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1 退職後に勤務していた会社からもらうもの 2 健康保険 5 国保と健康保険の比較 7 年金 8 住民税 11 所得税 12 タイムスケジュール 13 オープン前の費用について 15 助成金について 17 マイナンバー制度について 19 株式会社ケインズアイ税理士法人ケインズアイ

2 退職後に勤務していた会社からもらうもの 退職後に以下の書類を勤務していた会社から発行していただきますと これから行う手続がスムーズに行えます 源泉徴収票 届出書名 注記 税金の申告で必要になります また 酒免申請では過去 3 年分が必要になります 年金手帳 オレンジか青色の手帳で 会社が預かっていないケースもあります 2

3 届出書名 健康保険資格喪失証明書 ( 又は退職証明書等 ) 注記 国民健康保険の手続きに必要です 3

4 離職票 -1 届出書名 注記 失業保険に必要です 離職票 -2 失業保険に必要です 4

5 健康保険 以下の 3 つの選択肢になります [ 任意継続の場合 ] 退職前に加入していた健康保険に継続して加入する < 内容 > 任意継続は最長 2 年間 以降は国民健康保険に加入しなければならない 保険料は 会社が半額負担していた分を含めて全額自己負担 退職日の翌日から 20 日以内に 加入していた健康保険組合 協会けんぽ等に本人が申請 申請書類は退職前に会社に確認 会社からもらえない場合は連絡先を聞いて自身で健康保険組合または協会けんぽに申請書を依頼する ( 協会けんぽの場合 HP よりダウンロードもできます ) < 手続き方法 > 手続き場所 協会けんぽの保険証をお持ちの方 お住まいの協会けんぽ支部へお手続きください 各健康保険組合発行の保険証をお持ちの方 各健康保険組合へご相談下さい 期限 必要書類 資格喪失日から 20 日以内 任意継続被保険者資格取得申出書 資格喪失日の前日 ( 退職日 ) までに継続して 2 ヵ月以上の被保険者期間があることが必要です 5

6 [ 国民健康保険の場合 ] 保険料は前年の 1~12 月までの所得をもとに計算される 事前に窓口で保険料を試算してもらい 任意継続と比較して低い方を選択 < 内容 > 退職日の翌日から 14 日以内に 住所地の市区町村役場の窓口にて手続きする この期間内に手続きを行えば 資格を喪失した日まで遡って国民健康保険が適用になる 手続き前に医療機関にかかった場合の医療費は 一旦全額自己負担しなければならない < 手続き方法 > 手続き場所 お住まいの市区町村役場 国民健康保険 ( 年金 ) 課等の窓口 期限退職した日から 14 日以内 ( 原則 ) 必要書類 会社を退職したことが分かるもの 退職証明書又は健康保険資格喪失証明書等 P3 参照 離職票又は雇用保険資格喪失確認通知書 P3 参照 [ 被扶養者の場合 ] コンビニのオーナー様として 準備期間等を考慮され 当面 所得が見込めない場合は 親族の被扶養者に入る方法もあります お勤めされている方 ( 被保険者 ) の勤務先を通じて ご相談ください 6

7 国保と健康保険の比較 国民健康保険と任意継続の健康保険を様々なケースで比較してみました ( 国民健康保険は 市町村によって 保険料の計算が異なります また 任意継続の健康保険は 各都道府県又は各健康保険組合によって取扱いが異なります また 家族関係や収入の内容によって異なるケースがあります ) ( また 共稼ぎや扶養家族の収入等により保険料が異なるケースがあります ) 年収 500 万円 4 人家族 ( 夫 43 歳 妻 31 歳 子 2 人 ) 横浜市在住のケース 国民健康保険 任意継続の健康保険 618,320 円 393,120 円 年収 300 万円 4 人家族 ( 夫 32 歳 妻 29 歳 子 2 人 ) 横浜市在住のケース 国民健康保険 任意継続の健康保険 341,897 円 311,376 円 年収 240 万円 独身 (29 歳 ) 横浜市在住のケース 国民健康保険 任意継続の健康保険 165,251 円 239,520 円 任意継続の保険料が安くなるケース 退職前のお給料が月 28 万円を超える場合 妻や子供を扶養に入れていた場合 国民健康保険の保険料が安くなるケース 独身であったり 前年収入が低い場合 7

8 年金 会社で加入していた厚生年金は脱退し 自身で国民年金に加入する 配偶者を扶養されていた場合は 配偶者自身も別に加入手続きが必要 ( 第 3 号被保険者 から 第 1 号被保険者 へ ) 厚生年金の脱退手続きは会社がしてくれます < 手続き方法 > 手続き場所 期限 必要書類 お住まいの市区町村役場 国民年金窓口 退職した日から 14 日以内 年金手帳 ( 配偶者とも ) P2 参照 印鑑 退職年月日を証明できるもの ( 離職票 健康保険資格喪失証明書など ) P3 参照 社会保険 ( 厚生年金 健康保険 ) に加入した場合には 個人事業の場合 5 人以上週 30 時間勤務する従業員がいれば 社会保険に加入する義務がでてきます また 法人事業の場合は 強制適用となります なお 個人事業の場合は オーナー自身が社会保険に加入することはできませんが 法人事業の場合は オーナー自身が加入する義務があります 8

9 個人事業 月給 150,000 円の従業員 3 人 (40 歳未満 ) 月給 200,000 円の従業員 2 人 (40 歳未満 ) の場合 月給 150,000 円の社会保険の事業主負担 20,815 円月給 200,000 円の社会保険の事業主負担 27,454 円 合計 :20,815 円 3 人 +27,454 円 2 人 =117,353 円 月額合計 117,353 円 法人事業 オーナー (45 歳 ) 役員報酬 300,000 円 奥様 (42 歳 ) 役員報酬 200,000 円 月給 150,000 円の従業員 2 人の場合 役員報酬 300,000 円の社会保険の事業主負担 44,001 円役員報酬 200,000 円の社会保険の事業主負担 29,334 円月給 150,000 円の社会保険の事業主負担...20,815 円 本人負担 43,551 円本人負担 29,034 円 事業主負担 :44,001 円 +29,334 円 +20,815 円 2 人 =114,965 円本人負担 :43,551 円 円 =72,585 円 合計 :114,965 円 +72,585 円 =187,550 円 月額合計 187,550 円 9

10 オーナー (45 歳 ) 役員報酬 500,000 円 奥様 (42 歳 ) 役員報酬 400,000 円 月給 150,000 円の従業員 2 人の場合 役員報酬 500,000 円の社会保険の事業主負担 73,335 円役員報酬 400,000 円の社会保険の事業主負担 60,134 円月給 150,000 円の社会保険の事業主負担 20,815 円 本人負担 72,585 円本人負担 59,520 円 事業主負担 :73,335 円 +60,134 円 +20,815 円 2 人 =175,099 円本人負担 :72,585 円 +59,520 円 =132,105 円 合計 :175,099 円 +132,105 円 =307,204 円 月額合計 307,204 円 10

11 住民税 以下の 1 2 のいずれかを選択して会社へ申出 (1~5 月に退職する場合は 原則として一括徴収 ) 1. 一括徴収 退職月から 5 月までに天引きされる予定の住民税を 退職時の最後の給与から一括で 天引きしてもらう < 年収 500 万円 4 人家族 ( 夫 妻 子 (16 歳 12 歳 ) のケース ) 住民税総額 175,200 円 退職月 2 月最後の給与から残りの 58,400 円を一括徴収 2. 普通徴収 後日 市区町村役場から送付される納付書で納期限 ( 通常 月の 4 回 ) までに 金融機関で納付する < 年収 500 万円 4 人家族 ( 夫 妻 子 (16 歳 12 歳 ) のケース ) 住民税総額 175,200 円 退職月 9 月 10 月に 65,700 円 1 月に 65,700 円を納付 11

12 所得税 給与所得その年の 1 月から退職されるまでに受取った給与 生命保険料控除等も加味して 翌年 3 月 15 日までに確定申告をする必要があります 納税額が発生する場合は 3 月 15 日まで ( 振替納税の手続きを済ませた場合は 4 月 20 日頃まで ) に納税することになります 退職所得 ( 退職金 ) 基本的には申告の必要はありません ただし 事業所得と通算したり 住宅ローン控除を受けたりすることで 所得税が還付されることがあります その場合は確定申告が必要となります 失業給付 ( 失業手当 ) 事業所得退職された年にお店をオープンされた場合 税金はかかりません 申告不要です 上記 1 給与所得と合算し 翌年 3 月 15 日までに確定申告をする必要があります 12

13 タイムスケジュール 8 月に退職 2 月に開業 [ 翌年 ] 13

14 2 月に退職 8 月に開業 [ 翌年 ] 14

15 オープン前の費用について お店をオープンされる前にかかった費用の中には 開業費 として経費に計上できるものがあります 以下に代表的なものを挙げておきます 開業費となるもの ( 例 :C タイプ ) 開業費となるもの 金額 本部帳票の貸借対照表に記載の貯蔵品 70 万円 ~100 万円 ( 税抜 ) 開業準備金 50 万円 ( 税抜 ) オーナー様と履行補助者様のトレーニング費用 50 万円 ( 税抜 ) 従業員とのミーティングに要した飲食代 開業の為に受診した健康診断料 銀行残高証明書発行手数料 住民票発行費用 9,000 円 ~13,000 円 ( 税込 ) が目安 1,000 円 ( 税込 ) 前後 300 円 ( 税込 ) 前後 パソコンの購入費 面接用に借りた会場の使用料 500 円 ( 税込 )/1H 酒販売免許登録免許税 30,000 円 ( 税込 ) 酒類販売管理研修受講料 防火管理講習受講料 食品衛生組合講習受講料 3,000 円 ~5,000 円 ( 税込 ) 前後 6,000 円 ( 税込 ) 前後 10,000 円 ( 税込 ) 前後 15

16 開業費の原則的な考え方 新たな事業を開始するまでの間にその 開業準備のために特別に支出した 費用であること 迷われるものがあったら とりあえず保管 を心がけてください 受取り方 購入品目が分かるので領収書よりもレシートの方が適しています 領収書に明細をホチキス留めする方法もあります またレシートの裏には 誰と 何の目的 で といった事項をメモ書きするようにしてください 16

17 助成金について 現在 事業を開業した場合 もしくは 雇入れ時に以下の助成金を受けることができます 詳しい内容については 別紙又は専門家にご相談下さい < 各雇用関係助成金に共通の要件等 > 1. 雇用保険適用事業所の事業主であること 2. 支給のために審査に協力すること 3. 申請期間内に申請を行うこと 4. ハローワーク等 ( 1) の紹介による雇入れであること ( 起業したとき 人を雇い入れたときにもらえる助成金の場合 ) 1 ハローワーク等 とは 公共職業安定所 雇用関係給付金取扱職業紹介事業者等をいう 5. 労働保険料等を適正に納付していること等 17

18 〇起業をしたときにもらえる助成金 地域雇用開発奨励金 雇用情勢の特に厳しい地域において 事業所の設置 整備に伴い雇い入れた労働者の増加人数と 設置 整備に要した費用に応じて一定額を助成〇雇入れ時にもらえる助成金 特定求職者雇用開発助成金 高年齢者や母子家庭の母 障害者等の就職困難者をハローワーク等の紹介により 継続して雇用する労働者 ( 雇用保険の一般被保険者 ) として雇い入れる事業主に対して 賃金相当額の一部が助成されます 高年齢者雇用開発特別奨励金 雇入れの満年齢が 65 歳以上の離職者をハローワーク等の紹介により 1 年以上継続して雇用することが確実で 1 週間の所定労働時間が 20 時間以上の労働者として雇い入れたとき 〇新しい制度を導入したときにもらえる助成金 正規雇用転換コース 有期契約労働者等を正規雇用等へ転換するとき なお 助成金を受けた場合 又は 株式会社セブン-イレブン ジャパンからのオーナー紹介制度 ( 一般紹介 Aタイプ紹介 従業員紹介 ) は課税所得となります 受けた場合は 税理士の方とご相談下さい 18

19 マイナンバー制度について 1. 社会保障 税番号制度 ( マイナンバー制度 ) の概要 社会保障 税制度の効率性 透明性を高め 国民にとって利便性の高い公平 公正な社会を現実することを目的として 社会保障 税番号制度 ( マイナンバー制度 ) が導入されます マイナンバーとは その名の通り 私たち日本国民 1 名 1 名に対して 番号 ( マイナンバー ) が割振られることを言います 企業や個人事業主は 従業員のマイナンバーを管理する事となります 具体的には 平成 28 年 1 月から順次 国税分野で個人番号及び法人番号の利用が開始され 申告書などを提出する方は これらの書類に個人番号や法人番号を記載することが求められます また 他人のマイナンバーを利用した成りすましを防止するための厳正な本人確認の仕組み マイナンバーを保有する機関の情報管理や情報連携における個人情報保護の措置も取り入れています 2. 個人番号及び法人番号について 平成 27 年 10 月から 個人番号及び法人番号が通知されます 個人番号は 12 桁の番号で 住民票を有する国民全員に指定され 市区町村から通知されます また 住民票を有する外国籍の方にも同様に指定 通知されます 法人番号は 13 桁の番号で国税庁から通知されます 法人番号は個人番号と異なり 原則として公表され どなたでも自由にご利用いただくことができます 19

20 3. マイナンバーが記載される書類 マイナンバー制度は平成 28 年 1 月から運用が始まる為 平成 28 年分のオーナー様ご自身の確定申告書等の税務申告書類に記載が必要となります また 従業員の源泉徴収票にも平成 28 年分から従業員やその従業員が扶養しているご家族のマイナンバーが記載される見込みです 4. マイナンバーの取扱いについて マイナンバーは 社会保障 税 災害対策の分野の手続きのために行政機関等に提供する場合を除き むやみに他人に提供することはできません 社会保障 税 災害対策の分野の手続きのため マイナンバーを提供することができる具体的な提供先機関は 税務署 地方公共団体 勤務先 金融機関 年金 医療保険者 ハローワークなどが考えられます 20/E