糖尿病GL-00.qxd

Size: px
Start display at page:

Download "糖尿病GL-00.qxd"

Transcription

1 3 食事療法について 食事療法は, すべての糖尿病患者において治療の基本である. 食事療法の実践により, 血糖コントロール状態が改善される 1, 2, a). 個別対応の食事療法 個々人の生活習慣を尊重した個別対応の食事療法がスムーズな治療開始と継続のために必要であり, そのためには食事内容をはじめ, 食事の嗜好や時間などの食習慣や身 体活動量などをまず十分に聴取する. 管理栄養士による食事指導 実際の食事指導には, 管理栄養士があたることが血糖コントロールに有用である 3). 管理栄養士が食品交換表を用いて栄養指導することが多いが, 患者の理解が不十分な 場合は, 実際の食品やフードモデルなどを用いて指導する. 摂取エネルギー量の決定 血糖値, 血圧, 血清脂質値, 身長, 体重, 年齢, 性別, 合併症の有無, エネルギー消費 ( 身体活動 ) 量や従来の食事摂取量などを考慮して, 医師が摂取エネルギー量を決定する. 肥満者や高齢者では低い方に設定するなど, 症例ごとの病態も考慮する. 摂取エネルギー量算定の目安摂取エネルギー量 = 標準体重 身体活動量標準体重 (kg)=[ 身長 (m)] 2 22 身体活動量 (kcal/kg 標準体重 ) =25 30 軽い労作 ( デスクワークが多い職業など ) 普通の労作 ( 立ち仕事が多い職業など ) 35 重い労作 ( 力仕事が多い職業など ) 31

2 三大栄養素の配分 炭水化物は指示エネルギー量の 50% 以上 60% を超えない範囲とし 4), たんぱく質は標準体重 1 kg あたり g, 残りを脂質で摂取する. 飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸は, それぞれ, 摂取エネルギー量の 7%,10% 以内に おさめる. 食塩の摂取量 食塩の過剰摂取は, 血圧上昇による血管障害を引き起こしたり, 食欲を亢進させるので食塩の摂取量を制限する. 高血圧を合併したものならびに顕性腎症以降の腎症の合 併を伴うものでは 6 g/ 日未満に制限する. 食物繊維 食物繊維摂取は血糖コントロール状態の改善に有効であり, 血中脂質レベル ( コレステ ロール, トリグリセライド ) も低下させる 5). 食品の種類数 食事制限によるビタミン, ミネラルの摂取不足を防ぐためにできるだけ多くの食品数を摂取させる. 摂取エネルギー 食事療法を行うことにより, 血糖コントロール状態は改善するため 1, 2, a), すべての糖尿病患者にとって食事療法は糖尿病治療の基本である. また, 個々の症例の長期にわたる食習慣を加味した個別の食事指導を実践することが必要とされる 3, 6). したがって, 血糖値, 血圧, 血清脂質値, 身長, 体重, 年齢, 性別, 合併症の有無やエネルギー消費 ( 身体活動 ) などを十分に評価して, 摂取エネルギー量を調節する必要がある. 肥満者や高齢者においては, 摂取エネルギー量を低く設定することが多い. 個々の症例ごとに適切な体重は異なり, 過去の体重歴や現在の BMI を考慮した目標体重を設定し, 良好な血糖コントロールを保てる体重を維持できることが重要である. 摂取エネルギーの適正化は肥満の是正やインスリン抵抗性の改善に有用である. 肥満者ではまず過剰なエネルギー摂取を是正し, 体重の推移を確認しながらその経過により徐々に摂取エネルギー量を低く設定する. 過度の摂取エネルギー制限は短期的には可能だが, 途中で脱落する症例を多く認める. 適切な体重を維持できるエネルギー摂取を行っても血糖などのコントロールが不十分な場合には, 他の治療法でコントロール目標の達成を図る. 炭水化物摂取 米国, カナダ, 欧州など多くの欧米のガイドラインでは炭水化物の摂取を 50 60% とし 32

3 3 食事療法 ており, を解析した EBM に基づく勧告では 55 65% が提案されている 4). 米国糖尿病協会 (ADA) は炭水化物を少なくとも 1 日 130g 摂取するように勧めている b, c). 日本国内におけるエビデンスはいまだ乏しく, また摂取下限に関するコンセンサスが得られていない現状では 60% を超えない程度とすることが望ましい. 低炭水化物食により体重減少効果を認めた報告もあり 7),ADA は体重減少の目的に短期間の低炭水化物食も効果的と述べているが c) 8),1 年間の体重減少効果については少なくとも低脂肪食とは同等との報告もあり, 特に低炭水化物食が低脂肪食より優れているとはいえない. 食後高血糖の是正のための低炭水化物食の是非が問題となる. 低炭水化物食では低脂肪食に比較し 1 年後の HbA1c を有意に低下させているが, 症例数が少なくまた脱落率が高いため十分なエビデンスとはいえない 9). 低炭水化物食に伴う高たんぱく食は腎症の悪化を招く 10). 低脂肪高炭水化物食 ( 中央値 : 脂肪 24%, 炭水化物 58%) は高脂肪低炭水化物食 ( 中央値 : 脂肪 40%, 炭水化物 40%) と比較し,HbA1c には影響は与えないが, 空腹時インスリン, トリグリセライドを上昇させ,HDL コレステロールを低下させた 11). ただし, 低炭水化物食で動物性のたんぱ 12) く質, 脂質を中心にして摂取した場合, 糖尿病の発症や総死亡, 心血管イベントを増加させたと報告されている 13). 一方, 同様の低炭水化物食でも植物性のたんぱく質, 脂質の 12) 場合には, 糖尿病の発症や総死亡, 心血管イベントを増加させなかった 13). したがって, 炭水化物の配分だけでなく, 食事に含まれるたんぱく質や脂質の質も重要である. 低炭水化物高たんぱく食で動脈硬化が進展することが報告されている. そのメカニズムとして血管修復に関与する血管内皮前駆細胞が減少すること, 低炭水化物食でトリグリセライドは減少するが,LDL コレステロールが増加することなどが考えられている 8). 同様に炭水化物摂取ならびにたんぱく質摂取をスコア化し, 虚血性心疾患や脳梗塞を含む心血管疾患の発症を長期にわたり調査した大規模コホート研究において, 低炭水化物高たんぱく食はそのリスクを経年的に増大させる事実が明らかにされている 14). 最近のメタアナリシスにおいても, 低炭水化物食による長期的な効用は認めず, 死亡リスクが増加することが示されている 15). ADA は三大栄養素の配分は個々の状況に合わせて考慮する必要があるとしており, 低炭水化物食についてはその長期効果は明らかではなく, 食物繊維, ビタミン, ミネラルの不足を招くおそれがあるとし, また食のたのしみも考慮した配分にすべきとしている b). 菓子, ジャム, 清涼飲料などはショ糖を多く含み血糖値およびトリグリセライド値を上昇させるためなるべく少なくすることが望ましい. 米国の成績では果物は糖尿病発症を減 16) 少させるという成績があるが, わが国では果物は皮をむいて食べることが多く, 食物繊維の摂取が少なくなること, 果物の品種の改良により糖分の多いものが多いことを考慮して, 摂取総量には十分に注意を払うように心がけ, 果物は 1 日 1 単位までとする. たんぱく質摂取 たんぱく質の摂取量に関しては, 十分な科学的根拠を伴う成績に乏しいが, 標準体重 1 kg あたり g を指示することが多い. 動脈硬化予防の観点から, 動物性たんぱく質を控えめにして, むしろ植物性たんぱく質 ( 大豆製品など ) を摂取することが勧められている 13). 糖尿病腎症を合併した例では, たんぱく制限食が有効である ( 詳細は 8. 糖尿病腎症の治療 参照 ). 33

4 脂肪摂取 飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸は, それぞれ, 摂取エネルギー量の 7%,10% 以内におさめることが推奨されている. 魚油に多く含まれる n-3 系多価不飽和脂肪酸 [EPA(eicosapentaenoic acid) や DHA(docosahexaenoic acid) など ] や一価不飽和脂肪酸は, 血糖値やトリグリセライド値を下げる作用もある 17, 18). その他の注意 合併症の発症や進展防止には血糖のみならず血圧のコントロールも重要である. 食塩の過剰摂取は, 血圧上昇による血管障害を引き起こしたり, 食欲を亢進させるので食塩の摂取量を制限する. 高血圧を合併したものならびに顕性腎症以降の腎症の合併を伴うものでは6g/ 日未満に制限する. また顕性腎症以降の腎症の合併を伴うものではカリウムも制限する ( 詳細は 8. 糖尿病腎症の治療 参照 ). 食物繊維 (1 日 g) は食後血糖コントロールの改善に有効であり, 血中脂質のレベルも低下させる. 野菜は 1 日 350 g 以上摂取することを目標にする. 炭水化物の構成などによって同じエネルギーを有する食品でも血糖の上昇度が異なることが報告され, 食品の GI (glycemic index) として知られている.GI の低い食品は食後の血糖上昇を抑制する効果を有する 19, 20). 精製された白米より玄米や雑穀米のほうが望ましい. 空腹感の強い症例には, キャベツ, 海藻, コンニャク, タケノコ, キノコ類など無 低カロリーの食品が有用であるが, 食物繊維としての海藻, コンニャクなどの多食によるヨード過多や低栄養には注意を要する. アルコールの摂取に関しては, 合併症のない例や肝疾患などを有しない血糖コントロールのよい例では必ずしも禁止する必要はないが, スルホニル尿素薬を内服する例では低血糖を引き起こすリスクがあるばかりでなく, アルコールを多飲する例では糖尿病の治療に悪影響を及ぼすので, 飲酒量を自分で制限できない例では禁止することが望ましい 21). アルコールの摂取については,1 日 25 g 程度を上限の目安とし, 毎日は飲酒しないよう指導する. 一般に普及している健康食品やサプリメントについては, 効果に関する客観的エビデンスが乏しく, 製品の管理が不十分なものもあり積極的には勧められない. 小児, 妊産婦, 肥満者における食事療法は各項目に譲る ( 17. 小児 思春期における糖尿病 16. 妊婦の糖代謝異常 13. 肥満を伴う糖尿病 参照 ). 高齢者の食事療法では加齢に伴う必要な栄養所要量の変化に関する研究は少ない. 高齢者における栄養状態の判定には, 栄養アセスメントと体重が重要である. 高齢者では味覚, 嗅覚の低下, 咀嚼能力の低下, 唾液分泌の低下, 胃酸度の低下, 肝腎機能の低下などが存在することが多く, 筋肉が減少したり栄養状態が不良になりやすい 22). したがって, 高齢者においては食事療法を処方する際に特に栄養不良に陥らない注意が必要である. 高齢者における食事制限による栄養不良や脱水を予防するためには, 同年代の高齢者が摂取する食事内容に含まれる程度の炭水化物量を処方することが望ましい. これに伴う高血糖に対しては薬物療法などを組み合わせることが勧められる. 食事方法に関する指導も糖尿病治療の基本であり, 血糖管理に有効である. 食事回数は 1 日 3 回を基本とし, 可能な限り規則正しく摂取時刻を守り, 欠食しないことが重要であ 34

5 3 食事療法 る. また, 早朝の高血糖を避けるため, 夜 9 時以降の食事は控えることが望ましい.1 日 3 食をなるべく均等に, よく噛んで時間をかけて摂取する. 早食いは, 肥満もたらす可能性がある 23). また食事をする際, 野菜を先に食べることで食後血糖の上昇を抑制し HbA1c を低下させ, 体重も減少させることができる 24). 50 歳以上の壮年 高齢者では, 咀嚼力の低下により血糖コントロールを乱す可能性がある 25). 糖尿病妊婦では 3 回の食事量が十分でないことも多く,2 4 回の炭水化物を補食に用いて, ケトーシスを防ぐ注意が必要である. 薬物療法中に昼食前あるいは夕食前に低血糖を起こす症例では, 家庭での朝食, 昼食に摂取する炭水化物量が極端に少ないことが原因であることもあり, 薬物療法や運動量の評価に加え, 食事内容の評価も同時に行うことが勧められる. また,1 型糖尿病では運動中の低血糖を防ぐために,1 2 単位の補食が勧められる.1 型糖尿病で強化インスリン治療中の患者では, 食事あるいは間食に含まれる炭水化物の量は食事ごとに皮下注射されるインスリン量の重要な決定因子であるので, 食事ごとの炭水化物量にあわせてインスリン量を調整する必要がある. 外食の際には一般に炭水化物, 油脂の摂取量が多く, 濃厚な味つけ, 野菜不足になる, 偏食しやすい, などの弊害が多く, この点を考慮した摂取の工夫を指導する. 冷凍食品などの加工食品も食塩 油脂の含有量が多く, 成分や内容の確認が必要である. 食事指導にあたっては, 糖尿病療養指導に熟練した管理栄養士とともに行うことが望ましい. 日本では栄養 食事指導に食品交換表を頻用するが, 十分な理解を得られないこともある. そのような場合は, 実際の食品やフードモデルなどを用いて指導する. 糖尿病では, 炭水化物のなかでも食物繊維を除いた糖質による食後血糖値への影響が大きいことから, 血糖コントロールを行ううえで食事中にどれだけ糖質量が含まれているかを計算することをカーボカウントという. 食事で摂取する糖質量をなるべく規則正しく一定にすることを基礎カーボカウントといい, 食事で摂取する糖質量に応じてインスリン投与量を調節することを応用カーボカウントという. しかしこの方法は炭水化物, たんぱく質, 脂質の量の配分や質にも考慮した健康的な食事を前提にしていることを忘れてはならない. 食事指導に応用カーボカウントを上手に取り入れることは,1 型糖尿病患者の血糖コントロールに有用である 26, 27). 1) United Kingdom Prospective Diabetes Study( UKPDS)Group: UK Prospective Diabetes Study 7. response of fasting plasma glucose to diet therapy in newly presenting typeⅡ diabetic patients, UKPDS Group. Metabolism 39: , ) Wing RR, Blair EH, Bononi P et al:caloric restriction per se is a significant factor in improvements in glycemic control and insulin sensitivity during weight loss in obese NIDDM patients. Diabetes Care 17:30-36, ) Kulkarni K, Castle G, Gregory R et al:nutrition Practice Guidelines for Type 1 Diabetes Mellitus positively affect dietitian practices and patient outcomes. The Diabetes Care and Education Dietetic Practice Group. J Am Diet Assoc 98:62-70;quiz 71-72, ) Anderson JW, Randles KM, Kendall CW et al:carbohydrate and fiber recommendations for 35

6 individuals with diabetes:a quantitative assessment and meta-analysis of the evidence. J Am Coll Nutr 23:5-17, ) Chandalia M, Garg A, Lutjohann D et al: Beneficial effects of high dietary fiber intake in patients with type 2 diabetes mellitus. N Engl J Med 342: , ) Hanefeld M, Fischer S, Schmechel H et al:diabetes Intervention Study. Multi-intervention trial in newly diagnosed NIDDM. Diabetes Care 14: , )Shai I, Schwarzfuchs D, Henkin Y et al(dietary Intervention Randomized Controlled Trial (DIRECT)Group):Weight loss with a low-carbohydrate, Mediterranean, or low-fat diet. N Engl J Med 359: , ) Nordmann AJ, Nordmann A, Briel M et al:effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight loss and cardiovascular risk factors:a meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med 166: , ) Stern L, Iqbal N, Seshadri P et al:the effects of low-carbohydrate versus conventional weight loss diets in severely obese adults:one-year follow-up of a randomized trial. Ann Intern Med 140: , ) Raal FJ, Kalk WJ, Lawson M et al:effect of moderate dietary protein restriction on the progression of overt diabetic nephropathy:a 6-mo prospective study. Am J Clin Nutr 60: , ) Kodama S, Saito K, Tanaka S et al: Influence of fat and carbohydrate proportions on the metabolic profile in patients with type 2 diabetes:a meta-analysis. Diabetes Care 32: , ) de Koning L, Fung TT, Liao X et al:low-carbohydrate diet scores and risk of type 2 diabetes in men. Am J Clin Nutr 93: , ) Fung TT, van Dam RM, Hankinson SE et al: Low-carbohydrate diets and all-cause and cause-specific mortality:two cohort studies. Ann Intern Med 153: , ) Lagiou P, Sandin S, Lof M et al:low carbohydrate-high protein diet and incidence of cardiovascular diseases in Swedish women:prospective cohort study. BMJ 344:e4026, ) Noto H, Goto A, Tsujimoto T et al:low-carbohydrate diets and all-cause mortality:a systematic review and meta-analysis of observational studies. PLos One 8:e55030, ) Bazzano LA, Li TY, Joshipura KJ et al:intake of fruit, vegetables, and fruit juices and risk of diabetes in women. Diabetes Care 31: , ) Garg A:High-monounsaturated-fat diets for patients with diabetes mellitus:a meta-analysis. Am J Clin Nutr 67(Suppl):577S-582S, ) Friedberg CE, Janssen MJ, Heine RJ et al:fish oil and glycemic control in diabetes:a metaanalysis. Diabetes Care 21: , ) Jenkins DJ, Kendall CW, McKeown-Eyssen G et al:effect of a low-glycemic index or a highcereal fiber diet on type 2 diabetes:a randomized trial. JAMA 300: , ) Giacco R, Parillo M, Rivellese AA et al:long-term dietary treatment with increased amounts of fiber-rich low-glycemic index natural foods improves blood glucose control and reduces the number of hypoglycemic events in type 1 diabetic patients. Diabetes Care 23: , ) Ben G, Gnudi L, Maran A et al:effects of chronic alcohol intake on carbohydrate and lipid metabolism in subjects with typeⅡ(non-insulin-dependent)diabetes. Am J Med 90:70-76, ) Turnbull PJ, Sinclair AJ:Evaluation of nutritional status and its relationship with functional status in older citizens with diabetes mellitus using the mini nutritional assessment(mna) tool--a preliminary investigation. J Nutr Health Aging 6: , ) Maruyama K, Sato S, Ohira T et al:the joint impact on being overweight of self reported 36

7 3 食事療法 behaviours of eating quickly and eating until full:cross sectional survey. BMJ 337:a2002, ) Imai S, Matsuda M, Hasegawa G et al:a simple meal plan of eating vegetables before carbohydrate was more effective for achieving glycemic control than an exchange-based meal plan in Japanese patients with type 2 diabetes. Asia Pac J Clin Nutr 20: , ) 柴崎貞二, 糟谷知宏, 斎藤誠一郎ほか : 咀嚼能力と血糖コントロールとの関係について. プラクティス 11: , ) 高橋徳江, 内野泰, 綿田裕孝ほか :1 型糖尿病患者の食事療法に食事バランスガイドとカーボカウンティングを組み合わせることの有用性について. 日本臨床栄養学会雑誌 29: , ) Gunn D, Mansell P:Glycaemic control and weight 7 years after Dose Adjustment For Normal Eating( DAFNE)structured education in Type 1 diabetes. Diabet Med 29: , 2012 参考にした資料 a) Pastors JG, Warshaw H, Daly A et al:the evidence for the effectiveness of medical nutrition therapy in diabetes management. Diabetes Care 25: , 2002 b) Bantle JP, Wylie-Rosett J, Albright AL et al(american Diabetes Association):Nutrition recommendations and interventions for diabetes:a position statement of the American Diabetes Association. Diabetes Care 31(Suppl 1):S61-S78, 2008 c) American Diabetes Association:Standards of medical care in diabetes Diabetes Care 35(Suppl 1):S11-S63,

8 論文コード対象方法結果 1)UKPDS Group, 1990 前後比較試験 2)Wing RR et al, )Kulkarni K et al, 1998 非ランダム化比較試験 4)Anderson JW et al, 2004 システマティックレビュー 5)Chandalia M et al, 型糖尿病 (3,044 人 ) 肥満 2 型糖尿病 (93 人 ) 1 型糖尿病 (54 人 ) 糖尿病患者 2 型糖尿病 (13 人 ) 炭水化物 50%, 脂質 30%, たんぱく質 20% の英国糖尿病協会の勧告に従った食事. 理想体重の 110% 未満 : 1,672 kcal, 理想体重の :1,361 kcal, 理想体重の :1,217 kcal, 理想体重の 150% 以上 : 1,098 kcal[3 ヵ月間 ] 400kcal/ 日群 vs1,000kcal/ 日群 [20 週間 ] ガイドライン使用群 (24 人 )vs コントロール ( 従来の方法 ) 群 (30 人 )[3 ヵ月間 ] 米国, カナダ, 欧州, 英国, インド, アフリカ, 日本などの糖 尿病学会が推奨する炭水化物, 食物繊維の摂取に関する勧告および 24 文献を紹介 食物繊維中等量食 (24g)vs 高食物繊維食 (50g)[6 週間 ] 447 人の diet failure 群を除く 2,597 人で空腹時血糖値は 11.4± 3.3 から 8.1± 1.8 mmol/l に減少した 体重減少とは独立して, カロリー制限が空腹時血糖, インスリン感受性を改善 ガイドライン使用群では血糖コントロールは著明に改善 糖尿病患者の食事は炭水化物 55% 以上, たんぱく質 12 16%, 脂質 30% 未満, 一価不飽和脂肪酸 12 15% が勧められる. また食物繊維は 25 50g/ 日,glycemic index に関する情報を食品交換表などの教材に収載する 高食物繊維食は血糖コントロールを改善し, 高インスリン血症を改善した. 総コレステロール, トリグリセライドも低下した 6)Hanefeld M et al, 1991 インスリン非依存型糖尿病 (1,139 人 ) 介入群 ( 教育群 )(761 人 )vs コントロール群 (378 人 )[5 年間 ] 糖尿病教育は血糖コントロールを改善し, 経口血糖降下薬の必要量を減少させた 7)Shai I et al (DIRECT Group), 2008 肥満患者 (322 人 ) 平均 BMI 31kg/m 2 の肥満患低炭水化物食群は低脂肪食群に者を低炭水化物食, 低脂肪食, 比し体重減少効果は有意であっ地中海食の 3 群に分けて 2 年た ( 4.7±6.5kg vs 2.9 ± 間の体重減少効果を比較 4.2kg) 8)Nordmann AJ et al, 2006 メタアナリシス 9)Stern L et al, 2004 BMI 25 以上の肥満者 (447 人 ) 肥満患者 (132 人 ), サブグループの糖尿病患者 (54 人 ) 炭水化物制限食 (222 人 ) と脂肪制限食 (225 人 ) の比較 6 ヵ月後では炭水化物制限食が脂肪制限食より体重減少が大きかったが,1 年後には両群間で差がみられなかった. 低炭水化物食では低脂肪食に比し LDL- C の上昇を認めた 炭水化物制限食と脂肪制限食の炭水化物制限食と脂肪制限食で体重, 血糖コントロールへの影 1 年後の体重減少 ( 肥満患者 ) 響には差がみられなかった. HbA1c は炭水化物制限食で有意に低下していたが, 症例数が少なく (n=54), 脱落率が高い (34%) 38

9 3 食事療法 論文コード対象方法結果 10)Raal FJ et al, )Kodama S et al, 2009 メタアナリシス 1 型糖尿病 (22 人 ) 白人 2 型糖尿病 (306 人 ) たんぱく非制限食 (>1.6g/kg/ 日 ) とたんぱく制限食 (0.8 g/kg/ 日 ) で 6 ヵ月後の GFR, 尿蛋白を比較 低脂肪高炭水化物食 ( 中央値 : 脂肪 24%, 炭水化物 58%) と高脂肪低炭水化物食 ( 中央値 : 脂肪 40%, 炭水化物 40%) の代謝に及ぼす影響を比較 たんぱく非制限食で GFR は有意に低下し, たんぱく制限食で尿蛋白が 2.15( ) g/ 日から 1.13( ) g/ 日へ有意に減少 低脂肪高炭水化物食は HbA1c には影響は与えないが, 空腹時インスリン, トリグリセライドを上昇させ,HDL コレステロールを低下させた 12)de Koning L et al, 2011 コホート研究 ベースラインに 2 型糖尿病を有炭水化物摂取量で 5 群に分けさない米国人男性 (40,475 人 ) て 2 型糖尿病の発症率を比較 低炭水化物食で動物性のたんぱく質, 脂質を摂取した場合は糖尿病の発症リスクが増加した [HR 1.37( )]. しかし植物性のたんぱく質, 脂質を摂取した場合は糖尿病の発症リスクが減少した [HR 0.78 ( )] 13)Fung TT et al, 2010 コホート研究 非糖尿病の米国人女性 85,168 人 (34 59 歳 ), 米国人男性 44,548 人 (40 75 歳 ) 炭水化物摂取量で 10 群に分けて全死亡率, 心血管イベントによる死亡率を比較 低炭水化物食で動物性のたんぱく質, 脂質を摂取した場合は全死亡, 心血管イベントによる死亡リスクが増加した. 一方植物性のたんぱく質, 脂質を摂取した場合は全死亡, 心血管イベントによる死亡リスクが減少した 14)Lagiou P et al, 2012 コホート研究 15)Noto H et al, 2013 メタアナリシス 16)Bazzano LA et al, 2008 コホート研究 17)Garg A, 1998 メタアナリシス 18)Friedberg CE et al, 1998 メタアナリシス 19)Jenkins DJ et al, )Giacco R et al, 2000 非糖尿病者 (43,396 人 ) 非糖尿病者 (272,216 人 ) 非糖尿病者 (71,346 人 ) 2 型糖尿病 1 型,2 型糖尿病 2 型糖尿病 (210 人 ) 1 型糖尿病 (63 人 ) 平均 15.7 年間, 炭水化物摂取ならびにたんぱく質摂取をスコア化し, 虚血性心疾患や脳梗塞を含む心血管疾患の発症を調査 低炭水化物による全死亡, 心血管死亡, 心血管イベント発症のリスクを比較 18 年間,4 年ごとに質問票を用いて食事内容を調査, 糖尿病発症頻度を調査 [ コントロールのないコホート研究 ] 高脂肪食群と高炭水化物食群における脂質, 炭水化物代謝の変動 血清脂質, 耐糖能に及ぼす影響 高穀物繊維食 (104 人 ) と低 GI 6ヵ月後,HbA1c は低 GI 食食 (106 人 ) の HbA1c 値改善 ( 0.50%) が高穀物繊維食効果の比較 ( 0.18%) より強い改善効果を示した 低食物繊維食 (15g)vs 高食物繊維食 (50g) 低炭水化物高たんぱく食は虚血性心疾患や脳梗塞を含む心血管疾患の発症リスクを経年的に増大させた 全死亡のリスクは低炭水化物食遵守者で有意に高かった ( 調整リスク比 1.31,95% 信頼区間 ) 果物ならびに緑色葉物野菜の摂取は,2 型糖尿病発症の減少をもたらした. 一方, フルーツジュースの摂取は糖尿病発症の増加をもたらした 一価不飽和脂肪酸の高脂肪食は脂質代謝のみならず炭水化物代謝も改善する 魚油は血糖コントロールには影響しない. しかし, トリグリセライドを約 30% 低下させる 高食物繊維食群では長期 (24 週間 ) 摂取可能で, 血糖コントロールの改善と低血糖の頻度が減少した 39

10 論文コード対象方法結果 21)Ben G et al, 1991 コホート研究 2 型糖尿病 (121 人 ) 慢性アルコール摂取群 (45g/ 日 )vs 非アルコール摂取群 アルコール摂取群では血糖コントロールが悪化した 22)Turnbull PJ et al, 2002 ケースコントロール研究 65 歳以上 (35 人 ),2 型糖尿病 (35 人 ), 対照 栄養評価,ADL( 日常生活動作 ) の評価 栄養評価, 血清アルブミン, ADL スコアが糖尿病者において低値を示した 23)Maruyama K et al, 2008 横断研究 健常者 (4,140 人 ) 質問法による BMI, 総エネルギー摂取量と早食い, 満腹まで食べる習慣との関係の検討 早食いで満腹になるまで食べる者は,BMI と総エネルギー摂取量が高く, 満腹になるまで食べず早食いでない者に比べて, 過体重である確率が 3 倍高かった 24)Imai S et al, 2011 前後比較試験 2 型糖尿病, 日本人 (101 人 ) 毎食野菜から摂取する食品の摂取順序を指導することによる血糖コントロール改善効果を評価 毎食野菜から摂取する食品の摂取順序を指導することにより有意に HbA1c を改善することができた 25) 柴崎貞二ほか, 1994 横断研究 26) 高橋徳江ほか, 2007 前後比較試験 糖尿病患者 (104 人 ) 1 型糖尿病 (13 人 ) チューインガム法による咀嚼能と血糖コントロールとの関係 カーボカウントを用いた食事指導の血糖コントロールへの効果の検討 歳の糖尿病患者群では咀嚼能力値と HbA1c との間に負の相関が認められた 1 型糖尿病患者 13 人にカーボカウントを用いた食事指導を行い, 平均 8.9 ヵ月の指導でグリコアルブミンが平均 24.8% から 20.7% に改善 27)Gunn D et al, 2012 非ランダム化比較試験 1 型糖尿病, 英国人 (222 人 ) Dose Adjustment For Normal Eating(DAFNE) を用いた教育と通常教育で HbA1c と体重の変化を観察 DAFNE プログラムで教育を受けた患者は HbA1c が有意に低下 (8.6±1.1 vs 8.1±1.1%) 40

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 2014 年 11 月 8 日 ( 土 ) 血糖値管理に関する栄養指導研究会 セミナー於 ) 野村コンファレンスプラザ日本橋 実践! 血糖管理のポイント ~ カーボカウント法と食品交換表第 7 版との連携 ~ 京都大学医学部附属病院 疾患栄養治療部しでけんいちろう 幣憲一郎 本日の話題 食事療法の重要性は誰もが理解している エネルギー管理を中心とした体重管理で 糖尿病治療効果を上げてきた時代があることも事実

More information

状況を全国平均と比較すると 総エネルギー摂取量には差はないが 脂肪エネルギー比率が 25% 以上の者の割合は男女ともに 60% を越えており 全国平均の 40~50% をはるかに上回っている ( 2 ) この間の交通手段の発達などによる身体活動の低下に加えて このような脂質栄養の過剰摂取が日本人にお

状況を全国平均と比較すると 総エネルギー摂取量には差はないが 脂肪エネルギー比率が 25% 以上の者の割合は男女ともに 60% を越えており 全国平均の 40~50% をはるかに上回っている ( 2 ) この間の交通手段の発達などによる身体活動の低下に加えて このような脂質栄養の過剰摂取が日本人にお PRESS RELEASE 日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言 糖尿病における食事療法の現状と課題 2013 年 3 月日本糖尿病学会 ( はじめに ) 現在の我が国における 2 型糖尿病の増加は インスリン分泌能の低下をきたしやすい体質的素因の上に 内臓脂肪蓄積型肥満によるインスリン抵抗性状態が加わったことに起因するところが大きいと言われている その原因は 戦後の我が国における生活習慣の変化

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 第 3 回佐賀糖尿病療養指導士認定研修会 糖尿病の食事療法指導と支援聴き取りの方法 佐賀大学医学部附属病院古賀茜 2016.6.5 佐賀大学 糖尿病の食事療法とは 糖尿病の食事療法糖尿病治療に従事する医療スタッフとして 糖尿病治療の基本であり 出発点 第 1 2 の目的 そして意義 糖尿病患者が 健常者と同様の日常生活を営むのに必要な栄養素を摂取し 糖尿病の代謝異常を是正 合併症予防の発症や進展を抑制すること

More information

hyoushi

hyoushi 2 栄養バランスに配慮した食生活にはどんないいことがあるの? 栄養バランスに配慮した食生活を送ることは 私たちの健康とどのように関係しているのでしょうか 日本人を対象とした研究から分かったことをご紹介します 主食 主菜 副菜を組み合わせた食事は 栄養バランスのとれた食生活と関係しています 病気のリスク低下に関係している食事パターンがあります バランスのよい食事は長寿と関係しています 主食 主菜 副菜のそろった食事ってどんな食事?

More information

<4D F736F F D D3591E597A A8D9182C982A882AF82E98E A882E682D BB95A882CC90DB8EE697CA82C6905

<4D F736F F D D3591E597A A8D9182C982A882AF82E98E A882E682D BB95A882CC90DB8EE697CA82C6905 5 大陸 18 カ国における脂質および炭水化物の摂取量と心臓血管疾患および死亡との関連性 : 前向きコホート研究 Associations of fats and carbohydrate intake with cardiovascular disease and mortality in 18 countries from five continents (PURE): a prospective

More information

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症 2009 年 4 月 27 日放送 糖尿病診療における早期からの厳格血糖コントロールの重要性 東京大学大学院医学系研究科糖尿病 代謝内科教授門脇孝先生 平成 19 年糖尿病実態調査わが国では 生活習慣の欧米化により糖尿病患者の数が急増しており 2007 年度の糖尿病実態調査では 糖尿病が強く疑われる方は 890 万人 糖尿病の可能性が否定できない方は 1,320 万人と推定されました 両者を合計すると

More information

2015 年度 SFC 研究所プロジェクト補助 和食に特徴的な植物性 動物性蛋白質の健康予防効果 研究成果報告書 平成 28 年 2 月 29 日 研究代表者 : 渡辺光博 ( 政策 メディア研究科教授 ) 1

2015 年度 SFC 研究所プロジェクト補助 和食に特徴的な植物性 動物性蛋白質の健康予防効果 研究成果報告書 平成 28 年 2 月 29 日 研究代表者 : 渡辺光博 ( 政策 メディア研究科教授 ) 1 2015 年度 SFC 研究所プロジェクト補助 和食に特徴的な植物性 動物性蛋白質の健康予防効果 研究成果報告書 平成 28 年 2 月 29 日 研究代表者 : 渡辺光博 ( 政策 メディア研究科教授 ) 1 1. 研究概要ユネスコ無形文化遺産に登録された 和食 に特徴的な植物性蛋白質と動物性蛋白質のメタボリックシンドローム予防効果を検討し mrna 解析により分子レベルのメカニズムを明らかにする

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 基本的事項 脂 質 脂質 (lipids) 水に不溶で 有機溶媒に溶解する化合物栄養学的に重要な脂質脂肪酸 中性脂肪 リン脂質 糖脂質 ステロール類 機能エネルギー産生の主要な基質脂溶性ビタミンの吸収ステロイドホルモン ビタミン D の前駆体 消化 吸収 代謝 トリアシルグリセロール 膵リパーゼ 消化 吸収リン脂質 膵ホスホリパーゼA2 消化 吸収コレステロールエステル コレステロールエステラーゼ

More information

MNT MNT CVD MNT 1) 2) 3) 4) MNT 1) 1 2 2) MNT MNT MNT MNT 1 1 2 1 % HbA1C 2

MNT MNT CVD MNT 1) 2) 3) 4) MNT 1) 1 2 2) MNT MNT MNT MNT 1 1 2 1 % HbA1C 2 2008 American Diabetes Association, et al. Nutrition recommendations and interventions for diabetes: a position statement of the American Diabetes Association. Diabetes Care. 2008 Jan; 31 Suppl 1: S61-S78.

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 日本人の食事摂取基準と運動指針 日本人の食事摂取基準 (2010 年版 ) とは? (Dietary reference intakes; DRIs) 平成 22 年度 ~ 平成 26 年度の 5 年間 国民の健康の維持 増進 生活習慣病の予防を目的とし エネルギー及び各栄養素の摂取量の基準を示すもの 対象者 : 健康な個人または集団 ただし 何らかの軽度な疾患 ( 例えば 高血圧 高脂血症 高血糖

More information

H26_大和証券_研究業績_C本文_p indd

H26_大和証券_研究業績_C本文_p indd インスリン非使用 2 型糖尿病患者における自己血糖測定の血糖コントロールへの影響 慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科 目黒周 はじめに現在わが国では簡易血糖測定器を用いた自己血糖測定 (Self monitoring of blood glucose 以下 SMBG) はインスリン治療を行っていない糖尿病患者において保険適用になっておらず ほとんど行われていない 非インスリン投与 2 型糖尿病患者におけるSMBGの意義は現在でも一致した見解が得られていないが

More information

<4D F736F F D CB48D655F94928D95445F90488E9690DB8EE68AEE8F802E646F63>

<4D F736F F D CB48D655F94928D95445F90488E9690DB8EE68AEE8F802E646F63> 日本人の食事摂取基準 ( 概要 )( 抜粋 ) 1 策定の目的食事摂取基準は 健康な個人または集団を対象として 国民の健康の維持 増進 エネルギー 栄養素欠乏症の予防 生活習慣病の予防 過剰摂取による健康障害の予防を目的とし エネルギー及び各栄養素の摂取量の基準を示すものである 2 策定方針 設定指標 食事摂取基準 (Dietary Reference Intakes) として エネルギーについては

More information

日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人

日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人 糖尿病とは? 糖尿病とは ブドウ糖が血液の中に増えすぎてしまう病気です 糖尿病には 1 型と 2 型があり 2 型糖尿病の発症に生活習慣が深くかかわっています 食べ過ぎ 運動不足 日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 35 30 尿 25 病 20 35 倍 890 万人 患者数増加率 15 10 5 0 1 1370 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100

More information

動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012 年版 ( 日本動脈硬化学会 ) ガイドラインの策定経緯 高脂血症診療ガイドライン :1997 年 動脈硬化性疾患診療ガイドライン 2002 年版 :2002 年 動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007 年版 :2007 年 動脈硬化性疾患予防ガイドライン

動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012 年版 ( 日本動脈硬化学会 ) ガイドラインの策定経緯 高脂血症診療ガイドライン :1997 年 動脈硬化性疾患診療ガイドライン 2002 年版 :2002 年 動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007 年版 :2007 年 動脈硬化性疾患予防ガイドライン 学会ガイドラインの概要と食事療法等に関する記載 動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012 年版 ( 日本動脈硬化学会 )...1 動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症治療ガイド 2008 年版 ( 日本動脈硬化学会 )..3 高血圧治療ガイドライン 2009( 日本高血圧学会 )...5 エビデンスに基づく CKD 診療ガイドライン 2009( 日本腎臓学会 )...7 科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン

More information

複製 転載禁止 The Japan Diabetes Society, 2016 糖尿病診療ガイドライン 2016 CQ ステートメント 推奨グレード一覧 1. 糖尿病診断の指針 CQ なし 2. 糖尿病治療の目標と指針 CQ なし 3. 食事療法 CQ3-2 食事療法の実践にあたっての管理栄養士に

複製 転載禁止 The Japan Diabetes Society, 2016 糖尿病診療ガイドライン 2016 CQ ステートメント 推奨グレード一覧 1. 糖尿病診断の指針 CQ なし 2. 糖尿病治療の目標と指針 CQ なし 3. 食事療法 CQ3-2 食事療法の実践にあたっての管理栄養士に 糖尿病診療ガイドライン 2016 1. 糖尿病診断の指針 2. 糖尿病治療の目標と指針 3. 食事療法 CQ3-2 食事療法の実践にあたっての管理栄養士による指導は有効か? 食事療法の実践にあたって, 管理栄養士による指導が有効である. 4. 運動療法 CQ4-2 2 型糖尿病患者に運動療法は有効か? 有酸素運動が, 血糖コントロール インスリン抵抗性 心肺機能 脂質代謝を改善し, 血圧を低下させる.

More information

H29_第40集_大和証券_研究業績_C本文_p indd

H29_第40集_大和証券_研究業績_C本文_p indd 慢性腎臓病 (CKD) における危険因子としての食後高血糖の検討 独立行政法人国立病院機構千葉東病院臨床研究部 糖尿病研究室長関直人 はじめに 1. 研究の背景慢性腎臓病 (CKD) は 動脈硬化 腎機能低下 末期腎不全 心血管イベントなどの危険因子であることが報告されている (1) 一方で食後高血糖もまた 動脈硬化 心血管イベントの危険因子であることが報告されている (2) 食後高血糖の検出には持続血糖モニタリング

More information

3 スライディングスケール法とアルゴリズム法 ( 皮下注射 ) 3-1. はじめに 入院患者の血糖コントロール手順 ( 図 3 1) 入院患者の血糖コントロール手順 DST ラウンドへの依頼 : 各病棟にある AsamaDST ラウンドマニュアルを参照 入院時に高血糖を示す患者に対して 従来はスライ

3 スライディングスケール法とアルゴリズム法 ( 皮下注射 ) 3-1. はじめに 入院患者の血糖コントロール手順 ( 図 3 1) 入院患者の血糖コントロール手順 DST ラウンドへの依頼 : 各病棟にある AsamaDST ラウンドマニュアルを参照 入院時に高血糖を示す患者に対して 従来はスライ 3 スライディングスケール法とアルゴリズム法 ( 皮下注射 ) 3-1. はじめに 入院患者の血糖コントロール手順 ( 図 3 1) 入院患者の血糖コントロール手順 DST ラウンドへの依頼 : 各病棟にある AsamaDST ラウンドマニュアルを参照 入院時に高血糖を示す患者に対して 従来はスライディングスケール法 ( 図 2 2) が多用されてきた スライディングスケール法は簡便で ある程度の血糖コントロールは可能である

More information

糖尿病予備群は症状がないから からだはなんともないの 糖尿病予備群と言われた事のある方のなかには まだ糖尿病になったわけじゃないから 今は食生活を改善したり 運動をしたりする必要はない と思っている人がいるかもしれません 糖尿病予備群の段階ではなんの症状もないので そう考えるのも無理はないです しか

糖尿病予備群は症状がないから からだはなんともないの 糖尿病予備群と言われた事のある方のなかには まだ糖尿病になったわけじゃないから 今は食生活を改善したり 運動をしたりする必要はない と思っている人がいるかもしれません 糖尿病予備群の段階ではなんの症状もないので そう考えるのも無理はないです しか 糖尿病ってなに 糖尿病予備群といわれたら 糖尿病予備群 糖尿病の境界型ってなに 糖尿病予備群と言われるのは どのようなときでしょうか 2 型糖尿病の場合 ある日突然 血糖値が高くなるのではありません 多くの場合 ゆっくり 何年もかかって血糖値が高くなり 糖尿病に至ります まだ糖尿病と診断されるほど高くないけれど 正常より血糖値が高くなってきた状態を 糖尿病の境界型 や 糖 尿病予備群 と言ったりします

More information

スライド 1

スライド 1 日本人の食事摂取基準 (2010 年版 ) に おけるエネルギー 主要栄養素の課題について 東京大学大学院佐々木敏 1 食事摂取基準エネルギー 主要栄養素 ( 大原則 ) 作る ために 作る のではない 使う ( 理論的に使い 検証することで 実践の質及び食事摂取基準の質を上げていく ) ために 作る のである 存在するエビデンスや研究者の興味と現場が必要とするエビデンスとの乖離が問題ではないか?

More information

2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄

2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄 2. 栄養管理計画のすすめ方 2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄養管理計画 ) 食事を提供する対象者の性 年齢階級 身体特性 ( 身長と体重,

More information

カテゴリー別人数 ( リスク : 体格 肥満 に該当 血圧 血糖において特定保健指導及びハイリスク追跡非該当 ) 健康課題保有者 ( 軽度リスク者 :H6 国保受診者中特定保健指導外 ) 結果 8190 リスク重なりなし BMI5 以上 ( 肥満 ) 腹囲判定値以上者( 血圧 (130 ) HbA1

カテゴリー別人数 ( リスク : 体格 肥満 に該当 血圧 血糖において特定保健指導及びハイリスク追跡非該当 ) 健康課題保有者 ( 軽度リスク者 :H6 国保受診者中特定保健指導外 ) 結果 8190 リスク重なりなし BMI5 以上 ( 肥満 ) 腹囲判定値以上者( 血圧 (130 ) HbA1 3 健康課題保有者 ( 軽度リスク者 :H6 国保受診者中特定保健指導外 ) 結果 健康課題保有者 ( 軽度リスク者 :H6 国保受診者中特定保健指導外 ) 結果 性別 年齢別人数 性別 年齢 集計 男性 40 歳代 1 50 歳代 5 男性計 37 女性 40 歳代 15 50 歳代 6 女性計 77 総計 114 女性 50 歳代 54% 性別 年齢別調査人数 男性 50 歳代 % 男性 40

More information

Microsoft Word - 1 糖尿病とは.doc

Microsoft Word - 1 糖尿病とは.doc 2 糖尿病の症状がは っきりしている人 尿糖が出ると多尿となり 身体から水分が失われ 口渇 多飲などが現れます ブドウ糖が利用されないため 自分自身の身体(筋肉や脂肪)を少しずつ使い始めるので 疲れ やすくなり 食べているのにやせてきます 3 昏睡状態で緊急入院 する人 著しい高血糖を伴う脱水症や血液が酸性になること(ケトアシドーシス)により 頭痛 吐き気 腹痛などが出現し すみやかに治療しなければ数日のうちに昏睡状態に陥ります

More information

「長寿のためのコレステロール ガイドライン2010 年版」に対する声明

「長寿のためのコレステロール ガイドライン2010 年版」に対する声明 長寿のためのコレステロールガイドライン 2010 年版 に対する声明 平成 22 年 9 月 1 日に 脂質栄養学会 コレステロールガイドライン策定委員会 という組織から 標記 ガイドライン 1) が発表された この内容をめぐる一部のメディアの報道により 一般の方々のみならず 患者やその家族の方々の間にも コレステロールに関する認識に 混乱を招いている 日本動脈硬化学会は 動脈硬化性疾患予防ガイドライン

More information

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規 論文の内容の要旨 論文題目アンジオテンシン受容体拮抗薬テルミサルタンの メタボリックシンドロームに対する効果の検討 指導教員門脇孝教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 19 年 4 月入学 医学博士課程 内科学専攻 氏名廣瀬理沙 要旨 背景 目的 わが国の死因の第二位と第三位を占める心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を引き起こす基盤となる病態として 過剰なエネルギー摂取と運動不足などの生活習慣により内臓脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満を中心に

More information

栄養素バランスと食事の摂り方炭水化物の摂取量と糖尿病との関係には永い論議があるが, 炭水化物摂取量のみの減量によって体重が減少することはなく, 血糖コントロールやインスリン抵抗性の改善についても, 根拠となる研究結果はこれまでに得られていない. 最近のメタアナリシスでは, 低炭水化物食, 低脂肪食間

栄養素バランスと食事の摂り方炭水化物の摂取量と糖尿病との関係には永い論議があるが, 炭水化物摂取量のみの減量によって体重が減少することはなく, 血糖コントロールやインスリン抵抗性の改善についても, 根拠となる研究結果はこれまでに得られていない. 最近のメタアナリシスでは, 低炭水化物食, 低脂肪食間 糖尿病診療ガイドライン 2016 食事療法 3 Q3-1 糖尿病における食事療法の意義と最適な栄養素のバランスはどのようなものか? ステートメント 炭水化物を 50~60% エネルギー, たんぱく質 20% エネルギー以下を目安とし, 残りを脂質とする. 身体活動量, 合併症の状態, 嗜好性などの条件に応じて, 適宜, 柔軟に対処する. 食事療法の意義日本における 2 型糖尿病の増加は, 戦後の生活習慣の変化に起因している.

More information

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会 第 3 章保健指導対象者の選定と階層化 (1) 保健指導対象者の選定と階層化の基準 1) 基本的考え方生活習慣病の予防を期待できる内臓脂肪症候群 ( メタボリックシンドローム ) の選定及び階層化や 生活習慣病の有病者 予備群を適切に減少させることができたかを的確に評価するために 保健指導対象者の選定及び階層化の標準的な数値基準が必要となる 2) 具体的な選定 階層化の基準 1 内臓脂肪型肥満を伴う場合の選定内臓脂肪蓄積の程度を判定するため

More information

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より 平成 20 年 10 月 30 日 ( 木 ) 第 19 回上越地域職域健診懇談会 特定保健指導対象者を減少させるために 肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より 危険因子が重なるほど脳卒中

More information

ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません 脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と TNF-αや IL-6 などという悪玉因子を分泌します 内臓肥満になる と 内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします さらに脂質異常症

ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません 脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と TNF-αや IL-6 などという悪玉因子を分泌します 内臓肥満になる と 内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします さらに脂質異常症 糖尿病ってなに メタボってなに メタボリックシンドロームってなに メタボ という言葉は テレビや新聞 インターネットで良く見かけると思います メタボは メタボリックシンドロームの略で 内臓脂肪が多くて糖尿病をはじめとする生活習慣病になりやすく 心臓病や脳などの血管の病気につながりやすい状況をいいます 具体的には糖尿病の境界型や 高血圧 脂質異常症 肥満などは 糖尿病の発症や心臓や血管の病気につながりや

More information

日本スポーツ栄養研究誌 vol 目次 総説 原著 11 短報 19 実践報告 資料 45 抄録

日本スポーツ栄養研究誌 vol 目次 総説 原著 11 短報 19 実践報告 資料 45 抄録 日本スポーツ栄養研究誌 vol. 8 2015 目次 総説 2015 2 原著 11 短報 19 実践報告 30 37 資料 45 抄録 50 2 1 日本スポーツ栄養研究誌 vol. 8 2015 総説髙田和子 総 説 日本人の食事摂取基準 (2015 年版 ) とスポーツ栄養 2014 3 282015 2014 3 28 2015 1 302 2015 5 2015 2015 1 1 2010

More information

栄養表示に関する調査会参考資料①

栄養表示に関する調査会参考資料① 参考資料 3 栄養表示に関する調査会参考資料 平成 26 年 3 月 26 日 1 現行の栄養表示制度について 第 1 回栄養表示に関する調査会資料 1 2 頁より 販売に供する食品について 栄養成分の含有量の表示や ゼロ % カット などの栄養強調表示 栄養成分の機能を表示する場合には 健康増進法に基づく栄養表示基準に従い 必要な表示をしなければならない 栄養成分表示 1 袋 (75g) 当たり

More information

09„”“ƒ-‚“’à-Ł�‹ä’æ’¶_‘C.ec9

09„”“ƒ-‚“’à-Ł�‹ä’æ’¶_‘C.ec9 京府医大誌 125(9),629~637,2016. 低炭水化物食の功罪 629 総 説 低炭水化物食の功罪 * 福井道明 京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌 代謝内科学 EficacyandSafetyofLow CarbohydrateDiet MichiakiFukui DepartmentofEndocrinologyandMetabolism, KyotoPrefecturalUniversityofMedicineGraduateSchoolofMedicalScience

More information

データの取り扱いについて (原則)

データの取り扱いについて (原則) 中医協費 - 3 2 5. 1. 2 3 データの取り扱いについて 福田参考人提出資料 1. 総論 1 費用効果分析で扱うデータ 費用や効果を積算する際は 様々なデータを取り扱う データを取り扱う際の考え方を整理しておく必要がある (1) 評価対象の医療技術及び比較対照の医療技術の 費用 と 効果 を別々に積算する 費用効果分析の手順 (2) 評価対象の医療技術と比較対照の医療技術との増分費用効果比の評価を行う

More information

2) エネルギー 栄養素の各食事からの摂取割合 (%) 学年 性別ごとに 平日 休日の各食事からのエネルギー 栄養素の摂取割合を記述した 休日は 平日よりも昼食からのエネルギー摂取割合が下がり (28~31% 程度 ) 朝食 夕食 間食からのエネルギー摂取割合が上昇した 特に間食からのエネルギー摂取

2) エネルギー 栄養素の各食事からの摂取割合 (%) 学年 性別ごとに 平日 休日の各食事からのエネルギー 栄養素の摂取割合を記述した 休日は 平日よりも昼食からのエネルギー摂取割合が下がり (28~31% 程度 ) 朝食 夕食 間食からのエネルギー摂取割合が上昇した 特に間食からのエネルギー摂取 平成 26 年度日本の小中学生の食事状況調査結果概要 < 目的 > 日本の小中学生の食事摂取状況をできるだけ正確に記述する < 方法 > 2014 年 11~12 月に食事記録法と食事歴法質問票による食事調査 食生活に関する質問票調査 身体測定を実施 青森 山形 茨城 栃木 富山 滋賀 島根 愛媛 高知 福岡 佐賀 鹿児島の各県より 小学校 3 年生約 30 人 小学校 5 年生約 30 人 中学校

More information

激増する日本人糖尿病 ( 万人 ) 2,500 糖尿病の可能性が否定できない人 (HbA1c 6.0~6.4) 糖尿病が強く疑われる人 (HbA1c 6.5% 以上 ) 2,210 万人 2,000 1,500 1,000 1,620 万人 1,370 万人 万人 880 万人 +

激増する日本人糖尿病 ( 万人 ) 2,500 糖尿病の可能性が否定できない人 (HbA1c 6.0~6.4) 糖尿病が強く疑われる人 (HbA1c 6.5% 以上 ) 2,210 万人 2,000 1,500 1,000 1,620 万人 1,370 万人 万人 880 万人 + 平成 24 年 9 月 1 日 2012 年度日本臨床検査標準協議会 (JCCLS) 学術集会 HbA1cと糖尿病診療 日常診療における HbA1c 測定 標準化の意義 東京大学大学院医学系研究科糖尿病 代謝内科植木浩二郎 激増する日本人糖尿病 ( 万人 ) 2,500 糖尿病の可能性が否定できない人 (HbA1c 6.0~6.4) 糖尿病が強く疑われる人 (HbA1c 6.5% 以上 ) 2,210

More information

Microsoft Word - Ⅲ-11. VE-1 修正後 3.14.doc

Microsoft Word - Ⅲ-11. VE-1 修正後 3.14.doc 平成 18 年度厚生労働科学研究費補助金 ( 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業 ) 日本人の食事摂取基準 ( 栄養所要量 ) の策定に関する研究 主任研究者柴田克己滋賀県立大学教授 Ⅲ. 分担研究者の報告書 11. 高 α- トコフェロールあるいは高 γ- トコフェロール摂取に伴うビタミン E の 血中濃度変化と運動トレーニングの影響 分担研究者森口覚 山口県立大学教授 研究要旨ビタミン E

More information

やまぐち糖尿病療養指導士講習会  第1回 確認試験

やまぐち糖尿病療養指導士講習会  第1回 確認試験 平成 30 年度山口県糖尿病療養指導士講習会第 1 回確認試験 糖尿病の現状と課題 糖尿病の療養指導と療養指導士の役割 1. 正しい組み合わせはどれか (1) 国民健康 栄養調査の推計によると 糖尿病が強く疑われる人は増加しているが 糖尿病の可能性が否定できない人の数は現在減少傾向にある (2) 小児 1 型糖尿病の発症率は我が国と比して北欧諸国の方が高い (3) 国民健康 栄養調査によると高齢になるほど糖尿病受診率は低下する

More information

高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に

高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に 高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に関節疾患 5 位が骨折 転倒であり 4,5 位はいずれも運動器が関係している 骨粗しょう症のメカニズムの解明

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 保健指導者に求められる力 ( 食事 栄養編 ) 林芙美 ( 千葉県立保健医療大学 ) 武見ゆかり ( 女子栄養大学 ) 1 アセスメント 押さえていますか? 保健指導での食生活支援のポイント 生活に即した目標設定のために 習慣的な食事時間や量 間食習慣等についても確認する 気づきの促し 対象者の食習慣にあわせ 自分の食行動や食事量と改善目標とする食行動や食事量との違い ( 例えば 間食や飲酒量など

More information

1 栄養成分表示を活用してみませんか? 媒体の内容 1 ページ 導入 ねらい : 栄養成分表示 とは 食品に含まれているエネルギー及びたんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量などを表示したものであることを理解する 栄養成分表示を見たことがありますか? と問いかけ 普段から栄養成分表示を見ているか 見て

1 栄養成分表示を活用してみませんか? 媒体の内容 1 ページ 導入 ねらい : 栄養成分表示 とは 食品に含まれているエネルギー及びたんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量などを表示したものであることを理解する 栄養成分表示を見たことがありますか? と問いかけ 普段から栄養成分表示を見ているか 見て 消費者の特性に応じた栄養成分表示活用のためのリーフレットの 消費者一人ひとりの健康課題の解決や適切な食品選択につながるよう そして 消費者の特性に応じて 栄養成分表示の活用が進むよう 消費者向けリーフレットを作成 1 栄養成分表示を活用してみませんか?[ 基本媒体 ] 1 2 栄養成分表示を活用して バランスのよい食事を心がけましょう![ 若年女性向け ] 7 3 栄養成分表示を活用して メタボ予防に役立てましょう![

More information

-3- Ⅰ 市町村国保の状況 1 特定健康診査受診者の状況 平成 23 年度は 市町村国保 (41 保険者 )98,439 人の特定健康診査データの集計を行った 市町村国保の診者数は男性 女性ともに 歳の割合が多く 次いで 歳 歳の順となっている 男性 女性 総数

-3- Ⅰ 市町村国保の状況 1 特定健康診査受診者の状況 平成 23 年度は 市町村国保 (41 保険者 )98,439 人の特定健康診査データの集計を行った 市町村国保の診者数は男性 女性ともに 歳の割合が多く 次いで 歳 歳の順となっている 男性 女性 総数 -3- Ⅰ 市町村国保の状況 1 特定健康診査受診者の状況 平成 23 年度は 市町村国保 (41 保険者 )98,439 人の特定健康診査データの集計を行った 市町村国保の診者数は男性 女性ともに 70-74 歳の割合が多く 次いで 60-64 歳 65-69 歳の順となっている 男性 女性 総数 男性 女性 総数 市町村国人 3,197 3,314 4,258 5,562 9,527 8,548

More information

要望番号 ;Ⅱ-183 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

要望番号 ;Ⅱ-183 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品 要望内容 成分名 ( 一般名 ) 販売名 会社名 国内関連学会 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする )

More information

スライド 1

スライド 1 (2,922) (2,731) (243) (215) (45) (385) (469) (395) (52) (451) (635) (648) (65) (637) (3,622) (3,363) (292) (252) (495) (465) (545) (487) (66) (564) (775) (762) (99) (833) (2,922) (2,731) (243) (215) (45)

More information

上原記念生命科学財団研究報告集, 28 (2014)

上原記念生命科学財団研究報告集, 28 (2014) 上原記念生命科学財団研究報告集, 28 (2014) 38. 非肥満 2 型糖尿病患者の基質酸化適応能 大河原一憲 Key words: 非肥満 2 型糖尿病患者, 基質酸化, エネルギー代謝適応能, 食事療法 電気通信大学情報理工学部共通教育部健康 スポーツ科学部会 緒言欧米諸国において2 型糖尿病患者の多くは肥満を伴い, インスリン抵抗性の増大が主たる発症の要因といわれている. 一方, 日本人は遺伝的にインスリン分泌能が低く,

More information

‡BUNITE_Studyƒv?ƒgƒR??−iFinal_Ver_−j _docx

‡BUNITE_Studyƒv?ƒgƒR??−iFinal_Ver_−j _docx 調査実施計画書 経口糖尿病治療薬 ( インクレチン関連薬関連薬を含む ) 投与に関する実態調査研究 UNITE Study (Use of a New and Innovative Therapy for diabetes: Evaluation study) 社団法人日本糖尿病協会 第 1.0 版 2010 年 3 月作成 目次 1. 研究の概要 1 2. はじめに 3 3. 調査の目的 3 4.

More information

心房細動1章[ ].indd

心房細動1章[ ].indd 1 心房細動は, 循環器医のみならず一般臨床医も遭遇することの多い不整脈で, 明らかな基礎疾患を持たない例にも発症し, その有病率は加齢とともに増加する. 動悸などにより QOL が低下するのみならず, しばしば心機能低下, 血栓塞栓症を引き起こす原因となり, 日常診療上最も重要な不整脈のひとつである. 1 [A] 米国の一般人口における心房細動の有病率については,4 つの疫学調査をまとめた Feinberg

More information

Microsoft Word - cjs63B9_ docx

Microsoft Word - cjs63B9_ docx 日本人の年齢別推算糸球体濾過量 (egfr) の検討 ~ 協会けんぽ東京支部 76 万人の健診データから ~ 渋谷区医師会 望星新宿南口クリニック院長高橋俊雅 協会けんぽ東京支部保健グループ岡本康子 尾川朋子 目的 企画総務グループ馬場武彦 概要 推算糸球体濾過量 (egfr) は 慢性腎臓病 (CKD) の診断 治療に広く利用さ れているが 個々人の egfr を比較できる年齢別 egfr( 標準値

More information

CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の

CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の [web 版資料 1 患者意見 1] この度 高尿酸血症 痛風の治療ガイドライン の第 3 回の改訂を行うことになり 鋭意取り組んでおります 診療ガイドライン作成に患者 市民の立場からの参加 ( 関与 ) が重要であることが認識され 診療ガイドライン作成では 患者の価値観 希望の一般的傾向 患者間の多様性を反映させる必要があり 何らかの方法で患者 市民の参加 ( 関与 ) に努めるようになってきております

More information

( 様式甲 5) 氏 名 忌部 尚 ( ふりがな ) ( いんべひさし ) 学 位 の 種 類 博士 ( 医学 ) 学位授与番号 甲第 号 学位審査年月日 平成 29 年 1 月 11 日 学位授与の要件 学位規則第 4 条第 1 項該当 Benifuuki green tea, containin

( 様式甲 5) 氏 名 忌部 尚 ( ふりがな ) ( いんべひさし ) 学 位 の 種 類 博士 ( 医学 ) 学位授与番号 甲第 号 学位審査年月日 平成 29 年 1 月 11 日 学位授与の要件 学位規則第 4 条第 1 項該当 Benifuuki green tea, containin ( 様式甲 5) 氏 名 忌部 尚 ( ふりがな ) ( いんべひさし ) 学 位 の 種 類 博士 ( 医学 ) 学位授与番号 甲第 号 学位審査年月日 平成 29 年 1 月 11 日 学位授与の要件 学位規則第 4 条第 1 項該当 Benifuuki green tea, containing O-methylated 学位論文題名 EGCG, reduces serum low-density

More information

26 氏 名 た田 なか中 せい精 いち一 学位の種類学位記番号学位授与の日付学位授与の要件 博士 ( 医学 ) 乙第 751 号平成 28 年 2 月 22 日学位規則第 4 条第 2 項 学位論文題目 Add-on treatment with teneligliptin ameliorates glucose fluctuations and improves glycemic control

More information

調査の概要 本調査は 788 組合を対象に平成 24 年度の特定健診の 問診回答 (22 項目 ) の状況について前年度の比較から調査したものです 対象データの概要 ( 全体 ) 年度 被保険区分 加入者 ( 人 ) 健診対象者数 ( 人 ) 健診受診者数 ( 人 ) 健診受診率 (%) 評価対象者

調査の概要 本調査は 788 組合を対象に平成 24 年度の特定健診の 問診回答 (22 項目 ) の状況について前年度の比較から調査したものです 対象データの概要 ( 全体 ) 年度 被保険区分 加入者 ( 人 ) 健診対象者数 ( 人 ) 健診受診者数 ( 人 ) 健診受診率 (%) 評価対象者 特定健診の 問診回答 の状況に関する調査 平成 26 年 8 月 健康保険組合連合会 IT 推進部データ分析推進グループ 1 / 52 調査の概要 本調査は 788 組合を対象に平成 24 年度の特定健診の 問診回答 (22 項目 ) の状況について前年度の比較から調査したものです 対象データの概要 ( 全体 ) 年度 被保険区分 加入者 ( 人 ) 健診対象者数 ( 人 ) 健診受診者数 ( 人

More information

結果の概要

結果の概要 結果の概要 1 生活習慣病有病者 予備群の状況 (1) メタボリックシンドローム ( 内臓脂肪症候群 ) の状況 男性 男性のメタボリックシンドロームが強く疑われる者とその予備群と考えられる者を合わせた割合は49.4 で全国の48.8 を若干上回っている 平成 18 年に比べ 全体では8.4ポイント増加しており 特に~ 歳代は予備群の割合が増加し 5 歳代以上は 強く疑われる者の割合が増加した 図

More information

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用 資料 1 食品の機能性表示に関する制度 平成 25 年 4 月 4 日 消費者庁 保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用食品 保健の機能の表示ができる

More information

2011年度版アンチエイジング01.ppt

2011年度版アンチエイジング01.ppt 睡眠障害と糖尿病との関連性について 健常者でも睡眠不足の状態になると血糖値が上昇 睡眠時間と糖尿病発症の関連については 多くの疫学的データがあり 睡眠時間が極端に少ない人と多い人に糖尿病が多い 質の良い睡眠は血糖を安定化させ 血糖コントロールへの意欲を 向上させる よい睡眠は第3の生活習慣病(河盛隆造) さかえ 2009年引用 睡眠障害と高血圧の関連性について 睡眠不足は高血圧管理を悪化させる 質のいい睡眠は

More information

医療法人将優会 将優会 クリニックうしたに

医療法人将優会 将優会 クリニックうしたに 医療法人将優会クリニックうしたに 理事長 院長牛谷義秀 食後高血糖は恐い! 血糖 とは血液中に含まれるブトウ糖のことを指し その血液中に含まれる量を表しているのが 血糖値 です 血糖値は食事を取るたびに上がります それは 食事で取られた栄養素の中で糖質が消化酵素によって分解されてブドウ糖となって小腸で吸収され さらに血液により全身に運搬されるからです エネルギーとしてすぐに消費されるブドウ糖以外は

More information

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M 図 1 調査前年 1 年間の ART 実施周期数別施設数 図 4 ART 治療周期数別自己注射の導入施設数と導入率 図 2 自己注射の導入施設数と導入率 図 5 施設の自己注射の使用目的 図 3 導入していない理由 図 6 製剤種類別自己注射の導入施設数と施設率 図 7 リコンビナント FSH を自己注射された症例の治療成績は, 通院による注射症例と比較し, 差があるか 図 10 リコンビナント FSH

More information

2 11. 脂肪 蓄 必 12. 競技 引退 食事 気 使 13. 日 練習内容 食事内容 量 気 使 14. 競技 目標 達成 多少身体 無理 食事 仕方 15. 摂取 16. 以外 摂取 17. 自身 一日 摂取 量 把握 18. 一般男性 ( 性. 一日 必要 摂取 把握 19. 既往歴 図

2 11. 脂肪 蓄 必 12. 競技 引退 食事 気 使 13. 日 練習内容 食事内容 量 気 使 14. 競技 目標 達成 多少身体 無理 食事 仕方 15. 摂取 16. 以外 摂取 17. 自身 一日 摂取 量 把握 18. 一般男性 ( 性. 一日 必要 摂取 把握 19. 既往歴 図 1 A study of eating Consciousness in university track and field athletes 高梨 雄太 TAKANASHI Yuta 1. はじめに食事 栄養摂取 陸上競技 限 競技 選手 重要 特 大学陸上競技者 強度 高 適切 栄養摂取 休養 必要 適切 栄養摂取 浪費 筋 合成 糖質 質 補給 意味 広範 渡 体重 視野 入 投擲競技 身体以外

More information

A9R284E

A9R284E 第1章 初診時とフォローアップのための アプローチ 本書は 毎日の診療ですぐに役立つ実践的な糖尿病診療ハンドブックを目 指したため 糖尿病の診断 分類 問診など通常の教科書に記載されている 総論的な内容はあえて省略した これらについては ぜひ 糖尿病治療ガイド 2016-2017 日本糖尿病学 会 編 文光堂 をご参照していただきたい また 糖尿病診療におけるエビデンスとその根拠となる論文については

More information

血糖値 (mg/dl) 血中インスリン濃度 (μu/ml) パラチノースガイドブック Ver.4. また 2 型糖尿病のボランティア 1 名を対象として 健康なボランティアの場合と同様の試験が行われています その結果 図 5 に示すように 摂取後 6 分までの血糖値および摂取後 9 分までのインスリ

血糖値 (mg/dl) 血中インスリン濃度 (μu/ml) パラチノースガイドブック Ver.4. また 2 型糖尿病のボランティア 1 名を対象として 健康なボランティアの場合と同様の試験が行われています その結果 図 5 に示すように 摂取後 6 分までの血糖値および摂取後 9 分までのインスリ 血糖値 (mg/dl) 血中インスリン濃度 (μu/ml) パラチノースガイドブック Ver.4. 7. 摂取後の血糖値変化 パラチノースは小腸のイソマルターゼにより グルコースとフルクトースに分解され消化吸収されます この酵素反応はゆっくり進むため パラチノースの消化吸収速度は遅く スクロースの約 1/5 とされています 18) パラチノースは摂取した際の血液中へのグルコースの流入が穏やかであり

More information

書式・記述方法等の統一について

書式・記述方法等の統一について 在宅生活ハンドブック No.28 糖尿病の方の食事内容 1 別府重度障害者センター ( 栄養部門 2015) はじめに 1 Ⅰ 糖尿病とは 1 1. 糖尿病発症の原因 2 Ⅱ 糖尿病と合併症 2 1. 合併症とは 2 2. 合併症を予防するためには 3 Ⅲ 糖尿病の方の食事の摂り方 3 1. 食事は適正なエネルギー量にしましょう 3 2.1 日 3 食に分けて摂りましょう 4 3. 栄養バランスのよい食事をしましょう

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション の使用例 DPP-4 阻害剤からへの切り替え 57 歳女性糖尿病罹病期間 5 年 主訴 : 体重増加 身長 :165 cm 体重 :70.3 kg B M I:25.8kg/m 2 HbA1c:6.5 % 家族歴 : 無し TG:141mg/dl LDL-C:122mg/dl HDL-C:48mg/dl 尿 Alb 8.3mg/g cre 合併症 : 脂質異常症 DM 治療 :DPP-4 阻害剤 合併症治療薬

More information

Microsoft Word - 44-第4編頭紙.doc

Microsoft Word - 44-第4編頭紙.doc 別紙 2 レセプト分析対象病名等一覧 ( 優先順 ) 疾病と治療疾患名 ICD10 コード点数コード 1 糖尿病糖尿病 E11~E14 2 インスリン療法インスリン在宅自己注射指導管理料点数コード レセ電算コード C101 3 高血圧症 高血圧症 I10 本態性高血圧症 I10 4 高脂血症 高脂血症 E785 高 HDL 血症 E780 高 LDL 血症 E780 高トリグリセライド血症 E781

More information

01. 表紙

01. 表紙 2 脂質異常症 1. 脂質異常症と食事の関連ここでは脂質異常症を高 LDL(low density lipoprotein) コレステロール血症 低 HDL(high density lipoprotein) コレステロール血症 高トリグセライド血症の三つのタイプに分けて栄養素摂取量との関連を記述する なお エネルギーの過剰摂取 ( 身体活動レベルが不足しているための相対的なエネルギーの過剰摂取を含む

More information

(検8)05資料4 門脇構成員 随時血糖値の判定基準について

(検8)05資料4 門脇構成員 随時血糖値の判定基準について 平成 28 年 11 月 8 日 第 8 回特定健康診査 特定保健指導の在り方に関する検討会 資料 4 保健指導対象者の選定と階層化における 随時血糖値の判定基準について 東京大学医学部附属病院糖尿病 代謝内科門脇孝 1 現行の保健指導対象者の選定と階層化における血糖関連検査の判定基準 2 血糖関連検査の判定基準に関する背景 (1) 保健指導判定値 : 空腹時血糖 100mg/dL, HbA1c 5.6%

More information

糖尿病がどんな病気なのか 病気を予防するためにどんな生活が望ましいかについて解説します また 検診が受けられるお近くの医療機関を検索できます 健康診断の結果などをご用意ください 検査結果をご入力いただくことで 指摘された異常をチェックしたり 理解を深めたりすることができます 病気と診断され これから

糖尿病がどんな病気なのか 病気を予防するためにどんな生活が望ましいかについて解説します また 検診が受けられるお近くの医療機関を検索できます 健康診断の結果などをご用意ください 検査結果をご入力いただくことで 指摘された異常をチェックしたり 理解を深めたりすることができます 病気と診断され これから 糖尿病がどんな病気なのか 病気を予防するためにどんな生活が望ましいかについて解説します また 検診が受けられるお近くの医療機関を検索できます 健康診断の結果などをご用意ください 検査結果をご入力いただくことで 指摘された異常をチェックしたり 理解を深めたりすることができます 病気と診断され これから治療を受けられる方が 納得して治療を受けられるようお手伝いをします 現在治療を受けている患者さんやご家族の方を対象に

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 食事摂取基準 (2020 年版 ) の 策定方針について 策定に当たっての基本原則 ( 案 ) 原則として 2015 年版の策定方法を踏襲した上で 各栄養素及び栄養に関連した代謝性疾患の栄養評価に関する最新の知見に基づき 現行の基準の改定や内容の見直しの必要性を検討し 最新のレビュー結果を反映した策定とする 2015 年版において整理した 今後の課題 については 最新のレビュー結果を反映した策定とする

More information

37 4

37 4 妊娠中の糖代謝異常と母体 胎児への影響 産後のフォローアップ 母体 胎児への影響 妊娠糖尿病の方は 出産後に血糖値が正常化しても 将来 罹患するリスクが高い状態にあります 妊娠中の糖代謝異常 ます は成長促進作用もあることから 胎児が発育して巨大児になるなど 母体のみならず 胎児や生ま 既報では 妊娠糖尿病では 正常血糖の妊婦に比べてなるリスクが7.4倍とされています4 仮に罹患して気づかないでいると

More information

5 7つの生活習慣 主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防を推進するため 7つの生活習慣の改善に取り組みます 1 栄養 食生活 7つの生活習慣 栄養は 不足しても過剰になっても人体に影響を与え 疾患が生じる原因になります 栄養 食生活に関する正しい知識を身につけ 質 量ともにバランスのとれた食事を摂ることが必要です 課 題 男性の4人に1人が肥満です 特に若い男性に増えています 若い女性のやせが増えています

More information

【0513】12第3章第3節

【0513】12第3章第3節 第 3 章第 3 節 栄養状態の改善に向けて 1. 食生活アセスメント 基本チェックリストを確認の上 より詳しく食生活の課題を知るために 食生活アセスメントを実施してみましょう (1) 基本チェックリスト 栄養 NO. 質問事項回答解決方法 11 6 か月間で 2~3kg 以上の体重減少がありましたか 12 BMI が 18.5 未満ですか *BMI= 体重 (kg) 身長 (m) 身長 (m) はい

More information

第12回 代謝統合の破綻 (糖尿病と肥満)

第12回 代謝統合の破綻 (糖尿病と肥満) 第 12 回代謝統合の破綻 ( 糖尿病と肥満 ) 日紫喜光良 基礎生化学講義 2018.6.26 1 糖尿病とは インスリンの相対的 もしくは絶対的な不足に起因する 空腹時の血糖値上昇で さまざまな疾患からなる症候群 2 図 25.1 より 1 型糖尿病と 2 型糖尿病 1 型糖尿病 2 型糖尿病 発症年齢 通常 小児期や思春期 症状の急性的進行 通常 35 歳以降 症状の慢性的進行 発症時の栄養状況栄養不足が多い肥満のことが多い

More information

特定の原因によるその他の糖尿病遺伝子の異常によるもの ほかの病気や薬剤に伴って起こるものがあります 妊娠糖尿病妊娠中に初めて発見した又は発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常のことを言います 妊娠中はわずかな高血糖でも胎児に影響を与えるため 糖尿病ではなくとも 妊娠糖尿病 と呼びます 妊娠中に胎盤が

特定の原因によるその他の糖尿病遺伝子の異常によるもの ほかの病気や薬剤に伴って起こるものがあります 妊娠糖尿病妊娠中に初めて発見した又は発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常のことを言います 妊娠中はわずかな高血糖でも胎児に影響を与えるため 糖尿病ではなくとも 妊娠糖尿病 と呼びます 妊娠中に胎盤が かのやの食べて育む知恵袋 2017.11 食育推進キャラクター ちゃこさん あなたの血糖値大丈夫ですか? 年々 健康診断や人間ドックで血糖値やヘモグロビンA1 c の数値が少しずつ悪化していませんか? 糖尿病がどんな病気か知り 日常生活を見直し糖尿病を予防しましょう 糖尿病ってどんな病気? インスリンの働きと糖尿病私たちが食事をすると 糖質は分解されブドウ糖となり 血液中に入って全身に送られます そしてすい臓から分泌されるインスリンの働きで

More information

らではなく野菜から摂取することで食後血糖値を抑制できた 4) 米飯のみの場合に比べ卵を同時に摂取すると食後血糖値は抑制できた 5) 同じく大豆製品や乳製品を同時に摂取する場合に食後の血糖値は抑制できたと報告されている 6) これらは炭水化物単独で摂取した場合に比べ たんぱく質や脂質あるいはそれ以外の

らではなく野菜から摂取することで食後血糖値を抑制できた 4) 米飯のみの場合に比べ卵を同時に摂取すると食後血糖値は抑制できた 5) 同じく大豆製品や乳製品を同時に摂取する場合に食後の血糖値は抑制できたと報告されている 6) これらは炭水化物単独で摂取した場合に比べ たんぱく質や脂質あるいはそれ以外の < 研究ノート > 2 型糖尿病入院患者の食後血糖値に影響を及ぼす栄養素等の要因 Nutritional Factors Influencing Postprandial Blood Glucose in Inpatients with Type 2 Diabetes 岡村吉隆 1, 南野幸生 2, 前田朱音 3, 村上多永子 4, 林奈津美 5 6, 山内美佳 要旨本研究は2 型糖尿病患者の食後血糖値に影響する栄養素について明らかにすることを目的とした

More information

01. 表紙

01. 表紙 3 糖尿病 1. 糖尿病と食事の関連 1 1. 概念と定義糖尿病は インスリン作用の不足に基づく慢性の高血糖状態を主徴とする代謝症候群である この疾患群の共通の特徴はインスリン効果の不足であり それによって糖 脂質 たんぱく質を含むほとんど全ての代謝系に異常を来す インスリンの効果が不足する機序には インスリンの供給不全 ( 絶対的ないし相対的 ) と インスリンが作用する臓器 ( 細胞 ) におけるインスリン感受性の低下

More information

Microsoft Word コーヒーと健康

Microsoft Word コーヒーと健康 コーヒーとハーブティーの摂取により一般住民の肝臓の硬度が低下する : ロッテルダム研究 Coffee and herbal tea consumption is associated with lower liver stiffness in the general population: The Rotterdam study. J Hepatol 2017. 67; 339 348 要約 ロッテルダム研究は,

More information

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 (ICD10: C81 85, C96 ICD O M: 9590 9729, 9750 9759) 治癒モデルの推定結果が不安定であったため 治癒モデルの結果を示していない 203 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 71 68 50 53 52 45 47 1993 1997 1998 2001 2002 2006 2002 2006 (Period 法 ) 43 38 41 76

More information

Shokei College Investigation into the Physical Condition, Lifestyle and Dietary Habits of the Members of a Boy s Soccer Team and their Families (1) Ph

Shokei College Investigation into the Physical Condition, Lifestyle and Dietary Habits of the Members of a Boy s Soccer Team and their Families (1) Ph Investigation into the Physical Condition, Lifestyle and Dietary Habits of the Members of a Boy s Soccer Team and their Families (1) Physical Condition and Dietary Intake before and after Dietary Education

More information

Microsoft PowerPoint 【資料3】主な改定内容と課題について0405

Microsoft PowerPoint 【資料3】主な改定内容と課題について0405 食事摂取基準 (2015 年版 ) の 主な改定内容と課題について 食事摂取基準 (2015 年版 ) の策定方針 < ポイント 1> 生活習慣病の発症予防と共に 重症化予防 も視野に入れて策定 図日本人の食事摂取基準 (2015 年版 ) 策定の方向性 1 < ポイント 2> 対象者の範囲を拡張 食事摂取基準の対象は 健康な個人並びに健康な人を中心として構成されている集団とし 高血圧 脂質異常 高血糖

More information

点 には 留 意 しなければならない また 炭 水 化 物 を 多 く 含 む 食 品 を 用 いて 血 糖 値 やインスリ ン 値 の 変 動 を 検 討 した 報 告 では 低 GI 食 でも 食 べ 過 ぎると 高 血 糖 や 過 剰 インスリン 反 応 が みられている 1) そこで 食 品

点 には 留 意 しなければならない また 炭 水 化 物 を 多 く 含 む 食 品 を 用 いて 血 糖 値 やインスリ ン 値 の 変 動 を 検 討 した 報 告 では 低 GI 食 でも 食 べ 過 ぎると 高 血 糖 や 過 剰 インスリン 反 応 が みられている 1) そこで 食 品 糖 尿 病 患 者 に 対 する 糖 質 制 限 低 GI 食 の 効 果 (150301) 入 院 して がっちり 食 事 指 導 を 受 けた 後 なのに 家 に 帰 ると 間 食 してしまう 高 齢 患 者 自 己 血 糖 測 定 はしっかりやってくれているので 血 糖 が 悪 いことがすぐバレてしまう 間 食 をやめさせようと する 家 族 との 関 係 にも 影 響 が 出 てしまい 大

More information

Q2 はどのような構造ですか? A2 LDL の主要構造蛋白はアポ B であり LDL1 粒子につき1 分子存在します 一方 (sd LDL) の構造上の特徴はコレステロール含有量の減少です 粒子径を規定する脂質のコレステロールが少ないため小さく また1 分子のアポ B に対してコレステロールが相対

Q2 はどのような構造ですか? A2 LDL の主要構造蛋白はアポ B であり LDL1 粒子につき1 分子存在します 一方 (sd LDL) の構造上の特徴はコレステロール含有量の減少です 粒子径を規定する脂質のコレステロールが少ないため小さく また1 分子のアポ B に対してコレステロールが相対 Q1 とは何ですか? A1 LDL は比重 1.019~1.063g/ml の幅広いリポ蛋白の集合であり 粒子サイズの異なる幾つかの亜分画より構成されています このうち粒子サイズが小さく 比重の重い LDL を小型高密度 LDL( 英語では (sd LDL)) と言います Austin Krauss らは電気泳動を用いて LDL の平均粒子直径を測定し 直径 25.5nm 以下の sd LDL を主に有する症例をパターン

More information

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用 販売しようとする機能性表示食品の科学的根拠等に関する基本情報 ( 一般消費者向け ) 商品名蹴脂粒食品の区分 加工食品 ( サプリメント形状 その他 ) 生鮮食品機能性関与成分名キトグルカン ( エノキタケ抽出物 ) 表示しようとする機能性本品はキトグルカン ( エノキタケ抽出物 ) を配合しており 体脂肪 ( 内臓脂肪 ) を減少させる働きがあります 体脂肪が気になる方 肥満気味の方に適しています

More information

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial Hyperglycemia-Induced Pathological Changes Induced by Intermittent

More information

3„”“ƒ-‚“’à-‰´Œ{’æ’¶.ec9

3„”“ƒ-‚“’à-‰´Œ{’æ’¶.ec9 京府医大誌 126(3),157~162,2017. 肥満とメタボリック症候群 157 総 説 肥満とメタボリック症候群 * 橋本善隆, 福井道明 京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌 代謝内科学 ObesityandMetabolicSyndrome YoshitakaHashimotoandMichiakiFukui DepartmentofEndocrinologyandMetabolism,

More information

要望番号 ;Ⅱ-24 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 8 位 ( 全 33 要望中

要望番号 ;Ⅱ-24 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 8 位 ( 全 33 要望中 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 8 位 ( 全 33 要望中 ) 要望する医薬品 成 分 名 ( 一般名 ) 販 売 名 会 社 名 国内関連学会 amoxicillin-clabulanate

More information

[ 原著論文 ] メタボリックシンドローム該当者の年齢別要因比較 5 年間の健康診断結果より A cross primary factors comparative study of metabolic syndrome among the age. from health checkup resu

[ 原著論文 ] メタボリックシンドローム該当者の年齢別要因比較 5 年間の健康診断結果より A cross primary factors comparative study of metabolic syndrome among the age. from health checkup resu [ 原著論文 ] メタボリックシンドローム該当者の年齢別要因比較 5 年間の健康診断結果より A cross primary factors comparative study of metabolic syndrome among the age. from health checkup result for 5 years 清奈帆美 當仲 香 河邊博史 高橋 綾 松本可愛 齋藤圭美 澁谷麻由美

More information

糸球体で濾過されたブドウ糖の約 90% を再吸収するトランスポータである SGLT2 阻害薬は 尿糖排泄を促進し インスリン作用とは独立した血糖降下及び体重減少作用を有する これまでに ストレプトゾトシンによりインスリン分泌能を低下させた糖尿病モデルマウスで SGLT2 阻害薬の脂肪肝改善効果が報告

糸球体で濾過されたブドウ糖の約 90% を再吸収するトランスポータである SGLT2 阻害薬は 尿糖排泄を促進し インスリン作用とは独立した血糖降下及び体重減少作用を有する これまでに ストレプトゾトシンによりインスリン分泌能を低下させた糖尿病モデルマウスで SGLT2 阻害薬の脂肪肝改善効果が報告 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小宮力 論文審査担当者 主査下門顕太郎副査内田信一吉田雅幸 論文題目 Ipragliflozin improves hepatic steatosis in obese mice and liver dysfunction in type 2 diabetic patients irrespective of body weight reduction ( 論文内容の要旨

More information

表紙69-5,6_v10.eps

表紙69-5,6_v10.eps 2 1 6 宇佐美 眞 他 に対応する管理を行う3 4 癌と栄養代謝 悪液質 cachexia とその前段階の前悪液質 precachexia は 図2に示す体重減少と BMI の変化 サルコペニア の有無 食欲不振と代謝変化によって定義されている3 悪液質は 腫瘍の種類と存在部位により極めて多様な 病態を呈するが その病態は図3の様に 代謝変化臓器 として骨格筋減少 サルコペニア が中心におかれて理

More information

untitled

untitled 5 K 5 3 HP http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/taikou03.html 2004 1 2 1 http://www.dm-net.co.jp/calendar/2007/06/005835.php 6 85cm 100cm 2 90cm 2 TG 150mg/dl HDLHDL-C 40mg/dl 130mmHg 85mmHg

More information

study のデータベースを使用した このデータベースには 2010 年 1 月から 2011 年 12 月に PCI を施行された 1918 人が登録された 研究の目的から考えて PCI 中にショックとなった症例は除外した 複数回 PCI を施行された場合は初回の PCI のみをデータとして用いた

study のデータベースを使用した このデータベースには 2010 年 1 月から 2011 年 12 月に PCI を施行された 1918 人が登録された 研究の目的から考えて PCI 中にショックとなった症例は除外した 複数回 PCI を施行された場合は初回の PCI のみをデータとして用いた 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小西裕二 論文審査担当者 主査荒井裕国 副査小川佳宏 下門顯太郎 論文題目 Comparison of outcomes after everolimus-eluting stent implantation in diabetic versus non-diabetic patients in the Tokyo-MD PCI study ( 論文内容の要旨

More information

す しかし 日本での検討はいまだに少なく 比較的小規模の参加者での検討や 個別の要因との関連を報告したものが殆どでした 本研究では うつ病患者と対照者を含む 1 万人以上の日本人を対象とした大規模ウェブ調査で うつ病と体格 メタボリック症候群 生活習慣の関連について総合的に検討しました 研究の内容

す しかし 日本での検討はいまだに少なく 比較的小規模の参加者での検討や 個別の要因との関連を報告したものが殆どでした 本研究では うつ病患者と対照者を含む 1 万人以上の日本人を対象とした大規模ウェブ調査で うつ病と体格 メタボリック症候群 生活習慣の関連について総合的に検討しました 研究の内容 2018 年 3 月 19 日 Tel:042-341-2711( 総務部広報係 ) 株式会社ジーンクエスト 肥満や高脂血症 食生活 運動習慣がうつ病と関連 ~11,876 人を対象とした大規模ウエッブ調査で明らかに ~ 国立研究開発法人国立精神 神経医療研究センター (NCNP 東京都小平市 理事長: 水澤英洋 ) 神経研究所 ( 所長 : 武田伸一 ) 疾病研究第三部功刀浩部長および秀瀬真輔医師

More information

2214kcal 410g 9.7g 1 Point Advice

2214kcal 410g 9.7g 1 Point Advice 健康長寿なふくいの ~ 福井県版食事バランスガイド ~ では ウ ー ン とラ 体 で 身体活動量を やすことを しています は コシ カリ の しそ の りの 厚生労働省 農林水産省が決定した食事バランスガイドを参考に作成 食事バランスガイドとは 1 日に 何を どれだけ 食べたらよいかがわかる食事の目安です ふだん食べる料理を 主食 副菜 主菜 牛乳 乳製品 果物 に分けて 一日に必要な食事の量をわかりやすく表したものです

More information

268 LSG 図 Lee ABCD 表 1 4 Age BMI C Duration Still DiaRem 表 1 4 HbA1c Ⅱ 対象と方法 1 17 LSG 6 3 Excess Weight Loss EWL BMI 25 kg/m 2 Hb

268 LSG 図 Lee ABCD 表 1 4 Age BMI C Duration Still DiaRem 表 1 4 HbA1c Ⅱ 対象と方法 1 17 LSG 6 3 Excess Weight Loss EWL BMI 25 kg/m 2 Hb 52 5 18 1 267 原著 ( 臨床研究 ) LSG ABCD DiaRem LSG 3 93.1 1 7.8 CR37.5 PR33.3 1 ABCD 5 DiaRem 12 LSG ABCD DiaRem LSG 腹腔鏡下スリーブ状胃切除術,ABCD スコア,DiaRem スコア Ⅰ はじめに Bariatric Surgery 2 1 metabolic surgery 2 ABCD 2

More information

(6/5 19:00修正)資料3 標準的な健診・保健指導プログラム改定のポイント (2) (2)

(6/5 19:00修正)資料3 標準的な健診・保健指導プログラム改定のポイント (2) (2) 標準的な健診 保健指導プログラム ( 案 )( 平成 30 年 月 ) の主な変更点の具体的内容 第 2 編健診 平成 29 年 6 月 6 日 第 10 回特定健診 特定保健指導の在り方に関する検討会 資料 3-2 第 2 章 2-1 健診項目 ( 検査項目及び質問項目 ) < 本編 ( 案 )p.2-2~5 新旧対照表 p.2 ー 2~5> 特定健診の基本的な項目に以下の内容を追加 脂質検査において中性脂肪が

More information

やまぐち糖尿病療養指導士講習会  第1回 確認試験

やまぐち糖尿病療養指導士講習会  第1回 確認試験 平成 30 年度山口県糖尿病療養指導士講習会第 2 回確認試験 食事療法 1. 食事療法について 正しいものはどれか a. 糖尿病治療の基本であり 出発点である b. 肥満者での体重の通常減量速度は 1 か月間に 5kg が良い c. 食事療法で重要なことは 適正なエネルギー量の食事と規則的な食事習慣の 2 つである d. 食事療法だけの人は指示エネルギー以内であれば 朝食を抜いても問題はない e.

More information

?????21? ????????

?????21? ???????? 7 糖尿病 1. はじめにわが国の糖尿病患者数は 生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加している 糖尿病はひとたび発症すると治癒することはなく 放置すると網膜症 腎症 神経障害などの合併症を引き起こし 末期には失明したり透析治療が必要となることがある さらに 糖尿病は脳卒中 虚血性心疾患などの心血管疾患の発症 進展を促進することも知られている これらの合併症は患者のQOLを著しく低下させるのみでなく

More information

10.Z I.v PDF.p

10.Z I.v PDF.p 食事調査における食事記録法と 食物摂取頻度調査法による違い 保屋野美智子 2010年10月17日受理 要 約 食事調査法のうち 食事記録法と食物摂取頻度調査法 FFQg を行い 学生の 教育のためにはどちらの方法が適切なのかについて検討した 1 どちらの調査法でも 栄養素等摂取量については たんぱく質 脂質以外ほと んどの栄養素が食事摂取基準の推定平均必要量より低値を示した 2 食事記録法と食物摂取頻度調査法とで

More information

14栄養・食事アセスメント(2)

14栄養・食事アセスメント(2) 14 5. 栄養 食事アセスメント 2 ④成果 アウトカム outcome の予測 合併症 死亡 5. 栄養 食事 アセスメント 2 率 ケア必要度 平均在院日数などの成果が予測出来 るかどうか 疾患別に検討されている 一般病棟の高 齢患者では総蛋白質 血清アルブミン リンパ球数と 1. 栄養状態の評価 判定の定義と目標 術後合併症併発 一般病棟内科疾患患者ではアルブミ ① 栄養状態の評価 判定 栄養状態が過剰あるいは欠乏

More information

私の食生活アセスメント

私の食生活アセスメント 評価 ( 健診 ) 食事と運動 資料構成 食生活 摂取エネルギー量一覧 料理 菓子 アルコール アセスメントシート 主観的アセスメント 客観的アセスメント 身体状況 食事 身体活動 運動 プランニングシート 無理なく内臓脂肪を減らすために ~ 運動と食事でバランスよく ~ 私の目標 基本ツール 生活活動 運動 消費エネルギー量一覧 生活活動 運動 食生活 料理レベル 丼ものどんな組合せで選ぶ? ファーストフードどんな組合せで選ぶ?

More information

(別添様式1)

(別添様式1) 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本呼吸器学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 2 位 ( 全 6 要望中 ) 要望する医薬品 成 分 名 ( 一般名 ) 販 売 名 会 社 名 国内関連学会 シクロスポリンネオーラルノバルテイス ファーマ ( 選定理由 )

More information

スライド 1

スライド 1 1. 血液の中に存在する脂質 脂質異常症で重要となる物質トリグリセリド ( 中性脂肪 :TG) 動脈硬化に深く関与する 脂質の種類 トリグリセリド :TG ( 中性脂肪 ) リン脂質 遊離脂肪酸 特徴 細胞の構成成分 ホルモンやビタミン 胆汁酸の原料 動脈硬化の原因となる 体や心臓を動かすエネルギーとして利用 皮下脂肪として貯蔵 動脈硬化の原因となる 細胞膜の構成成分 トリグリセリド ( 中性脂肪

More information

1 生活習慣と病気 ( 生活習慣病は川の流れのように ) レベル 1 不適切な食生活 ( エネルキ ー 食塩 脂肪の過剰等 ) 身体活動 運動不足 喫煙 過度の飲酒 過度のストレス レベル 3 肥満症 ( 特に内臓脂肪型肥満 ) 糖尿病 高血圧症 高脂血症 レベル 2 肥満 高血糖 高血圧 高脂血

1 生活習慣と病気 ( 生活習慣病は川の流れのように ) レベル 1 不適切な食生活 ( エネルキ ー 食塩 脂肪の過剰等 ) 身体活動 運動不足 喫煙 過度の飲酒 過度のストレス レベル 3 肥満症 ( 特に内臓脂肪型肥満 ) 糖尿病 高血圧症 高脂血症 レベル 2 肥満 高血糖 高血圧 高脂血 東海地域食料自給率向上研究会 資料 3 平成 27 年 11 月 21 日 和食 (Washoku) と生活習慣病について 1. 生活習慣病のおさらい 2. 肥満と食の欧米化 < 3. 和食 (Washoku) は良い= 1) 主食はごはん= 2) 栄養バランスが抜群 = 4. まとめ 名古屋学芸大学管理栄養学部 塚原丘美 1 生活習慣と病気 ( 生活習慣病は川の流れのように ) レベル 1 不適切な食生活

More information

hanrei.xls

hanrei.xls 保健師 ( 特定健診等 ) の記入例良い場合第 1 回東北信地域糖尿病療養指導士認定試験 1. 症例 ID : ( 特定検診 88-88888-8 ) 年齢 : ( 52 ) 歳性別 : 男 女指導期間 : ( 2009 ) 年 ( 4 ) 月 ( 10 ) 日 ~( 2009 ) 年 ( 10 ) 月 ( 13 ) 日 ( 入院 外来 在宅 ) (1) 病型 : 1 型 2 型 妊娠糖尿病 その他

More information