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1 巻付耐火被覆材 : マキベエ Q & A [ マキベエの性能について ] Q: ピンの溶接強度はどのくらいありますか? A: 引張強度 400N 以上 / 本です ( 施工によりマキベエ 1 本にかかる荷重は 5~15N/ 本程度です ) Q: 溶接されたピンの鉄骨への影響はありませんか? A: ピンの太さは 2mm と細く 溶接部の鉄骨面積は非常に小さくまた溶接時間も極めて短いので影響は ありません Q: 溶接ピンの防錆性は? A: ワッシャーは亜鉛めっき鋼板 ピンは銅めっきが施されております とくに沿岸地域等で錆の心配が ある場合はステンレス製のピンをお薦めします Q: 振動への耐性はどうですか? A: ピンの強度は 400N 以上 / 本と強く またマキベエには柔軟性があるため亀裂 割れ等の心配はなく 倉庫等振動が加わる部位にも安心してご使用頂けます Q: 耐火材の成分は? A: SiO 2,CaO,Al 2O 3,MgO,Fe 2O 3 が主成分です Q: コーナー部分等が施工時につぶれる事がありますが性能上問題ありませんか? A: ピン部 コーナー部は 一般部より薄い状態で耐火試験を実施しており 性能を確認していますので 厚み欠損は問題ありません Q: 表面の布は何か また何の目的で使用しているのですか? A: 発塵の防止および施工性の向上のため 難燃性ポリエステル不織布を使用しております Q: 材料の経時変化はありませんか? A: 溶融繊維化した無機質材であり 経時変化はありません Q: 吸音 断熱性能は? A: 多孔質繊維材料ですので 吸音性 断熱性に優れています Q: 重量は? A: 他の耐火被覆材に比べて約 1/3 と軽量で 構造体に対しての負担の軽減になります

2 Q: プールの上に位置する梁でマキベエは使えますか? A: プール直上の梁は結露が心配されます 天井を設けて換気を行うなど高湿度にならない処置が必要 です Q: マキベエを施工したら結露は発生しない? A: マキベエは断熱性に優れますが 湿気は通過します 他の耐火被覆材同様に条件によっては結露が 発生します 透湿率 :56.8ng/m s Pa Q: マキベエにカビは生えない? A: マキベエそのものにカビの生える栄養素等はありません JIS Z 2911 かびの抵抗性試験にてカビの発生なし ただし抗カビ剤等は含まれませんので 外部からカビの発生源となるものが付着した場合は 食い止めることができません Q: 外部や部分的に壁のない建物にマキベエを施工する場合の注意点は? A: マキベエを風の当たる部位に施工する場合は 耐風仕様が必要となります また雨水のかかる部位 では使用できません ( 別紙範囲図を取り寄せてください ) Q: エレベーターシャフト内やリターンダクトで使えますか? A: マキベエの箱貼で15m/Sの風速をあてても問題がないので ( ニチアス試験 ) 高速エレベーターで想定される風速 10m/S 程度では問題ないとのことです ただし 梁高さが600を超える大梁では直梁を推奨いたします [ 施工について ] Q: 溶接はどのように行いますか? A: マキベエの上からワッシャー付き固定ピンを差込み 専用の溶接機を用いてピンの先端を鉄骨に溶接をします Q: 溶接作業にはどのような資格が必要ですか? A: アーク溶接とは異なり自動制御方式ですので 法的な制限はなく 特別教育等資格の必要はありま せん Q: 溶接時の火花はありますか? A: 基本的には鉄骨とマキベエが密着した状態で溶接されるため外部へ火花がでることはありません ( ただしアース周辺やワッシャー周辺で若干ですが 火花が出る場合もあります ) - 1 -

3 Q: 錆止め塗料がある場合の溶接方法はどうしますか? A: 固定ピン先で部分的に錆止め塗膜を破り 溶接します ( ニチアス特許工法 ) Q: 鉄骨の錆止め塗装は必要ですか? A: マキベエを施工することによって必要になることはありません ただし 一般的に耐火被覆 ( 吹付ロックウール 成型板等 ) に防錆効果は無いと考えられ マキベエも同様です したがって建物の使用用途等により 決定すべき内容と考えます 参考 : 鉄骨工事技術指針 工事現場施工編 ( 日本建築学会 )p414 実際に鉄骨造建築物に見られる鋼材の腐食は 施工中の高湿度で一般汚染大気中にさらされているときに発生する しかし 建築物が竣工して空調運転がなされて 相対湿度が70% 以下に保持されていれば竣工後は鋼材の腐食は進行しにくいと予想される ただし 水廻りや外周部あるいは高湿度となることが予想される建築物や部位等には さび止め措置が必要であると考えられる Q: 梁貫通部の処理はどうしたらいいですか? A: 貫通孔の内側まで 同質同厚の耐火被覆材 ( マキベエ ) を連続させる必要があります 貫通孔用部材 も販売しております Q: デッキプレートの処理はどうすればいいですか? A: デッキプレートの形状に合わせて 隙間のないようにマキベエを充填します ( デッキコマ形状に合わ せたマキベエもあります ) Q: 折板と梁との取り合い部の処理はどうすればいいですか? A: 梁を 4 面マキベエで巻いて下さい ( 他の耐火被覆材と同じです ) Q: 施工面積の算出基準は? A: 梁 (3 面 ) の周長 =2(A+t)+(B+2t)+2E 柱 (4 面 )H 柱の周長 =2(A+t)+2(B+t) A: ウェブの高さ tbta + B: フランジの長さ E: 天井部へのかぶり t: 耐火材の厚さ EA tb+2t Q: 施工時の養生は必要ですか? A: 粉塵に対する養生は特に必要はありませんが コンピューターなどの精密機械周辺での溶接作業は行わないでください - 2 -

4 Q: 他工事との同時作業は可能ですか? A: 施工時に粉塵の発生はほとんど無いため 他職種との並行作業が可能です Q: 柱下部での衝撃対策は? A: マキベエには弾力性があるため 角, 丸柱の場合は衝撃が加わっても破損しにくいですが H 柱の場 合は内部にロックウールを充填 または表面を金網で覆う等の処置が必要になる場合があります Q: 万一材料が濡れた場合の処理はどうすればいいですか? その際性能に問題はありまか? A: 施工時に一時的に濡れた程度であれば マキベエは吸放湿性に優れるため施工後そのまま放置すれば自然に乾きます また無機質材ですので 乾燥すれば耐火性能に問題はありません ただし 恒常的に濡れる部位には使用できません Q: 施工時の保護具は何が必要ですか? A: 保護メガネ 防塵マスク 安全帽 安全帯等 通常の保護具を用意して下さい Q: 施工に必要な工具等は? A: スタッド溶接機一式 スケール カッターナイフ ハサミ等 Q: ダイヤフラム部の施工は? A: ダイヤフラムと梁の取り合い部の耐火被覆の施工は ダイヤフラム部の耐火被覆を先行して施工し 続いて梁の耐火被覆を行います Q: 防火区画壁との取り合いの施工は? A: 事前に梁 柱へ区画壁取り付け用の1 次ピースを取り付けた後に マキベエの施工を行います マキベエの耐火被覆を完結させた状態で 先の 1 次ピースに対して防火区画壁を取り付けます マキベエと壁材の取り合いには耐火シールを施工してください Q: マキベエは重ねて施工しても良いですか?( 例 :40mm施工に対して 20+20mmでも良い?) A: マキベエの耐火認定は不織布の両面仕様でとられています 現在のマキベエは不織布が片面のみの仕様であり 2 枚重ねまでなら可燃物量は変わらないため 耐火性能上の問題はないものと考えます ( 設計への確認が必要です ) Q: 地組みの段階でマキベエを施工することは可能ですか? A: 施工は可能です 柱と梁とのジョイントは後施工となりますが大幅な工期短縮につながります - 3 -

5 [ 環境について ] Q: ファイバーに発癌性はありますか? A: アスベストとは違いますので 発癌性は現在までに認められておりません Q: 施工時の粉塵はどの程度発生しますか? A: 次表に示すように非常にわずかです ニチアス データ 繊維密度 ( 単位 :f/cc) 測定方法 : 繊維数濃度測定法 測定位置 : 作業者より 2m の地点 マキベエの施工時における発塵量 マキベエ 0.09~0.28 吹付ロックウール 2.27~10.62 Q: 施工後の粉塵はどの程度発生しますか? A: 次表に示すように従来の吹付ロックウールに比べて小さい値となっています ニチアス データ 繊維密度 ( 単位 :f/cc) マキベエのエアエロージョン試験結果 マキベエ 吹付ロックウール ~ ( 於 :( 財 ) 建材試験センター ) [ 品質管理について ] Q: 材料の品質管理はどうしていますか? A: メーカー工場にて厚さ 密度の管理をしております Q: 施工品質のチェックはどうしていますか? A: 施工にあたっては目地開きを目視により ピンの溶接具合を触手によりおこないます - 4 -

6 [ 法令 認定について ] Q: 鉄骨耐火時間の規定 (1 2 3 時間 ) はどうなっていますか? A: 一般的には 建物の高さ ( 階 ) によってきめられます 最上階から数えて 4 以内の階が1 時間 5 以上 14 以内の階が2 時間 15 以上の階が3 時間です Q: どのようにして認定を取得するのですか? A: 指定された試験機関で業務方法書に基づく試験 評価がされ合格した構造に対して国土交通大臣の認定証が発行されます 仕様によって差はありますが 費用はおおよそ400 万円ほど 期間は試験合格後認定書発行までに4~6ヶ月かかります Q: 旧法での認定と新法での認定方法の違いは? A: 大きな違いは 旧法での試験の判定基準が鉄骨の温度であるのに対して新法では鉄骨の変形を 判定基準にしていることです Q: 新法では鉄骨サイズ等相当制限があると聞いていますがどうですか? A: 標準サイズ ( 梁 柱 ) で受験したものはそれ以上のサイズに対して認定されており それ未満には適用されません 標準未満のサイズは別途認定が必要です ( 旧法では標準サイズで認定を取得すればすべてに適用されていました ) Q: 小梁や間柱の耐火被覆は? A: 耐火建築物とは簡単には主要構造物 が耐火構造であることを言いますが 構造上重要でない小梁や間柱は含まれません よって設計様の確認が必要ですが 構造上重要でない小梁や間柱は耐火被覆が必要ではないということになります 近年は耐火時間に合わせて ( 耐火 1h:20t 耐火 2h:40t 耐火 3h:65t) 施工する事例が増えてきています いずれにせよ現場にて確認が必要です 主要構造物とは : 建築基準法第 2 条五 壁 柱 床 はり 屋根又は階段をいい 建築物の構造上 重要でない間仕切壁 間柱 附ひ柱 揚げ床 最上階の床 回り舞台の床 小ばり ひさし 局部的な小階 段 屋外階段その他これらに類する部分をのぞくものとする 詳細データが必要な方は資料請求 お問合わせ画面よりご請求ください - 5 -

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