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とよみいちぬの
5 years ago
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1 社会資本整備審議会建築分科会建築環境部会 2008 年 11 月 26 日参考資料 3-2 海外における住宅建築物の低炭素化対応伊香賀俊治慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授 Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 1

の建物とするよう義務づけることを発表ただし達成手段については述べられていないアメリカ : Architecture 2030 ボストンやワシントン D.

2 海外における住宅建築物の低炭素化対応欧州委員会建築物のエネルギー性能に係る欧州指令 EPBD の見直しイギリス新築の住宅非住宅のゼロカーボン化フランス環境グルネル懇談会 (2007 年 10 月 ) において 2020 年までに全ての新築建物をエネルギーポジティブ ( エネルギー生産量が消費量を上回る ) の建物とするよう義務づけることを発表ただし達成手段については述べられていないアメリカ : Architecture 2030 ボストンやワシントン D.C で LEED が義務化予定 ( 持続可能法に基づく )( 他の州でも同様の動き ) Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 2

3 建築物のエネルギー性能に係る欧州指令 EPBD 2003 年 1 月 4 日 EPBD 施行建築物のエネルギー性能の改善を目的として (1) 新築および大規模改修時のエネルギー性能要求事項の最低基準の適用 (2) 建築物の取引 ( 売買賃貸借等 ) の際のエネルギー性能評価証書の取得公共建築物におけるエネルギー性能表示ボイラーや空調システムの定期検査等を定めた建築物のエネルギー性能に係る欧州指令 (Energy Performance of Buildings Directive 以下 EPBD) が施行され各国に 2006 年 1 月 4 日までに指令に基づく国内法施行義務 Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 3

4 EPBD の要件とその内容および対象要件計算方法 ( 第 3 条 ) エネルギー性能要求事項 ( 第 4 条 ~ 第 6 条 ) エネルギー性能評価証書 ( 第 7 条 ) ボイラー空調システムの検査 ( 第 8 条第 9 条 ) 専門家制度 ( 第 10 条 ) 内容建築物のエネルギー性能を統合的に評価できる計算方法を開発新築時および大規模改修時にエネルギー性能要求事項の最低基準の適用を義務化建築物のエネルギー性能の評価認証制度を構築建設売買賃貸借など建築物の取引時にエネルギー性能評価証書の取得を義務化公共建築物および公共サービスを提供する建築物においてはエネルギー性能の表示を義務化ボイラーと空調システムの定期的な検査の実施を義務化建築物のエネルギー性能の評価認証ボイラー空調システムの検査を実施できる独立した専門家を養成対象すべての建築物 ( 新築既存 ) 新築建築物 1,000 m2を超える公共建築物が大規模改修される場合すべての建築物 ( 新築既存 ) 1,000 m2を超える公共建築物公共サービスを提供する建築物実効出力 20kW を超えるボイラー実効出力 12kW を超える空調システム Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 4 -

5 イギリスの住宅エネルギー性能証書エネルギー効率格付け CO 2 排出量格付け 500 ポンドまでの省エネ対策潜在的可能性現状 500 ポンド以上の省エネ対策エネルギー消費量 CO 2 排出量エネルギー費推計現状潜在的可能性 Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 5

6 ドイツのエネルギー性能証書 ( 住宅用 ) 計算値 ENERGIEAUSWEIS gem äß den 16 ff. Energieeinsparverordnung für Wohngeb äude 実態値 ENERGIEAUSWEIS für Wohngeb äude gemäß den 16 ff. Energieeinsparverordnung Berechneter Energiebedarf des Geb äudes 2 Gemessener Energieverbrauch des Geb äudes 3 Energiebedarf 1 次エネルギー消費量 Prim ärenergiebedarf Gesamtenergieeffizienz kwh/(m ² a) Energieverbrauchskennwert 1 次エネルギー消費量 Dieses Geb äude: kwh/(m ² a) > >400 最終エネルギー消費量 (2 次換算 ) Nachweis der Einhaltung des Prim ärenergiebedarf Geb äude Ist -Wert EnEV -Anforderungs -Wert Endenergiebedarf Normverbrauch Energietr äger kwh/(m ² a) Endenergiebedarf CO 2 -Emissionen * kg/(m ² a) 3 oder 9 Abs. 1 der EnEV (Vergleichswerte) Energetische Qualit ät der Geb äudeh ülle kwh/(m ²a) Geb äude Ist -Wert H T W/(m ²K) kwh/(m ²a) EnEV -Anforderungs -Wert H T 用途別エネルギー消費量など Jährlicher Endenergiebedarf in kwh/(m 2a) f ür Heizung (1 次換算 2 Warmwasser 次換算 Hilfsger äte ) W/(m ²K) Gesamt in kwh/(m 2a) Verbrauchserfassung Energietr äger Abrechnungszeitraum von enthalten nicht enthalten Heizung und Warmwasser Warmwasserverbrauch: bis Brennstoff - menge [kwh] Anteil Warm - wasser [kwh] Klima - faktor Energieverbrauchskennwert in kwh/(m ² a) (zeitlich bereinigt, klimabereinigt) Heizung Warmwasser Kennwert 用途別エネルギー消費量など (1 次換算 2 次換算 ) Erneuerbare Energien Einsetzbarkeit alternativer Energieversorgungssysteme nach 5 EnEV vor Baubeginn ber ücksichtigt Erneuerbare Energietr äger werden genutzt f ür: Heizung Warmwasser Lüftung Kühlung Lüftungskonzept Die L üftung erfolgt durch: Fensterl üftung Schachtl üftung Lüftungsanlage ohne W ärmer ückgewinnung Lüftungsanlage mit W ärmer ückgewinnung Vergleichswerte Endenergiebedarf >400 ** 参考値 Vergleichswerte Endenergiebedarf >400 * 参考値 Durchschnitt Die modellhaft ermittelten Vergleichswerte beziehen sich auf Geb äude, in denen die W ärme f ür Heizung und Warmwasser durch Heizkessel im Geb äude bereit - gestellt wird. Soll ein Energieverbrauchskennwert verglichen werden, der keinen Warmwasseranteil enth ält, ist zu beachten, dass auf die Warmwasserbereitung je nach Gebäudegröße kwh/(m ² a) entfallen k önnen. Soll ein Energieverbrauchskennwert eines mit Fern - oder Nahwärme beheizten Geb äudes verglichen werden, ist zu beachten, dass hier normalerweise ein um % geringerer Energieverbrauch als bei vergleichbaren Gebäuden mit Kesselheizung zu erwarten ist. Erl äuterungen zum Berechnungsverfahren Das verwendete Berechnungsverfahren ist durch die EnEV vorgegebe n. Insbesondere wegen standardisierter Randbedingungen erlauben die angegebenen Werte keine R ückschl üsse auf den tats ächlichen Energieverbrauch. Die ausgewiesenen Bedarfswerte sind s pezifische Werte nach der EnEV pro Quadratmeter Geb äudenutzfl äche (A N ). * freiwillige Angabe ** EFH Einfamilienh äuser, MFH Mehrfamilienh äuser Erläuterungen zum Verfahren Das Verfahren zur Ermittlung von Energieverbrauchskennwerten ist durch die Energieeinsparverordnung vorgegeben. Insbesondere weg en standardisierter Randbedingungen erlauben die angegebenen Werte keine R ückschl üsse auf den tats ächlichen Energieverbrauch. Die Werte sind spezifische Werte pro Quadratmeter Geb äudenutzfl äche (A N ) nach der EnEV. * EFH Einfamilienh äuser, MFH Mehrfamilienh äuser Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 6

7 EPBD の改正案 (2008 年 10 月 1 日 ) 新築のほか床面積が1,000m2を超える既存建築物の大規模な改修に際し国や地域ごとに定められたエネルギー効率の基準を満たすことを義務付け 1,000m2以下も対象にすべての住宅広告にエネルギー効率認証の表示売買あるいは賃貸契約書に同認証とエネルギー節約を奨励する記載を含めることなどが義務化 2020 年までにエネルギー消費量を 20% 削減再生可能エネルギー割合を 20% 以上に Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 7

8 イギリスの動向 2008 年 5 月 11 日英国の Alistair Darling 財務大臣は予算演説において政府は 2019 年までに全ての新築非住宅建築をゼロカーボン化すると発表背景 2007 年 3 月, 英国政府は Climate Challenge Bill にて英国の温室効果ガス排出量を 2020 年までに 26~32% 削減, 2050 年までに 60% 削減すると発表 2007 年 12 月, 建築分野における抜本的な低炭素化対策の第一歩として 2016 年までに全ての新築住宅をゼロカーボン化すると発表実現に向けた指針とて Code for Sustainable Homes を位置付けている一方非住宅建築分野における抜本的対策はやや遅れていたが住宅分野の目標を追いかける形で今回の目標発表に踏み切った Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 8

9 建築分野のゼロカーボン化へのタイムテーブル税制優遇法定規則 ~2012 ゼロカーボン住宅への登録税土地税の緩和 CSH: Code for Sustainable Homes イングリッシュパートナーシップ 1) の事業における基準品質戦略公共住宅基金住宅公団 : 設計と品質の戦略 ~ CSH の Lv.3 を要求 2008~ CSH の Lv.3 を要求 2010~ CSH の Lv.4 を要求 ( 案 ) 2011~ CSH の Lv.4 を要求 ( 予定 ) 2013~ CSH の Lv.6 を要求 ( 案 ) 2014~ CSH の Lv.6 を要求 ( 予定 ) 建築基準 ( 住宅 ) より環境に優しい未来を創る : 政策提言建築基準 ( 非住宅 ) 2008 予算報告書 ~ 新築住宅 CO 2 を 25% 改善 (2006 年比 ) ( 提案 ) 2013~ 新築住宅 CO 2 を 44% 改善 (2006 年比 ) ( 提案 ) 2016~ 新築住宅をゼロカーボン化 ( 提案 ) 2016~ 新築学校をゼロカーボン ( 提案 ) 2018~ 新築公共建築をゼロカーボン ( 提案 ) ~ 新築建築をゼロカーボン化 1) イングリッシュパートナシップとは都市再生を目的とした中央政府系機関で日本の都市基盤整備公団に相当する ( 提案 ) 9 Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, ( Keio 出典 University : UK-GBC, Zero Carbon Task Group Report, )

10 ゼロカーボン住宅 / 建築の定義英国政府によるゼロカーボン住宅の定義 ( 税制優遇適用時における定義 ) Code for Sustainable Homes を利用 CSH の基準 ( エネルギー /CO 2 の項目 ) 1( ) 2( ) 3( ) 4( ) 建築基準 (2006 年時 ) 建築基準 10% 削減 18% 削減 25% 削減 44 % 削減 5( ) 100 % 削減注 2) 6( ) ゼロカーボン住宅注 3) 年時 ) との比較注 1) 一方ゼロカーボン建築の定義については現在検討中 ( 詳細は後述 ) 注 1) 再生可能エネルギー利用の評価範囲に関して敷地内 (on-site) 隣地 (near-site) で生成したエネルギーは認められているが遠隔地 (off-site) で生成したエネルギーは認められない注 2) 建築基準の対象 ( 暖房給湯換気照明 ) に関するゼロエミッション注 3) 住宅の全エネルギー消費用途におけるゼロカーボン Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 10

11 ゼロカーボン住宅 / 建築の支援策 : 1 指針策定住宅における指針 (Code for Sustainable Homes: 以降 CSH) 1) CSH の初版を発行 (Communities and Local Government, 2006 年 12 月 ) 2) さらに政府 (Communities and Local Government) は 2016 年の新築住宅ゼロカーボン化を目指し 3 年ごとに建築基準を強化することを発表 ( より環境に優しい未来を創る, 2007 年 7 月 ) 1( ) CSH の基準 2( ) - 表. CSH と基準強化年の対応 - 建築基準 (2006 年時 ) 建築基準 10% 削減 18% 削減年時 ) との比較基準強化年 3( ) 25% 削減 2010 年 ~ 4( ) 44 % 削減 2013 年 ~ 5( ) 100 % 削減注 1) 6( ) ゼロカーボン住宅注 2) 2016 年 ~ 非住宅建築における指針 (Code for Sustainable Buildings) 建築研究所 (Buildings Research Establishment 過去にBREEAMを開発) や英国グリーンビルディング評議会 (UK-GBC) の協力の下 2009 年 3 月に発表 ( 予定 ) Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 11

12 ゼロカーボン住宅 / 建築の支援策 : 2 税制優遇登録税土地税 (Stamp Duty Land Tax) の緩和 1. SDLT relief is available on the first acquisition of a new Zero-Carbon Home where the chargeable consideration does not include rent and is no more than 500, Where the chargeable consideration includes both rent and other consideration and the consideration other than rent is no more than 500,000, no stamp duty land tax is chargeable in respect of the consideration other than the rent. 3. Where the chargeable consideration other than rent is more than 500,000, the stamp duty land tax shall be reduced by 15,000. Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 12

13 ゼロカーボン住宅 / 建築の支援策 : 3 既存政策建築基準法 (Building Regulation Part L) 1) 建築基準法は住宅 / 建築の守るべき最低限の基準を示しており Part L はエネルギー消費に関する基準である 2) 数年に一度改定されており最近の改定は 2006 年である 3) 暖房給湯換気照明のみを対象としている Merton Rule 1) 非住宅建築に対しエネルギー消費量の 10% 以上を敷地内で生成した再生可能エネルギーで賄うことを義務付けた法律 2) 対象は 1000m 2 以上の新築非住宅建築である BREEAM 1) 英国の建築物環境性能評価ツール 2) Code for Sustainable Buildingsを策定する際に参考にする EPBD 1) 非住宅建築に対しエネルギー消費量性能要求事項の最低基準証書の取得や提示が義務付けられている 2) 英国ではまだ施行されていない Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 13

14 ゼロカーボン住宅 / 建築の支援策 : 4 モデル事業英国政府の目標 2020 年までに300 万戸のゼロカーボン住宅を建てる現在各地でモデル事業が計画されている 1. 断熱性能 : 60% 以上向上 2. 太陽光パネル 3. バイオマスボイラー 4. 節水設備雨水利用システム等英国初のゼロカーボン住宅 (CSH のレベル 6 を満たす ) Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 14

15 コスト英国グリーンビルディング評議会によるゼロカーボン建築のコスト試算は以下対象とする建築物の種類にもよるが約 30% 程度のコスト増 ( ただし将来的には 5~6% 増程度になる見通しもある ) Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 15

16 その他の諸課題産業界からの反発産業界からの声の一例コストが高すぎるノウハウが蓄積されていないゼロカーボンはゼロ事故運動と似ている既存建築への視点 2050 年における住宅 / 建築ストックにおいて 2007 年以降に建てられたものは 30% に満たない建築のエネルギー消費実態に関する統計情報不足 EPBD の早急な実施が望まれる Ikaga Lab, Dept of System Design Engineering, Keio University 16

見直し後11 基準相当1.64GJ/ m2年hh11 基準相当見直しH11 基準と見直し後の省エネ基準の比較について住宅建築物判断基準小委員会及び省エネルギー判断基準等小委員会平成 24 年 8 月 31 日第 2 回合同会議資料 1-1 より抜粋設備機器の性能向上により 15~25% 程度省

資料 2 認定基準の水準等について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 見直し後11 基準相当1.64GJ/ m2年hh11 基準相当見直しH11 基準と見直し後の省エネ基準の比較について住宅建築物判断基準小委員会及び省エネルギー判断基準等小委員会平成