の学習領域に分け 領域別に志望校合格のための学習目標がわかるようになっています 合格可能性が 80% の受験生 ( 合格有望圏の受験生 ) 50% 以上 80% 未満の受験生 ( 実力適正圏の受験生 ) 20% 以上 50% 未満の受験生 ( チャレンジ圏の受験生 ) の平均得点率をグラフ化し 本人

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1 第 1 章 第 2 回合不合判定テスト参加者配布資料 2017 年 7 月 9 日実施 2018 年入試の展望 四谷大塚の合不合判定テストは その名前の通り 受験生が志望する中学校の合格可能性を判定するテ ストです しかし 合不合判定テストから得られる ものはそれだけではありません 志望校としてエントリーしなかった学校について も合格可能性が一目でわかる 学校別合否判定表 が掲載された 結果資料集 や志望校としてエント リーした学校に合格した先輩の昨年同時期の成績と 自分の今回の成績が比べられ 合格するために現時 点で学力が不足している科目 分野は何なのかがわ かる 個人成績表 該当試験の志望動向や最新の 入試情勢を加味して作成された 偏差値一覧 など の資料が 実施翌週にご自宅に届けられます 次に 説明いたします WEB 成績閲覧サービスでは 実施 週木曜日にこちらに先駆けて公開します 近年ではインターネットによる情報のご提供を充実させ WEB 成績閲覧サービスを大幅に拡大しております テスト受験後に間を空けることな く 個人成績 志望校合否判定 志望校の併願パ ターン さらにテストの小問ごとの正答 誤答を 結果資料集 ( 昨年最終回見本 ) 学校別合否判定表 ( 昨年最終回結果資料集内一部抜粋 ) 図で示した学習診断表も見ることができます ( 毎回テスト実施後木曜日公開予定 ) 志望校合否判定では 学校名を入力すれば 5% 刻みでその結果が表示されます また 学習診断表は志望校に応じたものが表示されます たとえば 算数であれば 計算 割合 や比 平面図形 速さ 場合の数など全部で 10

2 の学習領域に分け 領域別に志望校合格のための学習目標がわかるようになっています 合格可能性が 80% の受験生 ( 合格有望圏の受験生 ) 50% 以上 80% 未満の受験生 ( 実力適正圏の受験生 ) 20% 以上 50% 未満の受験生 ( チャレンジ圏の受験生 ) の平均得点率をグラフ化し 本人の得点率と対比させます ので 自分の現時点での位置がはっきりと把握でき 今後進めなければならないことの優先順位がつけ られます これからの時間で具体的に何をやればいいのかというソリューションを提供しておりますの で これらのツールを通じて 大きく受験生をエンカレッジ ( 勇気づけ ) して 合格へと導いてください 合不合判定テスト個人成績表サンプル 第 1 志望校の所在地で日程枠が切り替わる併願候補 首都圏の例

3 第 1 志望校の所在地で日程枠が切り替わる併願候補 近畿圏の例 第 1 志望校の所在地で日程枠が切り替わる併願候補 中京圏の例 また 毎回試験と同時開催している合不合父母説明会においては 中学受験に関するデータのご提供だけでな く 学習の指針やご父母の対応法など その時期に必要 な情報をタイムリーにわかりやすくご説明しています 受験生を確実に合格にナビゲートできるよう 四谷大 塚の合不合判定テストは進化を続けています

4 ポイント 年入試の状況から 今春の 2017 年入試では 首都圏 (1 都 3 県 ) で約 47,500 名の実受験者を集め 16.3% の受験率でした 実受験者数 受験率ともに昨年より増加しています これは 2002 年問題で中学受験率が上昇しはじめた 2003 年入試の 14.0% や 2004 年入試の 14.7% よりも かなり高い数値となっています 1 人あたりの併願校数は 5.66 校となり 前年の 5.74 校から減少した併願校数となっています ただし その中身は 2003 年当時とは かなりの違いが見られます ここ数年で激増した WEB 出願などはその当時にはなかった制度ですし それ以上に とにかく私学に という受験( 併願 ) パターンから この学校に という受験 ( 併願 ) しかも先を見据えた選択に変わっているのです つまり 早い段階からその学校の校風を研究し ご家庭の教育方針と照らし合わせ それに適う最適の志望校群を選び出し 完全な対策の元に受験するという中学受験に変わっているとも言えます 2018 年入試においても その流れは間違いなく継続する見通しです ポイント 2 入試までのスケジュール 今回 第 2 回合不合判定テストのメインテーマは 来年度 (2018 年 ) の入試の展望 です 大まかではありますが 右表にて入試までの流れをご確認ください 9 月以降は 合不合判定テストが毎月実施されます また それと並行して過去問演習を行ったり 弱点部分を補強したり 受験校を具体化したりと 多忙な時期となります 落ち着いて様々なことが考えられ また対処できる時間が持てるのは この夏休みの期間です ぜひ 今回の第 2 回合不合判定テストのデータをご活用いただき 合格までの青写真を描いてください また 9 月以降は塾の通塾日数が増えたり 通常の学習を行いながら過去問演習を行ったり 小学校の行事等があったりと 1 週間の学習スケジュールが 1 学期と同じサイクルでは回らなくなります だからこそ この時期には 先を見越したスケジュール設定が望まれます 夏休みの期間を有意義に過ごしていただくためにも 結果資料集の教科別正答率一覧をご活用ください この資料では各設問ごとの正答率を掲載しており 正誤と照らし合わせることで 今何をすべきなのか 何を優先させるべきかが分かります この資料の活用が 入試までのスケジュール例 夏休みの学習において どこに重点を置くか 9 月からの学習において どこに重点を置くかなど 前述のスケジューリングを行う上でのポイントとなります

5 ポイント 年入試の変動要因 2017 大学合格実績から中学校選びにおいて 校風や教育方針が最も大きな選択要因となっていますが 大学合格実績や新校舎の建築等 施設の整備も無視できない選択要因の1つです 近年では 国公立大学志向の高まりや医歯薬系志向 海外大学進学志向などから女子校においてもその傾向が強まってきています 2018 年の東京大学現役合格者数で目立った学校は 共学校では 市川 ( 昨年の 13 名から 17 名に ) 公文国際学園 ( 昨年の 4 名から 5 名に ) 国学院久我山( 昨年の 3 名から 6 名に ) 渋谷教育学園幕張( 昨年の 76 名から 78 名に ) 昭和学院秀英( 昨年の 1 名から 2 名に ) 成蹊( 昨年の 3 名から 5 名に ) 青稜( 昨年の 0 名から 2 名に ) 東京電機大学( 昨年の 0 名から 1 名に ) 東京農大第一( 昨年の 1 名から 4 名に ) 二松学舎大附属柏 ( 昨年の 0 名から 2 名に ) 広尾学園( 昨年の 2 名から 6 名に ) 茗渓学園( 昨年の 1 名から 2 名に ) 明大付属明治 ( 昨年の 0 名から 1 名に ) 安田学園( 昨年の 0 名から 1 名に ) 男子校では 浅野( 昨年の 30 名から 32 名に ) 栄光学園( 昨年の 57 名から 62 名に ) 海城( 昨年の 30 名から 49 名に ) 鎌倉学園( 昨年の 1 名から 2 名に ) 京華( 昨年の 0 名から 1 名に ) サレジオ学院( 昨年の 7 名から 9 名に ) 城北( 昨年の 11 名から 16 名に ) 高輪( 昨年の 0 名から 3 名に ) 武蔵( 昨年の 26 名から 32 名に ) 立教新座( 昨年の 0 名から 2 名に ) などです 女子は男子に比べ 東大志向は弱いとされていますが 桜蔭 ( 昨年の 59 名から 63 名に ) 鴎友学園女子( 昨年の 7 名から 9 名に ) 大妻( 昨年の 0 名から 1 名に ) 光塩女子学院( 昨年の 1 名から 3 名に ) 晃華学園( 昨年の 0 名から 2 名に ) 品川女子学院( 昨年の 0 名から 1 名に ) 頌栄女子学院( 昨年の 3 名から 6 名に ) 湘南白百合学園 ( 昨年の 1 名から 3 名に ) 女子学院( 昨年の 34 名から 36 名に ) 洗足学園( 昨年の 2 名から 9 名に ) 日本女子大附属( 昨年の 0 名から 1 名に ) 富士見( 昨年の 0 名から 3 名に ) 普連土学園( 昨年の 0 名から 1 名に ) 山脇学園( 昨年の 0 名から 1 名に ) 横浜共立学園( 昨年の 1 名から 5 名に ) 横浜女学院( 昨年の 0 名から 1 名に ) 横浜雙葉( 昨年の 2 名から 3 名に ) などの学校が実績を挙げています この結果は 6 年間で大きく伸ばすという私学教育の確かさを示しています ただし この実績は 6 年前の受験生による結果であり 各学校は日々進化しているということと その学年の進路に対する志向の違いや卒業生数の違いなどにより 単年だけでは測れない部分が多々ありますので 必ず複数年分のデータをご覧ください 次ページ以降に 2017 年大学入試における首都圏主要校の大学 現役 合格者数の推移 (3 年分 ) をまとめましたので ぜひご活用ください また 四谷大塚発行の 中学入試案内 では 各校の進学 進路状況が分かるよう詳細データも掲載しております 併せてご活用ください

6 東京大学 慶應義塾大学 早稲田大学現役合格者数ランキング 2017 年第 2 回合不合判定テスト 東京大学慶應義塾大学早稲田大学 2017 大学合格実績データより 東京大学 慶應義塾大学 早稲田大学における現役合格者数をランキングしました ( 中学入試案内掲載の合不合判定校でデータ判明の 185 校より抽出 慶應義塾中等部 慶應義塾湘南藤沢中等部 慶應義塾普通部は高等学校卒業後ほぼ全員が慶應義塾大学へ進学 早大学院 早稲田実業はほぼ全員が早稲田大学へ進学するため割愛しております )

7 首都圏主要校の大学大学 現役現役 合格者数合格者数の推移

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16 学校情報の収集には四谷大塚の中学案内をご利用ください

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18 首都圏共学校

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20 首都圏女子校

21 最新の入試変更点情報は四谷大塚入試情報センター HP をご利用ください

22 第 2 章 夏休み必勝法 これから長い夏休みを迎えるにあたり ご父母の皆さまにおかれましては学習の進め方 毎日の生活のリズム 志望校の選定など 頭を悩ませることが多くなっているのではないでしょうか 夏休みは受験生にとって 天王山 と言われ とても大切な時期です と同時に受験勉強をしていく中で 最も気が緩みやすい時期でもあります しっかりとした学習計画のもと 実り多い夏休みにしたいものです この時期をどのように過ごすか 過ごしたかによって 秋以降の学習成果が大きく変わってきます 入試直前での志望校再考や入試本番に向けての学習に影響が出たりすることのないようにしなくてはなりません では 充実した夏休みとするためにどのように過ごせば良いのでしょうか この大切な時期に 皆さまに心がけていただきたい事柄をまとめましたので 参考になさってください 一般的に 親はあくまでも子どものよきアドバイザーであれ と言われております この時期に少し距離を置いて 冷静に見つめていただくことも大切であると言えるでしょう スケジュール管理の重要性 ~ 具体的な目標設定を ~ 約 40 日という長い期間を夏休みは自己管理しなければなりません 何の計画も立てずに夏休みを迎えてしまうと 何となくだらだらとした生活を過ごしてしまうということになりかねません そうならないためにも 事前にしっかりとしたスケジュールを立てておくことが大切になります ではスケジュールはどのように立てていけばいいのでしょうか スケジュールを作る際 何のために学習をするのか 明確な目標が重要になります とりわけ この中学校に入りたい という具体化された強い思いを受験生自身が抱き その目標達成のためのスケジュール作りである自覚を持たせることが必要です そこで この機会にぜひ親子で話し合う機会を設けてください そして今一度 目標校の確認 今夏の学習の目標は何なのかを明確にし 目標を共有することが大切です そして まずは子ども本人に一度スケジュール表をつくらせてみてください 子どものつくるスケジュールは 現実的ではない部分が多いため ご父母の皆様があれこれ条件をつけてしまいがちですが それは決して好ましいことではありません 頭ごなしに否定するのではなく 本人が修正点に気付くよう疑問を投げかけるなど工夫をしてみましょう ご父母がスケジュールの内容をすべて決めてしまっては 自立心や学習への目的意識がなかなか育ちません 本人に 自分のための受験 であることを自覚させ モチベーションの向上につなげることが必要です 与えられたスケジュールに沿って 淡々と学習を進めるようでは やらされている 感からの脱却が望めません 自分で決めた という意識を持たせ 自立を促し積極的な学習姿勢を育成することが 今後の入試までの学習を考えるうえでも大切なのではないでしょうか 次にスケジュールの実際です 夏休みの学習の中心となるのは夏期講習です 夏期講習を中心とした大まかで長期的なスケジュールを立てることから始めましょう その中に 塾の課題や学校の宿題 また勉強しない日などもしっかりと組み込んでいきます スケジュールを予めきちんと確認しておくことで 有意義な夏期学習をすすめるることができるようになります 学習に関しては 多くの塾は何日かのサイクル ( 通常は 4 日 ~ 5 日 ) で休日をはさんで講習を進めているようですので それに合わせて学習の計画を立てていくとよいでしょう また 復習する内容や家庭学習でやることも決めておくと 夏休みを通しての一連の流れがイメージしやすくなります 大まかなスケジュールを立てましたら 1 週間ごと 1 日ごとのスケジュールも考えてみます 1 日のスケジュールは 塾のある日 塾のない日と 2 つのパターンを立てておくと実行しやすくなります 1 日のスケジュールをつくる際には あまり細かくせず 取り組む内容を大まかに決めておくことが良いでしょう 学習の進捗状況をみながら 何度も変更することがあるからです

23 もし スケジュール通りに進まなかったとしても 慌てる必要はありません その都度新しいスケジュールを練り直し 随時変更を加えながら実行すればよいのです 何よりも スケジュールの消化に固執し ただこなしているだけという状態は絶対に避けなければなりません 理解度を確認しながら学習を進め やりっ放し やらせっ放しがないよう心掛けたいものです 事前に夏休みに取り組む学習課題の優先順位を決めておくと見直しがスムーズに行えますので参考になさってください より学習に対する意識を明確にするため 各教科目標を立てることをお勧めします まずは 今回の第 2 回合不合判定テストや日々のテストを見直し 教科ごとに各設問の正答率をチェックすることで 自分の弱点を知りましょう そして この夏に克服しなければならない単元を明確にします 弱点が明確になったら夏期講習の予定に照らし合わせて この単元はこの期にマスターする などといったスケジュールを立てることができます そうすることで他の単元との間に優先順位がつき 講習を終えた時点ではっきりとした達成感を持てるのです しかし 予定を 100% 実行することはとても大変なことです まずは全体で 70%~ 80% 消化することを目標にしておくとよいでしょう 詰め込み過ぎないように 無理のない計画を立てると同時に 予備日 調整日を作っておき 残りの 20%~ 30% をその日に行うようにしていくと余裕を持って取り組むことができます 今年の夏は 少なくとも自分の弱点分野だけはやり上げた そんな気持ちで夏の学習を締めくくりたいものです スケジュール表を書いたら 目に見えるところなどに貼っておくと良いでしょう そして 達成できた項目はマーカーで塗ったり チェックをしたり シールを貼ったりし視覚的に達成度が分かるようにします 目に見えて取り組んだ内容が分かるため 子どもたちの こんなに頑張った という自信につながります また 常に思い出し 確認することは 目標を持って進んでいく上で学習の強い味方になるはずです 規則正しい生活を心がける ~ 生活のリズム健康と安全に注意 ~ 体調管理には皆さま大変気を遣われているようです やはり 体が資本です 長い夏休みを有意義に過ごすためにも 体調不良により学習効果を下げるような事態は避けたいものです 夏休みは 毎日の生活のリズムが崩れがちになるため 今まで作りあげてきた生活のリズムをいかに崩さずに過ごすかが最も重要なポイントとなります 生活が夜型になってしまい 起床が昼過ぎになり 1 日中だらだらと無駄な時間を過ごしてしまうなど 生活リズムの狂いが失敗になるケースも見られます だからこそ 前述のスケジュール管理が重要となるのです まずは 規則正しい生活を送ることが大前提です 毎朝同じ時間に起きて 朝の涼しい時間から学習を開始できるように 生活リズムを整えましょう また 夏は暑さとの戦いとなり 夏バテしないためにも食生活には より一層の気配りをお願いいたします 規則正しい生活リズムを作るためにも 3 食しっかり摂らせることが大事です 塾のある日は塾をペースメーカーとして活用することができますが 塾のない日でも塾のある日と同じ時間に起床し 生活のペースを変えることのないようにしてください また 塾でも家庭でも勉強する時間が長ければ長いほど 体を動かす工夫が必要になります たとえば 散歩したり 学校のプールに通ったり 朝のラジオ体操に参加したりするなど 秋以降のことも考えた体力作りを実行するのもいいでしょう 1 日中空調の効いた室内にいることはなるべく避け クーラー病や夏風邪などをひかないように十分注意しなければなりません この時期は塾の教室や通塾に使う電車やバス 家の中など エアコンなどの空調設備により外気温と差が大きい環境にいることが多くなります そこで通塾の際には上に羽織るものやタオルなどを持たせるようにしていただくとよいでしょう 家庭でも大人と子どもの体感温度は異なりますので気を配ってください その他 長期間炎天下や高温多湿の場所にいないようにすることも大切です 外出時には直射日光を避ける工夫をし 意識して水分を摂るように注意してください もし体調を崩してしまったときは ゆっくりと休養し体力の回復を図ってください その度合いにもよりますが 体調が優れない状態で学習しても能率が悪くなることは明白です スケジュール管理でも述べましたが しっかりとした計画の元 予備日 調整日を上手く使って 遅れた分の学習進度の調整を行いましょう

24 夏の学習について 基礎 基本の徹底が大切 ~ 夏期講習会を最大限活用 ~ ~ 基礎基本の徹底 苦手弱点分野の克服を ~ 近年の入試においては基礎 基本を重視する標準的な出題傾向が目立ちます もちろん学校によっては 難解な問題やレベルの高い問題を出題する学校もありますが 難関校の受験を考えている場合でも 基礎的な事柄を大切にして 丁寧に積み上げていく必要があり 今はまさにその時期です また 全体的に見て一定の記述量を要求する設問が目立っています 算数の考え方を含めた途中式を書かせるものや 国語の文章の内容を踏まえ自分の考えをまとめさせるもの 理科 社会の なぜ そうなったのか そのようなことが言えるのか 理由を書かせるものなど単純に解答を導き出すのは難しそうな内容の出題もみられます しかしながら 算数においては正確な計算力や処理能力 国語では正確な読解力 理科や社会では正確な知識を前提としていることはもちろん言うまでもありません 夏期講習会を最大限活用苦手 弱点教科 ( 分野 ) の克服が最大のテーマ 9 月以降の学習は入試で問われるような発展的な内容や融合問題 総合問題が中心となり 過去入試問題にも取り組むようになります そのような学習内容に対応するためには 夏休みが終わるまでに各教科の基礎をしっかりと定着させておく必要があります 弱点を克服することは 入試演習をする上での基盤となり 2 学期以降の授業の土台作りとして重要になります 基礎を幅広く固めておけば 志望校を変更するにしても ほとんどの出題傾向に対応できるようになります ですから この夏休みに 苦手 弱点教科 ( 分野 ) の克服 を目標の中心に据え 日々の学習を進めていきましょう 実際の入試では 全体の正答率が低い難問への対応力という不安定な要素よりも 基礎力が十分に身についているか ケアレスミスをしないで得点につなげることができるかという点で勝負が決まることが多いものです どのような問題が難問で時間がかかり 全体の正答率が低そうなのかを見抜き まず先に基本問題をミスなく俊敏に解くという判断も十分な基礎力 基礎問題の習熟がなければ不可能です では 夏の学習をどのように進めていったらよいのでしょうか まずは 日頃のテスト等を通して 学習理解の現状をきちんと把握することから始めてください テストの成績は頑張りを反映しているものですが たまたま失敗するというケースもありますし 体調などで調子が出なかったり 解き方の順序を間違えてしまうこともあります ですから 1 回ごとのテスト結果とその時点の状態を確認しながら理解度をチェックする必要があります そして 完成期 = 受験となりますからそこから逆算して 今夏何をやらなければならないのか 何を苦手とし克服しなければならないのかをあらかじめ明確にしておく必要があるでしょう そうすることによっておのずと 課題は見えてくるはずです 具体的なスケジュールに関しては前述したとおりです 苦手 弱点としている教科 分野は基礎的な学力が不足していることが多いといえます 苦手だからやらない やらないから分からない 分からないから嫌い になり ますます苦手になる このような悪循環に陥ってはいないでしょうか 夏休みはまとまった時間が取れるため 苦手分野克服には絶好の機会です まずは 焦らずに何が引っかかっているのか見極めましょう そして 親が子どもの苦手分野を分析して終わりではなく 子どもが自分自身の弱点を意識できるように導くことが大切です 必要なところまで立ち戻り基本の徹底を行い 受験生本人に できる という感覚を持たせ この小さな できる の積み重ねが少しずつその分野に対する自信につながり 学習意欲が向上していきます 苦手科目が克服できれば 成績が飛躍的に伸びるケースも多いようです また 苦手科目 弱点分野は人によって様々ですし 克服のための学習は ひとりひとり計画を立てて進めなければなりません 迷いが生じたら塾の担任や校舎のスタッフに相談をして 一人で悩むことのないようにしてください そこで 塾の夏期講習会を最大限活用することが重要になってきます どの塾でも夏期講習においては 今までの学習範囲や重要単元の総復習をカリキュラムに盛り込んでいるはずです オプション講座等も上手く活用し 効果的に学力のより一層の定着を図りましょう

25 効率良く学習を進めるためにも 夏期講習ひとつひとつの授業が勝負です 授業に集中して取り組みその授業内でなるべく覚えてしまう 理解度を高めるよう意識することが大切です 家庭学習では基本的には夏期講習の解き直し 復習 宿題が中心になります 小学校の授業がある時は 塾の授業の復習 確認が思うようにいかなかったという場合もあると思いますが この機会を上手く活用し これまでの学習内容の総復習と苦手科目 弱点分野の発見 克服に努めたいものです 過去問研究には過去問データベースをご利用ください

26 ~ 最後に Little Wing ~ 2017 年第 2 回合不合判定テスト 今回の第 2 回合不合判定テストは 6 年生 1 学期までの学習の集大成というべきものです しかし その使い方には充分に注意してください あくまでも合不合判定テストは 現時点での力と全体での位置を測るためのものです これで合格が決まるわけではありません 現時点での最重要課題を見つけ この夏休みを利用して それを克服させることこそが重要なのです 受験生は この 1 学期までの学習でこれから大空にはばたくための小さな翼を得ました しかし その翼は小さく頼りないものです まだ そのはばたきもおぼつかなく どうやったら高く舞い上がることができるのか どうやったら風に乗れるのかもわかっていません けれども その小さな翼が はばたけば はばたくほどに 逞しく 強く そして大きくなっていくのです ですから この時期のご父母の皆様には焦らずにいてほしいのです 今回は 夏休みの過ごし方が大きなテーマの一つです 6 年生にとって夏休みは 天王山 と言われ どのように過ごしたかがこの後の学習に大きく影響します 今回の結果を分析し 現在の正確な実力を把握することで弱点分野を明確にしてください テストは結果そのものよりも 見直し 解き直しが重要です テスト慣れしていないため思うような点数が取れなかった受験生もいるかもしれません 何よりもその現状を冷静に受け止め 次に どのように生かす のかが最も重要なことなのです 長い夏休みはすべてが計画通りに進むとは限りません 特に体調を崩したときなどは予備日を有効に生かしていただき 体力の回復を待って遅れた分を取り戻してください 決して焦ってはいけません ご父母の皆様は受験生を信頼し 温かくかつ冷静な目で見つめ 短期的な視点と併せて長期的な視点を持ち しっかりリードしてあげてください そして 将来 この中学受験で得られた逞しい翼で世界中をはばたかれることを 四谷大塚は願っております 第 3 回合不合判定テスト (9/17 実施 ) の予告 次回 第 3 回合不合判定テスト (9/17 実施 ) の父母説明会の主要なテーマは 2018 年入試の展望 の続編です 2018 年入試における変更点を反映し 試験日縛りのもとに実施された今回 (7 月 ) の志望動向が 来年入試を推し量る上で重要になってきます 次回は 今回 (7 月時点 ) の志望動向を詳しく分析し より具体的にご説明いたします 今回から試験日の重複エントリー不可とさせていただいていますので 2018 年受験生の具体的な併願パターンの特徴など併せてご報告いたします また もう一つの大きなテーマである 過去入試問題対策のコツ についても詳しくご説明いたします それぞれの試験会場では同じテーマで父母説明会を実施いたしますので ぜひご参集ください