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1 2008 年ローヌ氷河における GPS-RTK 測量 北海道大学大学院環境科学院修士課程 1 年吉澤猛北海道大学大学院保健科学院修士課程 1 年近藤淳

2 目次 1. はじめに 2. 観測について 2.1. 観測場所 2.2. 観測方法 3. 結果 3.1. 東西方向 3.2. 南北方向 4. 考察 4.1. 観測地点について 4.2. 平均表面高度変化について 4.3. 各地点での表面高度の変化について 5. まとめと今後の課題 6. 参考文献

3 1. はじめに現在 地球規模で温暖化が進んでいると言われ 地球温暖化に対する人々の関心は高まっている 特に 南極氷床は地球上の氷の質量の 90% を占めており これらが全て融解すると約 60m 以上の海面上昇につながることが分かっている [IPCC,2001] また 山岳氷河に関して言えば 氷の質量こそ南極氷床やグリーンランド氷床に劣るものの 氷河とその周辺にすむ人々の距離が近いため 今後の氷河の変動次第では人々の生活が直接影響を受ける可能性が非常に大きい 例えば 生活用水として氷河からの融解水を利用していたり 氷河を観光資源として利用したり用途は多岐にわたっている また 氷河や融解水が流れる川のすぐ脇を道路などが通っているため 洪水や崩落などの大災害にもつながりかねない したがって 山岳氷河において 氷河の変動や状態を知ることはとても重要である 氷河観測の手法の 1 つとして近年 全地球測位システム (Global Positioning System 以下 GPS) が用いられている GPS は人工衛星からの電波を用いて地球上の三次元的位置を割り出すシステムである このシステムの利点は 観測の際に天候に関係なく観測ができる点と その測定誤差が非常に小さい点である 例えば 氷河上では 氷河の末端やその位置の変化を調べることで流動速度や表面高度が分かる スイス国内には 今もなお多くの氷河が存在し 古くから雪氷学 水文学などの視点から学術的な研究が盛んに行われている 今回観測を行ったローヌ氷河では古くから研究が行われている氷河のうちの 1 つである 図 1 は 1929 年 1980 年 2000 年におけるローヌ氷河末端部の表面高度 (a) とその変化 (b) を示している これを見ると ローヌ氷河の氷は過去 70 年の間に約 50m 薄くなっていることが分かる [Sugiyama et al., 2007] 今回は 2008 年 9 月 7 8 日にスイスのローヌ氷河において キネマティック GPS システムを用いて氷河表面高度の測定を行った そして この結果と 2007 年 7 月 31 日と 9 月 日 2008 年 7 月 27 日の測定結果との比較をした このように表面地形の変化を調べることで 最近のローヌ氷河の表面高度の変化が分かり ローヌ氷河の今後の将来予測につながると考えられる 2. 観測について 2.1. 観測場所ローヌ氷河はスイス南部ローヌ谷の源流部に位置し その規模は表面積 km2とスイス国内では 9 番目に大きい氷河である このローヌ氷河は ヨーロッパの大河川の 1 つであるローヌ川の源流に位置し 近辺が交通の要所として栄えていたこともあり 現在まで 2 世紀以上にわたり多くの観光客が訪れている場所である また 絵や写真などで 18 世紀半ばから記録が残っている 現在に至るまで氷河の末端が後退していく様子は絵や写真を見れば明らかで この傾向は今もなお続いている

4 2.2. 観測方法今回の観測ではキネマティック GPS システム (Leica GPS System 1200,Real-Time Kinematic Positioning) を用いた ( 図 2) キネマティック GPS は基準となる固定局からの 3 次元での相対座標を多点で移動観測する キネマティックの特徴として 1 点を固定局として設置し もう 1 点が移動局として移動しながら観測を行うので 二点を固定して観測を行う static relative positioning に比べると精度が低かったり その精度が受信衛星数に依存したりする欠点がある しかし 位置を求めるまでの測定時間は static 観測より短く 数秒で位置が求められるという利点もある また今回採用したリアルタイムのもつ特性で 取得した位置のデータは 無線を通して観測時にその場で固定局と移動局の間でやり取りされるためにその場で測定精度などの情報を得ることができる 今回は 1 秒に 1 回の測定を 15 回行い その 15 回の測定値の平均値が各地点のデータである ちなみにキネマティック GPS の誤差は通常数 cm 程度である なぜなら 観測時にはキーパッドの表示で誤差をその都度確認し その値が数 cm 以下の時のみ観測するようにしていたからである また固定局と移動局間で無線が届く距離であれば観測は可能である ( 目安としては 数 km 以内 ) 今回は 2008 年 9 月 7 8 日の 2 日間にわたり ローヌ氷河の消耗域 ( 図 3) においてキネマティック GPS を用いて氷河表面高度の観測を行った ローヌ氷河消耗域の流動方向 ( 縦断方向 ) と流動方向に対して垂直方向に沿って 2007 年 7 月に観測した地点とほぼ同じ地点を携帯用小型 GPS(GARMIN etrex Vista HCx) の単独測位で捜し出してそれぞれ観測を行った ちなみに携帯用小型 GPS の誤差は約 5m である

5 図 1: (a) 年におけるローヌ氷河の流線の表面高度の比較と (b)1878 年の高度を 0m とおいた時の各年の高度の変化. 図 2: RTK 測量を行う際の移動局側の道具.

6 図 3: ローヌ氷河の末端付近. ( 青線 : 表面高度 赤丸 : 2007 年 7 月に RTK 測量を行った地点 赤線 : 縦断 横断の各方向の測線 水色で塗られた地域 : 氷河堰き止め湖 )

7 3. 結果今回 2008 年 9 月 8 日に行った GPS の RTK 測量による各地点での高度は図 4 の通りである 尚 2007 年 7 月 31 日と 2007 年 9 月 8 日 2008 年 7 月 27 日に測定した過去のデータとの比較も行い 各地点での高度差も計算した ( 表 1) ローヌ氷河は南北に沿っているため 以下簡単のために 縦断方向を南北方向 横断方向を東西方向とする 東西方向でのデータ比較を図 5 図 7 南北方向のデータ比較を図 8 図 10 に示す 2310 transverse Elevation (m) Easting (m) 図 4: 2008 年 9 月 8 日に測定された東西方向の測線に沿った氷河表面高度 東西方向図 5 の 2008 年 7 月と 2008 年 9 月のデータを比較すると 全ての地点での表面高度が低下しており 西側の斜面における表面高度の低下量が大きいことが確認された 図 6 の 2008 年 7 月と 2007 年 7 月のデータを比較すると 全ての地点で表面高度が低下しており 東西両端で表面高度の低下量が少ないことが確認された 図 7 の 2008 年 9 月と 2007 年 9 月のデータを比較すると 全ての地点での表面高度が低下しており 特に西端での表面高度の低下が大きいことが示された

8 Compare Elevation(m) 年 7 月 27 日 年 7 月 27 日 年 9 9 月 8 日 8 日 高度差 Easting(m) 図 5: 2008 年 7 月 27 日と 2008 年 9 月 8 日に測定された 東西方向の測線に沿った氷河表面高度及び両者の高度差. Difference(m) Elevation(m) compare 年 77 月 日 年 7 年月 727 月日 27 日 高度差 Easting(m) 図 6: 2007 年 7 月 31 日と 2008 年 7 月 27 日に測定された 東西方向の測線に沿った氷河表面高度及び両者の高度差. Difference(m)

9 Elevation(m) Compare 年 9 月 8 日 2008 年 9 月 8 日高度差 Difference(m) Easting(m) 図 7: 2007 年 9 月 8 日と 2008 年 9 月 8 日に測定された東西方向の測線に沿った氷河表面高度及び両者の高度差 南北方向図 8 の 2008 年 7 月 27 日と 2008 年 9 月 8 日のデータを比較すると 南側末端を除いて基本的に表面高度が低下していることと 南側下流での表面高度の変化が大きいことが確認された 図 9 の 2007 年 7 月 31 日と 2008 年 7 月 27 日のデータを比較すると 一様に表面高度が低下していることと 南側斜面の低下量が大きいことが示された 図 10 の 2007 年 9 月 8 日と 2008 年 9 月 8 日のデータを比較すると 全地点での表面高度の低下と高度差の変化の傾向が一定していないことが確認された

10 Compare-N Elevation(m) 年 7 月 27 日 2008 年 9 月 8 日 高度差 Northing(m) 図 8: 2008 年 7 月 27 日と 2008 年 9 月 8 日に測定された南北方向の測線に沿った氷河表面高度及び両者の高度差 Difference(m) 2360 Compare-N Elevation(m) 年 7 月 31 日 2008 年 7 月 27 日 高度差 Difference(m) Northing(m) 図 9: 2007 年 7 月 31 日と 2008 年 7 月 27 日に測定された南北方向の測線に沿った氷河表面高度及び両者の高度差.

11 Compare-N Elevation(m) 年 9 月 8 日 Northing(m) 図 10: 2007 年 9 月 8 日と 2008 年 9 月 8 日に測定された 南北方向の測線に沿った氷河表面高度及び両者の高度差 年 9 月 8 日 高度差 Difference(m) 東西方向 南北方向 平均 2008 年 9 月 年 7 月 年 7 月 年 7 月 年 9 月 年 9 月 表 1 各期間の各方向の平均高度差.

12 4. 考察 4.1. 観測地点について今回のデータにおける問題点は 観測点にずれが生じていることである 今回の観測地点は 2008 年 7 月 27 日に調査した際と同じ観測地点で測定を行った しかし 2007 年 9 月の観測地点とは異なっているため 高度差を算出する際は最も近い位置で比較した それでも最もずれの大きかった 2008 年 9 月 8 日と 2007 年 9 月 8 日の位置を比較したところ 平均して東西方向のずれが 33.9m 南北方向のずれが 10.9m もあった これだけ位置のずれが生じた場合 表面高度の誤差にも影響してくるものと考えられる よって今後は観測地点の統一が求められる なお 2008 年 9 月 8 日と 2008 年 7 月 27 日にそれぞれ測定したデータの同地点間の比較を行ったところ 平均して東西方向のずれが 2.14m 南北方向のずれが 6.51m と表面高度に影響を与えるほどの誤差ではないと考えられる 4.2. 平均表面高度変化について 2008 年 9 月 8 日と 2008 年 7 月 27 日の比較データより 夏場 1 ヶ月半での平均表面高度変化の平均は 2.28m であった また 昨年の 7 月と今年の 7 月 昨年の 9 月と今年の 9 月とのデータの比較より昨年から今年の 1 年間での平均表面高度変化は 3.04m となった 1 年のうちでの表面高度が最も低下するのが夏場の時期だと予想される. そして 今回比較したデータの中で東西方向の平均表面高度変化は 2.73m 南北方向は 2.85mと 東西と南北の変化の差に大きな差はみられなかった また先行研究において 100 年間で 50m 低下しているとの報告がある ( 図 1 [Sugiyama et al., 2007]) が 今回の研究では 1 年間に 2-3m の表面高度の低下が観測され 近年の平均低下量は過去 100 年に比べてはるかに多いことが考えられる 4.3. 各地点での表面高度の変化について東西方向の比較で東西両端での低下量が少なかった これは 氷河中央部より土砂が多く堆積していたため これが氷河の融解を遅らせたことが示唆される また比較的東側より西側の表面高度の低下量が多くなっている点については 氷の流動速度と日射量が東側と西側で異なる可能性が考えられる 南北方向の比較で 末端部の斜面での低下量が上流側より大きかった これは 末端部の斜面方向が南向きで斜度が大きいため 末端部の斜面では上流側より傾斜している分だけ日射の入射角度が大きく また日照時間が長いことから日射量が相対的に多くなり表面高度の低下量に寄与したのではないかと考えられる

13 5. まとめと今後の課題 1 年間の表面高度の平均高度差は 2007 年 7 月から 2008 年 7 月においては東西方向で-3.38m 南北方向で-3.34m だった また 2007 年 9 月から 2008 年 9 月においては東西方向で-2.51m 南北方向で-2.96mだった よって この 1 年での平均高度差は [Sugiyama et al., 2007] から推定される値 ( 約 0.5 m yr ¹) よりも大きかった そして 各期間の平均高度差から東西方向と南北方向で違いがあるか比較してみたが 有意な差は見られなかった RTK 観測を行って求めた表面高度の変化は誤差が少なく 操作も簡易なので氷厚変化を測定する際には RTK 観測は非常に有益であると考えられる しかし 前年度とのデータを比較する際に クレバスの有無等により測定位置が異なってしまったため 今回の観測でははっきりとした結論を出すには困難であった よって 今後も測定位置をできるだけ統一することが重要になってくる また 氷河の流動速度の空間分布や日射量 風速 気温などを含めた気象を測定し データを比べることによりこれらのファクターが氷厚変化に及ぼす影響を推測することが可能になると思われる 6. 参考文献 長邦彦, 永井元規, 2007, GPS による氷河表面の測定. Shin Sugiyama et al., 2007, Evolution of Rhonegletscher, Switzerland, over the past 125 years and in the future: application of an improved flowline model. Annals of Glaciology, 46, Martin W. Carlen, The Rhoneglacier and Its Ice Grotto. Shin Sugiyama, 2006, GPS survey with Leica GPS System 1200.

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