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あいねかたづ
5 years ago
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1 デジタルカメラ EXILIM の開発におけるアーキテクト活動事例紹介カシオ計算機株式会社 QV 事業部開発部第三開発室室細潤

2 本の内容 1. はじめに 2. 事例紹介開発体制とアーキテクトアーキテクチャ書アーキテクト活動事例 3. まとめ PAGE 2

3 はじめに PAGE 3

4 紹介細潤 ( ほそだじゅん ) 略歴 1989 年カシオ計算機 ( 株 ) 社電楽器電玩具プリンターの組み込みソフトウェア開発に従事 1997 年よりデジタルカメラの開発に携わる CIPA( カメラ映像機器業会 ) にてExif/DCF 規格策定に関わる 2002 年世界最薄カードサイズデジタルカメラEX-S1/M1 開発以降ほとんどのExilimシリーズの開発に従事 PAGE 4

5 デジタルカメラ EXILIM EX-H20G PAGE 5

6 ZR10 使感評価サクサク過ぎてもう他のカメラには戻れないシャッターボタンを押したらすぐ撮影できて撮影間隔の短さは感動ものとにかく他社に無いサクサク感 / 速 AF/ 撮影間隔こんなにサクサク撮れるカメラを待っていた ZR10よりシャッターチャンスに強いカメラはまず無いと思いますピント合わせも早いし笑っちゃう位速くてストレスが溜まりません PAGE 6

7 EX-ZR15 でさらに進化 PAGE 7

8 デジタルカメラの開発の特徴開発機種 : 年間 10 機種程度同時並開発同シリーズの発売間隔 : 半年程度毎回の新機能追加開発規模 : 100 万超 PAGE 8

9 従来機種の状況と課題状況 (2007 年 2010 年 ) 新機能追加や不具合検討に多くのが関わるようになってきた画素数や画質処理が増加しだんだんと処理速度が遅くなっていた課題に依存しすぎない組織としての開発を強化したい新機能の組み込み改修が素早く出来るようにしたい新 LSI: デュアルコアプロセッサを活かした設計をしたい PAGE 9

10 事例紹介 PAGE 10

11 < 開発体制とアーキテクト > 商品企画品質保証産管理技術的な検討依頼相談仕様設計開発室機種に対する要求画質についての品質要求機種を横断する要求要素技術開発アーキテクチャに関係する要求技術的な検討依頼相談ソフトウェアアーキテクト機種リーダー ( プロジェクトマネージャ ) 画質要求画質アーキテクト LSI/ 回路からの要求 LSI 回路設計コンポーネントへの要求 UI デザインアーキテクチャの変更要求ソフトエンジニア PAGE 11

12 アーキテクトアーキテクト A 全体アーキテクチャ REC システムアーキテクト B 画像処理アーキテクチャ改善チーム A 改善チーム B 改善チーム C REC システム改善リーダー改善リーダー改善リーダーアーキテクト C UI アーキテクチャ PLAY システムアーキテクト A アーキテクト B アーキテクト C マネージャ PAGE 12

13 改善施策推進チーム A: アーキテクチャとその評価依存性検査 (DSM) による評価設計ルール B: 部品化リファクタリング部品表横断的関関連表の作成推進改善チーム A 改善チーム B 改善チーム C C: 開発プロセス成果物の明確化負荷積りの適切な可視化改善リーダー改善リーダー改善リーダーアーキテクトA アーキテクトB アーキテクトC マネージャチームごとにテーマを推進 3 週に度 : 全体改善施策推進チームで進捗を確認改善施策推進チーム PAGE 13

14 活動の全体像 : アーキテクトとエンジニアの連携アーキテクト製品の特徴づけ全体構造のえる化際どい箇所を押さえる依存性検査クレイホックステストソースコードアーキテクチャ書徐々に統合ソフトウェア資産資産運エンジニアリファクタリングリバース設計ファイル単位の部品化コンハイルスイッチの整理改善施策活動 PAGE 14

15 リファクタリングデータを中にを集めて別ファイルにする部品化データデータデータデータデータデータ 5000 を超えるようなファイルはそれをひと固まりで管理することが難しいデータを中にを集め 2000 程度の部品とする PAGE 15

16 エンジニアの活動 - リファクタリング改善前全体プロファイル実行ステップ数安全注意警戒危険注意境界注意境界警戒境界警戒境界危険境界危険境界の数 PAGE 16

17 エンジニアの活動 - リファクタリング改善後全体プロファイル実行ステップ数注意境界注意境界警戒境界警戒境界危険境界危険境界安全注意警戒危険の数 PAGE 17

18 < アーキテクチャ書 > 論商品の開発意図をし特徴や売りを明確にする設計針開発者に対して設計上の具体的な針をリストアップする論と設計針の関連表相反する条件を明 PAGE 18

19 アーキテクチャ書 : 論 ( 例 ) ID 論標分類 M01 素早いスルー復帰すぐに次の被写体を狙うことができるスルー中に静画処理 ( 現像処理 ) も動くこと並性 M02 画質機能 **** を使った画質機能の実現画質 M03 柔軟でリッチなUI 操作に関連する表現を向上させかつ開発を効率化する新要素 M09 速起動 1 秒以内に起動する性能 M10 省電電池寿命を実現するため無駄な処理をしないように作る環境 PAGE 19

20 アーキテクチャ書 : 設計針 ( 例 ) ID 針名内容分類 P01 並性モニタリングと撮影処理は同時にできること制御針 P02 処理分散重い処理は CPU 間に分散させること分割針 P03 疎結合 CPU 間の通信量と頻度をできるだけ少なくする独針 P09 CCD モデルと CMOS モデルの同時開発 CCD/CMOS 共通アーキテクチャとして開発効率を上げる開発針 P10 電制御省電に向けて積極的に電制御をう制御針 PAGE 20

21 < アーキテクト活動事例 > TASK A TASK B TASK C TASK D TASK E TASK F CPU 0 CPU 1 PAGE 21

22 活動事例 1 マルチコアのソフト設計静的構造からのアプローチ機能ブロック図における並性と結合度並して動作できるようにモジュールを分割従来同じモジュール Main 動画再生 RecManager 現像 RecManager_POST PlayManager 動画撮影スルー Monitoring StreamRec StreamMUX StreamPlay Measure Measure_DVLP Measure_POST ImgConvManager0 ImgConvManager1 ImgConvDriver0 ImgConvDriver1 PAGE 22

23 活動事例 1 マルチコアのソフト設計動的構造からのアプローチパフォーマンス解析 1CPU 時のタスク占有率の解析 IDLE, 5.79 Root, 0.02 SO_SSP_Tx, 0.24 他コアに移動できるタスクを識別 SO_SSP_Rx, 0.18 その他, 7.84 MAIN, 0.15 FPD, 2.88 DSPMS, 0.52 MNTR, 5.12 RECM, WBC, 7.24 AE, 1.07 LEDD, 0.04 DSPD, 0.01 ファイル処理は CPU1 へ FLEM, CCDD, PMCD, 1.41 TMRD, 0.75 PICS, 2.68 MES, 9.81 DSPM, 2.01 PAGE 23

24 ダイエット型リファクタリング新しい機能を追加する際に既存の該当部分を削除データひとつのデータ ( 状態変数 ) が全体に波及しているため単純なリファクタリングが困難 PAGE 24 データ新規機能を追加する際に既存の該当部分を削除し徐々にさくしていくデータ

25 活動事例 2 速起動の設計既存の状態遷移から速起動部を分離速起動処理部分の設計 PAGE 25

26 グレイボックステスト活動事例 3- グレイボックステスト重要な動作シーケンスをテストする : 動的構造システム全体でみるとホワイトボックス個別のコンポーネントはブラックボックスアーキテクチャ書でどのシナリオをテストするか決めるテストシナリオドライバスタブ PAGE 26

27 活動事例 3- グレイボックステストプログラムにチェックのコードを埋め込み命令の実やパフォーマンスメモリ状況を計測静画撮影シーケンス連写撮影シーケンス静画撮影間隔動画撮影シーケンス( 右表 ) 速動画撮影シーケンス起動時間 PAGE 27

28 苦労したことアーキテクトの声設計針に反する要望に対し判断が難しかった例 ) サクサク撮影と処理速化の盾どちらを優先するか? アーキテクトの権限がはっきりしていない時間がかかる現場での改善りながらの改善なので仕がない部分も検討も対応も制限時間の範囲内に抑えたがよいコンセンサスを得ることうまく同意が得られないのは再設計対応に時間がかかるから? 従来設計への指摘に対する不満? PAGE 28

29 良かったことアーキテクトの声アーキテクチャ書 : 的と役割が明確になった設計針が明確になっていたためマルチコアの資源の使い待ちなどが意思統され論に合った動作になったグレイボックステスト : 確実に状況が把握できるようになりそれが継続するようになったいろいろな視点から設計をるようになった通しが良くなりメンバー全員にも浸透 PAGE 29

30 まとめ PAGE 30

31 まとめ : アーキテクト活動アーキテクトチームと改善チームを結成リファクタリング部品化推進アーキテクチャ書により論を共有静的構造と動的構造から並性を検討きいモジュールから分離させ再設計グレイボックステストで際どい部分を測定 PAGE 31

32 アーキテクトの活動とはアーキテクチャはどんどん劣化していく針をし改善する向に仕向ける PAGE 32

智美塾　ゆもつよメソッドのアーキテクチャ

智美塾　ゆもつよメソッドのアーキテクチャゆもつよメソッドのテスト要求分析とテストアーキテクチャ設計 JaSST13 東京智美塾 2013 年 1 月 30 日湯本剛 ( 日本 HP) tsuyoshi.yumoto@hp.com ゆもつよ風テスト開発プロセステスト計画実現したい品質の具体的把握テスト箇所の選択テストの目的設定テスト対象アイテム特定テスト分析テストタイプ特定機能の整理 & 再分類テスト条件となる仕様項目特定