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1 2009 年度修士論文 日本における学校体操の身体技法 Physical Technique of the School Gymnastics in Japan 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科 スポーツ科学専攻スポーツ文化研究領域 5008A035-6 白石哲士 Shiraishi, Tetsushi 研究指導教員 : 寒川恒夫教授

2 目次 本文序章緒言第一節問題の所在と研究の目的 2 第二節研究方法 語義規定 4 第三節先行研究検討 5 第一章明治初期の学校体操 : 榭中体操法図 體操図 體操書第一節学校体操導入の背景 8 第二節 體操図 から 體操書 へ 10 第三節明治初期の学校体操の身体技法と運動分析 11 第一項医療的室内体操 11 第二項榭中體操法図 16 第三項 Manual of Gymnastic Exercises for Families and Schools 22 第四項體操図 48 第五項體操書 50 第二章普通体操第一節体操伝習所の設立 61 第二節普通体操の身体技法 64 第一項新撰體操書 64 第二項新制體操法 79 第三章兵式体操第一節兵式体操の定義と始まり 92 第二節学校令による体操科の確立 93 第三節学校令下での 体操科 i

3 普通体操と兵式体操の共存 94 第四節兵式体操の身体技法 97 第一項體操教範 97 第二項歩兵操典 108 第三項普通體操隊列運動法 114 終章結論と今後の課題 122 資料 資料 1. 医療的室内体操 125 資料 2. 榭中體操法図 126 資料 3.Manual of Gymnastic Exercises for School and Families 127 資料 4. 體操図 128 資料 5. 體操書 129 資料 6. 新撰体操書 225 資料 7. 兵式体操教範 226 参照文献表 229 ii

4 序章緒言 第一節問題の所在と研究の目的 学校体育は 学校 という近代的な制度の中で行われる教育活動であり 学校教育の教科として一貫した目的論と方法論に基づいて行なわれはじめたのは ドイツのバゼドウによって始まった汎愛学校の体育が最初であったと考えられている 1 また 日本における学校体育は 近代教育制度が始まった 1872 年の学制以降行なわれてきた そして その学校体育の目的や制度は 学制から現在に至るまで その時の状況に応じて幾度も変更されてきた その変更された例を挙げると 近年では 2008 年に小学校 中学校学習指導要領の改訂が公示され 2009 年には高等学校学習指導要領の改訂が公示された その中で 小中学校の保健体育科は授業時間が現行の 90 時間から 105 時間に増加するなどの改訂が見られた 近年の学習指導要領の学校体育に関連する事項は子供の体力 運動能力の低下や不規則な生活習慣による肥満の増加といった身体的な問題 また 子供の心の未発達や人間関係の希薄化といった精神的な問題が背景にあり 改訂が行われてきた 2 また 1960 年代には主に体力の向上が目的とされた体育科教育が行われるようになった この要因として 1 当時の基礎学力の低下問題から科学の体系を重視する系統主義教育へ転換し 体育科においてはその教科の系統を運動技術ととらえ 基礎的運動能力や運動技能の向上を目的とする教科内容にしたこと 2スポーツの国際大会における日本人の成績不振や東京五輪に向けた選手強化体制を作る必要があったこと 3 高度経済成長による経 1 日本体育学会監修 (2006) 最新スポーツ科学辞典 平凡社 2 文部科学省 HP, 1

5 済界からの要請があったこと などが背景として挙げられる 3 そして このような社会的要請から 1968 年の小学校学習指導要領では総則の第三で 学校教育活動全体を通じて体力の向上を図ること が示され 体育は授業という枠を越え 休み時間 (= 業間 ) に行われるようになった 以上挙げた例のように 学校体育はその時の問題に応じて目的が変更され それに伴って学校体育に関する制度が変更されてきた そして これらの学校体育に関する制度の変更と共に変わっていったものが教科内容である その学校体育の教科内容は 戦後から現在に至るまで主に スポーツ を中心に 体操 ダンス などが行われている そして その 体操 は 現行の学習指導要領では 体操 という名称はなくなり 体つくり運動 または 器械運動 という単元の中に組み込まれているなど 現在では学校体育の一部としての存在に過ぎないが 体操 は学制が発布された当時から教科内容に存在し 戦前の学校体育では中心的な教科内容であった重要な身体運動であった 当然のことながら 体操 は一種類の体操に限らず 学校体育の場においても 周知のラジオ体操や戦前に行われていたスウェーデン体操など 体操 は数多く存在する しかし それらの 体操 は同じ 体操 というカテゴリーに分けられ その身体技法の違いを論じることは少ない したがって 体育史の研究分野においても その 体操 の名称や背景の変遷が語られることがあっても その身体技法に踏み込んだ研究は少ない しかし 現在の学習指導要領でも示されている通り 動き は体育科教育において重要な項目 4 であり また文化研究としても身体技法に関する研究はスポーツ人類学において重要なテーマである つまり 身体技法の研究を行うことで今後のスポーツ人類学の文化研 3 高橋健夫ら (2002) 体育科教育学入門 大修館書店 4 文部科学省 (2009) 高等学校学習指導要領 には体育の内容に 伝統的な行動の仕方 に関する記述が見られる 2

6 究や体育科教育の研究の発展に貢献できると私は考える そこで本研究では 日本の学校体育で扱われた 体操 の身体技法に着目し 社会の背景や学校体育の目的と共に変化してきた 体操 の身体技法の変化を比較し その相違点を考察することを目的とする 第二節研究方法 語義規定 学校体育に関する文献から 学校体育で行なわれたとされる 体操 を抽出し 実際に使われたとされる当時の史料から 各体操の身体技法の調査を行なう 本論文で取り扱う主な 体操 については以下の通りである 医療的室内体操 榭中体操法図の体操 Manual of Gymnastic Exercises for Families and Schools の体操 體操図の体操 體操書の体操 普通体操 兵式体操 そして 上記した各体操において 本論中では 1 体育史の中の位置づけと 体操 が導入された背景 2 体操 の具体的な身体技法 3それぞれの 体操 の特徴と他の 体操 との身体技法の相違という 3 点を明らかにし その比較検討の結果から結論づけることとする また 本論文では近代学校制度が日本で確立したと考えられる 1872 年の学制から日本の学校が始まったとし 体育に関しても同様に 1872 年の学制で小学校に示された 体術 や 養生法 が近代日本の学校体育の始まりと考える したがって 天保の時代に諸藩 3

7 で行われた 洋式調練 や慶応の時代に行われたフランス式 新兵体術教練 などは学校体育に含まない さらに 本論文中の 体操 とは 学校体育の中で行われた身体運動の中で特に 心身の鍛錬や健康の保持増進を目的とした運動であり かつ 日本独自で生まれた武術に関係のある体操を除き 日本が近代化に向けて欧米をモデルとして行われた身体運動を 体操 と考え 取り扱う 体操 の時期としては 学校体育で行われる 体操 が多様となり 学校体育の中心を為す 体操 がないといった理由から 近代イギリスを発祥とするスポーツが学校体育の中心となる戦後の学校体育は含まない 5 なお 本論文中で取り扱わない 学校体操 もあるが 本論文では特に明治初期の代表的な 体操 を中心に取り上げることとする そして 身体技法の比較を行う目的から 運動形態が大きく異なってしまう器械を使用した体操は運動の名称だけに止め 具体的な身体技法は 特に徒手体操に焦点を当てて取り上げることとする 以上のことから 本論文で扱う 日本の学校体操 とは 1872 年の学制から 1945 年の終戦までの期間に学校体育で行われた 心身の健康の保持増進や心身の鍛錬を目的として欧米諸国の教育をモデルとして 特に明治初期を中心に行われた体操 と考えることとする 第三節先行研究検討 明治以降の学校体育に関する研究は岸野雄三 6 木下秀明 7 大熊 廣明 8 など 多くの研究が行われている それらの研究から 明治以 5 戦後もラジオ体操 ( 国民健康体操 ) などの代表的な体操は存在するが 正課の体操とは言い難い為 これは除外することとする 6 岸野雄三 竹之下休蔵 (1983) 近代日本学校体育史 日本図書センターなど 7 木下秀明 (1957) 体育学研究 第 2 巻第 6 号 明治時代の学校教育における体操観 特に普通体操と兵式体操の成立過程を中心として など 8 大熊廣明 (2001) 筑波大学体育科学系紀要 わが国学校体育の成立と再編に 4

8 降の学校体育では 榭中體操法図 や 體操図 また 體操書 による体操をはじめ 普通体操 兵式体操 スウェーデン体操 などの体操が行なわれてきたことや それらの 体操 が学校で行われた背景などの歴史的経緯が明らかにされている しかし その研究の多くは 体操 が日本の学校体育に導入された背景や それに関わる人物の体育観やその目的といった歴史に関する研究であり それらの 体操 の具体的な身体技法に関する研究は少ない その中で 体操 の身体技法を中心に研究を行っているのは佐藤友久 ( 以下 佐藤 ) 9 である 佐藤は 学校体操を含め 日本で行われてきた多くの体操について その身体技法を示し 体操の概要やラジオ体操などを基にして運動のエネルギー代謝などを考察している この研究で学校体操のほぼ全てを網羅している為 再度論述を繰り返す必要はないが 明治初期に学校体操で行われた 體操図 の元の文献である Manual of Gymnastic Exercises for Families and Schools や 體操書 に関する記述はされていない そこで 本論文では佐藤が述べていない史料を含め 改めて学校体育史の体操を 実際にどのように身体技法が変化し 実施されてきたのか という点に着目し 各々の 体操 の具体的な身体技法をまとめ 比較し考察を行なう なお 運動形態の分類方法としては 佐藤 10 が示した体操の性格分析方法を基にして (1) 身体構成の分析として 運動をその行う部位によって 首の運動 肩の運動 胸の運動 手指の運動 腕の運動 上肢の運動 足先の運動 下肢の運動 全身の運動 の 9 種に分類し 懸垂運動 平均運動 呼吸運動のような全身を使った運動は 全身の運動 としてまとめることとする また 運動方法の分析として まげ伸ばしの運動 屈伸 ( まげるのみ 伸ばすのみの運動はそれぞれ屈 伸と表す ) 振動の運動 振動 挙げ下ろしの運動 挙下 挙げ振りの運動 挙 おける兵式体操 教練採用の意味 など 9 佐藤友久 (1971) 日本体操実技史の研究 道和書院など 10 分類は佐藤 (1971) 日本体操実技史の研究 道和書院を参考に行った 5

9 振 回旋捻転の運動 回 倒の運動 倒 跳躍の運動 跳 平均の運動 平均 呼吸の運動 呼吸 行進の運動 行進 叩打の運動 打 摩擦の運動 摩擦 その他 の 13 種の分類によって 屈伸 振動 挙下 挙振 回 倒 跳 平均 呼吸 行進 打 摩擦 その他と表示し 運動の内容からこれらの分類にあてはめる 11 ただし 器械を使用した運動や集団で行う隊列運動などは運動部位や運動方法の特定が困難なため これらの分析を行うのは徒手体操と 手具を使用するが運動部位などの特定がしやすい体操にとどめることとする また (2) 体操のテキストに書かれている凡例や体操の実施方法から その体操の特徴を比較検討する 分析に使用するテキストは 当時の法令などから 当時使用されていたと考えられるテキストを選択し 改訂版は対象とせず 初版に書かれている運動を各体操の性格として考える 11 なお 挙下と挙振の運動については 主に関節を曲げながら挙げ下ろしを行う運動を 挙下 関節を伸ばした状態で挙げ下ろしを行うものを 挙振 としている 6

10 第一章明治初期の学校体操 : 榭中體操法図 體操図 體操書 第一節学校体操導入の背景 1872 年 ( 明治 5 年 ) 学制 により日本の近代教育制度が確立した その学制は 明治以降の日本が欧米諸国の様な近代国家に成長するためにオランダやフランスの制度 12 が参考にされ 日本に導入された それまで日本の教育は寺子屋などの庶民教育が主だったが 殖産興業 富国強兵として近代国家を目指す明治政府にとって 欧米の教育制度を取り入れ 国民教育を推進することは重要な課題であった 言い換えれば 国民教育は 地域社会という狭い世界に満足している庶民に国家社会の必要性を自覚させ 庶民を国家社会に役立つ国民へと教化するために欠かせない重要な政策であった 13 また 学制発布当時の文部当局は国民皆学を基本方針とし 智育 徳育 体育の三育思想に立脚し 体育を身体の健康維持と解して身体運動 体操の必要性 即ち 身体教育 的体操観を認めていた 14 このことから 日本において近代教育制度が始まった学制発布当時から 身体教育 つまり現在の 保健体育科 に相当する教育は始まった そして その 体育 に関する部分は 当時の学制の小学に関する部分に 体術 養生法 と示されている しかし その細部を規定する小学教則には 養生口授 の教材に当時の衛生学書 養 12 講談社 (1984) 現代体育 スポーツ大系第 2 巻体育 スポーツの歴史 P137 川島虎雄 (1982) 日本体育史研究 P12 13 講談社 (1984) 現代体育 スポーツ大系第 2 巻体育 スポーツの歴史 P 木下秀明 (1957) 体育学研究 p236 7

11 生法 健全学 を示したが 体術 は名称がなく 翌年の 1873 年になって 榭中體操法図 ( 1872 年 ) と 體操図 ( 1873 年 ) による 体操 が初めて示された このことは文部省の改正 小学教則 ( 明治 6 年 ) に以下のように書かれている 毎級體操ヲ置ク体操ハ一日一二時間ヲ以テ足レリトス榭中體 操法図東京師範学校板體操図等ノ書ニヨリテナスベシ 15 また 小学教則 には以下のようにも記載されている 體操科ハ健康ヲ護シ神気ヲ養フノ一端ナレハ毎級必ス此科ヲ置ク ヘシ 16 つまり これらの体操は 軍事的なものと関係がなく 主に身体運動による健康の保持増進を目的として毎日一定時間行われるべき内容であった そもそも 榭中體操法図 はドイツ人の医学者 シュレーバー (Daniel Gottlob Moritz Schreber) の著書 医療的室内体操 ( Ärztliche zimmergymnastik: 1855 年初版 ) を基にして南校 ( 現在の東京大学 ) が訳したもので 原本の 医療的室内体操 ( Ärztliche zimmergymnastik) の身体運動の目的も身体の健康を保持増進させる為に行われるものだった それは 榭中體操法図 の中にも以下のように体操の目的として記載されている 凡学者ハ思ヲ精緻ニ盡スヲ以テ務メトシ凝然踞床輙モスレハ身體ノ運動ヲ闕ク是ヲ以テ縦ヒ功等儕ニ踰ル者アルモ戓ハ痼疾ニ係リ往々天下無用ノ人トナル者ナキニ非ス亦憫然ナラスヤ况ヤ其功未タ半ナラスシテ疾ヲ致ス者ニ於テヲヤ夫身健ナラサレハ其業勤ムヘカラス業勤メサレハ其功何ヲ以テカ成ラン是體操ノ己ムヘカラ 15 文部省 (1873) 小学教則 16 文部省 (1873) 小学教則 8

12 サル所以ナリ然而體操の法タル極メテ多ク天晴ルレハ之ヲ外ニ操シ天雨フレハ之ヲ内ニ操ス此表皆之ヲ内ニ操スル者ナリ学者笱モ能ク奉守墜サス身ヲシテ強壮事ニ従ハシメハ他日大成以テ為スアル可キ者皆ナ其此ニ基スルヲ知ラン 17 このことから 榭中體操法図 の体操は 立身出世のためには身体を健康にすることが不可欠であり そのために適していた体操であったことがわかる また 體操図 はアメリカ人のスコットを教師とする東京師範学校が作成したものであるが その原本はアメリカのメーソン ( Samuel W.Mason) の Manual of Gymnastic Exercise for Families and Schools ( 1871) である 18 この図は 1 つのページに 2 つの運動を記しており 全部で 32 の運動形態が記されている 以上のような目的と内容で行われ始めた学校の体操であるが 指導者自身が教え方を理解していなかったことや学校に読 書 算しか求めていなかった庶民にとって 体操の時間は休憩時間を当てるなどして 例外 19 を除き 多くの学校では実際には行われていなかった 20 第二節 體操図 から 體操書 へ 学制の中の体育 ( 体操 ) は心身の健康の保持増進を目的として行われていた つまりそれは 軍隊的な身体運動が排除されたものだった しかし 殖産興業 富国強兵を目指す明治政府は 当初 排除されていたその軍隊式の体操も次第に学校の中に取り入れるよう 17 南校 (1872) 榭中體操法図 岸野雄三監修(1982) 近代体育文献集成 18 岸野雄三監修 (1988) 大修館書店 保健体育スポーツ指導選書最新スポーツ大辞典 p 岸野雄三 竹之下休蔵 (1983) 近代日本学校体育史 日本図書センター p7 20 講談社 (1984) 現代体育 スポーツ大系第 2 巻体育 スポーツの歴史 p137 9

13 になっていった 21 それは 體操書 ( 1874 年 ) の登場として現れる この 體操書 は 文部省がフランスのヴェルニュ (C.Vergnes) の著書を石橋好一に翻訳させた全 6 冊の指導書で 軍事訓練的な要素を含む小学校から中学 師範学校にわたる体操指導書であった 22 また この 體操書 は 體操教範 や 新兵体術 の内容とも類似している 23 そして 1875 年には東京師範学校付属小学校教則が改正され 上 下等とも 体操は 體操書による と規定された 24 以上のように 数年間にしばしば変更を行った明治初期の学校体操は 制度的にも その目的についても 整備されていたとは言い難いものだった しかし それは言い換えれば 明治政府ですら体操の役割が庶民の健康の保持増進を目指すものなのか もしくは国民皆兵を目指すものなのか 模索していたと考えられる そして このことが後の体操伝習所の設立に関わっていくのである さて さほど重視されてこなかったとされる明治政府発足当初の学校体操ではあるが 一体 それらの体操はどのようなものだったのだろうか 第三節明治初期の学校体操の身体技法と運動分析 第一項医療的室内体操 ( 資料 1) ( 一 ) 医療的室内体操の身体技法 医療的室内体操 はシュレーバーの Ärztliche Zimmergymnastik に示されている 45 個の運動を行なう体操である 運動形態は 榭中體操法図 と同じものだが その内容は以下の通りである 25 記述の番号は資料 1の運動の番号を指している 木下秀明 (1957) 体育学研究 p 木下秀明 (1957) 体育学研究 p 大熊廣明 (2001) 筑波大学体育科学系紀要 p59 24 岸野雄三 (1973) 近代体育スポーツ年表 p43 25 原本が手に入らなかった為 三井悦子 (2007) 正常と異常の身体 医療体操史研究ノート p を引用した 10

14 なお 挿絵は資料 1 として本論文の巻末に載せている 1) 頭の回旋 ( ) 2) 頭の回転 (6 8 10) 3) 肩の上挙 ( ) 4) 腕の回旋 ( ) 5) 腕の側方への上挙 ( ) 6) 肘を背後に ( ) 7) 背後で組手 ( ) 8) 非対称姿勢での深呼吸 (6 8 10) 1 日に 4~ 5 回 9) 腕を前方へ突き出す ( ) 10) 腕を外側へ突き出す ( ) 11) 腕を上方へ突き出す (4 8 10) 12) 腕を下方へ突き出す ( ) 13) 腕を後方へ突き出す ( ) 14) 両腕を水平位から前で閉じる ( ) 15) 両腕を前から水平位へ開く ( ) 16) 腕の捻転 ( ) 17) 手の 8 の字運動 ( ) 18) 指の屈曲 伸展 ( ) 19) 掌の摩擦 ( ) 20) 胴体の前後屈 ( ) 21) 胴体の側屈 ( ) 22) 胴体の捻転 ( ) 23) 胴体の回旋 ( ) 24) 上体起こし (4 8 12) 25) 脚の回旋 (4 6 8) 26) 脚の側方上挙 ( ) 26 三井悦子 (2007) 正常と異常の身体 医療体操史研究ノート から挿絵部分を直接引用した 11

15 27) 脚の捻転 ( ) 28) 脚の開閉 (4 6 8) 29) 膝の伸展と屈曲前方へ (6 8 10) 30) 膝の伸展と屈曲後方へ ( ) 31) 足の伸展と屈曲 ( ) 32) 膝の前方上挙 (4 8 12) 33) しゃがみ立ち ( ) 34) 棒回旋 ( ) 35) 棒を背部に保持して歩行 (10-15 分 ) 36) 腕を前後に振る ( ) 37) 腕を側方に振る ( ) 38) のこぎりをひく運動 ( ) 39) 草刈り運動 ( ) 40) 斧打運動 ( ) 41) その場かけ足 ( ) 42) 脚を前後に振る ( ) 43) 脚を左右に振る ( ) 44) 棒をまたぎ越える (4 6 8) 45) 寝返り運動 ( ) ( 二 ) 医療的室内体操の性格分析 (1) 運動形態の分類医療的室内体操は 45 の運動から構成されている これらの運動を分類法に従い分類したものが以下の表である 医療的室内体操の運動分類 順 序 運動名 運動 部位 運動 方法 回数 ( 初歩者 ) 回数 (2 週間後 ) 回数 (8 週間後 ) 12

16 1 頭の回旋 首 回 頭の回転 首 回 肩の上挙 肩 挙下 腕の回旋 腕 回 腕の側方への上挙 腕 挙下 肘を背後に 肩 振動 背後で組手 肩 屈伸 非対称姿勢での深呼吸 全身 呼吸 腕を前方へ突き出す 腕 屈伸 腕を外側へ突き出す 腕 屈伸 腕を上方へ突き出す 腕 屈伸 腕を下方へ突き出す 腕 屈伸 腕を後方へ突き出す 腕 屈伸 両腕を水平位から前で閉じる両腕を前から水平位へ開く 胸振動 胸振動 腕の捻転 腕 回 手の 8 の字運動 手指 回 指の屈曲 伸展 手指 屈伸 掌の摩擦 手指 摩擦 胴体の前後屈 上肢 倒 胴体の側屈 上肢 屈伸 胴体の捻転 上肢 回 胴体の回旋 上肢 回 上体起こし 上肢 屈伸 脚の回旋 下肢 回 脚の側方上挙 下肢 挙下 脚の捻転 足先 回

17 28 脚の開閉 下肢 跳 膝の伸展と屈曲前方へ下肢 屈伸 膝の伸展と屈曲後方へ下肢 屈伸 足の伸展と屈曲 足先 挙下 膝の前方上挙 下肢 挙下 しゃがみ立ち 下肢 屈伸 棒回旋 腕 挙下 棒を背部に保持して歩 行 全身行進 分 36 腕を前後に振る 上肢 振動 腕を側方に振る 上肢 振動 のこぎりをひく運動 腕 屈伸 草刈り運動 腕 振動 斧打運動 上肢 倒 その場かけ足 全身 行進 脚を前後に振る 全身 振動 脚を左右に振る 下肢 振動 棒をまたぎ越える 全身 跳 寝返り運動 全身 振動 表から読み取れる特徴は 局所的な繰り返しの運動が多いが 体全体として偏りがなく様々な部分を運動していることだ また ほぼ全ての運動が徒手によるもので 手具を使った運動は 3 つのみである その一つの 棒を背部に保持して歩行 などは身体を矯正するための典型的な運動例と考えられる このことからも保健的性格の強い体操と考えられるが 8 週間後の運動実施回数を考えると 健康維持よりも 鍛練的な要素も含まれていくようにも考えられる (2) 医療的室内体操の性格 14

18 運動の形態としては 身体の各部分に効果をねらった運動と全身に運動効果をねらった運動が見られ 特に各部分に対するものが多い さらに 運動一つ一つとしては単純な動きで 誰もができるような運動と言える また 38) のこぎりをひく運動 39) 草刈り運動 40) 斧打運動は生活や労働に結びついた運動であり その効果も生活や労働に関わる効果を目的としていることがわかる Ärztliche Zimmergymnastik の運動の記述に関しては 三井 ( 2007) によると 上記のような運動の名称と 3 個一組の数字 そしてその他 に運動の行ない方の説明と運動の効能 そして 運動の挿絵によって表わされている 27 また 上記した 3 個一組の数字は左から 初歩者 運動 2 週間後 運動 8 週間後 に行なう回数の標準値を示している そして これらの数値は 運動を毎日行なう事を前提としたもので 平均的な肉体労働を行なう成人男子に対する基準を示したものであり 60 歳以上の老人や著しく肥満した人や著しい筋力低下にある人 子どもや女性はそれぞれの半分が目安とされている 28 また 適正な運動量を決定する際の注意点として 医療室内体操の総則 の中には 1) すぐに回復することが可能な程度の疲労があること 2) 激しい筋肉痛が残らないこと 29 の二点が挙げられている このように シュレーバーは段階的に運動量を増やし 誰でも行なえるように無理のない体操を実施するようにした つまり 体操の名称通り 保健的性格の強い体操と位置づけることが出来る しかし その運動形態は局所的であり 単調な動きが多い 第二項榭中體操法図 ( 資料 2) ( 一 ) 榭中體操法図の身体技法 榭中體操法図 は シュレーバーの Ärztliche 27 三井悦子 (2007) 正常と異常の身体 医療体操史研究ノート p 三井悦子 (2007) 正常と異常の身体 医療体操史研究ノート p 三井悦子 (2007) 正常と異常の身体 医療体操史研究ノート p105 15

19 Zimmergymnastik ( 日本語訳 医療的室内体操 ) を基にして作られ 南校を中心に行なわれた体操である その図の挿絵はシュレーバーの 医療的室内体操 の挿絵と全く同じである しかし 回数や記述に若干の違いがある 運動の内容は以下の通りである 30 また 記述の番号は資料 2の運動の番号を示している 31 なお 運動名の横に記載されている 3 連の数字は左から 初歩者 運動 2 週間後 運動 8 週間後 に行なう回数である なお 挿絵は資料 2として本論文の巻末に載せている 1) 頭首環回 ( ) 2) 頭首左右轉 (6 8 10) 3) 兩肩聳卸 ( ) 4) 兩臂環回 ( ) 5) 兩臂左右髙伸 ( ) 6) 兩手把腰 ( ) 7) 背後爻手上下 ( ) 8) 左右按頭支脇呼吸 (6 8 10) 9) 兩手前衝 ( ) 10) 兩手左右衝 ( ) 11) 兩手上衝 (4 8 12) 12) 兩手下衝 ( ) 13) 両手背章 ( ) 14) 兩臂胸前收縮 ( ) 15) 兩臂左右開伸 ( ) 16) 伸臂回轉 ( ) 17) 兩手 8 字形回轉 ( ) 18) 手指屈伸 ( ) 30 南校 (1872) 榭中體操法図 日本図書センター 31 南校 (1872) 榭中體操法図 日本図書センター を資料として直接引用した 16

20 19) 兩掌摩擦 ( ) 20) 半身俯仰 ( ) 21) 半身左右歊側 ( ) 22) 全身直立回轉 ( ) 23) 半身直立環回 ( ) 24) 仰臥半身起立 (4 8 12) 25) 隻脚環回 (4 6 8) 26) 隻脚側方髙張 ( ) 27) 隻足回轉 ( ) 28) 兩脚集立 (4 6 8) 29) 隻膝向前屈伸 (6 8 10) 30) 隻膝向後屈伸 ( ) 31) 直立足先俯仰 ( ) 32) 直立向前卓膝 (4 8 12) 33) 一蹲一立 ( ) 34) 雙手握梃一前一後 ( ) 35) 背梃兩臂前挾進歩 (10-15 分 ) 36) 兩臂前後伸張 ( ) 37) 兩手左右投伸 ( ) 38) 鋸切運動 ( ) 39) 横揮運動 ( ) 40) 斧伐運動 ( ) 41) 躊躇運動 ( ) 42) 前後投脚 ( ) 43) 左右投脚 ( ) 44) 兩足越杖 (4 6 8) 45) 側臥左右反轉 ( ) ( 二 ) 榭中體操法図の性格分析 (1) 運動形態の分類 17

21 榭中體操法図 はシュレーバーの 医療的室内体操 と同じ運動形態をしている したがって 運動名が違うものの 前に載せた表と分類は同じものになっている しかし 理由は不明ではあるが 4) 兩臂環回 11) 兩手上衝 30) 隻膝向後屈伸の回数が若干異なっている ( 下線部 ) また Ärztliche Zimmergymnastik に記述されていた 女性や子どもの運動量の違い ( 記載されている回数の半分 ) や総則に記載されている すぐに回復することが可能な程度の疲労があること 激しい筋肉痛が残らないこと といった内容に関する記述はなく シュレーバーの 医療的室内体操 と似ているものの完璧な模倣とは言い難い体操となっている 次頁がその運動を分類した表である 南校 (1872) 榭中體操法図 の運動を緒言の運動分類法に従い筆者が分類した 18

22 榭中体操法図の運動分類 順序運動名運動 運動 回数 回数 回数 部位 方法 ( 初歩者 ) (2 週間後 ) (8 週間後 ) 1 頭首環回 首 回 頭首左右轉 首 回 兩肩聳卸 肩 挙下 兩臂環回 腕 回 兩臂左右髙伸 腕 挙下 兩手把腰 肩 振動 背後爻手上下 肩 屈伸 左右按頭支脇呼吸全身 呼吸 兩手前衝 腕 屈伸 兩手左右衝 腕 屈伸 兩手上衝 腕 屈伸 兩手下衝 腕 屈伸 両手背章 腕 屈伸 兩臂胸前收縮 胸 振動 兩臂左右開伸 胸 振動 伸臂回轉 腕 回 兩手 8 字形回轉 手指 回 手指屈伸 手指 屈伸 兩掌摩擦 手指 摩擦 半身俯仰 上肢 倒 半身左右歊側 上肢 屈伸 全身直立回轉 上肢 回 半身直立環回 上肢 回 仰臥半身起立 上肢 屈伸

23 25 隻脚環回 下肢 回 隻脚側方髙張 下肢 挙下 隻足回轉 足先 回 兩脚集立 下肢 跳 隻膝向前屈伸 下肢 屈伸 隻膝向後屈伸 下肢 屈伸 直立足先俯仰 足先 挙下 直立向前卓膝 下肢 挙下 一蹲一立 下肢 屈伸 雙手握梃一前一後腕 挙下 背梃兩臂前挾進歩全身 行進 分 36 兩臂前後伸張 上肢 振動 兩手左右投伸 上肢 振動 鋸切運動 腕 屈伸 横揮運動 腕 振動 斧伐運動 上肢 倒 躊躇運動 全身 行進 前後投脚 全身 振動 左右投脚 下肢 振動 兩足越杖 全身 跳 側臥左右反轉 全身 振動 (2) 榭中體操法図の体操の性格明治初期に近代教育が始まった日本国家にとって 欧米諸国の教育は絶好のモデルであった したがって 当時の体育の内容も 外国の体操をほぼ同じ状態で輸入したものであった 実施回数に若干の違いがみられるが その変更回数は変えざるを得ない理由があったとは言い難い程 微々たるものである 体操の性格としては前述した医療的室内体操とほぼ変わりなく 個人で行うことが可能な単 20

24 調で局所的な運動である しかし これらの運動すべてを行うには多くの時間がかかることが予想され 一回で全ての運動を行っていたのかについては 明確な史料は見当たらない また 例えば伴奏を使用したのか 教師の号令があったのか といった具体的な実施方法についても 史料不足のため 明確な実施方法の研究は今後の課題とする 第三項 Manual of Gymnastic Exercises for Families and Schools( 資料 3) ( 一 ) Manual of Gymnastic Exercises for Families and Schools の身体技法 Manual of Gymnastic Exercise ( 1871) はアメリカのメーソン (Samuel W.Mason) によって出版された本である この本のタイトルは厳密には MANUAL OF GYMNASTIC EXERCISES FOR SCHOOLS AND FAMILIES で 学校や家庭を対象に作られた体操ということがわかる 以下 その体操の実施方法や身体技法である 33 なお 挿絵は資料 3として本論文の巻末に載せている 座位姿勢 1) 背筋を伸ばし 腕を組み座る 2) 組んだ腕を机に置いた状態で 身体を前方へ倒す 3) 机の上で腕を平行に伸ばす 4) 背筋を伸ばして座り 腕を体側に伸ばしながら肩を後ろに倒す 5) 右肘を机につき 右手に頭をもたれさせる 6) 左肘を机につき 左手に頭をもたれさせる 7) 両肘を机につき 両手に頭をもたれさせる 33 Samuel W.Mason ( 1871) MANUAL OF GYMNASTIC EXERCISES FOR SCHOOLS AND FAMILIES を筆者が和訳 34 Samuel W.Mason ( 1871) MANUAL OF GYMNASTIC EXERCISES FOR SCHOOLS AND FAMILIES から挿絵部分を資料として直接引用した 21

25 8) 机の上に手を置き 両手に頭をもたれさせる 9) 背筋を伸ばして座り 肩を落とし 手を握りしめ 前腕を床に水平にしながら出来る限り肘を後方に下げる 10) 右腕を前方に水平になるように動かし そこから 9) の姿勢になるように腕を振る (3 回 ) 11) 左腕を前方に水平になるように動かし そこから 9) の姿勢になるように腕を振る (3 回 ) 12) 両腕を前方に水平になるように動かし そこから 9) の姿勢になるように腕を振る (3 回 ) 13) 腕を交互に 10)~12) のように振る ( 各 3 回ずつ ) 14) 両腕を水平かつ平行に前方に伸ばす 15) ねじきりで穴を開けるように 腕をねじり 手をきつく握る ( 3 回 ) 16) 手を開閉させる (3 回 ) 17) 手を叩く (3 回 ) 18) 身体の前方で 上腕を水平に伸ばしたまま前腕を垂直に立てる 19) 右腕を垂直に伸ばし その後 18) の姿勢になるように腕を後ろに動かす (3 回 ) 20) 左腕を垂直に伸ばし その後 18) の姿勢になるように腕を後ろに動かす (3 回 ) 21) 両腕を垂直に伸ばし その後 18) の姿勢になるように腕を後ろに動かす (3 回 ) 22) 腕を交互に垂直に伸ばし その後 18) の姿勢になるように腕を後ろに動かす (3 回ずつ ) 23) 両腕を垂直にする 24) 15) の姿勢のように腕を垂直にしながらねじる 25) 両手を頭の上に挙げる (3 回 ) 26) 手をそれぞれ頭の上にのせる 27) 右手を斜め 45 度に挙げ 26) の姿勢に戻す (3 回 ) 22

26 28) 左手を斜め 45 度に挙げ 26) の姿勢に戻す (3 回 ) 29) 両手を斜め 45 度に挙げ 26) の姿勢に戻す (3 回 ) 30) 手を交互に斜め 45 度に挙げ 26) の姿勢に戻す (3 回ずつ ) 31) 両腕を斜め 45 度に挙げる 32) 指を素早く動かす 33) 手を頭の上で叩く (3 回 ) 34) 背筋を伸ばして座り 1) の姿勢に様に腕を組む 35) 34) の姿勢のまま首だけ右側を向く 36) 起立 37) 腕を組みながら真っ直ぐ立ち左側を向く以上で 生徒たちは休むことなく立位姿勢がとれる 立位の運動は生徒が机のある教室にいる限り 座位の運動と分けることなく行うことが必要である 2. 立位姿勢 1) 指示によって生徒は立位姿勢をつくる すなわち 踵を揃え 足先を等しく 45 度ずつ開き 膝 背筋を伸ばし 肩を真っすぐに体側に沿って自然に下ろし 肘を身体の近くに置き 手の平は軽く前を向かせ 頭を真っすぐ 目線を正面に向け 耳 肩 腰 膝 踝 ( くるぶし ) に至るまで一直線にする ( fig.1) 頭 身体 足は別の指示がない限り 運動中はこの姿勢でいること 2) 閉じた手を胸に当てる (fig.2-d) 3) 腕を水平に横に伸ばす (fig.2-c) 4) 2) の姿勢をとる (fig.2-d) 5) 腕を垂直に伸ばす (fig.2-b) 6) 2) の姿勢をとる (fig.2-d) 7) 腕を水平かつ平行に前方に伸ばす (fig.8-b) 8) 2) の姿勢をとる (fig.2-d) 1)~8) の動作を 3 回繰り返す これらの姿勢は他の多くの姿勢 23

27 と組み合わせることが出来る それゆえ これらの動作はしばしば繰り返される 9) 1) の姿勢をとる (fig.1) 10) 右腕を挙げ 9) の姿勢に戻す (3 回 ) これを 4 つの動作で行う すなわち 1 肘を腰につけたまま 手の甲を前に向け 握った手を肩に持っていく (fig.3-a)2 腕を垂直に挙げる (fig.3-b) 3 最初と同様に 手を肩に持っていく (fig.3-a)4 親指を身体に向かって回転させながら出来るだけ遠くに肩を落とさずに 手を身体から遠のかないように動かす (fig.3-c) 11) 10) と同様に左腕で行う (fig.3) 12) 10) と同様に両腕で行う (fig.3) 13) 10) と同様に腕を交互に行う (fig.3) 14) 1) の姿勢をとる 15) 右肩を挙げる (fig.4) 16) 左肩を挙げる (fig.4) 17) 両肩を挙げる (fig.4) 18) 肩を交互に挙げる (fig.4) 19) 1) の姿勢をとる 20) 2) の姿勢のように腕を胸に運ぶ (fig.2-d) 21) 3) の姿勢のように腕を横に水平に伸ばす (fig.2-c) 22) ねじきりで穴を開けるように 3 回腕をねじる (fig.5) 23) 手の平の開閉 (fig.6) 24) 1) の姿勢をとる 25) 2) の姿勢のように手を握り 胸に当てる (fig.2-d) 26) 3) の姿勢のように腕を横に水平に伸ばす (fig.2-c) 27) 25) の姿勢のように手を握り 胸に当てる (fig.2-d) 28) 腕を垂直に伸ばす (fig.2-b) 29) 腕をねじる (3 回 ) 30) 手の平の開閉 (3 回 ) 31) 頭の上で手を叩く (3 回 ) 24

28 32) 腕を横に開きながら 指を肩の上にのせる (fig.7-a) 33) 右腕を垂直に伸ばし 32) の位置に戻す (3 回 )( fig.7-b) 34) 左腕を垂直に伸ばし 32) の位置に戻す (3 回 )( fig.7-c) 35) 両腕を垂直に伸ばし 32) の位置に戻す (3 回 )( fig.7-b,c) 36) 腕を交互に垂直に伸ばし 32) の位置に戻す (3 回ずつ ) 37) 32) の姿勢のように指を肩にのせる (fig.7-a) 38) 右腕を横に水平に伸ばし 37) の位置に戻す (3 回 )( fig,7-e) 39) 左腕を横に水平に伸ばし 37) の位置に戻す (3 回 )( fig,7-f) 40) 両腕を横に水平に伸ばし 37) の位置に戻す (3 回 )( fig,7-e,f) 41) 腕を交互に横に水平に伸ばし 37) の位置に戻す (3 回ずつ ) ( fig,7) 42) 1) の姿勢をとる (fig.1) 43) 2) の姿勢をとる (fig.2-d) 44) 3) の姿勢をとる (fig.2-c) 45) 4) の姿勢をとる (fig.2-d) 46) 5) の姿勢をとる (fig.2-b) 47) 6) の姿勢をとる (fig.2-d) 48) 右腕を前方に水平に伸ばし 47) の姿勢に戻す (3 回 )( fig.8) 49) 左腕を前方に水平に伸ばし 47) の姿勢に戻す (3 回 )( fig.8) 50) 両腕を前方に水平に伸ばし 47) の姿勢に戻す (3 回 )( fig.8) 51) 腕を交互に前方に水平に伸ばし 47) の姿勢に戻す (3 回ずつ )( fig.8) 52) 1) の姿勢をとる (fig.1) 53) 手を脇の下へ持っていく (fig.10) 54) 右手を 肩を下げないように出来るだけ下げ 53) の姿勢に戻す (3 回 )( fig.10-a) 55) 左手を 肩を下げないように出来るだけ下げ 53) の姿勢に戻す (3 回 )( fig.10-b) 56) 両手を 肩を下げないように出来るだけ下げ 53) の姿勢に戻す (3 回 ) 25

29 57) 手を交互に 肩を下げないように出来るだけ下げ 53) の姿勢に戻す (3 回ずつ ) 58) 1) の姿勢をとる (fig.1) 以下 59)~66) の動作を 3 回繰り返す 59) 右手を 10) のように肩に近づける (fig.3-a) 60) 右腕を前方に水平に伸ばす (fig.8-b) 61) 59) の姿勢に戻る 62) 右腕を垂直に伸ばす (fig.3-b) 63) 59) の姿勢に戻る 64) 右腕を横に水平に伸ばす (fig.2-c) 65) 59) の姿勢に戻る 66) 右手を下げる (fig.3-c) 以下 67)~74) の動作を 3 回繰り返す 67) 左手を 10) のように肩に近づける (fig.3-a) 68) 左腕を前方に水平に伸ばす 69) 59) の姿勢に戻る 70) 左腕を垂直に伸ばす 71) 59) の姿勢に戻る 72) 左腕を横に水平に伸ばす 73) 59) の姿勢に戻る 74) 左手を下げる以下 75)~82) の動作を 3 回繰り返す 75) 両手を 10) のように肩に近づける (fig.3-a) 76) 両腕を前方に水平に伸ばす 77) 59) の姿勢に戻る 78) 両腕を垂直に伸ばす 79) 59) の姿勢に戻る 80) 両腕を横に水平に伸ばす 81) 59) の姿勢に戻る 82) 両手を下げる 26

30 83) 右手を 59)~66) のように左手と交互に行う 84) 左手を 67)~74) のように右手と交互に行う (3 回ずつ ) 85) 1) の姿勢をとる (fig.1) 86) 手の甲を肩に近づける (fig.11-a) 87) 右手を水平に前方に伸ばし 86) の姿勢に戻す (3 回 ) 88) 左手を水平に前方に伸ばし 86) の姿勢に戻す (3 回 ) 89) 両手を水平に前方に伸ばし 86) の姿勢に戻す (3 回 ) 90) 手を交互に水平に前方に伸ばし 86) の姿勢に戻す (3 回ずつ ) 91) 1) の姿勢をとる (fig.1) 92) 86) の姿勢をとる (fig.11-a) 93) 右手を水平に横に伸ばし 92) の姿勢に戻る (3 回 )( fig.11-c) 94) 左手を水平に横に伸ばし 92) の姿勢に戻る (3 回 )( fig.11-c) 95) 両手を水平に横に伸ばし 92) の姿勢に戻る (3 回 ) 96) 手を交互に水平に横に伸ばし 92) の姿勢に戻る (3 回ずつ ) 97) 1) の姿勢をとる (fig.1) 98) 86) の姿勢をとる (fig.11-a) 99) 右手を下げ 肘を真っすぐ伸ばし 86) の姿勢に戻る (3 回 ) ( fig.11-b) 100) 左手を下げ 肘を真っすぐ伸ばし 86) の姿勢に戻る (3 回 ) ( fig.11-b) 101) 両手を下げ 肘を真っすぐ伸ばし 86) の姿勢に戻る (3 回 ) ( fig.11-b) 102) 手を交互に下げ 肘を真っすぐ伸ばし 86) の姿勢に戻る (3 回ずつ )( fig.11-b) 103) 1) の姿勢をとる (fig.1) 104) 86) の姿勢をとる (fig.11-a) 105) 右腕を垂直に伸ばし 104) の姿勢に戻す (3 回 )( fig.11-d) 106) 左腕を垂直に伸ばし 104) の姿勢に戻す (3 回 )( fig.11-d) 107) 両腕を垂直に伸ばし 104) の姿勢に戻す (3 回 )( fig.11-d) 27

31 108) 腕を交互に垂直に伸ばし 104) の姿勢に戻す (3 回ずつ ) ( fig.11-d) 109) 1) の姿勢をとる (fig.1) 110) 2) の姿勢をとる (fig.2-d) 111) 3) の姿勢をとる (fig.2-c) 112) 4) の姿勢をとる (fig.2-d) 113) 5) の姿勢をとる (fig.2-b) 114) 6) の姿勢をとる (fig.2-d) 115) 7) の姿勢をとる (fig.8-b) 116) 手をしっかり握りながら ねじきりで穴を開けるように腕をねじる (3 回 ) 117) 手の平の開閉 118) 手を身体の前で叩く (3 回 ) 119) 1) の姿勢をとる (fig.1) 120) 右腕を横に水平に伸ばし 119) の姿勢に戻す (3 回 ) この時 手の平は下に向けて開き 手を見る (fig.12-a) 121) 左腕を横に水平に伸ばし 119) の姿勢に戻す (3 回 ) この時 手の平は下に向けて開き 手を見る (fig.12-b) 122) 両腕を横に水平に伸ばし 119) の姿勢に戻す (3 回 ) この時 手の平は下に向けて開き 手を見る (fig.12-a,b) 123) 腕を交互に横に水平に伸ばし 119) の姿勢に戻す (3 回ずつ ) この時 手の平は下に向けて開き 手を見る 124) 1) の姿勢をとる (fig.1) 125) 手を頭の上で合わせ 124) の姿勢に戻す (3 回 )( fig.13) 126) 2) の姿勢をとる (fig.2-d) 127) 3) の姿勢をとる (fig.2-c) 128) 4) の姿勢をとる (fig.2-d) 129) 5) の姿勢をとる (fig.2-b) 130) 6) の姿勢をとる (fig.2-d) 131) 7) の姿勢をとる (fig.8-b) 28

32 132) 身体の前で手を叩く (3 回 ) 133) 右腕を上に垂直に伸ばし 左腕を横に水平に伸ばす (fig.14) 134) 左腕を上に垂直に伸ばし 右腕を横に水平に伸ばす 133) 134) を繰り返す (3 回 ) 135) 右腕を下ろし 左腕を上に垂直に伸ばす (fig.15) 136) 左腕を体側につけ 右腕を上に垂直に伸ばす 135) 136) を繰り返す (3 回 ) 137) 右手を頭の上 6 インチ (=15.24cm) の高さに置き 左手を胸の下 6 インチ (=15.24cm) の高さに置く (fig.16) 138) 左手を頭の上 6 インチ (=15.24cm) の高さに置き 右手を胸の下 6 インチ (=15.24cm) の高さに置く 137) 138) を繰り返す (3 回 ) 139) 右腕を横に水平に挙げ 左手を胸につける 140) 左腕を横に水平に挙げ 右手を胸につける 139) 140) を繰り返す (3 回 ) 141) 指を前にするように 手を腰に当てる (fig.17) 142) あご先が右肩を通過するくらいまで 頭を右側に回転させる ( 3 回 )( fig.17-a) 143) あご先が左肩を通過するくらいまで 頭を左側に回転させる ( 3 回 )( fig.17-b) 144) 肩が上がらないように 頭を右側に倒す (3 回 )( fig.18-b) 145) 肩が上がらないように 頭を左側に倒す (3 回 )( fig.18-a) 146) 頭を後方に倒す (3 回 )( fig.19-a) 147) 頭を前方に倒す (3 回 )( fig.19-b) 148) 右肩越しに踵が見えるように 頭を捻りながら倒す (3 回 ) 149) 左肩越しに踵が見えるように 頭を捻りながら倒す (3 回 ) 150) 身体を右側に捻る (3 回 )( fig.20) 151) 身体を左側に捻る (3 回 )( fig.20) 152) 身体を右側に倒す (3 回 )( fig.21-a) 153) 身体を左側に倒す (3 回 )( fig.21-b) 29

33 154) 身体を後方に倒す (3 回 )( fig.22-a) 155) 身体を前方に倒す (3 回 )( fig.22-b) 156) つま先立ちになり 身体を出来る限り深く沈める この時 互いの膝や踵が触れないように近づけ 腰から手を離さないようにし 踵が床につかないように立位姿勢に戻る (fig.23) 次の運動は教室の外で行い 列を変える必要がある また 全ての運動は 胸を張って 行う 3. 運動 -3 拍子の曲に適したもの - 1) fig.1 の直立姿勢をとるベルの音や 指での合図 首の頷く動作などの教師の合図で生徒は右足を 3 歩長前に出し 左足を支持足として身体を静止させる 2) 息を大きく吸い 手を胸に運ぶ (fig.24-a) 以下の動作を繰り返す (3 回 ) 3) 第一に 右手を身体の前に水平に伸ばす (fig.8-b) 4) 第二に 身体を動かさないように 右腕を水平に出来る限り振る (fig.24-b) 5) 第三に 右手を胸に近づける (fig.24-a) 以下の動作を繰り返す (3 回 ) 6) 第一に 左手を身体の前に水平に伸ばす (fig.8-b) 7) 第二に 身体を動かさないように 左腕を水平に出来る限り振る (fig.24-c) 8) 第三に 左手を胸に近づける (fig.24-a) 以下の動作を繰り返す (3 回 ) 9) 第一に 両手を身体の前に水平に伸ばす (fig.8-b) 10) 第二に 身体を動かさないように 腕を交互に水平に出来る限り振る (fig.24-b,c) 11) 第三に 両手を胸に近づける (fig.24-a) 30

34 以下 腕を交互に繰り返す (3 回ずつ ) 12) 右手と右腕を 3) 4) 5) のように行う 13) 左手と左腕を 6) 7) 8) のように行う 14) 元の位置 (fig.1) へ戻るこの運動は右足と左足を入れ替えて行っても良い また 腕を水平に挙げる代わりに 45 度の高さに挙げて行っても良い ( fig.24-d,e) 4. 運動 -2 拍子の曲に適したもの - 1) 姿勢 足を揃えず 平行にしない 教師の指示で 生徒は右足を 4 歩長 ( もしくはそれ以下 ) 前に出す 必要があれば 体重は右足にかけるように身体を投げ出し 顔は前足を越えるくらい前に出す 2) 息を大きく吸い 手を強く握り 前腕を床と水平にしながら肘を出来るだけ後方に下げる ( fig.25-a) 以下を繰り返す (3 回 ) 3) 第一に 右腕を真っすぐ前に突き出す (fig.25-b) 4) 第二に 前腕を床に水平にしながら右手を脇の下へ持っていく ( fig.25-a) 以下を繰り返す (3 回 ) 5) 第一に 左腕を真っすぐ前に突き出す (fig.25-b) 6) 第二に 前腕を床に水平にしながら左手を脇の下へ持っていく ( fig.25-a) 以下を繰り返す (3 回 ) 7) 第一に 両腕を水平かつ平行に前に突き出す (fig.25-b) 8) 第二に 前腕を床に水平にしながら両手を脇の下へ持っていく ( fig.25-a) 以下をそれぞれ繰り返す (3 回ずつ ) 9) 第一に 3) のように右手を突き出す (fig.25-b) 31

35 10) 第二に 4) のように右手を運ぶ (fig.25-a) 11) 第一に 5) のように左手を突き出す (fig.25-b) 12) 第二に 6) のように左手を運ぶ (fig.25-a) この運動は 左足を前に出しても行うことができる また 手を 垂直にすること (fig.25-d) も 手を 45 度の方向 (fig.25-c) にし ても行うことができる 5. 呼吸運動 1) 肩を上下させずに 鼻でゆっくり呼吸を行う (3 回 ) 2) 鼻で速い呼吸を行う (3 回 ) 3) 鼻から大きく息を吸い込み 両手で右の肺を叩く 4) 鼻から大きく息を吸い込み 両手で左の肺を叩く 5) 腰に手を当て 出来る限り大きく息を吸い込み 出来る限りゆっくり息を吐く 6) 5) のように息を吸い込み 口から周りに聞こえるように息を吐き出す この時 K を発音するように吐き出す 7) 5) のように息を吸い込み 軽く咳をするように口から息を吐き出す 8)5) のように息を吸い込み H を発音するように 出来る限り速く息を吐き出す 9) 口から大きく息を吸い込み 鼻から出す 10) 口は閉じたまま 鼻で速い呼吸をする 11) 息切れしたように 口で速い呼吸をする 12) 限界まで息を吸い込み 合図で破裂音を出すように母音を発音する それぞれの音を発音する前には息を吸い込む 13) 限界まで息を吸い込み 中間音などをそれぞれの母音を強調して発音する 発音前には息を吸い込む 32

36 6.8 つの姿勢 - 言葉の分析や言葉のつづりに適したもの - 腕を組み 直立姿勢をとる 姿勢を変える前は 生徒たちはしっ かりと声を出す 生徒には 音節を発音させずに 文字だけを声 に出させる 1) 前腕を床に水平にしながら 両肘を後方に下げる (fig.26-a) 2) 両腕を前方に平行かつ水平に前に出す (fig.26-b) 3) 上腕を水平に 前腕を垂直に 肘から両腕を曲げる (fig.26-c) 4) 両腕を垂直に上に挙げる (fig.27-a) 5) 頭の上で手を合わせる (fig.27-b) 6) 1) の姿勢 (fig.26-a) 7) 肩を下げないように 両手を体側に沿って下に伸ばす (fig.2-a) 8) 両腕を組む以上 8 つの姿勢を音楽や言葉の数と一致させるように繰り返す 母音やアルファベット 長い言葉のスペル 音楽の音階などをそれぞれの姿勢に合わせて行う もちろん 曲のハミングや歌詞 または 争いと革命 英国の王 川 岬 湾 などの言葉の繰り返しや文字の繰り返しでも実施可能だ 言葉を分析することで 文字を発音する ( 例 )Samuel W.Mason ( 1871) MANUAL OF GYMNASTIC EXERCISES FOR SCHOOLS AND FAMILIES p

37 他に推奨出来る声を使った運動は 母音の繰り返しによる運動で ある なぜなら 母音はそれぞれがアクセントを持っており 運 動の姿勢と音を一致させやすいという利点があるからだ ( 例 )Samuel W.Mason ( 1871) MANUAL OF GYMNASTIC EXERCISES FOR SCHOOLS AND FAMILIES p 足を使う姿勢 - 拍子を持った曲への適応 - 手を腰に当て 直立姿勢をとる 1) 右足を 3 フィート前に出し 元の位置に戻す 2~ 4 回 適当な回数行う この時 左足は動かさない 2) 1) と同じ回数 右足を側方に動かす 3) 1) と同じ回数 右足を後方に動かす 4) 1) と同じ回数 右足を後方から左足と交差させる 5) 1) と同じ回数 右足を前方から左足と交差させる左足も同様に行い その後 それぞれの運動を左右交互に行う 34

38 8. 運動 - HAIL COLUMBIA に適した運動 - 1) 腕を組み 直立姿勢をとる 2) 第 1 小節で 鼻から息を吐く 3) 第 2 小節で 鼻から息を吸う 4) 第 3 小節の前半で前腕を床に水平にしながら肘を後方に下げる ( fig.8-a) 5) 第 3 小節の後半で腕を水平かつ平行に前方に伸ばす (fig.8-b) 6) 第 4 小節で第 3 小節と同じように動く (fig.8-a,b) 7) 第 5 第 6 小節で 第 1 第 2 小節と同じように動く 8) 第 7 第 8 小節で 第 3 第 4 小節と同じように動く 9) 第 9 第 10 小節で 第 1 第 2 小節と同じように動く 10) 第 11 第 12 小節で 肩から腕を振り 右手で左肺を叩く (4 回 ) 11) 第 13 第 14 小節で 第 1 第 2 小節と同じように動く 12) 第 15 第 16 小節で 肩から腕を振り 左手で右肺を叩く (4 回 ) 13) 第 17 第 18 小節で 第 1 第 2 小節と同じように動く 14) 第 19 第 20 小節で 肩から腕を振り 両手で両肺を叩く (4 回 ) 15) 第 21 第 22 小節で 第 1 第 2 小節と同じように動く 16) 第 23 第 24 小節で 肩から腕を振り 左右の手を交互に肺を叩く (2 回ずつ ) 17) 第 25 第 26 小節で 第 1 第 2 小節と同じように動く 18) 第 27 第 28 小節は 曲のリズムに合わせて素早く胸を叩く 9. 運動 - MARCHING ALONG に適した運動 - 1) 直立姿勢 (fig.1) 2) 腕を水平に 身体の前で一度手を叩く 35

39 3) 握った両手を胸に運ぶ (fig.28-d) 4) 両腕を平行かつ水平に身体の前に持っていく 5) 手を一度叩く 6) 肘を伸ばしたまま 右手は右方向に 左手は左方向に水平に広げる (fig.28-c) 7) 手を身体の前で一度叩く 8) 握った手を胸へ持っていく (fig.28-d) 9) 腕を真っすぐ上に伸ばす (fig.28-b) 10) 手を頭の上で一度叩く 11) 握った手を胸へ持っていく (fig.28-d) 12) 手を水平かつ平行に身体の前方に出す 13) 手を一度叩く 14) 手を体側につける (fig.28-a) 15) 手を水平に前に伸ばし 手を叩く (2 回 ) 16) 15) の状態から 握った手を胸に運ぶ (2 回 )( fig.28-d) 17) 16) の状態から 腕を前方へ水平かつ平行に伸ばす (2 回 ) 18) 手を叩く (2 回 ) 19) 肘を伸ばしたまま 腕を水平に広げる (2 回 )( fig.28-c) 20) 19) の状態から 握った手を胸へ運ぶ (2 回 ) 21)20) の状態から 腕を真っすぐ上に伸ばす (2 回 )( fig.28-b) 22) 頭の上で手を叩く (2 回 ) 23) 22) の状態から 握った手を胸に運ぶ (2 回 ) 24) 23) の状態から 手を前方へ伸ばす (2 回 ) 25) 手を叩く (2 回 ) 26) 24) の状態から 握った手を胸へ運ぶ (2 回 )( fig.28-d) 27) 手を体側につける (fig.28-a) 28) 腕を水平に 手を身体の前方で叩く (3 回 ) 29) 28) の状態から 握った手を胸へ運ぶ (3 回 )( fig.28-d) 30) 29) の状態から 腕を前方へ水平かつ平行に伸ばす (3 回 ) 31) 手を叩く (3 回 ) 36

40 32) 肘を伸ばし 両腕を左右に広げる (3 回 )( fig.28-c) 33) 32) の状態から 握った手を胸へ運ぶ (3 回 )( fig.28-d) 34)33) の状態から 腕を真っすぐ上に伸ばす (3 回 )( fig.28-b) 35) 頭の上で手を叩く (3 回 ) 36) 35) の状態から 握った手を胸へ運ぶ (3 回 )( fig.28-d) 37) 36) の状態から 腕を前方へ水平かつ平行に伸ばす (3 回 ) 38) 手を叩く (3 回 ) 39) 37) の状態から 握った手を胸へ運ぶ (3 回 )( fig.28-d) 40) 手を体側につける (fig.28-a) この運動は指示を受けながら無期限に行えるものである 10. 運動 - 足先と足 - 1) 腰に手を当て直立姿勢をとる 2) 図のように右足を挙げる (fig.29-a) 3) 右足を膝から伸ばす (fig.29-b) 4) 右足を 2) の状態に戻す (fig.29-a) 5) 足を 1) の状態に戻す以上の動作を繰り返す (3 回 ) 6) 1) と同じ姿勢をとる 7) 2) と同様に左足を挙げる (fig.29-a) 8) 3) と同様に左足を伸ばす (fig.29-b) 9) 7) と同様に左足を戻す (fig.29-a) 10) 6) の姿勢に戻る以上の動作を繰り返す (3 回 ) 11) 1) と同じ姿勢をとる 12) 図のように右足の膝を腰の位置まで挙げる (fig.30-a) 13) 右足を後方へ振る (fig.30-b) 14) 12) のように右足の位置を戻す (fig.30-a) 37

41 15) 11) の姿勢に戻る以上の動作を繰り返す (3 回 ) 16) 11) と同じ姿勢をとる 17) 12) と同様に左足を挙げる (fig.30-a) 18) 13) と同様に左足を後方へ振る (fig.30-b) 19) 左足を 17) の位置に戻す (fig.30-a) 20) 16) と同じ姿勢をとる 21) 図のように右足を挙げる (3 回 )( fig.31) 22) 21) と同様に左足を挙げる (3 回 )( fig.31) 23) 図のように右足を挙げる (3 回 )( fig.32) 24) 23) と同様に左足を挙げる (3 回 )( fig.32) この運動中は可能な限り 頭や身体 ( 体幹 ) を動かさずに行う こと ( 二 )Manual of Gymnastic Exercises の性格分析 (1) 運動形態の分類東京師範学校版 體操図 と挿絵が同じであり 運動形態が同じかと思われたが 挿絵以外の運動も多く その回数まで細かく書かれている 運動部位は比較的 腕を使った運動が多いが 全体を通して全身が運動できるような体操になっている また 一つ一つの回数は少ないが 全体的な運動量は多く 全ての運動を一度に行うには結構な時間を要すると考えられる 運動方法については 屈伸や挙げ下ろし 振動系の運動が多く 跳躍や行進といった敏捷性を高める運動や鍛練系の運動は少ない 一方で 呼吸運動が多く扱われおり 発声や胸を叩く動作と共に呼吸運動を行うことが特徴的と言える (2)Manual of Gymnastic Exercises の体操の性格 日本に導入された 體操図 と挿絵が全く同じであるが その内 38

42 容は別の体操とも考えられるほど相違点が挙げられる その身体技法の内容は座位姿勢 直立姿勢の運動に分けられ また音楽に合わせた運動や呼吸運動が記載されている その Manual of Gymnastic Exercises for Families and Schools からは 體操図 の挿絵が運動の方法を示しているわけではなく 挿絵は連続性のある運動の一部を切り取ったものであることが読み取れる また 運動の回数や 音楽に合わせて運動を行うといった具体的な運動方法も Manual of Gymnastic Exercises for Families and Schools に記載されている そして 伴奏に合わせて体を動かすというのは以前にはない 新しい体操の試みであり 局所的で単調であった体操を興味深いものにしている とはいえ 運動は右腕 左腕 交互 両腕と同様の運動を繰り返すものが多く 回数も 3 回程度と負荷は低いものが多いため 運動形態そのものとしては魅力のある動きとは言い難い また この体操の目的は本のまえがき部分には 異なった体勢や運動から得られる生理的効果を示すために書かれたものではなく 教師の指示なしでも同じように運動することができる運動のマニュアル本としての目的のもと書かれている 35 との記載がある 一方で 楽しませる や 運動の喜びを感じられる という記述があることからも やはり体操の特徴としてはそれ以前に日本で行われていた 榭中體操法図 の体操と同様 保健的性格を持っていると言える 次頁以降がその運動分析表である 36 二段組みの左段上から下 右段上から下 の順序で運動を並べている 35 Samuel W.Mason ( 1871) MANUAL OF GYMNASTIC EXERCISES FOR SCHOOLS AND FAMILIES を筆者が和訳 36 Samuel W.Mason ( 1871) MANUAL OF GYMNASTIC EXERCISES FOR SCHOOLS AND FAMILIES の運動を緒言の運動分類法に従い 分類 39

43 Manual of Gymnastic Exercises の運動分類 座位姿勢順序 運動部位 運動方法 回数 順序 運動部位 運動方法 回数 1 上肢 その他 26 上肢 その他 2 上肢 倒 27 腕 屈伸 3 3 腕 伸 28 腕 屈伸 3 4 上肢 倒 29 腕 屈伸 3 5 首 その他 30 腕 屈伸 6 6 首 その他 31 腕 伸 7 首 その他 32 手指 その他 8 首 その他 33 手指 打 3 9 上肢 振動 34 上肢 その他 10 腕 振動 3 35 首 回 11 腕 振動 3 36 全身 屈伸 12 腕 振動 3 37 上肢 回 13 腕 振動 6 14 腕 伸 立位姿勢 15 腕 回 3 順序 運動部位 運動方法 回数 16 手指 屈伸 3 1 全身 伸 3 17 手指 打 3 2 腕 屈 3 18 腕 屈伸 3 腕 伸 3 19 腕 屈伸 3 4 腕 屈 3 20 腕 屈伸 3 5 腕 挙下 3 21 腕 屈伸 3 6 腕 屈 3 22 腕 屈伸 6 7 腕 伸 3 23 腕 挙下 8 腕 屈 3 24 腕 回 9 全身 伸 25 腕 挙下 3 10 腕 挙下 3 40

44 11 腕 挙下 3 40 腕 屈伸 3 12 腕 挙下 3 41 腕 屈伸 6 13 腕 挙下 6 42 全身 伸 14 全身 伸 43 腕 屈 15 肩 挙下 44 腕 伸 16 肩 挙下 45 腕 屈 17 肩 挙下 46 腕 挙下 18 肩 挙下 47 腕 屈 19 全身 伸 48 腕 屈伸 3 20 腕 屈 49 腕 屈伸 3 21 腕 伸 50 腕 屈伸 3 22 腕 回 3 51 腕 屈伸 6 23 手指 屈伸 52 全身 伸 24 全身 伸 53 腕 屈 25 腕 屈 54 腕 屈伸 3 26 腕 伸 55 腕 屈伸 3 27 腕 屈 56 腕 屈伸 3 28 腕 挙下 57 腕 屈伸 6 29 腕 回 3 58 全身 伸 30 手指 屈伸 3 59 腕 屈 31 手指 打 3 60 腕 伸 32 腕 屈 61 腕 屈 33 腕挙下 3 62 腕伸 34 腕挙下 3 63 腕屈 3 35 腕 挙下 3 64 腕 伸 36 腕 挙下 6 65 腕 屈 37 腕 屈 66 腕 伸 38 腕 屈伸 3 39 腕 屈伸 3 41

45 67 腕 屈 96 腕 屈伸 6 68 腕 伸 97 全身 伸 69 腕 屈 98 腕 屈 70 腕 伸 99 腕 屈伸 腕 屈 100 腕 屈伸 3 72 腕 伸 101 腕 屈伸 3 73 腕 屈 102 腕 屈伸 6 74 腕伸 103 全身伸 75 腕 屈 104 腕 屈 76 腕 伸 105 腕 挙下 3 77 腕 屈 106 腕 挙下 3 78 腕 伸 107 腕 挙下 腕 屈 108 腕 挙下 6 80 腕 伸 109 全身 伸 81 腕 屈 110 腕 屈 82 腕伸 111 腕伸 83 腕 屈伸 腕 屈 84 腕 屈伸 腕 伸 85 全身 伸 114 腕 屈 86 腕 屈 115 腕 伸 87 腕 屈伸 腕 回 3 88 腕 屈伸 手指 屈伸 89 腕 屈伸 手指 打 3 90 腕 屈伸 全身 伸 91 全身 伸 120 腕 挙振 3 92 腕 屈 121 腕 挙振 3 93 腕 屈伸 腕 挙振 3 94 腕 屈伸 腕 挙振 6 95 腕 屈伸 全身 伸 42

46 125 手指 腕 打 上肢 倒 腕 屈 155 上肢 倒 腕 伸 156 下肢 屈伸 腕 屈 129 腕 挙下 130 腕 屈 131 腕 伸 132 手指 打 腕 134 腕 135 腕 136 腕 137 腕 138 腕 139 腕 140 腕 伸 ~ 振動 3 伸 ~ 挙下 3 屈 ~ 振動 3 屈伸 上肢 142 首 回 首 回 首 回 首 回 首 倒 首 倒 首 回 ~ 倒 首 回 ~ 倒 上肢 回 上肢 回 上肢 倒 上肢 倒 3 43

47 運動 -3 拍子の曲に適したもの- 9 腕 順序 運動部位 運動方法 回数 10 腕 1 全身 ~ 下肢 11 腕 2 全身 呼吸 屈 12 腕 3 腕 伸 4 腕 振動 3 呼吸運動 屈伸 屈伸 6 5 腕屈 順序運動部位運動方法回数 6 腕伸 1 全身呼吸 3 7 腕振動 3 2 全身呼吸 3 8 腕屈 3 全身呼吸 打 9 腕伸 4 全身呼吸 打 10 腕振動 3 5 全身呼吸 11 腕屈 6 全身呼吸 12 腕伸 7 全身呼吸 13 腕振動 6 8 全身呼吸 14 腕屈 9 全身呼吸 10 全身 呼吸 運動 -2 拍子の曲に適したもの- 11 全身 呼吸 順序 運動部位 運動方法 回数 12 全身 呼吸 1 全身 ~ 下肢 13 全身 呼吸 2 全身 呼吸 屈 3 腕 8つの姿勢 屈伸 3 4 腕 順序 運動部位 運動方法 回数 5 腕 1 腕 屈 屈伸 3 6 腕 2 腕 伸 7 腕 3 腕 屈 屈伸 3 8 腕 4 腕 挙下 5 腕 打 6 腕 屈 44

48 7 腕伸 17 全身呼吸 8 腕屈 18 全身打 足を使う姿勢 - 拍子を持った曲への適応 - 運動 - MARCHING ALONG に適した運動 順序 運動部位 運動方法 回数 順序 運動部位 運動方法 回数 1 下肢 その他 2~4 1 全身 伸 2 下肢 その他 2~4 2 腕 手指 伸 打 3 下肢 その他 2~4 3 腕 屈 4 下肢 その他 2~4 4 腕 伸 5 下肢 その他 2~4 5 手指 打 6 上肢 振動 運動 - HAIL COLUMBIA に適した運動 - 7 手指 打 順序 運動部位 運動方法 回数 8 腕 屈 1 腕 屈 9 腕 挙下 2 全身 呼吸 10 手指 打 3 全身 呼吸 11 腕 屈 4 腕 屈 12 腕 伸 5 腕 伸 13 手指 打 6 腕 屈伸 14 腕 伸 7 全身 呼吸 15 腕 手指 打 2 8 腕 屈伸 16 腕 屈伸 2 9 全身 呼吸 17 腕 屈伸 2 10 腕 振動 打 18 手指 打 2 11 全身 呼吸 19 上肢 振動 2 12 腕 振動 打 20 腕 屈伸 2 13 全身 呼吸 21 腕 挙下 2 14 腕 振動 打 22 手指 打 2 15 全身 呼吸 23 腕 挙下 2 16 腕 振動 打 24 腕 屈伸 2 45

49 25 手指打 2 11 全身伸 26 腕屈伸 2 12 下肢挙下 27 腕伸 13 下肢 28 腕打 3 14 下肢 振動 3 29 腕屈伸 3 15 全身伸 30 腕屈伸 3 16 全身伸 31 手指打 3 17 下肢挙下 32 上肢振動 3 18 下肢 33 腕屈伸 3 19 下肢 振動 3 34 腕 挙下 3 20 全身 伸 35 手指 打 3 21 下肢 屈伸 3 36 腕 挙下 3 22 下肢 屈伸 3 37 腕 屈伸 3 23 下肢 挙下 3 38 手指 打 3 24 下肢 挙下 3 39 腕 屈伸 3 40 腕 伸 運動 - 足先と足 - 順序 運動部位 運動方法 回数 1 全身 伸 2 下肢 挙下 3 下肢 4 下肢 屈伸 3 5 下肢伸 6 全身伸 7 下肢挙下 8 下肢 9 下肢 屈伸 3 10 下肢伸 46

50 第四項體操図 ( 資料 4) ( 一 ) 體操図の身体技法アメリカのメーソン (Samuel W. Mason ) の Manual of Gymnastic Exercise for Families and Schools ( 1871) の挿絵を引用して東京師範学校で作られたのが 體操図 である 體操図 には 1 ページに 2 つの運動形態が描かれており 16 ページ全 32 の運動形態が描かれているが 運動に関する説明書きはなく 単に運動の図をまとめたものである したがって 実施方法 実施回数やその効果 頻度などは全く分からない 體操図 ( 東京師範学校體操図 ) に対し 岸野 (1983) は 運動形態には臥位形式の運動を除外するなど 日本の実情に合せて若干の修正が試みられた しかし これらの体操が小学校の現場でどの程度行われていたのかは問題である と述べている 37 以下がその運動であるが 前述したように 実施方法についての記載がない為 図から予測される運動を記述した 38 なお 挿絵は資料 4として本論文の巻末に載せている 39 1) 直立姿勢 2) 腕を上方から下方に向かって体側に沿うように回旋 3) 腕を上方へ突き出す 4) 肩の上げ下げ 5) 腕の捻転 6) 腕を体側に開き 手の開閉 ( 握り開き ) 7) 肘 手首を曲げ 腕を挙げた状態から 腕を上方 側方 下方へ突き出す 8) 腕を前方へ突き出す 9) 脇を閉め 肘を曲げる 10) 手首 肘を曲げ 掌を上に向けた状態で手の甲を脇の下につ 37 岸野雄三 竹之下休蔵 (1983) 近代日本学校体育史 日本図書センター p7 38 東京師範学校 (1873) 體操図 には挿絵のみしか記載がない 39 東京師範学校 (1873) 體操図 の挿絵を直接引用した 47

51 ける 11)9) の姿勢から 腕を下方 側方 上方に突き出す 12) 肘 手首 指を伸ばし 側方に腕を伸ばす 13) 腕の側方への上挙 14) 右腕を上方に挙げ 左腕を側方に挙げる 15) 右腕を体側につけ 左腕を上方に挙げる 16) 肘を曲げた状態で 右手を頭の上に 左手を腹部につける 17) 首を左右に振る 18) 首を左右に倒す 19) 首の回旋 20) 上半身を捻る 21) 腰に手を当て 上半身を回転 22) 前後屈 23) 腰に手を当て 屈伸運動 24) 足を前後に開き 腕の回旋 25) 足を前後に開き 腕を上方 斜め上方 前方へ突き出す 26) 肘を曲げ 腕を前方へ突き出し その腕の肘を曲げる 27) 両腕を上方に上げ 頭の上で手を叩く 28) 脇を開いて肘を曲げ 腕を上方 側方 下方へ突き出す 29) 膝を曲げ 脚を側方へ挙げ 膝の曲げ伸ばし 30) 膝を曲げ 脚を前方に上げ 膝を伸ばしながら後方へ脚を突き出す 31) 膝を曲げ 片足立ち 32) 膝を曲げ 脚を高く挙げ 片足立ち ( 二 ) 體操図の性格分析 體操図 は挿絵のみの記載であり 運動形態の正当性がないた め 体操の性格は割愛する 48

52 第五項體操書 ( 資料 5) ( 一 ) 體操書の身体技法 體操書 は 文部省がフランスのヴェルニュ(C.Vergnes) の著書を石橋好一に翻訳させた全 6 冊の指導書で 軍事訓練的な要素を含む小学校から中学 師範学校にわたる体操指導書であった 40 この 體操書 は 體操教範 や 新兵体術 の内容とも類似しており 41 学校体育の中で正式に正課として行われたのは 1875 年には東京師範学校付属小学校教則が改正され 上 下等とも 体操は 体操書による と規定されてからだと考えられる 42 その 體操書 は全 6 冊あり 指導する年齢によって分かれている また 6 冊目は付録となっており 指導上で使用する器械などの特徴や規定が書かれている その内容であるが 體操書 は分量が多いため 本論中には載せずに筆者が翻刻した資料として巻末に載せることとする 43 ( 二 ) 體操書の性格分析 (1) 運動形態の分類 體操書 はそれ以前の体操のテキストとは違い 教師の指示や体の動かし方が具体的に記述されている 学校初のまとまったテキストと言える また それ以前とは大きく身体技法も変わり 徒手体操中心だった体操が一変して器械中心の体操に変化したことも特筆すべき点である 次頁からが その運動分類表である 運動形態を分類したときに注目すべき点は 第一に 個人で行う運動から集団で行う運動が出現してきたことだ これは 元々 體 40 木下秀明 (1957) 体育学研究 p 大熊廣明 (2001) 筑波大学体育科学系紀要 p59 42 岸野雄三 (1973) 近代体育スポーツ年表 p43 43 石橋好一訳 (1875) 體操書 を筆者が訳しまとめた くずし字や旧漢字は現代の字に変換 運動名と教師の号令はなるべく原書の状態で載せている また 徒手体操の身体技法や運動に対する説明書きは現代の言葉に訳し それ以外 ( 手具 器械を使った運動や集団運動 ) は主に運動名だけを載せている しかし 運動名のない運動の場合はこの限りではない また 第六巻の付録に関しては 器械の説明書きの記述であったので本論では割愛した 49

53 操書 の原本がフランスの軍隊用のテキストであったこともあり 隊列運動が体操の内容に含まれたと考えられる 第二に 運動部位や運動方法を見ていくと それ以前の体操に比べ 局所的で単調な運動が減り 全身的な運動が多くなっていることが見て取れる とはいえ 完全に徒手体操が変わったわけでもなく 局所的な運動を組み合わせ 連続した全身的な運動として行っている 第三に 徒手体操の比率が大きく減り 器械体操の割合が大きく増加したことが挙げられる そして その変化に伴い 身体への負荷も大きくなったことが考えられる 第四に 運動実施の方法は具体的に理解できるが その回数に関する記述はない ほぼ全ての運動が教師の指示で終始行われるというものである 以上のことから 徒手体操としては運動の連続化 全身化という変化が見られれ 体操全体としては徒手から器械へ 個人から集団へ といった体操の変化が見られる 体操書の運動分類巻之一初級運動運動名体勢左右整頓の法右向き及び左向きの法右旋回の法早足の法 初級技術を行なう為に距離を取る法運動名右に距離を取る法左に距離を取る法 50

54 中に距離を取る法右に広く距離を取る法左に広く距離を取る法中に広く距離を取る法距離を詰むる法 起初体術順序 運動名 運動部位 運動方法 1 頭を左右へ転ずる法 頭 回 2 頭を前後へ曲ぐる法 頭 倒 3 頭を左右へ曲ぐる法 頭 回 4 両肘を曲げず 真直に上下する法 腕 挙下 5 左右の前肘を代わる代わる屈伸する法 腕 屈伸 6 左右の前肘を同時に屈伸する法 腕 屈伸 7 両肘を代わる代わる屈伸し又之を垂直に上下する法 腕 挙下 屈伸 8 両肘を同時に屈伸し之を垂直に上下する法 腕 挙下 屈伸 9 両手を腰骨上に置き 両足の関節を代わる代わる屈伸する法 足先 屈伸 10 両手を腰骨上に置き 下肢を伸ばし足を企て体をもたぐる法 足先 挙下 11 下肢を折り両手を垂直に上ぐる法全身その他 12 両肘を平らに前へ動かす法腕屈伸 13 両肘を屈伸し之を代わる代わる前へ出す 法 腕 屈伸 14 両手を屈伸して之を同時に前へ出す法腕屈伸 15 両の手足を代わる代わる前へ出す法全身屈伸 16 両脚を代わる代わる前へ出し両肘を同時全身屈伸 51

55 に前へ出す法 17 両肘を水平に置き下肢を折る法下肢屈伸 18 両肘を垂直に置き下肢を折る法全身その他 19 股へ脚を曲ぐる法 ( 並足 早足 或は駆足の調子 ) 下肢 屈伸 20 脚を半ば屈して股を大身の方へ挙ぐる法 ( 並足 早足 或は駆足の調子 ) 下肢 挙下 21 右 ( 或は左 ) の手足と同時に前へ動かす法 ( 即ち軽捷体術 -はやわざ-) 全身 その他 22 体を前後へ曲る法上肢倒 23 両手を腰骨上に置いて体を左右へ曲ぐる法上肢倒 24 右股にて体を前へ曲げ両肘を垂直に挙ぐる 法 全身 その他 棒及び球竿の執法 第一級 順序 運動名 運動部位 運動方法 1 棒を挙げて平らに前へ出す法 腕 屈伸 2 棒を挙げて之を左右へ出す法 腕 屈伸 3 棒を挙げて之を平らに右左へ出す法 腕 屈伸 4 棒を体の周囲に間断なく動かす法 腕 その他 5 棒をして頭上を過ぎしめ之を前後へ動かす 法 腕 挙下 6 棒を挙げ脚と共に之を平らに前へ出す法 全身 その他 7 体を曲げて棒を垂直に左右へ出す法 全身 その他 8 棒を体の後ろへ垂直に置き下肢を折る法 全身 その他 空手を腰骨上に置き右 ( 或は左 ) 脚にて体 9 を前へ曲げ而して右 ( 或は左 ) 肘を垂直に挙 全身 その他 ぐる法 10 右 ( 或は左 ) 足にて前へ大圏を書く法全身その他 52

56 11 右 ( 或は左 ) 脚にて体を前へ曲げ棒を高く挙 ぐる法 全身 その他 実用体術 運動名 運動部位 運動方法 駆足の法 全身 行進 盤曲する駆 全身 その他 渦駆 全身 その他 足を揃えて前へ飛ぶ法 全身 跳 高飛 全身 跳 前へ大きく飛ぶ法 全身 跳 大きく高く飛ぶ法 全身 跳 器械体術小檣足掛綱綱梯節綱 巻之二 起初体術 第二級 順序運動名運動部位運動方法 1 両肘を肩の上より側へ屈伸する法腕屈伸 2 爪先にて脚を伸ばし各指を開きて両手を 側より頭の上へ挙ぐる法 全身 挙下 3 両肘を代わる代わる側へ屈伸する法 腕 屈伸 4 両肘を共に側へ屈伸する法 腕 屈伸 5 四肢を代わる代わる側へ屈伸する法 全身 屈伸 6 両肘を共に両脚を代わる代わる側へ屈伸 全身 屈伸 53

57 する法 7 両脚を折り両肘を側辺へ平らに出す法全身屈伸 8 左右の肘を代わる代わる回し次に両肘を同時に回す法 腕 回 9 両手を腰骨上に置きて両足を代わる代わる内より外に回し又外より内に回す法 下肢 回 10 両肘を代わる代わる折りて垂直に挙げ次にこれを伸ばしたるまま側へ出す法 腕 屈伸 11 両肘を代わる代わる前へ伸出して後これを伸べたるまま側へ出す法 胸 振動 12 両足を代わる代わる前へ出して前と同様の運動を行なう法 全身 その他 13 両肘を共に前へ出し両脚を代わる代わる前へ進めて上と同様の運動を行なう法 全身 その他 棒及び球竿の執法第二級 順序運動名運動部位運動方法 1 棒を体の前面に添えて頭の上に挙げこれを右左へ平らに出す法 腕 屈伸 2 両足を相接して棒を体の後ろへ真直ぐに下す法 腕 屈伸 3 体を曲げ足を開きて棒を縦に右左へ出す法 上肢 その他 4 両足を相接し下肢を折り棒を頭の上へ挙ぐる法 全身 その他 5 棒を頭の上に挙げて体を左右へ捩り回す法 全身 回 6 進みながら体を前へ折りて棒を挙ぐる法全身その他 54

58 7 並足にて進みながら頭の前後に棒を回し て半円を書く法 全身 その他 8 早足にて進みながら棒を上下する法全身挙下 行進 9 早足にて進みながら棒を平らに動かす法全身屈伸 行進 環オルトペヂック梯綱体を掛ける棒梁木梯並び手摺揺れ動く棹釣木整頓及び種々の行進法 巻之三 規合 ( エキリーブル ) の運動 順序 運動名 運動部位 運動方法 右股を大身の方へ曲げ脚を股の方へ折り 1 両手は折りたる膝の下に置きて諸指を交 下肢 平均 叉し左足にて止まる法 右脚を後ろへ折りて股につけその足を右 2 手にて握り左肘は垂直に頭の上に挙げ左 下肢 平均 足にて止まる法 3 左脚を股の方へ折り右手を以て左足を掴み左肘を垂直に挙げ右足にて止まる法 下肢 平均 4 右肘を垂直に挙げ左脚を折り左手を以て左足首の上を内より握り右足にて止まる法 下肢 平均 55

59 5 両肘を伸ばして体を前へ出し次に片足にて止まる法 全身 平均 6 両手を平らに前へ出して体を後ろへ曲げ片足にて止まる法 全身 平均 行進間の起初体術棒の執法 ( 二人組で行う ) 並び手摺掛けたる棒木梯垂直に掛けたる滑らかなる綱揺れ動く棹環釣木木馬の上にて陸泳ぎの運動 巻之四 小隊練法 巻之五ブァンダーの運動跳返板梁綱引き運動両手にて支点を取り後方へ低く飛ぶ法サウトワー平らに架けたる木梯垂直に掛けたる滑らかなる綱棚 56

60 早駆け棒投げ弓術馬術剣術体操遊戯 ミル ( 一端が太く 一端が細い木の棒 ) 順序 運動名 運動部位 運動方法 1 ミルを右 ( 或は左 ) 肩に荷う法 腕 屈伸 2 ミルを後方へ出す法 腕 屈伸 3 ミルを後方へ倒す法 腕 屈伸 4 ミルを前へ出す法 腕 挙振 5 ミルを右 ( 或は左 ) 外へ出す法 腕 挙振 6 ミルを左 ( 或は右 ) 内に出す法 腕 振動 7 ミルを平らに前へ出し次に之を頭上に挙げる法 腕 屈伸 挙下 8 ミルを垂直に挙げ次に之を頭の後ろへ越えしむる法 腕 挙下 9 ミルを下げて体の周囲を経過せしむる法 腕 挙下 10 ミルを左 ( 或は右 ) へ回す法 腕 振動 11 ミルを地上に置く法 全身 その他 12 肘を伸ばしてミルを執る法 全身 その他 器械を用いずして飛ぶ法 順序運動名運動部位運動方法 1 右足 ( 或は左足 ) にて続けて前へ飛ぶ法下肢跳 2 両足にて支点を取り速く跳りて大きく飛ぶ 法 下肢 跳 57

61 3 両足にて支点を取り速く跳りて高く飛ぶ法下肢跳 飛び釣木傾きたる梁攻入板の運動棹飛びの法ハッサージ運動平面或は斜面に掛けたる一個或は二個の滑らかなる綱の運動バスキュール ブラシアル動く梁プランシユ ア レーニュール (2) 體操書の体操の性格 體操書 は 榭中體操法図 や 體操図 と比べると 個人の運動だけでなく集団運動が含まれるようになり また徒手体操に限らず器械を使った運動が多く出現している 原本がフランスの陸軍を指導するためのテキストであったことからも考えられるように 全ての運動において教師の指示が示されており 下達型の指導内容となっている また 学校体育の歴史の中で初めて 隊列 などの集団行動が示されていることが出現したことも注目すべき点である 運動形態の点から見ると 榭中體操法図 や 體操図 の運動形態を内包する形で書かれており それまでの学校体育の指導法をまとめ さらに内容を加えて作ったテキストだったと考えられる しかし それ以前に書かれていた 榭中體操法図 の様に 運動の回数や頻度についての記載はなく 教師が 止め と指示するまで運動を繰り返す形式の運動が多い 運動強度は身体の健康を目的としていたそれ以前の保健的性格のテキストとは違い 特に器械を使用した運動では 誰でも行えるとは言い難い内容が含まれている 運動の記述という点から見ると 運動の記述として 爪 肘 手 58

62 首 股 膝 足 ( 脚 ) が基準となって書かれていることが多い しかし この身体部位の表記は現在ではあまり見られない表し方である 例えば 肘に力を入れて という表記は 現在では 腕に力を入れて という意味と考えられるが 現在ではあまり使わない表現である そのため 肘 腕 股 大腿部 手首 手 ( 前腕 ) などと表すと理解しやすい しかし この様な表現が多用されていることを考えると 当時の運動の起点はこれらの部位であったことが予測される また 木下は 體操書 から学校体育にも軍事的要素が含まれ始めたと述べているが 44 身体技法の点から考えると 体操の軍事的な部分とは 集団運動 や現在の体操競技に見られる鍛練することで可能になる 非日常的な身体運動 のことを指しているように考えられる これらの点から 體操書 は それ以前に日本で行われていた体操とは大きく異なり 保健的性格とは言い難い 木下の言葉を借りれば 鍛練的性格 を帯びていることが考えられる 45 しかし 設備や時間的な面から 実際にこれらの運動 特に器械を使用した体操が 当時の日本で行われていたのかは疑問が残る したがって 当時の学校体操は徒手体操や隊列運動が比較的実施されていたのではないだろうか 44 木下秀明 (1957) 体育学研究 p 木下秀明 (1957) 体育学研究 p237 59

63 第二章 普通体操 第一節体操伝習所の設立 近代教育制度として日本に学制が導入され 現在の保健体育科に相当する 体術 が示された しかし その実情は 体操を指導できる教員の不在 知育中心で体育が軽視されていたことなどの理由で体操の時間が授業の合間の休憩時間に当てられる というものであった この事態は三育思想に立脚して体育を重視していた教育思想に反し また 指導書が外国の体操の直訳に過ぎなかったことが教育問題につながった そこで 文部省 (1871 年設立 ) は 専ラ体育ニ関スル諸学科ヲ教授シ以テ本邦適当ノ体育法ヲ撰定シ且体育学教員ヲ養成スル所ナリ 46 ということを目的として 1878 年アメリカからアマースト大学の医師リーランド (George Adams Leland) を招聘し 体操伝習所を設立する そして 当時 ( 初期 ) の体操伝習所が行う体操の目的は 専ら国民皆兵を目指す軍隊的な体操を否定し 国民の健康を目指した体操が行われることとなった 47 その体操が 軽体操 ( 学校令以降は 普通体操 ) である このことは リーランドが文部省学務課の体操取調掛であった伊沢修二に宛てた意見書や 伊沢修二自身の体操伝習所の報告書で述べられている 48 また 体操伝習所が刊行した軽体操 普通体操 ( 以下 普通体操とする ) の指導書 新撰體操書 ( 1882) と 新制體操法 ( 1882) にもその普通体操の目的として以下のように書かれている 46 文部省第 7 年報 ( 明治 12 年 ) 体操伝習所年報 p 大熊廣明 (2001) 筑波大学体育科学系紀要 わが国学校体育の成立と再編における兵式体操 教練採用の意味 p59 48 大熊廣明 (2001) 筑波大学体育科学系紀要 わが国学校体育の成立と再編における兵式体操 教練採用の意味 p

64 脆弱者ヲシテ稍ク健ナラシメ壮健者ヲシテ益盛ンナヲシメテ常ニ活潑ノ状態ヲ保タシムルニアリ又此術ハ病ヲ療スルノ具タラサルモ疾病ヲ豫防シ體中ノ悪質ヲ變換セシムルニ於テ著明ノ功効アルヘキコト復疑ヲ容レサル所ナリ 49 また 文部省はこれらの体操指導書に先立ち 1881 年に小学校教則綱領などで 学校内で体操を毎日 20 分間 または 適宜行うように通達している 50 以上のことから 設立当初の体操伝習所は学校体育の内容として当時行われていた 體操書 の内容の様な軍隊的内容に否定的であり 国民の健康を目的とした保健的な内容の体操である 普通体操 を推進することになった これは学校と軍隊との役割の違いを踏まえ それぞれにふさわしい体操を実施すべきだ というのが体操伝習所の考えであったからだろう 51 そもそも普通体操とは アメリカのルイス ダイオ (Dio Lewis) が創始した体操であり その対象は強健な人は除き 肥満の者 虚弱者 少年や女性であり 筋力の訓練ではなく 良い姿勢をつくる為に器械を使わず 徒手や手具を使った身体運動だった 52 ルイスは ( 1) 遊戯は自由放任で健康に役立たない ( 2) 軍事訓練は硬直した姿勢になる ( 3) 競技運動は一部を過度に使う 53 といった理由から遊戯や競技 軍事的な体操を批判し 音楽の伴奏をつけるなどして健康を増進させる為の運動を目指した そして その体操の影響を受けたのが日本に普通体操を普及させたリーランドである リーランドが日本に招聘されて国内を視察した際 その関わった中学校の体操指導は石橋好一訳の 體操書 に準ずるものが多かっ 49 体操伝習所 (1882) 新制體操法 p1 50 水野忠文ら (1961) 体育史概説 西洋 日本 p 大熊廣明 (2001) 筑波大学体育科学系紀要 わが国学校体育の成立と再編における兵式体操 教練採用の意味 p60 52 佐藤友久 森直幹編 (1978) 体操辞典 道和書院 p 佐藤友久 森直幹編 (1978) 体操辞典 道和書院 p247 61

65 た 54 リーランドはそのフランスを模した軍隊的体操を批判し またイギリス系のスポーツにも懐疑的であった リーランドが目指した体育とは 主知主義から生ずる運動軽視と競技主義から起こる運動過剰との二つの危険を防止し 近代生活を有効に送るための健康な身体を形成すること 55 であった また リーランドの体操論として 人間には道徳性 知性 体性の 3 性があり それらは相互に関係し合っている 教育はこの 3 性を十分に発達させることである しかし教育の最終目的は 心の発達であり この目的達成には 体力を養わなければならない 56 と挙げている このようなリーランドの考えの下 日本の学校体操に普通体操が導入されることとなった しかし このような保健的性格を持った普通体操は 国民皆兵主義的な教育からは批判的であり 文部省は体操伝習所に対して 1880 年に体操伝習所に対して 歩兵操練の一科を教授すべき旨 を指示もしている 57 体操伝習所では これに対し陸軍から士官や下士官を招いて歩兵操練を実施し 1881 年には正式な教科に加えている しかし 三育主義の観点からアメリカ式保健体操の推進を目指した体操伝習所が軍隊式の体操に本腰を入れることは無かった つまり 三育主義的な体育を基底とし 個人の健康に支障にならない範囲で これに国家的な要求を採り入れる形で小学校の体育を構成するというのが 個人の健康問題から学校体育を構成することをめざしてきた体操伝習所の結論であったのだ 58 しかし これは文部省の思う所とは相違していた そして このことが後に初代文部大臣の森有礼のもとで学校令 (1886 年 ) による 兵式体操 として形として表 54 岸野雄三 竹之下休蔵 (1983) 近代日本学校体育史 日本図書センター p10 55 岸野雄三 竹之下休蔵 (1983) 近代日本学校体育史 日本図書センター p10 56 佐藤友久 森直幹編 (1978) 体操辞典 道和書院 p 講談社 (1984) 現代体育 スポーツ大系第 2 巻体育 スポーツの歴史 P 講談社 (1984) 現代体育 スポーツ大系第 2 巻体育 スポーツの歴史 P138 62

66 れる このような歩兵操練 ( 学校令以後の兵式体操 ) と並立しながら生まれた普通体操であるが 以後長く学校体操の中で行われ続け 1904 年頃の瑞典式体操が日本に輸入されるまで学校体操の中心となって行われることとなる 第二節普通体操の身体技法 ( 資料 6) 第一項新撰體操書日本の普通体操は体操伝習所が発行した二冊のテキストによって普及していくが その普通体操のテキストの一つ目が 新撰體操書 である これは リーランドによって日本に紹介された体操や その考えを体操伝習所の職員であった坪井玄道が訳したものである この書には普通体操の意義や実施方法などが挿絵と共に書かれている 以下が その 新撰體操書 を要約したものである 59 体操の目的徳育 知育 体育の三つが中心となって教育が行われることが近世教育家の定説である それ故に 知育や徳育に偏った教育は完全な効果を生まず また体育のみに偏ることも同様である 凡例一 この新撰体操書はアメリカのジョールジ エ リーランド氏が体操伝習所などで教授した内容を記述したものである 一 この運動法は四肢百体 ( 手足その他 身体の諸部分 ) を同一に動かす つまり 右方で行った運動は左方でも同様に行い 前方で行う運動は後方でも行うこととする 一 左右の運動は常に右を先に行い 前後の運動は必ず前を先に行う 59 体操伝習所 (1882) 新撰體操書 を直接引用した 63

67 一 合動とは左右同時に運動することを言う 一 交動とは左右 ( 或は前後 ) 交互に運動することを言う 一 趾球とは足の前部 つまり その図形の部分を指す 一 大気を呼吸する肺部の運動を行う時は 稱号を胸中で黙算すること 一 (1) は第 1 呼の略 (2) は第 2 呼の略であり 以下 それに倣う 一 ( 稱法四四 ) は 一二三四 二二三四 三二三四 四二三四 と数える 一 ( 稱法四八 ) は 一二三四 二二三四 等と数え 八二三四 まで数える 一 ( 稱法四二四 ) は 一二三四一二三四 二二三四二二三四 等と四度数える 一 ( 稱法八二 ) は 八を二度数える 一 ( 稱法八四 ) は 一二三四五六七八 二二三四五六七八 等と八を四度数える 一 ( 二ノ一 ) は 二二三四 の第一の二であり ( 二ノ二 ) は第二の二である 以下 それに倣う 一 平伸とは肘を水平に伸張することを指し 平垂とは水平の位置に下垂することを指し 平開とは水平の位置で開くことを指す 一 演習中の吸息は常に鼻孔で行う 目次一緒言二排列法解列法三体を正直にするの法四徒手演習第一五徒手演習第二六唖鈴演習第一七唖鈴演習第二八唖鈴演習第三 64

68 九唖鈴演習第四十 アンヴィル コーラス の演習十一球竿演習十二棍棒演習第一十三棍棒演習第二十四木環演習十五豆囊演習十六器具製作の法 緒言徒手演習 徒手体操とは美容術のことであり 器械を使わない運動である 小学校及び幼稚園学校の生徒 14, 5 歳の女児に適した運動である 彼 彼女らは筋肉が十分ではなく もし器械を使用してしまうと身体を彎曲してしまう恐れがある この運動法を行うときは窓を開け 空気を入れ替えながら行う ( 一 ) 新撰體操書の身体技法新撰體操書の運動は上記の通り 徒手の他に唖鈴 球竿 棍棒など様々な手具を使った運動も含まれる しかし 本論文では体操の詳細を徒手体操のみ扱うこととする そして 以下が その新撰體操書の徒手体操の身体技法である 60 なお 資料 6は新撰體操書の徒手体操の挿絵部分をまとめたもので 以下に示した図と対応するものである また 資料 6は本論文の巻末に載せている 徒手演習第一 一 生徒は排列の後 以下の体勢を取る ( 第一図 ) 60 筆者が 新撰體操書 (1882) を訳し 直接引用した なお 大気 空気 鼻孔 鼻 環 円 屈する 曲げる 拇指 親指 休止 静止 正直 真っ直ぐ伸ばす 手背 手の甲 握手 手を握り 足尖 足先 足趾 つま先 ( 足の先端 ) と訳している また 現代では 肘 腕 と使われていると考えられる 65

69 体格を直立させ 両踵を合わせて 60 度の角をつくる 両肘は側方に自然に下ろす 手の甲を体の前方外側に面させる 一 用意 の令で生徒は両肘を真っ直ぐにして両手を握り 手の甲を前に向けて演習の用意をする 一 始めー の令で第一動の演習を始める 第一動 (1) 強く右手を開き (2) 右手を握り 8 呼間繰り返す 次に 左手でも同様に 8 呼間繰り返す (1) 強く右手を開き (2) 右手を握り (3) 強く左手を開き (4) 左手を握り この運動を左右交互に行い 8 呼間繰り返す (1) 強く両手を開き (2) 両手を握り この運動を左右同時に行い 8 呼間繰り返す ( 第二図 ) 第二動 (1) 両拳を上胸部に取り (2) 強く両肘を正面に平行に伸ばし ( 手を握ったまま爪を下にする ) (3) 強く右手を開き (4) 右手を握る この様に右手を開閉して 8 呼間繰り返す (1) 強く左手を開き (2) 左手を握り 8 呼間繰り返す 8 呼間 左右交互に同様の運動を行う また 8 呼間左右同時に同様の運動を行う ( 第三図 ) 第三動 (1) 両拳を脇の下に置き ( 上肘を肩と水平にする ) (2) 両拳で柔らかに脇の下を打って (3) 強く右肘を側面に水平に伸ばして 同時に右手を開き ( 掌を下にする ) (4) 肘を曲げて拳を脇の下に戻し 8 呼間これを繰り返す 8 呼間 左肘を屈伸させて同様の運動を繰り返す 8 呼間 左右交互に同様の運動を繰り返す また 左右同時に同様の運動を繰り返す ( 第四図 ) 66

70 第四動 (1) 肘を曲げることなく 両肘を側面から頭上に真っ直ぐに挙げ 強く両掌を合わせ (2) 肘を曲げることなく 側面に半円を描いて掌で強く股側を打ち (3) 半円を描いて 両掌を頭上で合わせ打って 16 呼間これを繰り返す ( 肘を挙げるときは掌を上にして 肘を下ろす時は掌を下にする ) ( 第五図 ) 第五動 (1) 両肘を体につけて強く右肘を曲げて拳を胸部に置き (2) 拳を下方に真っ直ぐ伸ばし この様に右肘を屈伸して 8 呼間繰り返す 8 呼間 左肘を屈伸して同様の運動を繰り返す 8 呼間 左右交互に同様の運動を繰り返す また 左右同時に同様の運動を繰り返す ( 第六図 ) 第六動 (1) 両手を腰に当て ( 親指を後ろに 4 指を前にする ) 第七図のように頭を右に傾け (2) 頭を真っ直ぐの位置に戻して 8 呼間繰り返す 8 呼間 左方も同様に繰り返す (1) 頭を右方に傾け (2) 頭を真っ直ぐに戻し (3) 頭を左方に傾け (4) 頭を真っ直ぐに戻す この様に左右交互に運動させ 16 呼間繰り返す ( 第七図 ) 第七動 (1) 両手を腰に当て 体を前に腰から 45 度に曲げ (2) 体を真っ直 ぐの位置に戻し この運動を 16 呼間繰り返す ( 第八図 ) 第八動 (1) 両手を腰に当て 両足の位置を動かさずに体を右方に回して両 67

71 肘は前後を指すように動かす (2) これを元の位置に戻し この運動を 8 呼間繰り返す 8 呼間 体を左方に回して同様の運動を行う (1) 上記のように体を右方に回し (2) 元の位置に戻し (3) 左方に回し (4) 元の位置に戻す この様に左右に交互に運動させて 16 呼間繰り返す ( 第九図 ) 第九動 (1) 右足を一歩前進すると同時に両肘で軽く上胸部を打ち (2) 強く両肘を前部上方に斜めに伸ばし ( 右足はその位置に止める ) (3) 肘を曲げて両拳を上胸部に戻し (4) 右足を後ろに下げて元の位置に戻し 同時に肘を曲げることなく両拳で前面上方から後面下方に円を描くように回し ( 二ノ一 ) 右足を一歩前進して両拳で軽く上胸部を打ち この運動を 16 呼間繰り返す ( 稱法四四 ) 16 呼間 左足を前進させて同様の運動を行う 16 呼間 左右の足を交互に進めて同様の運動を行う ただし 第 16 呼 ( 四ノ四 ) で両拳を上胸部につけた状態を維持する ( 第十図 ) 第十動 (1) 強く両肘を水平に伸ばして 開いた手を側部から背後に運び (2) 両肘を曲げることなく正面の肩の位置で水平に合掌する この運動を 12 呼間繰り返す ( 第十一図 ) 第十一動 (1) 両肘を曲げることなく 背後下方で両掌を合掌し (2) 両肘を曲げることなく 側部で半円を描いて頭上で合掌し これを 12 呼間繰り返す ( 第十二図 ) 第十二動 (1) 両拳を肩の前に置き 両肘で前上方から後下方に円を描くよう 68

72 に回す この運動を 12 呼間繰り返す ( 第十三図 ) 第十三動 (1) 両拳で軽く上胸部を打ち (2) 再び 同様に打ち ( ただし 第 12 呼間は十分に空気を鼻から吸う ) (3) 強く両肘を正面の下方に斜めに伸ばし ( 同時に空気を口から吐き出し かつ 両肘は体と 45 度の角度をつくる ) (4) 肘を曲げることなく 両肘は水平から 45 度の角度を為すように両拳を上方に挙げて この運動を 16 呼間繰り返す ( 稱法四四 )( 第十四図 ) 第十四動 4 呼間 毎呼両拳で軽く上胸部を打ち ( 空気を吸う ) 次の 4 呼間 毎呼両肘を平行にして下方に斜めに伸ばし 45 度の角度で合掌し ( 空気を吐く ) この樣に 32 呼間運動を繰り返す ( 稱法四二四 ) ( 第十五図 ) 第十五動 (1) 両肘を正面に水平に伸ばし 親指と中指で指を鳴らし (2) 両肘を曲げることなく これを肩の位置に水平に側面に運び 指を鳴らす (3) 頭上垂直の位置で指を鳴らし (4) 肩の高さ 側面で指を鳴らし (5) 正面で指を鳴らす この運動を 12 呼間繰り返す ( 第十六図 ) 第十六動 (1) 前法の様に正面で指を鳴らし (2) 肩の高さに側面で指を鳴らし (3) 側面下方で指を鳴らし (4) 肩の位置に水平に側面で指を鳴らす この運動を 12 呼間繰り返す 第十七動 (1) 背後下方で両掌を合掌し (2) 正面下方で両掌を合掌する この 69

73 運動を 12 呼間繰り返す ( 第十七図 ) 第十八動第 1 第 2 呼間に両拳で上胸部を二度軽く打ち (3) 強く両肘を側面に水平に伸ばし (4) 両拳を胸部に戻し (1) 両肘を下に垂らし 次の 3 呼間はその位置で静止させる ( 第十八図 ) 徒手演習第二一 用意 の令で生徒は両肘を真っ直ぐにして両手を握り 手の甲を前に向けて演習の用意をする 一 始めー の令で第一動の演習を始める 第一動 (1) 強く両手を外面で半周回し ( 手の甲を後ろにする )(2) これを元 の位置に戻し この運動を 8 呼間繰り返す ( 第十九図 ) 第二動 (1) 強く両拳を上胸部に置き (2) 強く両肘を側面に水平に伸ばし ( 手を握り 爪を下にする ) (3) 両手を後部に半周回し ( 爪を上にする ) (4) これを元の位置に戻す ( 爪を下にする ) この運動を 8 呼間繰り返す ( 第二十図 ) 第三動 (1) 肘を曲げることなく 両肘を側面から頭上に真っ直ぐ上げて 強く両掌を合掌し (2) 肘を曲げることなく 両肘を側面 肩に水平に伸ばして掌を下にして (3) 肘を曲げることなく両掌で体の側部を打ち (4) 両肘を側面 肩に水平に戻し 掌を上にする この運動を 16 呼間繰り返す ( 第五図 ) 第四動 70

74 (1) 両拳を上胸部に置き (2) 両拳で軽く上胸部を打ち (3) 両拳をその位置に止めて なるべく強く肘を張り 後部に運ぶ (4) 両拳を胸部に止めて なるべく肘を前部に出し (5) 肘を後部に戻し この運動を 12 呼間繰り返す ただし 肘を後部に張るとき 同時に空気を吸い 肘を前部に出すとき 空気を吐き出す ( 第二一図 ) 第五動 (1) 両拳を胸部に置き 両肘で前上方から後下方に円を描くように 回す これを 12 呼間繰り返す ( 第十三図 ) 第六動 (1) 第二十二図の様に腰から体を右側面に 45 度傾けて 同時に両肘を側部に平行に一直線に伸ばして掌を前に面させて ( 両肘は一直線に 体と直角にさせる ) (2) 体をその位置に止め 両肘を曲げ 両掌で軽く胸部を打ち (3) 第 1 呼の様に両肘を水平に伸ばし この様に 8 呼間繰り返す ( 第 8 呼目に体を真っ直ぐに戻す ) 8 呼間 体を左側面に傾けて同様の運動を行う ( 第 8 呼目に体を真っ直ぐに戻す ) (1) 前法の様に体を右側面に傾けて両肘を平らに伸ばし (2) 体を真っ直ぐの位置に戻し かつ両掌を胸部に戻し (3) 体を左側面に傾けて両肘を一直線に伸ばし (3) 体と両掌を元の位置に戻し この様に左右交互に運動を行う 16 呼間繰り返す ( 第二十二図 ) 第七動 (1) 右足を一歩 (78 寸 ) 前に進め 同時に両肘を水平に伸ばして なるべく後方に引き (2) 右足をその位置に止めて両肘を曲げ 両掌で胸部を打ち この様に両肘を曲げて 8 呼間繰り返す (8 呼間目で右足を元の位置に戻す ) 8 呼間 左足を前にして同様の運動を行う (1) 右足を前に進め (2) これを元の位置に戻し (3) 左足を前に進め 71

75 (4) 左足を元の位置に戻し このように左右の足を交互に前に出し 16 呼間繰り返す ( ただし 両肘で上記の運動を行う ) ( 第二十三 図 ) 第八動 (1) 両手を腰に当て (4 指を前に 親指を後ろに ) 同時につま先で体を素早く持ち上げ (2) 静かに体を下ろして元の位置に戻る これを 8 呼間繰り返す ( 第二十四図 ) 第九動 (1) 両手を第八動と同様に腰に当て 第二十五図の様に右つま先でなるべく前面の下部を指し ( 足先を板上につける ) (2) その位置で静止させ (3) 左足を枢軸として右方向に回転して右つま先でなるべく後面の下部を指し (4) その位置で静止させ これを 12 呼間繰り返す (1) 右足を左足に合わせて元の位置に戻し 次の 3 呼間はその位置で静止する 12 呼間 左足でも同様に繰り返す (1) 左足を右足に合わせて元の位置に戻し 次の 3 呼間はその位置で静止させる 第十動 (1) 両肘を正面に平行に伸ばし 親指と中指で指を鳴らし (2) 両肘を曲げることなく 側面に運び 肩と同じ高さにして指を鳴らし (3) 頭上垂直の位置で指を鳴らし (4) 側面の肩と同じ高さで指を鳴らす (5) 再び 正面に肘を伸ばし 指を鳴らし 12 呼間繰り返す (1) 同様に 正面で指を鳴らし (2) 側面の肩と同じ高さで指を鳴らし (3) 側面下方で指を鳴らし (4) 側面の肩と同じ高さで指を鳴らし (5) 正面で指を鳴らす これを 12 呼間行う ( 第十六図 ) 72

76 第十一動 (1) 両掌で軽く体の側部を打ち (2) もう一度 側部を打ち この運動を 12 呼間行う ただし 毎呼の中間に肘を曲げることなく 両肘を側面上方に挙げること ( 第二十六図 ) 第十二動 (1) 肘を曲げることなく 右肘を側面から頭上垂直に挙げ ( 掌を外側に向け ) 同時に左掌で左側を打ち (2) 左肘を側面から頭上垂直に挙げ 同時に右掌で右側を打ち (3) 右肘を挙げ 同時に左掌で左側を打ち この様に 12 呼間運動を行う ( ただし 頭は少し 上げた肘の方に傾ける ) ( 第二十七図 ) 第十三動 (1) 両拳で軽く上胸部を打ち (2) もう一度 同様に打ち ( 第 1 2 呼間は十分に空気を鼻から吸う ) (3) 強く両肘を正面の下方に投げ出し ( 同時に空気を口から出し かつ 両肘は体と 45 度の角をつくる ) (4) 両肘を曲げることなく 両肘は水平から 45 度の角をつくるように両拳を上方に挙げて 16 呼間 運動を行う ( 稱法四四 ) ( 第十四図 ) 第十四動 4 呼間 毎呼両拳で軽く上胸部を打ち ( 空気を吸う ) 次の 4 呼間 毎呼両肘を平行に前面下方に斜めに伸ばして 45 度の角度で両掌を合掌し ( 空気を出す ) これを 32 呼間行う ( 稱法四二四 )( 第十五図 ) 第十五動 (1) 肘を体の側部につけて 前肘 ( 腕 ) を正面に平行に伸ばし 両拳で内上方から外上方に円を描く様に回し 11 呼間運動を行い 12 呼間目に両肘を側方に下す ( 第二十八図 ) 73

77 第十六動 (1) 強く右肘を曲げて拳を胸部に運び ( 2) 右肘を下方に真っ直ぐ伸ばして拳を側部に戻し これを 8 呼間行う 8 呼間 左肘でも同様の運動を行う 8 呼間 両肘を左右交互に運動させ 次の 8 呼間は左右同時に同様の運動を行う ( 第六図 ) 第十七動 4 呼間 毎呼一歩 (45 寸 ) ずつ右足を前進する ただし 第 1 呼 目に両拳を上胸部に置く 第十八動 (1) 強く右肘を正面に水平に伸ばし ( 親指を上にする ) (2) 肘を曲げて右拳を胸部に戻し 同時に左肘を正面に水平に伸ばし (3) 左肘を曲げ 右肘を水平に伸ばし これを 8 呼間繰り返す (1) 右足を動かさずに第二十九図の様に置き 右肘を側面に水平に伸ばし 同時に左肘を曲げて拳を胸部に戻し (2) 右肘を曲げて拳を胸部に戻し 同時に左肘を側面に水平に伸ばす この運動を 8 呼間行う (1) 右足を動かさずに第二十九図の様に置き 右肘を頭上に真っ直ぐ伸ばし 同時に左肘を曲げて拳を胸部に戻し (2) 右肘を曲げて拳を胸部に戻し 同時に左肘を頭上に真っ直ぐ伸ばし これを 8 呼間行う (1) 右足を動かさずに第二十九図の様に置き 右肘を下方に真っ直ぐ伸ばして左肘を曲げて拳を胸部に戻し (2) 右肘を曲げて拳を胸部に戻し 左肘を下方にまっすぐのばして これを 8 呼間行う ( 第二十九図 ) 第十九動 74

78 4 呼間 毎呼一歩ずつ右足を後ろに下げ ( ただし 第 1 呼目で左肘 を曲げて拳を胸部に戻す ) 次の 4 呼間は毎呼一歩ずつ左足を前進 させる 第二十動 32 呼間 第十八動の運動を行う 第二十一動 4 呼間 毎呼一歩ずつ左足を後ろに下げる ただし 第 1 呼目で左 肘を曲げて拳を胸部に戻す 第二十二動 (1) 膝関節を曲げることなく 親指を除く 4 指がつま先に届くように前面に曲げ (2) その位置で静止し (3) 体を真っ直ぐの位置に戻し かつ 両肘を胸部に戻し (4) その位置で静止し この様に 16 呼間運動を行う ( 稱法四四 )( 第三十図 ) 第二十三動 (1) 両拳で軽く上胸部を打ち (2) 再度 上胸部を打ち (3) 強く両肘を側面に真っ直ぐ伸ばし (4) 肘を曲げて両拳を胸部に戻し (1) 強く両肘を下方に真っ直ぐ伸ばし 次の 3 呼間はその位置で静止する ( 第十八図 ) ( 二 ) 新撰體操書の性格分析 (1) 運動形態の分類徒手体操は第一と第二に分けられている 運動部位から見ると 全体的に腕を使った運動が多く 上肢の運動が多い また 第二の体操の方が下肢の運動も含まれている分 バランスがとれている 運動方法としては 倒す運動や挙げる運動が多いが 組み合わせの運動が半数程あり 運動方法を決定することが困難でもある そし 75

79 て こちらもやはり第二の体操のほうが様々な運動方法が組み合わされており 複雑な運動となっている 回数を見てみると 多くても一種目 12 回で 運動を一通り行ったとしても時間はそれほどかからず 準備運動などに適していると考えられる 新撰體操書の運動分類 徒手演習第一 順序 運動部位 運動方法 回数 1 手指 屈伸 右 10 左 10 2 腕 手指 屈伸 右 5 左 5 3 腕 屈伸 右 5 左 5 4 腕 挙下 8 5 腕 屈伸 右 10 左 10 6 首 倒 右 8 左 8 7 上肢 倒 8 8 上肢 回 右 8 左 8 9 全身 その他 胸 腕 振動 6 11 腕 挙振 6 12 腕 振動 全身 打 挙振 呼吸 4 14 全身 呼吸 打 4 15 手指 腕 その他 2~3 16 手指 腕 その他 3 17 腕 振動 打 6 18 腕 打 屈伸 記載なし 徒手演習第二 76

80 順序 運動部位 運動方法 回数 1 腕 回 4 2 胸 振動 2 3 腕 挙下 打 4 4 腕 全身 屈伸 呼吸 2~3 5 腕 回 12 6 上肢 腕 倒 屈伸 打 右 6 左 6 7 全身 腕 屈伸 打 右 8 左 8 8 足先 屈伸 4 9 全身 下肢 回 右 5 左 5 10 手指 腕 その他 6 11 腕 挙振 打 腕 挙振 打 6 13 腕 その他 4 14 全身 呼吸 打 4 15 腕 回 腕 屈伸 右 10 左 下肢 行進 4 18 腕 屈伸 挙下 記載なし 19 下肢 行進 4 20 腕 屈伸 挙下 記載なし 21 下肢 行進 4 22 上肢 倒 4 23 腕 打 屈伸 記載なし (2) 新撰體操書の体操の性格 新制体操法 に比べ 挿絵が描かれている分 運動が理解しやすい 運動の特徴としては 胸を叩く 指を鳴らすなどの打の運動をリズム代わりに行い 掛け声をかけながら運動を行うなど声と動 77

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