個人徒手ルール案

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ありおきこうじょう
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1 新体操男子個人徒手ルール 208 年版公益財団法人日本体操協会

2 個人徒手競技規則原則として日本体操協会新体操男子競技規則 (205 年度版 ) を採用する但し以下の項目は徒手ルールとして定める. 競技は手具を持たない個人演技とする.2 必ず伴奏音楽をつけて演技を実施する歌詞の有無は問わない 2 配点と採点項目 2. 個人徒手演技の配点と採点項目は以下のとおりとする技術的価値 (D) 難度ボーナス加点構成 (D) 多様性と運動量 (D2)3.00 要求要素の存在運動の多様性.00 リズム変化の多様性.00 独創性と工夫 0.50 運動量 0.50 実施 (E) 0.00 身体の動きの技術音楽との調和徒手の技術転回系の技術芸術的表現 - -

3 3 採点方法 3. 審判編成と数 D D2 E CJ 線審計時審 2 名 2 名 4 名名 2 名名 3.2 審判員の役割 3.2. D 審判員 D 審判員は 2 名で技術的価値の採点にあたりそれぞれの審判員が難度の価値点とボーナス加点の合計で算出し共同で得点を決定する D2 審判員 D2 審判員は 2 名で多様性独創性運動量の採点にあたり 2 名の審判がそれぞれ採点をしその平均の小数点第 4 位を切り捨てし得点とする E 審判員 E 審判員は 4 名で運動のできばえの採点にあたり 4 名の審判員の最高点および最低点を除外し有効点の平均 ( 小数第 4 位以下を切り捨て ) を得点とする CJ 審判員 CJ 審判員は D D2 E 審判の得点合計をするとともに競技規則及び一般的な採点規則に関する減点をし最終得点を導き出す審判席配置例 4 構成 (D) 4. 演技の構成演技は徒手体操を基とした徒手系要素と転回系要素で組立てられそのすべての運動が合理性と安定性を持って構成されなければならないまた下記の要素を含み 3 秒以上の静止をしない流れるような動きの組み合わせで豊富な運動量をもって動きの変化跳躍力柔軟性巧緻性などを十分に発揮されることが求められる 4.2 徒手体操の定義徒手体操とは身体の発育を狙いとし筋力の増強や全身の柔軟性巧緻性の向上を目的に組み立てられた運動である運動の部位は首上肢胴体下肢に分けられその運動の仕方は屈伸挙振倒捻回旋などに分類される演技ではこれらの運動を合理的かつ自然性をもって組み合わせその組み合わせにより運動強度を高めることが求められる - 2 -

4 4.3 要求要素と数要素複合的な徒手体操跳躍柔軟主な内容要求数シニアジュニアキッズ徒手体操の組合わせによる (4.3.2 参照 ) 鹿跳び前後開脚跳び左右開脚跳びなどさまざまな跳躍連続した跳躍はつの跳躍として数える 2 左右開脚体前屈柔軟前後開脚柔軟閉脚体前屈柔軟などさまざまな柔軟バランス様々な姿勢での片足平均立ち倒立様々な姿勢での倒立 4 回転および転向様々な姿勢でのターンピヴォット 2 各種のステップ歩走様々なステップによる移動転回前方後方側方を含めた転回連続した転回はつの転回として数える転回系を除く各要素は要求数を超えて実施してもよい上記要素の不足一つにつき 0.50 点の減点複合的な徒手体操の組み合わせ以下のものを複合的な徒手体操として扱うが若干の変形は許容する名称運動の組み合わせ上下肢上肢の回旋下肢の屈伸運動体回旋体の回旋下肢の横屈身体前屈体の前屈上肢の回旋体の捻転体の捻転上肢の挙振下肢の横屈伸体の側屈体の側屈上肢の挙振下肢の横屈伸前後の蛇動体の波動 ( 前後 ) 上肢の回旋下肢の屈伸左右の蛇動体の波動 ( 左右 ) 上肢の回旋下肢の横屈伸胸後半胸の後反上肢の挙振下肢の前屈伸斜前屈体の前屈上肢の回旋下肢の屈伸前倒体の前倒上肢の挙振下肢の前屈伸転回系の条件一つの演技に入れられる転回系の数は最大 2 つまでとする上記要素の超過一つにつき 0.50 点の減点演技には前方後方側方の転回運動をすべて入れなければならない上記要素の不足一つにつき 0.20 点の減点転回系の技の難度は B 難度までとしひねりを伴う宙返りや B 難度の転回の連続伏臥及び座での着地は禁止技とする上記要素の違反構成点を 0.00 点とする - 3 -

5 4.4 採点 4.4. 技術的価値 (D) の採点技術的価値は難度の価値点とボーナス加点の合計で算出する難度の価値点各要素の難度点は難度表のとおりとする難度の数え方 () 難度の数が要求数を超えた場合はその中の高い難度から数える (2) 同じ技は重複して数えない (3) 連続した跳躍や転回は価値の高いものを数えるボーナス加点高い技術を必要とする連続技にボーナス加点を与える () 異なる B 難度の跳躍の連続 0.0 加点 (2) () の中に C 難度以上の跳躍が含まれていた場合 0.0 加点 (3) A 難度と B 難度の連続した転回 0.0 加点 (4) B 難度を含む 4 回以上の異なる転回技の連続 0.20 加点難度表 (D) P.5 に記載多様性独創生運動量 (D2) の採点多様性独創性運動量は以下の項目で採点する運動の多様性 (0.20~.00) 演技は様々な運動要素が多様性をもって組み合わされなければならないその採点は採点基準に基づき各審判がレベル ~ レベル 5 で評価するリズム変化の多様性 (0.20~.00) 演技はリズムやスピードの変化が多様性に富むものでなければならないその採点は採点基準に基づき各審判がレベル ~ レベル 5 で評価する独創性と工夫 (0.0~0.50) 演技の振り付けは音楽に合わせた内容で合理性と安定性を持った運動を独創性と工夫をもって構成されなければならないその採点は採点基準に基づき各審判がレベル ~ レベル 5 で評価する運動量 (0.0~0.50) 演技は豊富な運動量をもって構成されなければならないその採点は採点基準に基づき各審判がレベル ~ レベル 5 で評価する採点基準表 (D2) レベル 5 レベル 4 レベル 3 レベル 2 レベル運動の多様性極めて高い多様性高い多様性一般的な多様性リズム変化の多様性極めて高い多様性高い多様性一般的な多様性多様性にやや欠ける多様性にやや欠ける多様性に欠ける多様性に欠けるレベル 5 レベル 4 レベル 3 レベル 2 レベル振付の工夫運動量極めて高い独創性と工夫きわめて豊富な運動量高い独創性と工夫豊富な運動量一般的な独創性と工夫一般的な運動量独創性と工夫にやや欠ける運動量にやや欠ける独創性と工夫に欠ける運動量に欠ける - 4 -

6 難度表 (D) A B C D 閉脚跳び回転未満回転 2 回転 2 回転半以上開脚跳び ~35 度開脚 35~80 度未満開脚 80 度開脚 ~35 回転開脚 35~80 回転開脚 80 度回転跳躍大ジャンプ開脚 ~90 度開脚 90 度以上反りジャンプ反りジャンプ反りジャンプ頭ー足その他の跳躍バタフライバタフライ回ひねりバタフライ 2 回ひねり様々な形での空中回ひねり様々な形での空中 2 回ひねり様々な形での空中 2 回半ひねり以上閉脚前屈柔軟バランス倒立前屈開脚開脚片足平均立ち水平立ち開脚前屈左右開脚 80 度前屈前後開脚 80 度前屈前後開脚 80 度座位前後開脚 80 度仰臥位左右開脚 80 度座位左右開脚 80 度仰臥位足を保持しない足が肩より上 ~80 度足を保持しない 80 度以上足を保持して足が肩より上 ~80 度足を保持 80 度以上足を保持 80 度頭ー足足を保持しない 80 度以上反り正面水平立ち正面水平立ち 35~80 度正面水平立ち足保持なし開脚 80 度側面水平立ち背面水平立ち閉脚開脚倒立前跳び倒立十字倒立片手倒立前後開脚倒立後転倒立後方倒立回転から倒立脚前挙支持から伸腕力倒立鹿倒立伸腕屈身力倒立片足軸ターン回転 2 回転 3 回転倒立ターン半回転回転 2 回転 A バランス回転 A バランス 2 回転 A バランス 3 回転バランスターン B バランス回転 B バランス 2 回転 C バランス回転回転転向後方肩支持からローリング前方肩支持からローリング支持回転前方倒立回転 ( 片手両手 ) 後方倒立回転 ( 両手 ) 後方倒立回転 ( 片手 ) 後方倒立回転から前後開脚座側方倒立回転 ( 肘着手 ) 後方倒立回転から A バランス後方倒立回転から B バランス足旋回開脚旋回ひねり開脚旋回 ( トーマス旋回 ) 開脚旋回倒立その他の回転もぐり回転前方系前方倒立回転跳び前方宙返り ( 抱え込み屈身 ) 転回後方系後方倒立回転跳び後方宙返り ( 抱え込み屈身伸身 ) 側方倒立回転跳び側方宙返り側方系側方倒立回転跳び/4ひねり - 5 -

7 5 実施 (E) 5. 演技のできばえ徒手系の技術転回系の技術伴奏音楽との調和など全体の調和と安定があり全体を通じて途切れない印象で伸び伸びと行われなければならない伴奏音楽に合わせ軽快で美しくかつ優美な芸術的表現をもった実施が求められる 5.2 身体の動きの技術の採点身体の動きの技術は以下の項目で採点する 5.2. 徒手系の技術徒手系は美しい姿勢と柔軟性をもって行われみぞおちから始まる動きの自然性や深さ大きさ動きの間やアクセント跳躍の高さそしてスピードに変化があり身体の四肢の部分まで制御された動きでなければならない転回系の技術転回系は美しい姿勢とスピード高さ回転軸の正確性と着地の安定性をもったダイナミックな動きでなければならないリズミカルな実施伴奏音楽に合わせ軽快に伸びやかに行わなければならない芸術的表現演技の実施は音楽のテーマとメッセージを各種の運動を通じて芸術的に表現しなければならない 5.3. 実施欠点基準欠点内容減点大欠点著しくかけている 0.50 点中欠点欠けている 0.30 点小欠点少し欠けている 0.0 点微小欠点僅かに欠けている 0.05 点 - 6 -

8 5.3.2 実施欠点表徒手の技術全体を通じて美しい姿勢に欠けた場合全体を通じて柔軟性のある動きに欠けた場合全体を通じてみぞおちから始まる動きや自然性に欠けた場合全体を通じて大きさや深さに欠けた場合全体を通じて膝の踏み込みを深く使った動きに欠けた場合全体を通じて踵を引き上げた動きに欠けた場合全体を通じて跳躍の高さに欠けた場合全体を通じて四肢の動きの制御に欠けた場合上記欠点基準に準じる身体の動きの技術転回系の技術その他の欠点全体を通じて動きの間やアクセントに欠けた場合全体を通じて張りや活気に欠けた場合宙返りの高さに欠けるスピードやダイナミックさに欠ける回転軸の正確さに欠けるその都度 0.0 点美しい姿勢に欠ける着地が少し乱れた場合歩につきその都度 0.0 点着地で手をついた場合その都度 0.20 点しりもち四つ這い背打ちその都度 0.30 点部分的に姿勢の不良があった場合部分的に柔軟性の欠如があった場合部分的に跳躍力の不足があった場合その都度 0.0 点部分的に転向の不正確があった場合運動の組み立てに不自然さや途切れがあった場合演技中にふらついた場合歩につきその都度 0.0 点演技の躊躇および中断秒につきその都度 0.0 点音楽との調和リズミカルな実施各動きと音楽のリズムが調和しないその都度 0.0 点芸術的表現音楽のテーマやメッセージの表現に欠ける上記欠点基準に準じる - 7 -

9 構成採点表様式要素要求数内容難度点の合計難度点徒手体操 3 D 跳躍柔軟バランス倒立回転および転向転回要素減点得点 (D) レベル5 レベル4 レベル3 レベル2 レベル価値点多様性と運動量運動の多様性 D2 リズム変化の多様性振付の工夫運動量得点 (D2) 実施採点表 A 徒手の技術内容減点美しい姿勢 ~0.5 柔軟性 ~0.5 自然性 ~0.5 大きさ深さ ~0.5 膝の深さ ~0.5 かかとの引き上げ ~0.5 動きの間とアクセント ~0.5 跳躍の高さ ~0.5 四肢の制御 ~0.5 張りや活気芸術的表現 ~0.5 ~0.5 減点 (max5.5) B ミスによる減点 ( ) 得点 ( A - B) - 8 -

10 D 採点様式 2 名称上下肢上肢の回旋運動の組み合わせ下肢の屈伸運動体回旋体の回旋下肢の横屈身体前屈体の前屈上肢の回旋体の捻転体の捻転上肢の挙振下肢の横屈伸体の側屈体の側屈上肢の挙振下肢の横屈伸前後の蛇動体の波動 ( 前後 ) 上肢の回旋下肢の屈伸左右の蛇動体の波動 ( 左右 ) 上肢の回旋下肢の横屈伸胸後半胸の後反上肢の挙振下肢の前屈伸斜前屈体の前屈上肢の回旋下肢の屈伸前倒体の前倒上肢の挙振下肢の前屈伸 A B C D 閉脚跳び回転未満回転 2 回転 2 回転半以上要求数価値点 ~35 度開脚 35~80 度未満開脚 80 度開脚跳び開脚 ~35 回転開脚 35~80 回転開脚 80 度回転跳躍大ジャンプ開脚 ~90 度開脚 90 度以上反りジャンプ反りジャンプ反りジャンプ頭ー足バタフライバタフライ回ひねりバタフライ2 回ひねりその他の跳躍様々な形での空中回ひねり様々な形での空中 2 回ひねり様々な形での空中 2 回半ひねり以上閉脚前屈柔軟前屈開脚開脚前屈前後開脚 80 度座位左右開脚 80 度座位左右開脚 80 度前屈前後開脚 80 度前屈前後開脚 80 度仰臥位左右開脚 80 度仰臥位バランス開脚片足平均立ち水平立ち足を保持しない足を保持しない80 度以上足を保持しない 80 度以上反り足が肩より上 ~80 度足を保持して足が肩より上 ~80 度足を保持 80 度以上足を保持 80 度頭ー足正面水平立ち正面水平立ち 35~80 度正面水平立ち足保持なし開脚 80 度側面水平立ち背面水平立ち閉脚開脚倒立前跳び倒立十字倒立片手倒立倒立前後開脚倒立後転倒立後方倒立回転から倒立脚前挙支持から伸腕力倒立鹿倒立伸腕屈身力倒立片足軸ターン回転 2 回転 3 回転倒立ターン半回転回転 2 回転 Aバランス回転 Aバランス 2 回転 Aバランス 3 回転バランスターン B バランス回転 B バランス 2 回転 C バランス回転回転転向後方肩支持からローリング前方肩支持からローリング支持回転前方倒立回転 ( 片手両手 ) 後方倒立回転 ( 両手 ) 後方倒立回転 ( 片手 ) 後方倒立回転から前後開脚座側方倒立回転 ( 肘着手 ) 後方倒立回転から A バランス後方倒立回転から B バランス足旋回開脚旋回ひねり開脚旋回 ( トーマス旋回 ) 開脚旋回倒立その他の回転もぐり回転前方系前方倒立回転跳び前方宙返り ( 抱え込み屈身 ) 後方系後方倒立回転跳び後方宙返り ( 抱え込み屈身伸身 ) 転回 2 側方倒立回転跳び側方宙返り側方系側方倒立回転跳び/4ひねり加点各系統の中で上位加点を採用跳躍系の連続転回系の連続内容 B 難度の跳躍の連続 B 難度以上とC 難度以上の連続した跳躍の組み合わせ A 難度とB 難度の連続した転回 B 難度を含む3 回以上の連続した転回加点要素減点得点 - 9 -

2. 跳馬以外の5 種目において次の技数を要求する 7 技 (1 技につき =1.40) 技不足に対する減点は 1 技につき 0.20 であるただし採点規則改訂の過程で難度表から削除された技についても体操競技の歴史的観点で1 技として数える事ができる例えばゆかの側方倒立回転やロ

2. 跳馬以外の5 種目において次の技数を要求する 7 技 (1 技につき =1.40) 技不足に対する減点は 1 技につき 0.20 であるただし採点規則改訂の過程で難度表から削除された技についても体操競技の歴史的観点で1 技として数える事ができる例えばゆかの側方倒立回転やロ平成 30 年 7 月 1 日体操競技男子マスターズ適用規則 2018 年版公益財団法人日本体操協会審判委員会体操競技男子審判本部一般社団法人全日本シニア体操クラブ連盟作成のねらい 1949 年に国際体操連盟 (FIG) が作成した採点規則はその後度重なる改定が行われ現在に至っている現行のルールは 2006 年改訂により 50 年以上にわたり採択され親しまれてきた 10 点満点制が廃止されるとともに