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1 Change and Innovation 経営戦略説明会 2018 年 6 月 1 日 社長十倉雅和 経営戦略説明会 1-1 -

2 目次 業績動向 3-9 中期経営計画の進捗 ( 全社 ) 中期経営計画の進捗 ( 部門別 ) 持続的成長を支える取り組み 経営戦略説明会 2-2 -

3 業績動向 経営戦略説明会 3

4 経営戦略説明会 年度業績 : 対 2016 年度 2016 年度実績 2017 年度実績 ナフサ価格 34,700/kl 41,900/kl 為替レート /$ /$ 増減 ( 単位 : 億円 ) 売上収益 19,391 21,905 +2,514 コア営業利益 1,845 2, 営業利益 (IFRS) 1,265 2,509 +1,245 親会社の所有者に帰属する当期利益 765 1, 年度実績 IFRS 組み換え値

5 経営戦略説明会 年度セグメント別コア営業利益 : 対 2016 年度 2016 年度実績 2017 年度実績 増減 スペシャリティケミカル 1,321 1, 増減要因 ( 単位 : 億円 ) エネルギー 機能材料 レゾルシン エンプラ出荷増 情報電子化学 半導体材料出荷増 健康 農業関連事業 メチオニン市況下落 医薬品 ラツーダ拡販 バルクケミカル 石油化学 その他 PRC 業績改善 MMA など交易条件改善 コア営業損益 1,845 2, 年度実績 IFRS 組み換え値

6 経営戦略説明会 年度年間業績予想 : 対 2017 年度 2017 年度実績 2018 年度予想 ナフサ価格 41,900/kl 47,000/kl 為替レート /$ /$ 増減 ( 単位 : 億円 ) 売上収益 21,905 24,900 +2,995 コア営業利益 2,627 2, 営業利益 (IFRS) 2,509 2, 親会社の所有者に帰属する当期利益 1,338 1,300-38

7 経営戦略説明会 年度コア営業利益予想 : 対 2017 年度 ( 億円 ) 3,000 2,627 特殊要因 230 その他 +3 2,500 2, , ,500 1, コア営業利益医薬 2017 年度一時的影響等実績 定期修理為替差交易条件固定費差合理化数量差コア営業利益 2018 年度予想

8 経営戦略説明会 年度セグメント別コア営業利益予想 : 対 2017 年度 2017 年度実績 2018 年度予想 増減 スペシャリティケミカル 1,703 1, 増減要因 ( 単位 : 億円 ) エネルギー 機能材料 電池部材拡販 情報電子化学 OLED 部材拡販 健康 農業関連事業 農薬 メチオニン拡販 医薬品 国内薬価改定 バルクケミカル 石油化学 その他 MMA 等交易条件悪化定期修理 コア営業損益 2,627 2,

9 経営戦略説明会 9 配当方針 当社は 剰余金の配当の決定にあたり 株主還元を経営上の最重要課題の一つと考え 各期の業績 配当性向ならびに以後の事業展開に必要な内部留保の水準等を総合的に 勘案し 安定的な配当を継続することを基本としております ( 円 ) 中間配当 ( 左軸 ) 期末配当 ( 左軸 ) 記念配当等 ( 左軸 ) 親会社の所有者に帰属する当期利益 ( 右軸 ) ( 億円 ) 25 2, ,338 1,300 1, , ( 年度 ) ( 予想 ) 日本基準 IFRS 2016 年度まで日本基準 2017 年度から IFRS

10 中期経営計画の進捗 ( 全社 ) 経営戦略説明会 10

11 中期経営計画 : 基本方針 2000 年以降前中期経営計画現中期経営計画 財務基盤の強化 事業ポートフォリオ高度化 抜本的な事業基盤強化 (3 大課題の克服 ) 収益性改善 投資の厳選 資産効率向上 優位性のある分野の見極め 経営資源の傾斜配分 ラービグ計画の推進 事業構造改善 キャッシュ フロー創出力強化 大日本住友製薬発足 セプラコール / ボストン バイオメディカル社買収 不採算事業からの撤退 事業ポートフォリオの高度化 超過収益の安定確保 規律ある積極投資 バランスシートのスリム化 情電部門新設 拡大 次世代事業の早期戦列化 環境 エネルギー ライフサイエンス ICT 境界領域 グローバル化 グローバル経営の深化 コンプライアンスの徹底 安全 安定操業の確立と継続 経営戦略説明会 11

12 経営戦略説明会 年度業績予想 : 対 2018 年度中期計画 2018 年度予想 2018 年度中期計画 ナフサ価格 47,000/kl 45,000/kl 為替レート /$ /$ 差異 ( 単位 : 億円 ) 売上収益 24,900 25, コア営業利益 2,400 2,400 ±0 営業利益 (IFRS) 2,050 1, 親会社の所有者に帰属する当期利益 1,300 1, 予想 計画ともに IFRS

13 2018 年度セグメント別コア営業利益 : 対 2018 年度中期計画 2018 年度予想 2018 年度中期計画 差異 スペシャリティケミカル 1,800 2, 差異要因 ( 単位 : 億円 ) エネルギー 機能材料 情報電子化学 円高 健康 農業関連事業 メチオニン価格下落 円高 医薬品 ラツーダ販売増 バルクケミカル 石油化学 石化マージン改善 その他 コア営業利益 2,400 2,400 ±0 予想 計画ともに IFRS 経営戦略説明会 13

14 経営戦略説明会 14 中期経営計画 : 目指す姿対 経営目標 2018 年度予想 2018 年度中期計画 目指す姿 以下を安定的に達成 ROE 13.4% 12% 10% 以上 ROI 7.4% 7% 7% 以上 D/E レシオ 0.7 倍台 0.6~0.7 倍 0.7 倍程度 配当性向 28% ー 30% 程度 利益成長 ー ー 年 7% 以上 戦略的 M&A 枠による投資実施後

15 経営戦略説明会 ~18 年度設備投資 投融資の見通し ( 意思決定ベース ) ( 億円 ) 8,000 7,000 設備投資 投融資 戦略的 M&A 枠 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1, ~18 年度の設備投資の過半を決定 最大 3,000 億円 年度 2017 年度 2018 年度 2016~18 年度累計 2016~18 年度累計 ( 実績 ) ( 実績 ) ( 予想 ) ( 予想 ) ( 中期経営計画 )

16 2016~18 年度設備投資 投融資の見通し ( 意思決定ベース ) エネルギー 機能材料部門 セパレータ生産能力増強 正極材本格進出 共通 医薬品部門 パーキンソン病治療薬買収 血液がん治療薬等買収 石油化学 2016~18 年度設備投資 投融資予想 ( 意思決定ベース ) 約 6,900 億円 スペシャリティケミカル 構成比 :73% 情報電子化学部門 タッチセンサー増強 半導体材料工場新設 能力増強 フレキシブルディスプレイ材料 健康 農業関連事業部門 メチオニン増強 インド農薬会社 ECC 社買収 豪農薬会社 BRA 社買収 研究開発拠点拡充 経営戦略説明会 16

17 経営戦略説明会 17 主要投資案件と事業化スケジュール ( 全社 ) ラービグ第 2 期計画 耐熱セパレータ工場新設 増設 PES 生産能力増強 フレキシブルタッチセンサー製造設備増強 半導体用高純度ケミカル工場増強 ( 中国 / 常州 西安 ) メチオニン生産能力増強 エクセルクロップケア社買収 シナプサス社買収 投資額 91 億 US$ (PRC 社の総投資額 ) 約 250 億円 数十億円 約 90 億円 各数十億円 約 500 億円 約 139 億円 約 660 億円 2016~2018 年度中期経営計画 2019~2021 年度中期経営計画 ( 増設 ) アジアを中心とした幅広い産業の成長 電気自動車 ESS 市場の拡大 航空機 自動車構造材 高機能膜の需要拡大 スマートフォン画面の OLED 化 フレキシブル化進展 半導体市場の拡大 メチオニン需要の拡大 ( 世界的人口増加 食肉需要の増加 ) インド農薬市場の高成長 ( 人口増加に伴う食糧増産 ) 患者の利便性向上 ( フィルム製剤 ) トレロ社買収約 236 億円 ( 一時金 ) 石油化学 エネルギー 機能材料 情報電子科学 健康 農業関連事業 医薬品 : 投資意思決定 2018 年 6 月 再発 / 難治性急性骨髄性白血病への治療選択肢提供 別に開発 販売のマイルストンの支払いあり

18 経営戦略説明会 ~18 年度現状の事業ポートフォリオ 15.0 投下資本と ROI(2018 年度予想 ) 10.0 R O I ( % ) 5.0 医薬品 健康 農業関連事業 情報電子化学エネルギー 機能材料 石油化学 7% ,000 10,000 15,000 20,000 25,000 投下資本 ( 億円 )

19 中期経営計画の進捗 ( 部門別 ) 経営戦略説明会 19

20 経営戦略説明会 20 石油化学部門 : 課題と事業戦略 課題 ペトロ ラービグ高稼働実現 シンガポール高付加価値化 事業戦略 ラービグ第 1 期計画安定稼働 高付加価値化 ラービグ第 2 期計画建設 稼働 事業再構築

21 経営戦略説明会 21 石油化学部門 : 事業戦略の進捗実績 事業戦略 ラービグ第 1 期計画安定稼働 ラービグ第 2 期計画建設 稼働 高付加価値化 進捗実績 安定高稼働維持 (2017.2Q 以降 ) プラント建設完了 全製品オンスペック化 PP 系列一部改造 [ 自動車用 食品包装用 ](TPC) セパレータ用 PP 上市 (TPC) PP コンパウンド増強 ( 米 中増強 インド新設 ) 事業再構築 カプロラクタム事業再構築 ( 検討中 )

22 経営戦略説明会 22 石油化学部門 : ラービグ第 1 期計画 税引前利益の推移 ( 百万ドル ) 年 5 月 2016 年 6~7 月 2017 年 1 月 停電 EC 停止 用役設備 トラブル 高稼働継続 Q Q Q Q Q Q Q Q Q EC: エタンクラッカー 操業改善の取り組み 17 年は 4 億ドル超の利益を計上 取り組み 電気設備の操作と保守 エンジニアリング部署の統合 回転機器の保守 予防保全部署の統合 運転員技能や停電等の緊急停止を考慮した設備改善 IWSPP 重要設備の予備機能整備 IWSPP: 水 蒸気 電気プラント 狙い責任の明確化による設備信頼性 プラント稼働率の向上 PE PPプラント稼働率向上電気 蒸気供給の安定化

23 石油化学部門 : ラービグ第 2 期計画 第 2 期計画の進捗 2018 年 6 月現在 2017 年全プラント完成 2017 年末 ~ 試運転実施 2018 年 3 月全製品オンスペック 本格稼働準備中 2016 年 EC の増炉完了 フル稼働 2015 年 PF 契約調印 用役プラント稼働開始 2012 年 事業性確認 2009 年 FS 覚書調印 ナフサリフォーマー アロマプラント FS: 企業化調査 PF: プロジェクト ファイナンス EC: エタンクラッカー 経営戦略説明会 23

24 経営戦略説明会 24 石油化学部門 : ライセンスビジネスの強化 ライセンス供与技術 PO 単産法 ( クメン法 PO 単産プロセス ) 副産物を発生させない 収率が高く 環境負荷が小さい ライセンス供与実績 年月 ライセンシー 技術 2015 年 11 月 S-Oil 社 ( 韓国 ) PO 単産法 PP 技術 2017 年 8 月 PTTGC 社 ( タイ ) PO 単産法 PP 技術 安定操業性 高品質 高付加価値品用途に優れる 触媒工場増強決定 PE PP 触媒 PO 触媒 塩酸酸化 稼動時期 2019 年度 1Q 2019 年度 3Q 大幅な省エネルギー 副生物を原料へリサイクル 中国環境規制の強化 低環境負荷の当社技術需要拡大

25 石油化学部門 :MMA モノマー サウジアラビア ( ペトロ ラービグ ) 追加生産能力 :+9 万トン既存能力 :0 当社は 37.5% 出資 韓国 (LG MMA ) 追加生産能力 : +8 万トン既存能力 :18 万トン 当社は 25% 出資 技術供与 グローバル生産能力 ( 単位 : 万トン ) 企業名 生産能力 1 三菱ケミカル 157 日本 追加生産能力 :±0 既存能力 :7 万トン 愛媛 :4 万トン 姫路 :3 万トン 2 Evonik 42 3 Dow Chemical 42 4 住友化学 38 5 LG MMA 26 シンガポール 追加生産能力 :+7 万トン既存能力 :15 万トン その他 149 世界合計 454 三菱ケミカル ペトロ ラービグ新設後 LG MMA 増設後 ( 当社推計 ) 経営戦略説明会 25

26 エネルギー 機能材料部門 : 課題と事業戦略 課題 電池部材事業のコア事業への成長 エコ自動車部材事業の育成 事業戦略 電池部材の品揃え拡充 生産能力拡大 収益課題事業の再構築 既存材料のエコ自動車部材への用途拡大 経営戦略説明会 26

27 経営戦略説明会 27 エネルギー 機能材料部門 : 事業戦略の進捗実績 事業戦略 進捗実績 電池部材の品揃え拡充 生産能力拡大 正極材本格進出 ( 田中化学研究所子会社化 ) セパレータ能力増強 ( 生産能力 :1 億m2 / 年 4 億m2 / 年 ) 既存材料のエコ自動車部材への用途拡大 PES 能力増強 ( 生産能力 :3,000t/ 年 6,000t/ 年 ) 収益課題事業の再構築 DPF 事業撤退決定 S-SBR 事業統合 (ZS エラストマー設立 )

28 エネルギー 機能材料部門 : 主要投資 開発案件と事業化スケジュール 経営戦略説明会 ~2018 年度中期経営計画 ~2021 年度中期経営計画 2022~2024 年度中期経営計画 投資 耐熱セパレータ工場新設 増設 ( 増設 ) 電気自動車 ESS 市場の拡大 投資 PES 生産能力増強 航空機 自動車構造材 高機能膜の需要拡大 投資 田中化学研究所子会社化 電気自動車市場の拡大 開発 次世代正極材 電気自動車市場の拡大 : 投資意思決定 2018 年 6 月

29 経営戦略説明会 29 エネルギー 機能材料部門 : 耐熱セパレータの顧客ワーク例 セパレータ販売先 既存顧客 収益拡大策 顧客拡大 ( 車載 ESS 用途 ) 角型電池への新規採用 ( 評価中 ) 用途拡大 新規顧客 ハイニッケルの高容量電池での新規採用 ( 評価中 ) 車載用途民生用途 ESS 用途

30 エネルギー 機能材料部門 :PES の需要拡大 PES 主な用途 生産能力増強 自動車用途 航空機用途 コンパウンド 設計 成形技術による金属代替 ( 部材コスト削減 軽量化 ) 新規開拓 航空機の複合材料比率増 ( 燃費への影響大 ) PES 能力増強の概要 立地 : 千葉工場能力 : 約 3,000トン / 年 稼働 :2018 年春プラント完成 2018 年 4 月本格稼働 愛媛工場の既存設備と合わせると増強前比倍増 透析膜用途 欧米 中国向け人工透析膜需要増 高付加価値用途を中心に需要拡大中 経営戦略説明会 30

31 経営戦略説明会 31 情報電子化学部門 : 課題と事業戦略 課題 ディスプレイ技術の進化を支える新規部材の開発上市 デジタルトランスフォーメーションを背景として拡大が見込まれる半導体材料事業の基盤強化 事業戦略 有機 EL 部材事業の拡大 先端材料の生産体制整備 ( フォトレジスト 高純度ケミカル等 ) フレキシブル部材の開発加速

32 経営戦略説明会 32 情報電子化学部門 : 事業戦略の進捗実績 事業戦略 有機 EL 部材事業の拡大 円偏光板の販売拡大 進捗実績 液晶塗布型品の上市と適用拡大 タッチセンサーパネルの生産能力増強 ( ガラス フィルム ) フレキシブル部材の開発加速 ウインドウフィルムの量産検討 機能統合型部材の開発進捗 先端材料の生産体制整備 フォトレジストの能力増強 ( 大阪工場 東友 ) 中国高純度ケミカル拠点の拡充 ( 西安 常州 )

33 経営戦略説明会 33 情報電子化学部門 : 主要投資案件と事業化スケジュール 2016~2018 年度中期経営計画 2019~2021 年度中期経営計画 フレキシブルタッチセンサー製造設備増強 スマートフォン画面の OLED 化 フレキシブル化進展 半導体用高純度ケミカル工場新設 ( 中国 常州 ) 半導体用高純度ケミカル工場増設 ( 中国 西安 ) 半導体市場の拡大 半導体市場の拡大 : 投資意思決定 半導体用フォトレジスト増強 2018 年 6 月 半導体市場の拡大

34 情報電子化学部門 : 主要開発案件と事業化スケジュール 2016~2018 年度中期経営計画 ~2021 年度中期経営計画 2022~2024 年度中期経営計画 フレキシブルディスプレイ材料 フレキシブルディスプレイ ( 端末 ) の普及 高分子有機 EL 発光材料 ( 中型 ) ノート PC 画面の OLED 化 車載用ディスプレイの普及 高分子有機 EL 発光材料 ( 大型 ) OLED テレビの普及 2018 年 6 月 経営戦略説明会 34

35 情報電子化学部門 :OLED パネル市場と当社の製品 スマートフォン用 OLED パネル枚数 ( 百万枚 ) スマートフォンの技術トレンドと当社製品 技術トレンド 2018 年度 2019 年度以降 フルスクリーン フレキシブル '14 '15 '16 '17 '18 '19 '20 '21 '22 '23 ' 年以降 OLED 市場の拡大を見込む 当社製品 タッチセンサーパネル ( ガラスタイプ フィルムタイプ ) 円偏光フィルム 液晶塗布型偏光フィルム ウィンドウフィルム 液晶塗布型偏光フィルム フレキシブルタッチセンサー OLED 関連部材の販売増加を見込む ( 出所 )Data based on IHS Markit, Technology Group, Display Long-term Demand Forecast Tool, Q Results are not an endorsement of Sumitomo Chemical. Any reliance on these results is at the third party s own risk. Visit technology.ihs.com for more details. 経営戦略説明会 35

36 経営戦略説明会 36 情報電子化学部門 : 高分子有機 EL 発光材料の事業化 LG ディスプレイの OLED 投資計画 中国広州工場基板サイズ :8.5 世代 韓国パジュ工場基板サイズ :10.5 世代 投資額 : 2.6 兆ウォン 投資額 : 2.8 兆ウォン LGディスプレイが7 割出資 TFT 基板製造設備のみ JOLED が中型有機 EL の出荷開始 製品概要 : 21.6 インチ 4K 特長 : 1 RGB 印刷方式 ( 高分子発光材料 ) 2 省電力 ( 自発光 ) 3 高画質 ( 高輝度 高コントラスト等 ) ( 百万台 ) W-OLED 増強 ホワイト OLED OLED テレビ市場 印刷法 OLED 等検討中 印刷法 OLED 実機検討開始 重 重量 スマートフォン プロユース JOLED のターゲット市場 モジュールの薄型 軽量化 省電力によるセット重量ダウン 医療用モニタ 10 以上タブレット ノート PC ウルトラブック ビジネスユース フレキシブル化により新たな市場へ展開 ( 出所 )IHS Markit 軽 小 画面サイズ 大 ディスプレイメーカーが大規模量産設備への投資検討中

37 経営戦略説明会 37 情報電子化学部門 : 偏光フィルム事業の再構築 中国原反製造会社を子会社化 持分取得の概要 偏光板事業のサステナビリティ確保 1. 生産体制の見直し 取得持分 : 51%( 取得後 :98%) 取得時期 : 2018 年 6 月 従来 各原反生産ライン ( 韓国 日本 台湾 ) 単位での部分最適を追求 中国原反製造会社子会社化 ( ご参考 ) 中国原反製造会社について会社名 : 旭友電子材料科技 ( 無錫 ) 有限公司設立 : 2016 年 10 月所在地 : 中国無錫市事業内容 : 偏光板の製造 販売 今後 最大需要地中国の原反ライン最適化を優先 創出された稼働余力活用 既存ラインを含む全体最適を実現 2. 高付加価値化の推進 自社基材製品の拡販 車載用途への展開 有機 EL 部材事業の拡大

38 経営戦略説明会 38 健康 農業関連事業部門 : 課題と事業戦略 課題 グローバルなアグロ 生活環境分野での ソリューション提供会社としての事業基盤の確立 事業戦略 グローバルフットプリント強化 独自事業の拡大 ( バイオラショナル コメ事業等 ) 新規原体 (B2020/A2020) の開発加速 メチオニン事業拡大

39 経営戦略説明会 39 健康 農業関連事業部門 : 事業戦略の進捗実績 事業戦略 進捗実績 グローバルフットプリント強化 エクセルクロップケア社買収 新規原体の開発加速 独自事業の拡大 メチオニン事業拡大 B2020 開発進展 ( 一部登録申請開始 ) BASF/Bayer/Monsanto /Corteva Agriscience (DowDupont) とのアライアンス 研究開発設備 圃場拡充 協和発酵バイオ事業買収 ボタニカル リソーシズ オーストラリア グループ買収 コメ事業本格進出 生産能力増強 伊藤忠提携他 拡販準備進展

40 健康 農業関連事業部門 : 主要投資案件と事業化スケジュール 2016~2018 年度中期経営計画 2019~2021 年度中期経営計画 メチオニン生産能力増強 メチオニン需要の拡大 ( 世界的人口増加 食肉需要の増加 ) エクセルクロップケア社買収 インド農薬市場の高成長 ( 人口増加に伴う食糧増産 ) 植物生長調整剤事業買収 高品質な果樹や野菜などの需要の高まり : 投資意思決定 BRA グループ買収 殺虫剤の農業用 家庭用 防疫用各分野における需要拡大 2018 年 6 月 経営戦略説明会 40

41 健康 農業関連事業部門 : 主要開発案件と事業化スケジュール 2016~2018 年度中期経営計画 2019~2021 年度中期経営計画 2022~2024 年度中期経営計画 B2020 INDIFLIN TM ( インピルフルキサム ) 殺菌剤 A 殺菌剤 B 殺虫剤 A 主要作物の重要病害を防除する農薬の需要増加 主要作物の重要病害を防除する農薬の需要増加 A2020 殺虫剤 B 除草剤 A 家庭用 公衆用殺虫剤 A 主要作物の重要病害を防除する農薬の需要増加 安心 快適な暮らしへの需要の高まり 植物生長調整剤 バイオラショナル 3 製品 高品質な果樹や野菜などの需要の高まり 2018 年 6 月 特に開発が進んでいる大型化合物 開発の加速化推進 ( 従来の開発期間を最大で 1 年間短縮 ) B2020 製品の将来市場規模 1,000 億円超 モンサントと次世代の雑草防除体系の創出 普及を目指して当社が開発している PPO 阻害剤 経営戦略説明会 41

42 健康 農業関連事業部門 : 海外大手農薬メーカーとのアライアンス拡大 INDIFLIN TM ( インピルフルキサム ) B2020 殺菌剤の開発進捗 ダイズ等用新規殺菌剤 特長 : ダイズさび病等主要病害に高い効果 登録申請 : 日本 南米 北米にて申請済他国でも順次申請予定 2017 年 6 月 Bayer と提携 ( ブラジルで混合剤開発 ) 世界の殺菌剤市場 ムギ類ダイズイネ ブドウイモその他 殺菌剤 A 2020 年以降上市見込み 新規殺菌剤 特長 :1 主要な植物病害への高い効果 2 既存剤に対する抵抗菌にも有効 登録申請 :2018 年以降順次 5, , $13,578 million 1,056 1,010 2, 年 6 月 BASF と提携 ( グローバルに共同開発 ) ( 出所 )Phillips McDougall, Crop Section(Ex-Distributor) 経営戦略説明会 42

43 健康 農業関連事業部門 : 研究開発設備 圃場拡充 バイオラショナルリサーチセンターを建設 完成 ( 予定 ):2018 年 7 月 研究とマーケティング 販売との一体化の強化 バイオラショナル分野の研究開発強化 グローバル R&D 拠点一覧 健康 農業関連事業研究所 Chemistry Research Center(CRC) を新設 完成 :2018 年 5 月 新薬探索から工業化検討までの有機合成研究機能を集約 農薬 防疫薬等の開発の効率化 迅速化 Philagro France アグロ MGK 生活環境 PACE アグロ Mycorrhizal Applications Valent アグロアグロ VBC アグロ 圃場を新設完成 :2017 年 9 月 住友化学 アグロ生活環境 研究開発拠点を新設 完成 :2016 年 11 月 研究所 圃場 Vector Health International アグロ 生活環境 Sumitomo Chemical Enviro-Agro Asia Pacific 生活環境 飼料添加物 グローバル R&D 体制を強化し 農薬開発を加速 経営戦略説明会 43

44 健康 農業関連事業部門 : メチオニン新プラント 新プラントの概要 生産品目 : 粉体メチオニン 生産能力 :10 万トン (t/ 年 ) 立地 : 愛媛工場 メチオニンの生産能力 25 万 t/ 年 2018 年秋生産開始 販売体制の拡充 世界各地域での販売人員拡充 技術サービス提供の強化 物流拠点の増加 伊藤忠提携による販売の拡大 ( 東南アジア 中近東 アフリカ等 ) 万 t/ 年 ( 年度末 ) メチオニン事業のアジアにおけるリーダーとして地位を確固たるものに 経営戦略説明会 44

45 経営戦略説明会 45 医薬品部門 : 課題と事業戦略 課題 ラツーダの事業転換期後の持続的成長 後発品使用促進政策への対応 事業戦略 後期開発品の開発加速 再生 細胞医薬品の開発 開発品の導入 買収 コスト構造の改革

46 経営戦略説明会 46 医薬品部門 : 事業戦略の進捗実績 事業戦略 後期開発品の開発加速 開発品の導入 買収 進捗実績 COPD 治療薬販売開始 ( ピーク売上高 : 約 500 億円 ) パーキンソン病治療薬承認申請 ( 同 : 約 500 億円 ) ADHD 治療薬承認申請 ( 同 : 約 500 億円 ) シナプサス社買収 ( パーキンソン病治療薬 ) トレロ社買収 ( 血液がん治療薬 ) COPD 治療薬 (UTIBRON SEEBRI) 導入 上市 再生 細胞医薬品の開発 再生 細胞医薬製造プラントの竣工 コスト構造の改革 国内事業早期退職実施 ( 大日本住友製薬 )

47 経営戦略説明会 47 医薬品部門 : 主要投資案件と事業化スケジュール 2016~2018 年度中期経営計画 2019~2021 年度中期経営計画 シナプサス社 ( パーキンソン病治療薬 ) 買収 患者の利便性向上 ( フィルム製剤 ) トレロ社 ( 血液がん治療薬 ) 買収 再発 / 難治性急性骨髄性白血病への治療選択肢提供 糖尿病治療薬 Imeglimin 導入 糖尿病患者への治療法提供 : 投資意思決定 2018 年 6 月 別に開発 販売のマイルストンの支払いあり

48 経営戦略説明会 48 医薬品部門 : 主要開発案件と事業化スケジュール 2016~2018 年度中期経営計画 ~2021 年度中期経営計画 2022~2024 年度中期経営計画 COPD 治療薬 患者の利便性向上 ( 携帯可能 投与時間短縮 ) パーキンソン病治療薬 患者の利便性向上 ( フィルム製剤 ) ADHD 治療薬 ADHD の治療選択肢提供 血液がん治療薬 再発 / 難治性の急性骨髄性白血病への治療選択肢提供 がん幹細胞性阻害剤 がんの治療抵抗性 再発 転移に対する新たな治療選択肢提供 再生 細胞医薬 画期的治療法の提供 2018 年 6 月

49 経営戦略説明会 49 医薬品部門 : 再生 細胞医薬 事業化計画 予定適応症等連携先予定地域細胞種臨床研究臨床試験 ( 治験 ) 慢性期脳梗塞 (SB623) サンバイオ北米 加齢黄斑変性 パーキンソン病 ( 先駆け審査指定制度対象 ) ヘリオス 理化学研究所 京都大学 ips 細胞研究所 (CiRA) 国内 Global 網膜色素変性理化学研究所 Global 脊髄損傷 慶應義塾大学 大阪医療センター Global 他家間葉系幹細胞 他家 ips 細胞由来網膜色素上皮 他家 ips 細胞由来ドパミン神経前駆細胞 他家 ips 細胞由来視細胞 他家 ips 細胞由来神経前駆細胞 実施中 開始に向けて準備中 開始に向けて準備中 実施中 ( 第 Ⅱb 相臨床試験 ) 開始に向けて準備中 2018 年度開始予定 ( 医師主導 ) ( 日本 ) 1 第 Ⅲ 相臨床試験を予定しているが 第 Ⅱb 相臨床試験の結果によって迅速承認申請を狙う 2 上市目標は連携先との合意ではない当社の目標 年度上市目標 2 トピックス 再生 細胞医薬製造プラント ( SMaRT ) が竣工 世界初の他家 ips 細胞由来の再生 細胞医薬品専用の商業用製造施設が 2018 年 3 月に竣工

50 経営戦略説明会 50 医薬品部門 : 日本メジフィジックスヘルスケア事業の拡充 セラノスティクス Theranostics = Therapeutics ( 治療 ) Diagnostics ( 診断 ) RI 診断薬 診断用 RI 例 18 F ( フッ素 ) 同一コア構造 治療用 RI 例 225 Ac ( アクチニウム ) RI 治療薬 ペプチド 抗体 固形がん 同一コア構造 ( 分子 抗体など ) 活用 診断薬 治療薬を患部へと選択的に誘導 ステップ 1: 診断用 RI ステップ 2: 治療用 RI 日本メジフィジックスの事業範囲 CiCLE 1 で採択 AMED 2 と研究開発リスクを分担 1 CiCLE: 日本医療研究開発機構の医療研究開発革新基盤創成事業 2 AMED: 日本医療研究開発機構

51 持続的成長を支える取り組み 経営戦略説明会 51

52 経営戦略説明会 52 持続的成長を支える取り組み : スタートアップ企業との連携 研究フェーズ ボナック ( 核酸医薬品 ) ヘリオス ( 加齢黄斑変性 ) 開発フェーズ サンバイオ ( 慢性期脳梗塞 ) ナイルワークス ( 精密農業 ) ルネッサンス エナジー リサーチ (CO2 分離膜 ) 事業化フェーズ CDT ( 高分子有機 EL ディスプレイ用 ) CDT ( 高分子有機 EL 照明用 ) CDT ( 高分子有機 EL OPD センサー用 ) 植物ゲノムセンター * ( コメの種子 ) * 現在はコメ事業の一部 スタートアップ企業と連携 次世代事業の開発を促進

53 経営戦略説明会 53 持続的成長を支える取り組み : デジタルトランスフォーメーション Digital Plant プラントの保守 運転の効率化 Digital R&D R&D プロセスのスピードアップ AI ICT 技術の進化 IoT Digital Marketing 効率的 効果的な営業 マーケティング活動の実現 Digital Office オフィス業務の効率化による働き方改革の実現 *BD: Big Data BD* S/4HANA 精密農業 Digital Global SCM グローバルサプライチェーン情報のリアルタイム可視化および高度化

54 経営戦略説明会 54 持続的成長を支える取り組み : ガバナンスの強化 社外取締役を増員 役員区分氏名氏名主な職歴主な職歴 社内 社外 合計 取締役 9 名 4 名 13 名 監査役 2 名 3 名 5 名 社内 11 名 18 名 社外 7 名 取締役 池田弘一 経営者 ( 飲料会社 ) 友野宏 経営者 ( 鉄鋼会社 ) 伊藤元重 大学教授 村木厚子 官僚 監査役 麻生光洋 検察官 弁護士 加藤義孝 公認会計士 米田道生経営者 ( 証券取引所 ) 幅広い分野で活躍する社外役員の視点を活かして取締役会の活性化を図る

55 経営戦略説明会 55 持続的成長を支える取り組み :SDGs への取り組み T S P の三位一体での SDGs の取り組みを開始 T Top Commitment トップコミットメント SDGs バッジ サステナビリティ推進委員会を設立 1 グループのサステナビリティ推進活動を総合的に把握 S Solutions サステナビリティの実現 P Participation 発展 加速 目 的 2 3 サステナビリティへの貢献を俯瞰的に検証 SDGs など社会課題解決へ取り組みを加速 事業を通じて Sumika Sustainable Solutions オリセット ネット セパレータ等 全員参加 サステナブルツリー 構 成 委員長 事務局 開催 : 社長 :CSR 推進部, 法務部, 経営管理部人事部, RC 部, 技術 研究企画部コーポレートコミュニケーション部 : 年 2 回 全社一体となり SDGs の取り組みをさらに加速

56 経営戦略説明会 56 持続的成長を支える取り組み : 社会への約束 気候変動に関する情報開示の促進 TCFD がまとめた 気候変動に関する情報開示を促進する提言 に当社が署名 時期 : 2017 年 6 月 署名企業 : 日本では当社 国際航業など 8 社 世界ではおよそ 240 社 Science Based Targets (SBT) の設定を宣言 国連グローバルコンパクトなどが主導する SBT の設定を当社が宣言 SBT : 気温上昇を 2 未満に抑える 目標に整合する 企業の意欲的な温室効果ガスの削減目標 設定を宣言 : 世界で 411 社 (2018 年 5 月 28 日時点 ) うち日本企業 :58 社 TCFD: 金融安定理事会により設置された 気候関連財務情報開示タスクフォース 排出量 SBT のイメージ 2010 年比 49% 削減 ( 必須 ) 2010 年比 72% 削減 ( 推奨 ) ~ ( 年 ) ( 参考 ) 環境省 みずほ総研資料より作成 気候変動への積極的な対応を社会に宣言

57 持続的成長を支える取り組み : 社外からの評価 受賞理由 企業価値向上表彰 優秀賞を受賞 前中期経営計画に掲げた目標 の達成 ROE 向上 CCC 改善等 対象 : 東証市場の全上場会社 ( 約 3,500 社 ) 受賞企業 :4 社 ( うち 1 社は大賞 ) 受賞理由 対象 ジャパン SDGs アワード外務大臣賞を受賞 SDGs 達成に向けた取り組み の実践 Sumika Sustainable Solutions サステナブルツリー オリセットネット等 : 応募した 280 以上の企業 団体 受賞企業 :4 企業 7 団体 表彰式 (2018 年 3 月 ) 経営戦略説明会 57

58 住友化学の目指す姿 経営理念 技術を基盤とした新しい価値の創造に常に挑戦 事業活動を通じて人類社会の発展に貢献 活力にあふれ社会から信頼される企業風土を醸成 コア コンピタンス 幅広い技術基盤を活かしたソリューション開発力 グローバル市場へのアクセス ロイヤリティの高い従業員 挑むべき課題 社会課題の解決 環境問題 食糧問題 資源 エネルギー問題 ( 事業機会 ) Quality of Life の向上 ( 豊かでやさしい社会実現 ) 健康増進 心地良い暮らし 革新的な技術による 新たな価値創造を通じた持続的な成長の実現 経営戦略説明会 58

59 経営戦略説明会 59 注意事項本資料に掲載されている住友化学の現在の計画 見通し 戦略 確信などのうち歴史的事実でないものは将来の業績等に関する見通しです これらの情報は 現在入手可能な情報から得られた情報にもとづき算出したものであり リスクや不確定な要因を含んでおります 実際の業績等に重大な影響を与えうる重要な要因としては 住友化学の事業領域をとりまく経済情勢 市場における住友化学の製品に対する需要動向 競争激化による価格下落圧力 激しい競争にさらされた市場において住友化学が引き続き顧客に受け入れられる製品を提供できる能力 為替レートの変動などがあります 但し 業績に影響を与えうる要素はこれらに限定されるものではありません