1級建築士

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1 級建築士宿題施工第 6 回解答 No. 1 解説正答 4 1. 鉄筋の切断は シャカッター又は電動カッター等によって行う JASS 5 2. 鉄筋は熱処理を行うと 鋼材としての性質が変わるので 曲げ加工は冷間加工としなければならない JASS 5 3. 問題解説集 問題 116 枝 4 参照 4. 鉄筋相互の結束には なまし鉄線を使用する JASS 5 溶接すると鉄筋が急熱 急冷され その部分が硬化し鉄筋がもろくなる No. 2 解説正答 丸鋼 あばら筋 帯筋 柱および梁 ( 基礎梁を除く ) の出隅部の鉄筋 煙突の鉄筋にはフックを付ける JASS 5 なお 建築基準法施行令 73 条 1 項では 異形鉄筋の末端部にフックをつけるのは 柱および梁 ( 基礎梁を除く ) の出隅部分と煙突である 2. 単純梁の支持端 先端に荷重を受ける片持ち梁や片持ちスラブの先端などにはフックをつけるのがよい JASS 5 No. 3 解説正答 1 1. 最小かぶり厚さは 対象とする鉄筋コンクリート部材の各面 または そのうちの特定の箇所において 最も外側にある鉄筋 ( 一般に梁ではあばら筋 柱では帯筋 ) の許容できる最小のかぶり厚さをいう JASS 5 2. コンクリート構造体に誘発目地 施工目地等を設ける場合 建築基準法施行令 79 条に規定する数値を満足し 構造耐力上必要な断面寸法を確保し 防水上及び耐久性上有効な措置を講じれば 所定の規定を適用しなくてもよい JASS 5 3. 最小かぶり厚さは 次表に示す値とし 特記のない場合の設計かぶり厚さはこれに 10mmを加えた値以上とする JASS 5 H25 1S 施 6 解 -1

2 構造部材 非構造部材 部材の種類 最小かぶり厚さ (mm) 短期標準 長期超長期 (2) 屋内外屋内屋外 柱 梁 耐力壁 床スラブ 屋根スラブ 構造部材と同等の耐久性を要求する部材 (2) 屋内屋外 計画供用期間中に維持 (1) (20) (30) 保全を行う部材 直接土に接する柱 梁壁 床及び布基礎の立上り部 基礎 60 [ 注 ] (1) 計画供用期間の級が超長期で計画供用期間中に維持保全を行う部材では 維持保全の周期に応じて定める (2) 計画供用期間の級が標準及び長期で 耐久性上有効な仕上げを施す場合は 屋外側では 10mm を減じることできる 40 No. 4 解説正答 バーサポート及びスペーサーの性能は 組み立てられた鉄筋を安全に支持し 重量に対して変形せず 破壊しない程度の形状 剛性 強度を有し 打ち込まれるコンクリートと同等以上の耐久性を有することが必要である コンクリート製 鋼製に限定し 側面に限りプラスチック製でもよい なお 梁 基礎梁においては 間隔 1.5m 程度 端部は1.5m 以内に配置する JASS 5 2. 問題解説集 問題 116 枝 3 参照 4. 問題解説集 問題 110 枝 1 参照 No. 5 解説正答 4 1. あばら筋 帯筋 スパイラル筋の加工寸法の許容差は 特記のない場合 その建築物の鉄筋コンクリートの構造及び部材の 計画供用期間の級 にかかわらず ±5 mmである JASS フックあるいは鉄筋の折曲げ部分では 鉄筋わん曲部の内部にコンクリートの局部圧縮応力を生ずることになり この応力は鉄筋の直径及び応力度に比例し わん曲半径に反比例する性質をもつと考えられている したがって 鉄筋径が太い場合や鉄筋の許容応力度が大きい場合には 急な折曲げはコンクリートを損ずるので 適度のわん曲が望ましい JASS 5 4. 片持スラブの上端筋の先端 壁鉄筋の自由端側の先端で 90 度フックまたは180 度フックを用いる場合は 余長 4d 以上とする JASS 5 H25 1S 施 6 解 -2

3 No. 6 解説正答 2 鉄筋相互のあきは 鉄筋とコンクリートの付着による応力の伝達が十分に行われ かつコンクリートが分離することなく密実に打ち込まれるよう 過小であってはならない 鉄筋相互のあきは 粗骨材の最大寸法の1.25 倍以上 かつ25mm 以上 また丸鋼では径 異形鉄筋では呼び名の数値の1.5 倍以上とする したがって 鉄筋の相互のあきには コンクリートの種類 強度および鉄筋の種類は関係しない =28.5mm =25mmであるので 鉄筋相互のあき20mmは 不適当である JASS 5 No. 7 解説正答 小梁の下端の主筋の定着長さは 異形鉄筋の場合 鉄筋の種類およびコンクリートの設計基準強度に関係なく呼び名の数値のフックなしで20 倍 フック付きで10 倍である JASS 5 3. 床 屋根スラブの下端筋の定着長さは 鉄筋の種類 コンクリートの設計基準強度に関係なく 10d かつ 150mm 以上である JASS 5 4. 問題解説集 問題 111 枝 1 参照 5. 問題解説集 問題 110 枝 3 参照 No. 8 解説正答 鉄筋の重ね継手の長さは 特記による 特記のない場合は 柱 梁の主筋以外の その他の鉄筋を対象として 直線継手の長さ (L 1 ) フック付き継手の長さ (L 1 h) は 表の数値とする JASS 5 コンクリートの設計基準強度 (N/mm 2 ) 直線重ね継手の長さ (L 1 ) SD295A SD295B SD345 SD390 SD d 50d 21 40d 45d 50d 24~27 40d 45d 55d 35d 30~36 50d 35d 40d 39~45 45d 30d 48~60 30d 35d 40d コンクリートの設計基準強度 (N/mm 2 ) フック付き重ね継手の長さ (L 1 h) SD295A SD295B SD345 SD390 SD d 21 30d 30d 35d 24~27 40d 25d 30~36 25d 30d 35d 39~45 20d 48~60 20d 25d 30d H25 1S 施 6 解 -3

4 3. 鉄筋の重ね継手及び定着長さは 鉄筋の種類 コンクリートの設計基準強度及びフックの有無などによって異なるので注意する D35 以上の異形鉄筋には 原則として重ね継手は用いない JASS 5 4. 問題解説集 問題 107 枝 1 参照 5. 問題解説集 問題 114 枝 5 参照 No. 9 解説正答 1 1. ガス圧接継手の良否は 圧接技量資格者の技量に左右されることが多いので 技量 試験 (JIS Z 3881) に合格している圧接技量資格者によって施工する 1 種は D25 以下なので D29 のガス圧接は施工できない JASS 5 技量資格種別 圧接技量資格者の技量資格と作業可能範囲 作業可能範囲 鉄筋の材質 1 種 SR 235 SR 295 SD 295A SD 295B 2 種 SD 345 SD 種 SR 235 SR 295 SD 295A SD 295B 4 種 SD 345 SD 390 SD 490 鉄筋径 径 25mm 以下呼び名 D25 以下径 32mm 以下呼び名 D32 以下径 38mm 以下呼び名 D38 以下径 50mm 以下呼び名 D51 以下 2. 同一種類の鉄筋で その径または呼び名の差が 7mm を超える場合には 原則として 圧接継手を設けてはならない したがって SD295A の D22 と D29 とのガス圧接 はできるが D22 と D32 とのガス圧接はできない JASS 5 3. 鉄筋の圧接面は 軸線にできるだけ直角になるように切断し 鉄筋を圧接器に取り 付けた場合 鉄筋突合せ面のすき間が 3mm 以下 なるべく密着させる JASS 5 No. 10 解説正答 2 1. 鉄筋のガス圧接部における膨らみの直径は 原則として鉄筋径の1.4 倍以上とし 片ぶくらみがなく 膨らみの長さは 鉄筋径の1.1 倍以上とし なだらかで 垂れ下がりがないようにする JASS 5 2. ガス圧接継手の場合 鉄筋中心軸の偏心量は 鉄筋径の1/5 以下とする JASS 5 3. 問題解説集 問題 113 枝 4 参照 No. 11 解説正答 3 1. ガス圧接継手の外観検査の結果 著しい曲がりが生じていた場合 再加熱して修正する JASS 5 2. 鉄筋は 圧接後の寸法が設計図に一致するように あらかじめ縮みしろとして 1 つの圧接箇所ごとに鉄筋径程度を余分に見込んで切断する JASS 5 H25 1S 施 6 解 -4

5 3. ガス圧接継手において ふくらみの頂部からの圧接面のずれは 鉄筋径の1/4 以 下とする 圧接完了後の外観検査の結果 圧接面のずれが規定値を超えた場合は 圧接部を切り取って再圧接する JASS 5 4. 問題解説集 問題 110 枝 4 参照 No. 12 解説正答 2 1. 問題解説集 問題 111 枝 4 参照 2. 屋根スラブの出隅及び入隅部分には 補強筋を上端筋の下側に配置する 公共建築工事標準仕様書 3.4. 梁貫通孔の補強筋は主筋の内側とし やむを得ない場合は 監督員の承諾を受けて外側とすることができる 孔の径は 梁せいの1/3 以下とし 孔が円形でない場合は これらの外接円とする また 孔の径が梁せいの1/10 以下 かつ 150mm未満のものは 補強を省略することができる 公共建築工事標準仕様書 No. 13 解説正答 2 1. 問題解説集 問題 126 枝 4 参照 2. せき板材料としての木材は すぎ まつその他の針葉樹の板類が適し 広葉樹のかし きり けやきなどは アルカリ抽出物が多く コンクリート表面に硬化不良を起こすものがあるので せき板に使用してはならない JASS 5 3. 問題解説集 問題 125 枝 1 参照 4. 問題解説集 問題 122 枝 1 参照 No. 14 解説正答 1 1. コンクリート施工時の水平荷重は 風圧 コンクリート打込み時の偏心荷重 機械類の始動 停止 走行などにより 型枠に水平方向の外力として加わるものを対象とし その値は実情に応じて定める なお 地震による荷重は通常考慮する必要はないが 風圧による荷重は 地域 季節や型枠施工時の地上からの高さなどの関係で 強風にさらされる場合は 考慮しなければならない JASS 5 2. 問題解説集 問題 127 枝 1 参照 3. 型枠の強度及び剛性の計算は 打込み時の振動 衝撃を考慮したコンクリート施工時の鉛直荷重 水平荷重及びコンクリートの側圧について行う JASS 5 4. 問題解説集 問題 123 枝 1 参照 5. 問題解説集 問題 126 枝 2 参照 H25 1S 施 6 解 -5

6 No. 15 解説正答 1 鋼管枠を支柱として用いるものは 当該型枠支保工の上端に 設計荷重の2.5/100に相当する水平方向の荷重が作用しても安全な構造のものとすること また 鋼管枠以外 ( パイプサポート 単管支柱等 ) のものを支柱として用いるものは 当該型枠支保工の上端に 設計荷重の5/100に相当する水平方向の荷重が作用しても安全な構造のものとすること 労働安全衛生規則 240 条 No. 16 解説正答 1 型枠支保工の鋼材の許容曲げ応力及び許容圧縮応力の値は 当該鋼材の 降伏強さの値 又は 引張強さの値の3/4 の値のうちいずれか小さい値の2/3の値以下とする 労働安全衛生規則 241 条 No. 17 解説正答 2 1. 型枠設計用コンクリートの側圧は コンクリートの打込み速さ フレッシュコン クリートのヘッド ( 側圧を求める位置から上のコンクリートの打込み高さ ) 部 位 ( 柱 壁 ) により異なる なお フレッシュコンクリートのヘッドが 4m を超え ると 側圧が過大になるので なるべく避ける JASS 5 打込み速さ (m/h) H(m) 部位 柱 壁 型枠設計用コンクリートの側圧 10 以下の場合 10 を超え 20 以下の場合 を超え以下 4.0 以下 1.5W o +0.6W o (H-1.5) W o H 1.5W o +0.2W o (H-1.5) 2.0 以下 W o H 2.0を超え 4.0 以下 2.0W o +0.8W o (H-2.0) 2.0W o +0.4W o (H-2.0) 20 を超える場合 4.0 以下 W o H 注 H: フレッシュコンクリートのヘッド (m)( 側圧を求める位置から上の コンクリートの打込みの高さ ) W o : フレッシュコンクリートの単位容積質量 (t/m 3 ) に重力加速度を乗 じたもの (kn/m 3 ) 2. 打込み高さが 4m 以下で 打込み速さが毎時 20m を超える場合の壁及び柱の型枠設 計用コンクリートの側圧は ともに W o H で同じである W o は フレッシュコン クリートの単位容積質量 (t/m 3 ) に重力加速度を乗じたもの (kn/m 3 ) H は 側圧 を求める位置から上のコンクリートの打込み高さである JASS 5 3. コンクリートの側圧は 打込み時の気温が高いと 水和作用が活発になり 早く硬 化するので側圧は小さくなる また コンクリートの温度が高ければ凝結時間が短 くなり コンクリート打込み高さに従って コンクリートヘッド ( 最大の側圧を示 した状態の打込み高さ ) が小となり 側圧は減少する 型枠の設計 施工指針案 4. 問題解説集 問題 124 枝 4 参照 H25 1S 施 6 解 -6

7 No. 18 解説正答 高さが3.5mをこえるときは 高さ2m 以内ごとに水平つなぎを2 方向に設け か. つ 水平つなぎの変位を防止する 労働安全衛生規則 242 条 2. パイプサポートを支柱として用いるときは パイプサポートを3 以上継いで用いない 労働安全衛生規則 242 条 3. 問題解説集 問題 121 枝 3 参照 4. 問題解説集 問題 125 枝 4 参照 5. 問題解説集 問題 122 枝 3 参照 No. 19 解説正答 2 普通ポルトランドセメントを使用する場合の方が 高炉セメントB 種を使用する場合 より せき板の存置期間は短い JASS 5 基礎 梁側 柱及び壁のせき板の存置期間を定めるためのコンクリートの材齢 平均温度 セメントの種類 早強ポルトランドセメント コンクリートの材齢 ( 日 ) 普通ポルトランドセメント 高炉セメント A 種 フライアッシュセメント A 種 高炉セメント B 種 シリカセメント B 種 フライアッシュセメント B 種 20 以上 未満 10 以上 No. 20 解説正答 1 1. 普通ポルトランドセメントを用いた場合において せき板の存置期間は 存置期間中の平均気温が10 以上の場合は6 日間 20 以上の場合は4 日間である (No.19 表 ) 一方 湿潤養生の期間は 計画供用期間の級に応じて 5 日又は7 日間以上である したがって せき板の存置期間の方が湿潤養生の期間よりも必ずしも長いとはいえない JASS 問題解説集 問題 128 枝 3 参照 4. 床スラブ下 屋根スラブ下及び梁下のせき板は 原則として 支保工を取り外した後に取り外す また 支保工の存置期間は スラブ下 梁下とも設計基準強度の 100% 以上のコンクリートの圧縮強度が得られたことが確認されるまでとする したがって 柱及び壁のせき板の存置期間はスラブ下及び梁下のせき板の存置期間より短い JASS 5 5. 問題解説集 問題 123 枝 3 参照 H25 1S 施 6 解 -7

8 No. 21 解説正答 2 1. 梁下の支柱の取りはずし時期は 存置日数で判断する場合は28 日以上とする 告示 ( 昭 46)110 号 2. 支保工の存置期間は スラブ下 梁下とも設計基準強度の100% 以上のコンクリートの圧縮強度が得られたことが確認されるまでとするが 圧縮強度が12N/mm 2 以上であり 構造計算によりその安全が確認されれば取り外すことができる JASS 5 3. 支保工の存置期間をコンクリートの圧縮強度により決定する場合 その供試体の養生方法は 現場水中養生 現場封かん養生または 標準養生の供試体の強度を基に推定した強度によってもよい JASS 5 No. 22 解説正答 1 1. 細骨材率とは 細骨材及び粗骨材の絶対容積の和に対する細骨材の絶対容積の百分率である JASS 5 2. コンクリートに含まれる塩化物量は 塩化物イオン量として0.3kg/m 3 以下とする JASS 5 参考 やむを得ず塩化物量( 塩素イオン換算 ) が0.30~0.60kg/m 3 となる場合は 水セメント比 55% 以下 AE 減水剤を使用し スランプは18cm 以下 防錆剤. の使用及び床の下端の鉄筋のかぶり厚さを3cm 以上とする 3. 単位水量が多いほど コンクリートの乾燥収縮量は大きくなり ひび割れや水密性 耐久性が低下する また細骨材率が高すぎると流動性の悪いコンクリートとなる したがって 所要の品質が得られる範囲で できるだけ小さくする JASS 5 4. 問題解説集 問題 130 枝 4 参照 5. 問題解説集 問題 130 枝 3 参照 No. 23 解説正答 4 1. 水セメント比は フレッシュコンクリートに含まれるセメントペースト中のセメン トに対する水の質量百分率をいう 水セメント比 =E/F 100(%) 2. 細骨材率は コンクリートの全骨材絶対容積のうち 細骨材の絶対容積が占める割 合を百分率で示したものである JASS 5 細骨材率 (%)=C/(C+D) 100(%) 3. フレッシュコンクリートの単位容積質量は フレッシュコンクリート 1m 3 あたり の質量をいう フレッシュコンクリートの単位容積質量 =E+F+G+H(kg/m 3 ) 4. 空気量 (%) は コンクリートに含まれる空気の容積のコンクリート容積に対する百 分率をいう 空気量 (%)= 1,000-(A+B+C+D) 100(%) 1,000 H25 1S 施 6 解 -8

9 No. 24 解説正答 3 1. 硬化したコンクリートの中性化は 表面から空気中の炭酸ガスの作用を受けて コンクリート中の水酸化カルシウムが炭酸カルシウムに変化し その結果アルカリ性が失われていく現象をいう その結果コンクリート中の鉄筋が腐食して構造耐力の低下をきたしたり コンクリートにひび割れやはく離 はく落を生じ 美観 機能及び日常安全性が低下する JASS 5 2. コンクリートの中性化は コンクリートにフェノールフタレインのアルコール溶液を塗布することにより中性化していない部分が赤く着色することでわかる 3. 中性化によってコンクリート自体の圧縮強度が低下するのではなく 中の鉄筋が腐 食してコンクリートのひび割れやはく離 はく落を生じ 構造耐力の低下をきたす JASS 5 4. 水セメント比の小さいコンクリート ( 圧縮強度の大きいコンクリート ) は 単位セメ ント量が大きく またセメントペーストの組織が緻密で透気性が小さくなるので中 性化速度は小さい JASS 5 ち No. 25 解説正答 アルカリ骨材反応とは 反応性シリカを含む骨材とセメント等に含まれるアルカリイオンが反応し これが膨張してひび割れなどを生じさせる現象をいう アルカリ骨材反応の防止対策としては (1) 反応性の骨材を使用しない (2) コンクリート中のアルカリ量を低減する (3) アルカリ骨材反応に対して抑制効果のある混合セメントを使用する などが考えられる 設問の場合 圧縮強度を高めるためには セメント量を増加する必要があり これはアルカリ量を増加させるので かえって逆効果である また かぶり厚さを増してもアルカリ骨材反応の対策とはならない JASS 5 3. 問題解説集 問題 130 枝 1 参照 No. 26 解説正答 2 1. 硬化したコンクリートは 表面から空気中の炭酸ガスの作用を受けて コンクリート中の水酸化カルシウムが炭酸カルシウムに変化し その結果アルカリ性が失われていく この現象を中性化という 水セメント比の小さいコンクリートは セメン ち トペーストと組織が緻密で透気性が小さくなるので中性化速度は小さい JASS 5 2. 良質なAE 剤やAE 減水剤を用いたコンクリートは 中性化速度が小さくなる JASS 5 3. フライアッシュセメント 高炉セメントなど混合セメントを用いたコンクリートは 普通ポルトランドセメントを用いた場合より 中性化速度がかなり大きくなる なお 早強ポルトランドセメントを用いると中性化速度は小さくなる JASS 5 4. コンクリートの施工に欠陥がない場合 大気中でコンクリートが中性化する速度 ( 中性化率 ) は 使用するセメントの種類とコンクリートの種類 屋内 屋外の環境条件 仕上げの有無及び種類によって異なる 屋内の中性化率が1.7に対して屋外の中性化率は1.0である したがって 屋内の方が中性化しやすい JASS 5 H25 1S 施 6 解 -9

10 No. 27 解説正答 1 1. コンクリートの圧送に先立ち 配管の水密性や潤滑層の確保のために 水およびモルタルを圧送する 先送りモルタルは 先行水の影響で品質が損なわれた部分を除いて 一般に型枠内へ分散して打ち込む JASS 5 2. フレキシブルホースは 材質がゴム系のため内部抵抗が鋼管に比べて大きい コンクリートポンプからの輸送管にフレキシブルホースを使用する場合は 1mにつき水平換算長さ2mとしている したがって 圧力損失を低減させるためにフレキシブルホースを使用するのは逆効果である コンクリートポンプ工法施工指針 3. 配管の継手からの水漏れや圧送中断時の脱水現象などにより閉塞したコンクリートは セメントペーストが少なく粗骨材の多いコンクリートとなりやすい これを打ち込むと構造体コンクリートに欠陥が発生しやすくなる 閉塞は 通常 ベント管やテーパ管部分などごく限られた部分に発生し そのコンクリートも少量である 閉塞して品質の変化したコンクリートは 廃棄する JASS 5 No. 28 解説 正答 4 1. 問題解説集 問題 53 枝 3 参照 2.~4. 輸送管の径は ポンプの圧送性に直接影響し 径が大きいほど圧力損失が小さ くなり 圧送性も良くなる なお 粗骨材の最大寸法に対する輸送管の呼び寸法は 次表による JASS 5 粗骨材の最大寸法 (mm) 輸送管の呼び寸法 (mm) A 以上 A 以上 5. 軽量コンクリートをポンプを用いて圧送する場合には 骨材の圧力吸水によるスラ ンプ低下や輸送管内での閉塞を生ずるおそれがある 特に 高所圧送や長距離圧送 の場合には 配管径を125mm 以上とするなどの配慮が必要である JASS 5 No. 29 解説正答 2 1. シュートを用いる場合は たて型シュートとする 斜めシュートは 水平方向へコンクリートを運搬するもので 鋼製や樹脂製の開放型のものが一般的であるが コンクリートが分離しやすいのでできるだけ使用しない やむを得ず斜めシュートを使用する場合には その傾斜角度を30 度以上とする 6/10は 約 である JASS 5 2. コンクリートは 横流しをしたり移動させると分離しやすくなるので できるだけ目的に近い位置から打ち込む 特に垂直部材は 横流しをすると粗骨材が配筋等に阻止され より分離しやすくなる JASS 5 3. コンクリートの打込み速度は コンクリートのワーカビリティー及び打込み場所の施工条件などに応じ 良好な締固めができる範囲とする JASS 5 4. 問題解説集 問題 141 枝 2 参照 5. 問題解説集 問題 140 枝 2 参照 H25 1S 施 6 解 -10

11 No. 30 解説正答 2 1. 問題解説集 問題 147 枝 2 参照 2. 打込み後 5 日間 ( 早強ポルトランドセメントは3 日間 ) は コンクリートの温度を 2 以上に保つ また コンクリート打込み後は 散水その他の方法で湿潤にし 日光の直射 急激な乾燥及び寒気に対して適当な養生を行う JASS 5 3. 型枠振動機は 高い壁 柱などの鉛直部材に使用する JASS 5 1 加振によってフォームタイのねじのゆるみ せき板のふくらみが生じないようにする 2 振動機の取付け間隔は 通常壁の場合 2~3m/ 台とする 3 加振時間は 部材の厚さ 形状 型枠の剛性 打込み方法によって異なるが スランプ18cm程度の場合 1~3 分を標準とする 4. 問題解説集 問題 142 枝 5 参照 5. 問題解説集 問題 130 枝 5 参照 No. 31 解説正答 3 1. 問題解説集 問題 146 枝 1 参照 2.3. 構造体コンクリートの強度管理のための供試体の養生方法は 表のとおり 構造体コンクリートの圧縮強度の判定基準供試体の養生方法試験材齢判定基準標準養生 28 日調合管理強度以上コア 91 日品質基準強度以上 標準養生供試体の代わりに あらかじめ準備した現場水中養生供試体によることもできる コア供試体の代わりに あらかじめ 準備した現場封かん養生供試体によることができる 4. 問題解説集 問題 134 枝 4 参照 5. 問題解説集 問題 134 枝 2 参照 No. 32 解説正答 1 1. コンクリート打込み継続中における打重ね時間間隔の限度は コールドジョイントが生じない範囲とし 原則として 外気温が25 未満の場合は150 分 25 以上の場合は120 分を目安とし 先に打ち込まれたコンクリートの再振動可能時間以内とする JASS 5 2. コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度は 原則として 外気温 ( 打込み中の平均外気温 ) が25 未満の場合は120 分 25 以上の場合は90 分とする JASS 5 3. コンクリートの沈み 粗骨材の分離 ブリーディング等による欠陥は コンクリート凝結終了前に処置する プラスティック収縮ひび割れや沈みひび割れ等の早期ひび割れが発生した場合は 表面のタンピング等により処置する JASS 5 H25 1S 施 6 解 -11

12 参考 プラスティックひび割れ 水分の蒸発が激しく そのための体積の減少に対してコンクリートがこれに追従できずに発生するひび割れ [ 処置 ] 覆いなどにより急激な水分の蒸発を防ぐとともに 散水養生を行い その発生を認めたら こてやタンピングで押えてつぶすのがよい 沈みひび割れ 打込み後 鉄筋上部のコンクリートと鉄筋のない部分のコンクリートに沈降の差を生じ 発生するものである [ 処置 ] 打込み可能な範囲でスランプの小さいコンクリートを使用するとともに 打込み後表面をタンピングする また 打込み後 30 分程度からコンクリー ト面を観察し 発生したものはこてやタンピングでつぶす No. 33 解説正答 1 1. レディーミクストコンクリートの受入れ検査の圧縮強度における1 回の試験結果は 任意の一運搬車から採取した試料で作った3 個の供試体の試験値の平均値で表す JIS A 圧縮強度試験のための供試体は 直径の2 倍の高さをもつ円柱形とする その直径は粗骨材の最大寸法の3 倍以上 かつ 10cm以上とする したがって 粗骨材の最大寸法が40mmの場合は 直径 12cm以上となる なお 供試体の直径の標準は 10cm 12.5cm 15cmである JIS A 圧縮強度試験の供試体のコンクリートは 2 層以上のほぼ等しい層 ( 各層の厚さは 160mmを超えない ) に分けて詰める JIS A 1132 No. 34 解説正答 4 コンクリート部材の位置 断面寸法は 次表による JASS 5 コンクリート部材の位置および断面寸法の許容差の標準値 位 置 断面寸法 項目許容差 (mm) 設計図に示された位置に対する各部材の位置 ±20 柱 はり 壁の断面寸法 -5 床スラブ 屋根スラブの厚さ +20 基礎の断面寸法 H25 1S 施 6 解 -12

13 No. 35 解説正答 4 1. 試料は 内面を湿布などでふいて水平に設置した水密性平板上に置いたスランプコーンに ほぼ等しい量の3 層に分けて詰める その各層は 突き棒でならした後 25 回一様に突く 単位 cm 2. 荷卸し地点でのスランプの許容差は スランプスランプの許容差右表による JASS ±1 したがって スランプ18cmと指定し 5 及び6.5 ±1.5 たレディーミクストコンクリートは 8 以上 18 以下 ± cmから20.5cmまでは許容される 21 ± スランプコーンを引き上げたとき コンクリートがスランプコーンの中心軸に対して偏ったり くずれたりして形が不均等になった場合は 別の試料によって新たに試験する. 4. スランプは スランプコーンを引き上げたとき コンクリートの中央部においてさ がりを測る 5. 問題解説集 問題 62 枝 3 参照 No. 36 解説正答 2 1. 寒中コンクリートの調合は 調合管理強度で24N/mm 2 以上とし AE 剤 AE 減水剤又は高性能 AE 減水剤を必ず用いる JASS 5 2. 寒中コンクリートの練混ぜにおいて 加熱した材料を用いる場合 セメントを投入する直前のミキサ内の骨材及び水の温度は 40 以下とする 高温の条件ではセメントが瞬結現象を引き起こすおそれがあり ワーカビリティーを不安定なものとする なお 40 を超える練混ぜ水を用いる場合は ミキサに骨材と水を投入し 全体が40 以下となったときセメントを投入する JASS 5 3. 問題解説集 問題 140 枝 4 参照 No. 37 解説正答 4 1. 寒中コンクリートの荷卸し時のコンクリート温度は10~20 とし 軽微な凍結期の工事 あるいは 十分な水和発熱が見込まれる場合では初期凍害のおそれが低いことから工事監理者の承認を得て この下限値を5 にすることができる JASS 5 2. 寒中コンクリートの初期養生の期間は 打込まれたコンクリートで圧縮強度 5N /mm 2 が得られるまでとし この間は打込まれたコンクリートのいずれの部分についても凍結させてはならない 所定の空気量が含まれているコンクリートは 圧縮強度が5N/mm 2 に達すると 施工中に考えられる数回の凍結融解に耐えるようになり 初期凍害を受けるおそれがなくなる JASS 5 3. 問題解説集 問題 144 枝 3 参照 4. 加熱および断熱養生の終了後は コンクリートが急激に乾燥したり冷却しないようにする JASS 5 H25 1S 施 6 解 -13

14 No. 38 解説 正答 3 1. 問題解説集 問題 146 枝 3 参照 2. 流動化コンクリートは 通常のコンクリートに比べて 流動化剤及び流動化の工程 が加わり 性質においても異なる点があるので 品質管理に特に留意する 流動化 コンクリートの製造をレディーミクストコンクリートによって行う場合 コンクリ ート生産者は ベースコンクリートのスランプを検査しなければならない この検 査は 流動化剤の添加場所において その添加前に行い 検査結果は施工者に提示 する JASS 5 3. 流動化コンクリートのスランプは 次表の値以下とする JASS 5 流動化コンクリートのスランプ (cm) コンクリートの種類ベースコンクリート流動化コンクリート 普通コンクリート 15 以下 21 以下 軽量コンクリート 18 以下 21 以下 4. 問題解説集 問題 139 枝 3 参照 5. 問題解説集 問題 147 枝 4 参照 No. 39 解説正答 1 1. 高強度コンクリートの圧縮強度の検査は 打込み日 打込み工区かつ300m 3 ごとに検査ロットを構成して行う 1 検査ロットにおける試験回数は3 回とする なお 1 日の打込み量が30m 3 以下の場合は 工事監理者との協議の上これと異なる検査ロットを構成することができる また 1 回の検査は 適当な間隔をあけた任意の 3 台の運搬車から1 台につき3 個ずつ採取した9 個の供試体で行う JASS 5 2. 高強度コンクリートは 高性能 AE 減水剤によって一般に凝結を遅らせ また使用量によって遅延するように調整できることから コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間は 120 分を限度とする JASS 5 3. 高強度コンクリートにおけるコンクリート中の塩化物量は 塩化物イオンとして 0.30kg /m 3 以下とする JASS 5 4. 問題解説集 問題 121 枝 2 参照 5. 問題解説集 問題 134 枝 3 参照 No. 40 解説正答 2 1. PC 鋼材は 一般に高炭素鋼であるので 溶接したり局部的に加熱 急冷したりす ると その部分が許容緊張力以下の荷重で脆性破断を起す危険性が極めて高くなる 現場において PC 鋼材の加工 組立てを行う場合 加熱 溶接を行ってはならない JASS 5 2. プレストレストコンクリートの設計基準強度は プレテンション方式の場合は 35 N/mm 2 以上 ポストテンション方式の場合は24N/mm 2 以上とする また コンクリ ートに含まれる塩化物量は 塩化物イオン量としてプレテンション部材では 0.20kg/m 3 以下 ポストテンション部材では0.30kg/m 3 以下とする JASS 5 3. 問題解説集 問題 149 枝 4 参照 ぜい H25 1S 施 6 解 -14

15 No. 41 解説正答 2 1. 問題解説集 問題 139 枝 4 参照 2. 通常のマスコンクリートの工事では AE 減水剤遅延形または標準形を選定する 化学混和剤の中の高性能 AE 減水剤 AE 減水剤の使用は 単位水量を減少させ このため単位セメント量が少なくなり 温度上昇も小さくなる また 遅延形の混和剤は セメントの水和反応を抑制し 温度上昇をゆるやかにするのでマスコンクリートに適している なお 促進形の混和剤は セメントの水和反応が促進され 初期の水和熱量を増大させるので 使用してはならない JASS 5 3. 暑中コンクリートの荷卸し時のコンクリートの温度は 35 以下とする コンクリート温度が高くなるにしたがって コールドジョイントやひび割れが発生しやすくなるので 荷卸し時のコンクリート温度は できるだけ低い温度にすることが望ましい JASS 5 4. 軽量コンクリート2 種の設計基準強度の最大値は 27N/mm 2 気乾単位容積質量の範囲は 1.4~1.8t/m 3 である JASS 5 No. 42 解説正答 4 1. 部材の内部温度の上昇は ほかの条件が同じであれば セメントの水和熱に比例して増加する マスコンクリートには 水和熱の小さい中庸熱ポルトランドセメントまたは低熱ポルトランドセメントを用いるのがよい JASS 5 2. マスコンクリートのスランプは 15cm 以下とする できるだけスランプを小さくして 水和熱発生の主たる要因である単位セメント量を少なくすることが重要である JASS 5 3. マスコンクリートを発注するコンクリートの呼び強度は 調合強度を定める材齢に応じて算定する呼び強度の強度値を満足する値以上とする つまり 施工者は呼び強度を保証する材齢および算定された呼び強度を指定して生産者に発注する なお 単位セメント量をできるだけ低減させるために 設計基準強度を保証するための強度管理材齢を28 日以上 91 日以内とする JASS 5 4. マスコンクリート打設後 内部温度が上昇している期間は 表面部の温度が急激に冷却することのないように養生を行い 内部温度上昇が緩やかになり 最高温度に達した後は マスコンクリート部材を保温し できるだけ長時間かけて緩やかに冷却するようにする なお 保温養生に用いた型枠 断熱材などの材料は コンクリート表面の急激な冷却による熱収縮ひび割れ発生を防止するため コンクリート表面部の温度と外気温との差が小さくなってから取り外す JASS 5 No. 43 解説正答 2 1. 軽量コンクリートをポンプで圧送する場合には 圧力吸水によりコンクリートが締まって圧送できなくなる場合があるので 事前に十分吸水させた人工軽量骨材を使用する JASS 5 H25 1S 施 6 解 -15

16 2. 水密コンクリートにおいて 透水性を低減して水密性を確保するには 水セメント比は50% 以下 単位水量はフレッシュコンクリートの所要の品質が得られる範囲内で できるだけ小さく また 単位粗骨材量はコンクリートの所要の品質が得られる範囲内で できるだけ大きくする JASS 5 3. 問題解説集 問題 149 枝 5 参照 No. 44 解説正答 2 1. 浮き錆 油類 ごみ 土などコンクリートとの付着を妨げるおそれのあるものは 鉄筋を組立てた後では 除去しにくいので 組立てに先立って除去する必要がある JASS 5 2. 鉄筋の切断は シヤーカッターによるのが一般的である なお ガス圧接や特殊な継手では 切断面の平滑さ直角度が要求され その要求を満たすため電動カッター等によって切断しなければならない JASS 5 3. 鉄筋の継手は 原則として 応力の小さいところで かつ常時はコンクリートに圧縮応力が生じている部分に設ける また 継手は1か所に集中することなく 相互にずらして設けることを原則とする JASS 5 4. 設計かぶり厚さは 鉄筋の配筋 型枠の組立ての際の施工誤差およびコンクリートの打込み 締固めの際の型枠 鉄筋の移動で施工誤差を生じても 構造体において最小かぶり厚さおよび建築基準法施行令で定められたかぶり厚さを確保するために 10mm 増しとしたものである JASS 5 5. 問題解説集 問題 112 枝 5 参照 No. 45 解説正答 5 1. 問題解説集 問題 112 枝 1 参照 2. 鉄筋は 圧接後の寸法が設計図に一致するように あらかじめ縮みしろとして 1 つの圧接箇所ごとに鉄筋径程度を余分に見込んで切断する JASS 5 3. 問題解説集 問題 115 枝 5 参照 4. 圧接完了後の外観検査の結果 圧接面のずれが規定値を超えた場合は 圧接部を切り取って再圧接する JASS 5 5. ガス圧接継手の継手部の検査方法としては 全数検査 ( 外観検査 ) と抜取検査があり 外観検査を行い合格していることを確認した後 抜取検査を行う 外観検査は 原則として 圧接作業完了時に全数を目視又はノギス スケール 専用検査治具により測定する 抜取検査は 1 検査ロット (1 組の作業班が1 日に施工した圧接箇所の数量 ) からランダムに30か所を超音波探傷法又は引張試験法で検査する JASS 5 H25 1S 施 6 解 -16

17 No. 46 解説正答 1 1. 梁におけるプレキャストコンクリート型枠工法は プレキャストコンクリート部材を型枠として 現場でコンクリートを打ち込み プレキャストコンクリート部材と打込みコンクリートとの合成構造物を構築する工法である プレキャストコンクリート部材に対して ひび割れを発生させないようにサポートを配置する必要がある 型枠の設計 施工指針案 2. 問題解説集 問題 126 枝 3 参照 3. デッキプレート型枠工法は 鋼製のデッキプレートを床型枠として用いる工法で S 造 SRC 造 RC 造いずれにも適用できる デッキプレートは 仮設床としてコンクリートの自重および施工荷重を支えるため 型枠を支持するために支柱を用いる必要がなく また 解体作業も不要である 型枠の設計 施工指針案 4. 問題解説集 問題 124 枝 1 参照 5. 問題解説集 問題 124 枝 3 参照 No. 47 解説正答 5 1. せき板材料としての木材は すぎ まつその他の針葉樹の板類が適し 広葉樹のか し きり けやきなどは アルカリ抽出物が多く コンクリート表面に硬化不良を 起こすものがあるので せき板に使用してはならない JASS 5 2. コラムクランプは 支保工の一つで 柱型枠を四方から水平に締付けるためのもの で 主として独立柱の型枠を組み立てる場合に用いる 3. 問題解説集 問題 33 枝 4 参照 4. 問題解説集 問題 66 枝 4 参照 ひさし 5. 片持梁又は庇の支保工の存置期間は 設計基準強度の100% 以上のコンクリートの 圧縮強度が得られたことが確認されるまでとする JASS 5 No. 48 解説正答 5 1. AE 剤 AE 減水剤または高性能 AE 減水剤を用いるコンクリートの空気量は 特記による 特記のない場合 4.5% とする JASS 5 補足 凍害融解作用を受けるコンクリートの空気量は4% 以上 6% 以下とする 2. 鉄筋コンクリートの一般的な劣化は コンクリート表面からの水 炭酸ガス 塩分その他の侵食性物質の侵入によってもたらされるので 水セメント比を小さくするのがよい JASS 5 水セメント比の最大値 (%) セメントの種類 計画供用期間の級 短期 標準 長期 超長期 ポルトランドセメント 混合セメント ( 高炉 フライアッシュ シリカ ) 早強 普通 中庸熱 65 低熱 60 A 種 65 B 種 H25 1S 施 6 解 -17

18 3. レディーミクストコンクリートの呼び強度の強度値は 調合強度管理値 ( 品質基準強度 + 構造体強度補正値 ) 以上とする JASS 5 4. 単位セメント量は 水和熱及び乾燥収縮によるひび割れを防止するために できるだけ少ないほうがよいが 単位セメント量が過小であるとコンクリートのワーカビリティーが悪くなるので コンクリートの強度を確保するための条件とは別に 単位セメント量の最小値を270kg /m 3 とする JASS 5 5. スランプは普通コンクリートで調合管理強度が33N/mm 2 以上の場合 21cm 以下 33N /mm 2 未満の場合 18cm 以下とするが コンクリートの打込み 締固めが比較的容易な基礎やスラブ及び梁部材などでは これよりさらに小さい値とする スランプを大きくすると単位水量が増大し 必要な強度を確保するために単位セメント量も多くしなければならない また コンクリートが材料分離しやすくなるだけでなく ブリーディングの増加に伴う付着強度の低下 骨材下面の水膜形成による水密性の低下 耐久性の低下 乾燥収縮の増大など種々の悪影響が生じてくる JASS 5 No. 49 解説正答 1 1. 計画供用期間の級が 長期 超長期 の場合は 回収水を用いてはならない なお 回収水とは レディーミクストコンクリートの洗浄排水を処理して得られるスラッジ水及び上澄水の総称をいう JASS 5 2. フライアッシュセメント 高炉セメントなど混合セメントを用いたコンクリートは 普通ポルトランドセメントを用いた場合より 中性化速度がかなり大きくなる なお 早強ポルトランドセメントを用いると中性化速度は小さくなる JASS 5 3. 壁 梁及びスラブなどの鉛直打継ぎ部は 欠陥が生じやすいので できるだけ設けないほうがよい やむを得ず設ける場合は 構造部材の耐力への影響の最も少ない位置とし 梁 床スラブ 屋根スラブの鉛直打継ぎ部は スパンの中央または端から1/4 付近に設ける また 柱 壁の水平打継ぎ部は 床スラブ 梁 基礎梁の上端または 床スラブ 梁の下端に設ける JASS 5 4. 問題解説集 問題 136 枝 1 参照 5. レディーミクストコンクリート業界では 一般に地域ごとに協同組合による共同販売方式又は直接販売方式がとられ 協同組合から割り当てられた複数の工場から工事現場にコンクリートが供給されるようになっている このような供給方式の場合 同一打込み工区に同時に複数の工場よりコンクリートが供給されると それぞれの工場の品質責任の所在を明確化にすることが困難となるので 同一打込み工区への複数工場からの混合使用を避けるようにする JASS 5 H25 1S 施 6 解 -18

19 No. 50 解説正答 1 1. 高流動コンクリートは 高性能 AE 減水剤を多量に用いるため 凝結時間は長くなる場合が多く 練混ぜから打込み終了までの時間の限度は 通常コンクリートの外気温 25 未満の場合と同じ120 分とする JASS 5 2. 問題解説集 問題 132 枝 4 参照 3. 暑中コンクリートの適用期間は 特記のない場合 施工者は日別平滑平年値が25 を超える期間を基準として定め 工事監理者の承認を受ける したがって コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度は 外気温が25 以上なので90 分とする JASS 5 4. プレストレストコンクリートのスランプは 工場におけるプレストレストコンクリート部材製造の場合は12cm 以下 現場打込みのポストテンション方式の場合は18cm 以下 流動化コンクリートの場合はいずれの方式についても18cm以下とし 工事監理者の承認を受ける JASS 5 5. 凍害を受けるコンクリートに対する対策としては AEコンクリートとし 適切な量の空気を連行することが凍害対策の基本である 凍結融解作用を受けるコンクリートに必要な空気量の標準値は 一般のコンクリートで5.5%( 粗骨材の最大寸法 40mmのときは5.0%) である JASS 5 H25 1S 施 6 解 -19

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