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えりかのあき
5 years ago
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1 日本産婦人科医会第 45 回記者懇談会平成 23 年 6 月 8 日 ( 水 ) 日本記者クラブ性犯罪被害者への支援について - 緊急避妊薬ワンストップサービス- 日本産婦人科医会女性保健部会常務理事女性保健委員会副委員長安達知子北村邦夫知子 ( 母子愛育会愛育病院 ) 邦夫 ( 家族計画協会クリニック ) 女性保健部 ( 妊娠とがんを除く女性の健康を扱う ) の重要な活動の 1 つとして思春期を対象とした性教育の指導があります. 産婦人科医会では昭和 53 年より毎年夏に全国の産婦人科医性教育に関る医療関係者や学校関係者 ( 教員養護教員父母教育委員会行政など ) に対して性教育指導セミナーを開催している. 本年は第 34 回セミナーである. -1-

2 性教育の目的は性を学び生きることの尊さ命の大切さを次世代に伝えていくものでこれは第 31 回セミナー ( 石川県担当 ) のメインテーマでもあった. 時代の流れや地域の事情社会的背景から種々の課題が抽出され熱い意見交換やたくさんの宿題教育や指導の仕方社会への広報などの試行錯誤がある. その中で平成 11 年 ( 第 22 回東京担当 ) のセミナーでは女性に対する性暴力を考えるというシンポジウムが組まれました. 以後虐待や性暴力などについてこれを減少させるための教育や問題点被害者へのサポートへ向けてのテーマなどがセミナーで取り上げられ産婦人科医会でもこれに繋がる活動や啓発を行ってきた. 性犯罪は本年度のセミナーでもシンポジウムに取り上げられている. 第 34 回性教育指導セミナー ( 平成 23 年 7 月 31 日 9:00-16:30) 場所 : 別府ビーコンプラザ ( 大分県 Tel ) テーマ : 性教育の可能性 - つながりを求めて - 特別講演 : 私の身体 / 私の気持ち性的自己決定権を考えるワークショップ : 地域をつなぐ性教育を求めてランチョンセミナー : HPVワクチンの普及をめざしてシンポジウム : 性暴力への取り組み関係機関のつながりを求めて 1) 基調講演性暴力救済センター大阪 SACHICO の活動 1) 基調講演性暴力救済センタ大阪 SACHICO の活動 2) 性犯罪被害の実際とその対応 3) 大分県の性犯罪被害者支援の現状と課題 4) 性暴力被害者の心理面への対応支援の充実に向けて - 産婦人科と精神科の連携 - -2-

3 罪種強姦強制わいせつ少年が主たる被害者となる刑法犯の包括罪種別年齢別認知件数 ( 件 ) 年齢内訳平成少年成人を含む少年被害 0 歳 ~ 6 歳 ~ 13 歳 ~ 年総数被害件数割合 5 歳 12 歳 19 歳 21 年 , % 20 年 , % 21 年 3, ,572 6, % 20 年 3, ,755 7, % 強制わいせつ強姦全刑法犯少年被害割合成人被害割合 % 20% 40% 60% 80% 100% 平成 21 年中における少年の補導及び保護の概況及び平成 21 年の犯罪情勢より作成性犯罪被害は子どもが多い子どもが被害者となる性犯罪の実態性犯罪数 ( 認知件数 ) 子どもが性犯罪被害を受けた件数の推移 8,000 7,000 6, 年 7,376 件出典 : 警察庁生活安全局少年の補導および保護の概況平成 21 年性犯罪 : 強姦強制わいせつ強制わいせつ ( 注 ): 認知件数 5,000 4,000 3,000 2, 年 3, 年 2,440 件 2009 年 4,111 件 1998 年 3,637 件 1,000 強制わいせつの被害者となる子ども ( 刑法犯 ) の内訳 ,500 1,439 出典 : 警察庁生活安全局少年の補導および保護の概況平成 21 年 ( 注 ): 認知件数 1, 参考具体的にわいせつとみなされる人体の部分は陰部陰毛肛門及び女性の乳首である. 被害者の男女を問わず肛門に性器を挿入する犯罪は強制わいせつ罪が適用される. 強姦罪は男性には適用されない ( 男性に対する強姦は強姦罪の構成要件を満たさず強制わいせつ罪を成立させるにとどまる ) 未就学小学生中学生高校生大学生その他の学生有職少年無職少年 -3-

4 内閣府 - 第 2 次犯罪被害者等基本計画 ( 平成 23 年 3 月策定 ) 5 つの重点課題 : 第 1 次犯罪被害者等基本計画 ( 平成 17 年 12 月策定 ) に引き続く 1 損害回復経済的支援等への取り組み 2 精神的身体的被害の回復防止への取組 3 刑事手続きへの関与拡充への取組 4 支援等のための体制整備への取組被害者等が再び平穏な生活を営めるように 5 国民の理解の増進と配慮協力の確保への取組の取組給付金の支給に関る制度の充実等 ( 基本法第 13 条関係 ) 性犯罪被害者の医療費の負担軽減警察庁において性犯罪被害者の緊急避妊人工妊娠中絶初診料診断書料性感染症等の検査費用等の公費負担に要する経費を都道府県警察に対し補助するほか緊急避妊等の公費負担の運用ができる限り全国的に同水準で行われ性犯罪被害者の負担軽減に効果的なものになるようまた性犯罪被害に伴う精神疾患についても犯罪被害給付制度の対象となることの周知も含めて各種支援施策の効果的な広報に努めるよう都道府県警察を指導する. 保健医療サービス及び福祉サービスの提供 ( 基本法第 14 条関係 ) 警察における性犯罪被害者に対するカウンセリングの充実 ( 警察庁 ) 性犯罪被害者に対する緊急避妊に関する情報提供 ( 厚労省 ) 医療機関における性犯罪被害者への対応の体制の整備 ( 厚労省 ) 性犯罪被害者対応における看護師等の活用性犯罪被害者のためのワンストップ支援センターの設置促進ワンストップ支援センターの設置促進 ( 内閣府警察庁厚労省 ) 性犯罪被害者のためのワンストップ支援センター : 医師による心身の治療医療従事者民間支援員弁護士臨床心理士等による支援警察官による事情聴取等の実施が可能なセンター 1 内閣府においてワンストップ支援センターを運営している民間団体及び厚労省警察庁法務省文科省等の協力を得てワンストップ支援センターの開設運営の手引き ( 仮称 ) を作成し犯罪被害者支援団体医療機関地方公共団体警察等に配布する 2 警察庁において平成 22 年度に実施した性犯罪被害者対応拠点モデル事業の検証を行いその結果を関係省庁及び犯罪被害者支援団体に提供 3 厚労省において医療機関に対してワンストップ支援センターについてのについての啓発を行うほか犯罪被害者支援団体地方公共団体医師等医療関係者等からワンストップ支援センター開設に向けた相談があった場合には協力が可能な医療機関の情報を収集し当該犯罪被害者支援者団体に提供 4 厚労省において医療機能情報提供制度における登録内容にワンストップ支援センターが施設内に設置されているかどうかを加える -4-

5 産婦人科医会の対応 ( 平成 19 年度より ) 1 性犯罪被害者への対応診療マニュアルの作成と配付 2 警察への協力体制の整備各都道府県の実情調査 3 速やかな被害者の診療と検査および費用の警察当局への請求指導 4 性犯罪被害者支援団体医療機関との意見交換 - 平成 20 年度からの通算 3 回年 1 回の意見交換会の開催 - 警察庁有志医療関係者 ( 産婦人科医師精神科医専任看護師その養成センター代表者 ) 支援団体行政関係者場合により被害者を交えての会議 5 緊急避妊ピルの承認とその適正使用のための指針作成への協力 6 緊急避妊ピルの医師社会への啓発 6 性犯罪被害者のためのワンストップ支援センター開設への協力性犯罪被害者のためのワンストップ支援センターの開設運営の手引 ( 仮称 ) 作成委員会への委員推薦追加資料児童虐待平成 21 年度虐待で死亡した子供たちは心中を除き67 人で 0 歳児が 6 割を占めその内 7 割弱が0ヵ月児で 0ヵ月児のうち生後 1 日以内の死亡が6 割強でした. また加害者の 6 割は実母によるものです. 一方虐待死の約 3 割は望まない妊娠 / 計画していない妊娠でした. 殊に生後 0 日の虐待死では約 7 割が望まない妊娠によって生まれた子供たちです.8 割強で母子手帳が未交付のまま生まれ生まれたその日に殺害されています. 虐待を予防するのには周産期からの関りは大切ですが望まない妊娠を予防し避妊や家族計画を若い時から考えることは最も大切です. -5-

追加資料虐待情報提供の対象となりうる例 < 妊娠産褥の状況 > 分娩時が初診あるいは初回健診時期が妊娠中期以降精神疾患がある ( 産後うつを含む ) 知的障害がある虐待歴被虐待歴があるアルコールまたは薬物依存が現在または過去にあるルまたは薬物依存が現在または過去にある胎児に異常がある胎児発育不全妊娠中絶を繰り返している望まない妊娠 ( 産みたくない

6 追加資料虐待情報提供の対象となりうる例 < 妊娠産褥の状況 > 分娩時が初診あるいは初回健診時期が妊娠中期以降精神疾患がある ( 産後うつを含む ) 知的障害がある虐待歴被虐待歴があるアルコールまたは薬物依存が現在または過去にあるルまたは薬物依存が現在または過去にある胎児に異常がある胎児発育不全妊娠中絶を繰り返している望まない妊娠 ( 産みたくない産みたいけれど育てる自信がない等 ) 多胎妊娠出生後間もない長期入院による母子分離妊娠出産育児に関する経済的不安 ( 夫婦ともに不安定な就労無職等 ) 若年 (10 代 ) 妊娠一人親未婚連れ子がある再婚産後出産が原因の身体的不調が続いている子どもを抱かない等子どもの世話を拒否する子どもをかわいいと思えないなどの言動がある夫や祖父母等家族や身近の支援がない妊娠の届出がされていない医師助産師が立ち会わないで自宅等で出産した衣服等が不衛生出典 : 社会保障審議会児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会検証事例等から抽出追加資料 10 歳代の女性の出生率の年次推移 1970 年の女性人口 1,000 対出生率を 100 とした時の相対値 (1970~2009 年 ) 厚生労働人口統計より 1970 年 1990 年に比較して 17 歳以下での出生率は顕著に増加している全年齢全年齢文科省の学習指導要領における性教育では性的接触は中学 3 年生 ( 主に性感染症予防の観点 ) 避妊人工妊娠中絶については高校 1 年生以降に学習するように指導されているがこれでは遅い. -6-

7 追加資料 - 性に関する事柄を知るべき望ましい時期 - 受精妊娠出産誕生のしくみセックス ( 性交渉 ) 調査対象 : 満 16~49 歳の男女 3,000 人 ( 層化二段無作為抽出法 ), 有効回答率 52.7% 受精妊娠出産誕生のしくみ 49.9% 44.7% 35.1% 小学生高学年中学生セックス ( 性交渉 ) 25.4% 23.6% 小学生高学年 65.5% 中学生 40.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 3~5 歳 6~9 歳 10~12 歳 13~15 歳 16~18 歳 19 歳以上個人によって異なる知る必要はない無回答受精妊娠出産誕生のしくみは約 50% が小学生の内にセックス( 性交渉 ) は約 25% が小学生の内に 65.5% が中学生までの間に知るべきと回答出典 : 平成 16 年度厚生労働省科学研究費補助金研究第 2 回男女の生活と意識に関する調査報告書 ( 日本家族計画協会 ) 改変追加資料望まない妊娠を避けるための方法性的自己管理ができるようになるまで性交しない出産子育てができないなら正しく適切な避妊を行う ( 最後の緊急手段としての緊急避妊ピルの使用 ) -7-

8 追加資料各種避妊法の避妊効果の比較 100 人の女性が使用 1 年間で何人妊娠するか = パール指数ピル (OC) 0.27 人 * 不妊手術 ( 男性 ) 人不妊手術 ( 女性 ) 0.5 人子宮内避妊用具 :IUD( 銅付加タイプIUD) 0.6~2 ( ) 人子宮内避妊システム (IUS) 0.1~0.2 人コンドーム 2 ~15 人リズム法 1 ~25 人殺精子剤 6~ 26 人避妊しなかった場合 85 人 Trussell J ほか : Contraceptive Technology,2004. * 日本人女性 5,049 例に対するピル承認申請時のデータ : 苛原稔 : 臨産婦,1997 よりピル 8 品目パール指数に対して投与症例数および投与周期数を反映して修正追加資料月ライフステージにあった家族計画 10 歳 20 歳 30 歳 40 歳 50 歳結婚(初婚)性交開始第一子誕生第二子誕生経開始第閉三子誕生OC ( 低用量経口避妊薬 ) IUD, IUS 経銅付加男性用コンドーム出産後授乳期出産終了後の産み終え世代避妊手術 -8-

追加資料反復人工妊娠中絶を防止するためのカウンセリング技術の開発 ( 安達知子 : 平成 22

人工妊娠中絶手術を受けると決めた時に手術に先立ちその女性に確実な避妊法を実践してもらうための

9 追加資料反復人工妊娠中絶を防止するためのカウンセリング技術の開発 ( 安達知子 : 平成 22 年度厚労科研より, 研究協力者 : 産婦人科医会女性保健部委員ほか ) 反復中絶を回避するためには人工妊娠中絶手術を受けると決めた時に手術に先立ちその女性に確実な避妊法を実践してもらうための指導を行うことが必要である. 中絶を受ける女性に読んでもらうためにおとなのあなたと中高生のあなたに分けて有効な避妊法の解説や各種データなどを入れた 2 種の冊子を作成した追加資料この小冊子の意義活用について人工妊娠中絶手術を受ける患者に手にとって読んでもらう小冊子です. 本冊子の役割は人工妊娠中絶手術を実施前に手術や注意事項などの説明をすると同時に中絶を反復させないために有効な避妊法の指導を行い手術後 1 週間以内という早期に避妊を実践させることを目的にしています. 必要な情報が得られかつ絶対に反復中絶をしないぞ! と患者が考えるのを後押しする冊子として活用されるのを期待しています. -9-

10 公益社団法人日本産婦人科医会第 45 回記者懇談会新しい緊急避妊薬 ~ レボノルゲストレル錠 ~ 2011 年 6 月 8 日 ( 水 ) ( 社 ) 日本家族計画協会家族計画研究センター所長北村邦夫緊急避妊薬遂に承認へ -10-

11 知らないのは愚か知らせないのは罪知らないのは愚か知らせないのは罪 -11-

12 そんな日本にもようやく新しい緊急避妊薬が発売されましたその名は -12-

13 緊急避妊法ノルレボ錠性交後 72 時間以内に mg のレボノルゲストレル (LNG)2 錠を服用性交 72 時間以内世界各国で使用されているレボノルゲストレル緊急避妊 -13-

14 パリの薬局では緊急避妊薬 NorLevo が売られていました英国では高校生に向けて緊急避妊情報が提供されていました -14-

15 従来日本で使用されてきた緊急避妊薬はヤツペ法医師の判断と責任で処方してきました緊急避妊法ヤツペ法エチニルエストラジオール (EE)50μg+ノルゲストレル 0.5mg を性交後 72 時間以内に 2 錠服用その12 時間後に同量服用性交プラノバール 72 時間以内 12 時間 -15-

私どものクリニックでは 2005 年 3 月 30 日と 09 年 11 月 28 日に医薬品輸入報告書を提出し医師個人使用との目的で厚生労働省関東信越厚生局薬事監視員より承認を得て LNG 法 (NorLevo) を入手しております服用希望者の同意を得てヤツペ法あるいは LNG 法を使用してきましたがここではその経験についてご紹介しましょう緊急避妊外来を訪れた女性たち ( 人

16 私どものクリニックでは 2005 年 3 月 30 日と 09 年 11 月 28 日に医薬品輸入報告書を提出し医師個人使用との目的で厚生労働省関東信越厚生局薬事監視員より承認を得て LNG 法 (NorLevo) を入手しております服用希望者の同意を得てヤツペ法あるいは LNG 法を使用してきましたがここではその経験についてご紹介しましょう緊急避妊外来を訪れた女性たち ( 人 ) (2001 年 4 月 ~2011 年 3 月末 ) (N=788) 歳 8% 歳 5% 歳 20% 歳 26% 20 ー 24 歳 38% 40 歳以上 2% 15 歳未満 1% 歳未満歳 20 ー 24 歳歳歳歳 40 歳以上 -16-

17 緊急避妊外来の情報源 (%) (2001 年 4 月 ~2011 年 3 月末 ) インターネット雑誌 / 本学校友人医療機関の奨め新聞テレビその他不明 (N=788) 52.5 緊急避妊を必要とした理由 (%) (2001 年 4 月 ~2011 年 3 月末 ) コンドーム破損 35.8 避妊せずコンドーム脱落腟外射精コンドーム腟内残留レイプその他現在は犯罪被害者に対する医療支援事業の一環で EC を無料で提供できる (N=788) -17-

18 服用せず 97(12.3%) 緊急避妊外来その後 (2001 年 4 月 ~2011 年 3 月末 ) IUD 39(4.9%) 服用済み 497(63.1%) 服用するもその後不明 155(19.7%) (N=788) 結果判明群のデータ解析結果判明群の条件とは緊急避妊ピルを服用した結果副作用妊娠したかしなかったか仮に妊娠していなかった場合の出血がいつ何日持続したかなどのデータが揃っていることただし緊急避妊ピル服用の翌日から低用量経口避妊薬を服用した場合には出血の時期と持続日数は不明とした -18-

19 緊急避妊外来を訪れた女性たち ( 人 ) (2001 年 4 月 ~2011 年 3 月末 ) ヤツペ法 (N=153) NorLevo 錠 (N=344) 歳未満歳 20 ー 24 歳歳歳歳 40 歳以上緊急避妊ピル服用に伴うマイナートラブル (NorLevo 錠 vs. ヤツペ法 ) NorLevo ヤツペ Odds 95% 全体錠法 p= 比信頼区間合計なし < 悪心 < 嘔吐 < 腹痛頭痛下痢だるいその他

20 (%) 排卵周辺期における妊娠の可能性排卵日 =0 ( 尿中ステロイドレベルから推定 ) 妊娠阻止率 ={( 妊娠予定数実際の妊娠例数 )/ 妊娠予定数 } (Wilcox AJ, Weinberg CR et al.,new Engl J Med,333, ,1995) ヤツペ法と LNG 法服用後の妊娠率 NS 北村研究 NS 3.17 Lancet 報告 * NS 1.13 全体ヤツペ法 LNG 法 *Task Force on Postovulatory Methods of Fertility Regulation: Randomised controlled trial of levonorgestrel versus the Yuzpe regimen of combined oral contraceptives for emergency contraception, Lancet,352: ,

性交から緊急避妊薬服用までの時間と妊娠率 (%) 4.7 Yuzpe LNG 2.0 0.4 4.1 2.7 1.

352:428 432,1998 ( 件 ) 50 45 40 35 30 25 20 15 10 5 0 緊急避妊ピル服用後に消退出血が起こった時期 ( ヤツペ法 vs.

21 性交から緊急避妊薬服用までの時間と妊娠率 (%) 4.7 Yuzpe LNG 時間以内時間時間 Task Force on Postovulatory Methods of Fertility Regulation,The Lancet 352: ,1998 ( 件 ) 緊急避妊ピル服用後に消退出血が起こった時期 ( ヤツペ法 vs.norlevo 錠 ) ヤツペ法 (N=146) NorLevo 錠 (N=312) 妊娠例と緊急避妊ピル服用直後にピルの服用を開始した症例を除く ( 緊急避妊ピル服用から出血までの日数 ) -21-

22 国からは緊急避妊薬の適正使用を求める課長通知が届いています薬食審査発 0304 第 1 号平成 23 年 3 月 4 日社団法人日本産婦人科医会会長殿厚生労働省医薬食品局審査管理課長ノルレボ錠 0.75mg の適正使用への協力依頼について標記医薬品は避妊措置に失敗した場合などに妊娠を回避するために性交後に服用する緊急避妊薬として緊急避妊の効能効果により承認したところです本剤の承認にあたっては本剤がコンドームや低用量傾向避妊薬等に代えて計画的な避妊に使用されないよう適正な使用を確保すべきであることからその使用にあたり特に下記の点について留意されるよう貴会会員各位に対して周知いただきますよう宜しくお願いいたします記 1. 本剤は避妊措置に失敗した場合などにおいて緊急的に用いるものであり通常の経口避妊薬のように計画的に妊娠を回避するものではないことについて特段の留意を願いたいこと 2. 繰り返し本剤を必要とする患者には適切な避妊法の指導を願いたいこと 3. 医療機関及び薬局において本剤の適切な管理を願いたいこと -22-

雇児母発 0510 第 1 号平成 23 年 5 月 10 日各都道府県政令市特別区母子保健主管部 ( 局 ) 長殿厚生労働省雇用均等児童家庭局母子保健課長

同医薬品の適正使用への協力依頼について各関係団体あて通知されている一方緊急避妊については平成 23 年 3 月 25 日に閣議決定された第 2 次犯罪被害者等基本計画

性犯罪被害者等を含め緊急避妊を必要とする者が本医薬品の使用目的や使用方法等を含め緊急避妊に関する情報を得られるよう

23 雇児母発 0510 第 1 号平成 23 年 5 月 10 日各都道府県政令市特別区母子保健主管部 ( 局 ) 長殿厚生労働省雇用均等児童家庭局母子保健課長緊急避妊を必要とする者への情報提供等について緊急的に妊娠を回避するために性交後に服用するいわゆる緊急避妊薬についてはこれまで国内で承認されていなかったが平成 23 年 2 月 23 日にレボノルゲストレル ( 販売名 : ノルレボ錠 0.75mg) が緊急避妊を効能効果とする医薬品として承認され各都道府県薬務主管課あて連絡されたところであるまた平成 23 年 3 月 4 日に同医薬品の適正使用への協力依頼について各関係団体あて通知されている一方緊急避妊については平成 23 年 3 月 25 日に閣議決定された第 2 次犯罪被害者等基本計画において犯罪被害者を含め緊急避妊を必要とする者が緊急避妊の方法等に関する情報を得られるよう保健所や女性健康センター等による情報提供を図ることとされたところであるついては性犯罪被害者等を含め緊急避妊を必要とする者が本医薬品の使用目的や使用方法等を含め緊急避妊に関する情報を得られるよう保健所や女性健康支援センター等において相談指導を実施する際に必要な情報提供を行うなど必要に応じて貴管内関係機関と連携の上適切な対応をお願いしたいなお各都道府県におかれては本通知の趣旨を踏まえた対応がなされるよう貴管内市町村に対して周知徹底されたい日本産婦人科医会日本産科婦人科学会後援緊急避妊法適正使用セミナー 5 月 29 日 ( 日 ) ベルサール汐留ル汐留参加者数 505 名 -23-

EC: 緊急避妊法 ECP: 緊急避妊ピル IUD: 銅付加子宮内避妊具 OC:

24 EC: 緊急避妊法 ECP: 緊急避妊ピル IUD: 銅付加子宮内避妊具 OC: 低用量経口避妊薬緊急避妊法選択のアルゴリズム EC を必要とした事例必要あり必要なし妊娠経験あり妊娠経験なし OCなど確実な避妊法選択を勧める IUD の装着希望あり IUD 装着希望なし ECP 服用 IUD の装着次回月経まで性交を待てる次回月経まで性交を待てない次回月経以降の受診を勧める 3 週間後の来院 OC を翌日から服用定期検診 OC など確実な避妊法の選択を勧める日本産科婦人科学会 : 緊急避妊法の適正使用に関する指針から -24-

25 緊急避妊から低用量ピルへが私たち産婦人科医の課題です EC OC コール緊急避妊性犯罪被害者 OC コール緊急避妊一般女性 -25-

26 近々緊急避妊法を提供する施設検索サイトを制作します clinic.org g/ -26-

資料１－１ HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について

資料１－１ HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について HTLV-1 母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について現在 HTLV-1 総合対策に基づいて都道府県に HTLV-1 母子感染対策協議会を設置し HTLV-1 母子感染予防対策について検討いただいくよう通知しているところ HTLV-1 総合対策の取組から 3 年経過し都道府県の取組の好事例も出てきており今後の体制整備特に連携体制整備の参考となると思われる項目や事例について調査した