動物性集合胚を用いた研究の 意義と倫理的課題

Size: px
Start display at page:

Download "動物性集合胚を用いた研究の 意義と倫理的課題"

Transcription

1 資料 96-1 第 96 回特定胚等研究専門委員会 動物性集合胚を用いた研究の 意義と倫理的課題 : 発生生物 脳神経科学の視点 東北大学大学院医学系研究科 大隅典子 1

2 プロフィール 学歴 1984 年 : 東京医科歯科大学歯学部卒 1988 年 : 同大学院博士課程修了 同大学助手 1996 年 : 国立精神 神経センター神経研究所室長 1998 年 : 東北大学大学院医学系研究科教授 2011 年 : 同附属創生応用医学研究センター脳神経科学コアセンター長 2015 年 : 同附属創生応用医学研究センター長 専門分野 著書等 発生生物学 分子生物学 神経科学 科学コミュニケーション 研究倫理 神経堤細胞 ( 共著 東大出版会 ) エッセンシャル発生生物学 ( 訳書 羊土社 ) 心を生み出す遺伝子 ( 訳書 岩波現代文庫 ) 脳からみた自閉症 障害 と 個性 のあいだ ( 講談社ブルーバックス ) 関連研究費等 東北大学脳科学 GCOE 拠点リーダー CREST 脳学習代表 新学術領域 個性 創発脳領域代表 政府関係委員等 第 19 期 第 20 期 第 21 期日本学術会議会員 ( 第 2 部 ) 第 3 期 第 4 期科学技術基本計画専門委員 特定胚及びヒト ES 細胞研究専門委員会人クローン胚研究利用作業部会委員 幹細胞 再生医学作業部会委員 脳科学委員会委員 筑波大学 WPI- IIIS 外部評価委員 東京大学先端研究所ボード会議座長等 2

3 動物集合胚を用いた研究の意義 ニワトリーウズラのキメラ胚 (1960 年代 ) 神経管交換移植 神経堤細胞の移動や分化の追跡 胸腺の起源の同定 種特有の鳴き声に関わる脳部位の同定 脳の性分化の仕組みの解明 ニコル ル = ドワラン博士 ギリシア神話のキマイラ : ライオンの頭 山羊の体 毒蛇の尻尾を持つとされる ( 画像は Wikipedia より ) ウズラの組織をニワトリの胚に移植してできたキメラヒヨコ : 羽の黒い部分がウズラ由来 この技術が脳の研究にも生かされている ( 写真 : 絹谷政江 / 愛媛大学医学部 ) 3

4 4 動物集合胚を用いた研究の倫理的課題 動物脳にヒト細胞が混入した状況をどのように捉えるか? 動物性集合胚の取扱いに関する作業部会における調査 検討について ( 参考資料 ) 平成 28 年 1 月 19 日

5 マウス脳への ヒト由来細胞の移植 マウス脳へのヒト胎児前脳由来グリア細胞移植 ヒト由来グリア細胞の機能を知ることを目的 前脳由来細胞より未分化なグリア細胞を選択 レンチウイルスベクターを用いた EGFP 標識 免疫的寛容化マウス新生仔脳への移植 20 ヶ月にわたる定着確認 Han et al.: Forebrain Engraftment by Human Glial Progenitor Cells Enhances Synaptic Plasticity and Learning in Adult Mice. Cell Stem Cell,

6 マウス脳への ヒト由来細胞の移植 マウス脳へのヒト胎児前脳由来グリア細胞移植 ヒト由来グリア細胞の機能を知ることを目的 前脳由来細胞より未分化なグリア細胞を選択 レンチウイルスベクターを用いた EGFP 標識 免疫的寛容化マウス新生仔脳への移植 20 ヶ月にわたる定着確認 電気生理学的に神経機能向上の確認 マウス行動テストによる記憶 学習向上の確認 6

7 マウス脳への ヒト由来細胞の移植 マウス脳へのヒト ips 細胞由来グリア細胞移植 トランスレーショナルリサーチへの応用 神経病態モデルマウス脳への移植 症状改善の確認 ヒトの疾患への応用を目指す Goldman, Needargard, & Windreme: Modeling cognition and disease using human glial chimeric mice. Glia, 2015 Chen et al.: Humanized neuronal chimeric mouse brain 7

8 マウス脳への ヒト由来細胞の移植 マウス脳へのヒト ips 細胞由来神経前駆細胞移植 部位によってヒト由来神経細胞の定着率が異なる? 線条体においては高い寄与率 大脳皮質浅層では少ない GABA 陽性の抑制性ニューロンの寄与率は低い ドナー細胞の中ではオリゴ前駆細胞への分化に貢献? Chen et al.: Humanized neuronal chimeric mouse brain generated by neonatally engrafted human ipsc-derived primitive neural progenitor cells.jci Insight,

9 関連研究の動向 初期胚培養技術の向上 培養条件の最適化により 母体由来の因子が無くても 胚盤胞 ( 着床期後 ) までの培養可能 ヒト ES 細胞 ips 細胞を用いて可能 初期発生のメカニズムに関する基礎研究 不妊治療法開発等への応用 Deglincerti et al. : Self-organization of the in vitro attached human embryo. Nature, 2016 Sharbazi et al., Self-organization of the human embryos in the absence of maternal tissues. Nature Cell Biol,

10 10 関連研究の動向 3D 培養技術の向上 ES 細胞 ips 細胞を用いて 自己組織化による三次元的な網膜 大脳皮質構造の構築が可能 Eiraku et al. : Self-organizing optic-cup morphogenesis in three-dimensional culture. Nature, 2011

11 11 関連研究の動向 3D 培養技術の向上 ES 細胞 ips 細胞を用いて 自己組織化による三次元的な網膜 大脳皮質構造の構築が可能 網膜疾患モデルマウス個体への移植 ヒト網膜疾患の治療法開発を目指す Assawachananont et al. Transplantation of embryonic and induced pluripotent stem cell-derived 3D retinal sheets into retinal degenerative mice.. Stem Cell Reports, 2014

12 動物集合胚を用いた研究 Wu et al.: Stem cells and interspecies chimaeras, Nature,

13 ヒト細胞混入動物集合胚の限界? ヒトとマウスの初期発生は案外似ていない ステージをマッチさせる必要がある Wu et al.: Stem cells and interspecies chimaeras, Nature,

14 ヒト細胞混入動物集合胚の限界? 胚盤胞等に移植されたヒト由来細胞はどの程度 発生可能か? 異なる種の細胞が共存した状態での発生は難しい? 発生期間 細胞数の差異 マウスの着床 : 受精後 4 日程度 100 個程度 ヒトの着床 : 受精後 5-6 日程度 個の細胞 ヒト細胞の寄与率が高いほど その後の発生は難しい 14

15 ヒト細胞混入動物集合胚の限界? ヒトとマウスの初期発生は案外似ていない マウスの発生は卵黄嚢膜の中で行われる 15

16 ヒト細胞混入動物集合胚の限界? ヒトとマウスの初期発生は案外似ていない ヒトの発生は平板的 Wikipedia: Human embryogenesis 16

17 17 ヒトと動物の境界? チンパンジーとのゲノムの差異は約 1.5% 認知機能の隔たりは大きい

18 ヒトとマウスの脳の差異 大きさの違い 神経細胞の数の違い 神経突起の長さの違い ( 体のサイズの影響もあり ) シナプス数の違い 領域の発達具合の違い ( 大脳新皮質 とくに前頭葉 ) アストロサイトの複雑さの違い Obenheim, Goldman, & Needargard, Methods Mol Biol,

19 ヒト細胞混入動物集合胚の限界? 移植されたヒト由来細胞は動物の体の中でどのように振る舞うのか? 免疫的に寛容なマウスを用いればかなりの期間 定着可能 マウス脳内のヒト神経細胞集団は ヒトとしての意識 を反映できるのか? ヒトの 意識 は生後 5 ヶ月程度から? ヒトとしての認知機能は ヒトの身体に依存する? Kouider et al.: A Neural Marker of Perceptual Consciousness in Infants. Science,

20 まとめ ヒトー動物交雑胚からの個体作製は不可能 動物種として隔たりが大きい 動物性集合胚としてヒトとマウスのハイブリッド脳を作製することは困難 胚盤胞段階でヒト細胞を移植したとしても その後の発生がうまくいく可能性は低い したがって 神経細胞がほぼヒト細胞に置換ったマウスを作製することは困難 ヒト性集合胚を作製することも技術的に困難 ヒトの受精卵に動物細胞を融合させたとして その細胞が定着することは困難 動物脳にヒト細胞を移植することは可能 トランスレーショナルリサーチレベルの研究として 動物性集合胚によりヒトの意識を有する個体を生み出すことは 脳科学的に考えて不可能 20

( 平成 22 年 12 月 17 日ヒト ES 委員会説明資料 ) 幹細胞から臓器を作成する 動物性集合胚作成の必要性について 中内啓光 東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO 型研究研究プロジェクト名 : 中内幹細胞制御プロジェクト 1

( 平成 22 年 12 月 17 日ヒト ES 委員会説明資料 ) 幹細胞から臓器を作成する 動物性集合胚作成の必要性について 中内啓光 東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO 型研究研究プロジェクト名 : 中内幹細胞制御プロジェクト 1 ( 平成 22 年 12 月 17 日ヒト ES 委員会説明資料 ) 幹細胞から臓器を作成する 動物性集合胚作成の必要性について 中内啓光 東京大学医科学研究所幹細胞治療研究センター JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO 型研究研究プロジェクト名 : 中内幹細胞制御プロジェクト 1 幹細胞研究の現状 腎不全 各種心臓疾患など 臓器不全症に対する根本的な治療には臓器移植が必要 しかし移植臓器は圧倒的に不足している

More information

化を明らかにすることにより 自閉症発症のリスクに関わるメカニズムを明らかにすることが期待されます 本研究成果は 本年 京都において開催される Neuro2013 において 6 月 22 日に発表されます (P ) お問い合わせ先 東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野教授大隅典

化を明らかにすることにより 自閉症発症のリスクに関わるメカニズムを明らかにすることが期待されます 本研究成果は 本年 京都において開催される Neuro2013 において 6 月 22 日に発表されます (P ) お問い合わせ先 東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野教授大隅典 報道機関各位 2013 年 6 月 19 日 日本神経科学学会 東北大学大学院医学系研究科 マウスの超音波発声に対する遺伝および環境要因の相互作用 : 父親の加齢や体外受精が自閉症のリスクとなるメカニズム解明への手がかり 概要 近年 先進国では自閉症の発症率の増加が社会的問題となっています これまでの疫学研究により 父親の高齢化や体外受精 (IVF) はその子供における自閉症の発症率を増大させることが報告されています

More information

資料110-4-1 核置換(ヒト胚核移植胚)に関する規制の状況について

資料110-4-1 核置換(ヒト胚核移植胚)に関する規制の状況について 第 110 回特定胚等研究専門委員会平成 31 年 4 月 9 日 資料 110-4-1 核置換 ( 胚 ) に関する規制の状況について 核置換 ( ミトコンドリア置換 ) 技術について 受精胚核置換 ( 胚 ) 受精卵の核を別の除核卵に移植 人の胎内に移植した場合 精子 卵 体外受精 ( 有性生殖 ) 胚 核正常ミトコンドリア異常ミトコンドリア 核 DNA はカップル由来 ミトコンドリア DNA

More information

2017 年 12 月 15 日 報道機関各位 国立大学法人東北大学大学院医学系研究科国立大学法人九州大学生体防御医学研究所国立研究開発法人日本医療研究開発機構 ヒト胎盤幹細胞の樹立に世界で初めて成功 - 生殖医療 再生医療への貢献が期待 - 研究のポイント 注 胎盤幹細胞 (TS 細胞 ) 1 は

2017 年 12 月 15 日 報道機関各位 国立大学法人東北大学大学院医学系研究科国立大学法人九州大学生体防御医学研究所国立研究開発法人日本医療研究開発機構 ヒト胎盤幹細胞の樹立に世界で初めて成功 - 生殖医療 再生医療への貢献が期待 - 研究のポイント 注 胎盤幹細胞 (TS 細胞 ) 1 は 2017 年 12 月 15 日 報道機関各位 国立大学法人東北大学大学院医学系研究科国立大学法人九州大学生体防御医学研究所国立研究開発法人日本医療研究開発機構 ヒト胎盤幹細胞の樹立に世界で初めて成功 - 生殖医療 再生医療への貢献が期待 - 研究のポイント 注 胎盤幹細胞 (TS 細胞 ) 1 は 自己複製能と胎盤の細胞に分化する能力を持った胎盤由来の特殊な細胞である 本研究において ヒト胎盤の細胞

More information

を行った 2.iPS 細胞の由来の探索 3.MEF および TTF 以外の細胞からの ips 細胞誘導 4.Fbx15 以外の遺伝子発現を指標とした ips 細胞の樹立 ips 細胞はこれまでのところレトロウイルスを用いた場合しか樹立できていない また 4 因子を導入した線維芽細胞の中で ips 細

を行った 2.iPS 細胞の由来の探索 3.MEF および TTF 以外の細胞からの ips 細胞誘導 4.Fbx15 以外の遺伝子発現を指標とした ips 細胞の樹立 ips 細胞はこれまでのところレトロウイルスを用いた場合しか樹立できていない また 4 因子を導入した線維芽細胞の中で ips 細 平成 19 年度実績報告 免疫難病 感染症等の先進医療技術 平成 15 年度採択研究代表者 山中伸弥 京都大学物質 - 細胞統合システム拠点 / 再生医科学研究所 教授 真に臨床応用できる多能性幹細胞の樹立 1. 研究実施の概要 胚性幹 (ES) 細胞は受精後間もない胚から樹立する幹細胞であり 様々な細胞へと分化する多能性を維持したまま 長期かつ大量に培養することが可能であることから 脊髄損傷 若年性糖尿病

More information

STAP現象の検証の実施について

STAP現象の検証の実施について STAP 現象の検証の実施について 実験総括責任者 : 独立行政法人理化学研究所発生 再生科学総合研究センター特別顧問 ( 相澤研究ユニット研究ユニットリーダー兼務 ) 相澤慎一 研究実施責任者 : 独立行政法人理化学研究所発生 再生科学総合研究センター多能性幹細胞研究プロジェクトプロジェクトリーダー丹羽仁史 2014 年 4 月 7 日 独立行政法人理化学研究所 1 検証実験の目的 STAP 現象が存在するか否かを一から検証する

More information

本成果は 主に以下の事業 研究領域 研究課題によって得られました 日本医療研究開発機構 (AMED) 脳科学研究戦略推進プログラム ( 平成 27 年度より文部科学省より移管 ) 研究課題名 : 遺伝子改変マーモセットの汎用性拡大および作出技術の高度化とその脳科学への応用 研究代表者 : 佐々木えり

本成果は 主に以下の事業 研究領域 研究課題によって得られました 日本医療研究開発機構 (AMED) 脳科学研究戦略推進プログラム ( 平成 27 年度より文部科学省より移管 ) 研究課題名 : 遺伝子改変マーモセットの汎用性拡大および作出技術の高度化とその脳科学への応用 研究代表者 : 佐々木えり 平成 28 年 7 月 1 日 公益財団法人実験動物中央研究所慶應義塾大学医学部国立研究開発法人日本医療研究開発機構 ゲノム編集技術により免疫不全霊長類の作出に成功 ( 霊長類を用いた自閉症 統合失調症などの精神神経疾患研究も可能に ) 日本医療研究開発機構 脳科学研究戦略推進プログラムの一環として ( 公益財団法人 ) 実験動物中央研究所 ( 実中研 ) マーモセット研究部の佐々木えりか部長 (

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 様式 C-19 科学研究費助成事業 ( 科学研究費補助金 ) 研究成果報告書 研究成果の概要 ( 和文 ): 平成 24 年 5 月 15 日現在 機関番号 :32612 研究種目 : 基盤研究 (C) 研究期間 :2009~2011 課題番号 :21592265 研究課題名 ( 和文 ) 再生に向けたヒト人工多能性幹細胞を用いた網膜変性疾患の病態解明 研究課題名 ( 英文 ) AnanlysisoftheretinaldegenerativediseasesusingiPScells

More information

現し Gasc1 発現低下は多動 固執傾向 様々な学習 記憶障害などの行動異常や 樹状突起スパイン密度の増加と長期増強の亢進というシナプスの異常を引き起こすことを発見し これらの表現型がヒト自閉スペクトラム症 (ASD) など神経発達症の病態と一部類することを見出した しかしながら Gasc1 発現

現し Gasc1 発現低下は多動 固執傾向 様々な学習 記憶障害などの行動異常や 樹状突起スパイン密度の増加と長期増強の亢進というシナプスの異常を引き起こすことを発見し これらの表現型がヒト自閉スペクトラム症 (ASD) など神経発達症の病態と一部類することを見出した しかしながら Gasc1 発現 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 須藤元輝 論文審査担当者 主査石野史敏 副査田中光一 西川徹 論文題目 Increase in GFAP-positive astrocytes in histone demethylase GASC1/KDM4C/JMJD2C hypomorphic mutant mice ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > GASC1( 別名 :KDM4C,JMJD2C)

More information

Microsoft Word osumi-1Ositorrr.doc

Microsoft Word osumi-1Ositorrr.doc 報道機関各位 平成 24 年 5 月 11 日東北大学大学院医学系研究科 生後の脳で新生する神経細胞の数を適切に調整する仕組み 脂肪酸結合タンパク質が神経幹細胞の分裂と新生神経細胞の生存を制御する 我々人類を含む高等動物の脳は かつては胎生期に完成すると考えられ 脳を構成する神経細胞の数は生後は減少するのみと信じられていました しかし近年の研究により 脳室下帯及び海馬歯状回といった限られた脳領域には

More information

れていない 遺伝子改変動物の作製が容易になるなどの面からキメラ形成できる多能性幹細胞 へのニーズは高く ヒトを含むげっ歯類以外の動物におけるナイーブ型多能性幹細胞の開発に 関して世界的に激しい競争が行われている 本共同研究チームは 着床後の多能性状態にある EpiSC を着床前胚に移植し 移植細胞が

れていない 遺伝子改変動物の作製が容易になるなどの面からキメラ形成できる多能性幹細胞 へのニーズは高く ヒトを含むげっ歯類以外の動物におけるナイーブ型多能性幹細胞の開発に 関して世界的に激しい競争が行われている 本共同研究チームは 着床後の多能性状態にある EpiSC を着床前胚に移植し 移植細胞が ES 細胞よりも分化が進んだ前駆細胞から特定の組織に限定したキメラを作製する手法の開発 1. 発表者 : 中内啓光 ( 東京大学医科学研究所附属幹細胞治療研究センター幹細胞治療分野教授 ) 正木英樹 ( 東京大学医科学研究所附属幹細胞治療研究センター幹細胞治療分野助教 ) 2. 発表のポイント : 着床後の多能性状態にあるエピブラスト幹細胞 (EpiSC 注 1) は 着床前の胚に移植した 場合にはキメラ

More information

プレスリリース 報道関係者各位 2019 年 10 月 24 日慶應義塾大学医学部大日本住友製薬株式会社名古屋大学大学院医学系研究科 ips 細胞を用いた研究により 精神疾患に共通する病態を発見 - 双極性障害 統合失調症の病態解明 治療薬開発への応用に期待 - 慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野栄

プレスリリース 報道関係者各位 2019 年 10 月 24 日慶應義塾大学医学部大日本住友製薬株式会社名古屋大学大学院医学系研究科 ips 細胞を用いた研究により 精神疾患に共通する病態を発見 - 双極性障害 統合失調症の病態解明 治療薬開発への応用に期待 - 慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野栄 プレスリリース 報道関係者各位 2019 年 10 月 24 日慶應義塾大学医学部大日本住友製薬株式会社名古屋大学大学院医学系研究科 ips 細胞を用いた研究により 精神疾患に共通する病態を発見 - 双極性障害 統合失調症の病態解明 治療薬開発への応用に期待 - 慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野栄之教授 大日本住友製薬株式会社リサーチディビジョン疾患 ips 創薬ラボの石井崇也研究員兼 同大学医学部生理学教室共同研究員

More information

1. 背景生殖細胞は 哺乳類の体を構成する細胞の中で 次世代へと受け継がれ 新たな個体をつくり出すことが可能な唯一の細胞です 生殖細胞系列の分化過程や 生殖細胞に特徴的なDNAのメチル化を含むエピゲノム情報 8 の再構成注メカニズムを解明することは 不妊の原因究明や世代を経たエピゲノム情報の伝達メカ

1. 背景生殖細胞は 哺乳類の体を構成する細胞の中で 次世代へと受け継がれ 新たな個体をつくり出すことが可能な唯一の細胞です 生殖細胞系列の分化過程や 生殖細胞に特徴的なDNAのメチル化を含むエピゲノム情報 8 の再構成注メカニズムを解明することは 不妊の原因究明や世代を経たエピゲノム情報の伝達メカ マウス多能性幹細胞から精子幹細胞を試験管内で誘導 精子形成全過程の試験管内誘導の基盤形成 ポイント マウス多能性幹細胞注 1 から精子幹細胞様細胞注 2 の試験管内での誘導に成功 精子幹細胞様細胞は成体の精巣内で精子に分化し 健常な子孫を産生 精子幹細胞注 3 注 4 におけるDNAのメチル化異常が精子形成不全につながることを発見 京都大学大学院医学研究科の斎藤通紀教授 [ 兼科学技術振興機構 (JST)ERATO

More information

Microsoft Word - tohokuuniv-press _02.docx

Microsoft Word - tohokuuniv-press _02.docx 報道機関各位 報道機関各位 2016 年 11 月 18 日 東北大学大学院医学系研究科理化学研究所 世界初 : 一遺伝子変異の遺伝的リスクと父の加齢との関係性を説明 発達障害を理解するための遺伝子 環境因子相互作用の可能性について 研究の概要 自閉症スペクトラム障害や注意欠陥 多動性障害等の発達障害では その症状が多様であることから多数の遺伝子および遺伝子 環境相互作用が絡み合う複雑な病因が想定されています

More information

資料3-1_本多准教授提出資料

資料3-1_本多准教授提出資料 2013 年 12 月 12 日 ( 木 ) 文部科学省動物性集合 胚作業部会講演 多能性幹細胞と動物胚とのキメラ作製 - 現状とその可能性ー 宮崎大学テニュアトラック推進機構テニュアトラック准教授本多新 1. マウスの発生と多能性幹細胞 着床前 受精 始原生殖細胞 生殖細胞 EpiSC 着床後 ips 細胞 体細胞 ES EpiSC ips 細胞には多能性 ( 理論的にどのような組織にも分化可能

More information

統合失調症モデルマウスを用いた解析で新たな統合失調症病態シグナルを同定-統合失調症における新たな予防法・治療法開発への手がかり-

統合失調症モデルマウスを用いた解析で新たな統合失調症病態シグナルを同定-統合失調症における新たな予防法・治療法開発への手がかり- 平成 27 年 3 月 31 日 統合失調症モデルマウスを用いた解析で新たな統合失調症病態シグナルを同定 統合失調症における新たな予防法 治療法開発へ手がかり 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 神経情報薬理学分野の貝淵弘三 ( かいぶちこうぞう ) 教授と坪井大輔 ( つぼいだいすけ ) 特任助教らの研究グループは 神経細胞において統合失調症発症関連分子 DISC1 が IP3

More information

本成果は 以下の研究助成金によって得られました JSPS 科研費 ( 井上由紀子 ) JSPS 科研費 , 16H06528( 井上高良 ) 精神 神経疾患研究開発費 24-12, 26-9, 27-

本成果は 以下の研究助成金によって得られました JSPS 科研費 ( 井上由紀子 ) JSPS 科研費 , 16H06528( 井上高良 ) 精神 神経疾患研究開発費 24-12, 26-9, 27- 2016 年 9 月 1 日 総務課広報係 TEL:042-341-2711 自閉症スペクトラムのリスク因子として アンチセンス RNA の発現調節が関わることを発見 国立研究開発法人国立精神 神経医療研究センター (NCNP 東京都小平市理事長 : 水澤英洋 ) 神経研究所 ( 所長 : 武田伸一 ) 疾病研究第六部井上 - 上野由紀子研究員 井上高良室長らの研究グループは 多くの自閉症スペクトラム患者が共通して持っているものの機能が不明であった

More information

スライド 1

スライド 1 新技術で分離した ヒト骨質由来微小幹細胞の医療応用 薗田精昭 関西医科大学大学院医学研究科先端医療学専攻修復医療応用系幹細胞生物学 2001 背景 (1): 微小幹細胞とは Journal of Cellular Biochemistry 80;455-460(2001) 微小幹細胞に関する最初の報告生体の組織内に非常に小さな spore-like stem cell が存在することが初めて報告された

More information

2013年9月8日:関東医学哲学・倫理学会総合部会 「ヒトの要素をもつ動物を作成することは どこまで許されるのか?」 human-nonhuman chimeras, mixtures, interspecies, part-human chimeras, animals containing human material等

2013年9月8日:関東医学哲学・倫理学会総合部会  「ヒトの要素をもつ動物を作成することは どこまで許されるのか?」 human-nonhuman chimeras, mixtures, interspecies, part-human chimeras, animals containing human material等 2013 年 9 月 8 日 : 関東医学哲学 倫理学会総合部会 ヒトの要素をもつ動物を作成することは どこまで許されるのか? human-nonhuman chimeras, mixtures, interspecies, part-human chimeras, animals containing human material, キムブリッド等 昭和大学富士吉田教育部 田村京子 1 発表項目

More information

報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血

報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血 報道関係者各位 平成 26 年 1 月 20 日 国立大学法人筑波大学 動脈硬化の進行を促進するたんぱく質を発見 研究成果のポイント 1. 日本人の死因の第 2 位と第 4 位である心疾患 脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化である 2. 酸化されたコレステロールを取り込んだマクロファージが大量に血管に溜まっていくことが動脈硬化の原因となる 3. マクロファージ内に存在するたんぱく質 MafB は

More information

解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を

解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を 解禁日時 :2019 年 2 月 4 日 ( 月 ) 午後 7 時 ( 日本時間 ) プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 2019 年 2 月 1 日 国立大学法人東京医科歯科大学 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 IL13Rα2 が血管新生を介して悪性黒色腫 ( メラノーマ ) を進展させるしくみを解明 難治がんである悪性黒色腫の新規分子標的治療法の開発に期待 ポイント 難治がんの一つである悪性黒色腫

More information

「飢餓により誘導されるオートファジーに伴う“細胞内”アミロイドの増加を発見」【岡澤均 教授】

「飢餓により誘導されるオートファジーに伴う“細胞内”アミロイドの増加を発見」【岡澤均 教授】 解禁時間 ( テレヒ ラシ オ WEB): 平成 27 年 7 月 14 日 ( 火 ) 午後 6 時 ( 日本時間 ) ( 新聞 ) : 平成 27 年 7 月 15 日 ( 水 ) 付朝刊 プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 平成 27 年 7 月 10 日国立大学法人東京医科歯科大学国立研究開発法人日本医療研究開発機構 飢餓により誘導されるオートファジーに伴う 細胞内 アミロイドの増加を発見

More information

Microsoft PowerPoint - 資料6-1_高橋委員(公開用修正).pptx

Microsoft PowerPoint - 資料6-1_高橋委員(公開用修正).pptx 第 1 回遺伝子治療等臨床研究に関する指針の見直しに関する専門委員会 平成 29 年 4 月 12 日 ( 水 ) 資料 6-1 ゲノム編集技術の概要と問題点 筑波大学生命科学動物資源センター筑波大学医学医療系解剖学発生学研究室 WPI-IIIS 筑波大学国際睡眠医科学研究機構筑波大学生命領域学際研究 (TARA) センター 高橋智 ゲノム編集技術の概要と問題点 ゲノム編集とは? なぜゲノム編集は遺伝子改変に有効?

More information

研究の背景 ヒトは他の動物に比べて脳が発達していることが特徴であり, 脳の発達のおかげでヒトは特有の能力の獲得が可能になったと考えられています この脳の発達に大きく関わりがあると考えられているのが, 本研究で扱っている大脳皮質の表面に存在するシワ = 脳回 です 大脳皮質は脳の中でも高次脳機能に関わ

研究の背景 ヒトは他の動物に比べて脳が発達していることが特徴であり, 脳の発達のおかげでヒトは特有の能力の獲得が可能になったと考えられています この脳の発達に大きく関わりがあると考えられているのが, 本研究で扱っている大脳皮質の表面に存在するシワ = 脳回 です 大脳皮質は脳の中でも高次脳機能に関わ News Release 各報道機関担当記者殿 平成 29 年 11 月 8 日 脳の表面にシワを作るシグナルを発見 脳の高機能化の理解に手がかり 本研究成果のポイント ヒトの脳の表面に存在するシワ ( 脳回 )( 注 1, 図 1) は高度な脳機能の発達にとても重要だと考えられていますが, 医学研究で用いられているマウスの脳には脳回がないため, 脳回に関する研究は困難でした 本研究では, 解析が困難だった脳回が作られる仕組みを,

More information

統合失調症発症に強い影響を及ぼす遺伝子変異を,神経発達関連遺伝子のNDE1内に同定した

統合失調症発症に強い影響を及ぼす遺伝子変異を,神経発達関連遺伝子のNDE1内に同定した 平成 26 年 10 月 27 日 統合失調症発症に強い影響を及ぼす遺伝子変異を 神経発達関連遺伝子の NDE1 内に同定した 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 精神医学の尾崎紀夫 ( おざきのりお ) 教授らの研究グループは 同研究科神経情報薬理学の貝淵弘三 ( かいぶちこうぞう ) 教授らの研究グループとの共同研究により 統合失調症発症に関連していると考えられている染色体上

More information

平成18年3月17日

平成18年3月17日 平成 29 年 9 月 5 日 情報提供 体細胞初期化因子の本来の生理機能を解明 ips 細胞の樹立メカニズムの解明による再生医療への応用に期待 本学動物生命科学研究センター浅見拓哉特任助教 依馬正次教授らの研究グループは JST 戦略的創造研究推進事業 ( さきがけ ) ips 細胞と生命機能 の一環として 体細胞初期化因子である Klf5 が マウス初期胚で ES 細胞の起源であるエピブラスト

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 多能性幹細胞を利用した毒性の判定方法 教授 森田隆 准教授 吉田佳世 ( 大阪市立大学大学院医学研究科遺伝子制御学 ) これまでの問題点 化学物質の人体および環境に及ぼす影響については 迅速にその評価を行うことが社会的に要請されている 一方 マウスやラットなど動物を用いた実験は必要ではあるが 動物愛護や費用 時間的な問題がある そこで 哺乳動物細胞を用いたリスク評価系の開発が望まれる 我々は DNA

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 住友ベークライト株式会社 S- バイオ事業部 - 1 - PrimeSurface を用いた幹細胞研究 - 2 - 凝集塊のサイズの分化への影響 凝集塊のサイズが細胞の分化に大きく影響 (Ref. 1-2 ) 凝集塊のサイズ均一性が重要 PrimeSurface では均一サイズの細胞凝集塊形成が可能! Refenreces 1. Control of human embryonic stem cell

More information

2

2 資料 3-2 ヒト胚の作成 利用に係る指針の規定の現状について 平成 26 年 3 月 12 日 1 2 関係用語の定義の状況について ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律 胚 : 一の細胞 ( 生殖細胞を除く ) 又は細胞群であって そのまま人又は動物の胎内にお いて発生の過程を経ることにより一の個体に成長する可能性のあるもののうち 胎盤 の形成を開始する前のものをいう 生殖細胞 : 精子

More information

<4D F736F F D208DC58F498A6D92E88CB48D652D8B4C8ED289EF8CA992CA926D2E646F63>

<4D F736F F D208DC58F498A6D92E88CB48D652D8B4C8ED289EF8CA992CA926D2E646F63> 報道解禁日時ラジオ テレビ WEB: 平成 20 年 4 月 16 日 ( 水 ) 9 時新聞 : 平成 20 年 4 月 16 日付け夕刊 PRESS RELEASE (2008/04/08) 国立大学法人九州大学電話 092-642-2106( 広報室 ) 自然科学研究機構生理学研究所電話 0564-55-7722( 広報展開推進室 ) 科学技術振興機構 (JST) 電話 03-5214-8404(

More information

( 樹立の用に供されるヒト胚に関する要件 ) 第 6 条第 1 種樹立の用に供されるヒト受精胚は 次に掲げる要件を満たすものとする 一生殖補助医療に用いる目的で作成されたヒト受精胚であって 当該目的に用いる予定がないもののうち 提供する者による当該ヒト受精胚を滅失させることについての意思が確認されて

( 樹立の用に供されるヒト胚に関する要件 ) 第 6 条第 1 種樹立の用に供されるヒト受精胚は 次に掲げる要件を満たすものとする 一生殖補助医療に用いる目的で作成されたヒト受精胚であって 当該目的に用いる予定がないもののうち 提供する者による当該ヒト受精胚を滅失させることについての意思が確認されて 資料 2 平成 25 年 9 月 20 日 生殖細胞の作成 利用等の研究に係る関係指針の規定について 1. 生殖細胞作成 利用に関係する指針 (1) ヒト ES 細胞の樹立及び分配に関する指針 ( 平成 22 年 5 月 20 日文部科学省告示 ) (2) ヒト ES 細胞の使用に関する指針 ( 平成 22 年 5 月 20 日文部科学省告示 ) (3) ヒト ips 細胞又はヒト組織幹細胞からの生殖細胞の作成を行う研究に関する指針

More information

Microsoft Word - 運動が自閉症様行動とシナプス変性を改善する

Microsoft Word - 運動が自閉症様行動とシナプス変性を改善する 運動が自閉症様行動とシナプス変性を改善する 1. 発表者 : 小山隆太 ( 東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻准教授 ) 安藤めぐみ ( 東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻博士課程 2 年生 ) 柴田和輝 ( 東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻研究当時 : 博士課程 3 年生 ) 岡本和樹 ( 東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻研究当時 : 博士課程 3 年生 ) 小野寺純也 ( 東京大学大学院薬学系研究科薬科学専攻博士課程

More information

<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D>

<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D> PRESS RELEASE(2017/07/18) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 造血幹細胞の過剰鉄が血液産生を阻害する仕組みを解明 骨髄異形成症候群の新たな治療法開発に期待 - 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授

More information

遺伝子の近傍に別の遺伝子の発現制御領域 ( エンハンサーなど ) が移動してくることによって その遺伝子の発現様式を変化させるものです ( 図 2) 融合タンパク質は比較的容易に検出できるので 前者のような二つの遺伝子組み換えの例はこれまで数多く発見されてきたのに対して 後者の場合は 広範囲のゲノム

遺伝子の近傍に別の遺伝子の発現制御領域 ( エンハンサーなど ) が移動してくることによって その遺伝子の発現様式を変化させるものです ( 図 2) 融合タンパク質は比較的容易に検出できるので 前者のような二つの遺伝子組み換えの例はこれまで数多く発見されてきたのに対して 後者の場合は 広範囲のゲノム 2014 年 4 月 4 日 東北大学大学院医学系研究科 染色体転座 逆位による白血病の発症機構を解明 染色体異常に起因する疾病の病因解明に向けた新たな解析手法の確立 東北大学大学院医学系研究科の鈴木未来子講師 ( ラジオアイソトープセンター ) 山㟢博未博士 ( 医化学分野 ) 清水律子教授 ( 分子血液学分野 ) 山本雅之教授 ( 医化学分野 東北メディカル メガバンク機構機構長 ) らは 3

More information

学報_台紙20まで

学報_台紙20まで M 平成23年度 科学研究費補助金の決定 研究推進課 平成23年度科学研究費補助金 文部科学省 独 日本学術振興会 が決定しま した 新学術領域研究及び若手研究 スタートアップ 等を除く平成23年5月6日 現在の状況は表のとおりです 来年度に向け より積極的な申請をよろしくお願いします 奈 良 県 立 医 科 大 学 学 報 12 採択件数 金額 H23年度 145件 H22年度比

More information

資料 3-1 日本の生命倫理 日本のヒト胚 第 68 回生命倫理調査会 (2012/07/12) 町野朔 ( 上智大学生命倫理研究所 )

資料 3-1 日本の生命倫理 日本のヒト胚 第 68 回生命倫理調査会 (2012/07/12) 町野朔 ( 上智大学生命倫理研究所 ) 資料 3-1 日本の生命倫理 日本のヒト胚 第 68 回生命倫理調査会 (2012/07/12) 町野朔 ( 上智大学生命倫理研究所 ) Today s Agenda I. 日本におけるヒト胚 II. 日本の生命倫理政策 クローン技術規制法 ES 指針 ヒト受精胚作成指針 1. クローン技術規制法 (2000 年 ) 特定胚指針 (2001 年 ) 2. ES 指針 (2001 年 ) 3. ヒト受精胚指針

More information

title

title 資料 109-1-1 ヒト ES 細胞の樹立に関する指針 案 ヒト ES 細胞の使用に関する指針 案及 び ヒト ES 細胞の分配機関に関する指針 案に関するパブリックコメントの結果 について ( 概要 ) 平成 30 年 12 月 4 日文部科学省研究振興局ライフサイエンス課生命倫理 安全対策室厚生労働省医政局研究開発振興課再生医療等研究推進室厚生労働省医薬 生活衛生局医薬機器審査管理課再生医療等製品審査管理室

More information

今日のご報告内容 1. キメラとは 2. ヒトと動物のキメラに関する概念整理 3. 日本におけるヒトと動物のキメラに関する規制状況 4. イギリスにおけるヒトと動物のキメラに関する規制状況 5. ヒトと動物のキメラをめぐる倫理的問題 6. ヒトと動物のキメラ研究に関する今後の検討課題 2

今日のご報告内容 1. キメラとは 2. ヒトと動物のキメラに関する概念整理 3. 日本におけるヒトと動物のキメラに関する規制状況 4. イギリスにおけるヒトと動物のキメラに関する規制状況 5. ヒトと動物のキメラをめぐる倫理的問題 6. ヒトと動物のキメラ研究に関する今後の検討課題 2 資料 2 2012 年 1 月 17 日生命倫理懇談会ヒアリング ヒトと動物のキメラをめぐる 倫理的問題と今後の課題 東京大学医科学研究所 神里彩子 1 今日のご報告内容 1. キメラとは 2. ヒトと動物のキメラに関する概念整理 3. 日本におけるヒトと動物のキメラに関する規制状況 4. イギリスにおけるヒトと動物のキメラに関する規制状況 5. ヒトと動物のキメラをめぐる倫理的問題 6. ヒトと動物のキメラ研究に関する今後の検討課題

More information

4. 発表内容 : 1 研究の背景 先行研究における問題点 正常な脳では 神経細胞が適切な相手と適切な数と強さの結合 ( シナプス ) を作り 機能的な神経回路が作られています このような機能的神経回路は 生まれた時に完成しているので はなく 生後の発達過程において必要なシナプスが残り不要なシナプス

4. 発表内容 : 1 研究の背景 先行研究における問題点 正常な脳では 神経細胞が適切な相手と適切な数と強さの結合 ( シナプス ) を作り 機能的な神経回路が作られています このような機能的神経回路は 生まれた時に完成しているので はなく 生後の発達過程において必要なシナプスが残り不要なシナプス 発達期小脳における自発神経活動の成熟過程を解明 1. 発表者 : 狩野方伸 ( 東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻神経生理学分野教授 国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構 (WPI-IRCN) 副拠点長 ) 2. 発表のポイント : 生まれたばかりの動物の小脳において 多くのプルキンエ細胞 ( 注 1) の自発的神経活動 が同期していることが明らかになりました プルキンエ細胞の自発活動の同期は発達が進むにつれて次第に減少することを発見し

More information

く 細胞傷害活性の無い CD4 + ヘルパー T 細胞が必須と判明した 吉田らは 1988 年 C57BL/6 マウスが腹腔内に移植した BALB/c マウス由来の Meth A 腫瘍細胞 (CTL 耐性細胞株 ) を拒絶すること 1991 年 同種異系移植によって誘導されるマクロファージ (AIM

く 細胞傷害活性の無い CD4 + ヘルパー T 細胞が必須と判明した 吉田らは 1988 年 C57BL/6 マウスが腹腔内に移植した BALB/c マウス由来の Meth A 腫瘍細胞 (CTL 耐性細胞株 ) を拒絶すること 1991 年 同種異系移植によって誘導されるマクロファージ (AIM ( 様式甲 5) 氏 名 山名秀典 ( ふりがな ) ( やまなひでのり ) 学 位 の 種 類 博士 ( 医学 ) 学位授与番号 甲 第 号 学位審査年月日 平成 26 年 7 月 30 日 学位授与の要件 学位規則第 4 条第 1 項該当 Down-regulated expression of 学位論文題名 monocyte/macrophage major histocompatibility

More information

資料 4 生命倫理専門調査会における主な議論 平成 25 年 12 月 20 日 1 海外における規制の状況 内閣府は平成 24 年度 ES 細胞 ips 細胞から作成した生殖細胞によるヒト胚作成に関する法規制の状況を確認するため 米国 英国 ドイツ フランス スペイン オーストラリア及び韓国を対象

資料 4 生命倫理専門調査会における主な議論 平成 25 年 12 月 20 日 1 海外における規制の状況 内閣府は平成 24 年度 ES 細胞 ips 細胞から作成した生殖細胞によるヒト胚作成に関する法規制の状況を確認するため 米国 英国 ドイツ フランス スペイン オーストラリア及び韓国を対象 生命倫理専門調査会における主な議論 平成 25 年 12 月 20 日 1 海外における規制の状況 内閣府は平成 24 年度 ES 細胞 ips 細胞から作成した生殖細胞によるヒト胚作成に関する法規制の状況を確認するため 米国 英国 ドイツ フランス スペイン オーストラリア及び韓国を対象とする実地調査を実施した 実地調査は各国の生命倫理に関する規制当局 研究機関 大学研究者等を訪問し行った (1)

More information

<4D F736F F D C668DDA94C5817A8AEE90B68CA45F927D946791E58BA493AF838A838A815B83585F8AB28DD79645>

<4D F736F F D C668DDA94C5817A8AEE90B68CA45F927D946791E58BA493AF838A838A815B83585F8AB28DD79645> 報道機関各位 2017 年 2 月 8 日 大学共同利用機関法人自然科学研究機構基礎生物学研究所国立大学法人筑波大学 精子幹細胞の分化と自己複製を両立する新たなメカニズムの発見 幹細胞は分化シグナルからどのように守られるのか 長期間にわたって多くの精子を作ることは 私たちが子孫を残して命を伝えるための重要な営みで 大もととなる 精子幹細胞 の働きによって支えられています 基礎生物学研究所の徳江萌研究員

More information

染色体微小重複による精神遅滞・自閉症症例

染色体微小重複による精神遅滞・自閉症症例 発達障害研究所公開シンポジウム 2009 自閉症 発達障害の基礎と臨床 抄録集 発達障害研究所公開シンポジウム 2009 自閉症 発達障害の基礎と臨床 プログラム 日時 : 平成 21 年 12 月 18 日 ( 金 ) 午後 1 時 30 分 ~ 5 時 15 分 会場 : 愛知県心身障害者コロニー管理棟講堂 13:30 開会挨拶 ( 所長 : 細川昌則 ) 13:35 熊谷俊幸 ( 愛知県コロニーこばと学園

More information

精子・卵子・胚研究の現状(久慈 直昭 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室 講師提出資料)

精子・卵子・胚研究の現状(久慈 直昭 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室 講師提出資料) 精子 卵子 胚研究の現状 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室 久慈直昭 背景 2004 年 7 月 総合科学技術会議は 生殖補助医療研究 に限定して ヒト胚の研究目的での新たな作成と利用を認めた しかし海外には ヒト個体発生が可能であるため 実験目的での新たな胚作成を認めない国も存在する 現在わが国における胚研究を規制する指針は日本産科婦人科学会会告と クローン規制法のみである ここでは今後のわが国の新しい研究の枠組みを構築するための基礎資料として

More information

(部門)            様

(部門)            様 4-2-11 生殖医療研究部 ( 生殖細胞機能研究室 生殖技術研究室 ) 当研究部では 以下の研究プロジェクトを進行している 1) 受精の膜融合を制御する分子メカニズムの解明と不妊治療への応用 2) 卵の老化と胚発生メカニズムの解明から生殖医療への応用 3) ES 細胞の樹立に関わる技術の確立と機能解析 4) ヒト幹細胞の心筋組織への分化と細胞移植法の開発 5) 先天代謝異常に対する幹細胞治療法の開発に関する研究

More information

<1. 新手法のポイント > -2 -

<1. 新手法のポイント > -2 - PRESSS RELEASE (2 2016/1/12) ) 北海道大大学総務企画画部広報課 060-0808 0 札幌幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL T 011-706-2610 FAX 011-706-20922 E-mail: kouhou@jimu.hokudai.ac.jp URL: http://www.hokudai.ac.jp ES 細胞胞から生生殖細細胞へ新手手法 高価なたんぱく質を用用いず

More information

別紙 自閉症の発症メカニズムを解明 - 治療への応用を期待 < 研究の背景と経緯 > 近年 自閉症や注意欠陥 多動性障害 学習障害等の精神疾患である 発達障害 が大きな社会問題となっています 自閉症は他人の気持ちが理解できない等といった社会的相互作用 ( コミュニケーション ) の障害や 決まった手

別紙 自閉症の発症メカニズムを解明 - 治療への応用を期待 < 研究の背景と経緯 > 近年 自閉症や注意欠陥 多動性障害 学習障害等の精神疾患である 発達障害 が大きな社会問題となっています 自閉症は他人の気持ちが理解できない等といった社会的相互作用 ( コミュニケーション ) の障害や 決まった手 PRESS RELEASE(2016/09/08) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 自閉症の発症メカニズムを解明 - 治療への応用を期待 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授 西山正章助教

More information

平成14年度研究報告

平成14年度研究報告 平成 14 年度研究報告 研究テーマ 多嚢胞性卵巣発症に関する遺伝性素因の解析 - PCO の解析 - 北海道大学大学院医学研究科 助手菅原照夫 現所属 : 北海道大学大学院医学研究科 医学部連携研究センター サマリー 多嚢胞性卵巣 (PCO) は生殖可能年齢の婦人の 5 10% に発症する内分泌疾患である 臨床症状は 月経不順 多毛 肥満 排卵障害が主な特徴であり 難治性の不妊症の主な原因である

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 25 (2011) 86. 線虫 C. elegans およびマウスをモデル動物とした体細胞レベルで生じる性差の解析 井上英樹 Key words: 性差, ストレス応答,DMRT 立命館大学生命科学部生命医科学科 緒言性差は雌雄の性に分かれた動物にみられ, 生殖能力の違いだけでなく形態, 行動などそれぞれの性の間でみられる様々な差異と定義される. 性差は, 形態や行動だけでなく疾患の発症リスクの男女差といった生理的なレベルの差異も含まれる.

More information

報道発表資料 2007 年 4 月 11 日 独立行政法人理化学研究所 傷害を受けた網膜細胞を薬で再生する手法を発見 - 移植治療と異なる薬物による新たな再生治療への第一歩 - ポイント マウス サルの網膜の再生を促進することに成功 網膜だけでなく 難治性神経変性疾患の再生治療にも期待できる 神経回

報道発表資料 2007 年 4 月 11 日 独立行政法人理化学研究所 傷害を受けた網膜細胞を薬で再生する手法を発見 - 移植治療と異なる薬物による新たな再生治療への第一歩 - ポイント マウス サルの網膜の再生を促進することに成功 網膜だけでなく 難治性神経変性疾患の再生治療にも期待できる 神経回 60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 4 月 11 日 独立行政法人理化学研究所 傷害を受けた網膜細胞を薬で再生する手法を発見 - 移植治療と異なる薬物による新たな再生治療への第一歩 - 五感の中でも 視覚 は 私たちが世界を感知するためにとても重要です この視覚をもたらすのが眼 その構造と機能は よく カメラ にたとえられ レンズの役目 水晶体 を通して得られる光の情報を フイルムである

More information

Establishment and Characterization of Cynomolgus Monkey ES Cell Lines

Establishment and Characterization of Cynomolgus Monkey ES Cell Lines 幹細胞の種類と特徴 多能性幹細胞 Pluripotent Stem Cell ES 細胞 ( 胚性幹細胞 )Embryonic Stem Cell 初期胚由来分化能 : 高増殖能 : 無制限 EG 細胞 Embryonic Germ Cell 胎児生殖細胞由来分化能 : 高増殖能 : 無制限 mgs 細胞 Multipotent Germ Stem Cell 新生児精巣内生殖細胞由来分化能 : 高増殖能

More information

ALDEFLUOR® 造血幹細胞/造血前駆細胞の新しい同定試薬

ALDEFLUOR® 造血幹細胞/造血前駆細胞の新しい同定試薬 ALDEFLUOR Immunophenotyping ALDEFLUOR Primitive Mature or ALDH Aldehyde Dehydrogenase(ALDH) ALDH Stemness ALDH Primitive Mature ALDEFLUOR Intracellular enzymatic assay ALDEFLUOR BAAA ALDH BAA ALDH BAA

More information

2. 手法まず Cre 組換え酵素 ( ファージ 2 由来の遺伝子組換え酵素 ) を Emx1 という大脳皮質特異的な遺伝子のプロモーター 3 の制御下に発現させることのできる遺伝子操作マウス (Cre マウス ) を作製しました 詳細な解析により このマウスは 大脳皮質の興奮性神経特異的に 2 個

2. 手法まず Cre 組換え酵素 ( ファージ 2 由来の遺伝子組換え酵素 ) を Emx1 という大脳皮質特異的な遺伝子のプロモーター 3 の制御下に発現させることのできる遺伝子操作マウス (Cre マウス ) を作製しました 詳細な解析により このマウスは 大脳皮質の興奮性神経特異的に 2 個 報道発表資料 2000 年 8 月 17 日 独立行政法人理化学研究所 体性感覚野の正常な発達には NMDA 型グルタミン酸受容体の機能が必須であることを発見 - 大脳皮質の生後発達の基本メカニズムの一端を解明 - 理化学研究所 脳科学総合研究センター ( 伊藤正男所長 ) は マウスの大脳皮質の興奮性神経でのみ目的の遺伝子をノックアウトする技術を開発しました さらにそれを用いて 大脳皮質の体性感覚野

More information

統合失調症の発症に関与するゲノムコピー数変異の同定と病態メカニズムの解明 ポイント 統合失調症の発症に関与するゲノムコピー数変異 (CNV) が 患者全体の約 9% で同定され 難病として医療費助成の対象になっている疾患も含まれることが分かった 発症に関連した CNV を持つ患者では その 40%

統合失調症の発症に関与するゲノムコピー数変異の同定と病態メカニズムの解明 ポイント 統合失調症の発症に関与するゲノムコピー数変異 (CNV) が 患者全体の約 9% で同定され 難病として医療費助成の対象になっている疾患も含まれることが分かった 発症に関連した CNV を持つ患者では その 40% 平成 28 年 6 月 8 日 統合失調症の発症に関与するゲノムコピー数変異の同定と病態メカニズムの解明 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 精神医学の尾崎紀夫 ( おざきのりお ) 教授らの研究グループは 東京都医学総合研究所 大阪大学 新潟大学 富山大学 藤田保健衛生大学 理化学研究所 徳島大学 Chang Gung University( 台 ( 1) 湾 ) の研究グループとの共同研究により

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 自己紹介 Self-introduction 岡山大学理学部線虫 C. elegans の骨格筋の発生 京都大学大学院医学研究科心筋肥大の転写機構 ES/iPS 細胞の心筋分化 国立循環器病研究センター動脈硬化の発生機序 ( 平滑筋 ) ミネソタ大学幹細胞研究所骨格筋幹細胞の増殖 分化 信州大学農学部 / バイオメディカル研究所 分子細胞機能学研究室 (C101) TEL : 0265-77-1426(

More information

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学 母性看護学 母性看護学 目標 Ⅰ. 母性看護の対象となる人々 関連する保健医療の仕組み 倫理的問題 人間の性と生殖のしくみについての理解を問う 1 母性看護の概念 母性看護の主な概念 a 母性の概念 母性の発達 母性看護学 [1]( 母性看護学概論 ): 第 1 章 母性とは (p.2 12) 公衆衛生 : 第 5 章 C リプロダクティヴ ヘルス / ライツ (p.115 130) 家族論 家族関係論

More information

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 森脇真一 井上善博 副査副査 教授教授 東 治 人 上 田 晃 一 副査 教授 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independe

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 森脇真一 井上善博 副査副査 教授教授 東 治 人 上 田 晃 一 副査 教授 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independe ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 森脇真一 井上善博 副査副査 東 治 人 上 田 晃 一 副査 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independent rejection of D d -, K d -, or D d K d -transgened mouse skin

More information

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http 脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2009-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/124054 Right Type Thesis or

More information

Powered by TCPDF ( Title Sub Title Author ヒルシュスプルング病および類縁疾患の原因遺伝子解析と神経堤幹細胞移植治療 Gene Analysis and Neural Crest Stem Cell Transplant Thera

Powered by TCPDF (  Title Sub Title Author ヒルシュスプルング病および類縁疾患の原因遺伝子解析と神経堤幹細胞移植治療 Gene Analysis and Neural Crest Stem Cell Transplant Thera Powered by TCPDF (www.tcpdf.org) Title Sub Title Author ヒルシュスプルング病および類縁疾患の原因遺伝子解析と神経堤幹細胞移植治療 Gene Analysis and Neural Crest Stem Cell Transplant Therapy for Hirschsprung's disease and the Related disorders.

More information

in vivo

in vivo Title 第 288 回 東 京 歯 科 大 学 学 会 ( 総 会 ) Journal 歯 科 学 報, 109(4): 405-443 URL http://hdl.handle.net/10130/1668 Right Posted at the Institutional Resources for Unique Colle Available from http://ir.tdc.ac.jp/

More information

報道発表資料 2005 年 8 月 2 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人京都大学 ES 細胞からの神経網膜前駆細胞と視細胞の分化誘導に世界で初めて成功 - 網膜疾患治療法開発への応用に大きな期待 - ポイント ES 細胞の細胞塊を浮遊培養し 16% の高効率で神経網膜前駆細胞に分化させる系

報道発表資料 2005 年 8 月 2 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人京都大学 ES 細胞からの神経網膜前駆細胞と視細胞の分化誘導に世界で初めて成功 - 網膜疾患治療法開発への応用に大きな期待 - ポイント ES 細胞の細胞塊を浮遊培養し 16% の高効率で神経網膜前駆細胞に分化させる系 報道発表資料 2005 年 8 月 2 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人京都大学 ES 細胞からの神経網膜前駆細胞と視細胞の分化誘導に世界で初めて成功 - 網膜疾患治療法開発への応用に大きな期待 - ポイント ES 細胞の細胞塊を浮遊培養し 16% の高効率で神経網膜前駆細胞に分化させる系を樹立 産生が困難であった神経網膜を ES 細胞から分化誘導することに世界で初めて成功 独立行政法人理化学研究所

More information

Microsoft Word - tohokuuniv-press _01.docx

Microsoft Word - tohokuuniv-press _01.docx 報道機関各位 2017 年 3 月 30 日 東北大学大学院医学系研究科 難聴に対する遺伝子治療の可能性 成体の内有毛細胞に高率かつ低侵襲に遺伝子を導入する方法の確立 研究概要 成人になってから発症する感音難聴には現在でも有効な治療法がないため 新しい治療法の研究開発が求められています 難聴に対する治療法の有力な候補の一つが 内耳の細胞に対するウイルスを用いた遺伝子導入法です 東北大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉

More information

Microsoft Word - 熊本大学プレスリリース_final

Microsoft Word - 熊本大学プレスリリース_final 国立大学法人熊本大学 平成 24 年 10 月 15 日 報道機関各位 熊本大学 睡眠と記憶の神経回路を分離 ~ 睡眠学習の実現へ ~ ポイント 睡眠は記憶など様々な生理機能を持つが その仕組みには まだ謎が残る 睡眠を制御するドーパミン神経回路を1 細胞レベルで特定した その結果 記憶形成とは異なる回路であることが解明された 睡眠と記憶が独立制御されることから 睡眠中の学習の可能性が示された 熊本大学の上野太郎研究員

More information

ASC は 8 週齢 ICR メスマウスの皮下脂肪組織をコラゲナーゼ処理後 遠心分離で得たペレットとして単離し BMSC は同じマウスの大腿骨からフラッシュアウトにより獲得した 10%FBS 1% 抗生剤を含む DMEM にて それぞれ培養を行った FACS Passage 2 (P2) の ASC

ASC は 8 週齢 ICR メスマウスの皮下脂肪組織をコラゲナーゼ処理後 遠心分離で得たペレットとして単離し BMSC は同じマウスの大腿骨からフラッシュアウトにより獲得した 10%FBS 1% 抗生剤を含む DMEM にて それぞれ培養を行った FACS Passage 2 (P2) の ASC 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 山本麻衣子 論文審査担当者 主査 : 井関祥子副査 : 柴田俊一 青木和広 Osteogenic Potential of Mouse Adipose-Derived Stem Cells Sorted 論文題目 for CD90 and CD105 in Vitro ( 論文の内容の要旨 ) < 緒言 > 脂肪組織は皮下の浅層に存在するため 採取が低侵襲で容易であり

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 基礎から学ぶ 再生医療 第 20 回 血液学を学ぼう! 2016.2.8 採取部位による造血幹細胞移植の種類 骨髄移植 古くから行われている最も一般的な方法 ドナーの骨髄から造血幹細胞を採取して移植する方法 末梢血幹細胞移植 臍帯血移植 へその緒の血 ( さい帯血 ) を有効活用する ドナーの末梢血から造血幹細胞を採取して移植する方法 赤ちゃんの出産後に へその緒や胎盤に含まれている造血幹細胞を採取して移植する方法

More information

Microsoft Word - PR docx

Microsoft Word - PR docx 本件の取り扱いについては 下記の解禁時間以降でお願い申し上げます TV ラジオ WEB 日本時間 平成 30 年 1 月 3 日 水 午前 2 時 新 日本時間 平成 30 年 1 月 3 日 水 朝刊 聞 平成 29 年 12 月 27 日 成長期の神経の 試運転 を可視化 赤ちゃんマウスの脳で発見された新しいタイプの自発神経活動 概要 ヒトをはじめとする哺乳動物の脳では多数の神経細胞がネットワークを形成し

More information

Microsoft Word - 【広報課確認】 _プレス原稿(最終版)_東大医科研 河岡先生_miClear

Microsoft Word - 【広報課確認】 _プレス原稿(最終版)_東大医科研 河岡先生_miClear インフルエンザウイルスの遺伝の仕組みを解明 1. 発表者 : 河岡義裕 ( 東京大学医科学研究所感染 免疫部門ウイルス感染分野教授 ) 野田岳志 ( 京都大学ウイルス 再生医科学研究所微細構造ウイルス学教授 ) 2. 発表のポイント : インフルエンザウイルスが子孫ウイルスにゲノム ( 遺伝情報 ) を伝える仕組みを解明した 子孫ウイルスにゲノムを伝えるとき 8 本のウイルス RNAを 1+7 という特徴的な配置

More information

ヒト脂肪組織由来幹細胞における外因性脂肪酸結合タンパク (FABP)4 FABP 5 の影響 糖尿病 肥満の病態解明と脂肪幹細胞再生治療への可能性 ポイント 脂肪幹細胞の脂肪分化誘導に伴い FABP4( 脂肪細胞型 ) FABP5( 表皮型 ) が発現亢進し 分泌されることを確認しました トランスク

ヒト脂肪組織由来幹細胞における外因性脂肪酸結合タンパク (FABP)4 FABP 5 の影響 糖尿病 肥満の病態解明と脂肪幹細胞再生治療への可能性 ポイント 脂肪幹細胞の脂肪分化誘導に伴い FABP4( 脂肪細胞型 ) FABP5( 表皮型 ) が発現亢進し 分泌されることを確認しました トランスク 平成 28 年 12 月 19 日 ヒト脂肪組織由来幹細胞における外因性脂肪酸結合タンパク (FABP)4 FABP 5 の影響 糖尿病 肥満の病態解明と脂肪幹細胞再生治療への可能性 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 泌尿器科学分野の山本徳則 ( やまもととくのり ) 准教授 後藤百万 ( ごとうももかず ) 教授と札幌医科大学内分泌内科の古橋眞人 ( ふるはしまさと ) 講師

More information

4. 発表内容 : 研究の背景 イヌに お手 を新しく教える場合 お手 ができた時に餌を与えるとイヌはまた お手 をして餌をもらおうとする このように動物が行動を起こした直後に報酬 ( 餌 ) を与えると そ の行動が強化され 繰り返し行動するようになる ( 図 1 左 ) このことは 100 年以

4. 発表内容 : 研究の背景 イヌに お手 を新しく教える場合 お手 ができた時に餌を与えるとイヌはまた お手 をして餌をもらおうとする このように動物が行動を起こした直後に報酬 ( 餌 ) を与えると そ の行動が強化され 繰り返し行動するようになる ( 図 1 左 ) このことは 100 年以 ドーパミンの脳内報酬作用機構を解明 依存症など精神疾患の理解 治療へ前進 1. 発表者 : かさいはるお河西春郎 ( 東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター構造生理学部門教授 ) やぎしたしょう柳下祥 ( 東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター構造生理学部門特任助教 ) 2. 発表のポイント : 快楽中枢である側坐核 ( 注 1) の神経細胞において グルタミン酸とドーパミン刺激を独立に制御し

More information

<4D F736F F D E616C5F F938C91E F838A838A815B835895B68F B8905F905F8C6F89C8816A2E646F63>

<4D F736F F D E616C5F F938C91E F838A838A815B835895B68F B8905F905F8C6F89C8816A2E646F63> [PRESS RELEASE] 2010 年 9 月 14 日東京大学医学部附属病院 自閉症の新たな治療につながる成果 世界初自閉症に関わる脳の体積変化および自閉症の候補遺伝子との関連を解明 自閉症は 相手や場の状況に合わせた振る舞いができないといった対人コミュニケーションの障害を主徴とする代表的な発達障害です この障害の原因や治療法は未確立で 高い知能を有する人でも社会生活に困難をきたすことが多い現状にあります

More information

<4D F736F F F696E74202D2097D58FB08E8E8CB1838F815B834E F197D58FB E96D8816A66696E616C CF68A4A2E >

<4D F736F F F696E74202D2097D58FB08E8E8CB1838F815B834E F197D58FB E96D8816A66696E616C CF68A4A2E > 再生医療等製品の非臨床安全性評価の考え方 ex vivo 遺伝子治療を中心に 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 (PMDA) 再生医療製品等審査部 真木一茂 様式 1-B 第 24 回日本遺伝子細胞治療学会学術集会 CO I 開示 発表者名 : 真木一茂 演題発表に関連し 開示すべき CO I 関係にある企業などはありません 2 1 本日の話 1.Ex vivo 遺伝子治療について 2. 治験開始に必要な非臨床試験

More information

背景 歯はエナメル質 象牙質 セメント質の3つの硬い組織から構成されます この中でエナメル質は 生体内で最も硬い組織であり 人が食生活を営む上できわめて重要な役割を持ちます これまでエナメル質は 一旦齲蝕 ( むし歯 ) などで破壊されると 再生させることは不可能であり 人工物による修復しかできませ

背景 歯はエナメル質 象牙質 セメント質の3つの硬い組織から構成されます この中でエナメル質は 生体内で最も硬い組織であり 人が食生活を営む上できわめて重要な役割を持ちます これまでエナメル質は 一旦齲蝕 ( むし歯 ) などで破壊されると 再生させることは不可能であり 人工物による修復しかできませ 報道機関各位 ips 細胞からエナメル質をつくる細胞を誘導 歯の再生への応用が期待 平成 24 年 2 月 10 日 東北大学大学院歯学研究科 ポイント 歯のエナメル質をつくる細胞( エナメル芽細胞 ) は 歯の萌出後に失われる ips 細胞からエナメル芽細胞を世界で初めて誘導 エナメル芽細胞の分化機序解明や 歯の再生への細胞ソースとして利用可能 概要 国立大学法人東北大学は 幹細胞が上皮細胞との相互作用により

More information

調査委員会 報告

調査委員会 報告 調査委員会報告 1 論文 1: Obokata et al., Nature 505:641 647(2014) (1 1) 1) Figure 1f の画像の不自然さ (1 2) Figure 1iの画像切り貼りの疑い (1 3) Methods の記載の一部の盗用の疑い (1 4) Methods の記載の一部の間違い (1 5) Figure 2d, 2eの画像の取り違えと 学位論文画像との酷似

More information

報道発表資料 2002 年 10 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 頭にだけ脳ができるように制御している遺伝子を世界で初めて発見 - 再生医療につながる重要な基礎研究成果として期待 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は プラナリアを用いて 全能性幹細胞 ( 万能細胞 ) が頭部以外で脳

報道発表資料 2002 年 10 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 頭にだけ脳ができるように制御している遺伝子を世界で初めて発見 - 再生医療につながる重要な基礎研究成果として期待 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は プラナリアを用いて 全能性幹細胞 ( 万能細胞 ) が頭部以外で脳 報道発表資料 2002 年 10 月 10 日 独立行政法人理化学研究所 頭にだけ脳ができるように制御している遺伝子を世界で初めて発見 - 再生医療につながる重要な基礎研究成果として期待 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は プラナリアを用いて 全能性幹細胞 ( 万能細胞 ) が頭部以外で脳の神経細胞に分化しないように制御している遺伝子を発見しました 発生 再生科学総合研究センター ( 竹市雅俊センター長

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation JST 新技術説明会 2017 年 10 月 3 日 脳内環境制御による革新的神経再生医療技術 公立大学法人 横浜市立大学 大学院生命医科学研究科生体機能医科学研究室 教授竹居光太郎 E-mail: kohtaro@yokohama-cu.ac.jp 新技術の概要 中枢神経系は再生が極めて困難である 我々が発見した神経回路形成因子 LOTUS は 中枢神経系の再生を阻む主要因である Nogo 受容体と

More information

<4D F736F F F696E74202D2097CE93E08FE188EA94CA8D EF D76342E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D2097CE93E08FE188EA94CA8D EF D76342E B8CDD8AB B83685D> 緑内障研究の最前線 東京医科歯科大学難治疾患研究所分子神経科学田中光一 平成 27 年 2 月 20 日 日本の失明原因の内訳 緑内障は失明原因の第 1 位 高度近視 6% 白内障 7% 緑内障 25% 視神経萎縮 9% 網膜色素変性症 11% 黄斑変性症 11% 糖尿病網膜症 21% 2004 年版より日本の視覚障害者 2004 年版より 日本では緑内障の 70% が正常眼圧緑内障である 緑内障の有病率は加齢に伴い増加する

More information

別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ

別紙 < 研究の背景と経緯 > 自閉症は 全人口の約 2% が罹患する非常に頻度の高い神経発達障害です 近年 クロマチンリモデ リング因子 ( 5) である CHD8 が自閉症の原因遺伝子として同定され 大変注目を集めています ( 図 1) 本研究グループは これまでに CHD8 遺伝子変異を持つ PRESS RELEASE(2018/05/16) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授と名古屋市立大学薬学研究科の喜多泰之助 教 白根道子教授 金沢大学医薬保健研究域医学系の西山正章教授らの研究グループは

More information

icems ニュースリリース News Release 2009 年 12 月 11 日 京都大学物質 - 細胞統合システム拠点 ips 細胞研究を進めるための社会的課題と展望 - 国際幹細胞学会でのワークショップの議論を基に - 加藤和人京都大学物質 - 細胞統合システム拠点 (icems=アイセ

icems ニュースリリース News Release 2009 年 12 月 11 日 京都大学物質 - 細胞統合システム拠点 ips 細胞研究を進めるための社会的課題と展望 - 国際幹細胞学会でのワークショップの議論を基に - 加藤和人京都大学物質 - 細胞統合システム拠点 (icems=アイセ News Release 2009 年 12 月 11 日 京都大学物質 - 細胞統合システム拠点 ips 細胞研究を進めるための社会的課題と展望 - 国際幹細胞学会でのワークショップの議論を基に - 加藤和人京都大学物質 - 細胞統合システム拠点 (icems=アイセムス) 連携准教授 / 同大学人文科学研究所准教授 / 同大学大学院生命科学研究科准教授 ( 兼任 ) アジム スラーニ icems

More information

り込みが進まなくなることを明らかにしました つまり 生後 12 日までの刈り込みには強い シナプス結合と弱いシナプス結合の相対的な差が 生後 12 日以降の刈り込みには強いシナプス 結合と弱いシナプス結合の相対的な差だけでなくシナプス結合の絶対的な強さが重要であることを明らかにしました 本研究成果は

り込みが進まなくなることを明らかにしました つまり 生後 12 日までの刈り込みには強い シナプス結合と弱いシナプス結合の相対的な差が 生後 12 日以降の刈り込みには強いシナプス 結合と弱いシナプス結合の相対的な差だけでなくシナプス結合の絶対的な強さが重要であることを明らかにしました 本研究成果は シナプス刈り込みのしくみを解明 ~ シナプス結合の強さの絶対値と相対値の両方が重要 ~ 1. 発表者 : 川田慎也 ( 東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻神経生理学分野特任研究員 ( 研究当時 ))( 現 : 大阪府立精神医療センター医師 ) 宮崎太輔 ( 北海道大学大学院医学研究科解剖学講座解剖発生学分野助教 ) 山崎真弥 ( 新潟大学脳研究所細胞神経生物学分野助教 ) 三國貴康 ( 東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻神経生理学分野特任研究員

More information

Microsoft Word 部会報告書.doc

Microsoft Word 部会報告書.doc 参考資料 2 ヒト ES 細胞等からの生殖細胞の作成 利用について 平成 21 年 2 月 9 日文部科学省科学技術 学術審議会生命倫理 安全部会 1. 検討の経緯 ヒトES 細胞からの生殖細胞の作成については 現在 ヒトES 細胞の樹立及び使用に関する指針 ( 以下 ES 指針 という ) によって禁止されているが その研究上の有用性や ヒトiPS 細胞やヒト組織幹細胞からも生殖細胞が作成される可能性も考慮し

More information

論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析

論文題目  腸管分化に関わるmiRNAの探索とその発現制御解析 論文題目 腸管分化に関わる microrna の探索とその発現制御解析 氏名日野公洋 1. 序論 microrna(mirna) とは細胞内在性の 21 塩基程度の機能性 RNA のことであり 部分的相補的な塩基認識を介して標的 RNA の翻訳抑制や不安定化を引き起こすことが知られている mirna は細胞分化や増殖 ガン化やアポトーシスなどに関与していることが報告されており これら以外にも様々な細胞諸現象に関与していると考えられている

More information

抑制することが知られている 今回はヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸のプロテ アーゼ活性に対する効果を検討することとした コレステロール硫酸の着床期特異的な発現の機序を解明するために 合成酵素であるコ レステロール硫酸基転移酵素 (SULT2B1b) に着目した ヒト子宮内膜は排卵後 脱落膜 化

抑制することが知られている 今回はヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸のプロテ アーゼ活性に対する効果を検討することとした コレステロール硫酸の着床期特異的な発現の機序を解明するために 合成酵素であるコ レステロール硫酸基転移酵素 (SULT2B1b) に着目した ヒト子宮内膜は排卵後 脱落膜 化 論文の内容の要旨 論文題目 着床期ヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸の発現調節機序及び機能の解析 指導教員武谷雄二教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 15 年 4 月入学 医学博士課程 生殖 発達 加齢医学専攻 清末美奈子 緒言 着床とは 受精卵が分割し形成された胚盤胞が子宮内膜上皮へ接着 貫通し 子 宮内膜間質を浸潤して絨毛構造を形成するまでの一連の現象をいう 胚盤胞から分化した トロフォブラストが浸潤していく過程で

More information

「ゲノムインプリント消去には能動的脱メチル化が必要である」【石野史敏教授】

「ゲノムインプリント消去には能動的脱メチル化が必要である」【石野史敏教授】 プレス通知資料 ( 研究成果 ) 報道関係各位 平成 26 年 2 月 17 日国立大学法人東京医科歯科大学 ゲノムインプリント消去には能動的脱メチル化が必要である マウスの生殖細胞系列で起こる能動的脱メチル化を明らかに ポイント 将来 精子 卵子になる始原生殖細胞 (PGC) のゲノムインプリント消去に能動的脱メチル化機構が関係することを初めて実証しました この能動的脱メチル化機構には DNA 塩基除去修復反応が関与しています

More information

Microsoft Word - tohokuuniv-press _03(修正版)

Microsoft Word - tohokuuniv-press _03(修正版) 平成 28 年 2 月 2 日 東北大学加齢医学研究所 脳に栄養を与えるタンパク質の遺伝子変異 ~ 脳機能イメージング装置を用いて解明 ~ < 要旨 > 東北大学加齢医学研究所 認知機能発達 ( 公文教育研究会 ) 寄附研究部門 ( 川島隆太教授 ) は 磁気画像共鳴装置 (MRI) を用いて 小児の脳形態や脳機能の発達を明らかにすると共に 遺伝子がそれらに影響を与えるかを解明しています この度 同部門の橋本照男助教

More information

今後の展開現在でも 自己免疫疾患の発症機構については不明な点が多くあります 今回の発見により 今後自己免疫疾患の発症機構の理解が大きく前進すると共に 今まで見過ごされてきたイントロン残存の重要性が 生体反応の様々な局面で明らかにされることが期待されます 図 1 Jmjd6 欠損型の胸腺をヌードマウス

今後の展開現在でも 自己免疫疾患の発症機構については不明な点が多くあります 今回の発見により 今後自己免疫疾患の発症機構の理解が大きく前進すると共に 今まで見過ごされてきたイントロン残存の重要性が 生体反応の様々な局面で明らかにされることが期待されます 図 1 Jmjd6 欠損型の胸腺をヌードマウス PRESS RELEASE(2015/11/05) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 免疫細胞が自分自身を攻撃しないために必要な新たな仕組みを発見 - 自己免疫疾患の発症機構の解明に期待 -

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 様式 C-19 科学研究費補助金研究成果報告書 平成 21 年 4 月 3 日現在 研究種目 : 基盤研究 (C) 研究期間 :2007~2008 課題番号 :19591676 研究課題名 ( 和文 ) 悪性脳腫瘍幹細胞を用いた脳腫瘍動物モデルの確立と治療研究課題名 ( 英文 ) Establishment and treatment of malignant glioma animal model

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 26 (2012) 116. 海馬における時期特異的細胞分化の制御 杉森道也 Key words: 海馬, オリゴデンドロサイト, アストロサイト, serine racemase,d-serine 富山大学大学院医学薬学研究部 ( 医学 ) 統合神経科学 緒言海馬は, 神経可塑性 シナプス可塑性などを神経基盤として, 比較的短期の記憶や学習に関わっている. これら海馬の機能発現において,

More information

<4D F736F F D208DC58F4994C581798D4C95F189DB8A6D A C91E A838A838A815B83588CB48D EA F48D4189C88

<4D F736F F D208DC58F4994C581798D4C95F189DB8A6D A C91E A838A838A815B83588CB48D EA F48D4189C88 新しく生まれた嗅細胞の生死は特定の時期に匂い入力を受けるかどうかで決まる - 匂い刺激で嗅覚障害の改善が期待 - 1. 発表者東京大学大学院医学系研究科教授 医学部附属病院耳鼻咽喉科 聴覚音声外科教授 科長山岨達也 ( やまそばたつや ) 東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科 聴覚音声外科助教菊田周 ( きくたしゅう ) 2. 発表のポイント 匂いを感知する鼻の嗅細胞において 新しく生まれた嗅細胞は匂いの入力がないと

More information

霊長類の大脳皮質で運動課題中の多細胞活動を 2 光子カルシウムイメージングで長期間 同時計測することに成功 1. 発表者 : 松崎政紀 ( 東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻教授 ) 2. 発表のポイント : 霊長類コモン マーモセットのための手で道具を操作する運動課題用装置と新規の訓練方法

霊長類の大脳皮質で運動課題中の多細胞活動を 2 光子カルシウムイメージングで長期間 同時計測することに成功 1. 発表者 : 松崎政紀 ( 東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻教授 ) 2. 発表のポイント : 霊長類コモン マーモセットのための手で道具を操作する運動課題用装置と新規の訓練方法 霊長類の大脳皮質で運動課題中の多細胞活動を 2 光子カルシウムイメージングで長期間 同時計測することに成功 1. 発表者 : 松崎政紀 ( 東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻教授 ) 2. 発表のポイント : 霊長類コモン マーモセットのための手で道具を操作する運動課題用装置と新規の訓練方法 を開発し マーモセットが手を使ってうまく運動課題を習得できる事を実証しました 2 光子カルシウムイメージングで運動課題中の多くの脳神経細胞の活動を長期間

More information

cover

cover 旭川医科大学研究フォーラム (2016.3) 16:42-45. 平成 25 26 年度 独創性のある生命科学研究 個別研究課題 24) 脂肪組織由来幹細胞を用いた低浸襲細胞治療に関する研究 岡久美子 24) 脂肪組織由来幹細胞を用いた低侵襲細胞治療に関する研究研究代表者岡久美子 研究目的 細胞治療は骨再建 再生を低侵襲 効率的に行うために有用である 近年 脂肪組織に含まれる体性幹細胞 (Adiposederivedstem

More information

糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する

糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する 糖鎖の新しい機能を発見 : 補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する ポイント 神経細胞上の糖脂質の糖鎖構造が正常パターンになっていないと 細胞膜の構造や機能が障害されて 外界からのシグナルに対する反応や攻撃に対する防御反応が異常になることが示された 細胞膜のタンパク質や脂質に結合している糖鎖の役割として 補体の活性のコントロールという新規の重要な機能が明らかになった 糖脂質の糖鎖が欠損すると

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 23(2009) 149. サルエイズウイルスのヒトへの感染伝播を規定する宿主制御因子の解明 武内寛明 Key words: エイズウイルス, 異種間感染, 感染症, 人畜共通感染症, 新興感染症 東京大学医科学研究所感染症国際研究センター微生物学分野 緒言ヒト後天性免疫不全症候群 ( ヒトエイズ ) は, ヒト免疫不全ウイルス (HIV) によって引き起こされる慢性持続感染症である.

More information

細胞老化による発がん抑制作用を個体レベルで解明 ~ 細胞老化の仕組みを利用した新たながん治療法開発に向けて ~ 1. ポイント : 明細胞肉腫 (Clear Cell Sarcoma : CCS 注 1) の細胞株から ips 細胞 (CCS-iPSCs) を作製し がん細胞である CCS と同じ遺

細胞老化による発がん抑制作用を個体レベルで解明 ~ 細胞老化の仕組みを利用した新たながん治療法開発に向けて ~ 1. ポイント : 明細胞肉腫 (Clear Cell Sarcoma : CCS 注 1) の細胞株から ips 細胞 (CCS-iPSCs) を作製し がん細胞である CCS と同じ遺 細胞老化による発がん抑制作用を個体レベルで解明 ~ 細胞老化の仕組みを利用した新たながん治療法開発に向けて ~ 1. ポイント : 明細胞肉腫 (Clear Cell Sarcoma : CCS 注 1) の細胞株から ips 細胞 (CCS-iPSCs) を作製し がん細胞である CCS と同じ遺伝子変異を全身に持つキメラマウス ( 注 2) の作製に成功した CCS-iPSCs から作製したキメラマウスでは皮下組織で腫瘍が発生したが

More information

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a mur

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a mur 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a murine model of rheumatoid arthritis ( 論文内容の要旨 ) < 要旨

More information

九州大学病院の遺伝子治療臨床研究実施計画(慢性重症虚血肢(閉塞

九州大学病院の遺伝子治療臨床研究実施計画(慢性重症虚血肢(閉塞 平成 23 年 2 月 7 日 東京大学医科学研究所附属病院から申請のあったヒト幹細胞臨床研究実施計画に係る意見について ヒト幹細胞臨床研究に関する審査委員会委員長永井良三 東京大学医科学研究所附属病院から申請のあった下記のヒト幹細胞臨床研究実施計画について 本審査委員会で検討を行い その結果を別紙のとおりとりまとめたので報告いたします 記 1. 自己骨髄由来培養骨芽細胞様細胞を用いた歯槽骨再生法の検討

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 26 (2012) 114. 四肢における骨格筋幹細胞制御機構の探求 佐藤貴彦 Key words: 骨格筋, 発生, 筋衛星細胞,Pax3,miRNA 京都大学再生医科学研究所 再生増殖制御学分野 緒言骨格筋は, 皮膚や肝臓などとともに成体において強い再生能力を保持している組織である. それ故に骨格筋幹細胞から骨格筋へと分化する過程が胚発生中のみならず, 骨格筋の再生時にも認められる.

More information

Microsoft PowerPoint - 4_河邊先生_改.ppt

Microsoft PowerPoint - 4_河邊先生_改.ppt 組換え酵素を用いた配列部位 特異的逐次遺伝子導入方法 Accumulative gene integration system using recombinase 工学研究院化学工学部門河邉佳典 2009 年 2 月 27 日 < 研究背景 > 1 染色体上での遺伝子増幅の有用性 動物細胞での場合 新鮮培地 空気 + 炭酸ガス 使用済み培地 医薬品タンパク質を生産する遺伝子を導入 目的遺伝子の多重化

More information

研究の背景社会生活を送る上では 衝動的な行動や不必要な行動を抑制できることがとても重要です ところが注意欠陥多動性障害やパーキンソン病などの精神 神経疾患をもつ患者さんの多くでは この行動抑制の能力が低下しています これまでの先行研究により 行動抑制では 脳の中の前頭前野や大脳基底核と呼ばれる領域が

研究の背景社会生活を送る上では 衝動的な行動や不必要な行動を抑制できることがとても重要です ところが注意欠陥多動性障害やパーキンソン病などの精神 神経疾患をもつ患者さんの多くでは この行動抑制の能力が低下しています これまでの先行研究により 行動抑制では 脳の中の前頭前野や大脳基底核と呼ばれる領域が 報道関係者各位 平成 30 年 11 月 8 日 国立大学法人筑波大学 国立大学法人京都大学 不適切な行動を抑制する脳のメカニズムを発見 ~ ドーパミン神経系による行動抑制 ~ 研究成果のポイント 1. 注意欠陥多動性障害やパーキンソン病などで障害が見られる不適切な行動を抑制する脳のメカニズムを発見しました 2. ドーパミン神経系に異常が見られる精神 神経疾患では行動の抑制が困難になりますが 本研究はドーパミン神経系が行動抑制に寄与するメカニズムを世界に先駆けて明らかにしました

More information

Microsoft PowerPoint 発表スライド.ppt

Microsoft PowerPoint 発表スライド.ppt 神経化学会ー GRT 研究会連携オープンシンポジウム 基調講演 群馬県 伊香保 2009.6.21 海馬ニューロン新生と神経再生戦略 Hippocampal Neurogenesis and neural repair 久恒辰博 東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻 マウス ラット 神経発生学知見 手法を応用 成体海馬のニューロン新生 病態モデル臨床研究 大型動物 ( サル類 ) 脳血管障害アルツハイマー病

More information

60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 2 月 4 日 独立行政法人理化学研究所 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) の進行に二つのグリア細胞が関与することを発見 - 神経難病の一つである ALS の治療法の開発につながる新知見 - 原因不明の神経難病 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) は 全身の筋

60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 2 月 4 日 独立行政法人理化学研究所 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) の進行に二つのグリア細胞が関与することを発見 - 神経難病の一つである ALS の治療法の開発につながる新知見 - 原因不明の神経難病 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) は 全身の筋 60 秒でわかるプレスリリース 2008 年 2 月 4 日 独立行政法人理化学研究所 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) の進行に二つのグリア細胞が関与することを発見 - 神経難病の一つである ALS の治療法の開発につながる新知見 - 原因不明の神経難病 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) は 全身の筋肉をコントロールする大脳や脊髄にある運動神経細胞が徐々に死に 動けなくなる病気です 発症すると 思考能力や感覚を失わないまま

More information