250 120168 145200 96135 MgO 14 20 14 20 14 20 14 20 14 20 14 20 14 20 14 20 exmgo 64 92 700 90128 50 72 42 60 28 40 34 48 23 32 ( mg /0g) K2O 3 6 3 6 3 6 3 6 3 6 4 6 3 6 4 6 exk2o 3366 3570 4590 2550 2143 1928 17 34 15 23 塩基 6086 6086 6086 6086 6086 6186 6086 6186 CaO/MgO 2.74.3 2.74.3 2.74.3 2.74.3 2.74.3 2.74.3 2.74.3 2.74.3 比 ( 当量 ) MgO/K2O 2.36.7 2.36.7 2.36.7 2.36.7 2.36.7 2.35.0 2.36.7 2.35.0 比 ( 当量 ) 可給態り 20 80 200 20l00 20 80 20 80 20 80 20 80 20 80 ん酸 可給態窒 3 以上 8 以上 8 以上 3 以上 5 以上 3 以上 5 以上 3 以上 素 腐植含有 3 以上 4 以上 3.5 以上 2.5 以上 4 以上 3 以上 量 (%) 三 固相 50 以下 40 以下 40 以下 50 以下 50 以下 40 以下 50 以下 40 以下 相 液相 30 以下 30 以下 30 以下 30 以下 30 以下 30 以下 30 以下 30 以下 分 気相 20 以上 30 以上 30 以上 20 以上 20 以上 30 以上 20 以上 30 以上 布 (%) 32

23 施設土壌の診断基準 土壌の多湿褐色低地土灰色低地土岩屑土黒ポク土黄色土性質黒ポク土細粒質中粗粒質細粒質中粗粒質 作土の 2025 2025 2530 2025 2025 2530 2025 2530 厚さ (cm) すき床の 18 以下 18 以下 18 以下 18 以下 18 以下 15 以下 18 以下 15 以下 ち密度 (mm) 粗孔隙 以上 15 以上 15 以上 以上 以上 15 以上 以上 15 以上 (Vol%) 地下水位 50 以上 60 以上 60 以上 60 以上 60 以上 50 以上 60 以上 50 以上 (cm) ph(h20) 66.5 66.5 66.5 66.5 66.5 66.5 66.5 66.5 ph(kcl) 5.56 5.56 5.56 5.56 5.56 5.56 5.56 5.56 陽イオン交換 23 25 32 18 15 12 8 容量 (me) CaO 53 70 53 70 53 70 53 70 53 70 50 84 53 70 50 84 excao 341449 370488 475625 267351 223290 140234 178232 112188 MgO 14 23 14 23 14 23 14 23 14 23 16 28 14 23 16 28 exmgo 647 70116 90149 50 84 42 70 33 56 34 56 27 45 ( mg /0g) K2O 3 7 3 7 3 7 3 7 3 7 3 7 3 7 4 9 exk2o 3377 3582 455 2558 2150 2239 17 40 17 32 塩基 700 700 700 700 700 70120 700 70120 CaO/MgO 2.74.3 2.74.3 2.74.3 2.74.3 2.74.3 2.74.3 2.74.3 2.74.3 比 ( 当量 ) MgO/K2O 2.36.7 2.36.7 2.36.7 2.36.7 2.36.7 2.35.0 2.36.7 2.36.7 比 ( 当量 ) 可給態り 20 80 200 20l00 20 80 20 80 20 80 20 80 20 80 ん酸 可給態窒素 腐植含有 3 以上 4 以上 3.5 以上 2.5 以上 4 以上 3 以上 量 (%) 三 固相 50 以下 40 以下 40 以下 50 以下 50 以下 40 以下 50 以下 40 以下 相 液相 30 以下 30 以下 30 以下 30 以下 30 以下 30 以下 30 以下 30 以下 分 気相 20 以上 30 以上 30 以上 20 以上 20 以上 30 以上 20 以上 30 以上 布 (%) 33

24 樹園地の改良目標値 項目 褐色低地土 灰色低地土黄色土黒ボク土岩屑土 有効根群域の深さ ( cm ) 6080 6080 6080 6080 有効根群域のち密度 ( mm ) 20 以下 20 以下 20 以下 20 以下 地下水位 ( cm ) 0 以上 ph(h20) 5 6 5 6 5 6 5 6 陽イオン交換容量 (me) 15 以上 15 以上 20 以上 20 以上 石灰 3550 3550 3550 3550 苦土 4 8 4 8 4 8 4 8 加里 3 7 1 7 1 7 1 7 塩基 4065 4065 4065 4065 石灰 / 苦土 6 9 6 9 6 9 6 9 苦土 / 加里 1.1 4 1.1 4 1.1 4 1.1 4 可給態りん酸 ( mg /0) 30 30 30 30 加里は最低 15mg/0g を保障すること 地下水位は地表面からの深さを示す 25 改正された主要果樹の土壌感応性 項目 ミカン リンゴ プドウ ナシ モモ カキ クリ 耐湿性 弱 中くらい 強 中くらい 弱 比較的強 弱 耐干性 強 やや弱 やや強 弱 中 やや強 弱 強 ただし土層が浅いと干害が出やすい 物理性 空気の要求 水分 空気 水分 空気 水分 空気 空気の要求 水分の要求 空気の要求 要求度 度大 の要求度大 の要求度大 の要求度大 度大 度大 度大 根の深 カラタチ台 深根性 アメリカ系 深根性 中くらい 深根性 中くらい さ 浅根性 浅根性 土性により ユズ台深根 ヨーロツパ 浅根性にな 性 系深根性 りやすい 土 壌 透水 通気 有機質に富 透水性 通 有機質に富 砂質土壌が 有機質に富 有機質に乏し 条 件 性がよく む埴壌土が 気性のよい む深い壌土 最適で 排 む土層の深 い土壌 排水 粘土分を含 適 やや粘質土 あるいは砂 水不良地は い土壌が適 不良土 保水 んだ土壌が が適 壌土が適 不適 地下水流が 性の小さい土 適 あっても生 壌は不適 育可能 土壌 ph 酸性に対し 微酸性ない 石灰飽和度 微酸性が適 酸性に強い 酸性にかな 酸性に強い に対す てかなり強 し中性を好 の高い土壌 (ph6.0) り強い (ph る反応 い む に適し 栄 5.06.0) 養生理的に石灰要求度が高い 肥料に 吸肥力が弱 窒素過多の 窒素に敏感 肥料に鈍感 吸肥力が強 肥料にやや 窒素に対する に対す く肥効が低 害が出やす に反応し 地力窒素へ い 窒素過 鈍感 窒素 反応は敏感 る感応 い い 過剰吸収害 の依存度が 多を忌む 過多に注意 リン酸には鈍 性 が出やすい 高い 感 34

26 樹種ごとの土壌診断基準 (1) 診断対象土層今回の改正のポイントは診断対象土層を 第 1 図のように上下に区分したことである 水田や畑地の場合は作土層が化学性診断の対象土層となるが 果樹園にはその概念がないため 有効土層全体が対象になってしまう しかし深層までの化学性の改良は著しく困難で コスト高になるばかりでなく現地の実態と乖離する恐れがある そのため 養水分吸収の主役となる細根が7080% 以上分布する範囲を 主要根群域 と呼び その範囲を化学性の診断対象とした また根の大部分 (90% 以上 ) が分布する深さまでを 根域 とし これを物理性診断の対象土層に設定した なお根域のうち主要根群域以下の部分は暫定的に 根域下層 と呼び phだけを診断対象とする樹種と その必要のない樹種とに分かれた 第 1 図 土壌診断のための新しい土層区分 有効土層 根 域 主要根群域 根域下層 (2) 土壌の区分 ( 現行 ) ( 新しい区分 ) 土壌区分はできるだけ簡素化することとし 土壌群と土性から 3 種に区分した Ⅰ 型は褐色森林土 灰 色台地土 赤色土 黄色土 褐色低地土 灰色低地土など Ⅱ 型は黒ボク土 Ⅲ 型は砂丘未熟土のほか それ以外の土壌群のうち土性が S LS のものを含むことにした ただしリンゴでは従来の経過もあって 当面土壌区分はしないことになり またクリは Ⅲ 型の土壌での栽培が少ないことから Ⅰ Ⅱ 型についての み基準値を定めることになった 第 1 表主要果樹の土壌診断基準 ( その 1) 対象 樹種 ミカン リンゴ ブドウ ナ シ 土 層 項目 土壌区分 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 主要根群域の深さcm< 30 40 30 30 30 40 40 根域の深さ cm< 60 80 60 60 50 60 70 地下水位 cm< 0 l00 0 0 80 80 l00 根 ち密度 mm> 20 21 22 20 20 域 ( 主要 全 粗孔瞭 %< 15 20 15 12 根群域 l5 体 15) 透水係数 cm/ 秒 < 4 4 3 3 4 4 根 域 ph(h20) 4.55.5 5.56.0 下層 主 6.0 要 ph(h20) 5.56.0 5.56.0 6.07.0 5.56.5 根 7.0 群 50 40 60 50 70 60 50 40 60 域 塩基飽和度 % 80 80 80 80 0 80 70 60 75 Ca/Mg 当量比 48 59 35 48 36 46 48 66.5 67 6> Mg/K 当量比 26 26 26 2< 2< 2< 2< 2< 2< 2< 可給態 P205 mg/0g 20 5 20 20 20 腐植 % 2 1 2 1 35

第 2 表主要果樹の土壌診断基準 ( その 2) 対象 樹種 モ モ カ キ ク リ 土 層 項目 土壌区分 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 主要根群域の深さcm< 30 40 60 40 根域の深さ cm< 60 60 80 60 地下水位 cm< 0 80 0 0 l00 根 ち密度 mm> 20 20 20 20 22 域 粗孔瞭 %< 15 15 20 15 20 全 透水係数 cm/ 秒 < 4 2 4 5 4 4 体 根 域 ph(h20) 5.06.0 5.06.0 下層 主 5.5 5.5 6.0 要 ph(h20) 5.56.0 5.05.5 根 6.8 6.2 6.8 群 50 50 40 60 35 域 塩基飽和度 % 70 80 70 80 50 Ca/Mg 当量比 48 48 58 2.5 47 5 Mg/K 当量比 1.53.0 2< 2< 2< 25 可給態 P205 mg/0g 5 5 腐植 % 3 1 2 1 2 1 27 塩基含量と飽和度 ( 陽イオン交換容量別 mg/0g) 飽和度 陽イオン交換容量 (me) 塩基の種類 (%) 5 15 20 25 30 35 40 45 50 35 49 98 147 196 245 294 343 393 442 491 40 56 112 168 224 280 336 393 449 505 561 交換性石灰 45 63 126 189 252 315 379 442 505 568 631 (CaO) 50 70 140 2 280 351 421 491 561 631 701 55 77 154 231 308 386 463 540 617 694 771 60 84 168 252 336 421 505 589 673 757 841 5 5 15 20 25 30 35 40 45 50 交換性苦土 20 30 40 50 60 71 81 91 1 (MgO) 15 15 30 45 60 76 91 l06 121 136 151 20 20 40 60 81 1 121 141 161 181 202 1 (2) (5) (7) (9) (12) (14) 16 19 21 24 2 (5) (9) (14) 19 24 28 33 38 42 47 交換性加里 4 (9) 19 28 38 47 57 66 75 85 94 (K2 0) 6 (14) 28 42 57 71 85 99 l13 127 141 8 19 38 57 75 94 113 132 151 170 188 24 47 71 94 118 141 165 188 212 235 土壌群別陽イオン 交換容量の範囲 ( 概略値 ) 5 15 20 25 30 35 40 45 50 (A) (B) (C) (A) 各土壌群の砂質土 (B) 灰色低地土 グライ土 (C) 褐色低地土 (D) 黄色土 岩屑土 (E) 黒ぼく土 多湿黒ぼく土 (D) (E) 36

28 主要土壌改良資材の含有成分量 種類アルカリ分石灰含量苦土含量その他の成分含量 生石灰 90% 90% 苦土生石灰 0% 58% 30% 消石灰 65% 65% 苦土消石灰 70% 45% 18% 炭酸石灰 53% 53% 炭酸苦土石灰 55% 34% 15% 熔成りん肥 50% 29% 15% りん酸 20% 鉄 4% BM 熔りん 50% 29% 15% りん酸 20% ほう素 0.5% マンガン1% 苦土重焼りん 4.5% りん酸 35% BM 重焼りん 4.5% りん酸 35% ほう素 0.5% マンガン1% 硫酸苦土 25% 水酸化苦土 50% 腐植酸苦土 % : 苦土を含有するがアルカリ分にはカウントされない すなわち 酸度矯正力は期待できない 含有成分量は産地等により若干変動する 37