建設業経理士 2 級受験対策講座第 1 回第 1 問対策 ( 仕訳問題 )
建設業経理士 2 級出題傾向 第 1 問 第 2 問 第 3 問 第 4 問 第 5 問 合計 仕訳問題 穴埋め ( 計算 ) 原価計算 原価計算 精算表 20 点 12 点 14 点 24 点 30 点 100 点 全 5 問出題 (1 問 4 点 ) ( コンピューター採点 ) 合格基準 70 点以上
第 1 問 仕訳問題 (20 点 ) 新宿建設株式会社の次の各取引について仕訳を示しなさい 使用する勘定科目は下記の < 勘定科目群 > から選び その記号 (A~U) と勘定科目を書くこと なお解答は次に揚げた ( 例 ) に対する解答例にならって記入しなさい ( 例 ) 現金 100,000 を当座預金に預け入れた
第 1 問仕訳問題 (20 点 ) A 現金 B 当座預金 C 完成工事未収入金 D 貯蔵品 G 建物 K 支払手形 N 貸倒引当金 E 未成工事支出金 H 機械装置 L 工事未払金 Q 減価償却累計額 F 有価証券 J 投資有価証券 M 未成工事受入金 R 完成工事高 S 完成工事原価 T 雑損失 U 雑収入
借方貸方 記号勘定科目金額記号勘定科目金額 ( 例 ) B 当座預金 1 0 0 0 0 0 A 現金 1 0 0 0 0 0 (1) (2) (3) (4) (5)
第 1 問 仕訳問題 1. 建設業の特徴的な工事売上に関する一通りの仕訳 2. 工事進行基準 ( 問題解説 12 ) 3. 前期計上完成工事未収入金の回収不能 ( 問題解説 3) 4. 工事用機械の購入 売却 ( 問題解説 4567) 5. 材料の購入 倉庫搬入 現場搬入 ( 問題解説 89)
建設業の特徴的な 工事売上に関する仕訳
建設業の特徴的な工事売上に関する仕訳 勘定科目 建設業法施行規則の様式で B/S P/L C/R 等科目が指定されている
建設業の特徴的な工事売上に関する仕訳 1 工事の前受金の処理 受注 未成工事受入金 2 工事原価の処理 未成工事支出金 工事未払金 3 工事売上に関する処理 完成引渡 完成工事高 完成工事未収入金 完成工事原価
建設業の特徴的な工事売上に関する仕訳 1 工事の前受金の処理 未成工事受入金 工事契約が成立すると前受金を受取る場合が多い 仕訳例 工事契約が成立し 請負金の 40% が前金として普通預金に振り込まれた ( 請負金額 100,000) 借方貸方記号勘定科目金額記号勘定科目金額普通預金 40000 未成工事受入金 4 0 0 0 0 0
建設業の特徴的な工事売上に関する仕訳 2 工事原価の処理 未成工事支出金 工事未払金 工事原価が発生した場合 材料 労務 外注費 経費といった要素別の科目を用いず未成工事支出金に集計する ( 代表科目仕訳法 ) ( 原価については第 3 問 第 4 問で解説 )
建設業の特徴的な工事売上に関する仕訳 2 工事原価の処理 未成工事支出金 工事未払金 仕訳例 工事用の材料 10,000 を購入し現場に搬入した 借方貸方記号勘定科目金額記号勘定科目金額未成工事支出金 10000 工事未払金 10000
建設業の特徴的な工事売上に関する仕訳 3 工事売上に関する処理 完成工事高 完成工事未収入金 完成工事原価 完成工事高は工事収益の計上 売上に相当する 工事収益を計上する時に それに対応する工事原価を 未成工事支出金から完成工事原価に振り替える
建設業の特徴的な工事売上に関する仕訳 3 工事売上に関する処理 完成工事高 完成工事未収入金 完成工事原価 仕訳例 工事が完了し 請負代金 100,000 から前受金を相殺し残額を請求した また当該工事の原価 80,000 を完成工事原価に振り替えた 借 方 貸 方 記号 勘定科目 金 額 記号 勘定科目 金 額 完成工事未収入金 6 0 0 0 0 完 成 工 事 高 1 0 0 0 0 0 未成工事受入金 4 0 0 0 0 完成工事原価 8 0 0 0 0 未成工事支出金 8 0 0 0 0
工事進行基準
工事収益の計上基準 工事進行基準 工事の進行中途であっても 工事の進行程度に応じて工事収益を計上する 長期請負工事に工事完成基準を適応した場合に生じる工事利益の期間的な偏りをさけるため 工事完成基準 工事の完成 引渡し時に 一括して工事収益を計上する
工事進行基準 工事進行基準の適応には 成果の確実性 が要件となる 成果の確実性 が認められるためには 3 つ要素が信頼性をもって見積もられていなければならない 1 工事収益総額 成果の確実性 2 工事原価総額 3 決算日における工事進捗度
工事進行基準 工事進捗度の見積もり 原価比例法 工事進捗度は原則として原価比例法によって見積もられる 決算日における工事進捗度 : 原価比例法 決算日までの発注工事原価総額工事原価総額 ( 施工者の義務を果たすための支出総額 ) 決算日までに発注した工事原価を工事原価総額で除した割合を工事進捗度とする
問題演習 1 工事進行基準過去問題
第 1 問 新宿建設株式会社の次の各取引について仕訳を示しなさい 使用する勘定科目は下記の < 勘定科目群 > から選び その記号 (A~U) と勘定科目を書くこと なお解答は次に揚げた ( 例 ) に対する解答例にならって記入しなさい ( 例 ) 現金 10,000,000 を当座預金に預け入れた
第 1 問 A 現金 B 当座預金 C 完成工事未収入金 D 貯蔵品 E 未成工事支出金 F 有価証券 G 建物 H 機械装置 J 投資有価証券 K 支払手形 L 工事未払金 M 未成工事受入金 N 貸倒引当金 Q 減価償却累計額 R 完成工事高 S 完成工事原価 T 雑損失 U 雑収入
借方貸方 記号勘定科目金額記号勘定科目金額 ( 例 ) B 当座預金 1 0 0 0 0 0 A 現金 1 0 0 0 0 0 (1) (2) (3) (4) (5)
第 1 問 (1) 前期に契約額 10,000,000 の工事 ( 工期は 3 年 ) を受注し 成果の確実性が見込まれるために前期から工事進行基準を適用している 当該工事原価総額の見込み額は 9,000,000 であり 発生した工事原価は前期が 2,160,000 当期が 4,500,000 で 工事原価は未成工事支出金で処理している なお 着工前の受入金は 5,000,000 であった 当期の完成工事高及び完成工事原価に関する仕訳を示しなさい (1) 借 方 貸 方 記号 勘定科目 金 額 記号 勘定科目 金 額 M 未成工事受入金 R 完 成 工 事 高 C 完成工事未収入金 S 完成工事原価 E 未成工事支出金
受注金額 工事原価総額 各期の工事原価 各期の完成工事高 前期 10,000,000 9,000,000( 当期見積額 ) 6,660,000( 当期末 ) 当期 2,160,000 4,500,000 2,160,000 10,000,000 9,000,000 = 2,400,000 契約額 前期工事原価 総工事原価見積額 = 前期完成工事高
受注金額 工事原価総額 各期の工事原価 各期の完成工事高 前期 10,000,000 9,000,000( 当期見積額 ) 6,660,000( 当期末 ) 当期 2,160,000 4,500,000 2,160,000 10,000,000 9,000,000 = 2,400,000 2,160,000+4,500,000 10,000,000 9,000,000-2,400,000 = 5,000,000 契約額 前期工事原価 + 当期工事原価 総工事原価見積額 - 前期工事収益 ( 前期完成工事高 ) = 当期完成工事高
受注金額 工事原価総額 各期の工事原価 各期の完成工事高 前期 10,000,000 9,000,000( 当期見積額 ) 6,660,000( 当期末 ) 当期 2,160,000 4,500,000 2,400,000 5,000,000 5,000,000-2,400,000 = 2,600,000 着手前受入金前期完成工事高未成工事受入金 5,000,000-2,600,000 = 2,400,000 当期完成分未成工事受入金残高完成工事未収入金
第 1 問 (1) 前期に契約額 10,000,000 の工事 ( 工期は 3 年 ) を受注し 成果の確実性が見込まれるために前期から工事進行基準を適用している 当該工事原価総額の見込み額は 9,000,000 であり 発生した工事原価は前期が 2,160,000 当期が 4,500,000 で 工事原価は未成工事支出金で処理している なお 着工前の受入金は 5,000,000 であった 当期の完成工事高及び完成工事原価に関する仕訳を示しなさい (1) 借 方 貸 方 記号 勘定科目 金 額 記号 勘定科目 金 額 M 未成工事受入金 2 6 0 0 0 0 0 R 完 成 工 事 高 5 0 0 0 0 0 0 C 完成工事未収入金 2 4 0 0 0 0 0 S 完成工事原価 4 5 0 0 0 0 0 E 未成工事支出金 4 5 0 0 0 0 0
問題演習 2 工事進行基準過去問題
A 現金 B 当座預金 C 完成工事未収入金 D 貯蔵品 E 未成工事支出金 F 建物 G 機械装置 H 減価償却累計額 J 投資有価証券 K 支払手形 L 工事未払金 M 未成工事受入金 N 貸倒引当金 Q 修繕引当金 R 資本金 S 資本準備金 T 完成工事高 U 完成工事原価 W 支払利息 X 有価証券利息 Y 貸倒損失 Z 機械装置除却損
第 1 問 (5) 工事期間 3 年の工事を前期に受注し 前期から工事進行基準を適用している 受注金額 6,000,000 で これについての前受金はない 工事原価総額の見積額について前期受注時点では 4,000,000 であったが 当期末においては工事資材等の値上がりの影響を受け 4,200,000 となった なお 第 1 期 ( 前期 ) の工事原価は 1,400,000 であり 第 2 期 ( 当期 ) の工事原価は 2,100,000 である 当期の完成工事高及び完成工事原価の計上の仕訳を示しなさい (5) 借方貸方記号勘定科目金額記号勘定科目金額 C 完成工事未収入金 T 完成工事高 U 完成工事原価 E 未成工事支出金
受注金額 工事原価総額 各期の工事原価 各期の完成工事高 前期当期 6,000,000 4,000,000( 受注時 ) 4,200,000( 当期末 ) 1,400,000 2,100,000 1,400,000 6,000,000 4,000,000 = 2,100,000 契約額 前期工事原価 総工事原価見積額 = 前期完成工事高
受注金額 工事原価総額 各期の工事原価 各期の完成工事高 前期当期 6,000,000 4,000,000( 受注時 ) 4,200,000( 当期末 ) 1,400,000 2,100,000 1,400,000 1,400,000+2,100,000 6,000,000 6,000,000 4,000,000 4,200,000 = 2,100,000-2,100,000 = 2,900,000 契約額 前期工事原価 + 当期工事原価 総工事原価見積額 - 前期工事収益 ( 前期完成工事高 ) = 当期完成工事高
受注金額 工事原価総額 各期の工事原価 (5) 各期の完成工事高 前期 4,000,000( 受注時 ) 6,000,000 当期 4,200,000( 当期末 ) 1,400,000 2,100,000 1,400,000 6,000,000 4,000,000 = 2,100,000 1,400,000+2,100,000 6,000,000 4,200,000-2,100,000 = 2,900,000 借方貸方記号勘定科目金額記号勘定科目金額 C 完成工事未収入金 2 9 0 0 0 0 0 T 完成工事高 2 9 0 0 0 0 0 U 完成工事原価 2 1 0 0 0 0 0 E 未成工事支出金 2 1 0 0 0 0 0
前期計上完成工事未収入金 の回収不能
前期計上完成工事未収入金の回収不能 貸倒れ 債権 ( 前期以前成立のもの ) が貸倒れになった場合貸倒引当金を取り崩して充当する 貸倒れ発生額が貸倒引当金の残高を超える場合その超過額を貸倒損失 ( 費用 ) に計上する 当期中に貸倒れが発生した場合全額を貸倒損失として処理する ( 当期に成立した債権には貸倒引当金の設定がない )
前期計上完成工事未収入金の回収不能 償却債権取立益 過年度に償却 ( 貸倒れとして処理 ) した債権を当期中に回収できた場合回収額を償却債権取立益勘定 ( 収益 ) に計上する
問題演習 3 前期計上完成工事未収入金の回収不能過去問題
第 1 問 A 現金 B 当座預金 C 別段預金 D 完成工事未収入金 E 受取手形 F 有価証券 G 建物 H 投資有価証券 J 支払手形 K 工事未払金 L 未成工事受入金 M 貸倒引当金 N 新株式申込証拠金 Q 完成工事高 R 完成工事原価 S 修繕費 T 資本金 U 貸倒損失 W 有価証券売却益 X 投資有価証券売却益
第 1 問 (5) 前期の決算で 滞留していた完成工事未収入金 600,000 に対し 50% の貸倒引当金を設定していたが 当期において全額回収できないことが確定してた 前期以前に計上した完成工事未収入金が回収不能 前期決算で貸倒引当金を設定してあった 貸方に完成工事未収入金を計上 これを取り崩し足りない分を貸倒損失とする
第 1 問 (5) 前期の決算で 滞留していた完成工事未収入金 600,000 に対し 50% の貸倒引当金を設定していたが 当期において全額回収できないことが確定してた (5) 借方貸方記号勘定科目金額記号勘定科目金額 M 貸倒引当金 300000 D 完成工事未収入金 600000 U 貸倒損失 300000
工事用機械の購入 売却
工事用機械の購入 売却 企業が経営活動のために長期間にわたって使用ないし利用する目的で所有する資産 1 有形固定資産 固定資産 2 無形固定資産 3 投資その他の資産
有形固定資産の取得原価 工事用機械の購入 売却 取得形態 購入 取得原価の決定方法 購入代価 ( 送り状価格 - 値引 割戻 )+ 付随費用 自家建設適正に計算された実際工事原価 ( 建設原価 ) 交換 現物出資 譲渡資産の適正な帳簿価額 ( 簿価 )± 交換差金 交付した株式の発行価額 (= 交付株式数 1 株の発行価額 )
有形固定資産の取得原価 購入 工事用機械の購入 売却 購入代価 ( 送り状価格 - 値引 割戻 )+ 付随費用 購入代価 資産そのものの代価から 購入に際しての値引 割戻の額を控除した金額付随費用 取得に要した諸費用 ( 取引運賃 購入手数料 据付費 試運転費 登録料等 ) 自家建設 適正に計算された実際工事原価 ( 建設原価 )
有形固定資産の取得原価 交換 工事用機械の購入 売却 譲渡資産の適正な帳簿価額 ( 簿価 )± 交換差金 交換差金 不等価交換の際に 授受される差額相当額 ( 交換差額を支払った場合 帳簿価額にプラス受取った場合 帳簿価額にマイナス )
有形固定資産の取得原価 工事用機械の購入 売却 現物出資 交付した株式の発行価額 (= 交付株式数 1 株の発行価額 ) 現物出資 株式会社の増資に際し 交付株式の対価として受け入れた土地や建物などの現物による出資
減価償却 有形固定資産 ( 土地を除く ) 工事用機械の購入 売却 使用や時の経過により 価値の減少 廃棄 価値の減少部分に相当する取得原価をその資産を使用する各年度の費用として配分 配分される費用 減価償却 減価償却費
減価償却 工事用機械の購入 売却 その資産の使用目的に応じて処理される 工事固定資産の減価償却費 一般管理用固定資産の減価償却費 工事原価 販売費及び一般管理費
減価償却費の計算方法 工事用機械の購入 売却 定額法 固定資産の価格減少は一定額ずつ生じると仮定減価償却費を毎期一定ずつ計上する計算方法 減価償却費 = 取得原価 - 残存価額耐用年年数 平成 19 年 4 月以降取得の固定資産については残存価額をゼロとして計算する問題も多い
減価償却費の計算方法 定率法 工事用機械の購入 売却 期首未償却残高 (= 取得原価 - 減価償却累計額 ) に一定率を乗じる計算方法 減価償却費 = 未償却残高 償却率 経過年数に応じて未償却残高が低くなっていくので減価償却費の額も逓減していく
減価償却費の計算方法 工事用機械の購入 売却 定額法 減価償却費 = 取得原価 - 残存価額耐用年年数 定率法 減価償却費 = 未償却残高 償却率
工事用機械の購入 売却 総合償却法 保有する資産をグループ化し グループを構成する資産全体の 平均耐用年数 を算定し グループとしての 減価償却 の計算と記帳を行う 資産 機械 Ⅰ 機械 Ⅱ 機械 Ⅲ 耐用年数 5 年 8 年 12 年 平均耐用年数 単純平均法 (5 年 +8 年 +12 年 ) 3=8 年
総合償却法平均耐用年数加重平均法 資産 機械 Ⅰ 機械 Ⅱ 機械 Ⅲ 計 取得原価 - 残存価額個別の減価償却総額 個別の耐用年数減価償却総額年次償却額 2,700,000 540,000 4,500,000 562,500 8,100,000 675,000 15,300,000 1,777,500 =8 年 ( 端数切捨て ) = 減価償却総額の合計 年次償却額の合計 = 平均耐用年数 減価償却総額の合計 平均耐用年数 = 15,300,000 8 年 = 1,912,500/ 年間 年間の減価償却費
問題演習 4 工事用機械の購入 売却過去問題
第 1 問 A 現金 B 当座預金 C 完成工事未収入金 D 貯蔵品 E 未成工事支出金 F 有価証券 G 建物 H 機械装置 J 投資有価証券 K 支払手形 L 工事未払金 M 未成工事受入金 N 貸倒引当金 Q 減価償却累計額 R 完成工事高 S 完成工事原価 T 雑損失 U 雑収入
第 1 問 (4)1 台 2,800,000 の中古の油圧シャベル 2 台を購入し その取引運賃 75,000 と合わせて小切手を振り出して支払った 購入代金に取引運賃などの固定資産を購入によって付随費用を加算した額をもって取得した場合取得原価とする 2,800,000 2+75,000=5,675,000 (4) 借方貸方記号勘定科目金額記号勘定科目金額 H 機械装置 5 6 7 5 0 0 0 B 当座預金 5 6 7 5 0 0 0
問題演習 5 工事用機械の購入 売却過去問題
A 現金 B 当座預金 C 完成工事未収入金 D 未収入金 E 受取手形 F 建物 G 機械装置 H 土地 J 支払手形 K 工事未払金 L 当座借越 M 減価償却累計額 N 営業外支払手形 Q 固定資産売却益 R 補修費 S 利益準備金 T 別途積立金 U 繰越利益剰余金 W 完成工事補償引当金 X 未払配当金 Y 雑損失 Z 固定資産売却損
第 1 問 (1) 機械装置 ( 取得額 1,500,000 減価償却累計額 1,100,000) を売却した 売却代金 300,000 は 2 か月後に支払われる なお 減価償却費の記帳は間接記入法を採用している
(1) 機械装置 ( 取得額 1,500,000 減価償却累計額 1,100,000) を売却した 売却代金 300,000 は 2 か月後に支払われる なお 減価償却費の記帳は間接記入法を採用している 減価償却費の記帳は間接記入法 減価償却累計額 売却した機械装置の取得原価を貸方へ 借方へ 取得額と減価償却累計額の差額が簿価 1,500,000-1,100,000= 400,000 固定資産売却損を貸方へ 400,000-300,000= 100,000 売却代金は 2 か月後に支払われる 借方へ 未収入金
第 1 問 (1) 機械装置 ( 取得額 1,500,000 減価償却累計額 1,100,000) を売却した 売却代金 300,000 は 2 か月後に支払われる なお 減価償却費の記帳は間接記入法を採用している (4) 借方貸方記号勘定科目金額記号勘定科目金額 M 減価償却累計額 1 1 0 0 0 0 0 G 機械装置 1 5 0 0 0 0 0 D 未収入金 3 0 0 0 0 0 Z 固定資産売却損 1 0 0 0 0 0
問題演習 6 工事用機械の購入 売却過去問題
A 現金 B 当座預金 C 完成工事未収入金 D 貯蔵品 E 未成工事支出金 F 建物 G 機械装置 H のれん J 投資有価証券 K 支払手形 L 工事未払金 M 未成工事受入金 N 貸倒引当金 Q 減価償却累計額 R 利益準備金 S 借入金 T 完成工事高 U 完成工事原価 W 材料 X 有価証券利息 Y 仕入割引 Z 機械装置除却損
第 1 問 (1) 前期まで下記機械を保有し 定額法で償却していたが 当期首 ( 第 7 年目の期首 ) に除却した 除却した機械は 250,000 と見積もられ 貯蔵品 勘定で処理する 取得原価 2,000,000 残存価額 200,000 耐用年数 8 年
(1) 前期まで下記機械を保有し 定額法で償却していたが 当期首 ( 第 7 年目の期首 ) に除却した 除却した機械は 250,000 と見積もられ 貯蔵品 勘定で処理する 取得原価 2,000,000 残存価額 200,000 耐用年数 8 年 除却した機械の取得原価 機械装置勘定の貸方へ 減価償却累計額 借方へ (2,000,000-200,000) - 1 6 =1,350,000 8 取得原価残存価額 ( 期首まで6 年使用 )
(1) 前期まで下記機械を保有し 定額法で償却していたが 当期首 ( 第 7 年目の期首 ) に除却した 除却した機械は 250,000 と見積もられ 貯蔵品 勘定で処理する 取得原価 2,000,000 残存価額 200,000 耐用年数 8 年 除却した機械の見積額 当該機械の装置の除却損 貯蔵品として借方へ 借方へ 2,000,000 取得原価 650,000 - 除却時の帳簿価額 - 1,350,000 = 650,000 減価償却累計額除却時の帳簿価額 250,000 貯蔵品 = 400,000 除却損
第 1 問 (1) 前期まで下記機械を保有し 定額法で償却していたが 当期首 ( 第 7 年目の期首 ) に除却した 除却した機械は 250,000 と見積もられ 貯蔵品 勘定で処理する 取得原価 2,000,000 残存価額 200,000 耐用根数 8 年 (4) 借方貸方記号勘定科目金額記号勘定科目金額 Q 減価償却累計額 1 3 5 0 0 0 0 G 機械装置 2 0 0 0 0 0 0 D 貯蔵品 2 5 0 0 0 0 Z 機械装置除去損 4 0 0 0 0 0
問題演習 7 工事用機械の購入 売却過去問題
A 現金 B 当座預金 C 完成工事未収入金 D 貯蔵品 E 未成工事支出金 F 建物 G 機械装置 H 減価償却累計額 J 投資有価証券 K 支払手形 L 工事未払金 M 未成工事受入金 N 貸倒引当金 Q 修繕引当金 R 資本金 S 資本準備金 T 完成工事高 U 完成工事原価 W 支払利息 X 有価証券利息 Y 貸倒損失 Z 機械装置除却損
第 1 問 (1) 工事機械の補修を行い その代金 900,000 を小切手を振り出して支払った この支払額 900,000 のうち 400,000 は改良費である なお 修繕引当金の残高 500,000 がある
(1) 工事機械の補修を行い その代金 900,000 を小切手を振り出して支払った この支払額 900,000 のうち 400,000 は改良費である なお 修繕引当金の残高 500,000 がある 900,000 を小切手で支払う当座預金として貸方へ 400,000 は改良費である機械装置として借方へ 資本的支出 で当該機械の取得原価に加算現状回復に要した支出 収益的支出 ( 支出時の費用 ) 修繕引当金の残高 500,000 修繕原因は前期以前であり修繕引当金残高がある 当期費用とせず引当金を取り崩す ( 借方へ )
第 1 問 (1) 工事機械の補修を行い その代金 900,000 を小切手を振り出して支払った この支払額 900,000 のうち 400,000 は改良費である なお 修繕引当金の残高 500,000 がある (5) 借方貸方記号勘定科目金額記号勘定科目金額 G 機械装置 4 0 0 0 0 0 B 当座預金 9 0 0 0 0 0 Q 修繕引当金 5 0 0 0 0 0
材料の購入 倉庫搬入 現場搬入
値引 割戻の記帳処理 値引 取扱品の量目不足 品質不良 破損 汚損等の理由で 仕入価額または販売価額を引き下げること 購入材料に係る仕入値引 材料の購入代金から差し引く ( 貸方 : 材料または材料費 ) 仕入値引 売上値引は勘定科目として用いない
割戻 買い手の受けた仕入割戻 値引 割戻の記帳処理 一定期間内に一定数量または一定金額以上の購入または販売をした場合 契約に基づいて購入金または販売代金の一部が戻されること 材料の購入代金から差し引く ( 貸方 : 材料または材料費 ) 仕入割戻 売上割戻は勘定科目として用いない
問題演習 8 材料の購入 倉庫搬入 現場搬入過去問題
A 現金 B 当座預金 C 受取手形 D 完成工事未収入金 E 未成工事支出金 F 材料 G 未収入金 H 建物 J 構造物 K 機械装置 L 車両運搬費 M 建物減価償却累計額 N 工事未払金 P 未成工事受入金 Q 貸倒引当金 R 完成工事高 S 完成工事原価 T 支払家賃 U 貸倒損失 W 仕入割戻 X 支払利息 Y 受取利息 Z 火災損失
第 1 問 (3) 甲材料を 3,000 個を @ 400 で購入したが 4,800 の割戻を受け 直ちに小切手を振り出して支払った 購入代金の戻し 割戻額も購入物品の単価修正 購入側の処理 購入側 : 仕入割戻購入側 : 材料の購入代金から差し引く現場へ搬入 未成工事支出金 ( 材料費 ) 倉庫へ搬入 材料
第 1 問 (3) 甲材料を 3,000 個を @ 400 で購入したが 4,800 の割戻を受け 直ちに小切手を振り出して支払った 購入代金の戻し 割戻額も購入物品の単価修正 購入側の処理 購入側 : 仕入割戻購入側 : 材料の購入代金から差し引く現場へ搬入 未成工事支出金 ( 材料費 ) 倉庫へ搬入 材料
第 1 問 (3) 甲材料を 3,000 個を @ 400 で購入したが 4,800 の割戻を受け 直ちに小切手を振り出して支払った @ 400 3,000 個 - 4,800 = 1,195,200 (5) 借方貸方記号勘定科目金額記号勘定科目金額 F 材料 1 1 9 5 2 0 0 B 当座預金 1195200
問題演習 9 材料の購入 倉庫搬入 現場搬入過去問題
A 現金 B 当座預金 C 受取手形 D 完成工事未収入金 E 未成工事支出金 F 前受家賃 G 前払利息 H 長期前払費用 J 支払手形 K 工事未払金 L 当座借越 M 未成工事受入金 N 未払金 P 仕入割引 Q 退職給付引当金 R 完成工事高 S 完成工事原価 T 販売費及び一般管理費 U 受取家賃 W 支払利息 X 受取利息 Y 固定資産売却益
第 1 問 (2) 工事未払金 800,000 を決済約定日より早く小切手を振り出して支払い 3,500 の割引を受けた 約定日より早く支払うことにより受けた割引額 仕入割引勘定で処理 (2) 借 方 貸 方 記号 勘定科目 金 額 記号 勘定科目 金 額 K 工事未払 金 8 0 0 0 0 0 B 当 座 預 金 7 9 6 5 0 0 P 仕 入 割 引 3 5 0 0