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ともあきひろもり
5 years ago
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1 資料 -2 第 1 回川内沢ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場流域及び河川の概要について川内沢ダムの概要について ( 概要版 ) 平成 24 年 3 月 29 日宮城県

2 流域 ( 圏域 ) の概要増田川圏域は名取市岩沼市の一部及び仙台市の一部からなる一級河川名取川水系に属する河川は 9 河川で総延長は約 46km となる主な河川は増田川川内沢川及び川内沢川及び太平洋に沿って南北に流れる北貞山運河南貞山運河である川内沢川は五社山に源を発し JR 東北本線館腰駅付近を流下し仙台空港の臨空工業団地を貫流して南貞山運河に合流する流域面積約 17.3km 2 指定区間延長約 9.4kmの一級河川である河川延長 (m) 河川名 ( 県管理区間延長 ) 増田川 18,808 川内沢川 9,381 標高 (TP.m) 名取川下流部に位置する川内沢川は標高 5m 以下の低地である中下流の平野部と標高 120~300mの丘陵地 ~ 低山地である上流の山地部に大別される山地部に大別される平野部は後背湿地が広く分布しており排水は良くなくまた山地部からすぐに平野部に地形が変化するため平野部への雨水の流出が速く浸水被害が発生しやすい地形と浸すいえる A-A' 断面における地形縦断図南貞山運河 5,400 0 中貞山運河 1, 太平洋からの距離 (Km) 北貞山運河 6,100 上町川 1,000 田高沢川 1,300 七沢川 900 二流沢川 2,000 合計 46,589 川内沢川 A A 川内沢川流域地形区分図土地利用は名取川と阿武隈川の両水系に囲まれた名取耕土と呼ばれる肥沃な平野が広がり気候も温暖なため平野部の多くは水田として利用されている近年においては東北の中枢都市である仙台都市圏の一つとして国道 4 号沿いや仙台空港周辺において宅地が徐々に増加し市街地としての発展が続いている昭和 51 年と平成 9 年の土地利用の推移 1

3 川内沢川の流況と水質川内沢川の流況は下表に示すとおりである一般的に流域面積 100km 2 あたりの渇水流量は1m 3 /s 程度と言われておりこれと比べると川内沢川の水量は 1m 3 /s を大きく下回っている年度が多く流量が豊富な河川とは言えない中ノ沢水位観測所水質の類型指定は川内沢川においては全区間で B 類型に指定されている川内沢川の水質は以前は環境基準を上回る数値もみられたが近年においては類型指定を満足する水質となっている川内沢川中ノ沢水位観測所地点における流量中ノ沢水位観測所位置図年豊水流量平水流量低水流量渇水流量 m 3 /s m 3 /s/100km 2 m 3 /s m 3 /s/100km 2 m 3 /s m 3 /s/100km 2 m 3 /s m 3 /s/100km 2 H H H H H H H H H 平均 / 豊水流量 1 年間を通じ 95 日はこれを下回らない流量低水流量 1 年間を通じ275 日はこれを下回らない流量平水流量 11 年間を通じ 185 日はこれを下回らない流量渇水流量 11 年間を通じ 355 日はこれを下回らない流量水質の経年変化 (BOD75 BOD75% 値 ) 川内沢川河内橋地点 ( 地点 11) BOD75% 値基準値 (B 類型 ) H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 河川の類型指定と水質調査地点位置図 2

過去の主な洪水過去の主な渇水圏域内の主な洪水としては過去には昭和 22 年のカスリン台風翌

号崩れの熱帯性低気圧によるもの等が挙げられる近年においては昭和 61 年 8 月 5 日平成 6

仙台市などに大きな被害を及ぼした昭和 61 年 8 月 5 日洪水の被害状況写真平成 6 年 9

20% まで落ち込み川内沢川中流においてもほとんど水がない区間が生じた平成 6 年 8

人 1 人り災世帯世帯 1,039 り災者人 3,394 全壊流出棟 2 半壊半流失棟

中流部の水田地帯下流部の仙台空港に隣接する工場地帯の大きく3つに分けられる南貞山運河合流点から国道

1/3,000と緩やかで感潮区域となっている国営名取川農業水利事業により川幅 20m~15m

川内沢川からの洪水は河床勾配がほとんどない南貞山運河を通じて河口 ( 広浦 ) まで流下するため

中下流低平地の排水不良に端を発し洪水が河川を溢水し大水害となった川内沢川上流部 (

4 過去の主な洪水過去の主な渇水圏域内の主な洪水としては過去には昭和 22 年のカスリン台風翌 23 年のアイオン台風によるもの昭和 25 年の台風 11 号崩れの熱帯性低気圧によるもの等が挙げられる近年においては昭和 61 年 8 月 5 日平成 6 年 9 月 22 日に発生した二つの記録的な豪雨により名取市岩沼市仙台市などに大きな被害を及ぼした昭和 61 年 8 月 5 日洪水の被害状況写真平成 6 年 9 月 22 日洪水の浸水状況しかし平成 6 年 8 月の渇水においては隣接する樽水ダムの貯水率が 20% まで落ち込み川内沢川中流においてもほとんど水がない区間が生じた平成 6 年 8 月の渇水では節水を呼びかける等の取水制限が行われた平成 6 年 8 月の渇水時常時 ( 平成 10 年 10 月 ) 仙台空港増田川川内沢川仙台空五間堀川仙台空港付近から名取川方向の状況部仙台空港付近から名取川方向の状況港名取川広浦南貞山運河増田川道名取市閖上より増田川仙台空港方面を望む平成 6 年 9 月洪水における名取市の被害数量路平成仙台東名取市北釜地区の浸水状況数量区分単位名取市負傷者人 1 人り災世帯世帯 1,039 り災者人 3,394 全壊流出棟 2 半壊半流失棟 2 一部破損棟 8 住家床上浸水棟 946 床下浸水棟 1,736 非住家等棟 672 衛生施設ヶ所 9 農作物等 ha 1, 教育施設小中高その他小計校 3 道路ヶ所 101 公共土木施設橋梁ヶ所 3 河川ヶ所 32 下水道ヶ所 5 その他広域水道工業用水道ヶ所 43 小計ヶ所 11 仙台空港場内の様子道路ヶ所 101 県道愛島名取線上流の川内沢川川内沢川は上流部の山地地帯中流部の水田地帯下流部の仙台空港に隣接する工場地帯の大きく3つに分けられる南貞山運河合流点から国道 4 号横断部までの中下流低平地の河床勾配は1/4,000~ 1/3,000と緩やかで感潮区域となっている国営名取川農業水利事業により川幅 20m~15m 程度で一次整備済みで工場が連担している状況である川内沢川からの洪水は河床勾配がほとんどない南貞山運河を通じて河口 ( 広浦 ) まで流下するため大雨時においては排水不良となる場合が多い昭和 61 年 8 月洪水や平成 6 年 9 月洪水では中下流低平地の排水不良に端を発し洪水が河川を溢水し大水害となった川内沢川上流部 ( 川内沢橋より上流を望む ) 川内沢川中流部 ( 沖の橋より下流を望む ) 川内沢川下流部 ( 橋より上流を望む ) 平成 6 年 8 月 9 日 : 河北新報節水呼びかけポスター ( 名取市 ) 上流部の里山の中を流れており五分程度の護岸が施されている三面張りでほぼ直線的な河道であるが十分に植生が根付いており魚も多くみられる仙台空港に隣接する工場地帯の中を流れる主な渇水被害平成 6 年 8 月 : 取水制限を実施平成 9 年 4 月 : 番水制などの渇水被害が発生している 3

5 治水事業の沿革利水事業の沿革川内沢川は昭和 42 年から 61 年にかけて国営名取川農業水利事業により一次整備され S61 年 8 月豪雨を受け川内沢川上流部は昭和 61 年 62 年に災害復旧関連事業で整備されたしかし平成 6 年 9 月の未曾有の洪水を受け抜本的な川内沢川改修事業を行っている増田川昭和 40 年 ~ : 中小河川改修事業昭和 44 年 ~ 昭和 51 年 : 増田川総合開発 ( 樽水ダム建設 ) 平成 6 年 ~ 平成 11 年 : 激甚災害対策特別緊急事業増田川下流寺野橋までの改修が完了川内沢川昭和 42 年 ~ 昭和 61 年 : 国営名取川農業水利事業昭和 61 年昭和 62 年 : 川内沢川災害復旧関連事業平成 7 年 ~ : 川内沢川改修事業 ( 川内沢川放水路 ) 南貞山運河慶長 6 年 (1601) : 開削の完了明治 11 年 ~ 明治 22 年 : 野蒜築港に伴う拡幅工事昭和 42 年 ~ 昭和 61 年 : 国営名取川農業水利事業 : 堤防の嵩上げ河道拡幅護岸工事川内沢川では 5つの堰において農業用水として利用しているそのうち川内沢川掛かりは3つで受益面積は合計 35.7ha 最大取水量は合計 0.145m 3 /sであるこれらの取水は川内沢川の上流のため池 3 箇所や一度利用した水を再度利用する反復利用により最大限有効利用している圏域内の主な河川の改修経緯年河川名増田川慶長 2 年 (1597) 平成明治 11 年 ~ 昭和昭和昭和昭和昭和平成平成平成 ~ 19 年明治 22 年 40 年 42 年 44 年 51 年 61 年 6 年 7 年 11 年慶長 6 年現在 (1601) 中小河川改修事業激甚災害対策川内沢川南貞山阿武隈川 ~ 名野蒜築港に伴う運河取川まで開削拡幅工事北貞山運河野蒜築港に伴う開削工事樽水ダム建設国営名取川農業水利事業災害復旧関連事業特別緊急事業川内沢川改修事業施設名受益面積 (ha) 取水量 (m3/s) 最大常時井戸堰的場堰千刈堰学市堰植松堰備考川内沢川掛かり * 名取川掛かり * 川内沢掛かりは宮城県産業経済部との協議により決定された将来の取水見込み残りの 2 つのかんがい用水 ( 受益面積合計 52.7ha 最大取水量は合計 0.198m 3 /s) は名取川頭首工から取水され釜房ダムにより補給安定化されている S61,S62 災害復旧関連事業増田川川内沢川南貞山運河の整備状況川内沢川釜房ダム HP より 4

6 川内沢川の現状と課題治水の現状治水の現状国営名取川農業水利事業により農業用排水路として一次整備されて以来大きな改修が行われおらず隣接する増田川流域に比べて大きく治水安全度が劣る ( 治水安全度 1/5~1/10 1/10 程度 ) 治水上の課題治水上の課題利水の現状利水の現状全体的に治水安全度が低い川内沢川の治水安全度を早期に向上川内沢川の治水安全度を早期に向上させる必要があるさせる必要がある特に密集市街地及び仙台空港とその周辺の臨空地域については早期に治水安全度を確保早期に治水安全度を確保する必要がある増田川同様水量は豊富でないが上流域では農業用水として取水が行われている流域のため池から用水を補給しているものの水水が流水を補給水量確保に苦慮している平成 6 年 8 月の渇水のように川内沢川中流において水量が不足することがある利水上の課題利水上の課題環境の現状環境の現状渇水時において上流の川内沢川掛かり 3 箇所の既得農業用水の安定化と自然環境を良好に保つことが可能なように感潮域を除く中上流河川の水量の確保中上流河川の水量の確保を行う必要がある川内沢川の流域においては仙台空港を中心とした都市開発仙台空港を中心とした都市開発が進められていると同時に水田を中心とした農業基盤整備水田を中心とした農業基盤整備が行われている川内沢川上流の山地部上流の山地部においてはニホンカモシカやオオタカなどの貴重種が確認されるなど良好な自然環境良好な自然環境が形成されている環境の課題環境の課題川内沢川の改修を進める際は上記のような社会環境上記のような社会環境自然環境に十分配慮しながら自然環境に十分配慮しながら治水治水利水利水環境のバランスを図った整備を進める必要がある 5

7 増田川圏域河川整備計画 ( 平成 21 年 2 月策定 ) 川内沢川の治水計画は増田川同様治水安全度 1/50 であるが現況河道はほとんど改修されておらず現況河川の治水安全度は1/10 以下である現在の川内沢川の改修計画としては上流に川内沢ダム中流部は河道拡幅下流部は放水路を建流部流部設する計画としている利水計画としては現在のところ川内沢ダムより正常流量を補給する計画としている川内沢川改修イメージ図利水計画既得かんがい用水 ( 最大 0.145m 3 /s) 維持流量の確保を目的に正常流量を川内沢ダムより補給する計画川内沢川計画概要川内沢川計画高水流量配分図流域面積山地 9.16km 2 ( うちダム流域 4.6km 2 ) 平地 8.14km 2 合計 17.30km 2 流路延長標高差 9.4km 0.03km 日雨量 309mm 40 計画対象雨量時間雨量 88mm 確率 1/50 流出算定法貯留関数法 ( ): 基本高水主な洪水防御施設川内沢ダム川内沢川放水路 6

8 東日本大震災と復興計画増田川岩沼市で47cm の地盤沈下川内沢ダム川内沢川放水路仙台空港五間堀川出典 : 内閣府防災情報のページより出典 : 国土地理院平成 23 年東北地方太平洋沖地震に伴う地盤沈下調査結果について ( ) より南貞山運河出典 : 日本地理学会津波被災マップより復興計画名取市震災復興計画 ( 平成 23 年度 ~ 平成 29 年度 )H23.10 復興計画岩沼市震災復興計画マスタープラン H 次防御ライン巨大津波 ( 津波減災レベル ) に対して1 次防御ラインを越えた場合に多重的に防御する 1 次防御ライン数十年から百数十年規模の津波 ( 津波防護レベル ) に対して海岸堤防名取川河川堤防を強化する他都市との連携仙台空港を利用した他国技術との国際連携自然共生国際医療産業都市の誘致工業団地の復興住居機能再建ゾーン避難対策及び防災システム等の津波対策や内水対策を施し住居機能を再建する千年希望の丘 ( 国営公園 ) 2 次防御ラインの位置については国県隣接市等と調整のうえ今後検討 7

9 川内沢川の復旧計画復旧計画津波水位対応区間川内沢川復旧計画平面図津波水位対応区間沈下戻し区間 L=3,245m 沈下戻し区間 L=455m 8

10 川内沢ダム建設事業の概要川内沢沿川の洪水被害の軽減水需要への対応や渇水被害の軽減を図るため名取市笠島地先に洪水調節流水の正洪水調節流水常な機能の維持を目的に川内沢ダムを計画している川内沢ダムの諸元ダム形式 : 重力式コンクリートダム堤高 : 37.0m 堤頂長 : 138.0m 堤体積 :44,400m3 総貯水容量 :1,700 千 m3 有効貯水容量 :1,480 千 m3 1 洪水調節川内沢ダムの建設される地点における計画高水流量 40 m3/sのうち 35m3/sの洪水調節を行う 2 流水の正常な機能の維持川内沢川沿岸の既得用水の補給等流水の正常な機能の維持と増進を図る川内沢ダム建設事業の経緯平成 9 年度 : 実施計画調査に着手平成 18 年度 : 一級河川名取川水系河川整備基本方針策定平成 20 年度 : 一級河川名取川水系増田川圏域河川整備計画策定平成 21 年度 : 検証の対象となるダム事業に区分川内沢ダム貯水池容量配分図 9

11 川内沢ダム建設事業の進捗状況 ( 調査地元説明段階 ) 実施計画調査現時点地質調査水理水文調査環境調査等ダム工事に着手する前に従来の道路機能を確保するために付替道路の工事を行いますまた工事に必要な材料や資材などを運搬するための道路の拡幅を行います実施設計用地補償等地質調査水位流量観測補償工事 ( 付替道路 ) 仮設工 ( 工事用道路 ) 表層の風化部を取り除き十分な強度を有する良好な地盤まで掘削を行いますダム本体のコンクリート打設を行います取水ゲートを動かすための制御設備などの管理設備を設置します基礎掘削工 ( 土石掘削岩掘削等 ): 払川ダム堤体工 : 払川ダム管理設備 : 宮床ダム 10

目次桂川本川桂川 ( 上 ) 雑水川七谷川犬飼川法貴谷川千々川東所川園部川天神川陣田川

目次桂川本川桂川 ( 上 ) 雑水川七谷川犬飼川法貴谷川千々川東所川園部川天神川陣田川資料 -8 木津川桂川宇治川圏域河川整備計画検討委員会第 19 回資料 ( 代替案立案等の可能性の検討 ) 平成 29 年 11 月 13 日京都府目次桂川本川桂川 ( 上 ) 雑水川七谷川犬飼川法貴谷川千々川東所川園部川天神川陣田川 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 代替案立案等の可能性 ( 桂川本川 ) 河道改修流出量すべてを河道で流下させる他の案より安価であり現実性が高い