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1 神経障害の特性と対応期末試験問題 (1 ページ ) 2009 年度理学療法学科 作業療法学科 神経障害の特性と対応 試験問題 ( 3 時限 ) 注意事項 1. 試験問題は 60 問 試験時間は正味 60 分である 2. 解答用紙には 氏名 試験実施年月日 科目名 学年 学科 学籍番号 ( 先頭の1を除いた下 7 桁の番号 ) を明記すること 学年 学科 学籍番号は数字を記入するだけでなく 該当の () を正確にマークすること 3. 解答は全て マークシートにマークすること 記入には HB の鉛筆を使い () の中を正確にマークすること 良いマークの例悪いマークの例 4. 問題により解答選択枝を1つ選ぶ場合と 2つ選ぶ場合がある 特に指示がなければ 選ぶべき解答選択枝は1つである 5. マークを修正する場合は 必ず 消しゴム で後が残らないように完全に消すこと 鉛筆の色が残っていたり のような消し方などをした場合は 修正したことにならないので 注意すること 6. 答案用紙は 折り曲げたりメモやチェック等で汚したりしないよう 特に注意すること 正解は 教育推進室ホームページおよび研究室のサイトで公開します パスワードが必要です 1/8

2 神経障害の特性と対応期末試験問題 (2 ページ ) 問題 1 運動伝導路として正しい順序はどれか 1. 前頭葉運動野 内包後脚 半卵円中心 橋 中脳大脳脚 延髄錐体 2. 前頭葉運動野 半卵円中心 内包前脚 中脳大脳脚 橋 延髄錐体 3. 前頭葉運動野 半卵円中心 中脳大脳脚 橋 内包後脚 延髄錐体 4. 前頭葉運動野 半卵円中心 内包後脚 中脳大脳脚 橋 延髄錐体 5. 前頭葉運動野 内包後脚 中脳大脳脚 延髄錐体 半卵円中心 橋 問題 2 温痛覚の感覚伝導路として正しい順序はどれか 1. 脊髄後根 脊髄後索 対側へ移行 外側脊髄視床路 延髄 視床 前頭葉感覚野 2. 脊髄後根 脊髄後索 対側へ移行 前側脊髄視床路 延髄 視床 頭頂葉感覚野 3. 脊髄後根 脊髄後索 対側へ移行 外側脊髄視床路 延髄 視床 頭頂葉感覚野 4. 脊髄後根 脊髄後索 外側脊髄視床路 延髄 対側へ移行 視床 頭頂葉感覚野 5. 脊髄後根 脊髄後索 対側へ移行 外側脊髄視床路 視床 延髄 頭頂葉感覚野 問題 3 脳梗塞の危険因子はどれか 2 つ選びなさい 1. 運動習慣の不足 2. 脂質異常症 3. 鉄欠乏性貧血 4. 経口避妊薬の服用 5. ビタミン B1 欠乏 問題 4 脳出血による視床病変で現れやすいのはどれか 1. 膀胱直腸障害 2. 麻痺側上下肢の疼痛 3. 運動麻痺 4. 視覚障害 5. 聴覚障害 問題 5 脳出血について誤っているのはどれか 1. 小脳出血は 被殻出血よりも頻度は高い 2. 小脳出血は歯状核を中心とする出血が多い 3. 橋出血では 眼球運動障害を伴いやすい 4. 脳出血の発症頻度は 年々 減少している 5. 発症時 激しい頭痛は必発ではない 問題 6 脳出血の急性期の病態で誤っているのはどれか 1. 脳内出血では脳外科的な手術が行われることがある 2. 発症時 高血圧を伴っていることがある 3. 合併症として消化管出血を起すことがある 4. 時に脳室に穿破することがある 5. 脳内出血では 血腫は急性期 CT 検査では検出が困難である 問題 7 脳梗塞について正しいのはどれか 2 つ選びなさい 1. 急性期には梗塞部位に出血を伴うことがある 2. 高齢者では 心房細動の有病率は 年代ごとに増加する 3. ラクナ梗塞は 10 ミリ以下の皮質枝領域の梗塞を意味する 4. 脳梗塞が起こると 小梗塞でも何らかの症状は現れる 5. 梗塞巣の周辺の脳浮腫は 発症後数週を経てから出現する 問題 8 不随意運動について 誤っているのはどれか 2 つ選びなさい 1. バリスムは視床下核 (Luys 体 ) の脳出血で現れることがある 2. アテトーゼは大脳基底核病変で現れることがある 3. てんかん発作は不随意運動には含めない 4. 関節運動は伴わなくてもよい 5. 運動失調は不随意運動の一種である 問題 9 パーキンソン病の振戦の特徴はどれか 1. 緊張時に増強することがある 2. 必ず一側のみに見られる 3. 頭部には見られない 4. 歩行中は軽減する Hz 程度の速さである 問題 10 パーキンソン病について正しいのはどれか 1. 姿勢反射障害は 振戦や筋固縮よりも早期に出現する 2. 姿勢反射障害が出現するのはヤール重症度 Stage2 からである 3. 筋固縮は 左右対称性に出現する 4. 振戦は 動作時に増強される 5. 幻視を伴うことがある 2/8

3 神経障害の特性と対応期末試験問題 (3 ページ ) 問題 11 パーキンソン病で主に変性脱落するニューロンはどれか 1. セロトニン作動系ニューロン 2. ノルアドレナリン作動系ニューロン 3. アセチルコリン作動系ニューロン 4. ドパミン作動系ニューロン 5. GABA 作動系ニューロン 問題 12 パーキンソン病について正しいのはどれか 1. 遺伝性疾患である 2. 若年性発症が見られることがある 3. 視力障害を伴う 4. 症状は一日の中で変動することはない 5. 脳 MRI で確定診断が可能である 問題 13 パーキンソン病で見られる姿勢 歩行障害ではないものはどれか 1. ガワーズ徴候 2. 失調性歩行 3. 加速現象 4. 突進現象 5. 前傾姿勢 問題 14 パーキンソン病の症状やその治療薬の副作用や長期連用で出現することがある症状 ( 症候 ) はどれか 2 つ選びなさい 1. 悪夢 2. 下痢 3. 下顎反射亢進 4. 尿失禁 5. Wearing-Off 現象 問題 15 小脳性運動失調では見られない症候はどれか 1. 広基性歩行 2. 測定異常 3. 筋力低下 4. 眼振 5. 筋緊張低下 問題 16 多発性硬化症で見られることがある症状 徴候 検査異常はどれか 1. 髄液検査でオリゴクローナルバンドを検出する 2. 動揺性歩行 3. 血中クレアチニンキナーゼ (CK) 高値 4. ぶどう膜炎 5. 心電図異常 問題 17 多発性硬化症で病変となりうる部位はどこか 2 つ選びなさい 1. 後根神経節 2. 脈絡叢 3. 脊髄 4. 視神経 5. 動眼神経 問題 18 多発性硬化症の診断を確定するために有用な検査はどれか 2 つ選びなさい 1. 脳波検査 2. MRI 検査 3. 髄液検査 4. 認知機能検査 5. 血清 CPK 測定 問題 19 筋ジストロフィーについて 正しいのはどれか 1. 筋ジストロフィーは 筋の炎症を主病変とする遺伝性疾患の総称である 2. デュシェンヌ型進行性筋ジストロフィーは X 染色体劣性遺伝形式をとる 3. デュシェンヌ型進行性筋ジストロフィー歩行不能になる時期は 20 歳から 25 歳の間に多くみられる 4. デュシェンヌ型進行性筋ジストロフィー失調性歩行が見られる 5. デュシェンヌ型進行性筋ジストロフィー遠位筋の筋萎縮が著明である 3/8

4 神経障害の特性と対応期末試験問題 (4 ページ ) 問題 20 ミオパチーについて誤りはどれか 1. 周期性四肢麻痺では 炭水化物の過剰摂取がきっかけとなり脱力発作が起こる事がある 2. 多発筋炎では 免疫抑制剤を治療に用いることがある 3. 筋疾患では 筋電図検査の診断的意義は少ない 4. 筋疾患の診断に 筋生検を行うことがある 5. 重症筋無力症は アセチルコリンレセプタに対する自己抗体産生が発症に関与する 問題 21 ミオパチーでみられる徴候はどれか 1. バビンスキー徴候 2. ロッソリモー徴候 3. 動揺性歩行 4. バレー徴候 5. ミンガツィニー徴候 問題 22 末梢神経障害と徴候の組み合わせで正しいのはどれか 1. 顔面神経麻痺 開眼困難 2. 正中神経麻痺 ape hand 3. 腓骨神経麻痺 凹足 4. 尺骨神経麻痺 drop hand 5. 腓腹神経麻痺 Froment paper sign 問題 23 ニューロパチーの原因となりうる疾患として誤っているのはどれか 1. ビタミン B12 欠乏症 2. ヒ素中毒 3. ビタミン B1 欠乏症 4. 有機リン中毒 5. 高尿酸血症 問題 24 末梢神経及びその障害 ( ニューロパチー ) について 正しいのはどれか 1. 有髄神経では小径線維ほど 伝導速度は速い 2. 体温が低下するほど 伝導速度は速くなる 3. 遠位筋の筋力低下が目立つ 4. 軸索変性を主とするニューロパチーでは 伝導速度が遅くなる 5. 脱髄を主とするニューロパチーでは M 波振幅の低下が見られる 問題 25 特発性顔面神経麻痺 ( ベル麻痺 ) について誤りはどれか 2 つ選びなさい 1. 味覚障害を合併することがある 2. 聴覚過敏を合併することがある 3. 患側 ( 麻痺側 ) の鼻唇溝は深くなる 4. 麻痺側の前額部の皺は消失する 5. 機能予後は悪い 問題 26 運動優位の多発性ニューロパチーで見られることがある異常歩行はどれか 1. 動揺性歩行 2. 広基性歩行 3. 失調性歩行 4. 痙性歩行 5. 鶏歩 問題 27 神経系の感染症について正しいのはどれか 1. 単純ヘルペス脳炎では 側頭葉症状から発症することが多い 2. 小児期の急性灰白髄炎が治癒後 後遺症は残さない 3. ウィルスでは 髄膜炎は起こらない 4. 日本脳炎の好発部位は小脳である 5. ヒト T リンパ球向性ウィルス脊髄症では 弛緩性麻痺が現れる 問題 28 延髄外側の梗塞で発症することがあるワレンベルグ症候群で見られる症候はどれか 1. 小脳性運動失調 同側顔面の温痛覚低下 反対側の温痛覚低下 2. 小脳性運動失調 反対側の顔面の温痛覚低下と温痛覚低下 3. 小脳性運動失調 反対側の顔面の温痛覚低下 同側の温痛覚低下 4. 同側顔面の温痛覚低下 反対側の温痛覚低下 5. 小脳性運動失調 同側顔面の温痛覚低下 4/8

5 神経障害の特性と対応期末試験問題 (5 ページ ) 問題 29 直接 腱を叩打せず 検者の手指を腱の上に当て その指を叩打する方法をとるのはどれか 1. アキレス腱反射 2. 上腕三頭筋反射 3. 上腕二頭筋反射 4. 膝蓋腱反射 5. 橈骨反射 問題 30 身体症状や評価結果との対応が正しいのはどれか 2 つ選びなさい 1. 鉛管様固縮 パーキンソン病 2. 深部感覚障害 脊髄後索病変 3. 折りたたみナイフ現象 小脳病変 4. 筋萎縮 上位運動ニューロン障害 5. 痙性構音障害 重症筋無力症 問題 31 疾患と検査所見で誤りはどれか 1. 筋緊張性ジストロフィー --- 針筋電図におけるミオトニー放電 2. 多発筋炎 血清 creatine kinase 高値 3. ギラン バレー症候群 髄液検査でのタンパク量のの顕著な増加 4. 多発性硬化症 ( 視神経脊髄炎型 )----アクアポリン抗体陽性 5. 筋萎縮性側索硬化症 閉塞性呼吸機能障害 問題 32 病的反射はどれか 2 つ選びなさい 1. 足底筋反射陽性 2. 吸引反射陽性 3. チネル徴候陽性 4. 深部腱反射亢進 5. ファーレン徴候陽性 問題 33 病変の主座と疾患の関係で正しいのはどれか 2 つ選びなさい 1. 筋萎縮性側索硬化症 脊髄後索と脊髄前角 2. 重症筋無力症 神経筋接合部 3. ギラン バレー症候群 ---- 末梢神経 4. マシャド ジョゼフ病 ---- 視床下核 5. パーキンソン病 尾状核 問題 34 疾患とその疾患の薬物療法について 誤っているのはどれか 1. パーキンソン病 ドパミンアゴニスト製剤 2. 多発性硬化症 ステロイドパルス療法 3. ギラン バレー症候群 免疫吸着療法 4. 重症筋無力症 免疫抑制薬 5. 脳出血急性期 アセチルサリチル酸 問題 35 運動麻痺 ( 筋力低下 ) を起こす部位で誤っているのはどれか 2 つ選びなさい 1. 大脳皮質 ( 中心後回 ) 2. 内包後脚 3. 後根神経 4. 外側皮質脊髄路 5. 筋 問題 36 医療費自己負担分の公費補助制度の対象となる特定疾患 ( 難病 ) はどれか 1. ギランバレー症候群 2. 高次脳機能障害 3. 認知症 4. 多発性硬化症 5. 筋ジストロフィー症 問題 37 正常圧水頭症の症状でないのはどれか 1. 複視 2. 尿失禁 3. 計算力低下 4. 自発性低下 5. 歩行不安定 問題 38 てんかんについて誤っているのはどれか 1. 脳神経細胞の異常な興奮によって引き起こされる 2. 全般発作では両側同時に起こり 意識消失を伴う 3. 重積状態とは 発作後の意識障害から回復する前に次の発作を繰り返すことである 4. 発作の誘因には寝不足 緊張 興奮 アルコール摂取がある 5. 抗てんかん薬を多くは 薬物相互作用が少なく 催奇形性がない 5/8

6 神経障害の特性と対応期末試験問題 (6 ページ ) 問題 39 症候性てんかんの原因として誤っているのはどれか 1. ピック病 2. 低血糖 3. ギラン バレー症候群 4. 多発性硬化症 5. 脳腫瘍 問題 40 友達が目の前でてんかん発作を起こしました 誤っているのはどれか 1. 危険なものを遠ざけ 安全な場所で横にさせた 2. 下あごに手をあてて 上方にしっかり押し上げ 気道を確保した 3. けいれんは 最初 右上肢から始まり その後 全身けいれんに発展したので 二次性全般化発作と考えた 4. けいれんがみられていたが 抗てんかん薬の血中濃度を速やかに上昇させるため 抗てんかん薬を口に含ませた 5. その後 けいれんが治まったが 意識が回復する前に再びけいれんがあったため 重積状態と考え 救急車を要請した 問題 41 誤っているのはどれか 1. 脳性麻痺とは受胎から新生児までの間に生じた 脳の非進行性病変に基づく 永続的な運動および姿勢の異常である 2. 脳性麻痺の頻度は 1950 年代には出生数 1000 人に 2.5 から 3.0 であったが 現在は出生数 100 万人に 1 人程度である 3. 風疹やトキソプラズマ症などの胎内感染は 脳性麻痺の原因となることがある 4. 脳性麻痺では 精神遅滞 行動障害 視力障害 聴力障害 てんかんなど 運動機能障害以外の症状を合併することがある 5. 顕在性二分脊椎では 潜在性二分脊椎にくらべて 水頭症 キアリ奇形 背髄空洞症を合併することが多い 問題 42 次のうち誤っているのはどれか 1. 下位運動ニューロンの細胞体は脊髄前角にあり 軸索は末梢神経を形成し 筋へと伸びている 2. 上位運動ニューロンが障害されると痙縮や腱反射の亢進がみられる 3. バビンスキー徴候やトレムナー反射は上位運動ニューロン障害で陽性となる 4. 筋萎縮や線維束性攣縮は下位運動ニューロンの障害で見られる 5. 下顎反射の亢進は 筋萎縮性側索硬化症ではみられないが 頚髄症でみられることが多い 問題 43 筋萎縮性側索硬化症について誤っているのはどれか 1. 上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの両者に障害が見られる 2. 膀胱直腸障害 眼球運動障害 褥瘡 感覚障害は末期までみられない 3. 髄液検査では著明な蛋白の増加が認められる 4. 針筋電図検査では 運動単位活動電位の振幅増加や持続時間の延長が見られる 5. 発声が困難となった患者のコミュニケーションの手段として 眼球運動や瞬目を利用したコミュニケーションエイドが用いられることがある 問題 44 下位運動ニューロンの障害を示す所見として 誤っているのはどれか 1. 筋萎縮 2. 深部腱反射減弱 消失 3. 線維束性攣縮 4. 針筋電図で神経原性変化 5. 歯車様筋固縮 問題 45 脊髄小脳変性症について誤っているのはどれか 1. 小脳失調を主徴とする原因不明の神経変性疾患である 2. 緩徐に発症し 進行性の経過をたどる 3. 孤発性の脊髄小脳変性症には 皮質性小脳萎縮症と多系統萎縮症がある 4. シャイ ドレーガー症候群では自律神経障害が目立って出現する 5. 線条体黒質変性症では腱反射の亢進などの錐体路症状が目立って出現する 問題 46 次のうち誤っているのはどれか 1. 遺伝性脊髄小脳変性症である SCA6 型は小脳に限局した萎縮が見られる 2. Machado-Joseph 病 (SCA3) ではミオクローヌスなどの不随意運動 てんかん 知能障害などを伴うことが多い 3. トリプレットリピート病とは DNA 反復配列の数が増大することによって生じる神経変性疾患で 例として球脊髄性萎縮症や筋緊張性ジストロフィーなどがある 4. 表現促進現象とは トリプレットリピート病において 世代を経るごとにリピート鎖が延長し 発症年齢が若年化し 症状もより重症化することである 5. トリプレットリピート病であるハンチントン舞踏病では 尾状核の高度な萎縮がみられる 6/8

7 神経障害の特性と対応期末試験問題 (7 ページ ) 問題 47 脳波について誤っているのはどれか 1. 安静閉眼時の主成分は δ 波で, 優位半球で振幅が大きい 2. 開眼や精神的緊張により,β 波が出現する 3. 乳幼児の脳波は徐波が多く, 成長にともなって α 波が主体となる 4. 睡眠時の突発波として,K-complex や瘤波があるが, これらは異常ではない 5. 異常突発波には, 棘波, 鋭波, 三相波, 棘徐波複合,PSD などがある 問題 48 誘発電位について誤っているのはどれか 1. 視覚誘発電位を用いることにより視覚伝導路のどの部分に異常があるか診断することが可能である 2. 体性感覚誘発電位は自律神経系のモニターとして有用であり, 起立性低血圧などの診断に用いられる 3. 聴覚誘発電位は脳幹機能の評価に利用することができ, 脳死判定の補助手段として用いられる 4. 事象関連電位の P300 は認知機能の指標として用いられる 5. 誘発脳電位は数マイクロボルトという微小な電位なので, 数百回の波形を加算して平均化する必要がある 問題 49 末梢神経伝導検査について誤っているのはどれか 1. 運動神経伝導速度検査では, 神経を近位部と遠位部で刺激し, それぞれの部位の刺激で誘発される筋電波形の潜時差を利用して求める 2. 上肢の運動神経伝導速度の正常値は 1~2 m/sec. である 3. 軸索変性では振幅の低下が, 脱髄では伝導速度の低下が特徴である 4. 時間的分散 (temporal dispersion) はギラン バレー症候群のような節性脱髄を呈する疾患でみられる現象である 5. 有髄線維の神経伝導速度は, 無髄線維よりも速い 問題 50 次のうち誤っているのはどれか 1. 針筋電図は侵襲的な検査で痛みを伴うが, 障害の高位を診断することができる重要な検査であり, 運動ニューロン疾患や筋疾患で適応となる 2. 針筋電図で, 運動単位活動電位の低振幅化は, 筋原性の変化を示す所見である. 3. 誘発筋電図検査である反復刺激検査は, 神経筋接合部に障害を有する重症筋無力症やイートン ランバート症候群で有用である 4. 筋萎縮性側索硬化症では, 針筋電図検査において, 舌や咬筋などの脳神経領域の筋に神経原性変化がみられることが診断上重要である 5. 運動単位とはひとつの上位運動ニューロンとそのニューロンが支配する α 運動ニューロンのことである 問題 51 末梢神経伝導検査で異常きたす疾患として, 誤っているのはどれか 1. 慢性炎症性脱髄性多発神経根炎 2. シャルコー. マリー トゥース病 3. Churg-Strauss 症候群 4. パーキンソン病 5. 糖尿病 問題 52 脳波所見に関する組み合わせで, 誤っているのはどれか 1. クロイツフェルト ヤコブ病 - 周期性同期性放電 (PSD) 2. 肝性脳症 - 三相波 3. 平坦脳波 - 睡眠時の脳波 4. 棘波 - てんかん 5. 左半球の振幅低下 - 左半球の広範な脳梗塞 問題 53 個別的認知能力に含まれないのはどれか 1. 言語能力 2. 空間性能力 3. 記憶能力 4. 行為能力 5. 知覚性認知能力 問題 54 基盤的認知能力としての注意能力の要素として誤っているのはどれか 1. 選択性 2. 転換性 3. 配分性 4. 空間性 5. 持続性 7/8

8 神経障害の特性と対応期末試験問題 (8 ページ ) 問題 55 時間軸による記憶の分類として誤っているのはどれか 1. 意味記憶 2. 予定記憶 3. 長期記憶 4. 作業記憶 5. 短期記憶 問題 56 失語症のタイプと症状の組み合わせで誤っているのはどれか 1. 語性錯誤 流暢 2. 全失語 聴覚理解不良 3. ウェルニッケ失語 非流暢 4. 健忘失語 聴覚理解良好 5. ブローか失語 非流暢 問題 57 理学療法士作業療法士法でいう [ 理学療法 ] とは 身体に障害のある者に対し 主としてその基本的動作能力の回復を図るため 治療体操その他の運動を行なわせ 及び電気刺激 マッサージ 温熱その他の物理的手段を加えることをいう とあるが ここ [ 法 ] でいわれている基本的動作でないものはどれか 1. 寝返る 2. 座る 3. 立つ 4. 歩く 5. 階段昇降 問題 58 次の文章を読み ( ) に当てはまる熟語を選べ 一般に 脳卒中片麻痺の回復過程においては 自動運動ではあるが 通常の動作では見られない質的に異なった 異常運動 が出現し 一時は ( ) と呼ばれるパターン化された不随意動作が全景をしめる時期がある 1. 連合反応 2. 弛緩 3. 共同運動 4. 原始反射 5. 痙性 ( 痙縮 ) 問題 59 ブルンストローム ステージ分類の概念として ステージ Ⅲ とは どのような状態を指すか以下の文章から選べ 1. 完全麻痺 2. 共同運動パターンが出現. 著明な痙性 ( 痙縮 ) 3. 連合反応が出現 軽度痙性 ( 痙縮 ) 4. 痙性 ( 痙縮 ) が軽減し 共同運動からの離脱 ( 分離 ) 発現 5. 分離運動が可能 問題 60 脳卒中片麻痺が呈する障害の特徴で 正しいのはどれか 2 つ選びなさい 1. 障害側上肢の残存能力と ADL は比例関係がある 2. 障害側上肢が利き手か否かによって ADL は影響を受ける 3. 非障害側上下肢の機能は 必ずしも健常ではない 4. 高次脳機能障害と ADL は直接関係がない 5. 老齢による病前の ADL と発病後の因子は関連性がない ( 以上 ) /8

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