Microsoft Word - nvsi_080172jp_netvault_and_cybozu_garoon2_backup_guide_174x217_DRAFTv4.DOC

Transcription

1 NetVault Backup & サイボウズガルーン 2 バックアップ構築ガイド Doc #NVSI JP

2 Copyrights 著作権 BakBone Software 著作権 Cybozu, Inc. NetVault Backup & サイボウズガルーン 2 バックアップ構築ガイド Version 2 本ガイドは サイボウズガルーン 2( 以下 ガルーン 2) のバックアップを NetVault Backup を使用して行うのに必要な情報について 説明しています NetVault Backup 設定に関する詳細は NetVault Backup アドミニストレーターズ ガイド をご覧ください アドミニストレーターズ ガイドは バックボーン ソフトウエアの WEB サイトからダウンロードいただけます ( 製品 > 製品ドキュメント > 製品マニュアル ) ガルーン 2 に関する詳細は サイボウズの WEB サイトからご確認いただけます ガルーン 2 のバックアップに必要な バックアップファイルへのエクスポート方法 バックアップファイルからのリカバリに関するスクリプトや データベースの起動や停止方法等については サイボウズによりサポートされています 詳細については サイボウズガルーン 2 管理者マニュアル をご覧ください その他の NetVault Backup を使用したバックアップ対象ファイルの選択やスクリプトの NetVault Backup への登録方法等については バックボーン ソフトウエアによりサポートされています 2

3 目次 第 1 章 : はじめに NetVault Backup について サイボウズガルーン 2 について 本マニュアルにおける OS 毎の表記について...4 第 2 章 : NetVault によるバックアップ方法概要 対応するバージョンについて サイボウズガルーン 2 のデータについて コールドバックアップ ホットバックアップ バックアップサーバの構築...9 第 3 章 : NetVault Backup のインストールと設定 NetVault Backup のインストール バックアップデバイスの登録 バックアップ クライアントの登録 バックアップサーバ構築時...10 第 4 章 :NetVault Backup によるバックアップとリカバリ コールドバックアップ コールドバックアップのリストア ホットバックアップ ホットバックアップのリストア バックアップの効率を上げる方法...26 第 5 章 : VaultDR によるシステムのディザスタリカバリ対策 ( オプション製品 ) VaultDR について VaultDR の導入とバックアップ VaultDR を使用したリストア

4 第 1 章 : はじめに NetVault Backup について バックボーン ソフトウエアの NetVault Backup は UNIX Linux Windows など様々な OS の混在環境に対応したバックアップ / リストア ソフトウェアです サーバ 1 台のバックアップからエンタープライズ環境のバックアップまでひとつの製品で柔軟に対応可能です データベースのオンライン バックアップ オプションや システムを丸ごとバックアップできるディザスタ リカバリ オプション 暗号化オプションなど 各種オプションを充実することで お客様のシステム環境に合わせたデータ保護ソリューションを提供します サイボウズガルーン 2 について サイボウズが提供する おてがる ひろがる つながる をテーマに開発されたポータル型グループウエアです 企業ポータルとして様々な情報を集約でき ウェブブラウザーがあれば 簡単に社員のスケジュール管理や業務連絡を行うことができます 2002 年 9 月から発売開始し 現在数十万ユーザの利用実績を持っています 2005 年 6 月 30 日 ( 木 ) からはシステム管理機能が強化された サイボウズガルーン 2 を発売 2008 年春には大規模な環境での運用を可能にするために 更にスケーラビリティの強化を行った サイボウズガルーン 2 Version 2.5 を発売しました 本マニュアルにおける OS 毎の表記について このマニュアルでは 対象とする OS として Linux と Windows に関しての記述および 画面のスクリーンショットを掲載しています OS の違いによる手順の違いはほとんどないため OS 毎に分けた表記は行っていません 一部異なるスクリプトやコマンド ファイルシステム構造の違いによる指定方法などについては OS 毎に内容を掲載しています スクリーンショットに関しては OS 混在していますが違いを確認したい場合には 以下の GUI 自体の違いに着目していただければ 確認が可能です Red Hat Enterprise Linux Windows Server

5 第 2 章 : NetVault によるバックアップ方法概要 対応するバージョンについて このマニュアルに記載されているバックアップ方法は 以下のバージョンに関する対応方法になります 新しいバージョンリリース時に 適宜内容の改定を行います ガルーン2 NetVault Backup Version 以降 Version 7.1.x 以降 サイボウズガルーン 2 のデータについて ガルーン 2 では データベースに MySQL (InnoDB) が採用されています また 他に同時にバックアップすべきデータとして 別途ファイルシステム上に置かれた添付ファイルのデータを考慮する必要があります Cybozu データベースエンジンインストールディレクトリ以下にある データベースデータと添付ファイルの場所をバックアップ計画の前によく確認しておく必要があります また ガルーン 2 自体の本体や画像ファイルについては ガルーン 2 を再インストールすることでいつでも復旧が可能であるため 特にバックアップに関して考慮する必要はありません ファイル構成に関する詳細については サイボウズガルーン 2 インストールマニュアル 等をご参照ください サイボウズガルーン 2 Version 以前のバージョンでは MySQL のバージョンが本資料と異なります そのため ファイル構成のパスやサービス名に含まれている MySQL のバージョンが異なりますので ご注意下さい ファイル構成のパス :mysql-5.0 (Version 以降 ) mysql-4.1 (Version 以前 ) サービス名 ( Linux / Windows ):cyde_5_0/cybozu_database_engine _5_0 (Version 以降 ) cyde_4_1/cybozu_database_engine _4_1 (Version 以前 ) 5

6 mysql ガルーン 2 本体 画像ファイル 添付ファイル ファイル構成 (Linux) 標準インストール時 ガルーン2 本体 /var/www/cgi-bin/cbgrn Cybozuデータベースエンジン /usr/local/cybozu/mysql-5.0 データベースデータ /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data 添付ファイル /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files 画像ファイル /var/www/html/cbgrn ファイル構成 (Windows) 標準インストール時 ガルーン2 本体 C: Inetpub scripts cbgrn Cybozuデータベースエンジン C: Program Files Cybozu mysql-5.0 データベースデータ C: Program Files Cybozu mysql-5.0 data 添付ファイル C: Program Files Cybozu mysql-5.0 files 画像ファイル C: Inetpub wwwroot cbgrn 6

7 2.3.0 コールドバックアップ コールドバックアップでは ガルーン 2 で採用されている MySQL のデータベースを停止することで データベースのデータファイルおよび添付ファイルを整合性がとれた状態でバックアップすることが可能です なお データベースを停止するため この間はガルーン 2 にアクセスできない状態になります また クラスタ構成などで MySQL の稼動を監視している場合には バックアップ中は監視対象から外すなどの考慮が必要になります mysql ガルーン 2 本体 画像ファイル 添付ファイル ファイルシステム のバックアップ バックアップに要する時間 データベース停止 MySQL バックアップ 添付ファイルバックアップ データベース起動 7

8 2.4.0 ホットバックアップ ホットバックアップでは ガルーン 2 のデータベース自体を停止する必要はありません しかし データベースの更新に伴い変化する添付ファイルとの整合性を保証するために ガルーン 2 であらかじめ用意されている バックアップモード に設定し データベースの更新を禁止する必要があります 稼動しているデータベースをバックアップするためには mysqldump コマンドを使用し 一旦バックアップファイルとして保存します NetVault によるバックアップを行う場合には mysql のデータファイルではなく バックアップファイルおよび添付ファイルを指定するようにします ガルーン 2 をバックアップモードに変更 mysql mysql 添付ファイル mysqldump を実行 backup.sql ガルーン 2 本体 画像ファイル ファイルシステム のバックアップ バックアップに要する時間 mysqldump 実行 バックアップモード開始 backup.sql バックアップ 添付ファイルバックアップ バックアップモード終了 8

9 2.5.0 バックアップサーバの構築 本書では 基本的にガルーン 2 のサーバ自身に NetVault Server をインストールした場合を例にあげていますが NetVault Backup では複数クライアントかつ OS 混在環境をサポートしています NetVault Server 上からも NetVault Client であるガルーン 2 のバックアップ選択等は スタンドアロン環境の場合と同じように行えます しかし いくつか注意点がありますので 確認した上で作業を行ってください 注 1) NetVault Server と NetVault Client の OS が異なる場合 NetVault 製品情報 FAQ NVP 注 2) ホットバックアップで使用するスクリプトについて ガルーン 2 に対する処理はすべて NetVault Client であるガルーン 2 サーバで実行されます そのため NetVault のプレ / ポスト スクリプト項目で使用するスクリプトは NetVault Client 側に配置します 注 3 VaultDR について システム全体の復旧を可能にする VaultDR は 別途バックアップサーバを構築する構成でのみ使用可能です バックアップサーバ ガルーン 2 サーバ mysql プレ / ポスト スクリプトは ここに配置 NetVault Server をインストール NetVault Client をインストール 9

10 第 3 章 : NetVault Backup のインストールと設定 NetVault Backup のインストール NetVault Backup のインストールは NetVault Backup 簡単設定ガイド をご参照ください 本ガイドは製品パッケージに同梱されています また 弊社ホームページより PDF ファイルにてダウンロードすることが可能です 製品 -> 製品ドキュメント -> 製品マニュアル バックアップデバイスの登録 バックアップに使用するデバイスには 通常のテープ装置の他に ディスクに対するバックアップとして仮想テープライブラリが使用可能です バックアップ クライアントの登録 バックアップサーバ構築時 クライアント管理画面から 対象となるガルーン 2 が動作する NetVault Client を追加します クライアントとして追加された後には バックアップジョブの作成等を行うことが可能です 10

11 第 4 章 :NetVault Backup によるバックアップとリカバリ コールドバックアップ ガルーン 2 を動作させるためのすべてのサービスを停止した状態で バックアップ対象ディレクトリを指定してバックアップを行います 1 まず初めに バックアップ対象となるディレクトリの把握をしておきます バックアップ対象ディレクトリ (Linux) /usr/local/cybozu/mysql-5.0/data /usr/local/cybozu/mysql-5.0/files バックアップ対象ディレクトリ (Windows) C: Program Files Cybozu mysql-5.0 data C: Program Files Cybozu mysql-5.0 files サイボウズ アプリケーション ディレクトリの指定方法によって異なります 以降の説明では デフォルトのインストールディレクトリである次の設定時の説明例になります 異なるディレクトリ等を指定してインストールした場合には それぞれの項目を読み替えてください 設定例のディレクトリ構成 (Linux) インストールディレクトリインストール識別子 CGI 実行可能ディレクトリ Webサーバドキュメントルート /usr/local/cybozu cbgrn /var/www/cgi-bin /var/www/html 設定例のディレクトリ構成 (Windows) インストールディレクトリ C: Program Files Cybozu インストール識別子 cbgrn CGI 実行可能ディレクトリ C: Inetpub scripts Webサーバドキュメントルート C: Inetpub wwwroot 2 次に サイボウズ データベース エンジンを停止します サイボウズ データベース エンジン停止方法 (Linux) # /etc/init.d/cyde_5_0 stop サイボウズ データベース エンジン停止方法 (Windows) sc stop Cybozu_Database_Engine_5_0 11

12 データベースが停止されることで ガルーン 2 にアクセスした際には 図のようなエラー画面が表示されます 3 データベースが停止している状態で NetVault Backup の File System Plugin を使用して バックアップ対象となるディレクトリのバックアップを行います まず NetVault の GUI を起動します NetVault GUI 起動方法 (Linux) # nvgui & NetVault GUI 起動方法 (Windows) スタートメニューから プログラム -> NetVault -> NetVault を選択して起動 次に トップにある 8 つのアイコンのから バックアップ (Backup) を選択します 12

13 セレクションタブには バックアップの対象となるホストが表示されるのでダブルクリックし 更に File System をダブルクリックすると バックアップ対象となるファイルを選択できるようになります バックアップ対象となるファイルを選択します 対象を指定した後に 保存を選択すると 次回のバックアップ時等に簡単に読み出し ( ロード ) ができるため 指定することをお勧めします 13

14 オプション の設定 フルバックアップやインクリメンタル バックアップなどの バックアップ タイプの選択が可能です 14

15 スケジュール の設定 デフォルトでは バックアップジョブは即時実行されるようになっていますが スケジュールの指定を行うことで希望する時間に自動的にバックアップが行われます なお 自動実行を行うためには データベースの停止や起動といった処理を 詳細設定タブのスクリプト登録欄で指定する必要があります ターゲット の設定 主にバックアップに使用する媒体の指定に使用されます 標準設定では 使用可能なメディアに自動的にラベル設定を行い バックアップすることができます 15

16 詳細設定 の設定 バックアップの保存期間やネットワーク経由でのバックアップ時の圧縮指定など 細かいオプションがあります また オフライン バックアップを完全に自動化したい場合には プレ スクリプトおよびポスト スクリプトの項目に データベースの停止や起動のためのスクリプトを登録することで対応が可能になります 4 バックアップ終了後に データベースを起動します サイボウズ データベース エンジン起動方法 (Linux) # /etc/init.d/cyde_5_0 start サイボウズ データベース エンジン起動方法 (Windows) sc start Cybozu_Database_Engine_5_0 データベース起動後に ガルーン 2 へ正しくアクセスできるか確認します 16

17 4.1.1 コールドバックアップのリストア データベースを停止した状態でリストアを実行します サイボウズ データベース エンジン停止方法 (Linux) # /etc/init.d/cyde_5_0 stop サイボウズ データベース エンジン停止方法 (Windows) sc stop Cybozu_Database_Engine_5_0 次に NetVault GUI からリストアを選択します リストア画面のセレクションタブには 以前にバックアップしたデータが表示されるので 対象となるリストアデータをドリルダウンしていくと リストアを希望するファイルの選択が可能です 17

18 リストアを行う場合には 基本的にセレクション以外の設定を行う必要はほとんどありません 適切なジョブ名をつけて リストアジョブの実行ボタンを押します リストアが正常に完了したことを ジョブ管理画面で確認します NetVault では バックアップされた際のファイルの権限情報が的確に保存されています そのため バックアップ時とリストア時のシステムの設定等に変更が無い場合には その後の処理は特に必要ありません ホットバックアップ ホットバックアップを行うためには ガルーン 2 の バックアップモード の設定や mysqldump によるデータベースのバックアップファイルへの出力などを プレ スクリプトにより実行し その後バックアップ対象ファイルを File System Plugin によりバックアップした後に ポスト スクリプトにより バックアップモード の解除を行います 1 データベース管理ユーザの確認 バックアップモードを使用するためには ガルーン 2 のインストール時に設定したデータベース管理ユーザのアカウントとパスワードを確認しておく必要があります データベース管理ユーザ名 cbroot パスワード任意 ( インストール時に指定 本書上は cbroot_password と記載 ) Linux データベース管理ユーザ (cbroot) のパスワードを設定してください パスワードに使用できる文字は a-z, A-Z, 0-9, _ になります 長さは 6 文字以上 10 文字以内を設定してください New Password: ******* Windows 18

19 2 バックアップモード設定の確認 サイボウズガルーン 2 Version 以降のバージョンでは バックアップモードの設定が初期設定ではできないようになっています 設定変更の手順は ガルーン 2 管理者マニュアルをご参照下さい その後 ガルーン 2 をバックアップモードに設定できるかの確認を行います Linux # cd /var/www/cgi-bin/cbgrn/ #./grn.cgi -f code/command/backupmode_start.csp Content-type: text/html; charset=utf-8 Windows cd C: Inetpub scripts cbgrn grn.exe -f code command backupmode_start.csp Content-type: text/html; charset=utf-8 正しく設定が行えた場合には ガルーン 2 にアクセスすると メンテナンス中です の表示に切り替わります この状態では ガルーン 2 へのアクセスはできないようになっています 19

20 3 mysqldump によるバックアップの確認 作成したデータベース管理ユーザのアカウントを使用し mysqldump コマンドによるファイルへのバックアップを確認します バックアップ先となるディレクトリが無い場合には あらかじめ作成しておきます Linux # /usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysqldump --defaults-file=/usr/local/cybozu/mysql-5.0/etc/my.ini --all-databases --single-transaction -u cbroot --password=cbroot_password > /backup/nvbackup.sql Windows "C: Program Files Cybozu mysql-5.0 bin mysqldump.exe" --defaults-file="c: Program Files Cybozu mysql-5.0 etc my.ini" --all-databases --single-transaction -u cbroot --password=cbroot_password > C: backup nvbackup.sql 通常は -p オプションを使用し 実行時にパスワードを入力しますが 後に NetVault のスクリプトにて自動化する必要があるため --password オプションにて実際のパスワードを指定しています mysqldump 実行後 指定したディレクトリにバックアップファイルが作成されていることを確認します 4 バックアップモード解除 バックアップ終了後は バックアップモードを解除します Linux # cd /var/www/cgi-bin/cbgrn/ #./grn.cgi -f code/command/backupmode_end.csp Content-type: text/html; charset=utf-8 Windows cd C: Inetpub scripts cbgrn grn.exe -f code command backupmode_end.csp Content-type: text/html; charset=utf-8 20

21 5 一連の流れを NetVault Backup のプレ / ポスト スクリプトとして動作させるためのスクリプト作成 Linux の場合には 先ほどの一連の流れをシェルスクリプトとして作りこみます バックアップモードの変更や mysqldump の実行後には sleep により少し時間を置くように設定しています Linux スクリプト名 (Linux 用 ): cbgrn_backup_start.sh #!/bin/sh cd /var/www/cgi-bin/cbgrn./grn.cgi -f code/command/backupmode_start.csp sleep 10 /usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysqldump --defaults-file=/usr/local/cybozu/mysql-5.0/etc/my.ini --all-databases --single-transaction -u cbroot --password=cbroot_password > /backup/nvbackup.sql sleep 10 スクリプト名 (Linux 用 ): cbgrn_backup_end.sh #!/bin/sh cd /var/www/cgi-bin/cbgrn./grn.cgi -f code/command/backupmode_end.csp sleep 10 Windows の場合には sleep コマンドが無い為 リソースキットより sleep コマンドを入手するか 今回の例のように Windows Script Host を使用します 21

22 Windows スクリプト名 (Windows 用 ): cbgrn_backup_start.bat cd C: Inetpub scripts cbgrn grn.exe -f code command backupmode_start.csp cscript //Nologo "C: Program Files BakBone Software NetVault scripts sleep.vbs" 10 "C: Program Files Cybozu mysql-5.0 bin mysqldump.exe" --defaults-file="c: Program Files Cybozu mysql-5.0 etc my.ini" --all-databases --single-transaction -u cbroot --password=cbroot_password > C: backup nvbackup.sql cscript //Nologo "C: Program Files BakBone Software NetVault scripts sleep.vbs" 10 スクリプト名 (Windows 用 ): cbgrn_backup_end.bat cd C: Inetpub scripts cbgrn grn.exe -f code command backupmode_end.csp cscript //Nologo "C: Program Files BakBone Software NetVault scripts sleep.vbs" 10 スクリプト名 (Windows 用 ): sleep.vbs set args = WScript.Arguments WScript.Sleep(1000 * args(0)) これら作成したスクリプトは 実際にガルーン 2 が動作するマシンの NetVault Backup インストールディレクトリ以下の script ディレクトリに格納します また Linux の場合には 実行可能なように chmod +x しておく事を忘れないようにしてください スクリプト保存先 (Linuxの場合): $NV_HOME/scriptディレクトリ ( 一般には /usr/netvault/scripts) Linuxの場合 /usr/netvault/scripts Windowsの場合 C: Program Files BakBone Software NetVault scripts 22

23 6 NetVault Backup によるバックアップジョブとしての登録 オフライン バックアップの時と同様に バックアップジョブの作成を行います セレクション の設定 mysql のデータベース部分については mysqldump によって出力されたバックアップファイルが格納されているディレクトリの選択を行います その他 オプション スケジュール ターゲット タブについては 必要な項目を設定してきます 詳細については NetVault Backup アドミニストレーターズ ガイド を参照してください 詳細設定 の設定 プレ スクリプトおよびポスト スクリプトの項目にチェックを入れ それぞれに必要なスクリプト名を入力します スクリプト名 (Linux 用 ): プレ スクリプトポスト スクリプト cbgrn_backup_start.sh cbgrn_backup_end.sh 23

24 スクリプト名 (Windows 用 ): プレ スクリプトポスト スクリプト cbgrn_backup_start.bat cbgrn_backup_end.bat ジョブ名に あとからジョブリストで確認がしやすい名前をつけて ジョブの作成ボタンを押して完了です ジョブ管理画面から ジョブの進行状況を確認すると スクリプトの実行と対象ファイルのバックアップがシーケンシャルに行われていることを確認できます 一見正常に動作しているようでも nvbackup.sql ファイルの作成等がスクリプトの作成ミスにより行われていない場合もあるかもしれません NetVault Backup のログを確認したり バックアップファイルのファイルサイズ等を確認したりしてください プレ スクリプトの実行 ポスト スクリプトの実行 添付ファイルバックアップ 24 バックアップファイルバックアップ

25 4.2.1 ホットバックアップのリストア まず NetVault Backup のリストア画面より必要なバックアップファイルと添付ファイルのデータをリストアします 次に データベース管理ユーザを使用して リストアされたバックアップデータを読み込みます ホットバックアップで取得されたデータベースのデータは SQL 文形式のバックアップファイルの形式になっています そのため バックアップデータを読み込む際には データベースが稼動している状態である必要があります Linux # /usr/local/cybozu/mysql-5.0/bin/mysql --defaults-file=/usr/local/cybozu/mysql-5.0/etc/my.ini -u cbroot --password=cbroot_password < /backup/nvbackup.sql Windows "C: Program Files Cybozu mysql-5.0 bin mysql.exe" --defaults-file="c: Program Files Cybozu mysql-5.0 etc my.ini" -u cbroot --password=cbroot_password < C: backup nvbackup.sql ガルーン 2 にアクセスをすると バックアップモードになっているのがわかります 最後にバックアップモードの解除を行い 正常に使用できることを確認します Linux # cd /var/www/cgi-bin/cbgrn/ #./grn.cgi -f code/command/backupmode_end.csp Content-type: text/html; charset=utf-8 Windows cd C: Inetpub scripts scripits cbgrn grn.exe -f code command backupmode_end.csp Content-type: text/html; charset=utf-8 25

26 mysqldump を使用することで バックアップ時点でのフルバックアップおよびリストアが可能ですが ディスク障害等により mysql テーブルが消滅した場合 バックアップファイルからの読込みが正常にできない可能性があります 初回インストール時等のタイミングで オフライン バックアップなどにより 正常な状態の mysql テーブルを別途保管しておくことをお勧めします バックアップの効率を上げる方法 コールドバックアップ ホットバックアップ共に サイボウズガルーン 2 のバックアップにおいて データ量の多くを占めるのが添付ファイルになります 添付ファイルについては データベースファイルとは異なり 更新時に単独のファイルとして新規作成または更新が行われます そのため NetVault Backup の持つインクリメンタル ( 差分 / 増分 ) バックアップ機能を使用することで 使用するバックアップ媒体の効率的使用および時間の短縮に繋がります なお ファイルのサイズと数により バックアップ取得時に行うインクリメンタルの確認に時間がかかります 差分バックアップ 増分バックアップ また 別途バックアップサーバを構築している場合には コンソリデート インクリメンタル バックアップを使用すると 更に効率良くバックアップが可能になります クライアントであるガルーン 2 のサーバからは 初回にフルバックアップを行い その後は常に変更分のデータのみをバックアップサーバに取得します 定期的にバックアップサーバ内で擬似的にフルバックアップを作り出すことで 変更部分のみバックアップが可能なインクリメンタル バックアップのメリットと フルバックアップのリストアが簡単に出来るメリットを生かすことができます それぞれのバックアップ方法は 通常のファイルのバックアップ方法の応用になりますので 詳細については NetVault Backup アドミニストレーターズ ガイド にてご確認ください 26

27 第 5 章 : VaultDR によるシステムのディザスタリカバリ対策 ( オプション製品 ) VaultDR について NetVault Backup の VaultDR は 万が一の壊滅的なデータ障害の際にも システム全体を素早く復旧することができるディザスタ リカバリ オプションです 本マニュアルの前半に記載された方法により サイボウズガルーン 2 で使用されるデータのバックアップ / リストアは正しく行うことができます しかし ガルーン 2 のプログラムや OS 等のシステム全体の復旧については システムやアプリケーションの再インストールといった 煩雑かつ時間を要する場合があります mysql ガルーン 2 本体 画像ファイル 添付ファイル システム全体 (OS) 一度マシンをシャットダウンし専用の VaultOS から起動する VaultDR のシステムを使用することで OS を含むシステム全体の整合性がとれた状態のバックアップを実現します 復旧時には ディスクイメージ単位によるため 細かい設定を必要とせず 速やかな復旧を行うことが可能です NetVault Server NetVault Client VaultOS (CD-ROM) から起動 VaultDR Server APM をインストール ディスクイメージで バックアップ 27

28 5.2.0 VaultDR の導入とバックアップ 初めに NetVault Server 上に VaultDR Server APM をインストールします その後 NetVault Client のホスト名と IP アドレスを VaultDR の設定項目から追加します NetVault Client( ガルーン 2 が稼動するシステム ) をシャットダウンし 専用の VaultOS CD-ROM からマシンを起動します すると 最初にストレージのデータをネットワーク経由で NetVault Server に送るために NIC と SCSI のドライバを自動読み込みします 自動的に読み込みができない場合には 手動追加も可能です IP アドレスを設定すると NetVault Server からディスクイメージによるバックアップをするための準備が完了します 28

29 VaultOS の起動により 準備ができると NetVault Server からディスクのパーティションが確認できるので あとは通常のファイルのバックアップと同じようにその他オプション設定をして ジョブを実行します ジョブ管理画面でジョブの実行を確認すると 100Base-TX の環境で約 15GB のシステムディスクのバックアップが 25 分で完了していることがわかります VaultDR を使用したリストア リストア時には バックアップ時と同じように VaultOS を起動しリストアから必要なディスクイメージを指定することで復旧します 何もデータが書き込まれていないディスクの場合でも 正しく MBR( マスターブートレコード ) の書き込みやパーティションテーブルの設定がされるため 他の手段による設定を必要とせずに OS 自体が復旧します 29

30 NetVault Backup & サイボウズガルーン 2 バックアップ構築ガイド 2008 年 1 月第 3 版第 1 刷発行 発行所 東京都新宿区西新宿 新宿第一生命ビル 11F バックボーン ソフトウエア株式会社