ISO14001の概要

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まいかきちや
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1 ISO14001の概要四国経営システム株式会社 1

2 ISO の必要性 1950~1970 年代公害問題発生 1980 年代後半以降地球環境問題発生特徴発生地域が地球規模次世代まで被害が及ぶ ISO14001 環境負荷の削減の必要性循環型社会の構築自主管理国際協力環境マネジメントシステムの構築 ( 環境負荷削減の有力なツール ) 2

3 地球環境問題 1. 酸性雨 2. オゾン層の破壊 3. 野性生物の絶滅 4. 熱帯雨林の破壊 5. 地球温暖化 6. 砂漠化の拡大進行 7. 有害廃棄物の越境移動 3

4 1. 酸性雨の影響酸性雨が降ると樹木の黄変枯死など森林への被害ドイツシュバルツバルト ( 黒い霧 ) では森林の 75% が枯死湖沼の酸性化による生態系への被害ノルウェーでは 1300 km 2 カナダでは 4000 の湖が死の湖に建造物文化財に対する被害大理石青銅を溶かしアテネローマなどの歴史的建造物に被害地下水土壌の酸性化赤潮の発生が増加森林湖沼の生態系にダメージ 4

5 2. オゾン層の破壊オゾン層が吸収していた紫外線が増加人体の免疫機能が低下オゾン量の 1% 減少で皮膚ガンが 2% 増加オゾン量の 1% 減少で白内障が 0.6~0.8% 増加浅い海域の動植物プランクトンに致命的打撃生態系が崩壊米大豆など紫外線に弱い農作物の収穫減少光化学スモッグが頻発 5

6 3. 野生動物の減少乱獲環境破壊による生態系の危機現在 13 分間に一種の生物が絶滅 1990 年から2020 年までに全世界の5~15% の生物種が絶滅 4. 熱帯雨林の減少焼畑耕作乱開拓不適切な商業伐採によって 10 年間に 1 割減少 5. 地球温暖化主に先進国が消費した大量の化学燃料から放出された二酸化炭素フロンガスやメタンガスによる温室効果 6

7 6. 砂漠化の拡大進行乾燥半乾燥及び乾燥半湿潤地域における様々な要因に起因する土地の劣化 ( 砂漠化防止条約第 1 条 ) 家畜の行き過ぎた放牧 ( 過放牧 ) 地力の低下 ( 過耕作 ) 薪炭材の過剰な採取不適切な灌漑による農地への塩分の集積乾燥地の耕作での風雨による土壌流出 7. 有害廃棄物の越境移動先進諸国で有害廃棄物の規制が厳しくなり開発途上国に持ち込まれ放置バーゼル条約 (1992 年発行 ) 7

8 ISO とは International Organization for Standardization( 国際標準化機構 ) 世界共通の規格基準を制定している 1947 年設立 ( 本部ジュネーブ ) 13,000を超える規格を発行 ( 例 ) フィルムの感度規格ネジの規格クレジットカード非常口の標識日本を含めて137カ国以上加盟 8

9 ISO とは環境マネジメントシステムの国際規格 (Environmental management system) 定義 (ISO ) 全体的なマネジメントシステムの一部で環境方針を作成し実施し達成し見直しかつ維持するための組織の体制計画活動責任慣行手順プロセス及び資源を含むもの自ら環境方針目的目標を設定し実施し達成するための仕組みを規定した国際規格 9

10 ISO9000,14000s 制定の経緯 ISO9000 ISO14000 BS 年 3 月 1991 年 1994 年 1996 年 9 月 1998 年 2000 年 12 月発行 JIS Z 9900s 制定小幅改訂 JIS Z 9900 改訂大幅改訂 (JIS Q 9000s) BS 7750 発行 (JIS Q 14000s) 2004 年改訂予定 (2004 年 8 月 FDIS) 10

11 ISO 認証制度の概要外国の認定機関 UKAS RvA など相互認証認定登録 ( 財 ) 日本適合性認定協会 (JAB) 認定登録審査登録機関審査員登録審査員研修機関審査合格研修合格企業工場審査員候補者 11

12 EMS 導入のメリット ( 直接効果 ) 1. コストダウン ( 経費削減 ) 資源エネルギーの効率的な利用リサイクルによる処理コストの減少 2. 経営基盤の強化計画実行評価見直しのしくみが導入され経営システムが強化される 3. 環境上のリスクの回避土壌汚染や水質汚濁等の環境規制強化への先行的対応による対応コストの最小化将来の製品回収リサイクルコストの最小化 4. 取引関係の改善強化取引先からの取得要請への適応 ( 取引先喪失防止 ) 先行的対処による取引優位性の発揮 12

13 EMS 導入のメリット ( 間接効果 ) 1. 企業信用力の向上地域取引先の信用力の向上資金調達時の評価の向上業務見直しに伴う組織活性化 2. 新規事業開発の機会環境対策を始めとする環境関連のノウハウや技術の外部サービス化 3. 企業市民としての義務の遵守資源文化の保全保護市民生活の安全の確保 13

14 取引先選定に当たっての環境配慮 14

15 ISO14001 認証取得の効果 15

16 大気汚染煙の排気煙突工場 16

17 ISO14000s の内容この規格だけが審査登録目的の要求事項 1.ISO14000s は次の規格から構成されます 1. ISO14001:1996 ( 和訳 JIS Q 14001:1996) 仕様及び利用の手引 2. ISO14004:1996 原則システム及び支援技法の一般指針 3. ISO14010: ISO14011: ISO14012:1996 環境監査の指針 ISO19011 へ 17

18 ISO14001 の内容 1.ISO14001:1996 の構成 ( 目次 ) 0. 序文 1. 適用範囲 2. 引用規格 3. 定義 4. 環境マネジメントシステム要求事項 4.1 一般要求事項 4.2 環境方針 4.6 経営層による見直しここが本文です大きく分けて 6 条項の要求事項がある 18

19 要求事項とは? 1 ISO14001の規格は製品の規格と違い数値やデータが決められているものではありません 2 そのかわりにしなければならないという様な表現でこうしなさいああしなさいと一種の命令が定められています 3 この命令は規格が皆さんに対して命令に従うことを要求していると言えるのでこれら命令の一群を要求事項と呼びます 19

20 ISO14001 の目的 ISO14001 の目的は序文の中で次のように規定されていますこの規格の全体的な目的は社会経済的ニーズとのバランスの中で大気汚染環境保全及び煙の排気汚染の予防を支えることである煙突工場 20

21 ISO14001 の本文部分の内容 ISO14001は大きく分けると6つ (4.1~4.6) の要求事項からなる規格ですこの内 1 番目の要求事項は一般的なものであり実質的なものは次の5つ (4.2~4.6) です良く言われる PDCA による継続的改善によるスパイラルアップを体現した規格です 21

22 ISO14001 の本文部分の内容 ISO14001は大きく分けると6つ (4.1~4.6) の要求事項からなる規格ですこの内 1 番目の要求事項は一般的なものであり実質的なものは次の5つ (4.2~4.6) です 4.2 環境方針 4.3 計画 4.6 経営層による見直し継続的改善 4.4 実施及び運用 4.5 点検及び是正処置 22

23 4.2 環境方針ここでは企業のトップ ( 最高経営層 ) が方針を決めることが要求事項となっていますまた次の6つのことを確実にするものであることが条件になっています我が社の方針 1. 環境影響などに対して適切 2. 継続的改善汚染予防の約束 3. 環境法規制などの遵守 4. 目的目標の設定見直し 5. 全従業員への周知徹底 6. 一般人が入手可能 4.2 環境方針 4.6 経営層による見直し 4.5 点検及び是正処置 4.3 計画 4.4 実施及び運用 23

24 4.3 計画ここでは環境保全及び汚染予防活動のために先ず実施する計画に関する要求事項が次の 4 つ定められています 1 環境側面の特定 2 法的要求事項などの特定 3 目的と目標を決める 4 活動のプログラム策定計画書 4.2 環境方針 4.3 計画 4.6 経営層による見直し 4.5 点検及び是正処置 4.4 実施及び運用 24

25 環境側面と環境影響組織内管理可能管理困難環境側面 ( 原因 ) 環境影響 ( 結果 ) 材料燃料電力の使用排ガスの発生汚水の流出騒音振動の発生廃棄物の発生フロンガスの漏れ天然資源の枯渇大気汚染水質汚濁土壌汚染生活環境の悪化廃棄物増加天然資源の枯渇オゾン層の破壊 25

26 環境側面と環境影響事務部門の環境側面 ( プラス ) 組織機能環境側面環境影響営業部門業務部門客先の環境配慮要請受け環境配慮動向の調査環境配慮設計工事指示グリーン調達の実施業者の選定 ( 環境配慮体制強化 ) 地球環境改善地球環境改善地球環境改善地球環境改善地球環境改善 26

27 環境側面と環境影響企画設計部門の環境側面 ( プラス ) 組織機能環境側面環境影響企画環境配慮型製品の企画地域調和型の地域開発地球環境改善地球環境改善設計省エネ設計分解容易性設計修理容易性設計有害物質排除設計資源の節約廃棄物削減廃棄物削減汚染物質削減 27

28 著しい環境側面及び環境目的関連図環境側面環境マネジメントプログラム環境方針環境目標著しい環境側環境目的影響の規模影響の深刻度発生の確率影響の持続期間法的その他要求事項技術上の選択肢財政上運用上事業上の要求事項利害関係者の見解面環境影響評価 28

29 4.4 実施及び運用ここでは立案した計画を実施運用する為に必要なことが要求事項として決められています次の7 項目です 1 活動の元になる会社の体制責任権限 2 活動を補うトレーニング自覚能力の管理 3 活動を円滑にするコミュニケーション 4 システムの文書化 5 文書の管理 4.2 環境方針 4.3 計画 6 運用の管理 7 緊急事態への準備対応 4.6 経営層による見直し 4.5 点検及び是正処置 4.4 実施及び運用 29

30 4.5 点検及び是正処置ここでは実施運用が計画に従い効果的に行われていることを確実にするために次の4つのことが要求事項として定められています 1 実施運用の監視測定 2 発生した問題の処理改善処置 3 記録の管理 4 環境監査の実施 4.2 環境方針 4.6 経営層による見直し 4.5 点検及び是正処置 4.3 計画 4.4 実施及び運用 30

31 4.6 経営層による見直しこの環境マネジメントシステムは経営者が導入を決意して実行するものなので最終的には経営者がその結果を確認しなければなりませんここではそのために次のことが要求事項として決められています 1 定めた間隔での環境マネジメントシステムの見直し 2 見直しを行うための必要な情報の収集 3 改善の指示 4.2 環境方針 4.3 計画 4.6 経営層による見直し 4.5 点検及び是正処置 4.4 実施及び運用 31

32 ISO14001 認証取得の流れ ( システム構築段階 ) 決意表明 ( キックオフ ) プロジェクトチーム編成規格の理解初期環境レビュー環境方針の設定環境影響評価環境目的目標設定環境マネジメントプログラム策定文書作成 ( 環境マニュアル手順書他 ) 32 システム運用開始

33 ISO14001 認証取得の流れ ( システム運用受審段階 ) システム運用 ( プログラムの実施 ) 監視測定記録審査機関内部監査 (1~2 ヶ月運用後 ) 経営層による見直し受審準備受審是正処置認証取得予備審査 ( オプション ) 第 1 段階審査第 2 段階審査登録証発行約 2 ヵ月後維持 ( 継続的改善 ) 定期更新審査 33

34 a) 初回審査料人員認証取得にかかる費用 ( 審査費用 ) 1~29 人 30~99 人 100~249 人 250~499 人 500~999 人 1000~1999 人環境負荷小 800,000 円 1,000,000 円 1,400,000 円 1,600,000 円 1,900,000 円 2,200,000 円環境負荷中 800,000 円 1,200,000 円 1,500,000 円 1,900,000 円 2,200,000 円 2,600,000 円 2000~4999 人 2,400,000 円 3,000,000 円その他必要な費用申請料 70,000 円文書審査料 150,000 円登録費 100,000 円 b ) 登録後の費用維持審査料 ( 初回審査料の1/3 程度 ) 更新審査料 ( 初回審査料の2/3 程度 ) 年間登録維持料登録更新料環境負荷大 1,000,000 円 1,400,000 円 1,700,000 円 2,000,000 円 2,600,000 円 3,200,000 円 4,000,000 円 34

35 美しい地球を永遠に 35

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解利害関係者のニーズ適用範囲環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務環境方針役割責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み環境目標

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解利害関係者のニーズ適用範囲環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務環境方針役割責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み環境目標版名管理番号 4 版原本環境マニュアル環境企業株式会社目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 2 4.2 利害関係者のニーズ 2 4.3 適用範囲 2 4.4 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 4 5.2 環境方針 4 5.3 役割責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 7 6.2 環境目標及び計画 8 6.3 変更の計画 9